JP2518332Y2 - 植付装置における押出体の溝構造 - Google Patents

植付装置における押出体の溝構造

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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、二股状の植付爪とその背面に上下動可能
に配設された苗植込み用押出体とを有する形式の植付装
置における押出体の溝構造に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、田植機による苗の植え付け方式としては、一般
に、一株分の苗を二股状の植付爪で掻取,挾持して、苗
の根部を土中に押し込んで植え付けるいわゆる強制植込
み方式が採用されている。
該方式の中でも、植付爪からの苗の離脱を確実にする
ように、苗押し出し用の押出体を植付爪の背面に上下動
可能に取り付けた形式の植付装置が広く用いられてい
る。
例えば第10図に示すような、従来の植付装置におい
て、植付爪の背面側を上下動する押出体22の形状は、苗
株の根部を押し出す押出部22bの上方に、植付爪のスリ
ット部が摺動嵌合する突起部22aを設け、押出部22bの下
部には切欠22c設けたものとなっている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記のような従来の植付装置においては、押
出部22bに切欠22cが設けられているものの、植付の際に
は、切欠22cが形成されている押出部22bの下端辺が苗の
茎に接触して、植え付けた苗を倒したり、或は苗の茎を
傷付けるといった欠点があった。このため、植付作動の
際には苗茎を収容して、良好な苗姿勢で植え付けができ
るよう、押出部22bに縦方向に溝部を設けた植付装置が
考案された。
しかし、この溝部を設けた植付装置においては、その
溝部内に泥が入り込むと、泥が堆積して苗を収容するこ
とができなくなり、苗の植付姿勢が悪くなるといった欠
点があった。また、植付装置が苗の掻き取り植付作動を
行う度に、泥が溝部に案内されて押出体22と植付爪の間
に入り込み、押出体22の滑らかな動作を妨げる原因とも
なっていた。
本考案の押出体は、溝部を、泥の排出を良好とする構
造とすることによって、上記課題を解決することを目的
としている。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案は、中央に
スリット部9aを有する二股状の植付爪9と、該植付爪9
の背面に上下動可能に支持された押出体10とから構成さ
れた植付装置7において、前記押出体10の前面側には、
前記植付爪9のスリット部9aに幅方向において摺接嵌合
し、前面下端側が背面側に後退傾斜する傾斜面10eを形
成した突起部10cを設け、突起部10cの下方には掻き取っ
た苗株を押し出す押圧部10bを設け、該押圧部10bには下
端側が末広がりの幅広に形成され苗保持状態で苗茎を収
容する溝部10fを上下方向に形成し、該溝部10fの上端を
上記傾斜面10eの下端側に連設するとともに上端部の幅L
1をスリット部9aの幅より狭く形成したことを特徴とし
ている。
〈作用〉 押出体10が植付爪9の背面側で下動して、苗株を押し
出す際、押出体10を構成する突起部10cは、植付爪9の
スリット部9aの土等の詰まりを除去する。
押圧部10bに形成された溝部10fは、植付爪9における
苗保持及び押出しの際に苗株の苗茎18を収容し、突起部
10cとともに、苗茎18を前傾姿勢に緩やかに支える。
植え込み時には、押出体10が苗株の根部を土壌中へ押
し込む。掻き取り植え込みの際、溝部10f内の泥等の付
着物は、掻き取られた苗等によって溝部10f内において
上端部へ押し上げられ、溝部10fの幅広の下端側から幅
狭の上端部側へ集められるように案内されるとともに、
上端部から植付爪9のスリット部9aを通り、さらに傾斜
面10eに案内されて、植付爪9の前方側へ排出落下され
る。ここで、溝部10fの上端部幅は、スリット部9aの幅
より狭いため、排出される付着物は、植付爪9と押出体
10の間に侵入することなく、且つ確実にスリット部9aを
通って前面側に排出される。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説す
る。田植機における植付機構1は、第2図に示すよう
に、図示外の機体側に装架された駆動軸2を中心として
回転駆動駆動されるクランクアーム3の一端に、その略
中間部が枢支連結され、軸4を中心に揺動される揺動ア
ーム5の一端に、その後端部が枢支連結された植付杆6
を備えており、該植付杆6の先端部に本考案にかかる植
付装置7が装着されてる。そして、前記クランクアーム
3の回転に伴って上記植付装置7の先端部が所定の軌跡
を描いて上下動する構成となっている。
植付装置7は、植付爪9とその背面に配設された苗植
え込み用の押出体10とから構成されている。該押出体10
の駆動機構は、前記クランクアーム3に固着されたカム
11、該カム11に一端が接当し他端が摺動ロッド部材13に
連結され、且つスプリング15によってロッド部材13の突
出方向に付勢されたアーム部材12を介して、クランクア
ーム3の回動が、植付爪9に対する上下動として押出体
10に伝わる機構となっており、植付爪9の掻き取り駆動
に連動して、押出体10が上下動する構造となっている。
さらに詳述すると、植付装置7は、第1図,第3図及
び第4図に示すように、中央に苗を挾持するスリット部
9aを有する二股状の植付爪9と、その背面に上下動可能
に配設された苗植え込み用押出体10とから構成されてい
て、第3図,第5図及び第6図に示されているように、
略く字形状を備えて、上端には上記ロッド部材13に接続
される接続部10aを有し、中央部前面には上記植付爪9
のスリット部9aを幅方向に閉塞するように、該スリット
部9aに嵌合して摺動する突起部10cを有している。そし
て、その突起部10cの下部後方に突起部10cに連続して押
圧部10bが一体的に形成されている。
尚、該押圧部10bの前方形状は、第4図に示すよう
に、植付爪9の凹形の背面形状に略一致する形状となっ
ていて、植付爪9と押出体10の押圧部10bとの間に隙間
が生じないような構造となっている。
更に、上記押圧部10bの後面には後方に湾曲傾斜する
保持部10dを形成しており、また、押圧部10bの前面には
前傾する溝部10fが上下方向に形成されている。
一方突起部10cの下部には、溝部10fと略同程度に前傾
する斜面10eが形成されている。
突起部10cの両側には、側面視で楔形状に形成された
スクレパー部10gが設けられている。スクレパー部10gの
前面側は、植付爪9の背面に摺接しており、押出体10の
上動によって、植付爪9の背面に付着した付着物を削ぎ
取る作用を有している。
溝部10fの断面形状は、第3図,第4図及び第7図に
示すように、略V字状であり、下端から上端へ向けて溝
幅が狭くなる形状となっている。
特に上端部の溝幅は、第4図に示すように、スリット
部9aの幅lに対して小さい幅L1となっている。一方、下
端部の幅L2は、スリット部9aの幅lより広くなってい
る。溝部10f内に付着した泥等の付着物は、苗を掻き取
る際や植付作動を行う際の押出体10の下降スライドによ
り、苗や田面の泥等によって上方に押し上げられ、溝部
10fの上端部より排出される。
この時、L1<lであるため、押しあげられた付着物は
溝部10fの上方に集められながら確実にスリット部9aの
内側に案内されて、第8図に示すように、斜面10eに沿
って、スリット部9aから前方外側へ排出される。よっ
て、付着物が溝部10fに案内されて、植付爪9の背面と
押出体10の間に侵入することは少なくなる。第8図の符
号16はスリット部9aから排出された付着物を、符号17は
スクレパー部10gによって削ぎ取られた付着物を示すも
のである。尚突起部10cは第5図の符号Hで示すよう
に、スリット部9aから突出しており、付着物16の排出が
確実に為されるように構成されている。
また、本実施例の溝部10fは、上端部幅L1より下端部
幅L2が大きいため、上方へ向けて内壁が内側に傾斜した
構造となる。従って、下側から付着物を押しあげる際に
は、内壁の略全面に渡って押しあげるための圧力が加わ
り、付着物が残留することなく確実に排出されるといっ
た効果がある。
本実施例の押出体10における溝部10fの断面形状はV
字状であるが、U字状やコ字状,その他の断面形状であ
っても良い。第9図は、溝部10fの他の断面形状を示す
押出体10の断面図である。
本実施例の植付機構1は以上のような構成を有するの
で、田植機により植え付けを行う場合、クランクアーム
3の回転により植付杆6が揺動され、その先端の植付装
置7が上昇位置になると、カム11,アーム部材12,ロッド
部材13を介して押出体10も第1図,第2図,第5図に示
すように、植付爪9に対して上昇位置となり、また、植
付装置7が植付位置に下降すると、それに同期して押出
体10も、第6図に示すように、植付爪9に対して下降し
た位置となる。そのため、植付装置7が上昇位置から下
降する際に、植付爪9がその開放されたスリット部9aの
間に図示外の苗載台上に載置されたマット苗から適宜量
の苗を掻き取って挾持するように作動し、また、下降位
置に近付くにつれて、上記植付爪9に挾持された苗を押
出体10がその押し出し作用により植付爪9から押し出
し、その下降位置において苗の根部を圃場の土壌に押し
込むように動作する。このような、苗の掻き取りから植
え付けに至るまでの押出体10の下降動作によって、溝部
10f内の付着物16は下側から押し上げられて、スリット
部9aから排出される。
そして、その際、植付爪9によって掻き取られた苗株
は、根部が植付爪9の背面側と押出体10の保持部10dと
の間に保持されるとともに、苗茎18は溝部10f内に収容
され、溝部10fと斜面10eとで構成されている傾斜部分に
沿って前傾する。
〈考案の効果〉 以上の如く構成されるこの考案の溝形状によれば、移
植苗の掻き取り時等において、苗茎は押出体の押圧部下
端辺に当接することなく溝部の幅広の下端部内に収容さ
れるとともに、溝部内に付着した泥等が溝部の上端部へ
押しあげられて排出される際、溝部の上端部幅がスリッ
ト部の幅より狭いため、泥は幅広の下端側より内側に集
められながら案内されつつ上方の幅狭部に向かって押し
上げられてスリット部から容易に排出される。このた
め、溝部内に泥が残留して堆積するといった欠点が解消
される。
また、植付爪と押出体との間に泥が詰まって、押出体
の動きに支障が生ずる等のトラブルが少なくなるといっ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は植付装置の全体斜視図、第2図は植付機構の全
体側面断面図、第3図は押出体の全体図、第4図は第3
図におけるA−A断面図、第5図は苗株保持状態を示す
植付装置の側面図、第6図は植付装置の植え込み状態を
示す側面図、第7図は第3図におけるB−B断面図、第
8図は付着物の排出状態を示す植付爪と押出体の部分側
面図、第9図は他の実施例の溝部断面形状を示す押出体
の断面図、第10図は従来の押出体の形状を示す全体斜視
図である。 図面の符号は次ぎの各部を示す。 9:植付爪、9a:スリット部、10:押出体 10b:押圧部、10c:突起部、10e:斜面 10f:溝部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央にスリット部(9a)を有する二股状の
    植付爪(9)と、該植付爪(9)の背面に上下動可能に
    支持された押出体(10)とから構成された植付装置
    (7)において、前記押出体(10)の前面側には、前記
    植付爪(9)のスリット部(9a)に幅方向において摺接
    嵌合し、前面下端側が背面側に後退傾斜する傾斜面(10
    e)を形成した突起部(10c)を設け、突起部(10c)の
    下方に掻き取った苗株を押し出す押圧部(10b)を設
    け、該押圧部(10b)には下端側が末広がりの幅広に形
    成され苗保持状態で苗茎を収容する溝(10f)を上下方
    向に形成し、該溝部(10f)の上端を上記傾斜面(10e)
    の下端側に連設するとともに上端部の幅(L1)をスリッ
    ト部(9a)の幅より狭く形成した植付装置における押出
    体の溝構造。
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