JP2519264B2 - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
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- JP2519264B2 JP2519264B2 JP62258303A JP25830387A JP2519264B2 JP 2519264 B2 JP2519264 B2 JP 2519264B2 JP 62258303 A JP62258303 A JP 62258303A JP 25830387 A JP25830387 A JP 25830387A JP 2519264 B2 JP2519264 B2 JP 2519264B2
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- flavor
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はジスルフィド誘導体を含有する香料組成物に
関する。
関する。
このジスルフィド誘導体は、オニオン様の甘さとグリ
ーンな香味を有しており、食品、化粧品、室内芳香剤の
香料素材として有用である。
ーンな香味を有しており、食品、化粧品、室内芳香剤の
香料素材として有用である。
[従来の技術およびその問題点] オニオンなどの野菜等に含まれるジメチルジスルフィ
ド、ジエチルジスルフィド等は、強いにおいを有し、拡
散性もあるため、従来より食品、化粧品等の香料として
広く使用されている。
ド、ジエチルジスルフィド等は、強いにおいを有し、拡
散性もあるため、従来より食品、化粧品等の香料として
広く使用されている。
しかし、揮発性が高く、持続性が乏しいという欠点が
ある。
ある。
そこで本発明者らは、上記化合物に代わる新規化合物
を含有する香料組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結
果、ゴマ油の水蒸気蒸留抽出物より分離したジスルフィ
ド誘導体が、前記従来のジスルフィドに比べて持続性と
拡散性が高く、しかもそれらと同様のオニオン様の甘さ
とグリーンな香味を併せ持つことを知り本発明を完成さ
せた。
を含有する香料組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結
果、ゴマ油の水蒸気蒸留抽出物より分離したジスルフィ
ド誘導体が、前記従来のジスルフィドに比べて持続性と
拡散性が高く、しかもそれらと同様のオニオン様の甘さ
とグリーンな香味を併せ持つことを知り本発明を完成さ
せた。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は下記の構成を有する本発明によって達成さ
れる。
れる。
1)式(I) 〔式中、R1は炭素数1〜2個のアルキル基を示し、R2は
炭素数1〜4個のアルキル基を示す。〕で表されるジス
ルフィド誘導体の1種または2種以上を含有することを
特徴とする香料組成物。
炭素数1〜4個のアルキル基を示す。〕で表されるジス
ルフィド誘導体の1種または2種以上を含有することを
特徴とする香料組成物。
上記式(I)において、R2は直鎖状または分枝鎖状の
炭素数1〜4個のアルキル基であって、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、t−ブチルを示す。
炭素数1〜4個のアルキル基であって、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、t−ブチルを示す。
本発明において使用される式(I)のジスルフィド誘
導体の具体例としては、1−メチルジチオ−2−プロパ
ノン、1−エチルジチオ−2−プロパノン、1−プロピ
ルジチオ−2−プロパノン、1−ブチルジチオ−2−プ
ロパノン、1−メチルジチオ−2−ブタノン等が示され
る。
導体の具体例としては、1−メチルジチオ−2−プロパ
ノン、1−エチルジチオ−2−プロパノン、1−プロピ
ルジチオ−2−プロパノン、1−ブチルジチオ−2−プ
ロパノン、1−メチルジチオ−2−ブタノン等が示され
る。
式(I)のジスルフィド化合物は、以下のようにして
製造することができる。
製造することができる。
不活性溶媒中、三級アミンの存在下式(II) 〔式中、R1は前述したものと同一意義を有する〕 で表わされるメルカプタン誘導体を 式(III) R2−SX (III) 〔式中、R2は前述したものと同一意義を有し、Xはハロ
ゲン原子を示す。〕 で表わされるアルキルスルフェニルハライドまたはアル
ケニルスルフェニルハイライドと反応させることにより
製造することができる。
ゲン原子を示す。〕 で表わされるアルキルスルフェニルハライドまたはアル
ケニルスルフェニルハイライドと反応させることにより
製造することができる。
上記化合物(II)および(III)の製造法はそれぞれM
onatsh,78 32,(1948)およびJ.Am.Chem.Soc.90,2075
(1968)に記載されている。
onatsh,78 32,(1948)およびJ.Am.Chem.Soc.90,2075
(1968)に記載されている。
ジスルフィド誘導体(I)は、香料に添加することに
よってオニオン様の甘さとグリーンな香味を付加するこ
とができる。
よってオニオン様の甘さとグリーンな香味を付加するこ
とができる。
本発明の香料組成物は、上記ジスルフィド誘導体
(I)の1種または2種以上を含有するものであり、ジ
スルフィド誘導体(I)の含有量は、香料組成物中に約
0.01〜20重量%であり、特に約0.1〜10重量%が好まし
い。
(I)の1種または2種以上を含有するものであり、ジ
スルフィド誘導体(I)の含有量は、香料組成物中に約
0.01〜20重量%であり、特に約0.1〜10重量%が好まし
い。
以下参考例および実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明する。
的に説明する。
参考例 1 1−メチルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン3.2gを塩化メチレン30mlに溶
解し、メチルスルフェニルクロライド(ジメチルジスル
フィド6.8g及び塩化スルフリル9.8gにより合成)と、ピ
リジン4mlを加えた。室温で約20時間攪拌した後、反応
液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化メ
チレン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製したところ、1−メチルジチオ
−2−プロパノン2.8gが得られた。収率55%。
解し、メチルスルフェニルクロライド(ジメチルジスル
フィド6.8g及び塩化スルフリル9.8gにより合成)と、ピ
リジン4mlを加えた。室温で約20時間攪拌した後、反応
液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化メ
チレン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製したところ、1−メチルジチオ
−2−プロパノン2.8gが得られた。収率55%。
IR(neat):2980、2900、1700、1410、1390、1350、132
5、1300、1270、1230、1145、1130、1000、980、950、8
50、780、740、680cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 2.33(3H,s,−COCH 3) 2.45(3H,s,−SCH 3) 3.51(2H,s,−CH 2−S−SCH3)13 C NMR(CDCl3)δ: 22.7、28.2、48.3、202.4 MS(m/z):138(8)、137(7)、136(M+,98)、94
(12)、93(30)、91(18)、79(9)、61(6)、47
(6)、46(6)、45(17)、44(5)、43(100) 参考例 2 1−エチルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン0.35gをクロロホルム10mlに
溶解し、エチルスルフェニルクロライド(ジエチルジス
フィド0.95gと塩化スルフリル1.05gより合成)とトリエ
チルアミン1mlを加えた。0℃で約20時間攪拌した後、
反応液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩
化メチレン層を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥した後
溶媒を留去し得られた粗油をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製したところ1−エチルジチオ−2
−プロパノン0.17gが得られた。収率29%。
5、1300、1270、1230、1145、1130、1000、980、950、8
50、780、740、680cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 2.33(3H,s,−COCH 3) 2.45(3H,s,−SCH 3) 3.51(2H,s,−CH 2−S−SCH3)13 C NMR(CDCl3)δ: 22.7、28.2、48.3、202.4 MS(m/z):138(8)、137(7)、136(M+,98)、94
(12)、93(30)、91(18)、79(9)、61(6)、47
(6)、46(6)、45(17)、44(5)、43(100) 参考例 2 1−エチルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン0.35gをクロロホルム10mlに
溶解し、エチルスルフェニルクロライド(ジエチルジス
フィド0.95gと塩化スルフリル1.05gより合成)とトリエ
チルアミン1mlを加えた。0℃で約20時間攪拌した後、
反応液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩
化メチレン層を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥した後
溶媒を留去し得られた粗油をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製したところ1−エチルジチオ−2
−プロパノン0.17gが得られた。収率29%。
IR(neat):2950、2910、2850、1700、1440、1415、139
0、1365、1350、1270、1250、1225、1145、1045、990、
980、960、755cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 1.32(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 2.30(3H,s−COCH 3) 2.75(2H,q,J=7Hz,−CH 2CH3) 3.47(2H,s,−CH 2SSC2H5)13 C NMR(CDCl3)δ: 14.2、28.3、32.7、49.3、202.3MS(m/z):152(7)、
151(6)、150(M+,74)、108(4)、107(18)、105
(8)、93(9)、90(3)、81(4)、80(4)、79
(30)、62(5)、61(7)、60(4)、59(4)、58
(6)、45(5)、43(100)、40(8) 参考例 3 1−プロピルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン2.9gを塩化メチレン30mlに溶
解し、プロピルスルフェニルクロライド(ジプロピルジ
スルフィド10.9gと塩化スルフリル9.8gより合成)とピ
リジン2mlを加えた。室温で約20時間攪拌した後、反応
液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化メ
チレン層を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製したところ1−プロピルジチオ−
2−プロパノン1.65gが得られた。収率32%。
0、1365、1350、1270、1250、1225、1145、1045、990、
980、960、755cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 1.32(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 2.30(3H,s−COCH 3) 2.75(2H,q,J=7Hz,−CH 2CH3) 3.47(2H,s,−CH 2SSC2H5)13 C NMR(CDCl3)δ: 14.2、28.3、32.7、49.3、202.3MS(m/z):152(7)、
151(6)、150(M+,74)、108(4)、107(18)、105
(8)、93(9)、90(3)、81(4)、80(4)、79
(30)、62(5)、61(7)、60(4)、59(4)、58
(6)、45(5)、43(100)、40(8) 参考例 3 1−プロピルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン2.9gを塩化メチレン30mlに溶
解し、プロピルスルフェニルクロライド(ジプロピルジ
スルフィド10.9gと塩化スルフリル9.8gより合成)とピ
リジン2mlを加えた。室温で約20時間攪拌した後、反応
液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化メ
チレン層を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製したところ1−プロピルジチオ−
2−プロパノン1.65gが得られた。収率32%。
IR(neat):2960、2930、2860、1710、1455、1410、139
0、1375、1355、1290、1270、1230、1145、1125、108
5、1050、1000、980、890、825、780、730cm-1。1 H NMR(CDCl3)δ: 1.00(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 1.71(2H,hexatet,J=7Hz,−CH2CH 2CH3) 2.32(3H,s,−COCH 3) 2.73(2H,t,J=7Hz,−CH 2C2H5) 3.47(2H,s,−CH 2SS C3H7)13 C NMR(CDCl3)δ: 13.0、22.4、28.3、40.8、48.9、202.7 MS(m/z): 166(9)、165(9)、164(M+,100)、124(3)、12
2(38)、121(3)、119(4)、107(4)、106
(3)、89(3)、80(5)、79(16)、77(3)、76
(4)、75(4)、74(10)、73(30)、59(4)、58
(29)、47(4)、44(4)、43(100)、42(4)、4
1(21) 参考例 4 1−ブチルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン2.9gを四塩化炭素30mlに溶解
し、ブチルスルフェニルクロライド(ジブチルスルフェ
ニルクロライド11.5gと塩化スルフリル8.6gより合成)
とコリジン2mlを加えた。40℃で約10時間攪拌した後反
応液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化
メチレン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製したところ、1−ブチルジ
チオ−2−プロパノン3.5gが得られた。収率61%。
0、1375、1355、1290、1270、1230、1145、1125、108
5、1050、1000、980、890、825、780、730cm-1。1 H NMR(CDCl3)δ: 1.00(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 1.71(2H,hexatet,J=7Hz,−CH2CH 2CH3) 2.32(3H,s,−COCH 3) 2.73(2H,t,J=7Hz,−CH 2C2H5) 3.47(2H,s,−CH 2SS C3H7)13 C NMR(CDCl3)δ: 13.0、22.4、28.3、40.8、48.9、202.7 MS(m/z): 166(9)、165(9)、164(M+,100)、124(3)、12
2(38)、121(3)、119(4)、107(4)、106
(3)、89(3)、80(5)、79(16)、77(3)、76
(4)、75(4)、74(10)、73(30)、59(4)、58
(29)、47(4)、44(4)、43(100)、42(4)、4
1(21) 参考例 4 1−ブチルジチオ−2−プロパノン アセトニルメルカプタン2.9gを四塩化炭素30mlに溶解
し、ブチルスルフェニルクロライド(ジブチルスルフェ
ニルクロライド11.5gと塩化スルフリル8.6gより合成)
とコリジン2mlを加えた。40℃で約10時間攪拌した後反
応液に希塩酸溶液を加え塩化メチレンで抽出した。塩化
メチレン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を留去し、得られた粗油をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製したところ、1−ブチルジ
チオ−2−プロパノン3.5gが得られた。収率61%。
IR(neat):2960、2930、2875、1710、1460、1360、133
0、1280、1230、1150、1130、1100、980、910cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.1(3H,m,−CH2CH 3) 1.2−1.9(4H,m,−CH2(CH 2)2CH3) 2.32(3H,s,−COCH 3) 2.75(2H,t,J=7Hz,−CH 2C3H7) 3.48(2H,s,−CH 2SS C4H9)13 C NMR(CDCl3)δ: 13.6、21.7、28.3、31.2、38.4、48.9、202.7 MS(m/Z): 180(9)、179(11)、178(100)、133(3)、124
(6)、123(4)、122(71)、121(4)、120
(4)、93(5)、90(5)、89(5)、88(16)、87
(30)、80(4)、79(10)、61(3)、59(4)、58
(42)、57(41)、56(7)、55(9)、47(6)、44
(3)、43(65)、41(34) 参考例 5 1−メチルジチオ−2−ブタノン 1−メルカプト−2−ブタノン(1−ブロモ−2−ブ
タン1.8gと70%水硫化ナトリウム0.96gより合成)を塩
化メチレン20mlに溶解し、メチルスルフェニルクロライ
ド(ジメチルジスルフィド2.9gと塩化スルフリル4.2gよ
り合成)とピリジン1mlを加えた。室温で約20時間攪拌
した後反応液に希塩酸溶液を加え、塩化メチレンで抽出
した。塩化メチレン層を水洗し、無水流酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を留去し得られた粗油をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製したところ、1−メ
チルジチオ−2−ブタノン100mgが得られた。収率6
%。
0、1280、1230、1150、1130、1100、980、910cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 0.8−1.1(3H,m,−CH2CH 3) 1.2−1.9(4H,m,−CH2(CH 2)2CH3) 2.32(3H,s,−COCH 3) 2.75(2H,t,J=7Hz,−CH 2C3H7) 3.48(2H,s,−CH 2SS C4H9)13 C NMR(CDCl3)δ: 13.6、21.7、28.3、31.2、38.4、48.9、202.7 MS(m/Z): 180(9)、179(11)、178(100)、133(3)、124
(6)、123(4)、122(71)、121(4)、120
(4)、93(5)、90(5)、89(5)、88(16)、87
(30)、80(4)、79(10)、61(3)、59(4)、58
(42)、57(41)、56(7)、55(9)、47(6)、44
(3)、43(65)、41(34) 参考例 5 1−メチルジチオ−2−ブタノン 1−メルカプト−2−ブタノン(1−ブロモ−2−ブ
タン1.8gと70%水硫化ナトリウム0.96gより合成)を塩
化メチレン20mlに溶解し、メチルスルフェニルクロライ
ド(ジメチルジスルフィド2.9gと塩化スルフリル4.2gよ
り合成)とピリジン1mlを加えた。室温で約20時間攪拌
した後反応液に希塩酸溶液を加え、塩化メチレンで抽出
した。塩化メチレン層を水洗し、無水流酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を留去し得られた粗油をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製したところ、1−メ
チルジチオ−2−ブタノン100mgが得られた。収率6
%。
IR(neat):2980、2950、2920、1710、1460、1410、140
0、1380、1350、1310、1260、1190、1150、1100、106
0、1030、990、950cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 1.12(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 2.44(3H,s,−SCH 3) 2.66(2H,q,J=7Hz,−CH 2CH3) 3.51(2H,s,−CH 2SSCH3)13 C NMR(CDCl3)δ: 7.9、22.9、34.5、47.3、205.3 MS(m/z): 152(9)、151(6)、150(M+,92)、105(13)、94
(11)、93(28)、79(7)、57(100)、47(4)、4
6(3)、45(13) 実施例 1) 1−メチルジチオ−2−プロパノンを人工ゴマフレー
バーに添加することにより甘いコク味を持った焙焼香の
広がりを有し、一層ゴマ様になり、天然のゴマ独特のフ
レーバーを一層強く想起させた。この香料組成物の成分
を第1表に示す。
0、1380、1350、1310、1260、1190、1150、1100、106
0、1030、990、950cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ: 1.12(3H,t,J=7Hz,−CH2CH 3) 2.44(3H,s,−SCH 3) 2.66(2H,q,J=7Hz,−CH 2CH3) 3.51(2H,s,−CH 2SSCH3)13 C NMR(CDCl3)δ: 7.9、22.9、34.5、47.3、205.3 MS(m/z): 152(9)、151(6)、150(M+,92)、105(13)、94
(11)、93(28)、79(7)、57(100)、47(4)、4
6(3)、45(13) 実施例 1) 1−メチルジチオ−2−プロパノンを人工ゴマフレー
バーに添加することにより甘いコク味を持った焙焼香の
広がりを有し、一層ゴマ様になり、天然のゴマ独特のフ
レーバーを一層強く想起させた。この香料組成物の成分
を第1表に示す。
第 1 表 (成 分) (重量部) フルフリル アルコール 60 フルフラール 40 ピ リ ジ ン 30 2−アセチルピロール 20 メープルラクトン 20 2,4−デカジエナール 20 グアヤコール 50 ベンジルメルカプタン 10 トリメチルピラジン 5 ジメチルスルフィド 5 2,3−ジメチルピラジン 10 フルフリル メルカプタン 0.05植 物 油 724.95 1−メチルジチオ−2−プロパノン 5 計 1000 実施例 2) 1−メチルジチオ−2−ブタノンを含む第2表に示さ
れた香料組成物を溶かし、0.1%溶液としたのちその0.5
gを第3表に示す組成のスープ粉末4gに添加した。
れた香料組成物を溶かし、0.1%溶液としたのちその0.5
gを第3表に示す組成のスープ粉末4gに添加した。
第 2 表 (成 分) (重量部) 4−メチル−5−β−ヒドロキシ エチルチアゾール 100 フ ル フ ラ ー ル 40 2,4−デカジエナール 40 ア セ ト イ ン 35 n−ヘキサナール 20 2,4−ノナジエナール 10 メ チ オ ナ ー ル 15 2−ノネノール 5 ベンズアルデヒド 3 δ−ドデカラクトン 2 1−メチルジチオ−2−ブタノン 10099%エタノール 630 計 1000 第 3 表 (成 分) (重量部) 食 塩 (微粉末) 38 モノソジウムグルタメート(MSG) 22 植物たん白加水分解物 18 鶏 油 16 砂 糖 5 乾燥パセリ 0.5 白コショウ粉末 0.2ウ コ ン 粉 0.3 得られた混合物を200ccの沸騰水に添加すると、甘い
オニオン風味を有する良好な肉汁感をもつスープが得ら
れた。
オニオン風味を有する良好な肉汁感をもつスープが得ら
れた。
実施例 3 1−メチルジチオ−2−プロパノンをヒヤシンス的要
素をもつフローラル系統の香料に添加することにより、
極めて強いグリーンノートを有する優れた香料組成物が
得られた。この香料組成物の成分を第4表に示す。
素をもつフローラル系統の香料に添加することにより、
極めて強いグリーンノートを有する優れた香料組成物が
得られた。この香料組成物の成分を第4表に示す。
第 4 表 (成 分) (重量部) ベルガモットオイルベルガプテンフリー 30 シス−3−ヘキセニルアセテート10% 5 リ ナ ロ ー ル 100 テルピネオール 80 スチラリルアセテート 20 シトロネロール 200 ゼラニウムブルボン 15 ゲラニオール 50 ロ ー ズ P 250 リリアール 150 ヘリオトロピン 10 ヘディオン 40 フェニルアセトアルデヒドDMA 10 アントラニル酸メチル 10 シクロペンタデカノリド 201−メチルジチオ−2−プロパノン10% 10 計 1000 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、前記ジスルフ
ィド誘導体(I)を含有する香料組成物が提供される。
ィド誘導体(I)を含有する香料組成物が提供される。
前記ジスルフィド誘導体(I)は、オニオン様の甘さ
とグリーンな香味を有している。これをスープ香料組成
物に添加すると甘いオニオン風味を有する香料組成物が
得られ、ヒヤシンス的要素を有するフローラル系統の香
料に添加すると強いグリーンノートを有する香料組成物
が得られる。
とグリーンな香味を有している。これをスープ香料組成
物に添加すると甘いオニオン風味を有する香料組成物が
得られ、ヒヤシンス的要素を有するフローラル系統の香
料に添加すると強いグリーンノートを有する香料組成物
が得られる。
また人工ゴマフレーバーに添加するとゴマ独特の香味
がより増大し、一層ゴマ様の香料組成物が得られる。
がより増大し、一層ゴマ様の香料組成物が得られる。
なお、本発明の香料組成物中に含まれるジスルフィド
誘導体は、従来より使用されていた同様の香気を有する
ジスルフィドよりも持続性及び拡散性が優れている。
誘導体は、従来より使用されていた同様の香気を有する
ジスルフィドよりも持続性及び拡散性が優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸野 克己 東京都北区赤羽西6丁目32番9号 小川 香料株式会社総合研究所内 (72)発明者 宍戸 義明 東京都北区赤羽西6丁目32番9号 小川 香料株式会社総合研究所内 (72)発明者 三原 智 東京都北区赤羽西6丁目32番9号 小川 香料株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】式(I) 〔式中、R1は炭素数1〜2個のアルキル基を示し、R2は
炭素数1〜4個のアルキル基を示す。〕で表されるジス
ルフィド誘導体の1種または2種以上を含有することを
特徴とする香料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62258303A JP2519264B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62258303A JP2519264B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 香料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01101397A JPH01101397A (ja) | 1989-04-19 |
JP2519264B2 true JP2519264B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17318382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62258303A Expired - Lifetime JP2519264B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519264B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110493A1 (ja) | 2009-03-27 | 2010-09-30 | 味の素株式会社 | 風味原料素材 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE290058T1 (de) | 1999-04-20 | 2005-03-15 | Ajinomoto Kk | Zusammensetzungen von duftstoffvorstufen und verfahren zum hervorbringen von duftstoffen |
JP2003079336A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-03-18 | Ajinomoto Co Inc | 風味原料素材、及びそれを含有する飲食品 |
JP6907607B2 (ja) * | 2017-03-08 | 2021-07-21 | 味の素株式会社 | 肉質香増強剤 |
JP6518363B1 (ja) * | 2018-06-05 | 2019-05-22 | キユーピー株式会社 | 液状調味料 |
-
1987
- 1987-10-15 JP JP62258303A patent/JP2519264B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110493A1 (ja) | 2009-03-27 | 2010-09-30 | 味の素株式会社 | 風味原料素材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01101397A (ja) | 1989-04-19 |
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