JP2522323Z - - Google Patents

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JP2522323Z
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、パレットに面状に段積みされた複数個の物品を取り扱う物品の取り
扱い装置に関し、更に詳しくは、パレットに面状に段積みされた複数個の物品を
搬入し、搬入した物品を複数の搬出コンベヤへ取り出す物品の取り扱い装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】 物品の取り扱ぃ装置に関する従来の技術としては、特開昭64−13331号
公報に記載の荷役装置が知られている。 而して、上記公報に記載されているパレット荷役装置は、複数個の品物ステー
ション(搬入コンベヤ)と複数個のパレットステーション(搬出コンベヤ)を配
置し、その間を走行し且つパレット上の品物(物品)を取り出す移載装置(物品
取り出し装置)を有する走行台車を用いて搬入コンベヤへ搬入されたパレット上
の物品を搬出コンベヤへ取り出すように構成されたものである。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記の従来の技術は以下のような課題を有していた。 即ち、特開昭64−13331号公報に記載のパレット荷役装置は、搬入コン
ベヤと搬出コンベヤとがそれぞれ対応しているために、一つの搬入コンベヤ上の
物品をそれに対応する搬出コンベヤ上にのみ取り出すようになされている。従っ
て、物品を複数個の搬出コンベヤへ取り出す場合には、それらの各搬出コンベヤ
に対応する複数個の搬入コンベヤが必要となり、搬入コンベヤの設置スペースや
各搬入コンベヤに搬入された物品の在庫に無駄が生じる。 【0004】 従って、本考案の目的は、機器の設置スペースを削減することができ、しかも
、搬入コンベヤから複数個所の搬出コンベヤへ物品を効率良く取り出すことがで
きる物品の取り扱い装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案は、パレットPに面状に段積みされた複数個の物品Bを搬入する搬入コ
ンベヤ12と、該搬入コンベヤ12によって搬入された複数個の物品Bを面単位
で把持して移動させる物品取り出し装置13と、該物品取り出し装置13によっ
て取り出された面単位の複数個の物品Bを移送する昇降可能な移送装置17と、
該移送装置17によって移送された面単位の物品Bを受け取って面単位のまま搬
出する、上下方向に配設された第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bとを備 え、且つ上記移送装置17には昇降装置135が設けられており、該昇降装置1
35は、上記物品取り出し装置から該移送装置17に面単位の上記物品Bを受け
取ると、該移送装置17のレベルが上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18
Bそれぞれのレベルに到達するまで該移送装置を下降させ、それぞれのレベルに
到達すると該移送装置17が駆動して面単位の該物品Bを上記第1搬出コンベヤ
18A又は上記第2搬出コンベヤ18Bに引き渡すように構成されており、上記
第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bは、それぞれ上記物品Bを保管する第
1及び第2保管設備29A,29Bに繋がっていることを特徴とする物品の取り
扱い装置を提供することにより上記目的を達成したものである。 【0006】 【作用】 本考案によれば、物品を搬入コンベヤから複数の搬出コンベヤへ効率良く取り
出せる。 【0007】 【実施例】 以下、図1〜図15に示す荷揃え設備を用いた本考案について説明する。尚、
各図中、図1は本考案の物品の取り扱い装置に好適に用いられる荷揃え設備を備
えた流通センターにおける物品の流れを示す流れ図、図2は図1に示す流通セン
ターの一階部分を示す平面図、図3は図1に示す流通センターの二階部分を示す
平面図、図4は図3に示す荷揃え設備の物品取り扱い装置を拡大して示す平面図
、図5は図4に示す物品取り扱い装置を示す正面図、図6は図4に示す物品取り
扱い装置を示す側面図、図7は図4に示す物品取り扱い装置の把持装置の把持板
の交叉状態を示す部分拡大図、図8は図2に示す荷揃え設備の搬送コンベヤによ
って面単位の物品を搬送する状態を示す平面図、図9は図8に示す搬送状態を示
す側面図、図10は面単位の物品を列単位に切り離す状態を示す側面図、図11
は面単位の物品を列単位に切り離した状態を示す平面図、図12は図11に示す
状態の側面図、図13、図14はそれぞれ大きさの異なる物品をターン装置によ
って方向を変える状態を示す動作説明図である。 【0008】 本考案の物品の取り扱い装置の一実施例装置が適用された荷揃え設備は、工場
等において生産された商品が同一商品毎にまとめて梱包された段ボール箱を個々
の物品として取り扱うもので、この荷揃え設備は、これと連携動作する自動倉庫
と一体になって一つの流通センターを構成する。 そこで、本実施例装置が好ましく適用された荷揃え設備、及び自動倉庫からな
る流通センターを物品の流れとともに図1〜図3に基づいて説明する。 【0009】 工場等で生産された商品は、段ボール箱単位からなる物品Bとして、同一品種
毎にまとめられてパレットに積載されて流通センターに輸送されてくる。流通セ
ンターへ輸送されてきた物品Bは、品名、数量等が管理データとしてコンピュー
タに設定されて自動倉庫Wに入庫される。 流通センターの一階部分には、図1及び図2に示す如く、パレットPに平面状
に段積みされた所定数量の物品B(図4参照)をパレット荷としてフォークリフ
ト等を介して受け入れる入庫ステーション1と、このパレット荷や後述の如く物
品がデパレタイズされた後の空のパレットPを出庫する出庫ステーション2と、
これらの入、出庫ステーション1、2に連設され、パレット荷を入出庫する入出
庫コンベヤライン3と、この入出庫コンベヤライン3と、この入出庫ライン3か
ら分岐する入庫サブライン4及び出庫サブライン5と、これらの入、出庫サブラ
イン4、5とを備え、自動倉庫Wはパレット荷を保管する高層ラック6と、高層
ラック6との間を走行してパレット荷等を格納、取り出しを行うスタッカークレ
ーン7とを備えて構成されている。 【0010】 また、流通センターの一階部分には、パレット荷入出庫及び本発明の物品の取
り扱い方法を制御するコンピューター及び各種制御装置を備えたコンピューター
コントロールルーム8が配備されている。 更に、流通センターの二階部分には、図3に示す如く、スタッカークレーン7
を介して、高層ラック6から取り出したパレット荷を供給する供給ライン9と、
パレット荷から必要数量の物品がデパレタイズされた後のパレット荷を高層ラッ
ク6側へ回収する回収ライン10と、これらの供給ライン9及び回収ライン10 の端部に沿って配設されたレール上を無人で走行しパレット荷を供給すると共に
、回収するトラバーサ11とを備えている。 【0011】 而して、本実施例の物品取り扱い装置が適用された荷揃え設備は、図3に示す
如く、本実施例では、流通センターの二階部分において構成され、上記自動倉庫
Wのトラバーサ11においてパレット荷を受け取り、あるいはデパレタイズ後の
パレット荷を戻すように構成されている。 即ち、上記荷揃え設備の物品取り扱い装置は、図3に示す如く、上記トラバー
サ11にあるパレット荷を搬入するコンベヤ12と、この搬入コンベヤ12によ
って搬入されたパレット荷から所定数量の物品を面単位で把持して取り出す物品
取り出し装置(面単位ピッキング装置)13と、この面単位ピッキング装置13
によって所定数量の物品が取り出された残りのパレット荷を自動倉庫Wへ払い出
す払い出しコンベヤ14及び空のパレットPを集積する空パレット集積装置へ搬
送する搬送コンベヤ16とを備えている。 【0012】 上記面単位ピッキング装置13は、後述の如く面単位でピッキングされた物品
Bを受け取って移送する移送装置(受け取りコンベヤ)17と、この受け取りコ
ンベヤ17が昇降することによって面単位の物品Bを受け取ってそれぞれ異なっ
た二方向へ面単位のまま搬出する第1搬出コンベヤ18A及び第2搬出コンベヤ
18Bとを備えている。そして、後述の如く、第1搬出コンベヤ18Aは、バラ
単位で出荷される商品を段ボール箱単位の物品Bとして保管する第1保管設備(
第1の保管設備)29Aに繋がっており、また、第2搬出コンベヤ18Bは、段
ボール箱単位で出荷される商品(物品)Bを保管する第2保管設備(第2の保管
設備)29Bに繋がっている。 【0013】 そこで、上記面単位ピッキング装置13について詳述すると、上記面単位ピッ
キング装置13は、図4〜図6に示す如く、二階部分の床面に組み立てられた矩
形状の枠体131に配設されている。上記枠体131内には、上記搬入コンベヤ
12からパレットPと共に物品Bを受け取り、受け取り位置とデパレタイズする 位置との間を昇降する搬入コンベヤ132と、後述する如く、デパレタイズして
空になったパレットPを下流側の搬送コンベヤ15に引き渡すコンベヤ133と
、デパレタイズされた物品Bを上記第1搬出コンベヤ18A及び第2搬出コンベ
ヤ18Bに搬出する受け取りコンベヤ17とが配設されている。そして、上記搬
入コンベヤ132、受け取りコンベヤ17それぞれの下面には昇降装置134、
135が配設され、図5、図6に示す如く、搬入コンベヤ132、受け取りコン
ベヤ17を昇降させるように構成されている。 【0014】 また、上記枠体131の上方に支柱131B、131B、131B、131B
を介して位置する枠部材131Aの上面には、走行レール136、136が配設
されている。そしてこれらの走行レール136、136には、台車137が走行
可能に配設され、更に台車137上に把持装置138が配設されている。 上記把持装置138は、図4〜図6に示す如く、二対の相対向する把持板13
9、140及び141、142を備え、相対向する把持板139、140及び1
41、142は上記台車137の中心線を基準点にして互いに拡縮して複数個の
物品Bを段(面)単位で把持、解放するように構成されている。即ち、上記把持
装置138は、上記台車137上に配設された1対の枠部材138A、138A
と該枠部材138A、138Aに直行する一対の枠部材138B、138Bと、
上記基準点の位置に配設された十字状の連結体138Cと、上記枠部材138A
、138A及び138B、138Bそれぞれの内側面と上記連結体138Cとの
間に連結された案内筒143、144及び145、146と、これら案内筒14
3、144及び145、146に摺動自在に嵌装されたスライドボス147、1
48及び149、150と、これらのスライドボス147、148及び149、
150の上側に配設されたシリンダ151、152及び153、154とを備え
、これらのシリンダ151、152及び153、154それぞれの一端が上記連
結体138Cに連結され、またそれぞれのロッド151A、152A及び153
A、154Aの一端が上記スライドボス147、148及び149、150の上
側に連結されて上記シリンダ151、152及び153、154が駆動すること
によって上記スライドボス147、148及び149、150を摺動するように 構成されている。 【0015】 また、上記スライドボス147、148及び149、150の下側には上記把
持板139、140及び141、142がそれぞれ連結されており、上記シリン
ダ151、152及び153、154が駆動することによって、上述の如く上記
把持板139、140及び141、142をそれぞれ拡縮するように構成されて
いる。 【0016】 また、上記把持板141、142は、その両端に図7に示す如く、2本のチャ
ンネル材141A、141A及び142A、142Aが隙間を隔てて突設され、
また、他方の把持板139、140にも上記チャンネル材141A、141A及
び142、142Aそれぞれと段違いに2本のチャンネル材139A、139A
及び140A、140Aが突設され、上記把持板141、142と上記把持板1
39、140とが干渉せず、複数個の物品Bで形成される面単位の寸法に応じて
、上記複数個の物品Bを4方向から支障なく把持できるように構成されている。 【0017】 また、上記枠部材131Aの下面には、上記昇降装置134を介して上昇する
上記搬入コンベヤ132上の物品Bを検出する1対のフォトスイッチPH1、P
H2が上記搬入コンベヤ132の斜め方向で対向する一対の隅角部の略上方に位
置させて配設され、上記昇降装置134を介して上記物品Bが上昇し、該物品B
がフォトスイッチPH1、PH2間の光線を遮断して一定時間を経過した後、上
記昇降装置134を停止させると共に上記シリンダ151、152及び153、
154を駆動させて上記把持板139、140及び141、142を閉じること
により、最上段の物品Bを面単位で把持するように構成されている。また、上記
シリンダ151、152及び153、154に至る配管には図示しない圧力スイ
ッチが配設され、予め設定された圧力(把持力)で面を構成する複数個の物品B
を把持し、該圧力スイッチが所定の把持力を検出すると、上記昇降装置134を
駆動させて予め設定した距離だけパレットP上の他の物品集合体を下降させて面
単位の物品BをパレットP上の他の物品集合体から分離すると共に上記台車13 7に配設された駆動装置155を駆動させて上記台車137を上記受け取りコン
ベヤ17側に走行させるように構成されている。 【0018】 また、上記台車137の上記受け取りコンベヤ17側の一隅角部(本実施例で
は下流側の隅角部)下面にリミットスイッチLS1が配設されている。一方、上
記枠部材131Aの上記台車137の隅角部に対応する隅角部にドッグD1が配
設されている。そして、上述の如く、走行する上記台車137が上記受け取りコ
ンベヤ17の真上に位置した状態で、上記リミットスイッチLS1が上記ドッグ
D1を検出して上記駆動装置155を停止させて上記台車137を停止させる。
また、上記台車137の走行と共に上記受け取りコンベヤ17の昇降装置135
を駆動させて受け取りコンベヤ17を上昇させるように構成されている。従って
、受け取りコンベヤ17は、昇降装置135が駆動することによって、第1保管
設備29Aに繋がる第1搬出コンベヤ18Aと第2保管設備29Bに繋がる第2
搬出コンベヤ18Bとの間に昇降して第1搬出コンベヤ18A及び第2搬出コン
ベヤ18Bそれぞれへ物品Bを面単位のまま移載することができるように構成さ
れている。 【0019】 また、上記枠部材131Aの下面には、上記受け取りコンベヤ17の上方を光
線が斜行して通過するように二対のフォトスイッチPH3、PH4及びPH5、
PH6が配設され、一対のフォトスイッチPH3、PH4が他の1対のフォトス
イッチPH5、PH6の上側に配設されている。上記上側のフォトスイッチPH
3、PH4はその光線が上述の如くして上昇する受け取りコンベヤ17によって
遮断されるとその昇降装置135を図5の2点鎖線で示す位置、即ち上記把持装
置138が把持した物品Bの下面に接触する位置に停止させると共に上記把持装
置138のシリンダ151、152及び153、154を駆動させてそれぞれの
把持板141、142及び139、140を開放して把持している面単位の物品
Bを解放し上記受け取りコンベヤ17に引き渡すように構成されている。また、
上記昇降装置135は、上記把持装置138から上記受け取りコンベヤ17に面
単位の物品Bを受け取ると、上述の如く第1搬出コンベヤ18A及び第2搬出コ ンベヤ18Bそれぞれのレベルまで下降し、それぞれの下降位置に到達すると上
記受け取りコンベヤ17が駆動して面単位の物品Bを第1搬出コンベヤ18A、
第2搬出コンベヤ18Bに引き渡すように構成されている。また、上記受け取り
コンベヤ17が下降して物品Bの上面が下側のフォトスイッチPH5、PH6の
光線の下方に達し、フォトスイッチPH5、PH6間の遮光状態が解消されると
、上記台車137の上記駆動装置155を駆動させて上記把持装置138を上記
搬入コンベヤ132側へ走行させるように構成されている。 【0020】 また、上記台車137の隅角部、即ち物品Bの流れ方向の下流側であって上記
リミットスイッチLS1の配設された隅角部に対向する隅角部にリミットスイッ
チLS2が配設されている。一方、上記枠部材131Aの上記台車137の隅角
部に対応する隅角部にドッグD2が配設されている。そして、上述の如く上記受
け取りコンベヤ17側から走行する上記台車137が上記第1コンベヤ132の
真上に位置した状態で、上記リミットスイッチLS2が上記ドッグD2を検出す
ると、上記駆動装置155を停止させて上記台車137を停止させるように構成
されている。 【0021】 また、上記荷揃え設備には、第1搬出コンベヤ18Aと第1保管設備29Aと
を繋ぐ搬送装置も備えている。この搬送装置は、図3に示す如く、第1搬出コン
ベヤ18Aから搬出された面単位の物品Bを列に切り離す第1切り離しコンベヤ
19Aと、この第1切り離しコンベヤ19Aによって切り離された物品Bを受け
一列分横送りする列送りコンベヤ20Aと、この列送りコンベヤ20Aによって
送られる一列の物品Bから1個ずつの物品Bに切り離しエンドストッパー22A
Aで位置決めした後送り方向を90°転換する方向転換機22Aへ搬送する搬送
コンベヤ21Aと、方向転換機22Aによって方向転換された物品Bを順次1個
ずつ長手方向に向きを変えるターン装置23A及びターン用コンベヤ24Aと、
このターン用コンベヤ24A上の物品Bを供給コンベヤ27Aへ搬送する搬送ラ
イン26とを備えている。 【0022】 更に、上記荷揃え設備Eは、上記供給コンベヤ27A上の物品Bを供給する第
1供給機28Aと、この第1供給機28によって物品Bの供給を受ける第1保管
設備29Aとを備えている。この第1保管設備29Aは、物品Bを保管する保管
間口を上下方向及び水平方向の行列状に複数有し、保管間口の前面には物品取り
出し口を備え、その背面には上記物品取り出し口に対応した物品供給口を備えて
いる。各保管間口は物品供給口から物品取り出し口に向かって下方に傾斜させて
フリーローラーコンベヤを配設し、(いわゆる)流動棚で構成されている。また
、複数の物品供給口で物品供給面が形成されている。そして、上記第1供給機2
8Aが物品供給面に沿って走行すると共に上下方向の物品供給面に沿って昇降す
ることによって第1保管設備29Aの所望の保管間口に物品供給口を経て物品B
を供給するように構成されている。 【0023】 更に、上記第1保管設備29Aは、図3から明らかな如く、間仕切り30等に
よって第1保管部29A1と、第2保管部29A2に画成され、物品供給面が後述
する第2保管設備29Bのそれよりも小さい物品供給面として形成されている。
従って、物品の取り出し(供給)において、先ず、第1保管設備29Aの第1保
管部29A1に保管されている物品を対象に、且つ第1保管部29A1に保管され
ている物品と同じ物品を供給している第2保管設備29Bの保管間口順に取り出
し(供給)を行うことにより、面単位ピッキング装置13によって取り出された
面単位の複数の物品を第1保管設備29Aに供給する際には、第1供給機28A
は、各面単位の複数の物品を第1保管設備29Aの各保管部29A1の物品供給
面内の保管間口に供給すれば良く、その後、第2保管部29A2に保管されてい
る物品を対象に前述の如く、取り出し(供給)を行えば良い。つまり、第1供給
機28Aは、頻繁に両保管部29A1、29A2間を行ったり来たりして物品を供
給することがなく、後述する第2供給機28Bよりも走行範囲が狭いため、第1
保管設備29Aの各保管部29A1、29A2の保管間口順に関係なく物品を供給
しても、それ自体の走行距離が小さく効率良く供給できる。また、そうなるよう
に、物品供給面を小さく形成している。 【0024】 尚、第1保管設備29Aは、前述の如く、間仕切り30等によって、第1保管
部29A1と第2保管部29A2に画成されていなくともよく、コンピュータによ
って第2保管設備29Bの物品供給面より小さい物品供給面を有する範囲で第1
保管設備29Aを第1保管部、第2保管部、さらには、第3保管部にデータ上設
定して分けるようにしてもよい。 【0025】 そして、第1保管設備29Aの各保管間口に収納された物品Bは、商品が段ボ
ール箱単位に収納されたもので、小口注文に対応すべく各物品B内の商品を各保
管間口に配設された表示器に表示されるピッキング数量を作業員Mが確認しなが
らその数量分だけ手作業で取り出す(バラピッキング)するようになされている
。各保管間口からバラピッキングされた各商品は、搬送コンベヤ31Aによって
搬送されてきたコンテナに順次投入され、各注文に応じて複数の商品が収納され
たコンテナとして搬送され、図2に示す一階部分のストレージライン32Aを経
由して一階部分の出荷エリアへ直接供給されるようになされている。 【0026】 また、上記荷揃え設備は、第2搬出コンベヤ18Bと第2保管設備29B及び
流通センターの一階部分とを繋ぐ搬送装置を備えている。具体的には、上記第1
搬出コンベヤ18Aと上記ターン用コンベヤ24Aとを繋ぐ搬送装置と構成を同
じくして、その下方に位置している。即ち、上記第2搬出コンベヤ18Bから搬
出された面単位の物品Bを列毎に切り離す第2切り離しコンベヤ19B、更に下
流側に列送りコンベヤ20B、搬送コンベヤ21B、方向転換機22B、エンド
ストッパー22BB、ターン装置23B及びターン用コンベヤ24Bを備えてい
る。更に、この搬送設備には、ターン用コンベヤ24B上の物品Bの搬送先を分
岐する分岐設備25とを備え、この分岐装置25によって第2保菅設備29Bに
保管すべき物品Bと、保管することなく直接出荷すべき物品Bとを振り分けるよ
うに構成されている。 【0027】 更に、上記荷揃え設備には、上記分岐装置25によって振り分けられた保管す
べき物品Bを順次供給する供給コンベヤ27Bと、この供給コンベヤ27B上の 物品Bを供給する第2供給機28Bと、この第2供給機28Bによって物品Bの
供給を受ける第2保管設備29Bとを備えている。この第2保管設備29Bは、
図3に示す如く、上記第1保管設備29Aと同様に構成され、上記第2供給機2
8Bが物品供給面から第2保管設備29Bに物品Bを供給するように構成されて
いる。そして、上記面単位ピッキング装置13は、上記第2保管設備29Aに保
管されている物品の保管間口順に従って物品を取り出すようにコンピューターに
よって制御され、第2供給機28Aの走行に無駄を生じないようになされている
。 【0028】 而して、第2保管設備29Bに収納された物品Bは、コンピューターの指令に
基づいて駆動するピッキング装置30によって取り出されて出荷ラインに繋がる
搬送コンベヤ31Bに所望数量ずつ供給され、この搬送コンベヤ31Bから図2
に示す一階部分のストレージライン32Bへ搬送されるようになされている。 また、上記第2搬出コンベヤ18Bから搬送される物品Bのうち、上記分岐装
置25によって振り分けられて第2保管設備29Bに保管する物品B以外の物品
Bは、上記ターン用コンベヤ24Bに繋がる搬送コンベヤ33を経由して図2に
示す一階部分のストレージライン34へ搬送するようになされている。 【0029】 上述の如く、上記各ストレージライン32A、32B及び34によってストレ
ージされた各物品B及びコンテナは、これらのストレージライン32A、32B
及び34それぞれの下流端で繋がるメインライン35において合流した後、この
メインライン35から分岐する複数のサブライン36に仕分け装置37を介して
注文主別、あるいは配送地方別等に仕分けされて出荷されるようになされている
。 【0030】 尚、上記第2搬出コンベヤ18Bから搬出された面単位の複数の物品Bは、上
記搬送設備において図8〜図15に示す如く、個々の物品Bに切り離されて整列
される。 即ち、第2切り離しコンベヤ19Bには、図8に示す如く、物品Bの移動を感 知し、指令を出す光電管41と、この光電管41の指令によって図9、図10に
示す如く、第2切り離しコンベヤ19Bを昇降させるリフタ42とが配設され、
ターン装置23Bには、図13〜図15に示す如く、搬送されてくる物品Bを止
めるアーム43と先端ローラ44とが配設されている。従って、面単位の複数の
物品Bが第2切り離しコンベヤ19B上に移って、その先端が光電管41で検出
されると、リフタ42が駆動して第2切り離しコンベヤ19Bを持ち上げて図1
0に示す状態になり、最前端にある1列分の物品Bが図11に示す如く、第2切
り離しコンベヤ19B上に移り、残りの物品Bは段差190でとまり、第2切り
離しコンベヤ19B上の物品が下流へ搬送されて、第2切り離しコンベヤ19B
が降下するまで、第2搬出コンベヤ18B上で待機するようになっている。 【0031】 一列単位になった物品Bは、前述の如く、下流へ搬送され、方向転換機22B
で、1個ずつターン用コンベヤ24Bへ搬送され、ターン装置23Bで向きを統
一される。 即ち、物品Bが長手方向に搬送されるものはそのまま直進し、搬送方向が横手
方向のものはターン装置23Bのアーム43或いは先端ローラ44に衝突して長
手方向に向きを変えられ、搬送される。 【0032】 ターン装置23Bは、コンピュータにより品種毎にアーム43のストローク情
報(突出長さ)を受け取り、図13、図14及び図15に示すように横手方向に
流れてくる物品Bだけがアーム43或いは先端ローラ44で止められて点線で示
す長手方向に変わるようにパルスモータ等を用いて先端ローラ44の位置を適当
量移動される動作をする。 【0033】 尚、第1切り離しコンベヤ19Aが面単位の物品Bを列単位に切り離すための
構成及び動作は、前述の第2切り離しコンベヤ19Bと同様であり、ターン装置
23Aの構成及び動作も前述のターン装置23Bと同様である。 また、面単位ピッキング装置13に変えて従来から知られているデパレタイザ
を用いても前述のような搬送を行うことができる。 【0034】 次に、本実施例の物品取り扱い装置が適用された上記荷揃え設備Eを用いた物
品の取り扱いについて説明する。 本実施例の物品の取り扱い装置が適用された荷揃え設備を用いて物品を所望数
量取り出すには、多種類の商品受注に対応したピッキングデータをまず作成する
。ピッキングデータは、段ボール箱単位の注文に対するバッチオーダーピッキン
グデータと、バラ単位の注文に対するシングルオーダーピッキングデータを作成
する。ここで、バッチオーダーピッキングとは、1回のバッチ(ピッキング単位
)で処理する各店の注文を集計し、品種毎にそのバッチ分の数量をピッキングす
ることをいい、また、シングルオーダーピッキングとは、各店毎の注文それぞれ
に対して物品Bをピッキングすることをいう。そして、一回のバッチのピッキン
グデータが集計されると、更に、緊急補充データ、通常補充データ及び割り込み
補充データを作成し、ピッキング時に品切れを生じさせることなく、連続的にピ
ッキングできるようにピッキングデータを細かく作成する。 【0035】 上記緊急補充データは、バラピッキングにおいて、このバッチ中に品切れを起
こす物品Bでピッキング開始前は補充が可能な物品Bをチェックして作成するも
のである。即ち今回のバッチのバラピッキングの注文数量を集計し、第1保管設
備29Aの各保管部29A1、29A2に保管されている物品Bの数量で足りるか
どうかをチェックし、足りなくて、且つその物品を保管する各保管部29A1
29A2の保管間口に1面分(パレット積みされた物品の1段分)の保管スペー
スがあるかを確認し、保管スペースがあれば、「緊急補充データ」として登録し
ておく。 【0036】 また、上記通常補充データは、バッチ中にバラピッキングで品切れを起こさな
い物品Bについて、ピッキング開始前の第1保管設備29Aの状態(保管数量)
から、その物品Bの該当保管間口に1面分の保管スペースが空いているかを確認
し、1面分の保管スペースが空いてあって補充が可能な物品Bについては、「通
常補充データ」として登録しておく。 【0037】 尚、この処理は以下の順序で行われる。 第1保管設備29Aの保管部29A1に保管されている物品Bを対象に、第
2保管設備29Bに保管されている物品Bの保管順序で行う。 続いて、第1保管設備29Aの保管部29A2に保管されている物品Bを対
象に、第2保管設備29Bに保管されている物品Bの保管順序で行う。 【0038】 また、上記割り込み補充データは、バッチ中にバラピッキングで品切れを起こ
す物品Bで、且つピッキング開始前に補充の不可能な(保管間口に1面分の保管
スペースが空いていない。)物品Bについては、「割り込み補充データ」として
登録しておく。 上記各ピッキングデータをコンピューターに登録した後、このコンピューター
から各ピッキングに基づいた指令を送信することによって荷揃え設備による物品
の取り出し等が開始される。 【0039】 荷揃え設備における本実施例の物品の取り扱い装置を構成する面単位のピッキ
ング装置13は、まず、緊急補充データに基づいて第1保管設備29Aの各保管
部29A1、29A2へ物品Bを補充するために、自動倉庫Wの高層ラック6から
出庫された該当物品Bを面単位で取り出す。取り出された物品Bが、受け取りコ
ンベヤ17を介して第1搬出コンベヤ18Aへ引き渡される。第1搬出コンベヤ
18Aによって搬出された物品Bは、第1切り離しコンベヤ19A、列送りコン
ベヤ20A、搬送コンベヤ21A、方向転換機22A、ターン用コンベヤ24A
、搬送ライン26を経由して供給コンベヤ27Aに搬送される。この供給コンベ
ヤ27Aに達した物品Bは、第1供給機28Aによって第1保管設備29Aの保
管部29A1、或いは29A2に供給される。このようにして第1保管設備29A
に物品Bを緊急補充することにより、作業員Mは品切れすることのなく連続的に
物品B中の商品を表示器の表示数量に従って連続して確実にピッキングすること
ができる。 【0040】 緊急補充データに基づいた物品Bの補給を完了すると、次にピッキングデータ
に基づいて物品Bの取り出し(ピッキング)を行うとともに、通常補充データに
基づいて物品Bを補充する。この補充は、第1保管設備29A、第2保管設備2
9Bに保管すべき物品Bについて行われる。 まず、第2保管設備29Bにのみ通常補充する場合について説明する。段ボー
ル箱単位の物品Bのピッキングは、その注文に応じて面単位ピッキング装置13
、第2供給機28B及びピッキング装置30がどのように動作するかは、コンピ
ューターが行う次の演算式(1)に基づいて行われる。 【0041】 F=(O+S)/C・・・・・・・(1) F;面単位ピッキング装置の取り出し面数(面)(小数点切り捨て) O;段ボール箱単位の注文数(ケース) S;第2保管設備の該当保管間口の供給可能数(ケース) C;1面を構成する段ボール箱数(ケース/面) 上記演算(1)で動作する各装置の組み合わせは以下の4通りある。 【0042】 面単位ピッキング装置13とピッキング装置30とが動作する組み合わせ 面単位ピッキング装置13と第2供給機28Bとが動作する組み合わせ 面単位ピッキング装置13のみが動作する組み合わせ ピッキング装置30のみが動作する組み合わせ の組み合わせの場合には、例えば、ある品種の注文数Oが10ケース、第2
保管設備29Bの供給可能数Sが2ケース1面構成数Cが8ケース/面の場合、
演算式(1)により、面単位ピッキング装置13の取り出し面数Fは(10+2
)/8=1.5になって1面である。従って、面単位ピッキング装置30によっ
て1面分(8ケース)を取り出し、不足分2ケースをピッキング装置30で取り
出す。 【0043】 の組み合わせの場合には、例えば、注文数Oが10ケース、第2保管設備2
9Bの供給可能数Sが6ケース、1面構成数Cが8ケース/面の場合、演算式( 1)により、面単位ピッキング装置13の取り出し面数Fは(10+6)/8=
2.0となって、2面である。従って、面単位ピッキング装置13によって2面
分(16ケース)を取り出し、注文数10ケースはそのまま出荷し、超過分6ケ
ースを第2供給機28Bに搬送し、第2供給機28Bにより第2保管設備29B
に供給する。 【0044】 の組み合わせの場合には、例えば、注文数Oが16ケース、第2保管設備2
9Bの供給可能数Sが6ケース、1面構成数Cが8ケース/面の場合、演算式(
1)により、面単位ピッキング装置13の取り出し面数Fは(16+6)/8=
2.75となって、2面である。従って、面単位ピッキング装置13によって2
面分(16ケース)を取り出し、全ての数量を出荷する。この場合、取り出し数
量F=注文数Oなので、面単位ピッキング装置13以外の装置は動作しない。 【0045】 の組み合わせの場合には、例えば、注文数Oが2ケース、第2保管設備29
Bの供給可能数Sが2ケース、1面構成数Cが8ケース/面の場合、演算式(1
)により、面単位ピッキング装置13の取り出し面数Fは(2+2)/8=0.
5となって、0面である。従って、面単位ピッキング装置13での取り出しはな
く、ピッキング装置30によって注文数2ケースを取り出す。 【0046】 上述の如く、段ボール箱単位の物品Bを取り出す場合には、第2保管設備29
Bの該当物品Bの保管間口の供給可能数量と注文数に基づいて、各装置をどのよ
うに動作させればよいかをコンピューターによって演算して動作させる装置の決
定を行うものである。そして、第2保管設備29Bは、面単位ピッキング装置1
3で取り出された数量の物品Bを注文数に合わすべく、その過不足分を調整する
バッファ的な役割をしている。 【0047】 また、上記演算は段ボール箱単位の物品Bの注文にあった物品B全てについて
行われ、その演算順序は第2保管設備29Bの保管間口順に、例えばピッキング
装置30によって取り出された物品Bを搬送するコンベヤの搬送方向の下流側か ら順に、且つ、図3に示す第1保管設備29Aの第1保管部29A1に保管され
ている物品Bを対象に行われる。 【0048】 そして、上記演算の前にコンピューターは、演算しようとする品種に、「通常
補充データ」があれば、上記演算式(1)に第1の保管設備29Aへ供給する物
品Bの数量分S’を足し合わせて演算する。即ち、下記演算式(2)により計算
される。 F=(O+S+S’)/C・・・・(2) F;面単位ピッキング装置の取り出し面数(面)(小数点切り捨て) O;段ボール箱単位の注文数(ケース) S;第2保管設備29Bの該当保管間口の供給可能数(ケース) S’;第1保管設備29Aの該当保管間口の供給可能数(通常補充データ)〔
ケース(面単位)〕 C;1面を構成する段ボール箱数(ケース/面) 面単位ピッキング装置13の動作は、「通常補充データ」の付けられている物
品Bを取り出した時、取り出された物品Bは、第1保管設備29Aの供給ライン
27Aに繋がっている第1搬出コンベヤ18Aへ搬出される。段ボール箱単位の
注文用に取り出された物品Bは、分岐装置25によって直接出荷するライン及び
第2保管設備29Bの供給ライン27Bに繋がっている第2搬出コンベヤ18B
へ払い出される。 【0049】 また、第1保管設備29Aの第2保管部29A2に物品Bを通常補充する場合
には、上記第1保管部29A1の補充を完了した後、必要に応じて物品Bの補充
が上記演算によって得られる結果に基づいてコンピューターの指令によって同様
に行われる。 そして、上述の如く、ピッキング及び通常補充が行われている間に、第1保管
設備29Aの各保管部29A1、29A2のいずれかに保管されている物品Bに1
面分の保管スペースの空きが生じると、コンピューターが「割り込み補充データ
」に基づいた指令を発信して1面分の保管スペースの空きが生じた保管部29 A1又は29A2に割り込み補充を行う。即ち、コンピューターは、第1保管設備
29Aの各保管間口の在庫を常に把握しており、何番目の店のオーダーをピッキ
ングした時に、「割り込み補充」可能になるか予め計算している。「割り込み補
充」可能とは、該当保管間口の空スペース(供給可能数)が一面分以上になった
状態で、該当店のオーダーをピッキング完了した(該当コンテナNo.を有する
コンテナが所定位置を通過した)ことが、コンピューターによって検出される。
検出後、コンピューターは、該当コンテナNo.に基づいてそれに対応する物品
Bを「割り込み補充データ」から検索する。そして、自動倉庫Wのスタッカーク
レーン及び面単位ピッキング装置13に該当物品Bの取り出しを指示する。しか
し、第1保管設備29Aの保管部29A1への「割り込み補充」は基本的には行
わないように、出荷数量の少ない物品Bを保管したり、或いは保管間口の保管可
能量を大きくしておくことが望ましい。 【0050】 而して、第1保管設備29Aの第1保管部29A1或いは第2保管部29A2
保管されている物品Bを対象に、第2保管設備29Bの保管間口順に行われる。
そして、その順に各機器が動作する。即ち、面単位ピッキング装置13、ピッキ
ング装置30は、第1保管設備29Aの第1保管部29A1或いは第2保管部2
9A2に保管されている物品Bを対象に第2保管設備29Bの保管間口順に、所
望の物品Bを取り出し出荷するとともに、第1供給機28A及び第2供給機28
Bは面単位ピッキング装置13で取り出された物品Bの順に所望の保管間口へ供
給する。 【0051】 以上説明した如く、本実施例の物品取り扱い装置によれば、1個所の搬入コン
ベヤ12によて搬入されたパレット荷の複数個の物品Bを面単位ピッキング装置
13及び受け取りコンベヤ17によって2個所の第1搬出コンベヤ18A、第2
搬出コンベア18Bへピッキングデータに基づいて適宜振り分け、それぞれの搬
出コンベヤ18A、18Bを介して、それぞれの面単位の複数個の物品Bを搬出
することができる。従って、2個所の搬出コンベヤ18A、18Bに対しても1
個所の搬入コンベヤ12で物品Bの搬入を過不足なくまかなうことができるため 、2個所の搬出コンベヤ18A、18Bに対しても、1個所の搬入コンベヤ12
で足り、搬入コンベヤ12の設置スペースを削減することができ、しかも2個所
の搬出コンベヤ18A、18Bへ物品Bを効率良く取り出すことができる。 【0052】 尚、物品の取り扱い装置を構成する面単位ピッキング装置13としては、4面
把持方式のものについてのみ説明したが、本考案に用いられる面単位ピッキング
装置は、コンベヤの端部にゴムライニング等の処理を施したローラを設け、その
ローラを回転させて段ボール箱の側へ、要は物品Bを面単位で取り出せるように
してあればよい。 【0053】 また、物品取り出し装置を構成する搬出コンベヤは、2個所に制限されるもの
ではなく、3個所以上に設けたものであってもよい。 また、上記実施例では、第1保管設備29Aが2個所の保管部29A1、29
2を隣合わせて有するものについてのみ説明したが、各保管部29A1、29A
2は離れていてもよく、また、保管部は2個所に制限されるものでなく、要は、
第1保管設備の物品供給面が第2保管設備のそれよりも小さなものであればよい
。 【0054】 【考案の効果】 本考案の物品の取り扱い装置は、機器、特に搬入コンベヤの設置スペースを削
減することができ、しかも、搬入コンベヤから複数個所の搬出コンベヤへ物品を
効率良く取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案の物品取り扱い装置が好適に用いられた荷揃え設備を備えた流通センタ
ーにおける物品の流れを示す流れ図である。 【図2】 図1に示す流通センターの一階部分を示す平面図である。 【図3】 図1に示す流通センターの二階部分を示す平面図である。 【図4】 図3に示す荷揃え設備の面単位ピッキング装置を拡大して示す平面図である。 【図5】 図4に示す面単位ピッキング装置を示す正面図である。 【図6】 図4に示す面単位ピッキング装置を示す側面図である。 【図7】 図4に示す面単位ピッキング装置の把持装置の把持板の交叉状態を示す部分拡
大図である。 【図8】 図2に示す荷揃え設備の搬送コンピューターによって面単位の物品を搬送する
状態を示す側面図である。 【図9】 図8に示す搬送状態を示す側面図である。 【図10】 面単位の物品を列単位に切り離す状態を示す側面図である。 【図11】 面単位の物品を列単位に切り離した状態を示す平面図である。 【図12】 図11に示す状態の側面図である。 【図13】 それぞれ大きさの異なる物品がターン装置によって方向を変える状態を示す動
作説明図である。 【図14】 図13に示す状態とは別の状態を示す図13に相当する図である。 【図15】 図13及び図14に示す状態とは別の状態を示す図13に相当する図である。 【符号の説明】 12 搬入コンベヤ 13 物品取り出し装置(面単位ピッキング装置) 17 移送装置(受け取りコンベヤ) 18A (第1)搬出コンベヤ 18B (第2)搬出コンベヤ 28A 第1供給機 28B 第2供給機 29A 第1保管設備(第1の保管設備) 29B 第2保管設備(第2の保管設備) 29A1、29A2 保管部 B 物品 P パレット

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 パレットPに面状に段積みされた複数個の物品Bを搬入する搬
    入コンベヤ12と、 該搬入コンベヤ12によって搬入された複数個の物品Bを面単位で把持して移
    動させる物品取り出し装置13と、 該物品取り出し装置13によって取り出された面単位の複数個の物品Bを移送
    する昇降可能な移送装置17と、 該移送装置17によって移送された面単位の物品Bを受け取って面単位のまま
    搬出する、上下方向に配設された第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bとを
    備え、 且つ上記移送装置17には昇降装置135が設けられており、該昇降装置13
    5は、上記物品取り出し装置から該移送装置17に面単位の上記物品Bを受け取
    ると、該移送装置17のレベルが上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18B
    それぞれのレベルに到達するまで該移送装置を下降させ、それぞれのレベルに到
    達すると該移送装置17が駆動して面単位の該物品Bを上記第1搬出コンベヤ1
    8A又は上記第2搬出コンベヤ18Bに引き渡すように構成されており、 上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bは、それぞれ上記物品Bを保管
    する第1及び第2保管設備29A,29Bに繋がっている ことを特徴とする物品の取り扱い装置。 (2)明細書の段落番号【0005】の記載を下記の通り訂正(下線を付した部分
    が訂正部分)。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案は、パレットPに面状に段積みされた複数個の物品Bを搬入する搬入コ
    ンベヤ12と、該搬入コンベヤ12によって搬入された複数個の物品Bを面単位
    で把持して移動させる物品取り出し装置13と、該物品取り出し装置13によっ
    て取り出された面単位の複数個の物品Bを移送する昇降可能な移送装置17と、
    該移送装置17によって移送された面単位の物品Bを受け取って面単位のまま搬
    出する、上下方向に配設された第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bとを備
    、且つ上記移送装置17には昇降装置135が設けられており、該昇降装置1
    35は、上記物品取り出し装置から該移送装置17に面単位の上記物品Bを受け
    取ると、該移送装置17のレベルが上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18
    Bそれぞれのレベルに到達するまで該移送装置を下降させ、それぞれのレベルに
    到達すると該移送装置17が駆動して面単位の該物品Bを上記第1搬出コンベヤ
    18A又は上記第2搬出コンベヤ18Bに引き渡すように構成されており、上記
    第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bは、それぞれ上記物品Bを保管する第
    1及び第2保管設備29A,29Bに繋がっていることを特徴とする物品の取り
    扱い装置を提供することにより上記目的を達成したものである。 (54)【考案の名称】 物品の取り扱い装置 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 パレットPに面状に段積みされた複数個の物品Bを搬入する搬
    入コンベヤ12と、 該搬入コンベヤ12によって搬入された複数個の物品Bを面単位で把持して移
    動させる物品取り出し装置13と、 該物品取り出し装置13によって取り出された面単位の複数個の物品Bを移送
    する昇降可能な移送装置17と、 該移送装置17によって移送された面単位の物品Bを受け取って面単位のまま
    搬出する、上下方向に配設された第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bとを
    備え、 且つ上記移送装置17には昇降装置135が設けられており、該昇降装置13
    5は、上記物品取り出し装置から該移送装置17に面単位の上記物品Bを受け取
    ると、該移送装置17のレベルが上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18B
    それぞれのレベルに到達するまで該移送装置を下降させ、それぞれのレベルに到
    達すると該移送装置17が駆動して面単位の該物品Bを上記第1搬出コンベヤ1
    8A又は上記第2搬出コンベヤ18Bに引き渡すように構成されており、 上記第1及び第2搬出コンベヤ18A,18Bは、それぞれ上記物品Bを保管
    する第1及び第2保管設備29A,29Bに繋がっている ことを特徴とする物品の取り扱い装置。

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