JP2522175B2 - 画像入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像入力装置に関し、特
に視角依存性を有する液晶パネル上に表示されるパター
ンの画像入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像入力装置は、視角依
存性を有する液晶パネル上のパターンを２次元スキャナ
を視角方向に配して入力する方法がある。

【０００３】また、特開平０３−１６６５８８号公報に
示されるように、液晶パネルを視認性の高い方向へ傾け
るという方法がある。この方法は、良好な視認性を得る
ために液晶パネル自体を傾けるという方法であるが、具
体的な視認性の基準および液晶上のパターンの入力方法
には言及していないため、得られる画像が歪む可能性が
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来の画像入力装
置は、画像の視角依存性を有する液晶パネル上のパター
ンを入力する場合、パネルに対して垂直にスキャナを配
するとパターンのコントラストが悪く鮮明な画像が得ら
れない。また、２次元スキャナを傾けて使用する場合コ
ントラストは得られるが画像が歪む。

【０００５】本発明の目的は、１次元スキャナを視角方
向に自動設定することで、これらの問題点を解決し、コ
ントラストの高いまったく歪のない画像を取得すること
を可能にする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の画像入力装置
は、視角依存性を有する画像表示手段からの透過光また
は反射光を映像信号に変換する光電変換手段と、この光
電変換手段を駆動信号により対応した角度に回転させる
回転手段と、前記画像表示手段をのせ前記光電変換手段
の回転面方向に移動する平行移動手段と、前記映像信号
をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換手段と、前記デジ
タル信号からコントラストを算出するコントラスト算出
手段と、前記コントラストを記憶するコントラスト記憶
手段と、前記コントラスト記憶手段に記憶されたいくつ
かのコントラストの最大値を算出しこの最大値に対応し
た前記光電変換手段の角度を取得する最大コントラスト
角度算出手段と、前記回転手段の回転を前記最大コント
ラスト角度にして得られた前記デジタル信号を格納する
画像記憶手段とを備える。

【０００７】また、本発明の画像表示装置は、前記視角
依存性を有する画像表示手段が液晶パネルであることを
特徴とする。

【０００８】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。本発明の一実施例をブロックで示す図１を参照する
と、この実施例の画像入力装置において、光電変換スキ
ャナ１は液晶パネル１０からの透過または反射光ａを映
像信号ｃに変換する。回転装置２はこの光電変換スキャ
ナ１を駆動信号ｈにより対応した回転角θに回転させ
る。平行移動ステージ９は液晶パネル１０をのせ光電変
換スキャナ１の回転面方向に移動する。Ａ／Ｄ変換回路
４は映像信号ｃをデジタル信号ｄに変換する。コントラ
スト算出回路５はデジタル信号ｄからコントラストｅを
算出する。コントラストメモリ回路６はコントラストｅ
を記憶する。最大コントラスト算出回路７はコントラス
トメモリ回路６に記憶されたいくつかのコントラストの
最大値を算出しこの最大値に対応した光電変換スキャナ
１の角度θｃを取得する。画像メモリ回路８はデジタル
信号ｊを格納する。

【０００９】次に、この実施例の動作を説明する。画像
視角依存性を有する液晶パネル１０は平行移動ステージ
９上に置かれ、この液晶パネル１０上方に平行移動ステ
ージ９の移動方向と同じ方向に回転する回転装置２に取
り付けた光電変換スキャナ１が配置される。まず、光電
変換スキャナ１は平行移動ステージ９を駆動信号ｉに応
じて移動しながら液晶パネル１０の透過または反射光ａ
を撮像し映像信号ｃに変換する。この映像信号ｃをＡ／
Ｄ変換回路４はデジタル信号ｄに変換し、このデジタル
信号ｄからコントラスト算出回路５はコントラストｅを
算出し、コントラストメモリ回路６に回転角θとともに
格納する。次に光電変換スキャナ１は液晶パネル１０上
の１点を中心とした円形の光電変換スキャナ回転軌道ｋ
上を微小角ｄθだけ回転する。θmin ≦θ≦θmax の範
囲で、同様のことを行う。ここでθmin およびθmax は
液晶パネル１０の視角範囲を十分に含む値とする。ま
た、ｄθはコントラストの変化に十分対応できる値とす
る。

【００１０】次に得られたコントラストｆから最大コン
トラスト算出回路７はコントラスト最大値とそれに対応
する最大コントラスト角度θc を求める。この角度θc
が液晶パネル１０の視角に一致する角度である。したが
って、この角度θc を使用して液晶パネル１０の視角方
向の検査が可能である。コントラスト最大値を与える角
度θc に対応する駆動信号ｇを与えられた回転装置２は
光電変換スキャナ１を角度θc 回転させる。この位置に
光電変換スキャナ１は固定され、駆動信号ｉが平行移動
装置８に与えられ、平行移動ステージ９は光電変換スキ
ャナ１のセンサーの露光に必要かつ十分な速度で等速移
動され、液晶パネル１０全体を光電変換スキャナ１は映
像信号ｃに変換する。この映像信号ｃをＡ／Ｄ変換回路
４はデジタル信号ｊに変換する。このデジタル信号ｊを
画像メモリ回路８は格納する。これにより高コントラス
トでかつ歪のない、画像の視角依存性を有する液晶パネ
ル１０上のパターンが取得される。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶パネルからの透過光または反射光を映像信号に変換
する光電変換手段を駆動信号により対応した角度に回転
させ、液晶パネルを光電変換手段の回転面方向に移動
し、映像信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信
号からコントラストを算出し、このコントラストを記憶
し、記憶されたいくつかのコントラストの最大値を算出
しこの最大値に対応した光電変換手段の角度を取得し、
この角度に対応して得られる映像信号のデジタル信号を
画像記憶手段に記憶させることにより、より高コントラ
ストでかつ歪のない画像をこの画像記憶手段に取得する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ １次元光電変換スキャナ ２ 回転装置 ３ 平行移動装置 ４ Ａ／Ｄ変換回路 ５ コントラスト算出回路 ６ コントラストメモリ回路 ７ 最大コントラスト算出回路 ８ 画像メモリ回路 ９ 平行移動ステージ ａ 透過または反射光 ｂ 光電変換スキャナ回転角θ ｃ 映像信号 ｄ デジタル信号 ｅ コントラスト ｆ コントラスト ｇ コントラスト最大角θc による駆動信号 ｈ 移動角ｄθによる駆動信号 ｉ ステージを移動させるための駆動信号 ｊ デジタル信号 ｋ 光電変換スキャナ回転軌道

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 視角依存性を有する画像表示手段からの
   透過光または反射光を映像信号に変換する光電変換手段
   と、この光電変換手段を駆動信号により対応した角度に
   回転させる回転手段と、前記画像表示手段をのせ前記光
   電変換手段の回転面方向に移動する平行移動手段と、前
   記映像信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換手段
   と、前記デジタル信号からコントラストを算出するコン
   トラスト算出手段と、前記コントラストを記憶するコン
   トラスト記憶手段と、前記コントラスト記憶手段に記憶
   されたいくつかのコントラストの最大値を算出しこの最
   大値に対応した前記光電変換手段の角度を取得する最大
   コントラスト角度算出手段と、前記回転手段の回転を前
   記最大コントラスト角度にして得られた前記デジタル信
   号を格納する画像記憶手段とを備えることを特徴とする
   画像入力装置。
2. 【請求項２】 前記視角依存性を有する画像表示手段が
   液晶パネルであることを特徴とする請求項１記載の画像
   入力装置。