JP2518076Y2 - 紙面艶出し用キャレンダー - Google Patents

紙面艶出し用キャレンダー

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JP2518076Y2
JP2518076Y2 JP1989118627U JP11862789U JP2518076Y2 JP 2518076 Y2 JP2518076 Y2 JP 2518076Y2 JP 1989118627 U JP1989118627 U JP 1989118627U JP 11862789 U JP11862789 U JP 11862789U JP 2518076 Y2 JP2518076 Y2 JP 2518076Y2
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JP1989118627U
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君雄 玉木
義信 佐山
守 福永
弘志 鷲見
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新王子製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、表面に所要塗料が塗布された帯状紙体の当
該表面を艶出し加工するためのキャレンダーに関するも
のである。
(従来の技術) 紙面艶出し用キャレンダーは、コットンロール等の弾
性ロールとチルドロールと呼称される硬質ロールとから
成る艶出し加工用ロール対が複数段配設され、表面に所
要塗料を塗布した帯状紙体を前記各段のロール対間に順
次通すことにより、当該帯状紙体の塗装表面を艶出し加
工するものであるが、加工される帯状紙体が前記ロール
対に於ける各ロールの略180度に及ぶロール周面に接し
てUターンすると、当該帯状紙体とロール周面との間に
取り込まれる空気によって当該帯状紙体に浮きジワが発
生するので、帯状紙体のUターン部を前記ロール対の各
ロールから離すために、通紙ガイド用フライロールが併
用される。
然して、前記通紙ガイド用フライロールに於いても、
その略180度に及ぶロール周面に接して帯状紙体がUタ
ーンするので、当該ロール周面と帯状紙体との間に取り
込まれる空気により、同様の浮きジワが発生する恐れが
ある。そこで、フライロール周面と帯状紙体との間から
の空気抜きと、Uターンさせる帯状紙体に左右巾方向に
適当な張力を付与してシワを積極的に除去する効果とを
狙って、当該フライロールの周面に軸方向左右対称形に
螺旋溝を刻設することが知られている。
このような螺旋溝を備えた従来のフライロールは、当
該螺旋溝がロール軸方向両端まで、ロール周面の全域に
わたって刻設されており、ガイドされる帯状紙体の巾方
向両側縁まで前記螺旋溝に接するように構成されてい
た。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような従来の螺旋溝付きフライロールでは、螺
旋溝を全く具備しないフライロールを使用する場合より
も仕上がり紙面に発生するシワは極減するが、当該シワ
の発生を完全に抑えることは出来なかった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記のような従来の問題点を解決するため
に、前記のような螺旋溝付きフライロールに、軸方向両
端部に前記螺旋溝を刻設していない平滑ロール周面を有
せしめ、当該フライロールによってガイドされる帯状紙
体の巾方向両側部が前記平滑ロール周面によってガイド
されるように構成した紙面艶出し用キャレンダーを提案
するものである。
(考案の作用) 上記のフライロールによって艶出し加工される帯状紙
体をガイドした場合、従来のロール全面に螺旋溝を刻設
したフライロールを使用しても解消することの出来なか
ったシワの発生を十分に抑えることが出来た。
即ち、前記左右対称形の螺旋溝は、ロール周面と帯状
紙体との間に空気が取り込まれるのを防止するだけでな
く、ガイドされる帯状紙体に左右巾方向の適度の張力を
与えるものであるが、当該螺旋溝が帯状紙体の紙面全域
に作用すると、帯状紙体の巾方向左右両側縁まで巾方向
の張力が作用することになる。この帯状紙体の左右両側
縁は中間部よりも長さ方向に延びやすいから、帯状紙体
の巾方向左右両側縁に作用する巾方向の張力は、当該帯
状紙体の左右両側縁を長さ方向に延伸させる結果とな
り、従って、当該帯状紙体がフライロールから離間した
ときに帯状紙体の左右両側部に長さ方向の弛みが発生
し、そのままの状態で当該帯状紙体がキャレンダーの艶
出し用ロール対間に進入することを繰り返す結果、前記
左右両側部に於ける長さ方向の弛みがシワとなって固定
されると考えられる。
而るに、本考案のフライロールによれば、前記のよう
に帯状紙体の巾方向両側部は、螺旋溝が刻設されていな
い平滑ロール周面によってガイドされるのであるから、
帯状紙体の左右両側部が左右巾方向の張力を受けて、当
該帯状紙体の左右両側縁が長さ方向に延伸されることは
なくなる。従って、当該帯状紙体がフライロールから離
間したとき、当該帯状紙体の左右両側部に長さ方向の弛
みが発生しなくなり、この弛みが原因となってシワが発
生する恐れは解消する。しかも、巾方向両側部を除く中
間の主要領域は、ロール周面上の左右対称形の螺旋溝に
よって従来通り左右巾方向の張力を受けるのであるか
ら、帯状紙体全体としては、シワのない適度な緊張状態
に保つことが出来ると共に、フライロール周面と帯状紙
体との間に取り込まれようとする空気は、前記螺旋溝に
より外部に逃がすことが出来るので、空気の取り込みが
原因となるシワの発生もない。
尚、フライロールの平滑ロール周面に対接する帯状紙
体の左右両側部は、帯状紙体全巾と比較して十分に巾狭
く、しかもその一方は外界に開放され、他方には空気抜
きとなる螺旋溝を有するロール周面が存在するので、帯
状紙体の左右両側部と平滑ロール周面との間に取り込ま
れようとする空気は、当該帯状紙体の張力で容易に外界
に押し出されることになり、取り込まれてシワの原因と
なるような恐れはない。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説
明する。
第1図に於いて、1a〜1fは各々艶出し加工用ロール対
であって、夫々コットンロール等の弾性ロール2と、チ
ルドロールと呼称される硬質ロール3とから成り、上下
方向に複数段配設され、ロール対1a〜1dとロール対1e,1
fとは、弾性ロール2と硬質ロール3との上下位置関係
が逆になっている。又、ロール対1eの硬質ロール3は図
外の駆動手段に連動連結され、強制的に回転駆動され
る。4は送り出しリール、5は巻取り用駆動リールであ
る。6は夫々本考案によるフライロールである。
表面に所要塗料を塗布した帯状紙体7は、送り出しリ
ール4から引き出され、各艶出し加工用ロール対1a〜1f
の弾性ロール2と硬質ロール3との間を通って艶出し加
工を受けた後、巻取り用駆動リール5によって強制的に
巻き取られる。このときロール対1a〜1dでは、帯状紙体
7の一側面が艶出し加工を受け、ロール対1e,1fでは、
帯状紙体7の他側面が艶出し加工を受ける。然して前記
帯状紙体7は、各フライロール6を経由して各ロール対
1a〜1f間に導入される結果、当該帯状紙体7が各ロール
対1a〜1fの弾性ロール2や硬質ロール3の周面に接して
Uターンすることが避けられる。
上記のように紙面艶出し用キャレンダーに使用される
フライロール6には、第2図及び第3図に示すように、
当該フライロール6の周面上を矢印8方向に帯状紙体7
が摺接移動するとき、当該帯状紙体7に左右巾方向の張
力9a,9bを与える方向に、左右対称形の螺旋溝10a,10bが
刻設されている。この螺旋溝10a,10bは、ロール周面の
全域に刻設されているのではなく、軸方向両端に、螺旋
溝が刻設されていない適当長さの平滑ロール周面11a,11
bが残されている。12a,12bは、螺旋溝10a,10bの遊端と
連通するように平滑ロール周面11a,11bの内端に刻設し
た幅広の環状溝である。
前記螺旋溝10a,10bは、艶出し加工される帯状紙体7
の表面に傷を付ける恐れのあるものであってはならな
い。従って第4図に示すように、例えば15度程度の緩い
傾斜角度θで左右対称形に傾斜して広がる左右両斜面13
a,13bを有すると共に、当該両斜面13a,13bとロール周面
14との境界部15a,15bを、半径Rの比較的大きな円弧面
とした、浅い溝であることが望ましい。勿論、図示省略
しているが、前記環状溝12a,12bの左右両斜面や当該両
斜面とロール周面との間の境界部も、上記螺旋溝と同様
に形成される。
又、前記螺旋溝10a,10bの条数も、多過ぎては帯状紙
体7の紙面に傷を付けることになるので、例えば図示の
ようにピッチを荒くして条数を少なくするのが望まし
い。例えば直径300mmのフライロールでは、ピッチ8mm、
リード48mmの6条螺旋溝を形成したロールよりも、ピッ
チ50mm、リード150mmの3条螺旋溝を形成したロールの
方が好ましい結果が得られた。
上記のように構成されたフライロール6を使用するこ
とにより、帯状紙体7が当該フライロール6の略180度
に及ぶ周面上を摺接移動してUターンするとき、前記螺
旋溝10a,10bによって左右巾方向の張力9a,9bを受け、左
右巾方向に適度に緊張せしめられ、且つ当該フライロー
ル6の周面と帯状紙体7との間に取り込まれようとする
空気が前記螺旋溝10a,10bによって外部に逃がされる。
このとき第2図に示すように、前記帯状紙体7の左右両
側部7a,7bは、螺旋溝10a,10bを持たない平滑ロール周面
11a,11b上を摺接移動することになり、当該帯状紙体7
の左右両側部7a,7bが前記螺旋溝10a,10bの作用で左右巾
方向の張力9a,9bを受けることはなくなる。
尚、平滑ロール周面11a,11b上を摺接移動する帯状紙
体7の左右両側部7a,7bの巾lは、帯状紙体7の全巾W
に対し小さ過ぎても大き過ぎても駄目であり、帯状紙体
7の紙質や移動速度等の条件、フライロール6側の螺旋
溝10a,10bの構成条件、その他に応じて、前記のような
作用が得られるように定められるものであって、帯状紙
体7の全巾Wに対する前記巾lの割合だけでは決められ
るものではないが、全巾Wが3300mm程度の帯状紙体の場
合で平滑ロール周面11a,11b上を摺接する左右両側部7a,
7bの巾lを300〜500mm程度とした実験例では、好ましい
結果が得られた。この場合の螺旋溝10a,10bは、先に例
示した条件で形成した。
(考案の効果) 以上のように本考案の紙面艶出し用キャレンダーによ
れば、艶出し加工される帯状紙体の紙面に発生するシワ
を充分に抑えることができ、特に従来の全面に螺旋溝を
有するフライロールを使用した場合のような紙体両側部
の弛みに起因したシワの発生を完全に防止でき、極めて
高品質の艶出し加工紙が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は艶出し加工用キャレンダーの全体構成を説明す
る概略側面図、第2図は本考案の一実施例に用いるフラ
イロールと当該ロールによってガイドされる帯状紙体と
を示す正面図、第3図は前記フライロールの要部を示す
正面図、第4図は螺旋溝の断面形状を示す縦断面図であ
る。 1a〜1f……艶出し加工用ロール対、2……弾性ロール、
3……硬質ロール、4……送り出しリール、5……巻取
り用駆動リール、6……フライロール、7……帯状紙
体、10a,10b……螺旋溝、11a,11b……平滑ロール周面、
12a,12b……環状溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鷲見 弘志 徳島県阿南市豊益町吉田1番地 神崎製 紙株式会社富岡工場内 (56)参考文献 実開 昭50−142891(JP,U) 実公 昭31−16502(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質ロールと弾性ロールとからなる艶出し
    加工用ロール対を多段状に設け、上記各ロール毎に、表
    面に軸方向左右対称形に螺旋溝を刻設した通紙ガイド用
    フライロールを対向して設け、帯状紙体が各フライロー
    ルの周面にガイドされてUターンしながら上記艶出し加
    工用ロール対間を順次通過することによって帯状紙体の
    紙面が艶出し加工されるようになっている紙面艶出し用
    キャレンダーにおいて、上記フライロールの軸方向両端
    部に前記螺旋溝を刻設していない平滑ロール周面を有せ
    しめ、帯状紙体の巾方向両側部が該平滑ロール周面によ
    ってガイドされるように構成した紙面艶出し用キャレン
    ダー。
JP1989118627U 1989-10-09 1989-10-09 紙面艶出し用キャレンダー Expired - Lifetime JP2518076Y2 (ja)

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JPH0359392U JPH0359392U (ja) 1991-06-11
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JPS50142891U (ja) * 1974-05-10 1975-11-25

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