JP2519491Z - - Google Patents

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JP2519491Z
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kuramoto Sangyo Co
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kuramoto Sangyo Co
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、自動車用タイヤ又は航空機用タイヤ等のゴムタイヤに永久接着可能 なラベルに関し、さらに詳しくはバーコード等の表示を熱転写プリンタを用いて
印字できるゴムタイヤ用表示ラベル材及び上記表示が印字された後のラベルに関
する。 【0002】 【従来の技術】 自動車用タイヤ等の車両用ゴムタイヤにあっては、品質を管理する目的で製造
ロット等を表示したラベルを予め未加硫のグリーンタイヤに貼付し、このタイヤ
を加硫成形することが行われていた。従って、かかる用途に使用される表示ラベ
ルは、ゴムタイヤに強固に接着して剥離しないことはもちろん、加硫成形工程時
に加わる熱、圧力等によっても鮮明な表示性能を維持するものであることが要求
されていた。 この様な要請に基づき、従来、例えば実公昭54−16636号、特公昭53
−29595号、実公昭62−3814号、特公昭63−42263号公報等に
示される各種のゴムタイヤ用表示ラベルが提案されている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、これらの従来のゴムタイヤ用表示ラベルはいずれも、透明のポリエス
テルフィルム等の合成樹脂被膜を印刷層上に積層して加硫成形時の熱、圧力等に
よる影響を遮蔽するものであるので、印刷を前もって行い、さらに合成樹脂被膜
を積層して印刷面を保護し、型抜きして予めラベルとして仕上げておかなければ
ならないという制約があった。 【0004】 近年、バーコード等による管理ラベルが各産業界で使用されるようになったが
、この様な管理ラベルは予め型抜きされたラベルに、工程の現場で表示を付与す
るのが最も効果的であることが知られており、通常この様な現場で表示を印字す
るのに、熱転写プリンタによる印字が適用されていた。 この様な現場で表示を付与する方式をゴムタイヤ用表示ラベルにおいて利用す
るには次の様な不都合が考えられる。すなわち、熱転写プリンタによって現場で 表示を付与する場合には、熱転写インクはその機能上耐熱性を有せず、生タイヤ
の加硫工程において熱転写インク層が溶融し、加硫型の金属面に接触した場合等
に金属面に転着しやすく、印字濃度が薄くなったり、表示が破壊されたり、また
転着したインクがラベルに再転着して表示を汚染し、バーコードの読取りができ
ないといった障害が生じるが、予め型抜きされたラベルに、印字層保護のために
合成樹脂保護被膜を形成するには、たとえば手作業によってするとか、工程上の
不便や経済上の不利益の面から、ゴムタイヤ表示用ラベルには適当でなかった。 【0005】 本考案の目的は、未加硫の生タイヤに貼着され、その後、熱と圧力によってタ
イヤが加硫され、ゴムタイヤと固着されるゴムタイヤ用表示ラベルであって、工
程の現場で必要な表示を付与することが可能なゴムタイヤ用表示ラベルのラベル
材及び上記表示が付与されたラベルを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は以下のように構成する。 すなわち、本考案にかかるゴムタイヤ用表示ラベルは、ゴムタイヤと固着され
るゴムタイヤ用表示ラベルであって、耐熱性合成樹脂フィルムの上面に、硬化性
樹脂と充填剤とを有する粗面化硬化性樹脂被膜を形成してラベル基材とし、上記
ラベル基材の粗面化硬化性樹脂被膜側の表面に熱転写インク層からなる表示を有
し、かつ上記ラベル基材の耐熱性合成樹脂フィルムの下面に、熱と圧力によるタ
イヤ加硫前の未加硫の生タイヤに貼着されるゴム系粘着剤を積層して構成する。 【0007】 また、上記構成においては、上記粗面化硬化性樹脂被膜は、硬化性樹脂と充填
剤とを有し、表面粗さとして、触針式表面粗さ測定による中心線平均粗さが0.
5〜3.0μ、最高高さが1〜20μであるように構成することもできる。 また、本考案にかかるゴムタイヤ用表示ラベルのラベル材は、ゴムタイヤと固
着されるゴムタイヤ用表示ラベルに使用するラベル材であって、耐熱性合成樹脂
フィルムの上面に、硬化性樹脂と充填剤とを有し、かつ、その表面に熱転写イン ク層からなる表示を形成可能な粗面化硬化性樹脂被膜を形成レてラベル基材とす
る一方、該ラベル基材の耐熱性合成樹脂フィルムの下面に、熱と圧力によるタイ
ヤ加硫前の未加硫の生タイヤに貼着されるゴム系粘着剤を積層して構成するよう
に構成する。 上記構成においては、上記ゴム系粘着剤のさらに下面に剥離紙を設けるように
構成することもできる。 【0008】 【考案の効果】 本考案のゴムタイヤ用表示ラベル及びそのラベル材は、上記の様に構成されて
いるので、熱転写インクがラベルの表面の粗面化硬化性樹脂被膜に浸透し、強固
に付着すると共に、粗面であるがために型の金属面にインクが付着するのを防止
でき、表示を汚染することがない利点を有する。 【0009】 【実施例】 以下に、本考案にかかる実施例を図1に基づいて詳細に説明する。 図1は本実施例にかかるゴムタイヤ用表示ラベルを模型的に示した側面図であ
る。図1において、ラベル基材6は、ポリエステルフィルム等の耐熱性合成樹脂
フィルム1と、その上面に被膜形成された粗面化硬化性樹脂被膜2とから構成さ
れ、基材6の下面にはゴム系感圧接着剤3を介して剥離紙4が積層されている。
この剥離紙4はラベルをタイヤに貼り付けるときゴム系感圧接着剤3より剥がし
て該接着剤3をタイヤの表面に貼り付けるようにする。上記ラベル基材6の下面
に接着剤3を形成し、さらに必要に応じて剥離紙4を備えた状態でラベル材を構
成する。5は、ラベル材の粗面化硬化性樹脂被膜2の上に、熱転写プリンタ等に
よってバーコード等の表示が印刷された熱転写インク層である。よって、上記構
成にかかるラベル材に上記熱転写インク層5を形成したのち、該ラベル材に剥離
紙4が設けられている場合にはその剥離紙4を剥離させ、ラベル材をそのゴム系
感圧接着剤3により未加硫の生タイヤの表面に貼着した後、熱と圧力によってタ
イヤが加硫され、ゴムタイヤとラベルとが固着されるようにしている。 【0010】 上記耐熱性合成樹脂フィルム1としては、ポリエステル、ポリイミド、又はポ
リエーテルイミド等のフィルムが適宜使用される。 上記粗面化硬化性樹脂被膜2は、本質的に硬化性樹脂と充填剤とからなり、表
面粗さとして、触針式表面粗さ測定による中心線平均粗さが0.5〜3.0μ、
特に1.0〜2.0μの範囲にあり、最高高さが1〜20μ、特に3〜15μの
範囲のものが好ましい。 【0011】 上記硬化性樹脂の成分としては、それ自身が硬化性を有する樹脂例えば、メラ
ミン樹脂、シリコーン樹脂、若しくは自己架橋タイプのアクリル樹脂例えば、不
飽和ポリエステル樹脂、不飽和アルキド樹脂、若しくはエポキシ樹脂等、又は、
それ自身のみでは硬化性を有しないが、ポリイソシアネートやメラミン樹脂若し
くはポリアミド樹脂等の架橋成分を必要に応じて添加して架橋することで硬化す
る樹脂例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポ
リオール等のアクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂、飽和ポリエステ
ル樹脂、若しくはエポキシ樹脂等が使用可能であるが、いずれも所定の耐熱性を
満足し得る硬化性を有する樹脂であれば良く、上記の樹脂に限定されるものでは
ない。また、硬化の方法としても、加熱以外にも活性エネルギー線等既存の技術
であれば、特に制限するものではない。 【0012】 上記充填剤としては、チタン白、ホワイトカーボン(酸化ケイ素)、クレー、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、又は硫酸バリウム等が使用可能であるが、
上記硬化性樹脂に配合し、所定の粗面化を達成できるものであれば、特にこれら
に限定されるものではない。 より具体的に例示すると、例えば、それ自身硬化性を有する自己架橋タイプの
アクリル樹脂であるローム・アンド・ハース社のパラロイドAT−50を樹脂成
分100重量部に対して、充填剤を10〜200重量部を加えたものを、グラビ
アコーター等適宜の方法で、耐熱性合成樹脂フィルムに塗布し、熱風乾燥オーブ ン中で150℃で30分乾燥して粗面化硬化性樹脂被膜を形成する。また、例え
ば、それ自身は硬化性を有しないが硬化剤を加えて架橋することで硬化する飽和
ポリエステル樹脂である東洋紡績株式会社のバイロン300を樹脂成分100重
量部に対して、硬化剤としてイソシアネートである日本ポリウレタン工業株式会
社のコロネートLを10重量部、充填剤を10〜20重量部を加えたものを、グ
ラビアコーター等適宜の方法で、耐熱性合成樹脂フィルムに塗布し、熱風乾燥オ
ーブン中で120℃で20分乾燥して粗面化硬化性樹脂被膜を形成する。 【0013】 上記のようにして形成された粗面化硬化性樹脂被膜の乾燥塗布厚は、1〜20
μの範囲で形成することが望ましく、特に5〜15μ程度が好ましい。 上記実施例によれば、耐熱性合成樹脂フィルム1の上面に上記硬化性樹脂被膜
2を形成することにより熱転写印刷が可能な程度の好ましい表面粗さが得られ、
熱転写インク層5のインクは硬化性樹脂被膜2の粗面中に浸透して強固に付着す
る。さらに、ラベルの表面が上記硬化性樹脂被膜2の粗面であるのでタイヤの加
硫工程における熱や圧力によっても、加硫型の金属面に熱転写インクが直接接触
することを防止し、上記金属面に転着することが効果的に防止できる。表面粗さ
としては、触針式表面粗さ測定による中心線平均粗さが0.5〜3.0μ、特に
1.0〜2.0μの範囲のものが好ましく、また、最高高さが1〜20μ、特に
3〜15μの範囲のものが好ましい。これ以上粗いものでは熱転写プリンタでの
印字が不鮮明になる一方、さらにこれより細かいものでは加硫時に加硫型の金属
面に熱転写印刷の印字が転写して印字濃度が薄くなると共に、再度同一の箇所に
ラベルが触れて加硫型の金属面に転着したインクが再びラベルに転写してラベル
の表示を汚染することになって、バーコードの読取りができなくなるためである
。 【0014】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実
施できる。例えば、場合によっては剥離紙4をラベル又はラベル材に設けなくと
もよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案の一実施例にかかるゴムタイヤ用表示ラベルの側面図である
。 【符号の説明】 1…耐熱性合成樹脂フィルム、2…粗面化硬化性樹脂被膜、3…ゴム系感圧接
着剤、4…剥離紙、5…熱転写インク層、6…ラベル基材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ゴムタイヤと固着されるゴムタイヤ用表示ラベルであって、 タイヤ加硫時の温度に対する耐熱性を有する合成樹脂フィルム(1)の上面に
    、硬化性樹脂と充填剤とを有し、表面粗さとして、触針式表面粗さ測定による中
    心線平均粗さが1.0〜2.0μ、最高高さが3〜15μである粗面化硬化性樹
    脂被膜(2)を形成してラベル基材(6)とし、上記ラベル基材の粗面化硬化性
    樹脂被膜側の表面に熱転写インク層(5)からなる表示を有し、かつ上記ラベル
    基材の耐熱性合成樹脂フィルムの下面に、熱と圧力によるタイヤ加硫前の未加硫
    の生タイヤに貼着されるゴム系粘着剤(3)を積層して構成するようにしたこと
    を特徴とするゴムタイヤ用表示ラベル。 【請求項2】 ゴムタイヤと固着されるゴムタイヤ用表示ラベルに使用するラ
    ベル材であって、 タイヤ加硫時の温度に対する耐熱性を有する合成樹脂フィルム(1)の上面に
    、硬化性樹脂と充填剤とを有し、かつ、その表面に熱転写インク層(5)からな
    る表示を形成可能でかつ、表面粗さとして、触針式表面粗さ測定による中心線平
    均粗さが1.0〜2.0μ、最高高さが3〜15μである粗面化硬化性樹脂被膜
    (2)を形成してラベル基材(6)とする一方、該ラベル基材(6)の耐熱性合
    成樹脂フィルム(1)の下面に、熱と圧力によるタイヤ加硫前の未加硫の生タイ
    ヤに貼着されるゴム系粘着剤(3)を積層して構成するようにしたことを特徴と
    するゴムタイヤ用表示ラベルのラベル材。 【請求項3】 上記ゴム系粘着剤(3)のさらに下面に剥離紙(4)を設ける
    ようにした請求項2のゴムタイヤ用表示ラベルのラベル材。

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