JP2519182Y2 - 軸案内装置のシール部材 - Google Patents

軸案内装置のシール部材

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JP2519182Y2
JP2519182Y2 JP1989083008U JP8300889U JP2519182Y2 JP 2519182 Y2 JP2519182 Y2 JP 2519182Y2 JP 1989083008 U JP1989083008 U JP 1989083008U JP 8300889 U JP8300889 U JP 8300889U JP 2519182 Y2 JP2519182 Y2 JP 2519182Y2
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guide shaft
shaft
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Inventor
房雄 喜藤
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テイエチケー 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ボールねじ、ボールスプライン等、外周面
に凹凸を有する案内軸とこの案内軸に係合してその周囲
を運動するナットとからなる軸案内装置のシール部材に
関する。
[従来の技術] 軸方向に沿ってボール転走溝が形成されたスプライン
軸の外周面をスプラインナットが軸方向に沿って直線状
に運動するボールスプラインや、螺旋状のボール転走溝
が形成されたねじ軸の外周面をボールナットが該ボール
転送溝に沿って螺旋状に運動するボールねじ等の軸案内
装置は、各種工作機械の可動部に幅広く利用されてい
る。そのため、これら軸案内装置においては、スプライ
ン軸やねじ軸といった案内軸に付着した被加工物の切削
片や塵等の付着物が上記ナット内部に侵入するのを防止
すべく、該ナットの一端又は両端にシール部材を装着す
る必要がある。
従来、この種のシール部材としては数種類が提案され
ているが、その代表的なものとしては、例えば、シール
部材の内径を案内軸の外径に対応して成形し、シール部
材の内周面と案内軸の外周面との間の僅かな隙間だけを
残してナットの内部を密閉する所謂ラビリンスシールが
ある。
又、他の例としては、第4図及び第5図に示すよう
に、案内軸の最大径よりも大きな内径を有するリング状
保持部材aの内周面に刷毛bを植設し、ナットの運動に
伴い刷毛bの先端が案内軸外周面を摺擦して付着物を廃
除するようにした所謂ブラッシュシール(実開昭60-145
658号、実開昭60-126750号)がある。
更に、他の例としては、案内軸最大径よりも大きな内
径を有するリング状保持部材の内周面に凹陥部を設ける
と共に、この凹陥部内に案内軸外径よりも小さい内径を
有するリング状のフエルト布を装着し、フエルト布が案
内軸に当接してナット内部を密閉する所謂フエルトシー
ルがある。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記したラビリンスシールは、案内軸の外周
面とシール部材の内周面とが非接触なので、ある程度の
大きさを有する切削片等は廃除できるものの、極小さい
切削粉や塵等を廃除することはできず、そのシール効果
が充分であるとは言えない。
この点において上記ブラッシュシールは、保持部材a
に植設された刷毛bが案内軸の外周面を摺擦するため微
小な切削粉等も廃除でき、シール効果という点では上記
ラビリンスシールより有効であるといえる。
しかし、かかるブラッシュシールは保持部材aに対し
て毛足の長い刷毛bを植設することで、例えば前述のね
じ軸やスプライン軸の如き、外周面にポール転走溝等の
凹凸がある案内軸に対してもシール効果を維持している
ので、刷毛bの毛先と案内軸外周面との接触率が高く、
刷毛bの摺擦により大きな摩擦熱が生じるといった欠点
を有している。このため、案内軸の軸長に変動が生じ易
く、特に、ボールねじにおいてはねじ軸のピッチに狂い
が生じて、ナットの運動精度が低下してしまう。
また、上記フエルトシールは、稼働初期の段階ではフ
エルトと案内軸との密着が保たれるので、そのシール効
果は高いと言えるが、稼働時間が進むにつれフエルトが
窪んで密着性が悪化し、時経過に伴ってシール効果が低
下するといった問題点を有している。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、外周面に凹凸が形成され
た案内軸に対して常に高いシール効果を維持できると共
に、該案内軸の精度に影響を及ぼすことがない軸案内装
置のシール部材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案の軸案内装置のシー
ル部材は、外周面に凹凸が形成された案内軸と、この案
内軸に係合すると共に該凹凸に沿って該案内軸の周囲を
直線状あるいは螺旋状に運動するナットとから構成され
る軸案内装置に用いられ、上記ナットの一端又は両端に
取り付けられて該案内軸とナットとの間を密封するシー
ル部材であって、内周面が上記案内軸の外周面の凹凸と
一定の隙間を介して相対面するように成形された保持基
材と、上記隙間の幅に略相当する均一な長さを有し、先
端が上記案内軸の外周面に当接するように上記保持基材
の内周面に植設された繊維とから構成されることを特徴
とするものである。
このような技術的手段において、上記保持基材の内周
面は、案内軸の外周面と該保持基材の内周面との間に均
一な幅の隙間を形成するよう、案内軸の外周面形状に対
応して成形される。例えば、案内軸がねじ軸である場
合、上記保持基材の内周面には、ねじ軸に形成された螺
旋状のボール転走溝に対応した螺旋状の突起が成形され
る。
又、上記保持機材と案内軸との間に形成される隙間と
しては、0.1mm〜0.3mm程度であるが、この隙間を必要以
上に大きく設定することは、繊維の長さが長尺化して付
着物の排除性が悪化する原因となるので避けなければな
らない。
更に、上記繊維を植設する方法としては、繊維が保持
基材内周面の中心方向に繊維端を向けて植設されるもの
であれば、その方法を適宜選択して差支えない。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
上記保持基材の内周面に植設される繊維の長さは、該
保持基材と案内軸との間に形成される極僅かな隙間の幅
に略合致しており、極めて短いものとなる。そのため、
繊維が保持基材の内周面に対して起立する力が強まるの
で、案内軸に付着した付着物が効率良く廃除される。
又、上記した繊維の起立力が強まることにより、径が
細い繊維を使用可能なので、繊維の植設密度が高まって
付着物廃除効果がより高まる。
更に、案内軸の外周面形状に対応して成形された保持
基材の内周面に繊維を植設しているので、繊維先端と案
内軸外周面との接触率を低く押えることができ、摺擦に
よる摩擦熱の発生量が小さくなる。
[実施例] 以下、添附図面に基づいて本考案を詳細に説明する。
本実施例は、ボールねじに本考案のシール部材を適用
した第一実施例を示すものであり、第1図及び第2図に
その正面図及び断面図を示すように、リング状保持基材
1の内周面11に繊維2が植設されている。
上記保持基材1は合成樹脂の射出成形により製作され
おり、その内周面11はボールねじのねじ軸3の外径より
もわずかに大きい内径を有している。又、内周面11に
は、ねじ軸3の外周面に形成された螺旋状ボール転送溝
31に対応して、螺旋状の突起12が設けられており、これ
によって保持基材1の内周面全域においてねじ軸外周面
との間隙が一定に作り出されている。尚、本実施例にお
いて、保持基材1の内周面11と案内軸3の外周面との間
隙は0.1mm〜0.3mm程度に設定されている。
又、保持基材1の内周面11に植設される繊維2は、ナ
イロンからなっており、保持基材1と案内軸3の外周面
との間に形成される隙間と略一致した長さを有してい
る。そして、このように繊維長が短いため、繊維太さが
約7デニール(1デニール:1gのポリマーを9000m引伸ば
したときの太さ)と細くなっており、保持基材1の内周
面11に高密度で植設することができる。
上記短繊維2を保持基材1に植設するに当たっては、
先ず、保持基材1の内周面11に接着剤(保持基材の材質
により異なる)を塗布した後、静電誘引力を利用して合
成樹脂からなる保持基材1の表面に化学繊維である短繊
維2を吸着し起立させる。そして、接着剤が固化した後
に、保持基材1と短繊維2との間に作用している静電誘
引力を除去してやることにより、短繊維2が保持基材1
の内周面11に起立したシール部材が得られる。
このようにして得られたシール部材は、第3図に示す
ように、ねじ軸3の外周面を回動するボールナット4の
一端あるいは両端に取付けられて使用される。
このとき、本実施例のシール部材によれば、保持基材
1の内周面11に植設される繊維2はその長さが極めて短
いので、内周面11に対して起立する力が大きく、案内軸
3に付着した被加工物の切削粉等を廃除する力が強まる
と共に、保持基材1の内周面11がねじ軸3の外周面形状
に対応して成形されているので、円周方向全域にわたっ
て上記廃除性が均一に発揮されるようになっている。
従って、ボールナット4の端部に本実施例のシール部
材を取付けることにより、高いシール効果でボールナッ
ト内の防塵を図ることができるものである。
又、本実施例のシール部材によれば、ねじ軸3と保持
基材内周面11との間の隙間幅が円周方向全域にわたって
均一に形成されるので、繊維先端とねじ軸3の外周面と
の接触率を低く押えつつ高いシール効果を維持してお
り、摩擦により発生する熱量がブラッシュシールに比較
して低いものとなっている。
[考案の効果] 以上説明してきたように本考案の軸案内装置のシール
部材によれば、保持基材の内周面に植設された繊維が強
い力で案内軸の付着物を廃除すると共に、かかる内周面
の円周方向全域においてこの廃除力が維持されるので、
高いシール効果を発揮することが可能である。
又、植設された繊維と案内軸外周面との間における摩
擦熱の発生が少ないので、案内軸の軸長の変動を防止す
ることができ、このシール部材が取付けられる軸案内装
置の精度維持を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における軸案内装置のシール部材の第一
実施例を示す正面図、第2図は第1図のI−I断面図、
第3図は第一実施例に係るシール部材をボールねじに装
着した状態を示す断面図、第4図は従来の軸案内装置の
シール部材の一例を示す正面図、第5図は第4図のII-I
I断面図である。 [符号の説明] 1……保持基材、2……繊維、3……ねじ軸、4……ボ
ールナット、11……内周面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に凹凸が形成された案内軸と、この
    案内軸に係合すると共に該凹凸に沿って該案内軸の周囲
    を直線状あるいは螺旋状に運動するナットとから構成さ
    れる軸案内装置に用いられ、上記ナットの一端又は両端
    に取り付けられて該案内軸とナットとの間を密封するシ
    ール部材であって、 内周面が上記案内軸の外周面の凹凸と一定の隙間を介し
    て相対面するように成形された保持基材と、上記隙間の
    幅に略相当する均一な長さを有し、先端が上記案内軸の
    外周面に当接するように上記保持基材の内周面に植設さ
    れた繊維とから構成されることを特徴とする軸案内装置
    のシール部材。
JP1989083008U 1989-07-17 1989-07-17 軸案内装置のシール部材 Expired - Lifetime JP2519182Y2 (ja)

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