JP2522290B2 - 発泡電線製造装置 - Google Patents
発泡電線製造装置Info
- Publication number
- JP2522290B2 JP2522290B2 JP62047196A JP4719687A JP2522290B2 JP 2522290 B2 JP2522290 B2 JP 2522290B2 JP 62047196 A JP62047196 A JP 62047196A JP 4719687 A JP4719687 A JP 4719687A JP 2522290 B2 JP2522290 B2 JP 2522290B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heating furnace
- temperature
- air
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、発泡電線製造装置、特に加熱炉を用いた発
泡電線製造装置に関するものである。
泡電線製造装置に関するものである。
［従来の技術とその問題点］ （１） 加熱炉の炉内温度の均一化について；基本的に
は、加熱炉に挿入されたコア線をムラなく均一に加熱し
て発泡電線を製造するにはコア線のスピードが一定であ
ること、及び炉内温度が均一であることが条件となるか
ら、加熱炉を出来るだけ均一な温度に近付けるような構
造にしなければならない。従って、カンタル線等のヒー
タ線を加熱炉の内側にラセン状に巻いただけでは、ヒー
タの長手方向に対する温度分布が変るため、均一な温度
分布が得られない。
は、加熱炉に挿入されたコア線をムラなく均一に加熱し
て発泡電線を製造するにはコア線のスピードが一定であ
ること、及び炉内温度が均一であることが条件となるか
ら、加熱炉を出来るだけ均一な温度に近付けるような構
造にしなければならない。従って、カンタル線等のヒー
タ線を加熱炉の内側にラセン状に巻いただけでは、ヒー
タの長手方向に対する温度分布が変るため、均一な温度
分布が得られない。
（２） 加熱炉の形状と均一温度の関係について；加熱
炉を縦型にするか横型にするかによって均一温度の取り
方の容易さも異なる。
炉を縦型にするか横型にするかによって均一温度の取り
方の容易さも異なる。
即ち縦型にすれば、当然対流により温度分布が不均一
になり、この対流は上下の温度差が大きい程気流速度も
大きくなる。又、横型にすれば、対流による温度分布の
不均一の問題が解消されるが、今度は発泡電線製造上偏
心の問題が生じる。
になり、この対流は上下の温度差が大きい程気流速度も
大きくなる。又、横型にすれば、対流による温度分布の
不均一の問題が解消されるが、今度は発泡電線製造上偏
心の問題が生じる。
（３） コア線走行ルートでの考慮；コア線は下から上
へ立ち上がり、立ち下げガイドロール等によって炉内に
挿入される。ガイドロール等は加熱炉の上部に近い位置
に配置される程、加熱炉からの上昇気流によって加熱さ
れ、長時間の間にかなり高い温度になり、従ってガイド
ロール等に接して走行するコア線自体も予熱され、初期
状態とは温度的に変ってくる。
へ立ち上がり、立ち下げガイドロール等によって炉内に
挿入される。ガイドロール等は加熱炉の上部に近い位置
に配置される程、加熱炉からの上昇気流によって加熱さ
れ、長時間の間にかなり高い温度になり、従ってガイド
ロール等に接して走行するコア線自体も予熱され、初期
状態とは温度的に変ってくる。
（４） 炉内における上昇期流の問題；加熱炉下部の温
度が低ければ低い程、上昇気流は大きくかつ炉内温度は
不均一になり、安定し難くなる。これは炉下部から冷気
を常に吸い込む状態にあるからであり、逆に炉下部を冷
却水等を利用して水面シールすることにより冷気を遮断
した場合、炉内圧力が微妙に変動するため、発泡電線に
つぶれ等の製品不良をもたらす。
度が低ければ低い程、上昇気流は大きくかつ炉内温度は
不均一になり、安定し難くなる。これは炉下部から冷気
を常に吸い込む状態にあるからであり、逆に炉下部を冷
却水等を利用して水面シールすることにより冷気を遮断
した場合、炉内圧力が微妙に変動するため、発泡電線に
つぶれ等の製品不良をもたらす。
本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解決
し、炉内の温度分布を均一にすることにより安定した発
泡電線製造装置を提供することにある。
し、炉内の温度分布を均一にすることにより安定した発
泡電線製造装置を提供することにある。
［問題点を解決するための手段］ 本発明に係る発泡電線製造装置は、添付図面に示した
ように、断熱材（２）、この断熱材の内側に巻かれたヒ
ータエレメント（３）、及びこのヒータエレメントの内
側に前記断熱材を上下に貫通して延出した均熱管（４）
を有し、前記均熱管内にコア線（６）を上下に挿通さ
せ、均熱管からの輻射熱にてコア線を均一に加熱して発
泡電線を製造する縦型の加熱炉本体（１）と、前記加熱
炉本体の最上部に設けられた断熱エアシャワー（15）
と、前記加熱炉本体における均熱管の上部に設けられた
遮蔽蓋（14）、及び前記均熱管の下部に設けられた温度
均一化手段（11）とを有し、この温度均一化手段は、熱
媒発生装置（８）から供給される定圧定熱の熱媒を受け
これを強制的に均熱管にその上方へ吹き込んで炉内上下
の雰囲気温度を均一化する強制熱風吹出リング（12）
と、前記熱媒を受けこれを強制的に加熱炉本体下部方向
に吹き込んで加熱炉本体下部から冷気が吸い込まれるの
を防止する冷気吸引防止リング（13）とから成ることで
ある。
ように、断熱材（２）、この断熱材の内側に巻かれたヒ
ータエレメント（３）、及びこのヒータエレメントの内
側に前記断熱材を上下に貫通して延出した均熱管（４）
を有し、前記均熱管内にコア線（６）を上下に挿通さ
せ、均熱管からの輻射熱にてコア線を均一に加熱して発
泡電線を製造する縦型の加熱炉本体（１）と、前記加熱
炉本体の最上部に設けられた断熱エアシャワー（15）
と、前記加熱炉本体における均熱管の上部に設けられた
遮蔽蓋（14）、及び前記均熱管の下部に設けられた温度
均一化手段（11）とを有し、この温度均一化手段は、熱
媒発生装置（８）から供給される定圧定熱の熱媒を受け
これを強制的に均熱管にその上方へ吹き込んで炉内上下
の雰囲気温度を均一化する強制熱風吹出リング（12）
と、前記熱媒を受けこれを強制的に加熱炉本体下部方向
に吹き込んで加熱炉本体下部から冷気が吸い込まれるの
を防止する冷気吸引防止リング（13）とから成ることで
ある。
［作用］ 本発明によれば、炉内温度は大幅に安定させられる。
［実 施 例］ 図面は本発明に係る発泡電線製造装置の一実施例を示
す縦断面図である。この発泡電線製造装置は加熱炉本体
１を備え、この加熱炉本体１は縦型にして、断熱材２、
この断熱材２の内側に巻かれて後述するコア線を加熱す
るヒータエレメント３、及びこのヒータエレメント３の
内側に断熱材２を上下に貫通して延出する均熱管４を有
する。この均熱管４は、送出機（図示しない）からガイ
ドロール５を経て加熱炉本体１の均熱管４に上下に挿通
されたコア線６を均一に加熱して、即ちヒータエレメン
ト３の発熱量を緩和して発泡電線を製造する。
す縦断面図である。この発泡電線製造装置は加熱炉本体
１を備え、この加熱炉本体１は縦型にして、断熱材２、
この断熱材２の内側に巻かれて後述するコア線を加熱す
るヒータエレメント３、及びこのヒータエレメント３の
内側に断熱材２を上下に貫通して延出する均熱管４を有
する。この均熱管４は、送出機（図示しない）からガイ
ドロール５を経て加熱炉本体１の均熱管４に上下に挿通
されたコア線６を均一に加熱して、即ちヒータエレメン
ト３の発熱量を緩和して発泡電線を製造する。
又、複数個の温度調節用温度検出器７が加熱炉の上下
方向に挿入されており、その数と同数にヒータエレメン
ト３が分割されて温度調節される。
方向に挿入されており、その数と同数にヒータエレメン
ト３が分割されて温度調節される。
更に、加熱炉の下部には定圧定熱の熱媒例えばエア、
N2ガス、Arガス等を発生する装置８が設けられており、
この熱媒発生装置８は、その入側がパイプ9a及びエアレ
ギュレータ10aによって外部エア源（図示しない）と連
絡され、又その出側がパイプ9bを経てかつ夫々パイプ9
c、9d及びエアレギュレータ10b、10cを経て温度均一化
手段11、詳しくは夫々強制熱風吹出リング12、冷気吸気
防止リング13によって均熱管４の下部に取付けられる。
尚、強制熱風吹出リング12は、熱媒発生装置８から供給
される定圧定熱のエアを受け、これを強制的に均熱管４
へその上方向に吹き込んで炉内上下の雰囲気温度を均一
化する。又、冷気吸引防止リング13は、熱媒発生装置８
から供給された定圧定熱のエアを受け、これを強制的に
加熱炉下部方向に吹き込んで加熱炉下部から冷気が吸い
込まれるのを防止する。
N2ガス、Arガス等を発生する装置８が設けられており、
この熱媒発生装置８は、その入側がパイプ9a及びエアレ
ギュレータ10aによって外部エア源（図示しない）と連
絡され、又その出側がパイプ9bを経てかつ夫々パイプ9
c、9d及びエアレギュレータ10b、10cを経て温度均一化
手段11、詳しくは夫々強制熱風吹出リング12、冷気吸気
防止リング13によって均熱管４の下部に取付けられる。
尚、強制熱風吹出リング12は、熱媒発生装置８から供給
される定圧定熱のエアを受け、これを強制的に均熱管４
へその上方向に吹き込んで炉内上下の雰囲気温度を均一
化する。又、冷気吸引防止リング13は、熱媒発生装置８
から供給された定圧定熱のエアを受け、これを強制的に
加熱炉下部方向に吹き込んで加熱炉下部から冷気が吸い
込まれるのを防止する。
均熱管４の上部には、熱媒発生装置８から強制的に均
熱管４に吹き込まれたエアが煙突効果で助長されて均熱
管上部から流出するのを防止する遮蔽蓋14が設けられて
いる。更に、加熱炉の最上部即ちガイドロール５と遮蔽
蓋14の間には、加熱炉からの上昇気流による熱流を遮蔽
する断熱エアシャワー15が設けられ、外部エア源からの
エアがエアレギュレータ10d及びパイプ9eを通して供給
される。
熱管４に吹き込まれたエアが煙突効果で助長されて均熱
管上部から流出するのを防止する遮蔽蓋14が設けられて
いる。更に、加熱炉の最上部即ちガイドロール５と遮蔽
蓋14の間には、加熱炉からの上昇気流による熱流を遮蔽
する断熱エアシャワー15が設けられ、外部エア源からの
エアがエアレギュレータ10d及びパイプ9eを通して供給
される。
［発明の効果］ 本発明は、加熱炉本体に熱媒発生装置を取付けたの
で、炉内雰囲気温度が安定し、長時間に亘って安定した
加熱発泡が可能であるという効果を奏する。
で、炉内雰囲気温度が安定し、長時間に亘って安定した
加熱発泡が可能であるという効果を奏する。
図面は本発明の一実施例の縦断面図である。 1:加熱炉本体、 2:断熱材、 3:ヒータエレメント、 4:均熱管、 5:ガイドロール、 6:コア線、 7:温度調節用温度検出器、 8:熱媒発生装置、 9a〜9e:パイプ、 10a〜10d:エアレギュレータ、 11:温度均一化手段、 12:強制熱風吹出リング、 13:冷気吸引防止リング、 14:遮蔽蓋、 15:断熱エアシャワー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 孝康 日立市日高町５丁目１番１号 日立電線 株式会社日高工場内 (72)発明者 阿部 桂三 日立市日高町５丁目１番１号 日立電線 株式会社日高工場内 (56)参考文献 実開 昭61−132624（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】断熱材（２）、この断熱材の内側に巻かれ
たヒータエレメント（３）、及びこのヒータエレメント
の内側に前記断熱材を上下に貫通して延出した均熱管
（４）を有し、前記均熱管内にコア線（６）を上下に挿
通させ、均熱管からの輻射熱にてコア線を均一に加熱し
て発泡電線を製造する縦型の加熱炉本体（１）と、前記
加熱炉本体の最上部に設けられた断熱エアシャワー（1
5）と、前記加熱炉本体における均熱管の上部に設けら
れた遮蔽蓋（14）、及び前記均熱管の下部に設けられた
温度均一化手段（11）とを有し、この温度均一化手段
は、熱媒発生装置（８）から供給される定圧定熱の熱媒
を受けこれを強制的に均熱管にその上方へ吹き込んで炉
内上下の雰囲気温度を均一化する強制熱風吹出リング
（12）と、前記熱媒を受けこれを強制的に加熱炉本体下
部方向に吹き込んで加熱炉本体下部から冷気が吸い込ま
れるのを防止する冷気吸引防止リング（13）とから成る
ことを特徴とする発泡電線製造装置。 - 【請求項２】熱媒は、エア、N2ガス又はArガスであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の発泡電線製
造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62047196A JP2522290B2 (ja) | 1987-03-02 | 1987-03-02 | 発泡電線製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62047196A JP2522290B2 (ja) | 1987-03-02 | 1987-03-02 | 発泡電線製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63213215A JPS63213215A (ja) | 1988-09-06 |
| JP2522290B2 true JP2522290B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=12768370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62047196A Expired - Fee Related JP2522290B2 (ja) | 1987-03-02 | 1987-03-02 | 発泡電線製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522290B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61132624U (ja) * | 1985-02-08 | 1986-08-19 |
-
1987
- 1987-03-02 JP JP62047196A patent/JP2522290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63213215A (ja) | 1988-09-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3682609A (en) | Controlling thickness of newly drawn glass sheet | |
| CN101775481B (zh) | 带材处理装置 | |
| ES278906A1 (es) | Procedimiento y aparato para la obtenciën de peliculas tubulares | |
| PT1241143E (pt) | Método e aparelho para aquecimento de painéis de vidro num forno de têmpera equipados com rolos | |
| JP6512658B2 (ja) | 放射空調システム | |
| JP2522290B2 (ja) | 発泡電線製造装置 | |
| US4336442A (en) | Combination radiation and convection heater with convection current directing means | |
| US3554723A (en) | Method and apparatus for air cooling glass tube | |
| US1925822A (en) | Method of heating and ventilating | |
| US716380A (en) | Air temperature-regulating and purifying device. | |
| US5145534A (en) | Fluidized bed for quenching steel wire and process thereof | |
| JPS6446461A (en) | Sauna heat supply apparatus | |
| JPS6246337B2 (ja) | ||
| JPH1059732A (ja) | 板ガラスの成形装置 | |
| US2245470A (en) | Ceiling heating system | |
| CN104034144B (zh) | 可控热风布置器及采用其的谷物干燥设备 | |
| CN219572296U (zh) | 一种光纤预制棒管道原料温度控制装置 | |
| KR890701488A (ko) | 유리연신공정 및 노 | |
| JPH024780Y2 (ja) | ||
| JPH02635Y2 (ja) | ||
| SU714943A1 (ru) | Способ регулировани температуры нагрева длинномерных изделий | |
| JPS60145329A (ja) | 鋼帯連続焼鈍炉 | |
| US1914820A (en) | Hair drier | |
| JPS59158924A (ja) | 屋内温度均一化用送風装置 | |
| JP2000105082A (ja) | 雰囲気連続加熱炉 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |