JP2517405Y2 - フライスカッタの刃振れ調整機構 - Google Patents

フライスカッタの刃振れ調整機構

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JP2517405Y2
JP2517405Y2 JP9431591U JP9431591U JP2517405Y2 JP 2517405 Y2 JP2517405 Y2 JP 2517405Y2 JP 9431591 U JP9431591 U JP 9431591U JP 9431591 U JP9431591 U JP 9431591U JP 2517405 Y2 JP2517405 Y2 JP 2517405Y2
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JP
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adjusting
milling cutter
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正則 水谷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フライスカッタに用い
る刃振れ調整機構に関する。詳しくは、調整範囲を広げ
ても高精度の調整が容易に短時間で行える調整機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】複数の切刃で切削を行うフライスカッタ
は、各切刃の刃振れ精度を管理する必要がある。その刃
振れ管理のためにスローアウェイ式フライスカッタに採
用されている従来の刃振れ調整機構を図4及び図5に示
す。
【0003】図4の機構は、カッタ本体9に設けた刃溝
10の溝底部に調整ねじ12を設置し、そのねじを位置
基準にしてねじのねじ込み量調整により切刃チップ1の
刃先位置をカッタの軸心方向に移動させる。
【0004】一方、図5の機構は、調整駒5をWねじ6
で進退させることにより、刃先の位置基準となるくさび
面5aをカッタの軸心方向に変位させて同様の調整を行
う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図4の機構は、調整寸
法がねじ12のピッチに関係するので、ミクロン単位の
微調整が難しく、調整に時間がかかる。また、ねじの精
度、ねじとねじ孔間のクリアランスなどの影響が出るの
で高精度の調整が望み難い。
【0006】一方、図5の機構は、くさび面5aのくさ
び角を緩くすることによってミクロン単位の調整を楽に
行うことができる。しかし、くさび角を緩くすると可能
調整範囲が小さくなって刃振れが大きいときには十分な
調整が行えない。
【0007】本考案は、これ等の欠点を無くすことを課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するため、調整駒を用いる刃振れ調整機構に調整ピ
ースを付加する。具体的には、調整駒と切刃チップの間
に、両者間の距離を長さの異なるピースとの交換によっ
て変化させる調整ピースを切刃チップで支持して介在す
る。
【0009】
【作用】上述した構成にすると、調整ピースの長さの差
(この差はピースを交換して生じさせる)によって各切
刃チップの長さの差を補えるので、切刃チップの長さの
差が調整駒による可能調整範囲を越えていても、マクロ
的調整を調整ピースで、ミクロ的調整を調整駒で各々行
って各チップの刃先位置を正確に揃えることができる。
【0010】また、調整ピースによるマクロ的調整は外
部プリセットが可能であり、加えて、このマクロ的調整
で調整駒による調整量が微々たるものになるので、調整
範囲が広くても調整時間は従来よりも少なくて済む。
【0011】
【実施例】図1乃至図3に本考案の一実施例を示す。
【0012】図中1は切刃チップ、2は押え金、3は押
え金2を推進させるクランプ用のWねじ、4は刃振れ調
整機構、9はカッタ本体、10は刃溝、11は押え金圧
入溝である。
【0013】切刃チップ1は、角柱状に形成して刃溝1
0への挿入部の前面に図2、図3に示すくさび面1aを
設けてある。また、押え金2は刃溝10の長手方向途中
に臨ませて刃溝と直角向きに進退させるようにしてあ
る。この押え金2は前部にくさび面1aに押し当てるク
ランプ面2aを有し、圧入のためのくさび角をそのクラ
ンプ面2aに付して背面はWねじ3の軸と平行にしてあ
る。
【0014】Wねじ3は一端側を押え金2に、一端側と
は逆ねじの他端側をカッタ本体に設けたねじ孔に各々ね
じ込んである。
【0015】刃溝10は、角筒状にして角柱状の切刃チ
ップ1を適合して嵌合させたが、この刃溝は、円筒状に
して円柱状の切刃チップを嵌合させることもできる。ま
た、カッタ本体の前面と外周の双方に開口する溝として
多角形チップや角柱状のチップを装着することも制限さ
れない。
【0016】上記刃振れ調整機構4は、図1に示すよう
に、調整駒5と、この駒を推進させるWねじ6と、調整
駒5と切刃チップ1との間に介在する調整ピース7と、
切刃チップ1中に埋めた棒マグネット8とで構成されて
いる。
【0017】調整駒5は、推進方向と平行にした一面が
カッタ本体9に接している。また、他面は推進方向に対
し5〜10°程度の角度をもつくさび面5aとして調整
ピース7を当接させるようにしてある。Wねじ6は一端
側を調整駒5に、一端側とは逆ねじの他端側をカッタ本
体に設けたねじ孔に各々ねじ込んである。
【0018】調整ピース7は、棒マグネット8の磁力で
切刃チップ1に着脱自在に取付けられる。
【0019】この調整ピース7は、長さの異なるものと
交換でき、この交換により、同一カッタに設ける複数個
の切刃チップ1の長さが極端に違っていても、その長さ
のずれを吸収して各チップの刃先位置を効率良く、正確
に揃えることが可能になる。
【0020】なお、棒マグネット8は好ましいものであ
るが、これを省略しても調整機能は維持される。この棒
マグネット8が無くても、図のように切刃チップ1に孔
を設けてその孔に調整ピース7の一部を挿入しておけ
ば、調整ピースを調整駒5で抜け止めしてセッティング
位置に保持できる。
【0021】また、実施例は、正面フライスを例に挙げ
て刃先位置をカッタの軸心方向に調整することを説明し
たが、本考案の刃振れ調整機構は設置位置と設置方向を
変えれば側フライス等で要求されるカッタ径方向の刃振
れ調整にも利用できる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の刃振れ調
整機構は、くさび面を利用してミクロ的調整を行う調整
駒と切刃チップとの間に調整ピースを介在し、そのピー
スの交換でマクロ的調整を行えるようにしたので、高精
度調整、調整範囲の拡大、調整時間の短縮の要求を同時
に満たすことができ、刃振れの管理が容易になり、か
つ、長さのばらつきの大きいチップの使用も可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す断面図
【図2】切刃チップの押え金も含めて示す断面図
【図3】図2のIII −III 線部の断面図
【図4】従来の刃振れ調整機構の一例を示す断面図
【図5】従来の刃振れ調整機構の他の例を示す断面図
【符号の説明】
1 切刃チップ 1a くさび面 2 押え金 3 Wねじ 4 刃振れ調整機構 5 調整駒 5a くさび面 6 Wねじ 7 調整ピース 8 棒マグネット 9 カッタ本体 10 刃溝 11 押え金圧入溝 12 調整ねじ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くさび面を有する調整駒を刃溝の溝底側
    に設け、この調整駒を刃先位置の調整方向と直角向きに
    進退させて刃先の位置基準となる上記くさび面を刃先位
    置の調整方向に変位させ、刃先位置を変化させるフライ
    スカッタの刃振れ調整機構において、上記調整駒と切刃
    チップの間に、両者間の距離を長さの異なるピースとの
    交換によって変化させる調整ピースを切刃チップで支持
    して介在したことを特徴とするフライスカッタの刃振れ
    調整機構。
  2. 【請求項2】 調整ピースの一部を受け入れる孔とこの
    孔に挿入した調整ピースを吸着保持するマグネットを切
    刃チップに設けてある請求項1記載のフライスカッタの
    刃振れ調整機構。
JP9431591U 1991-11-18 1991-11-18 フライスカッタの刃振れ調整機構 Expired - Fee Related JP2517405Y2 (ja)

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JPH0541625U JPH0541625U (ja) 1993-06-08
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