JP2519090Y2 - 光ファイバケーブルガスダム - Google Patents

光ファイバケーブルガスダム

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JP2519090Y2
JP2519090Y2 JP14398989U JP14398989U JP2519090Y2 JP 2519090 Y2 JP2519090 Y2 JP 2519090Y2 JP 14398989 U JP14398989 U JP 14398989U JP 14398989 U JP14398989 U JP 14398989U JP 2519090 Y2 JP2519090 Y2 JP 2519090Y2
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optical fiber
resin
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seal
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サムフイ
修 清水
実 千葉
洋輔 下鶴
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は光ファイバケーブルガスダムに係る。
(従来の技術) 光ファイバケーブルには、その内部にガスを充填して
ケーブル内圧を高め、外部からの湿分の侵入を防止する
ようにしたガス充填型のものがある。この種の光ファイ
バケーブルは、ケーブル内にガスを導入するためのガス
導入パイプを具える。前記ガス導入パイプからケーブル
内に導入されたガスはケーブル内の介在中に拡散し、ケ
ーブル内に充満しその内圧を高めるものである。
而して、ケーブル端末または中間接続部にはケーブル
からのガスの漏洩を防止するため、ガスダムが設けられ
ている。第2図はケーブル端末におけるガスダムを示
し、第3図はケーブルの中間接続部におけるガスダムを
示している。以下、それぞれの図につき前各ガスダムの
概要を説明する。
先ず、第2図に示すケーブル端末のガスダムは光ファ
イバケーブル1のシースに取り付けられたフランジ2
と、このフランジに取り付けられ光ファイバケーブル1
と同心のガスダムスリーブ3と、この筒体内に同心的に
設けられた内筒4、5と、スリーブ3と内筒5との間隙
に設けられ、複数の光ファイバ心線6を保持する保持板
7、7と、ガス導入パイプ8、光ファイバ心線6、介在
心線6′を包囲して前記スリーブ3内に充填硬化された
熱硬化性樹脂のシール9とを有する。而して、前記ガス
導入パイプ8は図示しないガス源に連通されている。
第3図に示した中間接続部のガスダムは、光ファイバ
心線6の接続部(図示しない)と、接続パイプ10による
ガス導入パイプ8の接続部を内包するケース11内に、前
記と同様のシール9を施して構成されている。
何れの場合にあっても、シール9は光ケーブル1に対
し有効に封止部を形成してケーブル端部からのガスの漏
洩を防止することができる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、熱硬化性樹脂によるシール9はヒート
サイクルに曝された場合、熱変化を生じこれに包囲され
た光ファイバ心線に不均等な力をおよぼし、光伝送損失
を増加させるおそれがある。この光伝送損失の増大を防
止する一つの手段としてシール9の硬度(ヤング率)を
低くして、熱変化による応力を低下させることがある。
ところが、現在光ファイバケーブルの多心化、高密度
化が進められており、光ファイバ心線は従来の高強度樹
脂であるナイロン12被覆心線から、紫外線硬化型樹脂
(以下UV硬化型樹脂)被覆の細径の光ファイバ心線に移
行しつつある。前記のシール9のヤング率を低下させる
手段は、従来のナイロン被覆心線に対しては有効に光伝
送損失の増大を抑制することができるが、UV硬化型樹脂
被覆光ファイバ心線に対しては十分な効果を奏すること
はできなかった(なお、一般にUV硬化型樹脂は低硬化度
であり、気密性の点で若干の問題がある)。
剛性の小さなUV硬化型樹脂被覆光ファイバ心線にあっ
ては、シール9のヤング率を低くしてもシール9からの
不均等な力によって局部的な曲がりを生じるため、光伝
送損失の増加が避けられないものと推定される。UV硬化
型樹脂のヤング率を向上させれば前記の局部的曲がりは
防止できるわけであるが、前記ヤング率の向上につき試
みたところ改善の傾向は見られたものの、十分な成果を
得られなかった。
本考案は上記の事情に基づきなされたもので、ヒート
サイクルに曝された場合の光伝送損失増大が少ない光フ
ァイバケーブルガスダムを提供することを目的としてい
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の光ファイバケーブルガスダムは、光ファイバ
ケーブルの中間接続部またはその端末に前記ケーブル内
のガスの流出を防止するために設けるものにおいて、熱
硬化型樹脂をダムスリーブ内に充填して形成されるシー
ル内にある光ファイバ心線の被覆周面に高ヤング率の樹
脂によって補強被覆を施したことを特徴とする。
(作用) 上記構成の本考案光ファイバケーブルガスダムにおい
ては、少なくともシール内に埋入された光ファイバ心線
の被覆表面には補強被覆が施されているため、光ファイ
バ心線はヒートサイクルによるシールの熱変化によって
生じる応力に十分対抗することができ、局部的な曲がり
を生じるおそれはない。
(実施例) 第2図、第3図と同一部分には同一符号を付した第1
図は、本考案一実施例の縦断面図である。この図におい
て、光ファイバケーブル1の端末のシースにはガスダム
スリーブ3が気密に取り付けられ、シースから抽出され
た光ファイバ心線6の少なくともシール内に埋入される
部位の被覆周面には、さらに高ヤング率樹脂の補強被覆
層12を設け、スリーブ3内にはポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂を充填硬化させてシール9を
構成してある。
上記高ヤング率樹脂のヤング率は50kgf/mm2以上とす
る。また、この樹脂は熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂
等)、作業性に優れた常温硬化性樹脂(エポキシ樹脂)
またはUV硬化型樹脂(エポキシ、アクリレート樹脂)等
が望ましい。
また、光ファイバ心線の本来の被覆層との接着性は、
剪断接着力が0.1kgf/mm2以上のものが望ましい。
上記のようにすることにより、前記被覆によって光フ
ァイバ心線6の機械的強度が増大し、側圧、曲げ等に対
する耐力が向上する。そのため、シール9がヒートサイ
クルに曝され、その熱変化による外力が作用しても光フ
ァイバ心線6の局部的変形を生じることはなく、光伝送
損失の増大を抑制することができる。
なお、本考案は光ファイバ心線だけでなく光ファイバ
テープを使用したケーブルにも適用し得る。
以下、一具体例を示す。高ヤング率の常温硬化性樹脂
としては、アラダイトラピッド(Ciba Geigy商品名)を
使用した。この樹脂を単独でまたは希釈剤と混和して粘
度を調整して、光ファイバ心線被覆層周面に塗布した。
この塗布厚さは、5μ〜3mmとする。塗布厚さが前記
の範囲外となると厚さの不均一を生じるだけでなく、作
業性の点で問題を生じた。
塗布法としては、光ファイバ心線被覆層の周面のよご
れを除去した後、スプレイ法またはディッピング法、筆
による塗布法等を作用した。
本考案のガスダム構成の対象とした光ファイバ心線
は、単心光ファイバとした。
シールを構成する樹脂は硬化後の硬度がJISA:5〜SHOR
E D:60の熱硬化性ポリウレタン樹脂またはポリエポキ
シ樹脂を使用した。
上記のようにした本考案実施例においては、ヒートサ
イクルに曝された場合の光ファイバ心線の光伝送損失の
増加が非常に少ないことが確認された。
下表は本考案実施例によるガスダムにおける熱サイク
ル後の光伝送損失と従来のそれとを比較して示す。な
お、下表中 樹脂A;常温速硬化型エポキシアラダイトラピッド(Ciba
Geigy) 樹脂B;UV硬化型エポキシ XNR−5440(Ciba Geigy) 樹脂C;硬質ポリウレタン樹脂 硬度(JISA) 5 樹脂D; 同 同 同 80 樹脂E; 同 同 Shore 60 また、ヒートサイクルは−40℃×3H→25℃×3H→60℃
×3Hを1サイクルとする。
さらに、本考案を適用した光ファイバ心線はSM型4心
テープであり、光伝送損失は4心全体の合計を示す。
この表からも分かるように、本考案のガスダムは熱サ
イクルに曝された後も光伝送損失は僅かであり、従来の
ガスダムに比して著しくその特性が改善されている。
[考案の効果] 上記から明らかなように本考案の光ファイバケーブル
ガスダムにおいては、少なくともシール内に埋入された
光ファイバ心線の被覆表面には高ヤング率樹脂の補強被
覆が施されているため、光ファイバ心線はヒートサイク
ルによるシールの熱変化によって生じる応力に十分対抗
することができ、局部的な曲がりを生じるおそれはない
から、光伝送損失を最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の縦断面図、第2図は従来のケ
ーブル端末におけるガスダムの縦断面図、第3図は同じ
く従来のケーブルの中間接続部におけるガスダムの縦断
面図である。 1……光ファイバケーブル、6……光ファイバ心線、8
……ガス導入パイプ、9……シール、12……補強被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下鶴 洋輔 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバケーブルの中間接続部またはそ
    の端末に前記ケーブル内のガスの流出を防止するために
    設けるものにおいて、熱硬化型樹脂をダムスリーブ内に
    充填して形成されるシール内にある光ファイバ心線の被
    覆周面に高ヤング率の樹脂によって補強被覆を施したこ
    とを特徴とする光ファイバケーブルガスダム。
JP14398989U 1989-12-12 1989-12-12 光ファイバケーブルガスダム Expired - Lifetime JP2519090Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP14398989U JP2519090Y2 (ja) 1989-12-12 1989-12-12 光ファイバケーブルガスダム

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JPH0381905U JPH0381905U (ja) 1991-08-21
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