JP2518108B2 - リアクトル装置 - Google Patents
リアクトル装置Info
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- JP2518108B2 JP2518108B2 JP2403587A JP40358790A JP2518108B2 JP 2518108 B2 JP2518108 B2 JP 2518108B2 JP 2403587 A JP2403587 A JP 2403587A JP 40358790 A JP40358790 A JP 40358790A JP 2518108 B2 JP2518108 B2 JP 2518108B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリアクトル装置に関
し、特にシールド鉄心の形状に工夫をこらすことにより
装置の軽量化を図ったものである。
し、特にシールド鉄心の形状に工夫をこらすことにより
装置の軽量化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば電気工学ハンドブック(昭
和53年4月電気学会発行)等に示されるこの種従来のリ
アクトル装置の概略構成を示す斜視図である。図におい
て、1は複数枚の矩形平板状コイル1aを積み重ねて形
成されるコイル部、2はこのコイル部1を積み重ね方向
に取囲むように形成され、上部および下部継鉄2a、2
bと両側部継鉄2cとでなるシールド鉄心部である。
和53年4月電気学会発行)等に示されるこの種従来のリ
アクトル装置の概略構成を示す斜視図である。図におい
て、1は複数枚の矩形平板状コイル1aを積み重ねて形
成されるコイル部、2はこのコイル部1を積み重ね方向
に取囲むように形成され、上部および下部継鉄2a、2
bと両側部継鉄2cとでなるシールド鉄心部である。
【0003】上記のように構成された従来のリアクトル
装置において、コイル部1に電流が流れると、その内外
に磁束が発生してコイル1aに鎖交する磁束量に応じた
インダクタンスの値が得られる。尚、コイル部1の周囲
にシールド鉄心部2を設置しているので、磁路の磁気抵
抗が小さくなり高いインダクタンス値が得られ、又、磁
束がシールド鉄心部2の外部にほとんど漏出しないた
め、周囲構造物の発熱や磁気障害が防げるので、他の機
器と近接して設置でき省スペースが図れる。
装置において、コイル部1に電流が流れると、その内外
に磁束が発生してコイル1aに鎖交する磁束量に応じた
インダクタンスの値が得られる。尚、コイル部1の周囲
にシールド鉄心部2を設置しているので、磁路の磁気抵
抗が小さくなり高いインダクタンス値が得られ、又、磁
束がシールド鉄心部2の外部にほとんど漏出しないた
め、周囲構造物の発熱や磁気障害が防げるので、他の機
器と近接して設置でき省スペースが図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のリアクトル装置
は以上のように構成されているので、シールド鉄心部2
を構成する上部継鉄2a、下部継鉄2bおよび両側部継
鉄2c共に断面積が同じとなっている。しかしながら、
各継鉄2a、2b、2c内を通過する磁束量は図5およ
び図6に示すようにそれぞれ異なっており、図5(B)
中実線で示す線a−bおよび線c−d間、図6(B)中
実線で示す線e−fおよび線i−j間は、それぞれ線b
−cおよび線g−h間に比べ磁束密度が低くなってい
る。すなわち、上部継鉄2aおよび下部継鉄2bの左右
方向中央部と、両側部継鉄2cの前後方向両端部とは鉄
心の利用率が悪く、必要以上に重量化されているという
問題点があった。
は以上のように構成されているので、シールド鉄心部2
を構成する上部継鉄2a、下部継鉄2bおよび両側部継
鉄2c共に断面積が同じとなっている。しかしながら、
各継鉄2a、2b、2c内を通過する磁束量は図5およ
び図6に示すようにそれぞれ異なっており、図5(B)
中実線で示す線a−bおよび線c−d間、図6(B)中
実線で示す線e−fおよび線i−j間は、それぞれ線b
−cおよび線g−h間に比べ磁束密度が低くなってい
る。すなわち、上部継鉄2aおよび下部継鉄2bの左右
方向中央部と、両側部継鉄2cの前後方向両端部とは鉄
心の利用率が悪く、必要以上に重量化されているという
問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、シールド鉄心部の鉄心の利用率
を向上させて、軽量化されたリアクトル装置を得ること
を目的とするものである。
ためになされたもので、シールド鉄心部の鉄心の利用率
を向上させて、軽量化されたリアクトル装置を得ること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリアクト
ル装置は、矩形平板状のコイルを複数枚積み重ねて形成
されるコイル部を、積み重ね方向に取囲むように形成さ
れるとともに上部、下部継鉄の左右方向中央部および両
側部継鉄の前後方向両端部が薄く形成されたシールド鉄
心部とを備えたものである。
ル装置は、矩形平板状のコイルを複数枚積み重ねて形成
されるコイル部を、積み重ね方向に取囲むように形成さ
れるとともに上部、下部継鉄の左右方向中央部および両
側部継鉄の前後方向両端部が薄く形成されたシールド鉄
心部とを備えたものである。
【0007】
【作用】この発明におけるシールド鉄心部は、鉄心内部
の磁束密度分布を均等化することにより、鉄心の利用率
を向上させて軽量化する。
の磁束密度分布を均等化することにより、鉄心の利用率
を向上させて軽量化する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例におけるリアクトル装
置の構成を示す斜視図である。図において、1は複数枚
の矩形円板状コイル1aを積み重ねて形成されるコイル
部、3はこのコイル部1を取囲むように形成されるシー
ルド鉄心部で、上部および下部継鉄3a、3bは左右方
向の中央部が薄く、又、両側部継鉄3cは前後方向の両
端部が薄くそれぞれ形成されている。
する。図1はこの発明の一実施例におけるリアクトル装
置の構成を示す斜視図である。図において、1は複数枚
の矩形円板状コイル1aを積み重ねて形成されるコイル
部、3はこのコイル部1を取囲むように形成されるシー
ルド鉄心部で、上部および下部継鉄3a、3bは左右方
向の中央部が薄く、又、両側部継鉄3cは前後方向の両
端部が薄くそれぞれ形成されている。
【0009】上記のように構成されたこの発明の一実施
例におけるリアクトル装置において、コイル部1に電流
が流れると磁束が発生し、この磁束はシールド鉄心部3
内を流れるが、図2(A)および図3(A)に示すよう
に,通過磁束量の少ない上部、下部継鉄3a、3bの中
央部(図中線e−f、線i−jで示す)および両側部継
鉄3cの両端部(図中線a−b、線c−dで示す)を薄
くしているので、シールド鉄心部3内の磁束密度は均等
化され、鉄心の利用率は大幅に改善される。したがっ
て、図2(A)および図3(A)において斜線で示した
部分、すなわち、上部、下部継鉄3a、3bの中央部お
よび両側部継鉄3cの両端部を削減、あるいは、他の比
重の小さな絶縁物に置き換えることができ、大幅な軽量
化が図れる。
例におけるリアクトル装置において、コイル部1に電流
が流れると磁束が発生し、この磁束はシールド鉄心部3
内を流れるが、図2(A)および図3(A)に示すよう
に,通過磁束量の少ない上部、下部継鉄3a、3bの中
央部(図中線e−f、線i−jで示す)および両側部継
鉄3cの両端部(図中線a−b、線c−dで示す)を薄
くしているので、シールド鉄心部3内の磁束密度は均等
化され、鉄心の利用率は大幅に改善される。したがっ
て、図2(A)および図3(A)において斜線で示した
部分、すなわち、上部、下部継鉄3a、3bの中央部お
よび両側部継鉄3cの両端部を削減、あるいは、他の比
重の小さな絶縁物に置き換えることができ、大幅な軽量
化が図れる。
【0010】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば矩形平
板状のコイルを複数枚積み重ねて形成されるコイル部
を、積み重ね方向に取囲むように形成されるシールド鉄
心の上部、下部継鉄の左右方向中央部および両側部継鉄
の前後方向両端部を薄く形成したので、シールド鉄心部
の鉄心の利用率を向上させて、軽量化されたリアクトル
装置を得ることができる。
板状のコイルを複数枚積み重ねて形成されるコイル部
を、積み重ね方向に取囲むように形成されるシールド鉄
心の上部、下部継鉄の左右方向中央部および両側部継鉄
の前後方向両端部を薄く形成したので、シールド鉄心部
の鉄心の利用率を向上させて、軽量化されたリアクトル
装置を得ることができる。
【図1】この発明の一実施例におけるリアクトル装置の
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるリアクトル装置のシールド鉄心部
の両側部継鉄内磁束の分布状態を説明するためのもの
で、(A)は両端部継鉄の断面形状を示す模式図、
(B)は両側部継鉄各部における磁束密度を示す曲線図
である。
の両側部継鉄内磁束の分布状態を説明するためのもの
で、(A)は両端部継鉄の断面形状を示す模式図、
(B)は両側部継鉄各部における磁束密度を示す曲線図
である。
【図3】図1におけるリアクトル装置のシールド鉄心部
の上部および下部継鉄内磁束の分布状態を説明するため
のもので、(A)は上部および下部継鉄の断面形状を示
す模式図、(B)は上部および下部継鉄各部における磁
束密度を示す曲線図である。
の上部および下部継鉄内磁束の分布状態を説明するため
のもので、(A)は上部および下部継鉄の断面形状を示
す模式図、(B)は上部および下部継鉄各部における磁
束密度を示す曲線図である。
【図4】従来のリアクトル装置の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図4におけるリアクトル装置のシールド鉄心部
の両側部継鉄内磁束の分布状態を説明するためのもの
で、(A)は両側部継鉄の断面形状を示す模式図、
(B)は両側部継鉄各部における磁束密度を示す曲線図
である。
の両側部継鉄内磁束の分布状態を説明するためのもの
で、(A)は両側部継鉄の断面形状を示す模式図、
(B)は両側部継鉄各部における磁束密度を示す曲線図
である。
【図6】図4におけるリアクトル装置のシールド鉄心部
の上部および下部継鉄内磁束の分布状態を説明するため
のもので、(A)は上部および下部継鉄の断面形状を示
す模式図、(B)は上部および下部継鉄各部における磁
束密度を示す曲線図である。
の上部および下部継鉄内磁束の分布状態を説明するため
のもので、(A)は上部および下部継鉄の断面形状を示
す模式図、(B)は上部および下部継鉄各部における磁
束密度を示す曲線図である。
1はコイル部、1aはコイル、3はシールド鉄心、3a
は上部継鉄、3bは下部継鉄、3cは側部継鉄である。
は上部継鉄、3bは下部継鉄、3cは側部継鉄である。
Claims (1)
- 【請求項1】 矩形平板状のコイルを複数枚積み重ねて
形成されるコイル部と、このコイル部を積み重ね方向に
取囲むように形成されるとともに上部、下部継鉄の左右
方向中央部および両側部継鉄の前後方向両端部が薄く形
成されたシールド鉄心部とを備えたことを特徴とするリ
アクトル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2403587A JP2518108B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | リアクトル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2403587A JP2518108B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | リアクトル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04217309A JPH04217309A (ja) | 1992-08-07 |
JP2518108B2 true JP2518108B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=18513318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2403587A Expired - Fee Related JP2518108B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | リアクトル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518108B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP2403587A patent/JP2518108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04217309A (ja) | 1992-08-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |