JPH0638054Y2 - 逆給電型コードリール - Google Patents

逆給電型コードリール

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JPH0638054Y2
JPH0638054Y2 JP1991100839U JP10083991U JPH0638054Y2 JP H0638054 Y2 JPH0638054 Y2 JP H0638054Y2 JP 1991100839 U JP1991100839 U JP 1991100839U JP 10083991 U JP10083991 U JP 10083991U JP H0638054 Y2 JPH0638054 Y2 JP H0638054Y2
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cord
shaft
power supply
metal
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功 岡本
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日動工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、集電子装置を備えた
コードリールに関するものであり、特に逆給電型コード
リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源コンセントから遠く離れた所
で、電気の必要な作業をする場合には、ドラムにコード
が長く巻き付けられたコードリールと称されるものが便
利に用いられている。コードリールとして最も普及して
いるものは、巻き付けられたコードの先端にプラグが取
り付けられているタイプのものである。このタイプのも
のは、使用に際し、コード先端のプラグを電源コンセン
トに差込み、ドラムを回転させてコードを引き出しなが
ら、ドラム本体を所望の位置まで移動し、ドラムに取り
付けられているコンセントから電気を取り出して用い
る。
【0003】しかしながら、このようなタイプのコード
リールは、高所や地下で作業する場合、ドラム本体をそ
の作業の位置まで持ち運ぶ必要があるため、使用するこ
とが難しかった。このような場合に使用されるコードリ
ールとして、逆給電型と称されるコードリールがある。
【0004】図4は、一般的な逆給電型コードリールの
一例を示す斜視図である。図4において、巻胴2の両側
には、側板3,4が設けられており、巻胴2には巻付コ
ード5が巻き付けられている。該巻胴2は、支持脚6の
側方に設けられたシャフト7によって、回転可能に支持
されている。巻胴2内には、給電コード8の一端が配置
されており、該給電コード8の他端にはプラグ9が取り
付けられている。給電コード8は、巻胴2内に設けられ
た集電子装置(図4には図示されない)によって、巻付
コード5に電気的に接続されている。
【0005】図5は、従来の逆給電型コードリールの内
部構造の一例を示すための断面図であり、図4のV−V
線に沿う断面図である。図5において、シャフト7上に
は、集電子装置10のスリップリングホルダ11が取り
付けられている。スリップリングホルダ11は、係止ピ
ン17によってシャフト7に係止されている。該スリッ
プリングホルダ11の円周面には、金属製の2つのスリ
ップリング電極12が並列に配置して設けられている。
スリップリング電極12のそれぞれには、シャフト7内
に挿入されている給電コード8のコード線8a,8bが
接続されている。スリップリング電極12の外側には、
黒鉛(カーボン)製ブラッシュ13が位置して接触して
いる。2つのスリップリング電極12のそれぞれの黒鉛
製ブラッシュ13は、シャフト7を挟んで両側に位置し
ている。該黒鉛製ブラッシュ13は、ブラッシュホルダ
14内に保持されており、該ブラッシュホルダ14は、
側板3に取り付けられた支持部材16によって支持され
ている。ブラッシュホルダ14内には、コイルばね15
が設けられており、該コイルばね15によって、黒鉛製
ブラッシュ13は、スリップリング電極12に押し付け
られている。ブラッシュホルダ14のそれぞれには、巻
胴2内に挿入された巻付コード5の一端であるコード線
5a,5bが、接続されている。該ブラッシュホルダ1
4は、金属製であるため黒鉛製ブラッシュ13からの電
気を導通させる。
【0006】図6は、図5の従来の逆給電型コードリー
ルに用いられている集電子装置の正面図である。図6に
おいて、2つのスリップリング電極12は互いに重なり
合うため1つで示される。図6右側の黒鉛製ブラッシュ
13は図面奥側のスリップリング電極12に接し、左側
の黒鉛製ブラッシュ13は、図面手前側のスリップリン
グ電極12に接している。
【0007】図4に戻り、逆給電型コードリールの使用
方法について説明する。使用に際し、まず、給電コード
8のプラグ9を電源コンセントに差込み、巻付コード5
の先端に取付けられたコンセント(図示されない)を、
巻胴2を回転しながら巻付コード5を引き出して、所望
の位置まで移動させ、移動させた巻付コード5の先端の
コンセントから電気を取り出して用いる。
【0008】逆給電型コードリールのコードを用いて電
気を供給する場合には、ドラム本体を移動させる必要が
なく、巻付コード先端のプラグのみを移動させればよい
ので、高所の作業等では便利である。
【0009】ドラムの回転に伴う集電子装置の作用を、
図5に戻り説明する。巻付コード5の引き出しに伴い、
巻胴2及び側板3,4が回転する。側板3に取付けられ
た支持部材16によって支持されている黒鉛製ブラッシ
ュ13は、この回転と共にスリップリング電極12の上
を接触しながら摺動する。スリップリングホルダ11
は、係止ピン17によってシャフト7に係止されている
ため、ドラムの回転に際し、回転せず静止したままの状
態である。
【0010】ドラムの回転に際しても、スリップリング
電極12と黒鉛製ブラッシュ13は接触しているので、
給電コード8から供給される電気は、スリップリング電
極12、黒鉛製ブラッシュ13を通り、巻付コード5に
供給される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】以上のように、従来の
逆給電型コードリールにおいては、集電子装置内でのス
リップリング電極と黒鉛製ブラッシュとの接触によって
通電状態が保たれる。しかしながら、従来の逆給電型コ
ードリールの集電子装置では、一方のスリップリング電
極はシャフトに支持され、他方の黒鉛製ブラッシュは側
板に支持されている。従って、衝撃等で側板やシャフト
が変形すると、黒鉛製ブラッシュの取付け位置がずれ
て、スリップリング電極との間に間隙を生じ、黒鉛製ブ
ラッシュとスリップリング電極が接触しなくなって、通
電不可能となるという問題を生じた。また、側板等の変
形がない場合であっても、回転の際の側板の振動が、黒
鉛製ブラッシュとスリップリング電極との接触部分にま
で伝わり、通電状態に悪影響を及ぼすことがあった。
【0012】さらに、従来の逆給電型コードリールの集
電子装置には、比較的電気抵抗の高い黒鉛が用いられて
おり、使用に際して発熱するという問題もあった。この
発熱のために、従来の逆給電型コードリールは、長時間
使用することができず、通電可能な規格容量も小さなも
のであった。また、黒鉛は、高価であるため、製造コス
トが高くなるという欠点もあった。
【0013】黒鉛製ブラッシュのこのような欠点を解消
する方法として、金属製のブラッシュを使用することが
考えられる。しかしながら、従来の一般的な集電子装置
の構造において、黒鉛製のブラッシュを金属板からなる
ブラッシュで置き換えることは困難であった。すなわ
ち、金属板は塑性変形を生じやすいものであるため、長
時間の使用や衝撃等によって変形を生じ、通電不良にな
るという恐れがあった。このため、金属製ブラッシュを
用いたものは実用に供し得ないものであった。
【0014】それゆえに、この考案の目的は、側板やシ
ャフト等に変形を生じても通電状態が悪くならず、か
つ、金属製ブラッシュを使用可能な構造とすることによ
り、使用時の接触抵抗による発熱がほとんどなく、安価
に製造可能な逆給電型コードリールを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この考案の逆給電型コー
ドリールは、巻付コードが巻付られる巻胴と、該巻胴を
回転可能に支持する円筒状のシャフトと、該シャフトを
支持する支持脚と、前記巻胴内に電気を供給するための
給電コードと、巻付コードの一端及び給電コードの一端
がそれぞれ接続され給電コードからの電気を巻付コード
に供給するための集電子装置とを備え、給電コードの一
端がシャフト内を通り、集電子装置に接続されており、
集電子装置は、金属製の環状電極と、環状電極を保持す
る保持面を有する環状電極ホルダと、環状電極の面に接
する凸部が設けられた弾性を有する金属板からなる金属
製ブラッシュと、金属製ブラッシュを保持する保持面を
有するブラッシュホルダとを有している。さらに環状電
極ホルダ及びブラッシュホルダのいずれか一方のホルダ
の中心部には、ホルダの保持面に対し略垂直方向に延び
る円筒状突出部が形成され、他方のホルダの中心部には
円筒状突出部を嵌め入れることのできる大きさの嵌入穴
が形成されている。一方のホルダの円筒状突出部内にシ
ャフトを嵌め入れることにより巻胴内に設置され、他方
のホルダの嵌入穴に一方のホルダの円筒状突出部を嵌め
入れることにより一方のホルダと他方のホルダとがそれ
らの保持面を互いに対向させるように組み合わされて巻
胴内に設置されている。
【0016】
【作用】この考案では、集電子装置のブラッシュとして
環状電極の面に接する凸部が設けられた弾性を有する金
属板からなる金属製ブラッシュを用い、金属製ブラッシ
ュ及び環状電極をそれぞれホルダで保持して接触させて
いる。環状電極ホルダ及びブラッシュホルダは、巻胴内
において、一方のホルダの円筒状突出部を他方のホルダ
の嵌入穴に嵌め入れることにより組み合わされている。
また、このような組み合わせ状態で一方のホルダの円筒
状突出部にシャフトを埋め入れることにより集電子装置
がシャフトのまわりに設けられ巻胴内に設置されてい
る。
【0017】この考案の集電子装置では、このようにホ
ルダ同士の組み合わせで通電可能にされており、集電子
装置における回転は、シャフト等のコードリールの他の
部品と独立して実現される。このため、シャフト等が変
形や位置ぶれしても、そのような変形や位置ぶれは集電
子装置のホルダ同士の組み合わせ状態に影響を与えな
い。このため、シャフト等に変形や位置ぶれが生じて
も、環状電極と金属製ブラッシュとの良好な接触状態を
常に保つことができる。
【0018】この考案では、上述のような構造を採用す
ることにより、集電子装置のブラッシュとして、金属製
ブラッシュが使用可能となる。このため、従来のような
高価でかつ電気抵抗の高い黒鉛製のブラッシュを使用す
る必要がなくなり、安価でかつ電気抵抗が低く発熱量の
極めて小さい逆給電型コードリールとすることができ
る。
【0019】また、この考案では、一方のホルダの円筒
状突出部を他方のホルダの嵌入穴に埋め入れることによ
りホルダ同士が組み合わされ、これによって環状電極と
金属製ブラッシュの相対的な位置が位置決めされる。従
って、組み立ての際の位置合わせを容易に行うことがで
き、従来よりも製造工程を簡易にすることができる。
【0020】
【実施例】図1は、この考案の一実施例を示す断面図で
あり、従来の逆給電型コードリールの図5に相当する図
である。図1において、集電子装置20は、シャフト7
の周りに位置している。該集電子装置20の環状電極ホ
ルダ23は、シャフト7上に取付けられており、係止ピ
ン17によって係止されている。該環状電極ホルダ23
には、2つの環状電極21が内側及び外側にそれぞれ溝
を設けて取付けられている。
【0021】給電コード8の一端のコード線8a及び8
bは、シャフト7内に挿入されて、環状電極21に接続
されている。環状電極ホルダ23に対向して、金属製ブ
ラッシュホルダ24が組み合わせて設けられている。
【0022】金属製ブラッシュホルダ24には、環状電
極21に対応した位置に、2つの金属製ブラッシュ22
がそれぞれ溝を設けて取付けられている。金属製ブラッ
シュ22には、巻胴2内に挿入された巻付コード5の一
端のコード線5a及び5bがそれぞれ接続されている。
金属製ブラッシュホルダ24の係合部31には、一端を
側板3に固定された係合ピン18が挿入されている。
【0023】 さらに、集電子装置20について説明するため、図2及
び図3を示す。図2は、集電子装置20を構成する環状
電極ホルダ23及び金属製ブラッシュホルダ24を、そ
れぞれ重ね合わせる内側から外側に向かって見た正面図
である。図3は、図2のIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【0024】図2及び図3において、環状電極ホルダ2
3の中央部には、円筒状の突出部25が設けられてお
り、該突出部25の外側には、2つの環状電極21がそ
れぞれ同心円上に溝を設けて取付けられている。2つの
環状電極21の取付けられている溝には、コード線を接
続するための穴27及び28が穿設されている。
【0025】金属製ブラッシュホルダ24の中央部に
は、環状電極ホルダ23の突出部25を嵌め入れること
のできる大きさの嵌入穴26が形成されている。この嵌
入穴26の周囲には、外側に向かって、2つの金属製ブ
ラッシュ22がそれぞれ溝を設けて取付けられている。
2つの金属製ブラッシュ22には、適当な間隔をおいて
複数の凸部22aがそれぞれ形成されている。
【0026】凸部22aは、金属製ブラッシュホルダ2
4が環状電極ホルダ23に嵌め合わされた際、環状電極
21と接することができるような高さに突き出ている。
2つの金属製ブラッシュ22が取付けられている溝に
は、コード線を接続するための穴29及び30がそれぞ
れ穿設されている。さらに、金属製ブラッシュホルダ2
4の両端には、側板に一端を固定した係合ピンの挿入さ
れる穴が係合部31として穿設されている。
【0027】集電子装置20は、巻胴2内において、
状電極ホルダ23の円筒状突出部25を金属製ブラッシ
ュホルダ24の嵌入穴26内に挿入することにより組み
合わされている。この組み合わせにより、環状電極21
に、金属製ブラッシュ22の凸部22aが接し電気的に
導通する。
【0028】さらに、この接触を保持するため、本実施
例では、図1に示すように、付勢手段としてのコイルば
ね15が、環状電極ホルダ23に金属製ブラッシュホル
ダ24を押し付けるように設けられている。コイルばね
15は、金属製ブラッシュホルダ24のコイルばね受け
部32と、環状電極ホルダ23の溝34に取付けられる
コイルばね押え部33(図1にのみ図示され、図3には
図示されない)との間に位置する。
【0029】環状電極の材質としては、一般の電気機器
に電極として用いられる金属であれば、特に限定されな
いが、加工性及び価格の面から黄銅等が推奨される。 金属製ブラッシュの材質としては、環状電極に良好に接
触することができる程度に弾性を有する金属であれば特
に限定されないが、加工性及び価格の面からは燐青銅が
推奨される。また、この実施例では、環状に連続した金
属製のブラッシュを用いているが、適当な数に分割され
たものであってもよく、環状電極と有効に接する凸部の
形成されたものであれば、特に形状を限定されることは
ない。
【0030】この実施例の使用時におけるドラム回転の
際の作用を、図1に戻り説明する。巻付コード5の引き
出しに伴い、巻胴2並びに側板3及び4が回転し、側板
3に固定された係合ピン18の回転運動によって、係合
ピン18と係合部31で係合している金属製ブラッシュ
ホルダ24が回転する。
【0031】一方、環状電極ホルダ23は、係止ピン1
7によってシャフト7に係止されているため、回転せず
静止したままとなる。従って、金属製ブラッシュホルダ
24のみが回転し、金属製ブラッシュホルダ24に取付
けられた金属製ブラッシュ22の凸部22aは、環状電
極21の表面を接触しながら回転する。この際、金属製
ブラッシュホルダ24は環状電極ホルダ23の円筒状突
出部25のまわりを回転する。シャフト7に直接取り付
けられているのは環状電極ホルダ23のみであり、金属
製ブラッシュホルダ24はシャフト7と独立している。
従って、シャフト7に変形や位置ぶれ等が生じても、そ
のような変形や位置ぶれは、金属製ブラッシュホルダ2
4と環状電極ホルダ23との組み合わせ状態に影響を与
えず、従って環状電極21と金属製ブラッシュ22の接
触状態は常に良好に保たれ、金属製ブラッシュ22の凸
部22aが常に良好な接触状態で環状電極21の表面上
を回転する。
【0032】また、この実施例においては、金属製ブラ
ッシュホルダ24を環状電極ホルダ23に適度に押さえ
つけるためのコイルばね15が設けられている。このよ
うなコイルばね15の存在により、金属製ブラッシュ2
2と環状電極21の接触状態はさらに良好に保持され
る。
【0033】この実施例において、金属製ブラッシュホ
ルダ24の係合部31の穴は、側板3に固定されている
係合ピン18よりも大きなものであり、係合ピン18と
はルーズに係合している。このため、この実施例の集電
子装置において、側板3にわずかな変形が生じ、係合ピ
ン18が係合部31の穴の内側に接しない範囲で移動し
ても、そのような係合ピン18の移動は、金属製ブラッ
シュホルダ24と環状電極ホルダ23との組み合わせ状
態に影響を与えるものではない。このため、集電子装置
の通電状態は悪影響を受けることはない。またシャフト
7がその位置ずれを起こして金属製ブラッシュホルダ2
4の係合部31の位置がずれても、係合ピン18と接触
しない範囲においては、同様に集電子装置の通電状態に
悪影響を受けることはない。
【0034】またこの実施例のコードリールを組み立て
る際には、環状電極ホルダ23の円筒状突出部25を金
属製ブラッシュホルダ24の嵌入穴26に嵌め入れるこ
とにより組み合わせて、環状電極21と金属製ブラッシ
ュ22の相対的な位置を位置決めすることができる。こ
のため、コードリール組み立ての際、金属製ブラッシュ
ホルダ24の嵌入穴26に環状電極ホルダ23の円筒状
突出部25を嵌め入れるだけで位置合わせをすることが
でき、従来よりも製造工程を簡易にすることができる。
また、環状電極21と金属製ブラッシュ22との位置合
わせは、環状電極ホルダ23と金属製ブラッシュホルダ
24の寸法精度のみに依存するので、従来の逆給電型コ
ードリールに比べ、コードリールの他の部品の寸法精度
が厳格に要求されない。
【0035】この実施例では、金属製ブラッシュホルダ
24に係合部31の穴を形成し、この穴にルーズな状態
で係合ピン18を係合させている。しかしながら、この
考案はそのような構造に限定されるものではなく、例え
ば、金属製ブラッシュホルダ24をねじ止めで側板3に
固定的に取り付けてもよい。このような場合、金属製ブ
ラッシュホルダ24が側板3によって支持されるので、
環状電極ホルダ23を係止ピン17によってシャフト7
に固定する必要がなくなり、回転しないように規制さえ
しておけばよい。このような場合、環状電極ホルダ23
の円筒状突出部とシャフト7との間に若干の隙間を設け
たり、あるいは環状電極ホルダ23の円筒状突出部の長
さを短くするなどして、円筒状突出部とシャフト7の間
をルーズな状態としておくことが好ましい。このような
取り付け構造では、環状電極ホルダ23が側板3と独立
して設けられており、環状電極ホルダ23と金属製ブラ
ッシュホルダ24との組み合わせ状態に側板3の変形等
が影響を与えないので、側板3に変形等が生じても、金
属製ブラッシュ22と環状電極21との接触状態は良好
に保たれる。
【0036】上記実施例では、環状電極ホルダ23に筒
状突出部を形成し、金属製ブラッシュホルダ24に嵌入
穴を形成させているが、金属製ブラッシュホルダ24に
円筒状突出部を形成し、環状電極ホルダ23に嵌入穴を
形成させてもよい。
【0037】また、上記実施例では付勢手段としてのコ
イルばね15により環状電極ホルダ23と金属製ブラッ
シュホルダ24とを付勢しているが、この考案において
はこのような付勢手段は必ずしも必要ではなく、金属製
ブラッシュの弾性力により十分に環状電極と接触が可能
な場合は、付勢手段を設けずに環状電極ホルダ23と金
属製ブラッシュホルダ24とを組み合わせてもよい。
【0038】
【考案の効果】この考案の逆給電型コードリールでは、
金属製の環状電極と金属製ブラッシュとを用い、それぞ
れをホルダによって保持し、一方のホルダの円筒状突出
部を他方のホルダの嵌入穴に嵌め入れて組み合わせて巻
胴内に設置している。この考案における集電子装置で
は、一方のホルダの円筒状突出部のまわりを他方のホル
ダが相対的に回転し、このような回転がシャフトや側板
等とは独立して実現される。従って、この考案では、シ
ャフト等の変形や位置ぶれの影響を受けることなく、環
状電極と金属製ブラッシュとを常に良好な接触状態に保
つことができる。
【0039】この考案では、上述のような構造を採用す
ることにより、従来は実用に供し得なかった金属製ブラ
ッシュを使用可能にしている。このため、この考案に従
えば、発熱量を極めて小さくすることができ、従来より
も大きな電流量を通電させたり、また長時間の使用が可
能となる。 また、金属製ブラッシュは黒鉛に比べ安価に
入手できるので、従来よりも低コストで逆給電型コード
リールを製造することができる。
【0040】また、この考案に用いる集電子装置は一方
のホルダの円筒状突出部を他方のホルダの嵌入穴に嵌め
入れ両ホルダを組み合わせて良好な接触状態を実現する
ものであるため、組み立ての際の位置合わせを容易に行
なうことができ、製造工程を従来よりも簡易にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示した集電子装置を分解した状態を示す
正面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】逆給電型コードリールの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の逆給電型コードリールを示す断面図であ
り、図4のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5に示した従来の集電子装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1…逆給電型コードリール 2…巻胴 3,4…側板 5…巻付コード 6…支持脚 7…シャフト 8…給電コード15…コイルばね 20…集電子装置 21…環状電極 22…金属製ブラッシュ 23…環状電極ホルダ 24…金属製ブラッシュホルダ25…円筒状突出部 26…嵌入穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻付コードが巻き付けられる巻胴と、該
    巻胴を回転可能に支持する円筒状のシャフトと、該シャ
    フトを支持する支持脚と、前記巻胴内に電気を供給する
    ための給電コードと、前記巻付コードの一端及び給電コ
    ードの一端がそれぞれ接続され、給電コードからの電気
    を巻付コードに供給するための集電子装置とを備える、
    逆給電型コードリールにおいて、 前記給電コードの一端が前記シャフト内を通り、前記集
    電子装置に接続されており前記集電子装置は、金属製の環状電極と、前記環状電極
    を保持する保持面を有する環状電極ホルダと、前記環状
    電極の面に接する凸部が設けられた弾性を有する金属板
    からなる金属製ブラッシュと、前記金属製ブラッシュを
    保持する保持面を有するブラッシュホルダとを有し、 前記環状電極ホルダ及びブラッシュホルダのいずれか一
    方のホルダの中心部には、ホルダの保持面に対し略垂直
    方向に延びる円筒状突出部が形成され、他方のホルダの
    中心部には前記円筒状突出部を嵌め入れることのできる
    大きさの嵌入穴が形成され、 前記一方のホルダの円筒状突出部を前記他方のホルダの
    嵌入穴に嵌め入れることにより前記一方のホルダと前記
    他方のホルダとがそれらの保持面を互いに対向させるよ
    うに組み合わされ、かつ前記一方のホルダの円筒状突出
    部内に前記シャフトを嵌め入れることにより前記集電子
    装置が前記シャフトのまわりに設けられ前記巻胴内に設
    置されていることを特徴とする、逆給電型コードリー
    ル。
JP1991100839U 1991-12-07 1991-12-07 逆給電型コードリール Expired - Lifetime JPH0638054Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991100839U JPH0638054Y2 (ja) 1991-12-07 1991-12-07 逆給電型コードリール

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JP1991100839U JPH0638054Y2 (ja) 1991-12-07 1991-12-07 逆給電型コードリール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0592273U JPH0592273U (ja) 1993-12-17
JPH0638054Y2 true JPH0638054Y2 (ja) 1994-10-05

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ID=14284490

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