JP2517691Y2

JP2517691Y2 - 椅子の支持構造

Info

Publication number: JP2517691Y2
Application number: JP4494793U
Authority: JP
Inventors: チャンシーンルイ
Original assignee: ウェイリヘルシーチェアーコーポレーション
Priority date: 1993-08-18
Filing date: 1993-08-18
Publication date: 1996-11-20
Anticipated expiration: 2006-11-20
Also published as: JPH0713243U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、椅子の改良構造に関す
るものであり、特に柔構造支持部を有する椅子の支持構
造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今日において使用される通常型の椅子
は、通風を目的として椅子の枠内に複数の平行支持部を
有しているか、柔らかい感触を与えるためにソファータ
イプのクッションを有しているかのいずれかである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者タ
イプの椅子は安楽性において欠点を有しており、後者タ
イプの椅子は通風性において欠点を有している。従っ
て、本考案は、それら両者の欠点を排除する椅子の改良
構造を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の主目的は、使用
者の背骨の両側に配置された二列のローラと臀部の両下
方に配置された二列のローラによるマッサージ効果を与
える改良型椅子構造を提供することである。

【０００５】本考案の特徴は、本椅子が垂直部分と脚体
に搭載された水平部分とを備えた枠体と、当該枠体の垂
直部分に水平に配置された複数の柔構造支持手段と、隣
接するそれぞれの当該柔構造支持手段間に回転可能に配
置され、当該柔構造支持手段に対して略垂直なローラ手
段の第１列を構成するローラ手段と、当該ローラ手段の
第１列と平行に形成され、前記枠体の前記垂直部分の中
央線に対して人の背骨幅よりさらに離れて対称的に配列
されており、前記柔構造支持手段に対して実質的に垂直
なローラ手段の第２列を構成するローラ手段とを有して
おり、前記それぞれのローラ手段は前記柔構造支持手段
に垂直な回転軸を有しており、着席時に使用者の背骨は
前記二列のローラ間に位置し、前記垂直枠部分にもたれ
ると前記ローラによるマッサージ効果を受けることがで
きるものである。

【０００６】本考案の別の特徴によれば、本椅子が前記
枠体の水平部分に水平に配置された複数の柔構造支持手
段と、当該水平枠の隣接するそれぞれの柔構造支持手段
間に回転可能に配列され、当該柔構造手段に実質的に垂
直なローラの第３列を構成するローラ手段と、当該ロー
ラ手段の第３列と平行に形成され、前記水平枠の中央線
に対して人の臀部幅より狭く対称的に配列されているロ
ーラの第４列を構成するローラ手段とをさらに有してお
り、前記第３列及び第４列のローラ手段はそれぞれ前記
柔構造支持手段に垂直な回転軸を有しており、着席時に
使用者の臀部は当該二列のローラ列上方に位置し、ロー
ラによるマッサージ効果を受けることができるものであ
る。上記並びにその他の目的は添付の図面を参照に付し
た以下記載の詳細な説明によって当業者には自ずから明
らかになるであろう。

【０００７】

【作用】上記構成により、二列のローラ手段は、使用者
からの圧力を均等に配分する効果を有しており、柔構造
支持手段と二列のローラ手段とによって安楽性と通風性
に優れた椅子が提供される。さらに、二列のローラ手段
がそれぞれ前記柔構造支持手段に垂直な回転軸を有して
いるため、着席時に使用者の背中又は臀部が前記二列の
ローラの回転によるマッサージ効果を得る。

【０００８】

【実施例】図１に示すように、本考案を具体化した椅子
は、垂直部分１１Ａと脚体１０に搭載された水平部分１
１Ｂとを備えた枠体１１を有している。細長い複数の柔
構造手段３０が垂直部分１１Ａに水平に配置されてい
る。水平枠１１Ｂ付近の垂直枠１１Ａの部分は、通常、
使用者と接触しないため、そこには柔構造支持手段が配
置されていない。ローラ手段４０は、隣接するそれぞれ
の支持手段３０間に回転可能に配置されており、柔構造
支持手段３０と実質的に垂直なローラ手段４０の第１列
を構成している。ローラ手段の第２列は、ローラ手段４
０の第１列と平行に配置されており、これら両列は垂直
部分１１Ａの中央線１１Ｃに対して対称であり、人の背
骨の幅よりも相互にさらに離れており、使用者の背骨を
二列のローラの間に位置させてマッサージ効果を発揮さ
せるものである。

【０００９】二列のローラ手段は、使用者からの圧力を
均等に配分する効果をも併せ有しており、柔構造支持手
段３０の局部的圧力集中を防止している。各ローラ手段
４０は、柔構造支持手段３０に垂直な回転軸を有してい
る。ワイヤー４２（図２）又は複数のピンのような部材
が柔構造支持手段３０及びローラ手段４０を挿通してお
り、ローラ手段４０の回転軸として作用する。隣接する
それぞれの支持手段３０間のローラ手段の数は、各々１
個に限らず複数であっても構わない。

【００１０】図２及び図３に示すように、左右一対の係
止手段２０が各支持手段３０の左右両端部を垂直フレー
ム１１Ａに係止している。係止手段２０は、柔構造支持
部３０の一端部を係止する少なくとも１個のファンネル
穴部（ろうと状の穴部）２１と、その穴部２１内で柔構
造支持部３０の端部を固定するための固定リング３１
と、垂直枠１１Ａに固定される耳形部材２２とを備えて
いる。耳形部材２２及び垂直枠１１Ａにはそれぞれ穴部
２３及び１２が設けられており、ボルト２６が穴部２３
及び１２を介して係止手段２０を垂直枠１１Ａに固定し
ている。ファンネル穴部２１は小径開口部と大径開口部
とを有しており、固定リング３１はこの大径開口部には
挿入可能であるが、この小径開口部は通過できない大き
さである。一対の係止手段２０は、間に位置する支持手
段３０と共に支持ユニット体を構成しており、枠体１１
に対する固定配置又は再配置を大変便利にしている。

【００１１】図１に戻って説明をすると、複数の柔構造
支持手段３０がさらに水平枠部分１１Ｂに対して水平に
配置されている。ローラ手段４０は、隣接する支持手段
３０間に配置され、柔構造支持手段３０と略垂直なロー
ラ手段４０の第３列を構成している。ローラ手段の第４
列は、前記ローラ手段４０の第３列と平行に配置されこ
れら両列は水平枠部分１１Ｂの中央線１１Ｄに対して対
称に配置されており、両列間の距離は人の臀部の幅より
狭く、着席時に使用者の臀部が両列の上方に位置し、ロ
ーラによるマッサージ効果が発揮される。各ローラ手段
４０は、柔構造支持手段３０と垂直な回転軸を有してい
る。ワイヤー又は複数のピンのような部材が柔構造支持
手段３０とローラ手段４０とを挿通してローラ手段４０
の回転軸として作用する。隣接するそれぞれの支持手段
３０間のローラ手段４０の数は、１個に限らず複数であ
ってもよい。左右一対の係止手段２０は、各支持手段３
０の左右両端部と水平枠部分１１Ｂとの間に固定されて
いる。係止手段２０と水平枠部分１１Ｂの構造は、前記
垂直枠部分１１Ａとの関係と全く同一である。

【００１２】周知のように、人の背中、特に背骨に沿っ
た部位には、多数の神経が走っている。そこで、ローラ
手段４０として磁力線を発生させる磁石材料を用い、使
用者の背中の神経の末端や筋肉及び臀部を磁力線でマッ
サージすることもできる。図４には、本考案の別例が示
されており、形の異なる椅子の枠体５０が図示されてい
るが、その他の部分は前記と全く同一である。

【００１３】本考案は、上記実施例にて説明されている
が、本明細書を参考にすれば当業者にとって多様な改良
は充分に可能である。従って、本明細書にて開示された
考案は、請求の範囲に記載された範囲での全ての改良点
を包含するものである。

【００１４】

【考案の効果】本考案に係る椅子においては、二列のロ
ーラ手段が使用者からの圧力を均等に配分する効果を有
しており、柔構造支持手段と二列のローラ手段により安
楽性と通風性に優れた効果を奏する。さらに、本考案に
係る椅子は、二列のローラ手段がそれぞれ前記柔構造支
持手段に垂直な回転軸を有しているため、着席時に使用
者の背中又は臀部が当該二列のローラの回転によるマッ
サージ効果を得ることができるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による椅子の斜視図である。

【図２】図１に示す椅子の一部を示す分解斜視図であ
る。

【図３】図２に示す部材の一部をさらに詳細に示す平面
図である。

【図４】本考案の別例の斜視図である。

【符号の説明】

１０脚体１１枠体１１Ａ垂直部分（垂直枠）１１Ｂ水平部分（水平枠）１１Ｃ中央線１１Ｄ中央線２０係止手段２１ファンネル穴部２２耳形部分３０支持手段３１固定リング４０ローラ手段

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】垂直部分１１Ａと脚体１０に搭載された
水平部分１１Ｂとを備えた枠体１１と、当該垂直部分１
１Ａに水平に配置された複数の柔構造支持手段３０と、
隣接するそれぞれの柔構造支持手段３０間に回転可能に
配置され、当該柔構造支持手段３０に略垂直なローラ手
段４０の第１列を構成するローラ手段４０と、当該ロー
ラ手段４０の第１列に平行に形成され、前記垂直部分１
１Ａの中央線１１Ｃに関して前記第１列と対称に配置さ
れたローラ手段４０の第２列を構成するローラ手段４０
とを有しており、着席したときに使用者の背骨は前記第１列及び第２列の
ローラ列の中間に位置し、前記ローラ手段４０はそれぞ
れ前記柔構造手段３０に垂直な回転軸を有していること
を特徴とする椅子の支持構造。
【請求項２】前記支持手段３０のそれぞれの端部と前
記垂直枠部分１１Ａとの間に一対の係止手段２０が固定
されていることを特徴とする請求項１記載の椅子の支持
構造。
【請求項３】前記係止手段２０は前記柔構造支持手段
３０の一端部を係止する少なくとも１個のファンネル穴
部２１と、当該柔構造手段３０の当該端部に固定される
固定リング３１と、前記垂直枠部分１１Ａに固定される
耳形部分２２とを有していることを特徴とする請求項２
記載の椅子の支持構造。
【請求項４】前記ローラ手段４０の第１列と第２列と
の距離は、人の背骨の幅よりも広いことを特徴とする請
求項１記載の椅子の支持構造。
【請求項５】前記水平部分１１Ｂに水平に配置された
複数の柔構造手段３０と、隣接するそれぞれの当該支持
手段３０の間に配置され、当該柔構造支持手段３０と略
垂直なローラ手段４０の第３列を形成するローラ手段４
０と、当該ローラ手段４０の第３列と平行に形成され、
前記水平部分１１Ｂの中央線１１Ｄに関して当該第３列
と対称に配置されているローラ手段４０の第４列を形成
するローラ手段４０とをさらに有しており、着席した際に使用者の臀部は前記第３列と第４列の上方
に位置し、前記ローラ手段４０のそれぞれは前記柔構造
支持手段３０に垂直な回転軸を有していることを特徴と
する請求項１記載の椅子の支持構造。
【請求項６】前記一対の係止手段２０は、前記支持手
段３０のそれぞれの各端部と前記水平枠１１Ｂとの間に
固定されていることを特徴とする請求項５記載の椅子の
支持構造。
【請求項７】前記係止手段２０は、前記柔構造支持手
段３０の一端部を固定する少なくとも１個のファンネル
穴部２１と、当該柔構造支持手段３０の当該端部に固定
される固定リング３１と、前記水平枠部分１１Ｂに固定
される耳形部分２２とを有していることを特徴とする請
求項６記載の椅子の支持構造。
【請求項８】前記ローラ手段４０の第３列及び第４列
は、人の臀部に接する幅で相互に離れて配置されている
ことを特徴とする請求項５記載の椅子の支持構造。
【請求項９】前記ローラ手段４０は、磁力線を発生さ
せる磁石材料であることを特徴とする請求項１から８の
いずれかに記載の椅子の支持構造。
【請求項１０】垂直部分１１Ａと脚体１０に搭載され
た水平部分１１Ｂとを備えた枠体１１と、当該水平部分
１１Ｂに水平に配置された複数の柔構造支持手段３０
と、隣接するそれぞれの当該柔構造支持手段３０間に配
置され、当該柔構造支持手段３０と略垂直なローラ手段
４０の列と、当該ローラ手段４０の当該列と平行に形成
され、前記水平部分１１Ｂの中央線１１Ｄに関して当該
列と対称的に配置された当該ローラ手段４０の列とを有
しており、椅子に着席した際に使用者の臀部が前記二列の上方に位
置し、前記二列のローラ手段のそれぞれは前記柔構造支
持手段３０と垂直な回転軸を有していることを特徴とす
る椅子の支持構造。
【請求項１１】一対の係止手段２０は、前記支持手段
３０のそれぞれの各端部と前記水平枠部分１１Ｂとの間
に係止されていることを特徴とする請求項１０記載の椅
子の支持構造。
【請求項１２】前記係止手段２０は、前記柔構造支持
手段３０の一端部を固定する少なくとも１のファンネル
穴部２１と、当該柔構造支持手段３０の当該端部に固定
される固定リング３１と、前記水平枠１１Ｂに固定され
る耳形部分２２とを有していることを特徴とする請求項
１１記載の椅子の支持構造。
【請求項１３】前記ローラ手段の二列は、人の臀部に
接する幅で離れていることを特徴とする請求項１０記載
の椅子の支持構造。
【請求項１４】前記ローラ手段４０は、磁力線を発生
させる磁石材料であることを特徴とする請求項１０から
１３のいずれかに記載の椅子の支持構造。