JP2518981Y2 - 表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は電気機器、たとえば、テープレコーダーなど
のオーデイオ機器に適用して有用な表示装置に関する。

［従来の技術］ 電気機器、たとえば、オーデイオ機器であるテープレ
コーダーにおいて、磁気テープの走行方向の表示装置
は、一般に第２図に示すような構成を有する。

直流電源１に表示素子（発光ダイオードLED）２、第
１の抵抗３および点灯用スイツチ４の直列回路からなる
表示回路５をＮ個（たとえば２個）並列接続した構成を
有する。

そして、上記各表示回路５の表示素子２の輝度を変化
させる手段として、上記第１の抵抗３と点灯用スイツチ
４の直列回路と並列に第２の抵抗６と輝度用スイツチ７
の直列回路をそれぞれ接続した構成を有する。

ここに、上記点灯用スイツチ４は表示素子２のオン・
オフ用であり、また、輝度用スイツチ７は表示素子２の
輝度変化用である。

［考案が解決しようとする課題］ 以上の従来例は、各表示回路５において、第１の抵抗
３と点灯用スイツチ４の直列回路と並列に第２の抵抗６
と輝度用スイツチ７の直列回路をそれぞれ接続した構成
であるから、Ｎ個の表示素子２、点灯用スイツチ４に対
して、Ｎ個の輝度用スイツチ７がそれぞれ必要であり、
部品点数が多いのみならず、回路構成も複雑になる。

［課題を解決するための手段］ 本考案の代表的な実施例を示す第１図において説明す
ると、 直流電源１に点灯用スイツチ４、表示素子２および抵
抗３の直列回路からなる表示回路５をＮ個並列接続した
表示装置において、 輝度用スイツチ７の一端を上記直流電源１に接続し、
この輝度用スイツチ７の他端をＮ個の抵抗６を介して上
記Ｎ個の表示回路５の表示素子２と抵抗３との接続点に
それぞれ接続した、 ことを特徴とする。

［作用］ 簡単なために、実施例に示すように、テープレコーダ
ーの磁気テープ走行方向の表示装置であつて、表示回路
が２個の場合について説明する。

第１、第２の表示回路5a、5bにおいて、第１、第２の
点灯用スイツチ4a、4b、輝度用スイツチ７と第１、第２
の表示素子2a、2bとの関係は表に示すようになる。

（１）フオワード（FWD）モード 第１図、第２の点灯用スイツチ4a、4bがそれぞれオ
ン、オフであつて、 輝度用スイツチ７がオフのとき 第１の表示素子2aが高輝度で点灯し、第２のの表示素
子2bは不灯状態にある。

この状態は、フオワード（FWD）モードで動作中であ
ることを表示する。

輝度用スイツチ７がオンのとき 輝度用スイツチ７がオンの状態になると、第３の抵抗
6aを介して第１の抵抗3aに電流が流れ、この第１の抵抗
3aと第１の表示素子2aとの接続点の電位が上昇する。そ
のため、第１の表示素子2aのIF−VF特性により、第１の
表示素子2aに流れる電流が減少して低輝度で点灯し、第
２の表示素子2bは不灯状態にある。

この状態は、フオワード（FWD）モードで停止中であ
ることを表示する。これは、停止直前の動作モードすな
わちヘツドの方向が表示され、これを制御信号とするに
よつて、録音・再生の動作方向の表示や制御、タイマー
録音のヘツドの指定などが可能となる。

（２）リバース（REV）モード 第１、第２の点灯用スイツチ4a、4bがそれぞれオフ、
オンであつて、 輝度用スイツチ７がオフのとき 第２の表示素子2bが高輝度で点灯し、第１のの表示素
子2aは不灯状態にある。

この状態は、リバース（REV）モードで動作中である
ことを表示する。

輝度用スイツチ７がオンのとき 第２の表示素子2bが低輝度で点灯し、第１の表示素子
2aは不灯状態にある。

この状態は、リバース（REV）モードで停止中である
ことを表示する。これは、上記（２）のと同様に、停
止直前の動作モードすなわちヘツドの方向が表示され、
これを制御信号とするによつて、録音・再生の動作方向
の表示や制御、タイマー録音のヘツドの指定などが可能
となる。

［実施例］ 本考案の代表的な実施例を示す第１図において説明す
る。

本実施例は、テープレコーダーの磁気テープ走行方
向、すなわち、フオワード（FWD）モード、リバース（R
EV）モードの表示装置であつて、表示回路が２個の場合
である。

１は直流電源、5a、5bは第１、第２の表示回路で、こ
の第１の表示回路5aは第１の点灯用スイツチ4a、第１の
表示素子2aおよび第１の抵抗3aの直列回路によつて構成
され、同様に、第２の表示回路5bは第２の点灯用スイツ
チ4b、第２の表示素子2bおよび第２の抵抗3bの直列回路
によつて構成される。

７は輝度用スイツチで、その一端は上記直流電源１に
接続され、この輝度用スイツチ７の他端は第３の抵抗6a
を介して上記第１の表示素子2aと第１の抵抗3aとの接続
点に接続されるとともに、第４の抵抗6bを介して上記第
２の表示素子2bと第２の抵抗3bとの接続点に接続され
る。

［考案の効果］ 以上の説明で明らかなように、本考案は、 フオワード（FWD）モードにおける動作・停止状態、
リバース（REV）モードにおける動作・停止状態が表示
され、これを制御信号とするによつて、録音・再生の動
作方向の表示や制御、タイマー録音のヘツドの指定など
が可能となる、 表示回路５が増加しても、表示回路５の数Ｎに対して
プラス１のスイツチで表示装置が実現でき、部品点数が
節減され、回路構成も単純になる、 実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の表示装置の代表的な実施例の構成を示
す図、第２図は従来の表示装置の構成を示す図である。 １……直流電源、2a、2b……第１、第２の表示素子、3
a、3b……第１、第２の抵抗、4a、4b……第１、第２の
点灯用スイツチ、5a、5b……第１、第２の表示回路、6
a、6b……第３、第４の抵抗、７……輝度用スイツチ。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】直流電源（１）に点灯用スイッチ（４）、
   表示素子（２）および抵抗（３）の直列回路からなる表
   示回路（５）をＮ個並列接続した表示装置において、輝
   度用スイッチ（７）の一端を上記直流電源（１）に接続
   し、この輝度用スイッチ（７）の他端をＮ個の抵抗
   （６）を介して上記Ｎ個の表示回路（５）の表示素子
   （２）と抵抗（３）との接続点にそれぞれ接続して、こ
   の輝度用スイッチ（７）によりＮ個の表示回路（５）の
   表示素子（２）の輝度を一括して変化させることを特徴
   とする表示装置。