JP2520385B2 - 3―置換基―7―置換したアミノ基セファロスポラナシ酸誘導体のアルカリ金属塩の製造法 - Google Patents

3―置換基―7―置換したアミノ基セファロスポラナシ酸誘導体のアルカリ金属塩の製造法

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JP2520385B2 JP1020651A JP2065189A JP2520385B2 JP 2520385 B2 JP2520385 B2 JP 2520385B2 JP 1020651 A JP1020651 A JP 1020651A JP 2065189 A JP2065189 A JP 2065189A JP 2520385 B2 JP2520385 B2 JP 2520385B2
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ケイ チャン エス
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、抗生物質に係り、特に3−置換基−7−
置換したアミノ基セファロスポラナシ酸誘導体のアルカ
リ金属塩の製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来、3−置換基−7−置換したアミノ基セファロス
ポラナシ酸誘導体は、葡萄状球菌、連鎖球菌、大腸菌、
各種のグラム陰性の細菌及び一部分のグラム陽性の細菌
に起因する細菌感染と各種の疾病に対しての抗生物質と
して広く使用されている。上記誘導体において、最もよ
く使われているのは、下記のようなものである。
上記した抗生物質は、数多くの微生物感染による疾病
に対して有効であるものと認められた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した抗生物質は、その水中の溶解
度が極めて低いので、単に口服藥品として使用されてい
る。即ち、注射が藥品を最も速く人体の各部分に到達さ
せる手段であるにもかかわらず、このような抗生物質を
水に溶かして直接に人体に注射することができない。
一方、口服で藥を飲んだ場合、藥が血液の循環に入り
込む前に、まず胃腸などの消化管に吸収される。しか
し、胃腸の壁を経由するので、口服藥品がいくつかの制
約を受けている。例えば、胃腸を壊さないように、たく
さんの口服藥品は、必ず食前、或いは食後で飲まれるも
のと限定されている上、その表面も糖衣が施されてあ
り、製藥メーカー、または患者にとっては非常に不便で
あった。また、口服藥品を飲む際、時としてそれと合わ
ない食物を食べてはいけない場合もある。
従って、上記した抗生物質の藥効をまだ有し、かつ口
服、或いは注射で人体に入り込むことのできる抗生物質
に対する熱望が、ますます強くなっている。
上述した事情に鑑み、本発明の目的は、水溶性を有す
る上記抗生物質の誘導体のアルカリ金属塩の製造法を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するためのこの発明は、以下の (ただし、R1よりなる群から選択されるグループを表わし、R2はC
H3、またはClを表わす) で示される3−置換基−7−置換したアミノ基セファロ
スポラナシ酸誘導体をアルカリ金属を含有する塩基性物
質により中和させることにより上記塩を生成することを
特徴とする3−置換基−7−置換したアミノ基セファロ
スポラナシ酸誘導体のアルカリ金属塩の製造法である。
そして本発明において、上記中和は、 粉末状の上記酸誘導体を3〜7%の水分を含有するエ
チルアルコールに入れて懸濁液を調製しておくステップ
と、 アルカリ金属を含有する塩基性物質を3〜7%の水分
を含有するエチルアルコールに入れてその飽和エチルア
ルコール溶液を調製しておくステップと、 20〜30℃の温度にて上記飽和エチルアルコール溶液を
上記懸濁液に加えて5〜20分ほど中和反応させるステッ
プとによって行なうことを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明に係わる製造法は、上記酸誘導体(HDで示され
る)をアルカリ金属を含有する塩基性物質(MOHで示さ
れる)により中和させることによって行なわれる。
HD+MOH→MD+H2O そして上記中和を行なうに当たってエチルアルコール
に含まれる水の含有率を3〜7%に設定することによっ
て、上記塩の結晶化を促進することができるとともに、
塩の収量を増加させることができる。
〔実施例〕
製造法についてさらに説明すれば、上記酸誘導体の溶
媒における溶解度が非常に低いので、まずエチルアルコ
ールを利用して該酸誘導体を懸濁液に調製する。懸濁液
を得た後、アルカリ金属を含有する塩基性物質(例えば
NaOH)の飽和エチルアルコール溶液を上記懸濁液に加え
る。
エチルアルコールは、人体に対する毒性が極めて弱い
ので、上記懸濁液を調製するに際し、最も適当な媒体と
なっている。なお、反応性のよい懸濁液を調製するの
に、95%のエチルアルコールが好ましい。
懸濁液を調製するためのエチルアルコールとアルカリ
金属を含有する塩基性物質を溶解するためのエチルアル
コールに含まれた水分の含有率は、同一である。また、
該水分の含有率3〜7%程度であればよいが、好ましい
のは、4〜6%程度である。
懸濁液中の上記酸誘導体の含有率は、30重量%ぐらい
である。
ところで、水分含有率が3%より低いと、上記塩が結
晶できなくなる虞れがある。また、該水分含有率が7%
以上の場合、上記塩の結晶状態が不良となる虞れがあ
る。これに対して、上述したように、本実施例ではエチ
ルアルコールに含まれる水の含有率を3〜7%に設定し
ているので、上記塩の結晶化を促進することができると
ともに、上記塩の収量を増加させることができる。
通常、上記酸誘導体HDとアルカリ金属を含有する塩基
性物質MOHのモル比は、1:1であればよいが、好ましく
は、MOHのモル値は、HDのモル値よりほぼ多い。
中和反応の温度は、通常20〜30℃にて行なわれ、好ま
しくは20〜25℃が用いられる。
反応時間は、5〜20分程度にて充分である。
反応終了後、MDの種結晶を上記反応混合物内に加えて
該反応混合物の温度を徐徐に−40〜12℃の範囲まで下げ
ることにより所定の上記塩の結晶が生成する。
生成した塩の安定性は、上記酸誘導体の安定性より高
いので、長期間に貯存できる。
次に、本発明による3−置換基−7−置換したアミノ
基セファロスポラナシ酸誘導体の塩の製造例と使用例に
ついて具体例に説明する。ただし、これらは、本発明に
ついての理解を容易にするための例示であり、本発明
は、これのみに限定されないのは勿論のこと、これによ
って何等制限されない。
製造例と使用例 まずビーカーに、95%エチルアルコールを入れてお
き、そして粉末状である1モルのセフラジン(Cefradin
e)を加えて30%の懸濁液を調製した。次に過剰(1モ
ルよりほぼ多い)のNaOHの飽和エチルアルコール溶液を
上記ビーカー内に加えて充分に撹拌した。しかる後、セ
フラジンのナトリウム塩の種結晶を上記反応混合物内に
加え、4℃まで冷却した。上記反応混合物内において、
結晶が所定の大きさに生長した後、それを濾過して186.
5gのセフラジンのナトリウム塩を得た。
上記セフラジンのナトリウム塩を5gずつ5g、10g、15
g、20gの水に入れて充分に撹拌した結果、ナトリウム塩
が完全に溶解したことを認めた。
「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、水溶性の上記アルカ
リ金属塩を得ることができるとともに、該アルカリ金属
塩の結晶化を早めて、その収量を増加させることができ
るという効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キュー シー ヤン アメリカ合衆国 45040 オハイオ州 メイソン アーウインシンプソン 3476‐7 (56)参考文献 特開 昭51−63924(JP,A) 特開 昭50−29726(JP,A) 特開 昭47−9325(JP,A) 特開 昭52−47910(JP,A) 薬局Vol.35,No.4,P.41, 42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(II) (ただし、R1よりなる群から選択されるグループを表わし、R2はC
    H3、またはClを表わす)で示される3−置換基−7−置
    換したアミノ基セファロスポラナシ酸誘導体から、下記
    一般式(I) (ただし、R1よりなる群から選択されるグループを表わし、R2はC
    H3、またはClを表わし、Mはアルカリ金属から選択され
    る金属を表わす)で示される3−置換基−7−置換した
    アミノ基セファロスポラナシ酸誘導体のアルカリ金属塩
    を製造するための製造法であって、 粉末状の上記酸誘導体を3〜7%の水分を含有するエ
    チルアルコールに入れて懸濁液を調製しておくステップ
    と、 アルカリ金属を含有する塩基性物質を3〜7%の水分
    を含有するエチルアルコールに入れてその飽和エチルア
    ルコール溶液を調製しておくステップと、 20〜30℃の温度にて上記飽和エチルアルコール溶液を
    上記懸濁液に加えて5〜20分ほど中和反応させるステッ
    プと、 上記飽和エチルアルコール溶液と懸濁液との混合物を
    −40〜12℃の範囲まで冷却し、上記一般式(I)で示さ
    れる化合物の結晶を生長させるステップと、 上記混合物を濾過して上記結晶を濾去して得るステッ
    プと を包含することを特徴とする上記製造法。
  2. 【請求項2】上記水分は、4〜6%であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載の製造法。
  3. 【請求項3】上記反応は、20〜25℃の温度にて行なわれ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の製
    造法。
  4. 【請求項4】上記懸濁液において、上記酸誘導体の含有
    率は、30重量%であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の製造法。
  5. 【請求項5】上記塩基性物質のモル値は、上記酸誘導体
    のモル値より過剰であることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載の製造法。
JP1020651A 1989-01-30 1989-01-30 3―置換基―7―置換したアミノ基セファロスポラナシ酸誘導体のアルカリ金属塩の製造法 Expired - Lifetime JP2520385B2 (ja)

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