JP2519112Y2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2519112Y2
JP2519112Y2 JP1990121370U JP12137090U JP2519112Y2 JP 2519112 Y2 JP2519112 Y2 JP 2519112Y2 JP 1990121370 U JP1990121370 U JP 1990121370U JP 12137090 U JP12137090 U JP 12137090U JP 2519112 Y2 JP2519112 Y2 JP 2519112Y2
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servo valve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ビルなどの構造物の振動を抑制する制振装
置の改良に関する。
(従来の技術) ビル等の制振装置は例えば第4図に示されるような基
本構造を備えている。
すなわち、油圧シリンダ1を介して可動マス2を支持
し、ビルが揺れると油圧シリンダ1を揺れの方向や大き
さに応じて伸縮させ、ピストンロッド8に駆動される可
動マス2の慣性抵抗で揺れを抑制するようにしている。
油圧シリンダ1の伸縮駆動は、ピストン3の両側に画
成された油室4と5のいずれかにコントローラ7に制御
されたサーボ弁6がポンプ12の作動油を供給することで
行う。
また、ビルの揺れが大きいと可動マス2の変位も大き
くなり、大地震の時などは可動マス2の変位が可動範囲
の限界に達してしまうことがあるが、このような場合で
も制振装置が損傷しないように、油圧シリンダ1がある
位置まで伸縮するとコントローラ7がサーボ弁6を閉じ
るようにしている。
サーボ弁6が閉じると油室4と5の作動油はチェック
弁10とリリーフ弁9を通る経路でのみ流出可能となり、
変位を続けようとする可動マス2にリリーフ弁9のリリ
ーフ圧に基づく制動力が作用し、これにより可動マス2
は可動限界内で停止する。
なお、11は可動マス2の変位により拡大して低圧化す
る油室4または5にタンク13の作動油を供給するチェッ
ク弁である。
(考案の課題) しかしながら、大地震発生時には停電等のトラブルが
予想されるため、この装置の場合は停電時でもコントロ
ーラ7やサーボ弁6が機能し続けるように予備電源を用
意しておく必要があった。
本考案は、以上の問題点を解決すべくなされたもの
で、停電時でも予備電源を要さずに可動マスを制動でき
る制振装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、可動マスを複動式の油圧シリンダで構造物
の上部に支持するとともに、油圧シリンダ内の各油室を
ポンプとタンクとに接続するサーボ弁と、このサーボ弁
を制御するコントローラと、一定以上に圧力の上昇した
油室の作動油をタンクに流出させるリリーフ弁と、低圧
化した油室に作動油を提供するチェック弁とを備えた制
振装置において、サーボ弁から油圧シリンダの各油室に
至る通路の途中でリリーフ弁よりサーボ弁よりに常閉の
電磁遮断弁を各々介装し、前記コントローラは振動に対
応してサーボ弁を制御するとともに、前記遮断弁を通電
により開弁し、可動マスの変位量が所定の限界値に達す
るとサーボ弁を遮断する。
(作用) 通電時には可動マスはその変位量が所定の変位可能範
囲からの逸脱しないようにコントローラにより電気的に
制御される一方、停電時には常閉の電磁遮断弁が自動的
に閉じることにより、油圧シリンダの各油室とサーボ弁
の間の作動油の流通が遮断され、慣性力で引き続き変位
しようとする可動マスが油圧シリンダの油圧の圧力を上
昇させると、リリーフ弁が開いて高圧作動油をタンクに
逃がしつつ、リリーフ圧に基づく制動力を可動マスに作
用させる。
(実施例) 第1図〜第3図に本考案の実施例を示す。なお、前記
従来例との同一構成部には同一番号を付して詳しい説明
を省略する。
第1図に示すように、サーボ弁6から油圧シリンダ1
の油室4と5に至る通路15と16とに電磁式の遮断弁14を
それぞれ介装する。これらの遮断弁14は励磁されたソレ
ノイドの磁力で開き、励磁電流の遮断によって閉じる常
閉型であり、通路15と16のチェック弁10と11の接続部よ
りサーボ弁6寄りに設けられ、励磁電流がコントローラ
7を介して供給される。
なお、制振装置の機械部分の構成は例えば第2図に示
すように構成される。
すなわち、可動マス2を構造物と一体のフレーム20に
アーム21を介して揺動自由につり下げ、フレーム20に支
持された油圧シリンダ1から突出するピストンロッド8
を側方から可動マス2に結合する。
あるいは第3図に示すように、構造物に形成した床版
23上にローラ26を介して滑動自由に支持された台車25に
可動マス2を搭載し、台車25に支持された油圧シリンダ
1から突出するピストンロッド8を床版23に固設したブ
ラケット24に結合しても良く、要は油圧シリンダ1によ
り可動マス2を駆動する構造であれば良い。
次に作用を説明する。
構造物が地震などで振動すると、コントローラ7が各
遮断弁14に励磁電流を供給し、各遮断弁14を開く。同時
にコントローラ7はサーボ6に信号を出力し、サーボ弁
6はこの信号にしたがって油圧シリンダ1の油室4と5
をポンプ12とタンク13とに接続し、前記従来例と同様に
可動マス2を駆動して可動マス2の慣性力に基づく反力
を油圧シリンダ1を介して構造物に作用させる。
構造物が大きな振幅で振動すると可動マス2の変位量
も大きくなるが、変位量が限界に近付くと、コントロー
ラ7は信号出力によりサーボ弁6を遮断して前記従来例
と同様に可動マス2を制動する。
さらに、停電によりコントローラ7やサーボ弁6への
電力の供給が途切れた場合には、同様に励磁電流を断た
れた電磁式の遮断弁14が閉じてサーボ弁6と油圧シリン
ダ1との油通を遮断する。この結果、油圧シリンダ1か
らの作動油の流出はリリーフ弁9のみを介して行われ、
リリーフ弁9のリリーフ圧に基づく制動力が油圧シリン
ダ1を介して可動マス2に作用する。
したがって、制振装置の作動中に停電した場合でも、
この制動力により可動マス2の変位は可能範囲の内側に
限定され、第2図に示すフレーム20や第3図に示すブラ
ケット24を損傷する恐れはない。
(考案の効果) 以上のように、本考案はサーボ弁から油圧シリンダの
各油室に至る通路の途中でリリーフ弁よりサーボ弁より
に常閉の電磁遮断弁を各々介装し、コントローラは振動
に対応してサーボ弁を制御するとともに、遮断弁を通電
により開弁し、可動マスの変位量が所定の限界値に達す
るとサーボ弁を遮断するようにしたので、通電時には可
動マスはその変位量が所定の変位可能範囲からの逸脱し
ないようにコントローラにより電気的に制御される一
方、停電時には常閉の電磁遮断弁が自動的に閉じること
により、油圧シリンダの各油室とサーボ弁の間の作動油
の流通が遮断され、慣性力で引き続き変位しようとする
可動マスが油圧シリンダの油室の圧力を上昇させると、
リリーフ弁が開いて高圧作動油をタンクに逃がしつつ、
リリーフ圧に基づく制動力を可動マスに作用させるの
で、予備電源を使用せずに可動マスの変位可能範囲から
の逸脱を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す制振装置の油圧回路図、
第2図は制振装置の機械的な構成を示す制振装置の側面
図、第3図は別の構成を示す制振装置の概略断面図であ
る。 また、第4図は従来例を示す制振装置の油圧回路図であ
る。 1……油圧シリンダ、2……可動マス、4,5……油圧、
6……サーボ弁、7……コントローラ、9……リリーフ
弁、10,11……チェック弁、14……遮断弁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動マスを複動式の油圧シリンダで構造物
    の上部に支持するとともに、油圧シリンダ内の各油室を
    ポンプとタンクとに接続するサーボ弁と、このサーボ弁
    を制御するコントローラと、一定以上に圧力の上昇した
    油室の作動油をタンクに流出させるリリーフ弁と、低圧
    化した油室に作動油を提供するチェック弁とを備えた制
    振装置において、サーボ弁から油圧シリンダの各油室に
    至る通路の途中でリリーフ弁よりサーボ弁よりに常閉の
    電磁遮断弁を各々介装し、前記コントローラは振動に対
    応してサーボ弁を制御するとともに、前記遮断弁を通電
    により開弁し、可動マスの変位量が所定の限界値に達す
    るとサーボ弁を遮断することを特徴とする制振装置。
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