JP2519653B2 - ル―プ接続された1本の電線による電源供給及び通信方法とその装置 - Google Patents

ル―プ接続された1本の電線による電源供給及び通信方法とその装置

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JP2519653B2
JP2519653B2 JP5144352A JP14435293A JP2519653B2 JP 2519653 B2 JP2519653 B2 JP 2519653B2 JP 5144352 A JP5144352 A JP 5144352A JP 14435293 A JP14435293 A JP 14435293A JP 2519653 B2 JP2519653 B2 JP 2519653B2
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    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

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  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の設備機器の
遠方制御をする際に,制御部と被制御部との間を1本の
電線にてAC電源に直列にループ接続した簡潔な回路構
成により電源供給と制御指令や動作表示の信号通信とを
行い得る,ループ接続された1本の電線による電源供給
及び通信方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において斯かる遠方制御における電
源供給と信号通信は、一般に制御部と被制御部との間
を,電源供給用,信号通信用及びコモン線用の3本の電
線を用いて接続する、或は信号通信用と電源供給用とを
共通にして2本の電線を用いて接続することにより行わ
れていた。しかしこの場合には,前者の3本線によるも
のにおいては、配線本数が多いため配線構造が複雑とな
り配線間違いの不都合のおそれが生ずるとともに、配線
接続の手数や経費もかかり経済的ではないという難点が
あった。 また後者の2本線によるものにおいては、斯
かる難点は緩和されるが、信号通信電流が電源供給電流
と兼用されていて両者が分離して用いられていないた
め、電源供給回路が複雑となるという難点を有している
ばかりでなく,信号通信用の電力を大きくすると放射ノ
イズが発生するため制御の安定性に欠け,制御部へ供給
する電力や伝送距離も自ら小さく制限されざるを得ない
という難点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
従来技術の難点を解消し,配線構造が簡潔で,モータ等
の遠方制御を電圧変動や外来ノイズに影響されることな
く安定的に,且つ,経済的に行うことができるループ接
続された1本の電線による電源供給及び通信方法とその
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は前記目
的を達成するために、モータ等の設備機器の遠方制御を
する制御部と被制御部において,電源供給側に配置した
被制御部に電源供給回路と信号の送受信回路とを一対
のダイオードを介して逆極性に並列接続した回路を設け
る一方,被電源供給側に配置した制御部に安定化電源
回路と信号の送受信回路とを一対のダイオードを介して
逆極性に並列接続した回路を設け、 この被制御部と制
御部における夫々の逆並列回路を1本の電線にてAC電
源に直列にループ接続し、 このループ接続した回路内
を流れるAC電源の交番電流をその向きにより一方向
電源供給用に,他方向を信号通信用にと分離して使用す
るようになした、 即ち、前記ループ接続した回路にお
いて,被制御部の電源供給回路側から制御部の安定化電
源回路側へと流れるAC電源の一方向の電流を電源供給
用電流として利用しそれにより電源供給を行う一方,逆
に制御部の送受信回路側から被制御部の送受信回路側へ
と流れるAC電源の他方向の電流を信号通信用電流とし
て利用しそれにより制御部と被制御部間における設備機
器の動作状態や制御指令の信号の通信を行うようになし
たことを特徴とする。
【0005】そして前記制御部及び被制御部の信号の送
受信回路としては、送信フォトカプラと電流制御トラン
ジスタと定電流ダイオ−ドを有する送信部と,しきい値
電流検出トランジスタとしきい値電流検出抵抗と受信フ
ォトカプラを有する受信部とを具備してなり、この送信
部は,送信フォトカプラに入力された制御指令或は動作
状態の表示信号を電流信号として相手側に送るべく,電
流制御トランジスタのコレクタ・ベ−ス間に定電流ダイ
オ−ドを,ベ−ス・エミッタ間に送信フォトカプラの出
力端を接続し、前記受信部は,相手側から送られる電流
信号を受信するべく,しきい値電流検出トランジスタの
ベ−ス・エミッタ間にしきい値電流検出抵抗を介して受
信フォトカプラの入力端を接続し、且つしきい値電流検
出トランジスタのベ−スとコレクタは夫々電流制御トラ
ンジスタのエミッタとベ−スへ接続して構成したものを
用いる場合がある。
【0006】また,前記被制御部の電源供給回路として
は、前記信号の送受信回路と同一の構成要素を有する送
受信回路とモノマルチ回路とを具備してなり、通信線の
短絡による過電流を防止するべく,その送受信回路の受
信フォトカプラの出力端と送信フォトカプラの入力端と
をモノマルチ回路を介して接続せしめたものを用いる場
合がある。
【0007】
【作用】電源供給側の被制御部と被電源供給側の制御部
とは以上のとおり配線接続されているので、ル−プ接続
回路にAC電源を入れると,AC電源の交番電流は、制
御部と被制御部において電源回路と送受信回路との逆並
列回路を形成している一対のダイオ−ドの存在により,
流れる方向を異にする電源電流と通信電流とに分離され
てル−プ接続回路内を流れる。すなわち,AC電源の交
番電流の一方の向きのものを電源電流として用い,他方
の向きのものを通信電流として用いるものであり、一方
の向きの電源電流は被制御部の電源供給回路を通って制
御部の安定化電源回路側へと流れ電源が供給される。
他方の向きの通信電流は制御部の送受信回路を通って被
制御部の送受信回路側へと流れ,これを利用して制御指
令や動作状態の表示信号の送信及び受信をなし設備機器
の遠方制御をする。また,ル−プ接続回路を形成する電
線が何らかの原因で短絡した場合には、被制御部の電源
供給回路における送受信回路がその短絡電流を検知し,
モノマルチ回路を介して電流制御トランジスタが一定時
間OFFされ、過電流によるトランジスタの熱破損が防
止される。
【0008】
【実施例】次に別紙図面について,本発明の1実施例を
説明する。図1は本発明の全体構成を系統的に示した系
統説明図、図2は本発明の制御部と被制御部の具体的構
成の1例を示した回路図である。図1において、Mはモ
−タ等の設備機器が配設された被制御部で,制御用に使
用されるリモコントランス等のAC電源Eの近くに設置
されている。 Sは、この設備機器を操作パネル等によ
り遠方制御する制御部である。被制御部Mには、信号の
送受信回路1と電源供給回路2とを一対のダイオ−ドd
1,d2を介して逆極性に並列接続した回路が設けられ
ており、この逆並列回路の一端は端子Aに,他端は端子
Bに接続している。 制御部Sにも同様に,信号の送受
信回路11と安定化電源回路3とを一対のダイオ−ドd
3,d4を介して逆極性に並列接続した回路が設けられ
ており、この逆並列回路の一端は端子Xに,他端は端子
Yに接続している。AC電源Eの一端は端子Aに,他端
は端子Xに電線4を介して接続されており、端子BとY
間も電線4にて接続されている。 したがって制御部S
と被制御部Mに設けられた逆並列回路は、1本の電線4
にてAC電源に直列にル−プ接続されている。しかして
このル−プ接続回路のAC電源Eを入れると,前記一対
のダイオ−ドd1,d2とd3,d4により,その交番
電流はその向きによってル−プ内を流れる方向を異にす
る電源電流Ibと通信電流Iaとに分離される。 その
ため交番電流の一方の向きの電源電流Ibは、ル−プ内
を被制御部Mの電源供給回路2を通って制御部の安定化
電源回路3へと流れ,電源が供給される。 これに対し
て他方の向きの通信電流Iaは、これとは逆に制御部S
の送受信回路11を通って被制御部Mの送受信回路1へ
と流れるので、これを利用して制御指令や動作状態の表
示信号の送信と受信を行う。
【0009】前記被制御部Mと制御部S内の各回路の具
体的構造は、図2により構成されている。 被制御部M
の送受信回路1は、送信フォトカプラP1と,電流制御
トランジスタQ1と,定電流ダイオ−ドCRDとを有す
る送信部と、しきい値電流検出トランジスタQ2と,し
きい値電流検出抵抗Rと,受信フォトカプラP2とを有
する受信部とを具備している。この送信部は、送信フォ
トカプラP1に入力された設備機器の動作状態を表示す
る1,0レベルのデ−タ信号を強弱電流信号に変換して
制御部Sへ送るべく、電流制御トランジスタQ1のコレ
クタ・ベ−ス間に定電流ダイオ−ドCRDを接続すると
ともに,電流制御トランジスタQ1のベ−ス・エミッタ
間に送信フォトカプラP1の出力端を接続している。
電流制御トランジスタQ1のコレクタと定電流ダイオ−
ドCRDとの接続端部は、ダイオ−ドd1のカソ−ドに
接続している。一方,受信部は、制御部Sから送られた
制御指令の強弱電流信号を1,0レベルのデ−タ信号に
変換して受信するべく、しきい値電流検出トランジスタ
Q2のベ−ス・エミッタ間にしきい値電流検出抵抗Rを
介して受信フォトカプラP2の入力端を接続するととも
に,電流制御トランジスタQ1としきい値電流検出トラ
ンジスタQ2とで定電流回路を形成するべく,しきい値
電流検出トランジスタQ2のベ−スとコレクタは、夫々
電流制御トランジスタQ1のエミッタとベ−スへ接続し
ている。 しきい値電流検出抵抗Rと受信フォトカプラ
P2の入力端との接続端部は、端子Aに接続している。
制御部Sの送受信回路11も、送信フォトカプラP1に
入力された制御指令としての1,0レベルのデ−タ信号
を強弱の電流信号に変換して被制御部Mに送り,被制御
部Mから送られた動作状態表示の強弱電流信号を1,0
レベルのデ−タ信号に変換して受信するべく、前記被制
御部Mの送受信回路1と全く同一の構成要素,接続構成
となっている。 ただこの場合には、電流制御トランジ
スタQ1のコレクタと定電流ダイオ−ドCRDとの接続
端部はダイオ−ドd3のカソ−ドへ接続し,しきい値電
流検出抵抗Rと受信フォトカプラP2の入力端との接続
端部は端子Yに接続している。
【0010】被制御部Mの電源供給回路2は、前記送受
信回路1,11と同様の送受信回路21と,モノマルチ
回路22とを具備しており、制御部Sと被制御部M間の
通信線において線間短絡事故による過電流を防止するべ
く,送受信回路21の受信フォトカプラP2の出力端と
送信フォトカプラP1の入力端をモノマルチ回路22を
介して接続している。 そして,電流制御トランジスタ
Q1のコレクタと定電流ダイオ−ドCRDとの接続端部
は端子Aへ接続し,しきい値電流検出抵抗Rと受信フォ
トカプラP2の入力端との接続端部はダイオ−ドd2の
アノ−ドへ接続している。また,制御部Sの安定化電源
回路3は、被制御部Mの電源供給回路2を通って供給さ
れてくるAC電源の一方の向きの電源電流を平滑化して
安定化電源を得るべく,図2に示すように,三端子レギ
ュレ−タの両端に電解コンデンサを接続したものであ
り、入力端は端子Yに,出力端はダイオ−ドd4のアノ
−ドに接続している。
【0011】図3は、前記1本の電線4によりループ接
続された回路におけるAC電源Eの交番電圧Eに対する
電源電流Ibと通信電流Iaとに分離された交番電流の
波形図であり、図4は、同図の通信サイクルにおける送
信信号と通信電流と受信信号とのタイムチャート図であ
る。 この図に基づいて,被制御部Mと制御部S間にお
ける信号通信と電源供給の動作について説明する。AC
電源の交番電流が図3の通信サイクルで図4のT1の状
態では、被制御部Mと制御部Sの送信信号はまだ待ち状
態であり,共にレベル0である。AC電源Eの電圧が0
クロスから次第に上昇してくると,制御部Sの送受信回
路11の定電流ダイオードCRDを通して電流制御トラ
ンジスタQ1のベースへ通信電流Iaが流れ,電流制御
トランジスタQ1は導通し電圧の上昇に従って,電流は
増大するが,しきい値電流検出抵抗Rの両端に発生した
電位がベース・エミッタ順電圧とフォトカプラ入力電圧
の和である約1.8V付近になると,しきい値電流検出
トランジスタQ2のベースに電流が流れて動作し、電流
制御トランジスタQ1のベース電流を制限して定電流と
なり、定電流ダイオードCRDに流れる電流Idも一定
となる。 電流Idは、そのほとんどが受信フォトカプ
ラP2の入力端に流れ、出力端の受信信号は共にレベル
1から0に変化して,被制御部M及び制御部S側共に通
信可能状態となったことが分かる。次にタイムチャート
T2の状態となったときに,被制御部Mから設備機器の
動作状態の表示信号(データ1)を送るべく送信フォト
カプラP1への送信信号のレベルを1にすると,送信フ
ォトカプラP1の入力端に電流が流れてその出力端は短
絡され,電流制御トランジスタQ1のベース・エミッタ
間も短絡されるので,電流制御トランジスタQ1はOF
Fになり,しきい値電流検出抵抗Rに流れる電流は定電
流ダイオードCRDを通して流れる電流Idだけにな
る。 電流Idは,しきい値電流Icより十分に小さい
値に設定しており,しきい値電流検出トランジスタQ2
はOFFになり受信フォトカプラP2の入力端に流れる
電流は0になって,その出力端の受信信号のレベルは1
となる。このとき直列にループ接続してある制御部Sの
送受信回路11にも,しきい値電流Icより十分に小さ
い電流Idが流れるので,電流制御トランジスタQ1は
ON状態となるが,しきい値電流検出トランジスタQ2
はOFF状態となり,受信フォトカプラP2の入力端電
流は0になって,その出力端の受信信号のレベルは1と
なる。したがって,被制御部Mの送信信号をレベル1に
すると,制御部Sの受信信号もレベル1となったわけ
で,これによって被制御部Mから制御部Sへデータ1の
動作状態表示の信号を送信することができる。次に,被
制御部Mから制御部Sへデータ0の動作状態表示の信号
を送る場合には、図4のタイムチャートT3の状態のと
きに,被制御部Mの送信信号のレベルを0にする。 す
ると,送信フォトカプラP1の入力端の電流は0にな
り,その出力端はオープン状態となって電流制御トラン
ジスタQ1が定電流ダイオードCRDを通して流れる電
流Idにより導通して,しきい値電流検出トランジスタ
Q2が動作し,定電流状態となる。 制御部Sの送受信
回路11も直列にループ接続してあるので,制御部Mと
同様にしきい値電流検出トランジスタQ2が動作し定電
流状態となり,受信フォトカプラP2の出力端の受信信
号は共にレベル1から0に変化する。つまり,被制御部
Mの送信信号をレベル0にすると,制御部Sの受信信号
もレベル0となり,これによって被制御部Mから制御部
Sへデータ0の動作状態の表示信号を送信することがで
きる。以上のように,通信可能状態において被制御部M
の送信信号のレベルの変化が被制御部M及び制御部Sの
受信信号のレベルの変化に対応するので,被制御部Mか
ら制御部Sへ設備機器の動作状態の表示信号(データ)
を確実に伝送することができる。
【0012】同様に被制御部Mと制御部Sは直列にルー
プ接続されており,制御部Sの送受信回路11は被制御
部Mの送受信回路1と全く同一であるから、制御部Sの
送信信号レベルの変化は前記と同様に制御部S及び被制
御部Mの受信信号レベルの変化に対応することとなり,
これによって制御部Sから被制御部Mへ設備機器の制御
指令信号(データ)を確実に伝送できる。よって,前記
ループ接続された回路におけるAC電源Eの交番電流が
通信サイクルの状態では、離れた位置にある被制御部と
制御部との間で,ノイズに強く長距離伝送が可能な電流
伝送の双方向通信が可能となる。
【0013】次に図3の前記ループ接続された回路にお
けるAC電源の交番電流が電源供給サイクル状態のとき
の動作説明をする。被制御部Mの電源供給回路2は、送
受信回路21とモノマルチ回路22により形成されてお
り、この送受信回路21は通信線の短絡電流を検出する
ために,そのしきい値電流検出抵抗Rを上記通信サイク
ルで利用される送受信回路1のしきい値電流検出抵抗R
の値より1桁以上小さくしてある。しかしてAC電源E
の電圧が0クロスより負の方向へ電位が上昇すると、送
受信回路21の定電流ダイオードCRDを通して電流制
御トランジスタQ1のベースへ電流が流れ同トランジス
タがONする。 このときしきい値電流検出抵抗Rは短
絡電流検出の値に設定してあるので,制御部Sへ電源を
供給する電流Ibでは,しきい値電流検出トランジスタ
Q2は動作しない。よってそれによる電流制限は働かず
制御部Sの安定化電源回路3へ電源が十分に供給され
る。ここで何らかの原因でループ電線4同志が短絡した
場合には、送受信回路21の電流検出抵抗Rに短絡電流
が流れるため,しきい値電流検出トランジスタQ2が動
作し,これによって電流制御トランジスタQ1のベース
電流が制限され、短絡電流は一定の電流に制限される。
そして短絡電流が制限されると,同時に受信フォトカ
プラP2が動作して,モノマルチ回路22をトリガー
し,その出力は一定時間,つまり短絡電流制限による電
流制御トランジスタQ1が発熱破損しない十分な時間,
送信フォトカプラP1の入力端をドライブして電流制御
トランジスタQ1のベース・エミッタ間を短絡し続け,
短絡電流制限の不飽和発熱によるトランジスタ破損を防
止する。モノマルチ回路22をトリガーして一定時間
後,短絡の状態であれば,AC電源Eの交番電流が電源
供給サイクル状態にかかると,再度上記短絡保護動作を
繰り返し,短絡状態が解除されると,上記電源供給動作
に入り正常な状態に復帰する。以上のように送受信回路
とモノマルチ回路の組み合わせで,短絡保護と電源供給
への自動復帰機能を有する電源供給回路が実現できる。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記の構成となしたので、AC
電源を介して1本の電線によりループ接続された被制御
部と制御部間に供給されるAC電源の交番電流をその向
きの相違によって電源電流と信号の通信電流とに分離し
て用いることができ、そのため従来のように通信信号の
電力を大きくすると放射ノイズの発生により制御部への
供給電力と伝送距離に制限を受けるということはなく,
電圧変動や外来ノイズに強くモータ等の遠方制御を従来
に比し安定して行うことができる。また,被制御部と制
御部間の配線接続構造も,単に両者を1本の電線でAC
電源に直列にループ接続するのみで良く簡潔であり、誤
配線のおそれもなく,接続の手数も簡易となすことがで
きるので、経済的である。更に電源供給側の被制御部の
電源供給回路を,上記送受信回路とモノマルチ回路との
組み合わせにより形成することによって、通信線の短絡
による過電流の防止を確実に図ることができるととも
に,電源供給への自動復帰機能を併有することができる
ので、一層安定した遠方制御をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の1例に係る全体構成の系統説明
図。
【図2】 同上全体構成の接続回路図。
【図3】 AC電源の電源電圧Eに対する,向きにより
通信電流と電源電流とに分離された交番電流の波形図。
【図4】 図3の通信サイクルにおける送受信信号と通
信電流とのタイムチャ−ト図。
【符号の説明】
E AC電源 M 被制御部 S 制御部 1,11,21 送受信回路 2 電源供給回路 3 安定化電源回路 22 モノマルチ回路 4 電線 X,Y,A,B 端子 d1,d2,d3,d4 ダイオ−ド Q1 電流制御トランジスタ Q2 しきい値電流検出トランジスタ P1 送信フォトカプラ P2 受信フォトカプラ R しきい値電流検出抵抗 CRD 定電流ダイオ−ド Ia 通信電流 Ib 電源電流

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ等の設備機器の遠方制御をする制
    御部と被制御部において,電源供給側に配置した被制御
    部に電源供給回路と信号の送受信回路とを一対のダイ
    オードを介して逆極性に並列接続した回路を設ける一
    方,被電源供給側に配置した制御部に安定化電源回路
    と信号の送受信回路とを一対のダイオードを介して逆極
    性に並列接続した回路を設け、 この被制御部と制御部における夫々の逆並列回路を1本
    の電線にてAC電源に直列にループ接続し、 このループ接続した回路内を流れるAC電源の交番電流
    をその向きにより電源供給用と信号通信用とに分離して
    用い即ち、 前記ループ接続した回路において被制御部の電源供給
    回路側から制御部の安定化電源回路側へと流れるAC電
    源の交番電流の一方向の電流を電源供給用電流として利
    用しそれにより電源供給を行う一方逆に制御部の送受
    信回路側から被制御部の送受信回路側へと流れるAC電
    源の他方向の電流を信号通信用電流として利用しそれに
    より制御部と被制御部間における設備機器の動作状態の
    表示や制御指令の信号の通信を行うようになしたことを
    特徴とする、ループ接続された1本の電線による 電源供給及び通信方
    法。
  2. 【請求項2】 モータ等の設備機器の遠方制御をする制
    御部と被制御部との間において,共通のAC電源の交番
    電流をその向きにより電源供給用と信号通信用とに分離
    して用い電源供給と設備機器の動作状態の表示や制御指
    令の信号の通信とを行い得るようになすべく、 電源供給側に配置した被制御部に,電源供給回路と信号
    の送受信回路とを一対のダイオードを介して逆極性に並
    列接続した回路を設ける一方、被電源供給側に配置した
    制御部に,安定化電源回路と信号の送受信回路とを一対
    のダイオードを介して逆極性に並列接続した回路を設
    け、 この被制御部と制御部における夫々の逆並列回路を1本
    の電線にてAC電源に直列にループ接続したことを特徴
    とする、ループ接続された1本の電線による 電源供給及び通信装
    置。
  3. 【請求項3】 制御部と被制御部における信号の送受信
    回路として、夫々相手側へ設備機器の制御指令信号或は
    動作状態の表示信号を送る送信部とこの相手側からの夫
    々の信号を受ける受信部とを具備し、 この送信部は,送信フォトカプラと電流制御トランジス
    タと定電流ダイオードとを有し,送信フォトカプラに入
    力された制御指令信号或は動作状態の表示信号を電流信
    号として相手側に送るべく,電流制御トランジスタのコ
    レクタ・ベース間に定電流ダイオードを接続する一方,
    電流制御トランジスタのベース・エミッタ間に送信フォ
    トカプラの出力端を接続してなり、 前記受信部は,しきい値電流検出トランジスタとしきい
    値電流検出抵抗と受信フォトカプラとを有し,前記相手
    側から送られる電流信号を受信するべく,しきい値電流
    検出トランジスタのベース・エミッタ間にしきい値電流
    検出抵抗を介して受信フォトカプラの入力端を接続する
    とともに,しきい値電流検出トランジスタのベースとコ
    レクタは電流制御トランジスタのエミッタとベースへ夫
    々接続してなるものを用いたことを特徴とする、 請求項2記載のループ接続された1本の電線による電源
    供給及び通信装置。
  4. 【請求項4】 被制御部の電源供給回路として、送受信
    回路とモノマルチ回路とを具備してなり、 送受信回路は、送信フォトカプラと電流制御トランジス
    タと定電流ダイオードと,及び,しきい値電流検出トラ
    ンジスタとしきい値電流検出抵抗と受信フォトカプラと
    を有しており、 電流制御トランジスタのコレクタ・ベース間には定電流
    ダイオードを,ベース・エミッタ間には送信フォトカプ
    ラの出力端を接続する一方、しきい値電流検出トランジ
    スタのベース・エミッタ間にしきい値電流検出抵抗を介
    して受信フォトカプラの入力端を接続するとともに,し
    きい値電流検出トランジスタのベースとコレクタは夫々
    電流制御トランジスタのエミッタとベースへ接続し、 そして,通信線の短絡による過電流を防止するべく,前
    記送受信回路の受信フォトカプラの出力端と送信フォト
    カプラの入力端とを前記モノマルチを介して接続せしめ
    たものを用いたことを特徴とする、 請求項2又は3記載のループ接続された1本の電線によ
    電源供給及び通信装置。
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