JP2519143Y2 - 逆給電型コードリール - Google Patents

逆給電型コードリール

Info

Publication number
JP2519143Y2
JP2519143Y2 JP1994000422U JP42294U JP2519143Y2 JP 2519143 Y2 JP2519143 Y2 JP 2519143Y2 JP 1994000422 U JP1994000422 U JP 1994000422U JP 42294 U JP42294 U JP 42294U JP 2519143 Y2 JP2519143 Y2 JP 2519143Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
cord
annular electrode
brush
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994000422U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680768U (ja
Inventor
功 岡本
Original Assignee
日動工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日動工業株式会社 filed Critical 日動工業株式会社
Priority to JP1994000422U priority Critical patent/JP2519143Y2/ja
Publication of JPH0680768U publication Critical patent/JPH0680768U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519143Y2 publication Critical patent/JP2519143Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、集電子装置を備えた
コードリールに関するものであり、特に逆給電型コード
リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源コンセントから遠く離れた所
で、電気の必要な作業をする場合には、ドラムにコード
が長く巻き付けられたコードリールと称されるものが便
利に用いられている。コードリールとして最も普及して
いるものは、巻き付けられたコードの先端にプラグが取
り付けられているタイプのものである。このタイプのも
のは、使用に際し、コード先端のプラグを電源コンセン
トに差込み、ドラムを回転させてコードを引き出しなが
ら、ドラム本体を所望の位置まで移動し、ドラムに取り
付けられているコンセントから電気を取り出して用い
る。
【0003】しかしながら、このようなタイプのコード
リールは、高所や地下で作業する場合、ドラム本体をそ
の作業の位置まで持ち運ぶ必要があるため、使用するこ
とが難しかった。このような場合に使用されるコードリ
ールとして、逆給電型と称されるコードリールがある。
【0004】図4は、一般的な逆給電型コードリールの
一例を示す斜視図である。図4において、巻胴2の両側
には、側板3,4が設けられており、巻胴2には巻付コ
ード5が巻き付けられている。該巻胴2は、支持脚6の
側方に設けられたシャフト7によって、回転可能に支持
されている。巻胴2内には、給電コード8の一端が配置
されており、該給電コード8の他端にはプラグ9が取り
付けられている。給電コード8は、巻胴2内に設けられ
た集電子装置(図4には図示されない)によって、巻付
コード5に電気的に接続されている。
【0005】図5は、従来の逆給電型コードリールの内
部構造の一例を示すための断面図であり、図4のV−V
線に沿う断面図である。図5において、シャフト7上に
は、集電子装置10のスリップリングホルダ11が取り
付けられている。スリップリングホルダ11は、係止ピ
ン17によってシャフト7に係止されている。該スリッ
プリングホルダ11の円周面には、金属製の2つのスリ
ップリング電極12が並列に配置して設けられている。
スリップリング電極12のそれぞれには、シャフト7内
に挿入されている給電コード8のコード線8a,8bが
接続されている。スリップリング電極12の外側には、
黒鉛(カーボン)製ブラッシュ13が位置して接触して
いる。2つのスリップリング電極12のそれぞれの黒鉛
製ブラッシュ13は、シャフト7を挟んで両側に位置し
ている。該黒鉛製ブラッシュ13は、ブラッシュホルダ
14内に保持されており、該ブラッシュホルダ14は、
側板3に取り付けられた支持部材16によって支持され
ている。ブラッシュホルダ14内には、コイルばね15
が設けられており、該コイルばね15によって、黒鉛製
ブラッシュ13は、スリップリング電極12に押し付け
られている。ブラッシュホルダ14のそれぞれには、巻
胴2内に挿入された巻付コード5の一端であるコード線
5a,5bが、接続されている。該ブラッシュホルダ1
4は、金属製であるため黒鉛製ブラッシュ13からの電
気を導通させる。
【0006】図6は、図5の従来の逆給電型コードリー
ルに用いられている集電子装置の正面図である。図6に
おいて、2つのスリップリング電極12は互いに重なり
合うため1つで示される。図6右側の黒鉛製ブラッシュ
13は図面奥側のスリップリング電極12に接し、左側
の黒鉛製ブラッシュ13は、図面手前側のスリップリン
グ電極12に接している。
【0007】図4に戻り、逆給電型コードリールの使用
方法について説明する。使用に際し、まず、給電コード
8のプラグ9を電源コンセントに差込み、巻付コード5
の先端に取付けられたコンセント(図示されない)を、
巻胴2を回転しながら巻付コード5を引き出して、所望
の位置まで移動させ、移動させた巻付コード5の先端の
コンセントから電気を取り出して用いる。
【0008】逆給電型コードリールのコードを用いて電
気を供給する場合には、ドラム本体を移動させる必要が
なく、巻付コード先端のプラグのみを移動させればよい
ので、高所の作業等では便利である。
【0009】ドラムの回転に伴う集電子装置の作用を、
図5に戻り説明する。巻付コード5の引き出しに伴い、
巻胴2及び側板3,4が回転する。側板3に取付けられ
た支持部材16によって支持されている黒鉛製ブラッシ
ュ13は、この回転と共にスリップリング電極12の上
を接触しながら摺動する。スリップリングホルダ11
は、係止ピン17によってシャフト7に係止されている
ため、ドラムの回転に際し、回転せず静止したままの状
態である。
【0010】ドラムの回転に際しても、スリップリング
電極12と黒鉛製ブラッシュ13は接触しているので、
給電コード8から供給される電気は、スリップリング電
極12、黒鉛製ブラッシュ13を通り、巻付コード5に
供給される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】以上のように、従来の
逆給電型コードリールにおいては、集電子装置内でのス
リップリング電極と黒鉛製ブラッシュとの接触によって
通電状態が保たれる。
【0012】しかしながら、従来の逆給電型コードリー
ルの集電子装置では、一方のスリップリング電極はシャ
フトに支持され、他方の黒鉛製ブラッシュは側板に支持
されている。従って、衝撃等で側板やシャフトが変形す
ると、黒鉛製ブラッシュの取付け位置がずれて、スリッ
プリング電極との間に間隙を生じ、黒鉛製ブラッシュと
スリップリング電極が接触しなくなって、通電不可能と
なるという問題を生じた。また、側板等の変形がない場
合であっても、回転の際の側板の振動が、黒鉛製ブラッ
シュとスリップリング電極との接触部分にまで伝わり、
通電状態に悪影響を及ぼすことがあった。
【0013】それゆえに、この考案の目的は、側板やシ
ャフト等の変形や振動等が生じても通電状態が悪くなら
ず、常に良好な通電状態が得られる逆給電型コードリー
ルを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この考案の逆給電型コー
ドリールは、巻付コードが巻付られる巻胴と、該巻胴を
回転可能に支持する円筒状のシャフトと、該シャフトを
支持する支持脚と、前記巻胴内に電気を供給するための
給電コードと、巻付コードの一端及び給電コードの一端
がそれぞれ接続され給電コードからの電気を巻付コード
に供給するためシャフトのまわりに設けられる集電子装
置とを備え、給電コードの一端がシャフト内を通り、集
電子装置に接続されており、集電子装置は、シャフトの
軸方向に対し略垂直な電極面を有する少なくとも一対の
同心円状の金属製の環状電極と、環状電極を保持する保
持溝を有する環状電極ホルダと、弾性を有する金属板か
らなり、かつ該金属板を変形させることにより形成され
る、環状電極の面に接する凸部が設けられた金属製ブラ
ッシュと、金属製ブラッシュを保持し、環状電極ホルダ
と対向して組み合わせられるブラッシュホルダと、環状
電極と金属製ブラッシュとの接触状態を良好に保つため
環状電極ホルダとブラッシュホルダとを近づけるように
付勢する付勢手段とを有している。さらに、この考案で
は、金属製ブラッシュの凸部が環状電極ホルダの環状の
保持溝内に嵌め入れられ環状電極と接触するように環状
電極ホルダとブラッシュホルダとがシャフトのまわりで
対向して組み合わされ、この組み合わせ状態で付勢手段
により一方のホルダが他方のホルダ側に付勢されている
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】この考案では、金属製ブラッシュの凸部が環状
電極ホルダの環状の保持溝内に嵌め入れられ環状電極と
接触するように環状電極ホルダとブラッシュホルダとが
組み合わされ、この組み合わせ状態で付勢手段により一
方のホルダが他方のホルダ側に付勢されている。
【0016】従って、一方のホルダが他方のホルダに対
して相対的に回転する際、金属製ブラッシュの凸部が環
状電極ホルダの環状の保持溝内に沿って回転するので、
金属製ブラッシュの凸部が環状電極から離れることなく
保持溝に沿って摺動する。また、このような組合せ状態
で付勢手段により一方のホルダが他方のホルダ側に付勢
されている。従って、付勢手段により付勢される一方の
ホルダの位置は固定されておらず、移動可能なように支
持されており、ある程度の自由度が許容されている。従
って、他方のホルダがシャフト等の変形により、その位
置がずれても、付勢手段によって他方のホルダ側に一方
のホルダが付勢されているので、他方のホルダの位置ず
れに追随するように一方のホルダが移動する。この結
果、両ホルダの組合せ状態が保たれ、常に金属製ブラッ
シュの凸部が環状電極ホルダの保持溝内に嵌め入れられ
た状態となり、環状電極とブラッシュとの接触状態が良
好に保たれる。 また、本願考案では、一対の環状電極と
金属製ブラッシュがそれぞれホルダに保持され、その径
方向への位置が位置決めされるので、一方の環状電極と
金属製ブラッシュの接触状態が良好なように位置決めさ
れれば、他方の環状電極と金属製ブラッシュも良好な接
触状態を保つように位置決めされる。従って、本願考案
によれば、このような相乗効果により、環状電極と金属
製ブラッシュの接触状態をさらに良好に保つことができ
る。
【0017】
【実施例】図1は、この考案の一実施例を示す断面図で
あり、従来の逆給電型コードリールの図5に相当する図
である。図1において、集電子装置20は、シャフト7
の周りに位置している。該集電子装置20の環状電極ホ
ルダ23は、シャフト7上に取付けられており、係止ピ
ン17によって係止されている。該環状電極ホルダ23
には、2つの環状電極21が内側及び外側にそれぞれ保
持溝を設けて取付けられている。
【0018】給電コード8の一端のコード線8a及び8
bは、シャフト7内に挿入されて、環状電極21に接続
されている。環状電極ホルダ23に対向して、金属製ブ
ラッシュホルダ24が組み合わせて設けられている。
【0019】金属製ブラッシュホルダ24には、環状電
極21に対応した位置に、2つの金属製ブラッシュ22
がそれぞれ保持溝を設けて取付けられている。金属製ブ
ラッシュ22には、巻胴2内に挿入された巻付コード5
の一端のコード線5a及び5bがそれぞれ接続されてい
る。金属製ブラッシュホルダ24の係合部31には、一
端を側板3に固定された係合ピン18が挿入されてい
る。
【0020】さらに、集電子装置20について説明する
ため、図2及び図3を示す。図2は、集電子装置20を
構成する環状電極ホルダ23及び金属製ブラッシュホル
ダ24を、それぞれ重ね合わせる内側から外側に向かっ
て見た正面図である。図3は、図2のIII −III 線に沿
う断面図である。
【0021】図2及び図3において、環状電極ホルダ2
3の中央部には、円筒状の突出部25が設けられてお
り、該突出部25の外側には、2つの環状電極21がそ
れぞれ同心円上に環状の保持溝を設けて取付けられてい
る。2つの環状電極21の取付けられている保持溝に
は、コード線を接続するための穴27及び28が穿設さ
れている。
【0022】金属製ブラッシュホルダ24の中央部に
は、環状電極ホルダ23の突出部25を嵌め入れること
のできる大きさの嵌入穴26が形成されている。この嵌
入穴26の周囲には、外側に向かって、2つの金属製ブ
ラッシュ22がそれぞれ環状の保持溝を設けて取付けら
れている。2つの金属製ブラッシュ22には、適当な間
隔をおいて複数の凸部22aがそれぞれ形成されてい
る。
【0023】凸部22aは、金属製ブラッシュホルダ2
4が環状電極ホルダ23に嵌め合わされた際、環状電極
ホルダ23の保持溝内に設けられた環状電極21と接す
ることができるような高さに突き出ている。2つの金属
製ブラッシュ22が取付けられている保持溝には、コー
ド線を接続するための穴29及び30がそれぞれ穿設さ
れている。さらに、金属製ブラッシュホルダ24の両端
には、側板に一端を固定した係合ピンの挿入される穴が
係合部31として穿設されている。
【0024】集電子装置20は、巻胴2内において、環
状電極ホルダ23の円筒状突出部25を金属製ブラッシ
ュホルダ24の嵌入穴26内に挿入することにより組み
合わされている。この組み合わせにより、金属製ブラッ
シュ22の凸部22aが環状電極ホルダ23の保持溝内
に嵌め入れられ、これによって環状電極21と接し電気
的に導通する。
【0025】さらに、この接触状態は、図1に示すよう
に、環状電極ホルダ23に金属製ブラッシュホルダ24
を押し付けるように設けられる付勢手段としてのコイル
ばね15によって良好に保たれる。コイルばね15は、
金属製ブラッシュホルダ24のコイルばね受け部32
と、環状電極ホルダ23の溝34に取付けられるコイル
ばね押え部33(図1にのみ図示され、図3には図示さ
れない)との間に設けられている。
【0026】環状電極の材質としては、一般の電気機器
に電極として用いられる金属であれば、特に限定されな
いが、加工性及び価格の面から黄銅等が推奨される。
【0027】金属製ブラッシュの材質としては、環状電
極に良好に接触することができる程度に弾性を有する金
属であれば特に限定されないが、加工性及び価格の面か
らは燐青銅が推奨される。また、この実施例では、環状
に連続した金属製のブラッシュを用いているが、適当な
数に分割されたものであってもよく、環状電極と有効に
接する凸部の形成されたものであれば、特に形状を限定
されることはない。
【0028】この実施例の使用時におけるドラム回転の
際の作用を、図1に戻り説明する。巻付コード5の引き
出しに伴い、巻胴2並びに側板3及び4が回転し、側板
3に固定された係合ピン18の回転運動によって、係合
ピン18と係合部31で係合している金属製ブラッシュ
ホルダ24が回転する。
【0029】一方、環状電極ホルダ23は、係止ピン1
7によってシャフト7に係止されているため、回転せず
静止したままとなる。従って、金属製ブラッシュホルダ
24のみが回転し、金属製ブラッシュホルダ24に取付
けられた金属製ブラッシュ22の凸部22aは、環状電
極21の表面を接触しながら回転する。この際、金属製
ブラッシュ22の凸部22aは、環状電極21が保持さ
れている保持溝内に嵌め入れられた状態で回転する。従
って、金属製ブラッシュ22の凸部22aは、常に保持
溝に案内されながら摺動するので、環状電極21を通る
軌道から外れることなく常に環状電極21の表面上を摺
動する。また、コイルばね15により金属製ブラッシュ
ホルダ24が環状電極ホルダ23に押し付けられている
ため、良好な接触状態を保ちながら金属製ブラッシュ2
2の凸部22aが、環状電極21の表面上を摺動する。
【0030】また、コイルばね15により常に押圧され
ているので、集電子装置20に外部から衝撃等が加わっ
ても、そのような衝撃等により金属製ブラッシュホルダ
24と環状電極ホルダ23との組み合わせ状態が弱まる
ようなことがなく、外部からの衝撃等により通電状態が
悪影響を受けることはない。また巻胴2が回転する際、
側板3,4等に振動等が生じ、このような振動が集電子
装置20に与えられる場合があるが、このような振動等
が集電子装置20に加わっても、コイルばね15により
両ホルダの良好な接触状態が保たれているため、常に良
好な通電状態が得られる。
【0031】この実施例において、金属製ブラッシュホ
ルダ24の係合部31の穴は、側板3に固定されている
係合ピン18よりも大きなものであり、係合ピン18と
はルーズに係合している。このため、この実施例の集電
子装置において、側板3にわずかな変形が生じ、係合ピ
ン18が係合部31の穴の内側に接しない範囲で移動し
ても、そのような係合ピン18の移動は、金属製ブラッ
シュホルダ24と環状電極ホルダ23との組み合わせ状
態に影響を与えるものではない。このため、集電子装置
の通電状態は悪影響を受けることはない。またシャフト
7がその位置ずれを起こして金属製ブラッシュホルダ2
4の係合部31の位置がずれても、係合ピン18と接触
しない範囲においては、同様に集電子装置の通電状態に
悪影響を受けることはない。
【0032】この実施例では、金属製ブラッシュホルダ
24に係合部31の穴を形成し、この穴にルーズな状態
で係合ピン18を係合させている。しかしながら、この
考案はそのような構造に限定されるものではなく、例え
ば、金属製ブラッシュホルダ24をねじ止めで側板3に
固定的に取り付けてもよい。このような場合、金属製ブ
ラッシュホルダ24の位置が固定されるので、付勢手段
としてのコイルばね15が有効に働かなくなる。そこ
で、このような場合には図1に示すような位置ではな
く、環状電極ホルダ23の右側の位置で、環状電極ホル
ダ23を金属製ブラッシュホルダ24側へ押し付けるこ
とができるように設ける。すなわち、コイルばねの右端
部分を何らかの方法によりシャフト7に固定し、係止ピ
ン17を設けず、環状電極ホルダ23が移動可能なよう
に設置する。このような構造にすることにより、環状電
極ホルダ23を金属製ブラッシュホルダ24側に常に押
圧することができ、金属製ブラッシュ22の凸部22a
を環状電極ホルダ23の保持溝内に嵌め入れて環状電極
21と金属製ブラッシュ22との接触状態を常に良好に
保つことができる。
【0033】上記実施例では、環状電極ホルダ23に円
筒状突出部を設け、この円筒状突出部に金属製ブラッシ
ュホルダ24を嵌め入れているが、この考案はこのよう
な構造に限定されるものではなく、例えば、環状電極ホ
ルダ23にこのような円筒状突出部を形成せず、金属製
ブラッシュホルダ24が直接シャフト7のまわりに設け
られるような構造としてもよい。このような構造として
も、上記のようなこの考案の効果を得ることができる。
【0034】
【考案の効果】この考案の逆給電型コードリールでは、
金属製ブラッシュの凸部を環状電極ホルダの環状の保持
溝内に嵌め入れて環状電極に接触させ、付勢手段により
一方のホルダを他方のホルダに付勢している。このよう
に付勢手段により付勢されているため、一方のホルダの
位置は固定されておらず、移動可能なように支持されて
おり、他方のホルダがシャフト等の変形によりその位置
がずれても、他方のホルダの位置ずれに追随するように
一方のホルダが付勢され移動する。従って、両ホルダの
組合せ状態が常に良好に保たれ、環状電極と金属製ブラ
ッシュとの接触状態が良好に保たれる。 また、一対の環
状電極及び金属製ブラッシュは、それぞれのホルダに保
持され、その位置決めがなされているので、一方の環状
電極とブラッシュを良好な接触状態となるように位置決
めすれば、他方の環状電極とブラッシュが良好な接触状
態となるように位置決めされる。このため、本願考案に
従えば、環状電極と金属製ブラッシュとの接触状態をさ
らに良好に保つことができる。 また、この考案に従え
ば、簡単な取り付けで容易に環状電極と金属製ブラッシ
ュの接触状態を良好にすることができるので、組み立て
を簡易に行うことができ、製造工程を簡単なものにする
ことができる。
【0035】この考案では、またこのような構造を採用
することにより金属製ブラッシュが使用可能となる。こ
のため、この考案に従えば、発熱量を極めて小さくする
ことができ、従来よりも大きな電流量を通電させたり、
また長時間の使用が可能となる。
【0036】また、金属製ブラッシュが黒鉛に比べ安価
に入手できるので、従来よりも低コストで、逆給電型コ
ードリールを製造することができる。
【0037】また、この考案では、金属製ブラッシュの
凸部が環状電極ホルダの環状の保持溝内に嵌め入れられ
るので、金属製ブラッシュと環状電極との相対的な位置
決めを容易に行うことができ、組み立ての際の位置合わ
せが容易なものとなり、製造工程を従来よりも簡易にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示した集電子装置を分解した状態を示す
正面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】逆給電型コードリールの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の逆給電型コードリールを示す断面図であ
り、図4のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5に示した従来の集電子装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1…逆給電型コードリール 2…巻胴 3,4…側板 5…巻付コード 6…支持脚 7…シャフト 8…給電コード 15…コイルばね 20…集電子装置 21…環状電極 22…金属製ブラッシュ 23…環状電極ホルダ 24…金属製ブラッシュホルダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻付コードが巻き付けられる巻胴と、該
    巻胴を回転可能に支持する円筒状のシャフトと、該シャ
    フトを支持する支持脚と、前記巻胴内に電気を供給する
    ための給電コードと、前記巻付コードの一端及び給電コ
    ードの一端がそれぞれ接続され給電コードからの電気を
    巻付コードに供給するため前記シャフトのまわりに設け
    られる集電子装置とを備える、逆給電型コードリールに
    おいて、 前記給電コードの一端が前記シャフト内を通り、前記集
    電子装置に接続されており、 前記集電子装置は、前記シャフトの軸方向に対し略垂直
    な電極面を有する少なくとも一対の同心円状の金属製の
    環状電極と、前記環状電極を溝内に保持するための環状
    の保持溝を有する環状電極ホルダと、弾性を有する金属
    板からなり、かつ該金属板を変形させることにより形成
    される、前記環状電極の面に接するための凸部が設けら
    た金属製ブラッシュと、前記金属製ブラッシュを保持
    し、前記環状電極ホルダと対向して組み合わせられるブ
    ラッシュホルダと、前記環状電極金属製ブラッシュと
    の接触状態を良好に保つため前記環状電極ホルダとブラ
    ッシュホルダとを近づけるように付勢する付勢手段とを
    有し、 前記金属製ブラッシュの凸部が前記環状電極ホルダの環
    状の保持溝内に嵌め入れられ前記環状電極と接触するよ
    うに前記環状電極ホルダと前記ブラッシュホルダとが前
    記シャフトのまわりで対向して組み合わされ、この組み
    合わせ状態で前記付勢手段により一方のホルダが他方の
    ホルダ側に付勢されていることを特徴とする、逆給電型
    コードリール。
JP1994000422U 1994-02-07 1994-02-07 逆給電型コードリール Expired - Lifetime JP2519143Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994000422U JP2519143Y2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 逆給電型コードリール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994000422U JP2519143Y2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 逆給電型コードリール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680768U JPH0680768U (ja) 1994-11-15
JP2519143Y2 true JP2519143Y2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=11473372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994000422U Expired - Lifetime JP2519143Y2 (ja) 1994-02-07 1994-02-07 逆給電型コードリール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519143Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6229369U (ja) * 1985-08-07 1987-02-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680768U (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0741438B1 (en) Carbon brush holder
US5006747A (en) Dynamoelectric machine brush rigging and method of assembly
EP1522127B1 (en) Brush assembly
US7218028B2 (en) Brush holder assembly for dynamoelectric machines
JP2021524220A (ja) ブラシ付き永久磁石マイクロモータ及びその組立方法
JP2519143Y2 (ja) 逆給電型コードリール
JP3898942B2 (ja) ブラシ装置及びブラシ付きモータ
JP5125105B2 (ja) 直流電動機
US3902088A (en) Brush holder devices
KR101904644B1 (ko) 자동차 스타트모터용 브러시홀더 어셈블리
JP4542661B2 (ja) 電動モータ
JPH0415746Y2 (ja)
JP3261788B2 (ja) ロボット用溶接トーチの集電装置
JPH0638054Y2 (ja) 逆給電型コードリール
KR920000803Y1 (ko) 집전자 장치 부착 코드릴
JPS5845488Y2 (ja) ブラシ保持器
JPH0127413Y2 (ja)
US1271793A (en) Brush-holder.
JPH0438368Y2 (ja)
CN210272965U (zh) 一种电机换向组件
CN210297418U (zh) 一种微电机
JPH039273Y2 (ja)
US1240585A (en) Brush-mounting for electric motors or generators.
JPS6334227Y2 (ja)
JPS63209450A (ja) 着脱自在なブラシホルダ−を具備する防爆形モ−タ