JP2518980Y2 - 熱感知器 - Google Patents

熱感知器

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JP2518980Y2
JP2518980Y2 JP1988116255U JP11625588U JP2518980Y2 JP 2518980 Y2 JP2518980 Y2 JP 2518980Y2 JP 1988116255 U JP1988116255 U JP 1988116255U JP 11625588 U JP11625588 U JP 11625588U JP 2518980 Y2 JP2518980 Y2 JP 2518980Y2
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Inventor
昭光 吉川
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ヤマト消火器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主に火炎感知に利用される熱感知器に関
し、殊に調理等を行う厨房設備やそれらの排気ダクトに
代表されるような、常時火気を使用し、高温,多湿,あ
るいは腐蝕性の高い油分等を多く含んでいるような苛酷
な雰囲気となった環境下で好適に使用することのできる
熱感知器に関する。
[従来の技術] 熱感知器には、温度ヒューズを始めとし、温度上昇に
よるアルコール等の熱膨張でガラス管を破壊するように
した熱膨脹式の熱感知器やサーミスタさらには熱電対な
ど種々の感温素子を用いたものが存在するが、これらの
感温素子の多くは、ケースおよび付随するリード線など
の集熱効果の高い受熱部を介して熱を取り入れるように
している。
このような熱感知器を用いた火炎の早期感知を行うた
めには、素早い熱応答性を得るために熱容量を小さく、
熱伝導率を大きくして効率的な集熱作用を行わせる必要
がある。第6図に示すのは、一定温度になれば熱溶融す
る特性を持つ感温ペレット12を封入したケース11に、受
熱部であるリード線13,14を接続し、これらリード線13,
14あるいはケース11を介して伝達された熱により前記感
温ペレット12が溶融すると、リード線13,14間が電気的
に開放されるようにした公知の温度ヒューズであるが、
従来の熱感知器では、前述した素早い熱応答性を損なわ
ないようにするためには、感温素子の受熱部であるリー
ド線13,14を外部に露出させておくようにして装備させ
ておくのが最も良い方法であった。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記のように感温素子のリード線を外
部に露出させておくと、この熱感知器が設定される場所
の雰囲気が高温,多湿あるいは腐蝕性の油分を多く含む
等の悪条件の雰囲気である場合に、前記リード線の劣化
が極めて短期間で進み、長期に亘って信頼性を保つこと
ができないという問題を生じる。また、外部に露出した
リード線は機械的強度も低く、取扱時等に破損しやすい
という問題もあった。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、
高温、多湿等の悪条件の雰囲気下での設置使用に対して
もリード線の腐食等の性能劣化を防止することができる
とともに、機械的な衝撃に対しても十分に保護すること
ができ、それでいながら素早い熱応答性を確保して火炎
の早期発見などにきわめて有用な熱感知器を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案による熱感知器は、
受熱部であるリード線を含めて感温素子の全体を、熱伝
導率の高い材質からなりかつその一端部が気密状に閉塞
されたパイプ内に収納し、このパイプの上記リード線に
対応する部分をその周方向複数位置で中心方向に均等に
押圧してひれ状の集熱フィンを形成して、該ひれ状集熱
フィンを形成するパイプの押圧部分の内周面を上記リー
ド線に密着させるとともに、一方のリード線の端部を上
記パイプの一端閉塞部に電気的に接続させたものであ
る。
[作用] 上記構成の本考案によれば、受熱部であるリード線を
含めて感温素子の全体が、熱伝導率の高い材質からなり
かつその一端部が気密状に閉塞されたパイプ内に収納被
覆されているから、高温、多湿あるいは腐蝕性の油分を
多く含むなどの悪条件の雰囲気下に設置して使用する場
合でも、パイプ内部を外気からほぼ完全に遮断させて、
感温素子およびリード線が外部の雰囲気により腐食され
る等の性能劣化を防止することが可能である。また、リ
ード線の機械的強度の増大も図れて、取扱い時などにお
ける機械的な衝撃からも十分に保護することが可能であ
る。それでいながら、感温素子のリード線に対応するパ
イプ部分にはひれ状の集熱フィンが形成されているの
で、このフィンを介して雰囲気温度を非常に効率よく集
熱させ、かつ、その熱をリード線に密着されたパイプの
押圧部分からリード線に高い熱伝導率で伝達させること
が可能であり、これによって、素早い熱応答性が得られ
る。
[実施例] 以下、本考案を図示した実施例に基づいて説明する。
第1図は本考案実施例の熱感知器の一部を切り欠き且
つ省略した側面図であって、図において1は感温素子で
ある温度ヒューズである。この温度ヒューズ1は前述し
た第6図に示す温度ヒューズであり、導電性金属材製の
ケース本体11aと絶縁材製のキャップ11bでなるケース11
に、一定温度になれば溶融する絶縁材製の感温ペレット
12を封入し、前記ケース本体11aにリード線13を接続す
るとともに、キャップ11bを貫通させてリード線14をケ
ース11の内部に導入している。そして、この温度ヒュー
ズ1は第6図に示すように、前記リード線13,14間が、
常時は接片15及びケース本体11aを介して導通状態にさ
れ、前記感温ペレット12が溶融すると、接片15がスプリ
ング16に押圧されてリード線14から離間することにより
電気的に遮断されるように構成されている。
この温度ヒューズ1は、前記ケース11及び受熱部であ
る両リード線13,14を含めてほぼ全体が前記ケース11の
外径よりも大きい内径を有する円筒状のパイプ2内に収
納されている。このパイプ2は、銅,真鍮,ステンレス
等の良導電性で、かつ熱伝導率の高い材質から構成され
ており、その一端側には、前記温度ヒューズ1のリード
線13に対応する所定部分に集熱フイン21が形成されてい
る。この集熱フイン21は、第1図のII−II断面として第
2図に示したように、一点鎖線で示すパイプ2外周面の
周方向に等距離にある3箇所を、中心方向に均等に押圧
することによって形成されている。すなわち、この集熱
フイン21は前記押圧によって、120°間隔で配置される
3枚のひれ状部分として形成されており、これらひれ状
部分からなる集熱フィン21の中央内部に前記温度ヒュー
ズ1の一方のリード線13が挿通されて、該リード線13に
前記集熱フィン21を形成するためにそれぞれ中心方向に
押圧された周方向3箇所の前記パイプ2の押圧部分22の
各内周面を密着させている。このパイプ2の一端は球頭
状に形成されており、この球頭状一端部2aの頂部2bに前
記リード線13がハンダ付けされている。このハンダ付け
は、前記リード線13をパイプ2の球頭頂部2bから突出さ
せておき、この突出部周縁をシールするようにしてハン
ダを流し込むことによって行われ、リード線13の突出部
は加工後切除されている。このようにすれば、この球頭
頂部2bからパイプ2内への悪雰囲気の侵入が完全に防止
され、しかもリード線13とパイプ2間の電気的接続が確
実になされるようになる。
前記温度ヒューズ1のもう一方のリード線14には、シ
リコンチューブ等の絶縁チューブ3が被覆されており、
これによりリード線14はパイプ2に接触しないようにさ
れている。
4は前記リード線14及びパイプ2に、それぞれ電気的
に接続される回路基板5等を収納した回路用ハウジング
である。61,62は前記回路基板5に接続され且つ前記回
路用ハウジング4の外部に導出された監視電流供給用リ
ード線であって、これら監視電流供給用リード線61,62
の両端間に電圧を印加することにより、監視電流供給用
リード線61→回路基板5→温度ヒューズ1→パイプ2→
回路基板5→監視電流供給用リード線62というループを
流れる電流を供給することができるようになっている。
尚、7はこの熱感知器を所定箇所に取り付けるための
フランジである。
以上のように構成された熱感知器においては、リード
線13,ケース11あるいはリード線14から吸収した熱によ
り感温ペレット12が溶融することにより温度ヒューズ1
が電気的に開放された状態となると、前記監視電流供給
用リード線61,62を介して流れていた電流が遮断され、
もって温度が所定以上に達したことを外部に知らしめる
ことができる。殊に、パイプ2に対し、温度ヒューズ1
のリード線13に対応する部分に集熱フイン21を形成する
ようにしたことにより、導電性金属製ケース本体11aに
接続された吸熱効果の高いリード線13に対し効果的に集
熱させることができるため、所定温度に達した時きわめ
て迅速な熱応答で前記電流を遮断することができる。ま
た、パイプ2の球頭状一端部2aの頂部2bがハンダ15によ
り気密状態に閉塞するようにしているため、このパイプ
2内をほぼ完全に外気から遮断することができ、温度ヒ
ューズ1を悪雰囲気から保護することができる。
第3図は上記実施例の熱感知器の熱応答曲線Aを、温
度ヒューズ1をそのまま雰囲気中に設置する熱感知器の
熱応答曲線B、及びリード線13を切除した温度ヒューズ
1をそのまま雰囲気中に設置する熱感知器の熱応答曲線
Cと比較したグラフである。実験は、室温T0よりΔTだ
け高い温度で且つ一定風速vを持つ熱気流中に、時間t
=0に各熱感知器を投入することにより行い、第3図の
グラフは、各熱感知器の温度ヒューズの温度が、室温を
0、前記ΔTを100%としたとき何%の位置にあるかを
時間軸に対して示している。ここで、各温度ヒューズの
温度がそれぞれ前記ΔTの63.2%となったときの時間を
熱時定数τとすると、熱応答曲線Aの熱時定数τAは、
他の熱応答曲線B,Cの熱時定数τB,τCに対し、τA<τ
B<τCと最も小さくなっており、本考案による熱感知器
が最も熱応答の速いことが確認される。
尚、本考案が上記実施例に限定されないのは勿論であ
って、例えば上記実施例では、集熱フイン21をパイプ2
を三方向から押圧することにより3枚のひれ状に形成し
ているが、第4A図に示すように、パイプ2Aを二方向から
押圧することにより2枚のひれ状にした集熱フイン21A
としてもよいし、第4B図に示すように、パイプ2Bを四方
向から押圧することにより4枚のひれ状にした集熱フイ
ン21Bに形成するようにしてもよく、要するに周方向の
複数位置でパイプを押圧することにより形成されるもの
であればよい。また、パイプ2の先端部をハンダ15によ
り気密状に閉塞して、パイプ2の内外を密封する構成と
したことによって、受熱部であるリード線13および温度
ヒューズ1を外部の悪雰囲気から確実に保護して、性能
劣化を防止することができる。
さらに、上記実施例では、感温素子の一例である温度
ヒューズ1のケース11及び受熱部である両リード線13,1
4を含めてほぼ全体をパイプ2内に収納させたもので説
明したが、第5図に示すように、パイプ2C自体でもって
温度ヒューズなどの感温素子1Cのケース11Cを兼用させ
るようにしてもよく、要するに、リード線13,14を含め
て感温素子の全体がパイプ内に収納された構成であれば
よい。さらにまた、感温素子としては、上記実施例に示
した温度ヒューズの他、サーミスタや熱電対を用いるこ
ともできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、受熱部であるリード
線を含めて感温素子の全体が、熱伝導率の高い材質から
なりかつその一端部が気密状に閉塞されたパイプ内に収
納され被覆されているから、高温、多湿あるいは腐蝕性
の油分を多く含むなどの悪条件の雰囲気下に設置して使
用する場合でも、パイプ内部を外気からほぼ完全に遮断
させて、感温素子およびリード線を外部の雰囲気から保
護することができ、リード線の腐食等の性能劣化を防止
することができる。また、リード線の機械的強度も増大
して、取扱い時などにおける機械的な衝撃からも十分に
保護することができる。それでいながら、感温素子のリ
ード線に対応するパイプ部分に形成したひれ状の集熱フ
ィンを介して雰囲気温度を非常に効率よく集熱させ、か
つ、その熱を高い熱伝導率でリード線に伝達させること
ができるので、リード線を外部に露出させた従来のもの
以上に素早い熱応答性を確保することができ、火炎の早
期発見等にきわめて有用な効果を奏する。その上、集熱
フィンは、パイプの一部を押圧するだけの簡単な加工手
段で形成できるので、パイプとは別に集熱フィンを形成
し、これをパイプに固着するような場合に比して、加工
コストの低減が図れるとともに、形状のバラツキもほと
んどなくて、集熱作用による熱応答性にもバラツキが小
さいために、信頼性の高い熱感知機能を長期に亘って発
揮させることができるとう効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による熱感知器の一部を切り欠
いた側面図、第2図は第1図のII−II線に沿った縦断面
図、第3図は熱応答性を説明するグラフ、第4A図及び第
4B図はそれぞれ集熱フィンの変形例を示す端面図、第5
図は本考案の他の実施例による熱感知器の要部の縦断側
面図、第6図は温度ヒューズの側面図である。 1……温度ヒューズ(感温素子) 13,14……リード線(受熱部) 2……パイプ 21……集熱フィン 22……押圧部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受熱部であるリード線を含めて感温素子の
    全体を、熱伝導率の高い材質からなりかつその一端部が
    気密状に閉塞されたパイプ内に収納し、このパイプの上
    記リード線に対応する部分をその周方向複数位置で中心
    方向に均等に押圧してひれ状の集熱フィンを形成して、
    該ひれ状集熱フィンを形成するパイプの押圧部分の内周
    面を上記リード線に密着させるとともに、一方のリード
    線の端部を上記パイプの一端閉塞部に電気的に接続させ
    たことを特徴とする熱感知器。
JP1988116255U 1988-09-02 1988-09-02 熱感知器 Expired - Lifetime JP2518980Y2 (ja)

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JPH0238696U JPH0238696U (ja) 1990-03-14
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JPS5136683U (ja) * 1974-09-11 1976-03-18

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