JP2519238B2 - L−ホスフイノトリシン誘導体とそのアルキルエステルとを製造する方法 - Google Patents

L−ホスフイノトリシン誘導体とそのアルキルエステルとを製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式I 〔式中Rはヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、Ala−A
la(OH)またはAla−Leu(OH)を意味し; R1は水素または(C1−C6)アルキルを意味し; R2は水素、アシル基、アルコキシカルボニル基またはア
リールオキシカルボニル基を意味する〕 で示されるL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホス
フイン酸と、その誘導体と、無機もしくは有機酸または
塩基によるそれらの塩とを製造する方法に関する。
ドイツ特許出願公開第2,856,260号明細書に記載され
ているように、以下L−ホスフイノトリシンまたは略し
てL−Ptcと呼ぶL−ホモアラニン−4−イル(メチ
ル)ホスフイン酸、そのエステルおよびその有機もしく
は無機酸または塩基による塩は、ドイツ特許出願公開第
2,717,440号明細書に記載されている除草作用を示すラ
セミ化合物の活性な鏡像異性体である。ドイツ特許出願
公開第2,856,260号明細書によれば、多数の単子葉植物
および双子葉植物の一年生および多年生の雑草に対する
L−Ptcの除草作用は、ラセミ化合物の除草作用よりも
二倍大きい。従って、ラセミ化合物の代りに純粋なL−
Ptcを使用すると、除草剤の使用量を著しく減らすこと
ができるので、何か望ましくない副作用があっても相応
して減少する。
しかし今までL−Ptcを広く使用することの障害にな
っていたのはその製造がむずかしいことであった。
特開昭48−85538号明細書および特開昭49−31890号明
細書には、L−Ptcを含む抗生物質SF−1293が記載され
ているが、該抗生物質を例えばドイツ特許出願公開第2,
236,599号明細書に記載されているように発酵法で製造
することは非常に費用がかかる。
更に、N−アシル化したD,L−Ptc誘導体をアシラーゼ
によって、a)ドイツ特許公開第2,939,269号明細書に
よる微生物アシラーゼによってまたはb)ドイツ特許出
願公開第3,048,612号明細書によるペニシリンGアシラ
ーゼによって、分解することが知られている。方法a)
の欠点は、得られたL−Ptcの光学的純度が低いことで
あり、方法b)の欠点は、イオン交換体を使用する粗製
生成物の後処理に費用がかかること並びにアシル化に必
要なフエニル酢酸のコストが比較的高いことである。
ヨーロツパ特許出願公開第127,429号明細書に記載さ
れている、L−Ptcを製造するための今までに知られる
ようになった唯一の非酵素的方法は、不斉誘導の原理に
よって(概念の説明についてはイー・エル・エリエル
(E.L.Eliel):炭素化合物の立体化学(Stereochemie
der Kohlenstoffverbindungen)第23〜30頁、フエルラ
ーク・ヘミー(Verlag Chemie)発行、ワインハイム196
6年を参照)アルキル化工程でL−Ptcにキラルの炭素原
子をつくるために出発物質としてキラルの非ラセミイミ
ンを使用する。
しかしこの方法の欠点は、キラルイミンの製造に使用
する高価なキラル物質を、当モル量必要とし且つ反応後
に回収することができない点である。
従って、L−ホスフイノトリシンをかなり多量にそし
て高い光学的純度で製造することのできる簡単な方法を
開発するという課題が存在した。
従って本発明は、一般式I [式中Rはヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、Ala−A
la(OH)またはAla−Leu(OH)を意味し: R1は水素または(C1−C6)アルキルを意味し: R2は水素、アシル基、アルコキシカルボニル基またはア
リールオキシカルボニル基を意味する] で示されるL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホス
フィン酸とその誘導体とを製造するにあたり、一般式II [式中RおよびR1は式Iにおける意味と同じ意味をも
ち: R3はアシルー、アルコキシカルボニル−またはアリール
オキシカルボニル基を意味する] で示される2,3−デヒドロホスフイノトリシン誘導体
を、式III [式中、 R4R5P−Z−PR4R5は、式Va、Ve及びVg (式中、Xはアルキル、アラルキルまたはアシル基であ
る) で表されるキラル化合物からなる群から選択される錯体
配位子であり、 Mは、ロジウムであり、 Bは、Mと陽イオン金属配位錯体を形成するオレフイン
またはジオレフインを意味し、 A-は陰イオンの当量である] で示される均一不斉水素添加に適する錯体の存在下で水
素添加し、得られた化合物を所望によりけん化すること
を特徴とする、前記のL−ホモアラニン−4−イル(メ
チル)ホスフイン酸とその誘導体とを製造する方法に関
する。
出発物質IIは、ヨーロツパ特許出願公開第30,424号明
細書と同様に、4−(ヒドロキシメチルホスフイニル)
−2−オキソ酪酸およびカルボン酸アミドから簡単に製
造することができる。
式IIにおいて、Rは特にOHおよび(C1〜C6)アルコキ
シを表わし、R1は特にHおよび(C1〜C6)アルキルを表
わす。R3は任意のアシル基、アルコキシカルボニル基ま
たはアリールオキシカルボニル基を表わす。実際上の理
由から、低級アルカノイル(特にアセチル)およびベン
ゾイル化合物が最も適するが、基R3の種類は反応の成功
に対して重要ではない。
キラルの触媒を用いる水素添加は一般に文献から知ら
れているが、ドイツ特許出願公開第2,456,937号明細書
に記載されているように、高い光学的収率はいつも、一
般式IV で示される出発物質の置換基Qが芳香族基であるかまた
はジヤーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリ(J.Or
g.Chem.)第46巻、第5086頁(1981年)に記載されてい
るように、官能基なしの脂肪族基である場合にだけ得ら
れる。
しかし、本発明による方法の驚くべき点は、水素添加
の基質として、触媒の中心金属原子に配位結合しうるよ
うな、従って触媒を被毒させるであろうようなホスフイ
ニル基を側鎖Qに有する一般式IVの化合物を使用するこ
ともできる点である。
本発明による方法は、一般式IIの2,3−デヒドロホス
フイノトリジン誘導体を適当な溶剤例えば水、メタノー
ル、エタノール、ベンゼン、トルエンまたはテトラヒド
ロフランに不活性ガスの雰囲気下(不活性ガスとは窒素
またはアルゴンを意味すると解すべきである)で溶解さ
せ、次に同一の溶剤または別の溶剤中の触媒の溶液を加
えるという方法で行われる。
触媒IIIの製造は既知の方法で、適当なルテニウム
塩、ロジウム塩またはイリジウム塩と(ジ)オレフイン
との反応によって得られた一般式 〔(B)M+A の錯体を直接にまたはフルオロボラート経由で間接に式 の化合物と反応させることによって行われる。これらの
方法は例えばジヤーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエテイ(JACS)第93巻、第3089頁(1971年)、
ジヤーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリ(J.Org.
Chem.)第44巻、第3741頁(1979年)およびドイツ特許
出願公告第2,456,937号明細書に記載されている。
適当な塩の例はRu,RhまたはIrの三臭化物、三塩化物
または硫酸塩である。(ジ)オレフインとして適するも
のはエチレン、プロピレンおよびブタジエン並びにそれ
らの同族体、しかし特に1,5−シクロオクタジエンおよ
びノルボルナジエンである。
基Zの例はジメチレン基(−CH2−CH2−)であり、こ
の基は一方または両方のCH2基に他の置換基例えば一つ
もしくは二つのCH3基またはシクロヘキシル基をもって
いることもでき、それによって当該炭素原子はキラリテ
イー中心になる。そのような化合物は例えばジヤーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ(JACS)
第100巻、第5491頁(1978年)、ベリヒテ(Berichte)
第113巻、第2323頁(1980年)およびジヤーナル・オブ
・オーガニツク・ケミストリ(J.Org.Chem.)第45巻、
第5187頁(1980年)に記載されている。
典型的な代表物は例えば である。
ジメチレン基が置換されていない場合にはその代りに
二つのP原子の少なくとも一つがキラルでなければなら
ないが、これは基R4およびR5が互に相違している場合で
ある。この種類の化合物はドイツ特許出願公造第2,456,
937号明細書に詳細に記載されている。
この種類の化合物の適当な代表例は である。
ジメチレン基Zが複素環系の一部分である式Vの化合
物は、ヨーロツパ特許出願公開第151,282号明細書の目
的物であり、また、アンゲバンテ・ヘミー第96巻、第42
5頁(1984年)に記載されている。そこに記載されてい
る化合物は、ピロリジンから誘導され、一般式 (式中Xはアルキル基、アルアルキル基またはアシル基
である) で示される。特に適当な化合物は、Xがベンゾイル基を
表わす化合物である。
更に、ジメチレン基Zは同素環式環系の構成要素であ
ることもできる。例として を挙げることができる(Vf:ジヤーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサイエテイ・ケミカル・コミニケーシヨン(J.Ch
em.Soc.Chem,Comm.)第1983巻、第895頁;Vg:ベリヒテ
(Berichte)第114巻、第1137頁(1981年))。
最後に、Zは一つまたはそれよりも多くの炭素原子
(特に中間の二つの炭素原子)がメトキシ基によって置
換されているテトラメチレン基(−CH2−CH2−CH2−CH2
−)であることもできる。二つの中間の炭素原子がO−
アルキレン−O橋によって結合して5員もしくは6員環
を形成している化合物が特に好ましい。この種類の化合
物はドイツ特許出願公告第2,161,200号明細書に記載さ
れている。
陰イオンAは、上記の他の錯体IIIの製造方法から自
動的に生じる。AはCl-,Br-,ClO▲- 4▼,BF▲- 4▼または
PF▲- 6▼であるのが好ましい。
触媒は、単離して使用することもできるが、製造生成
物そのままでIIの水素添加に使用することができる。
触媒を基質溶液に加えた後に、水素を加圧して導入す
る。水素添加は0.5〜200bar、特に1〜70barで行われ
る。反応温度は−10ないし120℃、特に5ないし80℃で
ある。
触媒(III)と基質(II)とのモル比は1:10から1:100
000までの範囲内、しかし特に1:50から1:50000までの範
囲内である。
計算量の水素が吸収された後に、反応器の圧力を除去
し、触媒を既知の方法で、例えば陽イオン交換体をかく
拌下で加えうことによって除く。
生じたN−アシル−またはアルコキシ(フエノキシ)
カルボニル誘導体は、酸で加水分解することによってア
ミン塩酸塩(R2=H)に変えることができ、このアミン
塩酸塩はまた、例えばドイツ特許出願公開第3,048,612
号明細書に記載されているように、遊離塩基に変えるこ
とができる。R=R1=Hの場合には、このようにしてL
−Ptcが少なくとも85%、即ち少なくとも92%の光学的
収率で得られる。
以下、例を挙げて本方法を更に詳しく説明するが、本
方法は以下の例だけに制限されない。
例1 L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸 a) 18.0g(0.1mol)の4−(ヒドロキシメチルホス
フィニル)−2−オキソ酪酸(ヨーロツパ特許出願公開
第30,424号明細書に従って製造した)および11.8g(0.2
mol)のアセトアミドを50mlの氷酢酸に懸濁させ、4時
間室温でかく拌する。次に100mlのトルエンとトルエン
スルホン酸の結晶1つを加え、反応混合物を5時間水分
離器中で加熱する。溶剤を減圧で完全に留去させ、残留
物を氷酢酸/トルエン中に入れて結晶させる。氷酢酸/
アセトンで再結晶すると、13.1g(理論量の59%)の2
−アセトアミド−4−(ヒドロキシメチルホスフイニ
ル)−2−ブテン酸が、186〜189℃(分解)の融点を示
す無色の固体の形で得られる。
b) 0.0087g(0.019mmol)のクロロノルボルナジエン
ロジウム(I)ダイマーおよび0.022g(0.053mmol)の
化合物Vaをアルゴン雰囲気中で5mlのメタノールに溶解
させる。得られた触媒溶液をアルゴン雰囲気中でメタノ
ール45ml中2−アセトアミド−4−(ヒドロキシメチル
ホスフイニル)−2−ブテン酸2.21g(0.01mol)の溶液
に加える。反応器を減圧にし、次に3.0barの圧力で水素
添加する。44時間の反応時間の後に反応器の圧力を除去
し、反応混合物を濃縮し、残留物を水の中に入れ、析出
した結晶を分離する。当量の濃塩酸を液に加えて6N塩
酸溶液を調製し、これを12時間還流させる。この溶液を
濃縮すると、2.0g(理論量の91.9%)のL−ホモアラニ
ン−4−イル(メチル)ホスフイン酸塩酸塩が無色の形
で得られ、これをエタノール/水/混合物で再結晶して
精製する。
融点194〜196℃(分解);▲〔α〕22 D▼=20.8゜{1
NHCl中c=2.47)。
c) 0.33g(0.0015mol)のL−ホモアラニン−4−イ
ル(メチル)ホスフイン酸塩酸塩を15mlのエタノール/
水に溶解させ、0.3g(0.005モル)のプロペンオキシド
と混合する。室温で1日放置すると、0.22g(理論量の8
0.1%)のL−ホモアラニン−4−イル(メチル)−ホ
スフイン酸が、212〜214℃(分解)の融点を示す無色の
固体の形で得られる;▲〔α〕21 D▼=14.7゜(H2O中c
=0.984)。
これは、光学的に純粋なL−ホモアラニン−4−イル
(メチル)ホスフイン酸(明治製菓株式会社の科学報告
書第13巻、第42頁(1973年))の▲〔α〕23 D▼=17.0
゜(1H2O中c=1)に対して少なくとも86.0%の光学的
収率に相当する。
例2 L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸塩
酸塩 a) 2.21g(0.01mol)の2−アセトアミド−4−(ヒ
ドロキシメチルホスフイニル)−2−ブテン酸(例1a)
を60mlのメタノールに溶解させる。この溶液に、メタノ
ール10ml中(ジヤーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエテイ(JACS)第100巻、第5491頁(1978年)
に従って製造した)ノルボルナジエン−〔R−(+)−
1,2−ビス(ジフエニルホスフイン)プロパン〕ロジウ
ムテトラフルオロボラート0.025g(0.036mmol)の溶液
をアルゴン雰囲気中で加える。反応器を45℃に加熱し、
次に減圧にし、次に1barの圧力で水素添加する。22時間
の反応時間の後に反応器の圧力を除去し、反応混合物を
触媒の除去のために2gの酸性イオン交換体(H+形)と混
合する。室温で3時間かく拌後、イオン交換体を分離
し、反応混合物を濃縮し、残留物を6N塩酸の中に入れ、
12時間還流させる。この溶液を濃縮すると、2.05g(理
論量の94.2%)のL−ホモアラニン−4−イル(メチ
ル)ホスフイン酸塩酸塩が、無色の固体の形で得られ
る。融点188〜190℃(分解)。
例3 L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸塩
酸塩 窒素雰囲気中で製造したメタノール60ml中(例1aの)
2−アセトアミド−4−(ヒドロキシメチルホスフイニ
ル)−2−ブテン酸1.1g(0.005mol)および(ヨーロツ
パ特許出願公開第151,282号明細書に従って製造した)
{(R,R)−P,P′−〔N−ベンゾイルピロリジン−3,4
−ジイル〕ビス(ジフエニルホスフアン)}−1,5−シ
クロオクタジエンロジウムテトラフルオロボラート10ml
(0.012mmol)の溶液をオートクレーブで15barの圧力お
よび30℃の温度でかく拌下で水素添加する。24時間の反
応時間の後に反応は終っている。例2と同様に後処理を
行う。
L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸
塩酸塩の収量:1.04g(理論量の96%)。
▲〔α〕22 D▼=23.2゜(1NHCl中c=1)でこれは9
0.0%の光学的収率に相当する。
水を溶剤として使用し、50barのH2圧を加えると、85
%の光学的収率に相当する回転角▲〔α〕22 D▼=21.9
゜(1N HCl中c=1)の1g(理論量の92.3%)のL−ホ
モアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸塩酸塩が
得られる。
例4 L−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸 a) 4.9g(0.022mol)の2−アセトアミド−4−(ヒ
ドロキシメチルホスフイニル)−2−ブテン酸(例1a)
を氷酢酸15mlおよびオルト酢酸トリメチル30mlの混合物
に懸濁させ、15分間還流させる。反応混合物から揮発性
成分を全部高真空で除き、次に残留物を高真空で蒸留す
る。212〜15/0.0013mbarの沸点を有する無色の油の形で
4.8g(理論量の88.4%)の〔(3−アセトアミド−3−
メトキシカルボニル)−2−プロペン−1−イル〕(メ
チル)ホスフイン酸メチルエステルが得られる。
b) 0.0100g(0.021mmol)のクロロノルボルナジエン
ロジウム(I)ダイマーおよび0.0227g(0.050mmol)の
(2R,3R)−(−)−2,3−ビス(ジフエニルホスフイ
ノ)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−5−エン(化合物Vg)
をアルゴン雰囲気中で5mlの(ガスを除去した)メタノ
ールに溶解させる。得られた触媒溶液を15分間室温でか
く拌し、次にアルゴン雰囲気中でメタノール50ml〔(3
−アセトアミド−3−メトキシカルボニル)−2−プロ
ペン−1−イル〕(メチル)ホスフイン酸メチルエステ
ル3.9g(0.016mol)の溶液に加える。反応器を減圧に
し、次に2.5barの圧力で水素添加を行う。3時間後に反
応は終っている。反応器の圧力を除去し、触媒を除くた
めに反応混合物を2gの酸性イオン交換体(H形)と混合
し、3時間室温でかく拌する。イオン交換体を分離し、
反応混合物を完全に濃縮する。3.7g(理論量の94.5%)
の〔(3−アセトアミド−3−メトキシカルボニル)−
1−プロピル〕(メチル)ホスフイン酸メチルエステル
が、無色の油の形で残る。
1H−NMR(CDCl3):δ1.47(d,J=14Hz,3H)、1.60〜
2.30(m,4H)、2.03{s,3H)、3.70(d,J=10.7Hz,3
H)、3.78(s,3H)、4.62(m,1H)、7.14(m,広い,1H) c) 2.7g(0.0108mol)の〔(3−アセトアミド−3
−メトキシカルボニル)−1−プロピル〕(メチル)ホ
スフイン酸メチルエステルを80mlの6N塩酸に溶解させ、
15時間還流させる。反応混合物を完全に濃縮し、残った
残留物を、エタノール中に入れて結晶させる。194〜96
℃(分解)の融点を示す2.08g(理論量の88.3%)のL
−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフイン酸塩酸
塩が得られる。
▲〔α〕22 D▼=21.4゜(1N HCl中c=2.02) d) 0.5g(0.0023mol)のL−ホモアラニン−4−イ
ル(メチル)ホスフイン酸塩酸塩を例1cと同様に遊離ア
ミノ酸に変える。210〜212℃(分解)の融点を有する無
色の固体の形で0.4g(理論量の96%)のL−ホモアラニ
ン−4−イル(メチル)ホスフイン酸が得られる。
▲〔α〕22 D▼=15.0゜(H2O中c=1.00) これは、光学的に純粋なL−ホモアラニン−4−イル
(メチル)ホスフイン酸(明治製菓株式会社の科学報告
書第13巻、第42頁(1973年))の▲〔α〕23 D▼=17.0
゜(H2O中c=1)に対して少なくとも88.2%の光学的
収率に相当する。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 I [式中Rはヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、Ala−A
    la(OH)またはAla−Leu(OH)を意味し: R1は水素または(C1−C6)アルキルを意味し: R2は水素、アシル基、アルコキシカルボニル基またはア
    リールオキシカルボニル基を意味する] で示されるL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホス
    フイン酸とその誘導体とを製造するにあたり、一般式II [式中RおよびR1は式Iにおける意味と同じ意味をも
    ち: R3はアシルー、アルコキシカルボニル−またはアリール
    オキシカルボニル基を意味する] で示される2,3−デヒドロホスフイノトリシン誘導体
    を、式III [式中、 R4R5P−Z−PR4R5は、式Va、Ve及びVg (式中、Xはアルキル、アラルキルまたはアシル基であ
    る) で表されるキラル化合物からなる群から選択される錯体
    配位子であり、 Mは、ロジウムであり、 Bは、Mと陽イオン金属配位錯体を形成するオレフイン
    またはジオレフインを意味し、 A-は陰イオンの当量である] で示される均一不斉水素添加に適する錯体の存在下で水
    素添加し、得られた化合物を所望によりけん化すること
    を特徴とする、前記のL−ホモアラニン−4−イル(メ
    チル)ホスフイン酸とその誘導体とを製造する方法。
  2. 【請求項2】式IIの化合物のR3が低分子のアルカノイル
    またはベンゾイルを意味する、特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  3. 【請求項3】式IIの化合物のRがOHまたは(C1〜C6)ア
    ルコキシを意味し、R1が水素または(C1〜C6)アルキル
    を意味する、特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    方法。
  4. 【請求項4】式(III)中、Bがノルボルナジエンまた
    は1,5−シクロオクタジエンである、特許請求の範囲第
    1項〜第3項のいずれか一つの方法。
  5. 【請求項5】式(III)中、R4R5P−Z−PR4R5が、Xが
    ベンゾイルである錯体配位子Veである特許請求の範囲第
    1項〜第4項のいずれか一つの方法。
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