JP2519966Y2 - 作業車両の原動機制御装置 - Google Patents

作業車両の原動機制御装置

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JP2519966Y2
JP2519966Y2 JP1989070417U JP7041789U JP2519966Y2 JP 2519966 Y2 JP2519966 Y2 JP 2519966Y2 JP 1989070417 U JP1989070417 U JP 1989070417U JP 7041789 U JP7041789 U JP 7041789U JP 2519966 Y2 JP2519966 Y2 JP 2519966Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばホイール式油圧ショベル等の作業車
両に設けられ、原動機の回転数を制御するのに用いて好
適な作業車両の原動機制御装置に関する。
[従来の技術] 第5図および第6図に従来技術による作業車両の原動
機制御装置として、ホイール式油圧ショベルの制御回路
を例に挙げて示す。
図において、1はディーゼルエンジン等によって構成
された原動機、2は該原動機1によって駆動される油圧
ポンプを示し、該油圧ポンプ2はタンク3内の作動油を
高圧油(以下、圧油という)として管路4内に吐出させ
る。5は一対の管路6A,6Bを介して油圧ポンプ2、タン
ク3と接続される走行用の油圧モータを示し、該油圧モ
ータ5は前,後の車輪(いずれも図示せず)等と共に走
行装置を構成し、油圧ポンプ2からの圧油が給排される
ときに、前,後の車輪を回転させることによって車両を
走行させるようになっている。
7は一対の管路8A,8Bを介して油圧ポンプ2、タンク
3と接続される作業用アクチュエータとしてのシリンダ
装置を示し、該シリンダ装置7はブーム、アーム、バケ
ット等によって構成される作業装置のうち、例えばブー
ムを作動させるブームシリンダを構成し、油圧ポンプ2
からの圧油を油室7A,7B内に給排することによって、ロ
ッド7Cをチューブ7Dから伸縮させるようになっている。
9,10は管路4等の途中に設けられた作業用、走行用の
制御弁を示し、該制御弁9,10は中立位置(イ)から左,
右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられたときに、油
圧ポンプ2からの圧油を管路4から管路6A,8Aまたは6B,
8B内に供給し、油圧モータ5、シリンダ装置7を作動さ
せるようになっている。ここで、制御弁9は操作レバー
9Aによって操作される6ポート3位置の方向切換弁によ
り構成され、制御弁10は8ポート3位置の油圧パイロッ
ト式方向切換弁により構成されている。そして、該制御
弁10は油圧パイロット部10A,10Bに後述のパイロット圧
を供給することにより中立位置(イ)から切換位置
(ロ),(ハ)に切換えられる。なお、制御弁9も油圧
パイロット式方向切換弁であっても良い。
11は油圧ポンプ2と共に原動機1によって駆動される
パイロットポンプ、12は減圧弁型のパイロット弁を示
し、該パイロット弁12は走行用の操作手段を構成する走
行ペダル12Aによって操作され、パイロットポンプ11か
らのパイロット圧をその操作量に応じて減圧制御し、制
御弁10のストローク量を調整することによって油圧モー
タ5の回転速度(作業車両の走行速度)を制御するよう
になっている。13は前後進用の操作手段を構成する前後
進切換弁を示し、該切換弁13は操作レバー13Aによって
中立位置(N)から前進位置(F)、後進位置(R)に
切換えられ、中立位置(N)では車両を停止させ、前進
位置(F)、後進位置(R)では車両を前進、後進させ
るようになっている。14は絞り14Aを有した調速弁とし
てのスローリターン弁を示している。
15は管路6A,6Bの途中に設けられたカウンタバランス
弁、16A,16Bは該カウンタバランス弁15と油圧モータ5
との間に位置して管路6A,6B間に設けられた一対のオー
バロードリリーフ弁を示し、該オーバロードリリーフ弁
16A,16Bはカウンタバランス弁15と共にブレーキ弁を構
成し、制御弁10が中立位置(イ)に復帰したときに、管
路6A,6B内に制動圧力を発生させ、油圧モータ5を徐々
に停止させるようになっている。
17は原動機1に付設され、該原動機1の回転数を制御
するガバナを示し、該ガバナ17はガバナレバー17Aを有
し、該ガバナレバー17Aの回動角に応じて原動機1の回
転数(エンジン回転数N)を増減させるようになってい
る。18はガバナ17と共に原動機1の回転数を制御する回
転数制御手段を構成した電動モータを示し、該電動モー
タ18はステッピングモータ等からなり、駆動レバー18A
によってガバナレバー17Aを回動させ、原動機1の回転
数を後述の目標回転数Nr0に基づいて制御するようにな
っている。
19は原動機1の回転数を設定する第1の設定手段とし
ての燃料レバー装置を示し、該燃料レバー装置19は、例
えばシリンダ装置7を作動させるときに運転者が燃料レ
バー19Aを手動操作することにより、その傾転操作量に
対応した設定信号NLを後述のコントローラ22に出力する
ようになっている。20は走行ペダル12Aに連動して原動
機1の回転数を設定する第2の設定手段としてのペダル
センサを示し、該ペダルセンサ20は、例えば油圧モータ
5を駆動して車両を走行させるときに走行ペダル12Aを
踏込み操作することにより、その踏込み量に対応した設
定信号NPをコントローラ22に出力するようになってい
る。
21は電動モータ18の駆動レバー18Aに連結され、該駆
動レバー18Aの回動角をガバナレバー17Aの回動角として
検出する回動角センサを示し、該回動角センサ21はガバ
ナレバー17Aの回動角に基づいて原動機1の回転数を検
出し、その回転数検出値Nrpをコントローラ22に出力す
ることによって後述の如く回転数のサーボ制御を行わせ
るようになっている。さらに、22はマイクロコンピュー
タ等によって構成されたコントローラを示し、該コント
ローラ22の入力側は燃料レバー装置19、ペダルセンサ20
および回動角センサ21等と接続され、その出力側は電動
モータ18等と接続されている。そして、該コントローラ
22はその記憶回路内に第6図に示すプログラム等を格納
し、サーボ制御処理を含む原動機1の回転数制御処理を
行うようになっている。
このように構成されるホイール式油圧ショベルの制御
回路では、例えばシリンダ装置7を作動させる場合に燃
料レバー19Aを手動操作して、燃料レバー装置19から原
動機1の回転数を設定する設定信号NLを出力し、走行用
の油圧モータ5を作動させる場合には走行ペダル12Aを
踏込み操作して、ペダルセンサ20から原動機1の回転数
を設定する設定信号Npを出力する。そして、コントロー
ラ22はこれらの設定信号NL,NPに対応する目標回転数N
r1,Nr2を、例えば第3図に示すような目標回転数マッ
プ等から読み出し、これらの目標回転数Nr1,Nr2のうち
値が大きい方を目標回転数Nr0(Nr1またはNr2)として
設定し、これに基づいて第6図に示すサーボ制御処理を
行う。
即ち、サーボ制御処理では、ステップ1で目標回転数
Nr0を読み出し、ステップ2で回転数検出値Nrpを読み込
み、ステップ3に移って回転数差nを n=Nrp−Nr0…(1) として演算し、ステップ4で回転数差nの絶対値|n|が
所定のヒステリシス値K以上であるか否かを判定し、
「NO」と判定したときには回転数検出値Nrpが目標回転
数Nr0に実質的に対応しているから、ステップ5で電動
モータ18を停止させて駆動レバー18Aをその回動角に保
持するように指令信号を出力する。
また、ステップ4で「YES」と判定したときには、ス
テップ6に移って回転数差nが正の値であるか否かを判
定し、「NO」と判定したときには回転数検出値Nrpが目
標回転数Nr0よりも小さい値となっているから、ステッ
プ7で電動モータ18に正転指令信号を出力し、実際の回
転数としての回転数検出値Nrpを目標回転数Nr0に近付け
るように制御する。そして、ステップ6で「YES」と判
定したときには、ステップ8に移って電動モータ18を逆
転させるべく、逆転指令信号を出力し、原動機1の回転
数を目標回転数Nr0に基づき制御する。
これにより、油圧ポンプ2からの圧油の吐出量は原動
機1の回転数に応じて増減し、例えば掘削作業等を行う
ときには操作レバー9Aによって制御弁9を中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換え、油圧ポン
プ2からの圧油をシリンダ装置7に給排して作動させ
る。また、車両を走行させるときには前後進切換弁13を
中立位置(N)から前進位置(F)または後進位置
(R)に切換え、走行ペダル12Aでパイロット弁12を操
作することにより、制御弁10を中立位置(イ)から切換
位置(ロ),(ハ)に切換え、油圧ポンプ2からの圧油
を油圧モータ5に給排して該油圧モータを正,逆転さ
せ、路上走行を行う。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来技術では、燃料レバー装置19
による目標回転数Nr1(設定信号NLに対応する)と走行
ペダル12Aによる目標回転数Nr2(設定信号NPに対応す
る)とのうち、大きい方(最大値)を目標回転数Nr0
して、これに基づき原動機1の回転数を制御しているか
ら、作業中に車両を移動させる場合、燃料レバー19Aを
下げて、原動機1をアイドル回転数に設定すると共に、
前後進切換弁13を中立位置(N)から前,後進位置
(F),(R)に切換えて、走行ペダル12Aを踏込みつ
つ、原動機1の回転数を徐々に上げて車両を走行させる
という手順を踏まなければならず、特に作業中の移動が
多い現場等では燃料レバー19Aを毎回下げる必要があ
り、非常に手間がかかるという問題がある。
また、燃料レバー19Aを下げた状態にして、走行ペダ
ル12Aをフル操作して原動機1の回転数を上げつつ、作
業時には操作レバー9Aで制御弁9を切換えてシリンダ装
置7を作動させれば、車両を移動させる度毎に燃料レバ
ー19Aを下げるという手間を省くことができる。しか
し、この場合には運転室内の振動や運転者の不注意等に
より、前後進切換弁13が中立位置(N)から前,後進位
置(F),(R)に切換えられてしまうと、制御弁10が
中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えら
れて、車両が突然走り出すことがあり、暴走の危険があ
る。そして、走行ペダル12Aから少しでも足が離れる
と、原動機1の回転数が下がってしまい、掘削作業等を
行えなくなるという問題がある。
本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本考案は作業中に車両を移動させるとき等に、原動
機の回転数を自動的に所定の低回転数に低下させること
ができ、操作性や作業性等を向上できるようにした作業
車両の原動機制御装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために本考案は、原動機と、
少なくとも該原動機により駆動され、作業車両を走行さ
せる走行装置と、該走行装置による作業車両の走行速度
を制御すべく、前記作業車両に設けられた走行用の操作
手段と、前記走行装置により作業車両を前進、後進また
は停止させるべく、前進、後進、中立のいずれかの位置
に切換操作される前後進用の操作手段と、少なくとも前
記原動機により駆動される作業用のアクチュエータと、
該アクチュエータの作動時に前記原動機の回転数を設定
すべく、設定信号を出力する第1の設定手段と、前記走
行用の操作手段の操作量に応じて前記原動機の回転数を
設定すべく、設定信号を出力する第2の設定手段と、該
第1、第2の設定手段から出力された設定信号に基づき
前記原動機の回転数を制御する回転数制御手段とからな
る作業車両の原動機制御装置に適用される。
そして、請求項1に記載の考案が採用する構成の特徴
は、前記前後進用の操作手段が中立位置から前,後進位
置に切換えられたか否かを検出する検出器と、該検出器
からの検出信号に基づき前記前後進用の操作手段が中立
位置から前,後進位置に切換えられたと判定したとき
に、前記回転数制御手段により前記原動機の回転数を所
定の低回転数に制御させると共に、少なくとも前記第1
の設定手段からの設定信号を所定の低レベルに低下させ
る判定制御手段とを備える構成としたことにある。
また、請求項2に記載の考案では、前記判定制御手段
は、前記検出器からの検出信号に基づき前記前後進用の
操作手段が中立位置から前,後進位置に切換えられたと
判定したときに、前記第1,第2の設定手段からの設定信
号を所定の低レベルに低下させ、前記回転数制御手段に
より前記原動機の回転数を所定の低回転数に制御させる
構成としている。
さらに、請求項3に記載の考案では、前記第1の設定
手段はアップダウンスイッチにより構成している。
[作用] 上記構成により、請求項1に記載の考案では、作業車
両を走行させるべく前後進用の操作手段を中立位置から
前,後進位置に切換えたときには、原動機の回転数を所
定の低回転数まで下げると共に、少なくとも第1の設定
手段による設定信号を所定の低レベルに低下させるよう
にしているから、作業車両の走行開始時には、回転数を
必ず所定の低回転数(例えばアイドル回転数)まで自動
的に下げるように原動機の回転数を制御でき、その後は
第1または第2の設定手段による設定信号に基づいて原
動機の回転数を制御することができる。
この場合、走行ペダル等からなる走行用の操作手段
は、前後進用の操作手段を中立位置から前,後進位置に
切換えるまでは踏込み操作等を解除しておくのが通常で
あるから、例えば走行開始時には前記第2の設定手段に
よる設定信号(走行用の操作手段の操作量)を最小レベ
ル(実質的に零)とし、その後に走行用の操作手段を踏
込み操作するに応じて原動機の回転数を前記低回転数か
ら徐々に増加させることができる。
一方、前記前後進用の操作手段を中立位置から前,後
進位置に切換えて、原動機の回転数を所定の低回転数ま
で下げた状態で、再び掘削作業等を行うために前後進用
の操作手段を中立位置に戻したような場合でも、前記第
1の設定手段による設定信号は所定の低レベルまで下げ
られた状態であるから、作業用のアクチュエータが急激
に作動し始めるのを防止でき、前記設定信号を漸増させ
るに応じてアクチュエータの作動速度を徐々に速くする
ことができる。
また、請求項2に記載の考案でも、前記検出器からの
検出信号に基づき前後進用の操作手段が中立位置から
前,後進位置に切換えられたと判定したときに、判定制
御手段により前記第1,第2の設定手段からの設定信号を
所定の低レベルに低下させ、前記回転数制御手段により
前記原動機の回転数を所定の低回転数に制御させる構成
としているから、前記請求項1に記載の考案とほぼ同様
の作用を得ることができ、この場合には特に、前後進用
の操作手段を中立位置から前,後進位置に切換えたとき
に、前記第1,第2の設定手段からの設定信号を共に所定
の低レベルに低下させることができる。
さらに、請求項3に記載の考案では、前記第1の設定
手段をアップダウンスイッチで構成することにより、ア
ップ側スイッチを押圧操作したときに設定信号を漸増さ
せ、ダウン側スイッチを押圧操作したときには設定信号
を漸減させることができ、前後進用の操作手段を中立位
置から前,後進位置に切換えたときには、前記判定制御
手段によってアップダウンスイッチ(第1の設定手段)
による設定信号を所定の低レベルまで自動的に下げるこ
とができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図ないし第4図に基づい
て説明する。なお、実施例では前述した第5図に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
図中、31は作業時等に原動機1の回転数を設定する第
1の設定手段としてのアップダウンスイッチを示し、該
アップダウンスイッチ31は従来技術で述べた燃料レバー
装置19に替えて用いられ、例えばシリンダ装置7を作動
させるときに運転者によってアップ側またはダウン側に
押圧操作され、その押圧時間に対応した設定信号Nsを後
述のコントローラ33に出力するようになっている。即
ち、該アップダウンスイッチ31は押ボタン式のアップ側
スイッチ、ダウン側スイッチ(いずれも図示せず)等に
よって構成され、該スイッチ31はアップ側に押圧操作さ
れると、その押圧時間に対応して設定信号Nsを第2図に
示す如く増大させ、ダウン側に押圧操作されると、その
押圧時間に対応して設定信号Nsを減少させるようになっ
ている。そして、コントローラ33はこの設定信号Nsに基
づいて目標回転数Nr1をステップ状に増減させ、車両の
走行時には後述の如く設定信号NsをNs=0として零リセ
ットさせる。
32は前後進切換弁13に付設された検出器としての切換
スイッチを示し、該切換スイッチ32は前後進切換弁13が
中立位置(N)にあるときに検出信号としての切換信号
FAをFA=0としてコントローラ33に出力し、操作レバー
13Aの手動操作により切換弁13が中立位置(N)から前
進位置(F)または後進位置(R)に切換えられたとき
に切換信号FAをFA=1としてコントローラ33に出力する
ようになっている。
33はマイクロコンピユータ等によって構成されたコン
トローラを示し、該コントローラ33はその入力側にアッ
プダウンスイッチ31、ペダルセンサ20、切換スイッチ32
および回動角センサ21等が接続され、その出力側に電動
モータ18等が接続され、電源としては直流電源としての
バッテリ(図示せず)と接続されている。そして、該コ
ントローラ33はその記憶回路内に第4図、第6図に示す
プログラム等が格納され、原動機1の回転数制御処理等
を行うようになっている。また、該コントローラ33の記
憶回路にはその記憶エリア33A内に、アップダウンスイ
ッチ31から出力される設定信号Nsに基づき目標回転数N
r1を設定する第2図に示すような目標回転数マップと、
ペダルセンサ20から出力される設定信号Npに基づき目標
回転数Nr2を設定する第3図に示すような目標回転数マ
ップと、第6図に示した所定のヒステリシル値K等とが
それぞれ格納されている。
本実施例によるホイール式油圧ショベルの原動機制御
装置は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動
については従来技術によるものと格別差異はない。
そこで、コントローラ33による原動機1の回転数制御
処理について第2図ないし第4図を参照して説明する。
まず、処理動作をスタートさせると、ステップ11でア
ップダウンスイッチ31から設定信号Nsを読み込み、ステ
ップ12でこの設定信号Nsに基づき第2図に示す目標回転
数マップから目標回転数Nr1を読み出す。そして、ステ
ップ13でペダルセンサ20から走行ペダル12Aの踏込み操
作量に応じた設定信号Npを読み込み、ステップ14でこの
設定信号Npに基づき第3図に示す目標回転数マップから
目標回転数Nr2を読み出す。
次に、ステップ15で切換スイッチ32から切換信号FA
読み込み、ステップ16で切換信号FAがFA=0であるか否
かを判定する。そして、ステップ16で「YES」と判定さ
れたときには前後進切換弁13が中立位置(N)にあり、
車両が走行することはないから、ステップ17に移って前
後進用の切換フラグFBをFB=1とし、ステップ18でアッ
プダウンスイッチ31による目標回転数Nr1が走行ペダル1
2Aによる目標回転数Nr2よりも大きいか否かを判定し、
「YES」と判定したときにはアップダウンスイッチ31を
アップ側に所望時間押圧操作して、シリンダ装置7によ
る掘削作業等を行うときであるから、ステップ19に移っ
てアップダウンスイッチ31からの設定信号Nsに基づいた
目標回転数Nr1を目標回転数Nr0とし、ステップ20で前述
した第6図に示すサーボ制御処理を行い、目標回転数N
r1に基づき原動機1の回転数を制御する。
この場合、シリンダ装置7によって掘削作業等を行う
から、安定した出力馬力で原動機1を駆動する必要があ
り、原動機1はアップダウンスイッチ31による目標回転
数Nr1に基づき、比較的高い回転数領域に設定される。
また、ステップ18で「NO」と判定されたときには走行ペ
ダル12Aによる目標回転数Nr2がアップダウンスイッチ31
による目標回転数Nr1より大となっているから、ステッ
プ21で目標回転数Nr2=Nr0として、ステップ20によるサ
ーボ制御処理を行い、目標回転数Nr2に基づき原動機1
の回転数を制御する。
また、ステップ16で「NO」と判定されたときには前後
進切換弁13が中立位置(N)から前,後進位置決め
(F),(R)に切換えられて、切換スイッチ32から出
力される切換信号FAがFA=1となり、例えば掘削作業等
の途中で車両を走行(移動)させようとしているときで
あるから、ステップ22に移って切換フラグFBを読み出
し、ステップ23で切換信号FA=1であり、かつ切換フラ
グFBがFB=1となっているか否かを判定する。この場
合、切換フラグFBは原動機1の始動後、車両を走行させ
るまでは必ずステップ1〜21の処理を繰返すことになる
から、車両を走行させようとするときにはステップ17で
設定された切換フラグFB=1により、ステップ23で「YE
S」と判定され、ステップ24に移って切換フラグFBをFB
=0に切換える。
そして、ステップ25では車両を走行させようとすると
きに、原動機1の回転数が高回転数になっていると、車
両が暴走する等の危険性があるから、アップダウンスイ
ッチ31からの設定信号Nsを所定の低レベルに低下させる
べく、Ns=0として零リセットさせると共に、ペダルセ
ンサ20からの設定信号NpもNp=0として所定の低レベル
としての初期値に戻し、ステップ26で目標回転数Nr1,N
r2を第2図,第3図に示す目標回転数マップに基づき所
定の低回転数としてのアイドル回転数NAに、Nr1=NA,N
r2=NAとして設定し、ステップ27ではこのアイドル回転
数NAを目標回転数Nr0として、ステップ20でサーボ制御
処理を行う。これにより、車両の走行時には原動機1の
回転数が必ずアイドル回転数NAとなるように制御するこ
とができ、暴走等の発生を防止できる上に、燃費や騒音
等を低減でき、走行時の走行ペダル12A等の操作性を向
上できる。
また、走行時に原動機1の回転数をアイドル回転数NA
まで下げた後には、ステップ24で切換フラグFBがFB=0
となっているから、ステップ1〜16およびステップ22を
経て、ステップ23では「NO」と判定されるようになり、
この場合には前述したステップ18,21の処理により、走
行ペダル12Aの操作量に応じて増大する目標回転数Nr2
目標回転数Nr0として、ステップ20でサーボ制御処理を
行わせることができ、走行ペダル12Aの操作量に応じて
原動機1の回転数を増大させて、車両をスムーズに発進
させることができ、操作フィーリング等を向上させるこ
とができる。
なお、走行ペダル12Aは運転者による踏込み操作が解
除されたときには、リターンスプリング等によって自動
的に初期位置に戻されるから、ペダルセンサ20から出力
される設定信号NPも自動的にNP=0となって初期値に戻
る。そして、前後進切換弁13を再び中立位置(N)に戻
して、掘削作業等を行う場合には、アップダウンスイッ
チ31をアップ側に押圧操作することにより、設定信号Ns
がNs=0から漸増するので、前後進切換弁13を中立位置
(N)に切換えて掘削作業等を行う初期(開始)段階
で、原動機1の回転数が急激に上昇するのを防止でき、
その後に設定信号NSを漸増させるに応じて原動機1の回
転数を徐々に増大させつつ、例えば制御弁9(第5図参
照)によりシリンダ装置7等の作動速度を適宜に速くす
ることが可能となる。
即ち、アップダウンスイッチ31をアップ側に押圧操作
して設定信号Nsを、Ns=0から漸増させるときには、目
標回転数Nr1が第2図に示す目標回転数マップに沿って
ステップ状に高回転数域へと上昇するように設定され、
ステップ11〜20の処理で原動機1の回転数を作業内容に
応じて高回転数に制御でき、安定した出力馬力を得るこ
とができる。
従って本実施例では、車両を走行させるべく、前後進
切換弁13を中立位置(N)から前,後進位置(F),
(R)に切換えたときには、まず原動機1の回転数をア
イドル回転数NAまで下げて、車両が暴走するのを防止で
き、燃費や騒音等を低減できる上に、その後、走行ペダ
ル12Aを操作して車両を走行させるときには、走行ペダ
ル12Aの操作量に応じて原動機の回転数をアイドル回転
数NAから徐々に増大させて、車両をスムーズに発進させ
ることができ、走行時の操作性や安全性を向上できる。
また、走行時にアップダウンスイッチ31を手動操作する
必要がなく、設定信号NSを自動的に零リセットでき、手
間のかかる操作を不要にできる等、種々の効果を奏す
る。
なお、前記実施例では、第4図に示すプログラム中
で、ステップ16、ステップ22〜27が本考案の構成要件で
ある判定制御手段の具体例を示している。
また、前記実施例では、第1の設定手段としてアップ
ダウンスイッチ31を用いるものとして述べたが、これに
替えて、従来技術で述べた燃料レバー装置19を用いても
よく、この場合には燃料レバー19Aをコントローラ33か
らの作動信号で強制的に初期位置に戻すように構成すれ
ばよい。
さらに、前記実施例では、作業車両としてホイール式
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本考案はこれに
限らず、油圧クレーン等の他の油圧駆動車両に適用して
もよく、さらには原動機1によって直接的に車輪等の走
行装置を駆動する作業車両にも適用できるものである。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、請求項1に記載の考案によれば、
検出器からの検出信号に基づいて前後進用の操作手段が
中立位置から前、後進位置に切換えられたと判定したと
きに、判定制御手段では、回転数制御手段により原動機
の回転数を所定の低回転数に制御させると共に、少なく
とも第1の設定手段からの設定信号を所定の低レベルに
低下させる構成としたから、作業途中等で車両を走行さ
せるときには、例えばアイドル回転数となる所定の低回
転数まで原動機の回転数を一旦下げることができ、仮に
最悪の場合でも車両の発進時に暴走等が発生するのを効
果的に防止できると共に、操作性を確実に向上させるこ
とができ、燃費や騒音等も確実に低減することができ
る。
一方、前記前後進用の操作手段を中立位置から前,後
進位置に切換えて、原動機の回転数を所定の低回転数ま
で下げた状態で、再び掘削作業等を行うために前後進用
の操作手段を中立位置に戻したような場合でも、前記第
1の設定手段による設定信号は所定の低レベルまで下げ
られた状態であるから、作業用のアクチュエータが急激
に作動し始めるのを防止でき、作業時の安全性や操作性
等を確実に向上させることができる。
また、請求項2に記載の考案では、前記検出器からの
検出信号に基づき前後進用の操作手段が中立位置から
前,後進位置に切換えられたと判定したときに、判定制
御手段により前記第1,第2の設定手段からの設定信号を
所定の低レベルに低下させ、前記回転数制御手段により
前記原動機の回転数を所定の低回転数に制御させる構成
としているから、その後に第1または第2の設定手段を
操作するまでは原動機の回転数を、例えばアイドル回転
数となる所定の低回転数に保持しておくことができ、安
全性を確保して操作性や作業性等をより確実に向上させ
ることができる。
さらに、請求項3に記載の考案では、前記第1の設定
手段をアップダウンスイッチで構成することにより、ア
ップ側スイッチを押圧操作したときには設定信号を漸増
させ、ダウン側スイッチを押圧操作したときには設定信
号を漸減させることができると共に、前後進用の操作手
段を中立位置から前,後進位置に切換えたときには、前
記判定制御手段によってアップダウンスイッチ(第1の
設定手段)による設定信号を簡単に零リセットして、該
設定信号を所定の低レベルまで自動的に下げることがで
きる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の実施例を示し、第1図は
制御ブロック図、第2図はコントローラの記憶エリア内
に格納された目標回転数マップを示す説明図、第3図は
他の目標回転数マップを示す説明図、第4図は原動機の
回転数制御処理を示す流れ図、第5図および第6図は従
来技術を示し、第5図はホイール式油圧ショベルの制御
回路図、第6図はサーボ制御処理を示す流れ図である。 1……原動機、2……油圧ポンプ、3……タンク、5…
…油圧モータ(走行装置)、7……シリンダ装置(アク
チュエータ)、9,10……制御弁、11……パイロットポン
プ、12……パイロット弁、12A……走行ペダル(走行用
の操作手段)、13……前後進切換弁(前後進用の操作手
段)、17……ガバナ、18……電動モータ(回転数制御手
段)、20……ペダルセンサ(第2の設定手段)、21……
回動角センサ、31……アップダウンスイッチ(第1の設
定手段)、32……切換スイッチ(検出器)、33……コン
トローラ。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、少なくとも該原動機により駆動
    され、作業車両を走行させる走行装置と、該走行装置に
    よる作業車両の走行速度を制御すべく、前記作業車両に
    設けられた走行用の操作手段と、前記走行装置により作
    業車両を前進、後進または停止させるべく、前進、後
    進、中立のいずれかの位置に切換操作される前後進用の
    操作手段と、少なくとも前記原動機により駆動される作
    業用のアクチュエータと、該アクチュエータの作動時に
    前記原動機の回転数を設定すべく、設定信号を出力する
    第1の設定手段と、前記走行用の操作手段の操作量に応
    じて前記原動機の回転数を設定すべく、設定信号を出力
    する第2の設定手段と、該第1,第2の設定手段から出力
    された設定信号に基づき前記原動機の回転数を制御する
    回転数制御手段とからなる作業車両の原動機制御装置に
    おいて、 前記前後進用の操作手段が中立位置から前,後進位置に
    切換えられたか否かを検出する検出器と、該検出器から
    の検出信号に基づき前記前後進用の操作手段が中立位置
    から前,後進位置に切換えられたと判定したときに、前
    記回転数制御手段により前記原動機の回転数を所定の低
    回転数に制御させると共に、少なくとも前記第1の設定
    手段からの設定信号を所定の低レベルに低下させる判定
    制御手段とを備える構成としたことを特徴としてなる作
    業車両の原動機制御装置。
  2. 【請求項2】前記判定制御手段は、前記検出器からの検
    出信号に基づき前記前後進用の操作手段が中立位置から
    前,後進位置に切換えられたと判定したときに、前記第
    1,第2の設定手段からの設定信号を所定の低レベルに低
    下させ、前記回転数制御手段により前記原動機の回転数
    を所定の低回転数に制御させる構成としてなる請求項1
    に記載の作業車両の原動機制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1の設定手段はアップダウンスイッ
    チにより構成してなる請求項1または2に記載の作業車
    両の原動機制御装置。
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JPS60189642A (ja) * 1984-03-07 1985-09-27 Toyoda Autom Loom Works Ltd 荷役車両における原動機の回転数制御装置
JPS6131632A (ja) * 1984-07-23 1986-02-14 Komatsu Ltd 変速シヨツク防止装置

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