JP2519774Y2 - クラッチシャフトの係止部材 - Google Patents
クラッチシャフトの係止部材Info
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- JP2519774Y2 JP2519774Y2 JP4116991U JP4116991U JP2519774Y2 JP 2519774 Y2 JP2519774 Y2 JP 2519774Y2 JP 4116991 U JP4116991 U JP 4116991U JP 4116991 U JP4116991 U JP 4116991U JP 2519774 Y2 JP2519774 Y2 JP 2519774Y2
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- clutch shaft
- shaft
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば産業車両である
フォークリフト等に搭載された動力伝達装置のクラッチ
に係わり、詳しくはエンジンの動力をクラッチディスク
を介して変速機へ伝達するクラッチシャフトの係止部材
に関するものである。
フォークリフト等に搭載された動力伝達装置のクラッチ
に係わり、詳しくはエンジンの動力をクラッチディスク
を介して変速機へ伝達するクラッチシャフトの係止部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、フォークリフ
トに搭載された動力伝達装置の摩擦クラッチ装置は、ク
ラッチハウジングH内に収納され、エンジンEから突出
しているクランクシャフトSと一体的に回転するフライ
ホイールFと、前記クラッチハウジングHの後方(同図
において左方)から突出され、変速機T内のインプット
ギア(図示せず)とスプライン結合されたクラッチシャ
フトKと、同じくクラッチシャフトK前部にスプライン
結合され、たプレッシャープレートPと、さらに、前記
クラッチシャフトK前部にスプライン結合され、フライ
ホイールFの動力を断続的にプレッシャープレートPへ
伝達するクラッチディスクD等から構成されている。
トに搭載された動力伝達装置の摩擦クラッチ装置は、ク
ラッチハウジングH内に収納され、エンジンEから突出
しているクランクシャフトSと一体的に回転するフライ
ホイールFと、前記クラッチハウジングHの後方(同図
において左方)から突出され、変速機T内のインプット
ギア(図示せず)とスプライン結合されたクラッチシャ
フトKと、同じくクラッチシャフトK前部にスプライン
結合され、たプレッシャープレートPと、さらに、前記
クラッチシャフトK前部にスプライン結合され、フライ
ホイールFの動力を断続的にプレッシャープレートPへ
伝達するクラッチディスクD等から構成されている。
【0003】前記クラッチシャフトK外周には溝部Mが
等間隔で複数形成され、同クラッチシャフトKは前記ク
ラッチハウジングHの後部内壁に取着されているリヤカ
バー20に挿通されている。そこで、リヤカバー20の
上部において、係止孔22を透設し、同係止孔22を介
して係止ピン23を挿通させ、前記クラッチシャフトK
の溝部Mと係合させ、クラッチシャフトKの軸方向への
移動を規制している。また、前記リヤカバー20におい
て図8,9に示すフック21を取付固定したものがある
(実開昭54−32103)。
等間隔で複数形成され、同クラッチシャフトKは前記ク
ラッチハウジングHの後部内壁に取着されているリヤカ
バー20に挿通されている。そこで、リヤカバー20の
上部において、係止孔22を透設し、同係止孔22を介
して係止ピン23を挿通させ、前記クラッチシャフトK
の溝部Mと係合させ、クラッチシャフトKの軸方向への
移動を規制している。また、前記リヤカバー20におい
て図8,9に示すフック21を取付固定したものがある
(実開昭54−32103)。
【0004】前記クラッチ装置の断続を頻繁に繰り返し
行うと、前記クラッチディスクDの磨耗が発生する。そ
して、その磨耗量が一定量を越えてしまうとエンジンE
の動力が変速機Tへ伝達されなくなり、フォークリフト
は走行不能となる。前記フック21はクラッチシャフト
KをプレッシャープレートP及びクラッチディスクDか
ら抜く際に使用される。つまり、前記クラッチディスク
Dが一定量磨耗し、新しいクラッチディスクDと交換す
る場合には、まず、クラッチシャフトKの溝部Mに係合
している係止ピン23を引き抜き、クラッチシャフトK
の軸方向への移動規制を解除する。そして、図7に示す
ように、前記クラッチシャフトKが挿通しているリヤカ
バー20の上部に透設された係止孔22へ、細長の金属
棒等から形成されたクラッチシャフト移動用レバーIを
前記クラッチハウジングH上方から挿入する。
行うと、前記クラッチディスクDの磨耗が発生する。そ
して、その磨耗量が一定量を越えてしまうとエンジンE
の動力が変速機Tへ伝達されなくなり、フォークリフト
は走行不能となる。前記フック21はクラッチシャフト
KをプレッシャープレートP及びクラッチディスクDか
ら抜く際に使用される。つまり、前記クラッチディスク
Dが一定量磨耗し、新しいクラッチディスクDと交換す
る場合には、まず、クラッチシャフトKの溝部Mに係合
している係止ピン23を引き抜き、クラッチシャフトK
の軸方向への移動規制を解除する。そして、図7に示す
ように、前記クラッチシャフトKが挿通しているリヤカ
バー20の上部に透設された係止孔22へ、細長の金属
棒等から形成されたクラッチシャフト移動用レバーIを
前記クラッチハウジングH上方から挿入する。
【0005】続いて、クラッチシャフト移動用レバーI
の先端を前記クラッチシャフトKの溝部Mへ係合させる
とともに、図8及び図9に示す前記リヤカバー20へ取
付固定されたフック21へ引っ掛けて、クラッチシャフ
ト移動用レバーIをエンジンE側へ回動操作する。前記
クラッチシャフト移動用レバーIをエンジンE側へ回動
操作することによって、クラッチシャフトKは変速機T
側へ移動し、同クラッチシャフトKとスプライン結合さ
れていたクラッチディスクD及びプレッシャープレート
Pは、クラッチシャフトKより引き抜かれる。そして、
前記フライホイールFと連結されているクラッチカバー
Bを取り外し、フライホイールFとクラッチカバーB内
に配設されたクラッチディスクDを取り出して新しいク
ラッチディスクDと交換する。
の先端を前記クラッチシャフトKの溝部Mへ係合させる
とともに、図8及び図9に示す前記リヤカバー20へ取
付固定されたフック21へ引っ掛けて、クラッチシャフ
ト移動用レバーIをエンジンE側へ回動操作する。前記
クラッチシャフト移動用レバーIをエンジンE側へ回動
操作することによって、クラッチシャフトKは変速機T
側へ移動し、同クラッチシャフトKとスプライン結合さ
れていたクラッチディスクD及びプレッシャープレート
Pは、クラッチシャフトKより引き抜かれる。そして、
前記フライホイールFと連結されているクラッチカバー
Bを取り外し、フライホイールFとクラッチカバーB内
に配設されたクラッチディスクDを取り出して新しいク
ラッチディスクDと交換する。
【0006】また、交換後の組付は、フライホイールF
とクラッチカバーB内へ新しいクラッチディスクDをセ
ットした後、再度クラッチシャフト移動用レバーIをク
ラッチハウジングH上方から挿入し、クラッチシャフト
移動用レバーIの先端を前記クラッチシャフトKの溝部
Mへ係合させる。そして、クラッチシャフト移動用レバ
ーIを前記フック21のエンジンE側に当接させ、変速
機T側へ回動操作する。クラッチシャフト移動用レバー
Iを変速機側へ回動操作することによって、前記クラッ
チシャフトKはエンジンE側へ移動し、クラッチディス
クD及びプレッシャープレートPと再度スプライン結合
されてクラッチディスクDの交換作業が完了される。
とクラッチカバーB内へ新しいクラッチディスクDをセ
ットした後、再度クラッチシャフト移動用レバーIをク
ラッチハウジングH上方から挿入し、クラッチシャフト
移動用レバーIの先端を前記クラッチシャフトKの溝部
Mへ係合させる。そして、クラッチシャフト移動用レバ
ーIを前記フック21のエンジンE側に当接させ、変速
機T側へ回動操作する。クラッチシャフト移動用レバー
Iを変速機側へ回動操作することによって、前記クラッ
チシャフトKはエンジンE側へ移動し、クラッチディス
クD及びプレッシャープレートPと再度スプライン結合
されてクラッチディスクDの交換作業が完了される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記摩
耗したクラッチディスクDを交換する際に行うクラッチ
シャフトKの軸方向の移動を規制している係止ピン23
の取り外し作業は、狭いクラッチハウジングH内へ手や
専用工具を用いて取り外さなければならなかったため、
作業能率が悪くなるという問題があった。
耗したクラッチディスクDを交換する際に行うクラッチ
シャフトKの軸方向の移動を規制している係止ピン23
の取り外し作業は、狭いクラッチハウジングH内へ手や
専用工具を用いて取り外さなければならなかったため、
作業能率が悪くなるという問題があった。
【0008】本考案は、上記問題を解消するためになさ
れたものであって、その目的はクラッチシャフトの軸方
向への移動規制を行っている係止部材を取り出すことな
く、クラッチシャフトの軸方向への移動規制を解除して
クラッチディスクの交換を容易に行うことができるクラ
ッチシャフトの係止部材を提供することにある。
れたものであって、その目的はクラッチシャフトの軸方
向への移動規制を行っている係止部材を取り出すことな
く、クラッチシャフトの軸方向への移動規制を解除して
クラッチディスクの交換を容易に行うことができるクラ
ッチシャフトの係止部材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、クラッチシャフトの溝部と係合し、同
クラッチシャフトの軸方向への移動を規制するクラッチ
シャフトの係止部材であって、クラッチシャフト係合位
置とクラッチシャフト非係合位置の2位置に移動可能に
取着されるとともに、前記係合位置にあるときにはクラ
ッチシャフトの溝部と係合し、非係合位置にあるときに
はシャフト移動用レバーの当接部となる固定部を形成し
たクラッチシャフトの係止部材をその要旨とする。
達成するために、クラッチシャフトの溝部と係合し、同
クラッチシャフトの軸方向への移動を規制するクラッチ
シャフトの係止部材であって、クラッチシャフト係合位
置とクラッチシャフト非係合位置の2位置に移動可能に
取着されるとともに、前記係合位置にあるときにはクラ
ッチシャフトの溝部と係合し、非係合位置にあるときに
はシャフト移動用レバーの当接部となる固定部を形成し
たクラッチシャフトの係止部材をその要旨とする。
【0010】
【作用】従って、本考案によれば、係止部材が係合位置
にあるときには、同係止部材はクラッチシャフトの溝部
と係合され、同クラッチシャフトの軸方向への移動が規
制される。また、係止部材が非係合位置にあるときに
は、クラッチシャフトの溝部との係合が解除され、クラ
ッチシャフトの軸方向への移動が可能になるとともに、
前記係止部材の固定部によってクラッチシャフトの移動
時に使用される移動用レバーの当接部が形成される。
にあるときには、同係止部材はクラッチシャフトの溝部
と係合され、同クラッチシャフトの軸方向への移動が規
制される。また、係止部材が非係合位置にあるときに
は、クラッチシャフトの溝部との係合が解除され、クラ
ッチシャフトの軸方向への移動が可能になるとともに、
前記係止部材の固定部によってクラッチシャフトの移動
時に使用される移動用レバーの当接部が形成される。
【0011】
【実施例】以下本考案をフォークリフトのクラッチ装置
に具体化した一実施例を図1〜5に基づいて説明する。
なお、本実施例のクラッチ装置は従来技術で使用したク
ラッチ装置のフライホイールFとクラッチディスクD及
びプレッシャープレートP等と同じであるため、本実施
例では説明の便宜上従来のクラッチ装置との相違点につ
いてのみ説明するものとする。
に具体化した一実施例を図1〜5に基づいて説明する。
なお、本実施例のクラッチ装置は従来技術で使用したク
ラッチ装置のフライホイールFとクラッチディスクD及
びプレッシャープレートP等と同じであるため、本実施
例では説明の便宜上従来のクラッチ装置との相違点につ
いてのみ説明するものとする。
【0012】図1に示すように、クラッチハウジングH
後部(同図において右方)内壁には、クラッチシャフト
Kを挿通したリヤカバー1が取付固定されている。同リ
ヤカバー1は、略筒状に形成され、その上部には後述す
る係止部材としてのストッパピン2の固定部2cが挿通
されるピン挿通孔3が透設されている。図5に示すよう
に、前記ストッパピン2は金属棒を平面L字形に折曲形
成して基端部2aと連結部2bとしているとともに、そ
の連結部2bをさらに直角に下方へ折曲形成させて固定
部2cとしており、また、前記基端部2aにはネジが螺
設されている。図1,2に示すように、同基端部2aは
前記ピン挿通孔3の略上部において、前記クラッチシャ
フトKと平行にリヤカバー1及びクラッチハウジングH
に透設されたピン回動中心孔4へ挿通されている。前記
基端部2aの連結部2b側にはナット5が螺合され、ま
た、同基端部2aの後端面側にはナット6が螺合されて
いる。
後部(同図において右方)内壁には、クラッチシャフト
Kを挿通したリヤカバー1が取付固定されている。同リ
ヤカバー1は、略筒状に形成され、その上部には後述す
る係止部材としてのストッパピン2の固定部2cが挿通
されるピン挿通孔3が透設されている。図5に示すよう
に、前記ストッパピン2は金属棒を平面L字形に折曲形
成して基端部2aと連結部2bとしているとともに、そ
の連結部2bをさらに直角に下方へ折曲形成させて固定
部2cとしており、また、前記基端部2aにはネジが螺
設されている。図1,2に示すように、同基端部2aは
前記ピン挿通孔3の略上部において、前記クラッチシャ
フトKと平行にリヤカバー1及びクラッチハウジングH
に透設されたピン回動中心孔4へ挿通されている。前記
基端部2aの連結部2b側にはナット5が螺合され、ま
た、同基端部2aの後端面側にはナット6が螺合されて
いる。
【0013】即ち、両ナット5,6によってリヤカバー
1とクラッチハウジングHを挟持している。そして、前
記クラッチハウジングH側のナット5を緩めることによ
ってストッパピン2は、基端部2aを中心にピン回動中
心孔4内で回動できるようになっており、図2に示す係
合位置と図4に示す非係合位置に位置固定させることが
できる。前記ストッパピン2が係合位置、即ち図1及び
図2に示す状態の場合には、固定部2cがピン挿通孔3
に挿入され、前記クラッチシャフトKに形成された溝部
Mと係合されるようになっている。
1とクラッチハウジングHを挟持している。そして、前
記クラッチハウジングH側のナット5を緩めることによ
ってストッパピン2は、基端部2aを中心にピン回動中
心孔4内で回動できるようになっており、図2に示す係
合位置と図4に示す非係合位置に位置固定させることが
できる。前記ストッパピン2が係合位置、即ち図1及び
図2に示す状態の場合には、固定部2cがピン挿通孔3
に挿入され、前記クラッチシャフトKに形成された溝部
Mと係合されるようになっている。
【0014】また、前記ストッパピン2の基端部2aに
螺合されたナット6を緩め、ストッパピン2を図2にお
いて時計方向へ回動させた非係合位置とした場合には、
前記クラッチシャフトKの溝部Mと固定部2cとの係合
が解除され、クラッチシャフトKは軸方向へ移動するこ
とができるようになっている。即ち、図3及び図4に示
す状態となる。
螺合されたナット6を緩め、ストッパピン2を図2にお
いて時計方向へ回動させた非係合位置とした場合には、
前記クラッチシャフトKの溝部Mと固定部2cとの係合
が解除され、クラッチシャフトKは軸方向へ移動するこ
とができるようになっている。即ち、図3及び図4に示
す状態となる。
【0015】さて、続いて上記のように構成されたクラ
ッチ装置のクラッチディスクDの交換時における作用に
ついて説明する。まず、ストッパピン2を係合位置の状
態から非係合位置の状態にする。即ち、クラッチシャフ
トKの溝部Mとストッパピン2の固定部2cとの係合を
解除するために、クラッチハウジングH側のナット6を
緩め、図2においてストッパピン2を時計方向に90度
回動させ、再度ナット6を締めつける(図3及び図4の
状態)。前記ストッパピン2の固定部2cとクラッチシ
ャフトKとの溝部Mとの係合が解除されたことによっ
て、クラッチシャフトKは軸方向へ移動することが可能
となる。
ッチ装置のクラッチディスクDの交換時における作用に
ついて説明する。まず、ストッパピン2を係合位置の状
態から非係合位置の状態にする。即ち、クラッチシャフ
トKの溝部Mとストッパピン2の固定部2cとの係合を
解除するために、クラッチハウジングH側のナット6を
緩め、図2においてストッパピン2を時計方向に90度
回動させ、再度ナット6を締めつける(図3及び図4の
状態)。前記ストッパピン2の固定部2cとクラッチシ
ャフトKとの溝部Mとの係合が解除されたことによっ
て、クラッチシャフトKは軸方向へ移動することが可能
となる。
【0016】続いて、クラッチシャフト移動用レバーI
をリヤカバー1のピン挿通孔3から差し込み、同クラッ
チシャフト移動用レバーIの先端とクラッチシャフトK
に溝部Mとを係合させる。そして、クラッチシャフト移
動用レバーIをリヤカバー1側の固定部2cへ当接さ
せ、前記クラッチシャフト移動用レバーIをエンジンE
側(図3において左側)へ回動操作する。
をリヤカバー1のピン挿通孔3から差し込み、同クラッ
チシャフト移動用レバーIの先端とクラッチシャフトK
に溝部Mとを係合させる。そして、クラッチシャフト移
動用レバーIをリヤカバー1側の固定部2cへ当接さ
せ、前記クラッチシャフト移動用レバーIをエンジンE
側(図3において左側)へ回動操作する。
【0017】即ち、クラッチシャフト移動用レバーIの
上部が力点、同クラッチシャフト移動用レバーIと固定
部4との当接部が支点、そして、クラッチシャフトKの
溝部Mと係合させたクラッチシャフト移動用レバーIの
先端が作用点となった梃子の原理によって、前記クラッ
チシャフトKを変速機T側へ移動させる。このとき、ク
ラッチシャフトKは変速機T内のギア、クラッチディス
クD及びプレッシャープレートPとスプライン結合され
ているため、スムーズに変速機T側へ移動される。
上部が力点、同クラッチシャフト移動用レバーIと固定
部4との当接部が支点、そして、クラッチシャフトKの
溝部Mと係合させたクラッチシャフト移動用レバーIの
先端が作用点となった梃子の原理によって、前記クラッ
チシャフトKを変速機T側へ移動させる。このとき、ク
ラッチシャフトKは変速機T内のギア、クラッチディス
クD及びプレッシャープレートPとスプライン結合され
ているため、スムーズに変速機T側へ移動される。
【0018】続いて、前記フライホイールFと連結され
ているクラッチカバーBを取り外し、摩耗したクラッチ
ディスクDをクラッチハウジングHから取り出して新し
いクラッチディスクDと入れ換え、再度クラッチカバー
BをフライホイールFに取付ける。そして、前記クラッ
チシャフト移動用レバーIの先端をクラッチシャフトK
の溝部Mへ係合させるとともに、同クラッチシャフト移
動用レバーIをエンジンE側の固定部2cへ当接させて
変速機側Tへ回動操作する。
ているクラッチカバーBを取り外し、摩耗したクラッチ
ディスクDをクラッチハウジングHから取り出して新し
いクラッチディスクDと入れ換え、再度クラッチカバー
BをフライホイールFに取付ける。そして、前記クラッ
チシャフト移動用レバーIの先端をクラッチシャフトK
の溝部Mへ係合させるとともに、同クラッチシャフト移
動用レバーIをエンジンE側の固定部2cへ当接させて
変速機側Tへ回動操作する。
【0019】前記移動用レバーIを変速機側Tへ回動操
作したことによって、前記クラッチシャフトKはエンジ
ンE側へ移動される。即ち、クラッチシャフトKの外周
上に螺刻されたスプラインとクラッチディスクD及びプ
レッシャープレートP内周に螺刻されたスプラインが結
合される。次に、前記クラッチシャフトKとクラッチデ
ィスクD及びプレッシャープレートPとがスプライン結
合されたことを確認した後、ナット6を緩めてストッパ
ピン2を図4において反時計方向へ回動させ、係合位置
に固定する。即ち、再度クラッチシャフトKの溝部Mと
ストッパピン2の固定部2cとを係合させ、クラッチシ
ャフトKの軸方向への移動を規制することによって、ク
ラッチディスクDの交換作業が完了される。
作したことによって、前記クラッチシャフトKはエンジ
ンE側へ移動される。即ち、クラッチシャフトKの外周
上に螺刻されたスプラインとクラッチディスクD及びプ
レッシャープレートP内周に螺刻されたスプラインが結
合される。次に、前記クラッチシャフトKとクラッチデ
ィスクD及びプレッシャープレートPとがスプライン結
合されたことを確認した後、ナット6を緩めてストッパ
ピン2を図4において反時計方向へ回動させ、係合位置
に固定する。即ち、再度クラッチシャフトKの溝部Mと
ストッパピン2の固定部2cとを係合させ、クラッチシ
ャフトKの軸方向への移動を規制することによって、ク
ラッチディスクDの交換作業が完了される。
【0020】以上詳述したように、本実施例のストッパ
ピン2を備えた摩擦クラッチ装置によれば、クラッチシ
ャフトKの軸方向への移動規制はフロントカバー1へ回
動可能に支持されたストッパピン2によって行われ、ま
た、その規制を解除する場合にはクラッチハウジングH
外部に露出しているナット6を緩め、ストッパピン2を
回動させることによって可能となるため、容易にクラッ
チシャフトKの軸方向の移動規制を解除することができ
る。
ピン2を備えた摩擦クラッチ装置によれば、クラッチシ
ャフトKの軸方向への移動規制はフロントカバー1へ回
動可能に支持されたストッパピン2によって行われ、ま
た、その規制を解除する場合にはクラッチハウジングH
外部に露出しているナット6を緩め、ストッパピン2を
回動させることによって可能となるため、容易にクラッ
チシャフトKの軸方向の移動規制を解除することができ
る。
【0021】また、前記ストッパピン2はクラッチシャ
フトKの溝部Mとの係合及び係合解除を行うとともに、
非係合位置にある場合には、クラッチシャフトKを軸方
向へ移動させる際のクラッチシャフト移動用レバーIの
支点になるという両作用を備えているため、摩擦クラッ
チ装置の部品数の減少及びクラッチディスクDの交換作
業の短縮化を図ることができる。
フトKの溝部Mとの係合及び係合解除を行うとともに、
非係合位置にある場合には、クラッチシャフトKを軸方
向へ移動させる際のクラッチシャフト移動用レバーIの
支点になるという両作用を備えているため、摩擦クラッ
チ装置の部品数の減少及びクラッチディスクDの交換作
業の短縮化を図ることができる。
【0022】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。上記実施例では、クラッ
チディスクDを1枚のみ使用している摩擦クラッチ装置
で構成したが、これをクラッチディスクD数枚を使用し
ている多板式の摩擦クラッチ装置で構成してもよい。
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。上記実施例では、クラッ
チディスクDを1枚のみ使用している摩擦クラッチ装置
で構成したが、これをクラッチディスクD数枚を使用し
ている多板式の摩擦クラッチ装置で構成してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
クラッチシャフトの軸方向への移動規制を行っている係
合部材を取り出すことなく、クラッチシャフトの軸方向
への移動規制を解除してクラッチディスクの交換を容易
に行うことができるという優れた効果を奏する。
クラッチシャフトの軸方向への移動規制を行っている係
合部材を取り出すことなく、クラッチシャフトの軸方向
への移動規制を解除してクラッチディスクの交換を容易
に行うことができるという優れた効果を奏する。
【図1】本考案を具体化した実施例のクラッチシャフト
の溝部とリヤカバーに取着されたストッパピンの係合状
態を示す一部側断面図である。
の溝部とリヤカバーに取着されたストッパピンの係合状
態を示す一部側断面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】クラッチシャフトの溝部とリヤカバーに取着さ
れたストッパピンの係合が解除された状態を示す一部側
断面図である。
れたストッパピンの係合が解除された状態を示す一部側
断面図である。
【図4】図3のY−Y線断面図である。
【図5】ストッパピンの形状を示す斜視図である。
【図6】従来のクラッチ装置の構成を示す一部側断面図
である。
である。
【図7】従来のクラッチディスクの交換時の作用を示す
一部側断面図である。
一部側断面図である。
【図8】従来のクラッチ装置のフックを示す側面図であ
る。
る。
【図9】従来のクラッチ装置のフックを示す平面図であ
る。
る。
1・・・ リヤカバー、2・・・係止部材としてのストッパピ
ン、2c・・・固定部、K・・・クラッチシャフト、M・・・溝
部。
ン、2c・・・固定部、K・・・クラッチシャフト、M・・・溝
部。
Claims (1)
- 【請求項1】 クラッチシャフトの溝部と係合し、同ク
ラッチシャフトの軸方向への移動を規制するクラッチシ
ャフトの係止部材であって、クラッチシャフト係合位置
とクラッチシャフト非係合位置の2位置に移動可能に取
着されるとともに、前記係合位置にあるときにはクラッ
チシャフトの溝部と係合し、非係合位置にあるときには
シャフト移動用レバーの当接部となる固定部を形成した
クラッチシャフトの係止部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116991U JP2519774Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | クラッチシャフトの係止部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116991U JP2519774Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | クラッチシャフトの係止部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04133028U JPH04133028U (ja) | 1992-12-10 |
JP2519774Y2 true JP2519774Y2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=31922016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4116991U Expired - Lifetime JP2519774Y2 (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | クラッチシャフトの係止部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519774Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP4116991U patent/JP2519774Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04133028U (ja) | 1992-12-10 |
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