JP2517967B2 - 巻取スプ−ル - Google Patents

巻取スプ−ル

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JP2517967B2 JP62140914A JP14091487A JP2517967B2 JP 2517967 B2 JP2517967 B2 JP 2517967B2 JP 62140914 A JP62140914 A JP 62140914A JP 14091487 A JP14091487 A JP 14091487A JP 2517967 B2 JP2517967 B2 JP 2517967B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の巻取スプールを以下の項目に従って説明す
る。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術 D.発明が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な巻取スプールに関する。詳しくは、長
尺なフィルムや紙等を巻き取るための巻取スプール、特
に、フィルム等の巻取が終了した後巻き取ったフィルム
を取り外すことを要する巻取スプールに関するものであ
り、フィルム等の巻取を取外用の筒状部材等を介して行
なわなくても、巻き取ったフィルムを簡単に取り外すこ
とができるようにした新規な巻取スプールを提供しよう
とするものである。
(B.発明の概要) 本発明巻取スプールは、長尺なフィルムを巻き取ると
共にフィルムの巻取が終了した後巻き取ったフィルムを
取り外すことを要する巻取スプールにおいて、フィルム
の巻取を行なう部分の径を拡縮自在なるように構成する
ことによって、巻取済のフィルム巻き戻したりあるいは
フィルム等の巻取を取外用の筒状部材等を介して行なわ
なくても、巻き取ったフィルムをその巻取が終了した状
態から簡単に取り外すことができるようにしたものであ
る。
(C.背景技術) 例えば、長尺な印画用フィルムやインクリボン又は紙
等(以下、「フィルム等」と言う。)を使用して画像等
のプリントあるいはその他の所定の作業を行なう機器に
おいては、一般に、当該フィルム等が所定のスプール
(以下、「供給側スプール」と言う。)に略ロール状に
巻回された状態で所定のフィルム装着部に装着されると
共に、上記供給側スプールから引き出されたフィルム等
を巻き取るための巻取スプールが設けられており、フィ
ルム等の先端部を巻取スプールに巻き付けた状態で該巻
取スプールをフィルム巻取方向へ回転させることによっ
てフィルム等を走行せしめ、供給側スプールと巻取スプ
ールとの間の位置においてフィルム等によるあるいはフ
ィルム等に対する所定の作業が行なわれるようになって
いる。
ところで、この種のフィルム等が所定の作業に使用さ
れた御は廃棄される、即ち、使い捨てのものが多く、従
って、このようなフィルム等を使用する機器において
は、当該フィルム等の使用が完了した後、前記供給側ス
プールをフィルム巻取方向へ回転して巻取スプールに巻
取済のフィルム等を供給側のスプールに巻き戻したり、
あるいは巻取スプールとして使い捨てのものを使用して
フィルム等の巻取が終了した後その巻取スプールをフィ
ルム等と一緒に機器から取り外すことが行なわれてい
る。
(D.発明が解決しようとする問題点) ところが、使用済のフィルム等を機器外へ取り出すた
めに巻取スプールに巻き取られたフィルム等を供給側ス
プールに巻き戻すようにした場合は、その巻戻に少なか
らぬ時間がかかると共に供給側スプールをフィルム巻取
方向へ回転するための機構やフィルムの巻戻を行なうと
き巻取スプールをその駆動手段から切り離すためのクラ
ッチ機構等が必要になるという問題がある。
また、巻取スプールとして使い捨てのものを使用する
場合は巻取スプールが文字通り使い捨てになるので、極
めて不経済になると共に、その巻取スプールを機器に着
脱する手間がかかるという問題がある。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本発明巻取スプールは上記した問題点を解決
するために、長尺なフィルムを巻き取ると共にフィルム
の巻取が終了した後巻き取ったフィルムを取り外すこと
を要する巻取スプールにおいて、フィルムが巻き取られ
る部分、即ち、スプール軸をその軸方向と直交する断面
形状において複数の芯部材が略環状に配列されて略筒状
を為す構造にすると共に、該スプール軸の両端部に内嵌
されかつ略テーパー状の外周面を有するスプール径調節
軸と、前記複数の芯部材をスプール軸の軸心側へ付勢す
る弾発手段と、前記2つのスプール径調節軸の少なくと
も一方をその軸方向へ移動する移動手段とを設けたもの
である。
従って、本発明巻取スプールによれば、前記移動手段
によってスプール径調節軸を2つのスプール径調節軸間
の間隔が拡がる方向へ移動させれば、複数の芯部材が弾
発手段により互いにスプール軸の軸心側へ向けて変位さ
れるためスプール軸の径が小さくなり、これによって、
スプール軸と該スプール軸に巻き取られているフィルム
との間に適当な間隙が生ずるため、フィルムをスプール
軸による巻取が終了した状態のままでスプール軸から簡
単に取り外すことができる。
(F.実施例) 以下に、本発明巻取スプールの詳細を添付図面に示し
た実施例に従って説明する。
尚、図面に示した実施例は、本発明を、印画用感光フ
ィルムを使用して画像のプリントを行なうプリンターの
上記感光フィルムを巻き取るための巻取スプールに適用
したものである。
先ず、フィルムカセットの一例とプリンターの概要に
ついて説明し、その後で巻取スプールを有するフィルム
巻取部の詳細を説明する。
(a.フィルムカセット)[第2図、第3図] 1はフィルムカセットであり、該フィルムカセット1
は略円筒状のカセットケース2と、長尺な感光フィルム
3が略ロール状に巻回されかつその軸方向における両端
部にカセットケース2の外径より稍大径な遮光フランジ
4、4′が固定されたスプール5とから成り、スプール
5はその遮光フランジ4、4′がカセトケース2の両端
の開口面を閉塞する状態で該カセットケース2に回転自
在なるように支持されており、また、スプール5に巻回
されている感光フィルム3の先端部はカセットケース2
の外周部に形成されたフィルム出口2aを通ってカセット
ケース2外へ導出されている。
そして、感光フィルム3は適宜なフィルム基材の一方
の面に感光性の色素前駆体が塗布されて成る。該色素前
駆体は、例えば、所定の波長が紫外光を照射されること
により分子結合の構造が変化して硬化する、即ち、抗圧
的な非破壊性を生ずる極く微小なカプセルに所定の色素
前駆物質、即ち、後述する顕色紙に設けられた現像物質
と化合して所定の発色を成す物質を封入して成る。
(b.プリンターの概要)[第2図、第3図] 6はプリンターである。
(b−1.構成) 7はプリンター6の外筐であり、該外筐7は前後方向
(第3図における右方へ向う方向を前側とし、左方へ向
う方向を後側とする。また、同図における下方へ向う方
向を左側とし、上方へ向う方向を右側とする。以下の説
明において向きを示すときはこの方向によるものとす
る。)に長い箱形に形成されると共に、その前面の上端
寄りの大部分がカセット着脱口8になっており、該カセ
ット着脱口8にこれを開閉する前面扉9が設けられてい
る。
10はカセット装着部であり、該カセット装着部10は外
筐多7内部の上記前面扉9の上部と対向する部分に位置
しており、左右方向へ離間して配置されたスプール支持
壁11、11′と該スプール支持壁11、11′の後端部間を連
結したケース保持板12と左側のスプール支持壁11に回動
自在に支持されたカセット着脱板13等から成り、該カセ
ット着脱板13と右側のスプール支持壁11′の各対向面に
スプール支持突部14、14′が設けられている。
そして、前記フィルムカセット1は、そのフィルム出
口2aが下方を向く向きで、そのスプール5の遮光フラン
ジ4、4′の中心部に形成された凹部に上記スプール支
持突部14、14′が回転自在に内嵌され、かつ、そのカセ
ットケース2がケース保持板12に保持されることによ
り、カセット装着部10に装着される。
15はフィルム取出部であり、該フィルム取出部15は外
筐7の左側壁7aの後端寄り4分の1程度の部分の略中央
部に開部15aすると共に該開口部15aから稍内側へある程
度の奥行を有しており、その奥面の開口部15bに開閉扉1
6が設けられている。
17は巻取スプール18を有するフィルム巻取部であり、
該フィルム巻取部17の大部分は上記開閉扉16より右側に
位置している。
19及び19′は外筐7内の前後方向における略中央部に
位置した一対の加圧ローラ、20はその前端がカセット装
着部10の下方に位置し後端が加圧ローラ19と19′とが接
触する部分の入口側に接近して位置したフィルム案内
板、21、21′はフィルム案内板の右端に近接して位置し
た一対のフィルム送りローラ、22、22′及び23、23′は
加圧ローラ19と19′とが接触する部分の出口側と巻取ス
プール18との間に配置されたフィルムガイドであり、カ
セット装着部10に装着されたフィルムカセット1から引
き出された感光フィルム3はフィルム送りローラ21と2
1′との間を通された後フィルム案内板20の上面に沿う
ように延びると共に加圧ローラ19と19′との間を通さ
れ、次いで、フィルムガイド22、22′及び23、23′の各
対向間隙24、24′(以下、「フィルム走行路」と言
う。)を通された後巻取スプール18に巻き取られるパス
を通されている。
25は感光フィルム3の露光面を所定の画像信号に応じ
たパターンで露光するための多数のオプチカルファイバ
ーを束ねて成る光源(以下、「FOT」(ファイバー・オ
プチカル・チューブ)と言う。)であり、感光フィルム
3のうちカセット装着部10とフィルム送りローラ21、2
1′との間の部分の略中間の部分が上記FOT25の発行面25
aと接触している。
26はプリント用紙であるところの顕色紙、即ち、感光
フィルム3に設けられている前記色素前駆物質と化合し
て所定の発色を為す現像物質が塗布された顕色紙27、2
7、・・・が多数収納された給紙トレイであり、上記顕
色紙27、27、・・・は所定のタイミングで、給紙ローラ
28によって、一枚づつ、その先端部が加圧ローラ19、1
9′の接触部の入口側に差し込まれるように供給され
る。
29はプリントが為された顕色紙27、27、・・・を受け
る排紙トレイ、30は排紙トレイ29と加圧ローラ19、19′
との間に配置された排紙ベルトである。
(b−2.動作) しかして、感光フィルム3は、FOT25の発光面25aと接
触する位置において該FOT25から射出される所定の画像
信号に応じた光を照射されることによって露光されなが
ら所定の距離走行されることにより一定の領域が印画フ
ィルムに形成され、その状態から、顕色紙27が加圧ロー
ラ19と19′との間へ供給されると共に該供給された顕色
紙27と感光フィルム3の前記印画フィルムとされた部分
とが重ね合せられた状態で加圧ローラ19、19′によって
加圧されながら一体的に走行され、それにより、感光フ
ィルム3の色素前駆物質のうち露光が為されていないも
ののカプセルが破壊され、それに封入されていた色素前
駆物質が顕色紙27に転写されて該顕色紙27に所定の画像
がプリントされ、プリントが為された顕色紙27が排紙ベ
ルト30により排紙トレイ29へ送り出されて行くことにな
る。
(c.フィルム巻取部)[第1図乃至第6図] フィルム巻取部17は前記開閉扉16及びスプール軸を覆
うスプールカバーと該スプールカバー開閉機構等から成
る。
(c−1.巻取スプール)[第1図乃至第6図] 巻取スプール18は外筐7に回転自在に支持された回転
軸と該回転軸に支持された2つのスプール径調節軸と両
端部が該スプール径調節軸に各別に支持されたスプール
軸と上記2つのスプール径調節軸の一方を移動せしめる
前記開閉扉16等から成る。
(c−1−a.回転軸)[第1図、第2図、第4図乃至第
6図] 31は巻取スプール18の軸心部を成す回転軸であり、該
回転軸31は外筐7の右側壁7bと前記フィルム取出部15の
奥面に形成された開口部15bとの間の距離より稍長い長
さを有しており、その中央部から稍左側へ寄った位置に
スプリング受部32が形成されている。
33は略円筒状に形成された軸受ハウジングであり、該
軸受ハウジング33はその右端部が外筐7の右側壁7bのう
ち前記フィルム取出部15の中心部と略対向する位置に固
定されると共にその両端部に軸受34、34′が設けられて
おり、回転軸31はその右端寄りの部分が上記軸受34、3
4′に回転自在に支持されることによって、外筐7内部
の後端寄りの部分の高さ方向における中央部から稍上方
へ寄った位置に左右方向に延びる状態で位置している。
そして、回転軸31の軸受ハウジング33から右側へ突出
した部分にプーリ35が設けられており、回転軸31はモー
タ36の回転力を駆動機構37を介して上記プーリ35に伝達
されることにより所定のタイミングでフィルム巻取方
向、即ち、第2図における時計回り方向へ回転されるよ
うになっている。
また、回転軸31の左端部31aは他の部分より小径に形
成されると共にこの部分にストッパ38が固定されてい
る。
(c−1−b.スプール径調節軸)[第1図乃至第6図] 39及び40は後述するスプール軸の径を拡縮するための
スプール径調節軸である。
左側のスプール径調節軸39はその左端部を除く大部分
の外周面39aが右端へ行くに従って次第にその形が小さ
くなる略円錐台状を為すテーパー面に形成されると共に
該外周面39aの左端、即ち、径が太い方の端に当接フラ
ンジ39bが突設され、また、その軸心部に挿通孔39cが形
成されている。
尚、上記外周面39aのうち径が一番太い部分は前記回
転軸31の略3倍の太さを有しており、また、径が一番小
さい部分は径が一番大きい部分の略半分の太さになって
いる。
そして、左側のスプール径調節軸39は、その挿通孔39
cに回転軸31の左端寄りの部分が摺動自在に挿通される
ことによって、該回転軸31にその軸方向へ移動自在なる
ように支持されると共に、その右端面と回転軸31の前記
スプリング受部32との間に設けられた圧縮コイルスプリ
ング41の弾発力によって、常時、左方の移動力を付勢さ
れており、右側へ向けて押圧されていない状態において
は、第1図(B)に示すように、その左端面がストッパ
38に当接した位置(以下、「縮径位置」と言う。)に保
持されている。
尚、スプール径調節軸39は図示しないキーによって回
転軸31に対してそのの軸回り方向への回り止めが為され
ており、従って、スプール径調節軸39は該回転軸31と一
体的に回転することになる。
また、右側のスプール径調節軸40は円板状を為す規制
フランジ40aと該規制フランジ40aの中央部から右方へ突
出したボス部40bと左方へ突出した調節部40cとが一体に
形成されて成ると共に、その軸心部に孔40dが形成され
ており、調節部40cは左側のスプール径調節軸39の長さ
の略半分の長さを有すると共にその外周面40eが左方へ
行くに従って次第に径が小さくなる略円錐台状を成すテ
ーパー面に形成され、この外周面40eの径が一番大きい
部分は左側のスプール径調節軸外周面39aの径が一番大
きい部分の太さと略同じ太さを有し、また、調節部40c
の軸方向における略中間部の太さは左側のスプール径調
節軸39の外周面39aの当接フランジ39bより稍右側寄りの
部分の太さと略同じ太さになっている。
そして、右側のスプール径調節軸40はその孔40dに回
転軸31のうち軸受ハウジング33に左端に近接した部分が
挿通されることによって該回転軸31に支持されると共
に、図示しないキーによって回転軸31に対する回り止め
が為されている。
従って、右側のスプール径調節軸40も回転軸31と一体
的に回転することになる。
しかして、回転軸31に2つのスプール径調節軸39、40
が互いにその軸方向へ離間して設けられており、これら
2つのスプール径調節軸39と40との間の距離は左側のス
プール径調節軸39が移動することによって変化すること
になる。
尚、左側のスプール径調節軸39が前記縮径位置に来て
いるときの該スプール径調節軸39の当接フランジ39bと
右側のスプール径調節軸40の規制フランジ40aとの間の
距離は前記感光フィルム3の幅より稍長い長さになって
いる。
(c−1−c.スプール軸)[第1図乃至第6図] 42は巻取スプールのスプール軸、即ち、感光フィルム
3の巻取をするための軸であり、該スプール軸42は略環
状に配列された3つの芯部材から成る。
即ち、43、43、43は芯部材であり、これら芯部材43、
43、43は感光フィルム3の幅と略等しい長さを有し、か
つ、その長手方向と直交する断面形状が中心角で略120
゜の円弧状を為す比較的厚手の樋状に形成されると共
に、その外周面の長手方向における中間部と両端寄りの
全部の3つの位置に両端が周方向における両側縁にまで
に達した比較的深い溝44、44、・・・が形成されてい
る。
そして、これら3つの芯部材43、43、43は、その各外
周面が周方向に略連続するように、即ち、略環状に配列
された状態で、その溝44、44、・・・の互いに連続する
ように位置した3つのものに略輪ゴム状を為す弾発部材
45、45、45が各別に嵌合されることによって、1つの円
筒体を構成するように結合されており、これにより、略
円筒状を為すスプール軸42が形成されている。
また、このように構成されたスプール軸42はその軸方
向における両端部が前記左側のスプール径調節軸39のテ
ーパー状を為す部分と右側のスプール径調節軸40の調節
部40cにそれぞれ外嵌されることによってこれら2つの
スプール径調節軸39と40とによって支持されている。
尚、左側のスプール径調節軸39が前記縮径位置に来て
いるときはスプール軸42の左端が左側のスプール径調節
軸39の外周面39aの当接フランジ39bから稍右寄りの部分
に接触し、右側の開口縁が右側のスプール径調節軸40の
調節部40cの外周面40eの軸方向における中間部に接触し
ており、この状態において、芯部材43、43、43はその隣
接するもの同士のそれぞれの側端面が互いに略接触して
いる。従って、スプール軸42の径はこの状態、即ち、左
側のスプール径調節軸39が縮径位置に来ている状態にお
いて最も小さくなる。
また、芯部材43、43、43はスプール径調節軸39、40に
対してその軸方向へは相対的に移動自在なるように外嵌
されているが、その軸回り方向へな図示しない回止手段
によって回り止めが為されており、従って、スプール軸
42も前記回転軸31及びスプール径調節軸39、40と一体的
に回転することになる。
(c−1−d.開閉扉)[第1図、第3図、第5図] 開閉扉16はその主部16aが前記フィルム取出部15と略
同じ大きさを有する矩形の板状を為すと共に上下両側縁
から突片16b、16cが右側へ向けて略水平に突設されてお
り、該突片16b、16cの後端部は他の部分より幅広に形成
されている。
そして、主部16aの右側面の略中央部に軸方向に短い
略円筒状を為す支持部材46が回転自在に支持されてお
り、該支持部材46の先端に前記右側のスプール径調節軸
40の規制フランジ40aと略同じ大きさを有する規制フラ
ンジ47が一体に形成されている。
尚、支持部材46の孔46aの径は左側のスプール径調節
軸39の左端部39dが略ぴったり嵌合する大きさを有して
いる。
48は巻取スプール18の上方に位置し、かつ、外筐7の
左右両側壁7a、7b間に架け渡されたシャーシ、49は外筐
7の後壁7cの内面のうちフィルム取出部15の下方より稍
右寄りの位置から前方へ向けて突設された扉支持片であ
り、該扉支持片49と前記シャーシ48との間に扉支持軸50
が支持されている。
そして、開閉扉16はその突片16b、16cの幅広に形成さ
れた後端部の右寄りの部分が上記扉支持軸50に回動自在
に支持されていて、第1図(A)に示すようにフィルム
取出部15の開口部15bを塞ぐように位置した位置(以
下、「閉塞位置」と言う。)と第1図(B)に示すよう
にフィルム取出部15の上記開口部15bを完全に開放した
位置(以下、「開放位置」と言う。)との間を移動する
ようにされている。
尚、前記回転軸31の左端部31aは開閉扉16が上記閉塞
位置に来たときその大部分が該開閉扉16に設けられた支
持部材46の孔46a内に位置される。
51は開閉扉16の下側の突片16cのうち開閉扉16が閉塞
位置に来ている状態において扉支持軸50の左前方に位置
すると共に開閉扉16が開放位置に来ている状態において
扉支持軸50の左後方に位置する部分から下方へ向けて突
設されたバネ掛ピン、52は扉支持片49の扉支持軸50の右
側の位置から下方へ向けて突設されたバネ掛ピンであ
り、これらバネ掛ピン51と52との間に引張スプリング53
が張設されている。
尚、この引張スプリング52の引張力は回転軸31に外嵌
されている前記コイルスプリング、即ち、左側のスプー
ル径調節軸39を常時左側へ向けて付勢しているコイルス
プリング41の反発力より強くされている。
しかして、開閉扉16のバネ掛ピン51が扉支持軸50と扉
支持片49のバネ掛ピン52とを通る直線より前側に来てい
るときは開閉扉16に第1図における反時計回り方向への
回動力が付勢されるので、この状態になると開閉扉16は
前記閉塞位置まで移動され、かつ、その位置に保持され
ることになり、また、開閉扉16のバネ掛ピン51が前記直
線の後側に来ているときは開閉扉16に第1図における時
計回り方向への回動力が付勢されることになり、この状
態になると開閉扉16は開放位置まで移動され、かつ、そ
の位置に保持されることになる。
尚、54は開閉扉16の把手であり、開閉扉16を開閉する
ときに使用される。
(c−1−e.スプール軸の径の拡縮)[第1図(A)、
第1図(B)] そこで、第1図(B)に示す状態から開閉扉16が閉塞
位置に移動して来ると、回転軸31の左端寄りの部分及び
ストッパ38が開閉扉16の支持部材46の孔46a内に相対的
に挿入され、かつ、スプール径調節軸39の左端部、即
ち、当接フランジ39bから左側の部分39dが上記孔46aの
先端部にぴったり内嵌してスプール径調節軸39が開閉扉
16に支持されることになる。
また、これと共に支持部材46の規制フランジ47がスプ
ール径調節軸39の当接フランジ39bの左端面に当接して
スプール径調節軸39を右側へ向けて押圧し、該スプール
径調節軸39をコイルスプリング41の弾発力に抗して右側
へ移動せしめることになる。すると、スプール径調節軸
39のテーパー面39a及び当接フランジ39bがスプール軸42
の左端面に当接して該スプール軸42をその右端が右側の
スプール径調節軸40の規制フランジ40aに当接もしくは
略当接するまで右方へ向けて押圧することになる。
従って、スプール軸42が稍右側へ移動されると共に2
つのスプール径調節軸39と40が相対的にこれらの間の距
離を縮める方向へ移動され、スプール軸の左端は左側の
スプール径調節軸39のテーパー面39aの一番径が太い部
分に嵌合し、かつ、右端は右側のスプール径調節軸40の
テーパー面40eの一番径が太い部分に嵌合することにな
る。
しかして、スプール軸42を構成している3つの芯部材
43、43、43の両端部がスプール径調節軸39、40のテーパ
ー面39a、40eにより、スプール軸42の軸心から遠去かる
方向へ移動せめられることになり、これによって、スプ
ール軸42の径が拡大することになる。
尚、この状態における左側のスプール径調節軸39の位
置を「拡径位置」と言う。
また、開閉扉16が開放位置側へ移動されると、該開閉
扉16による左側のスプール径調節軸39に対する右方への
押圧が解除されるので、該スプール径調節軸39がコイル
スプリング41の押圧力によって縮径位置へと移動される
ことになる。
従って、2つのスプール径調節軸39と40との間の距離
が拡がると共に左側のスプール径調節軸39のテーパー周
面39aの一番径が大きい部分が左側へ逃げるので、芯部
材43、43、43はこれらをスプール軸42の軸心部へ付勢し
ている前記弾発部材45、45、45の弾発力によってその左
右両端がスプール径調節軸39、40のテーパー面39a、40e
を辷ってスプール軸42の軸心へ向けて移動することにな
り、これによって、スプール軸42の径が縮小することに
なる。
(c−2.スプールカバー)[第1図乃至第5図] (c−2−a.構造) 55及び56はスプール軸42を囲むように設けられたスプ
ールカバーである。
57は前側のスプールカバー55の主部、58は後側のスル
ープカバー56の主部であり、これら主部57及び58は左右
方向における長さがスプール軸42の長さより稍短い長さ
を有すると共に、側方から見て、前側のスプールカバー
の主部57は略逆くの字形を為すと共に屈曲点から下方の
部分のうち上端部を除く部分が前側の突出した円弧状に
湾曲されており、また、後側のスプールカバー57の主部
58は後側が突出した円弧状に湾曲され、かつ、下端部58
aが稍外方へ屈曲されている。
そして、前側のスプールカバー55の主部57の上半部の
左右両側縁から腕59、59′が上方斜め前側へ向けて突設
され、後側のスプールカバー56の主部58の上端部の左右
両側縁から腕60、60′が略上方へ向けて突設されてい
る。
また、前側のスプールカバー55の主部57下縁寄りの部
分には左右方向へ所定の間隔を置いて主部57の下縁に達
した切欠57a、57a、・・・が形成され、これら切欠57
a、57a、・・・のそれぞれの左右両脇の部分に略リング
状の支持片57b、57b、・・・が切起状に形成されてお
り、これら支持片57b、57b、・・・に切欠57a、57a、・
・・内に位置せしめられた押付ローラ61、61、・・・を
回転自在に支持した軸62、62、・・・,の両端が支持さ
れている。尚、後側のスプールカバー56の主部58の下端
縁寄りの部分にも同様にして押付ローラ61′、61′、・
・・が回転自在に支持されている。
(c−2−b.シャーシへの支持) 63、63′及び64、64′は前記シャーシ48から下方へ向
けて突設されたカバー支持片であり、左右に適当に離間
して配置されている。そして、前側のカバー支持片63、
63′下端部に前側のスプールカバー55の腕59、59′が支
持ピン65、65′を介して前後方向へ回動自在なるように
支持され、また、後側の2つのカバー支持片64、64′の
下端部に後側のスプールカバー56の腕60、60′が支持ピ
ン66、66′を介して前後方向へ回動自在なるように支持
されている。
67、67′は2つのスプールカバー55と56との間を連結
したリンクであり、該リンク67、67′はその前端部が前
側のスプールカバー55の腕59、59′の支持ピン65、65′
に支持された位置から後ろ上方へ寄った位置に設けられ
た連結ピン68、68′と回動自在に連結され、後端部が後
側のスプールカバー56の腕60、60′の支持ピン66、66′
に支持された位置から後ろ下方へ寄った位置に設けられ
た連結ピン69、69&と回動自在に連結されている。
70、70′は前側のスプールカバー55の腕59、59′のう
ち支持ピン65、65′の略真上の位置に突設されたバネ掛
ピン、71、71′はシャーシ48の前端部から下方へ向けて
突設されたバネ掛片であり、該バネ掛片71、71′と上記
バネ掛ピン70、70′との間に引張スプリング72、72′が
張設されている。
従って、前側のスプールカバー55には、常時、第2図
における時計回り方向への回動力が付勢されているの
で、これを反時計回り方向へ回動せしめる押圧力が加え
られていないときは第2図に示すように、その押付ロー
ラ61、61、・・・がスプール軸42の外周面のうち前方下
側を向く部分に弾接すると共に、主部57がスプール軸42
の前側略半分を覆うように位置することになる。また、
リンク67、67′には前側のスプールカバー56に付勢され
た前記回動力によって、常時、前方稍斜め上方へ向かう
移動力が付勢されるので、後側のスプールカバー56に、
常時、第2図における反時計回り方向への回動力が付勢
されることになり、これを時計回り方向へ回動せしめる
押圧力が加えられていないときは、第2図に示すよう
に、その押付ローラ61′、61′、・・・がスプール軸42
の外周面のうち後側下方を向いている部分に弾接すると
共に、その主部58の下端部を除く大部分がスプール軸42
の後側略半分を覆うように位置されることになる。
しかして、この状態において、スプール軸42の大部分
がスプールカバー55及び56によって覆われると共にその
外周面とスプールカバー55、56との間に空間73が形成さ
れることになり、また、後側のスプールカバー56の主部
58の下端部58aの先端部が後側のフィルムガイド23、2
3′のうち下側のもの23′の後端部に下方から軽く接触
し、それによって、上記フィルムガイド23、23′により
形成された前記フィルム走行路24′がスプール軸42とス
プールカバー55、56との間に形成された前記空間73に連
続されることになる。
(c−3.感光フィルムの巻取)[第2図] そこで、巻取スプール18による前記感光フィルム3の
巻取は次のように行なわれる。
尚、感光フィルム3の巻取が行なわれるときは開閉扉
16が閉塞位置に来ており、従って、左側のスプール径調
節軸39が拡径位置に来ており、スプール軸42はその形が
最も大きい状態になっている。
(c−3−a.ローディング) 感光フィルム3は、先ず、前記したパスを通るように
ローディングされる。尚、このローディングはカセット
装着部10に装着されたフィルムカセット1から感光フィ
ルム3を適当量引き出すと共にその先端部をフィルム送
りローラ21、21′の接触部に差し込み、その状態からロ
ーディング指令を行なうことによって為される。
即ち、感光フィルム3の先端部がフィルム送りローラ
21、21′の接触部に差し込まれた状態からローディング
動作が開始すると、フィルム送りローラ21、21′の上側
のもの21が第2図における時計回り方向へ、加圧ローラ
19、19′の下側のもの19′が反時計回り方向へ、巻取ス
プール18が時計回り方向へそれぞれ回転され、それによ
り、感光フィルム3がフィルム案内板20、フィルムガイ
ド22、22′及び23、23′等によって走行方向を案内され
ながら走行されると共に、その先端部はフィルムガイド
23、23′を出た後今後は後側のスプールカバー56の主部
58の下端部58aに案内されてスプールカバー55、56とス
プール軸42との間の前記空間73内にその下端部から導入
されて行くことになる。そして、上記空間73に導入され
た感光フィルム3の先端部は、先ず、後側のスプールカ
バー56に設けられた押付ローラ61′、61′、・・・とス
プール軸42の外周面とによって挟まれ、次いで、前側の
スプールカバー55に設けらえた押付ローラ61、61、・・
・とスプール軸42の外周面とによって挟まれることによ
りスプール軸42の外周面に密着され、それによって、ス
プール軸42に対してスリップすることなしに巻き付けら
れて行くことになる。
しかして、感光フィルム3の先端部がスプール軸42に
数回巻き付けられたところで巻取スプール18、加圧ロー
ラ19、19′及びフィルム送りローラ21、21′の回転が停
止される。
(c−3−b.感光フィルムの巻取) また、このようにして感光フィルム3のローディング
が為された状態からプリント動作が行なわれると、フィ
ルム送りローラ21、21′、加圧ローラ19、19′、巻取ス
プール18が前記回転方向へ間歇的に又は一定時間連続し
て回転され、それによって感光フィルム3が走行される
と共にスプール軸42に巻き取られて行く。
尚、スプール軸42による感光フィルム3の巻取が進む
につれてスプール軸42の巻き取られた感光フィルム3の
巻径が大きくなり、それに伴って、スプールカバー55及
び56が互いに開くように移動されて行くことになる。
(c−4.スプールカバー開閉機構)[第1図乃至第5
図] 74はスプールカバー開閉機構であり、前記開閉扉16と
後述する3つのレバーにより構成されている。
(c−4−a.構成) 75はスライドレバーであり、左右方向に細長に板状を
為し、かつ、左右方向に離間した位置に左右方向に長い
長孔76、76、・・・が形成されると共にその左右両端部
が幅広に形成されており、該幅広に形成された部分の右
側縁の大部分が右端へ行くに従って次第に後方へ変位す
る斜縁75a、75bに形成されている。
そして、スライドレバー75は、その長孔76、76、・・
・にシャーシ48の後縁寄りの部分から下方へ突出された
ガイドピン77、77、・・・が摺動自在に係合されること
によって、シャーシ48の下面側に一定の範囲内で左右方
向へ移動自在なるように支持されている。
78及び78′は後側のスプールカバー56の腕60、60′を
押圧するための押圧レバーであり、これら押圧レバー78
及び78′は前後方向に長い板状に形成されると共に前後
方向に離間した位置に前後方向ちに長い長孔79、79及び
79′、79′が形成され、また、後端部に下方へ向けて突
された被押圧ピン80、80′が設けられている。
そして、これら押圧レバー78、78′は、その長孔79、
79及び79′、79′にシャーシ48の前記カバー支持片64、
64′の後方の位置から下方へ向けて突設されたガイドピ
ン81、81及び81′、81′が摺動自在に係合されることに
よって、シャーシ48に一定の範囲内で前後方向へ移動自
在なるように支持されると共に、図示しない弾発手段に
よって常時後方へ向けての移動力が付勢されており、前
方へ向けて押圧されていないときは長孔79、79及び7
9′、79′の前端縁がガイドピン81、81及び81′、81′
に当接した位置に保持されている。
しかして、この状態において、押圧レバー78、78′の
前端面が後側のスプールカバー56の腕60、60′の後側縁
に近接して位置すると共に、スライドレバー75はその斜
縁75a、75bに押圧レバー78、78′の被押圧ピン80、80′
が接触されかつその長孔76、76、・・・の右端縁がガイ
ドピン77、77、・・・に当接することによって左方向へ
の移動を阻止されている。
尚、開閉扉16の上側の突片16bのうち開閉扉16が閉塞
位置に来ている状態において扉支持軸50の略真左の位置
から押圧ピン82が上方へ向けて突設されている。
(c−4−b.動作) そこで、開閉扉16が開放位置へと移動すると、第1図
(B)に示すように、押圧ピン82がスライドレバー75の
左端縁を右方へ向けて押圧することになり、それによっ
て、スライドレバー75が右側へ移動されてその斜縁75
a、75bが押圧レバー78、78′の被押圧ピン80、80′を前
方へ向け押圧することになる。
従って、押圧レバー78、78′が前方へ移動されるの
で、第4図に示すように、その前端面が後側のスプール
カバー56の腕60、60′の上端部の後側縁を前方へ向けて
へ押圧することになり、それによって、後側のスプール
カバー56が支持ピン66、66′を回動中心として時計回り
方向へ回動せしめられると共に、該回動によってリンク
67、67′が略後方へ引っ張られるため前側のスプールカ
バー55が支持ピン65、65′を回動中心として反時計回り
方向へ回動されることになる。
しかして、2つのスプールカバー55及び56がスプール
軸42から前後方向へ離れるように互いに開くことにな
る。
尚、この状態は、開閉扉16が引張スプリング53の引張
力によって開放位置に保持されることによって保持され
る。
また、開閉扉16が開放位置から閉塞位置の方へと移動
すると、スライドレバー75の左方へ移動できる状態とな
るので、押圧レバー78、78′がこれらに付勢されている
移動力によって後方へ戻ることになり、それによって、
その被押圧ピン80、80′がスライドレバー75の斜縁75
a、75bを押圧してスライドレバー75を左方へ移動せしめ
ると共に、前側のスプールカバー55が時計回り方向へ、
後側のスプールカバー56が反時計回り方向へそれぞれ回
動され、それによって、これらスプールカバー55、56の
押付ローラ61、61、・・・、61′、61′、・・・が感光
フィルム3を挟んで又は直接にスプール軸42の外周面に
弾接することになる。
(c−5.巻取りスプールに巻き取られたフィルムの取外
し)[第1図(B)、第4図] そこで、フィルムカセット1に収納されていた感光フ
ィルム3の巻取スプール18による巻取が完了した後、そ
の感光フィルム3は次のようにして巻取スプール18から
取り外される。
先ず、開閉扉16を開放位置へと移動する。
これによって、フィルム取出部15の開口部15bが開放
され、また、スプールカバー55と56が前記スプールカバ
ー開閉機構74により開かれるのでスプール軸42がスプー
ルカバー55、56による覆いから解放されると共に、左側
のスプール径調節軸38が縮径位置へと移動されてスプー
ル軸42の径がそれまで感光フィルム3を巻き取っていた
ときの径より小さくなる。
しかして、第4図に示すように、スプール軸42によっ
て略ロール状に巻き取られた使用済の感光フィルム3と
スプール軸42との間に間隙が生ずるので、フィルム取出
部15から手を入れてこのロール状に巻き取られている感
光フィルム3を簡単に外筐7外へ取り出すことができ
る。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明巻
取スプールは、長尺なフィルムを巻き取ると共にフィル
ムの巻取が終了した後巻き取ったフィルムを取り外すこ
とを要する巻取スプールであって、軸方向と直交する断
面形状において複数の芯部材が略環状に配列されて略筒
状を為すスプール軸と、該スプール軸の両端部に内嵌さ
れかつ略テーパー状の外周面を有するスプール径調節軸
と、前記複数の芯部材をスプール軸の軸心側へ付勢する
弾発手段と、前記2つのスプール径調節軸の少なくとも
一方をその軸方向へ移動せしめる移動手段とを備え、ス
プール軸に巻き取られたフィルムを取り外すときは2つ
のスプール径調節軸間の間隔を拡げてスプール軸の径を
小さくするようにしたことを特徴とする。
即ち、本発明によれば、前記移動手段によってスプー
ル径調節軸を2つのスプール径調節軸間の間隔が拡がる
方向へ移動させれば、複数の芯部材が弾発手段により互
いにスプール軸の軸心側へ向けて変位されるため、スプ
ール軸の径が小さくなり、これりよって、スプール軸と
該スフール軸に巻き取られているフィルムとの間に適当
な間隙が生ずるため、フィルムをスプール軸から簡単に
取り外すことができる。
しかして、本発明巻取スプールによれば、巻取スプー
ルに巻取済のフィルムを供給側のスプール等に巻き戻し
たりあるいはフィルムの巻取を取外用の筒状部材等を介
して行なわれなくても、巻取スプールに巻き取られたフ
ィルムをそのまま巻取スプールから取り外すことができ
る。
尚、前記実施例においては、2つのスプール径調節軸
の一方に他方のスプール径調節軸から遠くなる方向への
移動力を常時付勢すると共にスプール軸に巻き取られた
フィルムを取り外すとき必要的に操作される操作部材に
上記一方のスプール径調節軸を他方のスプール径調節軸
側へ向けて押圧する押圧部を設け、上記操作部材がフィ
ルムの取外を行なうとき以外の位置に来ているときはそ
の押圧部が一方のスプール径調節軸を前記移動力に抗し
て押圧することにより2つのスプール径調節軸間の間隔
がスプール軸の径が大きくなる間隔に保持し、操作部材
がフィルムの取外しを行なうときの位置へと移動された
ときは一方のスプール径調節軸がそれに付勢されている
移動力によって自動的に他方のスプール径調節軸から遠
くなる位置へと移動させるようにしたが、このようにす
ることによって、2つのスプール径調節軸間の間隔を変
えるための特別な操作をしないでもスプール軸の径を所
定の作業内容に応じた大きさに変更することができる。
また、前記実施例においてはスプール軸を3つの芯部
材により構成した、即ち、スプール軸をその周方向へ3
分割したが、この分割は2分割又は4分割以上でも良
く、また、スプール軸の外形も円筒状である必要は無
く、例えば、その横断面形状が多角形状を為す形態であ
っても良い。
そして、芯部材をスプール軸の軸心側へ向けて付勢す
る弾発手段は、実施例に示した輪ゴム状のものに限ら
ず、芯部材をスプール軸の軸心側へ付勢するものであれ
ばどのようなものであっても良く、例えば、芯部材をス
プール軸の軸心側へ弾発的に引き寄せる構造のものであ
っても良い。
更に、前記実施例においては、スプール軸の径を変更
するとき2つのスプール径調節軸の一方だけを他方をス
プール径調節軸に対して移動するようにしたが、場合に
よっては2つのスプール径調節軸の両方を移動するよう
にしても良い。
尚、前記した実施例においては、本発明をプリンター
用の感光フィルムを巻き取るための巻取スプールに適用
したものを示したが、本発明巻取スプールは、このよう
な適用例に限られること無く、長尺な各種のフィルムや
紙等を巻き取ると共にそのフィルム等の巻取が終了した
後巻き取ったフィルム等を取り外すことを要する各種の
巻取スプールに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明巻取スプールを感光フィルムを使用して画
像のプリントを行なうプリンター用の上記感光フィルム
を巻き取るための巻取スプールに適用した実施の一例を
示すものであり、第1図(A)はフィルム巻取時におけ
る第2図のI−I線に沿う断面図、第1図(B)はフィ
ルム取外時における第2図のI−I線に沿う断面図、第
2図はプリンターの概略縦断面図、第3図はプリンター
の概略水平断面図、第4図はフィルム取外時における第
3図のIV−IV線に沿う拡大断面図、第5図はフィルム巻
取部の要部拡大斜視図、第6図は巻取スプールの拡大分
解斜視図である。 符号の説明 3……フィルム、 18……巻取スプール、 39、40……スプール径調節軸、 39a、40e……外周面、 42……スプール軸、43……芯部材、 45……弾発手段、 16、46、53……移動手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺なフィルムを巻き取ると共にフィルム
    の巻取が終了した後巻き取ったフィルムを取り外すこと
    を要する巻取スプールであって、 軸方向と直交する断面形状において複数の芯部材が略環
    状に配列されて略筒状を為すスプール軸と、 該スプール軸の両端部に内嵌されかつ略テーパー状の外
    周面を有するスプール径調節軸と、 前記複数の芯部材をスプール時の軸心側へ付勢する弾発
    手段と、 前記2つのスプール径調節軸の少なくとも一方をその軸
    方向へ移動せしめる移動手段とを備え、 スプール軸に巻き取られたフィルムを取り外すときは2
    つのスプール径調節軸間の間隔を拡げてスプール軸の径
    を小さくするようにした ことを特徴とする巻取スプール
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