JP2522284Y2 - 軸継手 - Google Patents
軸継手Info
- Publication number
- JP2522284Y2 JP2522284Y2 JP1991089017U JP8901791U JP2522284Y2 JP 2522284 Y2 JP2522284 Y2 JP 2522284Y2 JP 1991089017 U JP1991089017 U JP 1991089017U JP 8901791 U JP8901791 U JP 8901791U JP 2522284 Y2 JP2522284 Y2 JP 2522284Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole
- circular
- projections
- shaft coupling
- hubs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばロータリーエン
コーダなどに用いられる軸継手のように高精度化に対応
できるノンバックラッシュで小型の軸継手に関する。
コーダなどに用いられる軸継手のように高精度化に対応
できるノンバックラッシュで小型の軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーエンコーダなど精密位置決め
装置の軸継手では、ノンバックラッシュが不可欠の要件
となっている。このようなノンバックラッシュタイプの
軸継手として最も一般的なものはディスクカップリング
である。ディスクカップリングは、使用ボルト本数によ
り四角、六角、八角といった形状やドーナツ形の金属薄
板を積層して重ね合わせたものをフレキシブルエレメン
トに使用し、同一ピッチサークル径上で交互に一対の円
形ハブにボルト結合される。各部分のつなぎ部分をガタ
のない構造にできるため、ノンバックラッシュが達成で
きる。また、ディスクに代わり、リンクやダイヤフラム
を用いるノンバックラッシュの軸継手もある。
装置の軸継手では、ノンバックラッシュが不可欠の要件
となっている。このようなノンバックラッシュタイプの
軸継手として最も一般的なものはディスクカップリング
である。ディスクカップリングは、使用ボルト本数によ
り四角、六角、八角といった形状やドーナツ形の金属薄
板を積層して重ね合わせたものをフレキシブルエレメン
トに使用し、同一ピッチサークル径上で交互に一対の円
形ハブにボルト結合される。各部分のつなぎ部分をガタ
のない構造にできるため、ノンバックラッシュが達成で
きる。また、ディスクに代わり、リンクやダイヤフラム
を用いるノンバックラッシュの軸継手もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述したディスクカッ
プリングのようにフレキシブルエレメントをボルト結合
したものはその形状が複雑であり、取り付け・取り外し
に手間がかかるという問題点がある。取り付け・取り外
しの便という観点からは平行食い違いタイプ(オルダ
ム)の軸継手がある。一文字の溝を持つ円形ハブの間に
互いに十文字になるキー状の突起を持つ中間板を嵌め込
んだものであり、組立は極めて簡単であるが、キー間の
隙間に起因するバックラッシュが存在する。
プリングのようにフレキシブルエレメントをボルト結合
したものはその形状が複雑であり、取り付け・取り外し
に手間がかかるという問題点がある。取り付け・取り外
しの便という観点からは平行食い違いタイプ(オルダ
ム)の軸継手がある。一文字の溝を持つ円形ハブの間に
互いに十文字になるキー状の突起を持つ中間板を嵌め込
んだものであり、組立は極めて簡単であるが、キー間の
隙間に起因するバックラッシュが存在する。
【0004】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な構造で軽量化が可能であり、取り付け・
取り外しが簡単であって、ノンバックラッシュタイプの
新規な軸継手を提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な構造で軽量化が可能であり、取り付け・
取り外しが簡単であって、ノンバックラッシュタイプの
新規な軸継手を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における軸継手は、軸に嵌入される中心孔を
有し互いに向かい合う一対の円形ハブと、前記各円形ハ
ブに設けられ前記各円形ハブを軸方向に接近させたとき
に、互いに空間を隔てて円周方向に交互に位置する状態
にされる複数の突起と、前記各突起の周方向端面に相互
に反発し合う磁極として埋設された永久磁石とを備えて
なる軸継手において、前記各円形ハブの少なくとも前記
各突起が、当該突起の先端から前記中心孔の軸線方向に
N極とS極が連続する磁極配列、又はS極とN極が連続
する磁極配列の一方のみで着磁された永久磁石で形成さ
れ、前記各円形ハブの各突起を円周方向に交互に位置さ
せた時に、同一極性に着磁された当該各突起の先端側を
互いに空間を隔てて対向させてなるものである。
に、本考案における軸継手は、軸に嵌入される中心孔を
有し互いに向かい合う一対の円形ハブと、前記各円形ハ
ブに設けられ前記各円形ハブを軸方向に接近させたとき
に、互いに空間を隔てて円周方向に交互に位置する状態
にされる複数の突起と、前記各突起の周方向端面に相互
に反発し合う磁極として埋設された永久磁石とを備えて
なる軸継手において、前記各円形ハブの少なくとも前記
各突起が、当該突起の先端から前記中心孔の軸線方向に
N極とS極が連続する磁極配列、又はS極とN極が連続
する磁極配列の一方のみで着磁された永久磁石で形成さ
れ、前記各円形ハブの各突起を円周方向に交互に位置さ
せた時に、同一極性に着磁された当該各突起の先端側を
互いに空間を隔てて対向させてなるものである。
【0006】
【作用】一方の円形ハブの突起と他方の円形ハブの突起
は交互に位置し、両突起が反発する永久磁石で形成され
ているので、反発力が均衡する一定位置を保とうとする
ので、バックラッシュが発生しない。
は交互に位置し、両突起が反発する永久磁石で形成され
ているので、反発力が均衡する一定位置を保とうとする
ので、バックラッシュが発生しない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本考案の軸継手の組立図であり、同
(a)は正面図、同(b)はX−X断面図である。ま
た、図2は各円形ハブの部品図であり、同(a)は一方
の円形ハブの正面図、同(b)は一方の円形ハブの側面
図、同(c)は他方の円形ハブの側面図、同(d)は他
方の円形ハブの正面図である。
明する。図1は本考案の軸継手の組立図であり、同
(a)は正面図、同(b)はX−X断面図である。ま
た、図2は各円形ハブの部品図であり、同(a)は一方
の円形ハブの正面図、同(b)は一方の円形ハブの側面
図、同(c)は他方の円形ハブの側面図、同(d)は他
方の円形ハブの正面図である。
【0008】図2において、一方の円形ハブ11及び他
方の円形ハブ12は軸が嵌入される中心孔13,14を
有し、両ハブ11,12の対向面11a,12aに突起
15,16が突設されている。突起15,16は対向面
11a,12aを60度の円周角を有する等間隔の放射
状基準線Aで区分された扇形区分17,18の中に位置
している。そして、突起15,16の側面は放射状基準
線Aから平行に距離Hだけ離れた等距離で区画されてお
り、突起15,16の外周は円形ハブの外径より小さ
く、扇形区分17,18の相似形となっている。また、
突起15,16は扇形区分17,18の一つ飛びに突設
されている。なお、一方の円形ハブ11及び他方の円形
ハブ12は同じ形状であるが、組立に際しては、図示の
ように、突起15,16の位相が60度ずらされて交互
に位置するようにする。
方の円形ハブ12は軸が嵌入される中心孔13,14を
有し、両ハブ11,12の対向面11a,12aに突起
15,16が突設されている。突起15,16は対向面
11a,12aを60度の円周角を有する等間隔の放射
状基準線Aで区分された扇形区分17,18の中に位置
している。そして、突起15,16の側面は放射状基準
線Aから平行に距離Hだけ離れた等距離で区画されてお
り、突起15,16の外周は円形ハブの外径より小さ
く、扇形区分17,18の相似形となっている。また、
突起15,16は扇形区分17,18の一つ飛びに突設
されている。なお、一方の円形ハブ11及び他方の円形
ハブ12は同じ形状であるが、組立に際しては、図示の
ように、突起15,16の位相が60度ずらされて交互
に位置するようにする。
【0009】上述した円形ハブ11,12は保磁力の高
い磁性材料である永久磁石で形成されており、その突起
15,16はS極とS極又はN極とN極の組み合せとな
っている。この永久磁石の材料としては、フェライトや
希土類コバルトが用いられる。例えばフェライトで突起
付円形ハブの形状に加工し、磁化する方法で製作するこ
とができる。また、突起のみを永久磁石で形成し、円形
ハブに植設する方法でも製造することができる。更に、
突起15,16の表面にプレート状の永久磁石を貼り付
けることでも製造可能である。
い磁性材料である永久磁石で形成されており、その突起
15,16はS極とS極又はN極とN極の組み合せとな
っている。この永久磁石の材料としては、フェライトや
希土類コバルトが用いられる。例えばフェライトで突起
付円形ハブの形状に加工し、磁化する方法で製作するこ
とができる。また、突起のみを永久磁石で形成し、円形
ハブに植設する方法でも製造することができる。更に、
突起15,16の表面にプレート状の永久磁石を貼り付
けることでも製造可能である。
【0010】図1において、上述した突起付円形ハブ1
1,12はその突起15,16が交互に差し込まれるよ
うに位置させることで組立が完了する。取り付け・取り
外しは極めて簡単である。そして、突起15,16間に
平行間隔Lの空間が形成され、同じS極又はN極である
ので反発力Fが発生する。この反発力Fがバランスする
突起15,16の位置は一義的に決まり、回転方向が変
わってもバックラッシュが発生しない。軸継手の剛性を
決める反発力Fの大きさは、間隔Lの大きさ、永久磁石
の材料、磁化の程度、突起寸法、突走形状によって調整
可能である。
1,12はその突起15,16が交互に差し込まれるよ
うに位置させることで組立が完了する。取り付け・取り
外しは極めて簡単である。そして、突起15,16間に
平行間隔Lの空間が形成され、同じS極又はN極である
ので反発力Fが発生する。この反発力Fがバランスする
突起15,16の位置は一義的に決まり、回転方向が変
わってもバックラッシュが発生しない。軸継手の剛性を
決める反発力Fの大きさは、間隔Lの大きさ、永久磁石
の材料、磁化の程度、突起寸法、突走形状によって調整
可能である。
【0011】図3は他の軸継手の組立図であり、同
(a)は正面図、同(b)はY−Y断面図である。図1
のものと異なる点は、突起19,20の外周が円形ハブ
11,12の外径と略等しくなっており、N極同士また
はS極同士で反発するようになっている点であり、他は
図1と同様である。また、突起19,20などの永久磁
石の磁力線が外部に漏洩し、例えばロータリーエンコー
ダなどに磁気障害を発生させる恐れがある使用例では、
円形ハブ11,12の外周に磁気シールド21を嵌入
し、磁気を閉じ込めることができる。この磁気シールド
21としてスチール、芳香族ポリアミド、ポリエステム
ファイバ入り樹脂スリーブや単なる樹脂スリーブなどを
用いることができる。
(a)は正面図、同(b)はY−Y断面図である。図1
のものと異なる点は、突起19,20の外周が円形ハブ
11,12の外径と略等しくなっており、N極同士また
はS極同士で反発するようになっている点であり、他は
図1と同様である。また、突起19,20などの永久磁
石の磁力線が外部に漏洩し、例えばロータリーエンコー
ダなどに磁気障害を発生させる恐れがある使用例では、
円形ハブ11,12の外周に磁気シールド21を嵌入
し、磁気を閉じ込めることができる。この磁気シールド
21としてスチール、芳香族ポリアミド、ポリエステム
ファイバ入り樹脂スリーブや単なる樹脂スリーブなどを
用いることができる。
【0012】
【考案の効果】本考案における軸継手は、一方の円形ハ
ブの突起と他方の円形ハブの突起を交互に位置し、両突
起を反発する永久磁石で形成したので、組立時には反発
力が均衡する一定位置を保ち、反発力で剛性を維持して
ノンバックラッシュを達成できる。また、両突起を交互
に差し込むと組立が完了するので、取り付け・取り外し
が極めて簡単である。さらに、構造が簡単であるので軽
量化が可能になり、ディスクカップリングのフレキシブ
ルエレメントのように、応力歪みによるエレメント交換
などのメインテナンスが不要となる。
ブの突起と他方の円形ハブの突起を交互に位置し、両突
起を反発する永久磁石で形成したので、組立時には反発
力が均衡する一定位置を保ち、反発力で剛性を維持して
ノンバックラッシュを達成できる。また、両突起を交互
に差し込むと組立が完了するので、取り付け・取り外し
が極めて簡単である。さらに、構造が簡単であるので軽
量化が可能になり、ディスクカップリングのフレキシブ
ルエレメントのように、応力歪みによるエレメント交換
などのメインテナンスが不要となる。
【図1】本考案の軸継手の組立図である。
【図2】各円形ハブの部品図である。
【図3】他の軸継手の組立図である。
11,12 円形ハブ 11a,12a 対向面 13,14 中心軸 15,16,19,20 突起 17,18 区分 A 基準線 H 距離 L 空間
Claims (1)
- 【請求項1】 軸に嵌入される中心孔を有し互いに向か
い合う一対の円形ハブと、前記各円形ハブに設けられ前
記各円形ハブを軸方向に接近させたときに、互いに空間
を隔てて円周方向に交互に位置する状態にされる複数の
突起と、前記各突起の周方向端面に相互に反発し合う磁
極として埋設された永久磁石とを備えてなる軸継手にお
いて、 前記各円形ハブの少なくとも前記各突起が、当該突起の
先端から前記中心孔の軸線方向にN極とS極が連続する
磁極配列、又はS極とN極が連続する磁極配列の一方の
みで着磁された永久磁石で形成され 、前記各円形ハブの各突起を円周方向に交互に位置させた
時に、同一極性に着磁された当該各突起の先端側を互い
に空間を隔てて対向させて なる軸継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089017U JP2522284Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089017U JP2522284Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 軸継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532833U JPH0532833U (ja) | 1993-04-30 |
JP2522284Y2 true JP2522284Y2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=13959142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991089017U Expired - Lifetime JP2522284Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 軸継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522284Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303656A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | ロール回転機構 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100884306B1 (ko) * | 2008-09-16 | 2009-02-18 | 주식회사한국리레이 | 풍력발전용 자기부상력을 이용한 동력전달장치 |
JP5821477B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2015-11-24 | 日産自動車株式会社 | インホイールモータ駆動ユニット |
JP2014181771A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Azbil Corp | 磁気リニアアクチュエータ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121718U (ja) * | 1988-02-10 | 1989-08-17 |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP1991089017U patent/JP2522284Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303656A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | ロール回転機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532833U (ja) | 1993-04-30 |
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