JP2520202Y2 - 自動二輪車のフレ−ム構造 - Google Patents

自動二輪車のフレ−ム構造

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JP2520202Y2
JP2520202Y2 JP1985173297U JP17329785U JP2520202Y2 JP 2520202 Y2 JP2520202 Y2 JP 2520202Y2 JP 1985173297 U JP1985173297 U JP 1985173297U JP 17329785 U JP17329785 U JP 17329785U JP 2520202 Y2 JP2520202 Y2 JP 2520202Y2
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seat rail
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seat
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真 菅
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本田技研工業 株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は相互に溶着結合される自動二輪車のシートレ
ール構造に係り、特にシートレールと、このシートレー
ルを支持するサブレールの接合部の結合強度を向上する
に好適なシートレール構造に係る。
〔従来の技術〕
第4図に示す如く、自動二輪車には車体フレーム6に
一端を接合し、車体後方側に伸延するシートレール7が
設けられる。このシートレール7はシート9等を支持す
るもので高剛性に形成されることが必要とされる。この
シートレール7を高剛性に保持させるためにサブレール
8を接合する。サブレール8は、その一端側を車体フレ
ーム6に結合すると共に、他端側はシートレール7に突
き当て溶接(符号10を示す)され結合されて全体として
シートレール7の他端側が張り出した他端張出し形のシ
ートレール構造をなしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記の如く、シートレール7とサブレール8とは突き
当て溶接されるため、高い精度でサブレール8の末端処
理を行わなければならず、しかも突き当てた部分を正確
に保持したままで溶接を行わなければならない。また、
足付き性の向上等のために車体フレーム6に対するシー
トレール7の傾斜角度を変更すると(すなわち、シート
レール7の自由端を上下に上げ下げすると)、それにと
もなってサブレール8の末端形状や長さ,シートレール
7との溶接位置を変更したり、補強部材を設計しなおす
等の必要があった。
ところで、2本のパイプを突き当て溶接するのではな
く、他方のパイプを一方のパイプに沿わせ、両パイプの
接合線に沿って溶接する手段が、実開昭58-18888号公報
に記載されている。しかしこの公報に記載の技術は断面
円形状のパイプ同士を重合して重合線に沿って溶接する
ものであり、パイプ同士の隙間に溶接棒が差し込みにく
く作業性が悪いうえ、ビードが重合部分の奥まで十分に
行き渡りにくく溶接強度が均一にならないという不具合
がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記の問題点,欠点等を解決するために創案
されたもので、重合線に沿った溶接強度を均一にしてシ
ートレール構造の全体剛性を向上させると共に、溶着部
の端末処理が容易で、溶接作業に熟練を要さない自動二
輪車のシートレール構造を提供することを目的とする。
その具体的手段としては、二つのパイプのうち、一方
のパイプを他方のパイプに沿うように途中部位で折り曲
げ、折り曲げることにより平行になった部分を各々適宜
の長さ重合させて溶着するパイプの支持構造であって、
前記二つのパイプは一端を車体フレームに結合され車体
後方に延伸するシートレールと、一端を前記車体フレー
ムに結合され他端部で前記シートレールを支持するサブ
レールとからなる他端張り出し形の自動二輪車のシート
レール構造において、前記シートレールおよび前記サブ
レールは断面角形状に形成され、前記シートレールと前
記サブレールは折り曲げ部より後方で対向する一面が平
行になるようにし、前記各一面を重合させて重合部の両
側に位置する前記シートレールおよび前記サブレールの
隅部に沿って溶着結合したことを特徴とする。
また、前記シートレールおよび前記サブレールは車体
フレームに対して着脱可能に構成してもよい。
〔作用〕
シートレールに沿ってサブレールを途中部位で折り曲
げ、向かい合う平行な面を重合させる。そして、重合部
の両側に位置する隅部に沿って両レールを溶着する。
断面角形状に形成されたサブレールとシートレールと
の重合部の両側を溶着するようにしたので、溶融金属が
重合部の奥まで行き届いて隙間のない溶着部を得ること
ができ、溶接強度が均一になってシートレールの剛性を
高めることができる。
シートレールおよびサブレールを車体フレームに対し
て着脱可能にしたものは、転倒等によってシートレール
またはサブレールが損傷したときに、その交換や修理を
簡単,迅速かつ安価に行うことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図に示す如くシートレール構造1を構成するシー
トレール2は図中下端部を車体フレーム6にピン結合す
べく固定部2Aを形成すると共に、長手方向に伸延して形
成される。その長手中間部はシート9等が所定形状に保
持されるよう屈曲形成される。また、その断面形状は第
2図に示す如く、中空箱体状(断面角形状)に形成され
る。一方、サブレール3は図中下端側(一端側)を同じ
く車体フレーム6側にピン結合すべく固定部3Aを形成す
ると共に、上端側は長手方向に伸延長し、シートレール
2に係合する。その断面形状は第2図に示す如く、シー
トレール2と同一形状の中空箱体状に形成される。な
お、シートレール2とサブレール3は、車体フレーム6
にピン結合されるので、前記ピンを取り外すことによ
り、着脱可能である。
サブレール3の図面中の上方部は重合部3Bとし、その
一面はシートレール2の長手方向に沿って適宜長さだけ
重合するようにシートレール2の一面と平行に形成され
る。そして、サブレール3の前記一面とシートレール2
の前記一面とを平行に向かい合わせて重合する。第3図
はその重合部3Bの詳細構造を示すものである。
すなわち、重合部3Bの接合線4の長さlは前記の如く
適宜長さに形成されるが、自動二輪車の種類,構造等に
応じたフレーム剛性を確保すべく2点鎖線に示す如く
l1,l2,l3と適宜長延長させて形成される。なお、シー
ト高を低くするためにシートレールの傾斜角を大きくす
ると、サブレールの折曲部位も先端側に移動して前記折
曲位置からサブレール後端までの長さが長くなり、サブ
レールとシートレールの重合長さlも長くなる。
シートレール2とサブレール3との重合部3Bの接合線
4は、第2図により示す如く、上下重合溶接5される。
この溶接5は接合線4の全長にわたり連続溶接されるの
が望ましいが、不連続溶接するものであってもよい。シ
ートレール2とサブレール3は前記した如く、中空箱体
状に形成されるが、その四隅部には必然的に適宜の円弧
が形成されるため、前記重合溶接はこの円弧間にビード
が侵入し、両者が強固に結合される。前記円弧が不十分
の場合には適宜の面取りを形成することが望ましい。
本実施例はシートレール2とサブレール3との断面形
状が中空箱体に形成される場合について説明したが、シ
ートレール2とサブレール3とは同一形状に形成される
ものでなくともよい。
〔考案の効果〕
以上の説明によって明らかな如く、本考案によれば次
の如き効果があげられる。
(A) シートレールおよびサブレールとは適宜長さだ
け重合して溶着されるため、フレーム剛性を向上するこ
とができる。また、自動二輪車の構造や種類等に応じて
重合部分をシートレールの後端側に延長することによ
り、重合部分の長さを変更して必要な強度を簡単かつ安
価に得ることができる。
(B) シート高を低くするために車体フレームに対す
るシートレールの傾斜角を大きくする必要がある場合で
あっても、サブレールの折り曲げ位置を変えるだけで対
応することができ、新たにサブレールを作製しなおした
り設計しなおしたりする必要がなくなって経済的であ
る。
(C) 従来技術の如く、サブレールに突き当てする必
要がなく、シートレールに当接するサブレールの末端処
理が簡単となる。また、シートレールおよびサブレール
は断面角形状に形成され、重合部の両側に位置する隅部
で溶着するようにしたので、ビードが奥まで行き届いて
均一な強度の溶接接合を得ることができる。
(D) 突き当て溶接によらず重合溶接のため、溶着が
確実に行われると共にサブレールの末端処理を正確に形
成する必要がない。従って、作業時間を低減することが
できる。また、溶着部が隙間なく溶接されるので、溶着
強度が増し剛性を高めることができる。
(E) 構造簡便で容易に、かつ安価に実施することが
できる。
(F) 溶接結合されるシートレールおよびサブレール
の断面の大きさが相違しても確実に相互に溶着すること
ができる。
(G) シートレールおよびサブレールを車体フレーム
に対して着脱可能にしたものは、転倒等によってシート
レールまたはサブレールが損傷したときに、その交換や
修理を簡単,迅速かつ安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の部分側面図、第2図は第1図
のII-II線断面図、第3図は実施例の溶着部の詳細構造
を示す側面図、第4図は従来例を示す側面図。 1……シートレール構造、2……シートレール 2A……固定部、3……サブレール 3A……固定部、3B……重合部 4……接合線、5……溶接 6……車体フレーム、9……シート l,l1,l2,l3,……接合線の長さ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つのパイプのうち、一方のパイプを他方
    のパイプに沿うように途中部位で折り曲げ、折り曲げる
    ことにより平行になった部分を各々適宜の長さ重合させ
    て溶着するパイプの支持構造であって、前記二つのパイ
    プは一端を車体フレームに結合され車体後方に延伸する
    シートレールと、一端を前記車体フレームに結合され他
    端部で前記シートレールを支持するサブレールとからな
    る他端張り出し形の自動二輪車のシートレール構造にお
    いて、 前記シートレールおよび前記サブレールは断面角形状に
    形成され、 前記シートレールと前記サブレールは折り曲げ部より後
    方で対向する一面が平行になるようにし、 前記各一面を重合させて重合部の両側に位置する前記シ
    ートレールおよび前記サブレールの隅部に沿って溶着結
    合したこと、 を特徴とする自動二輪車のシートレール構造。
  2. 【請求項2】前記シートレールおよび前記サブレールは
    車体フレームに対して着脱可能であること、 を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の自動
    二輪車のシートレール構造。
JP1985173297U 1985-11-11 1985-11-11 自動二輪車のフレ−ム構造 Expired - Lifetime JP2520202Y2 (ja)

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JPS6280787U JPS6280787U (ja) 1987-05-23
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JPS545409Y2 (ja) * 1974-10-23 1979-03-09
JPS5818888U (ja) * 1981-07-29 1983-02-05 スズキ株式会社 オ−トバイの車体
JPS59106383A (ja) * 1982-12-09 1984-06-20 本田技研工業株式会社 自動二輪車のフレ−ム構造

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JPS6280787U (ja) 1987-05-23

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