JP2517343Y2 - 自転車用ブレーキ - Google Patents
自転車用ブレーキInfo
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- JP2517343Y2 JP2517343Y2 JP1989041581U JP4158189U JP2517343Y2 JP 2517343 Y2 JP2517343 Y2 JP 2517343Y2 JP 1989041581 U JP1989041581 U JP 1989041581U JP 4158189 U JP4158189 U JP 4158189U JP 2517343 Y2 JP2517343 Y2 JP 2517343Y2
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- Japan
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- brake
- spring
- support shaft
- boss portion
- return spring
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、カンティレバーブレーキ、センタープル式
キャリパーブレーキ等の自転車用ブレーキに関する。
キャリパーブレーキ等の自転車用ブレーキに関する。
(従来の技術) 従来、この種ブレーキとして、第5図に例示するカン
ティレバーブレーキが知られている。このブレーキは、
自転車の車体特に前フォーク21に固定された左右一対の
取付台座22の支軸23に、カンティレバー式のブレーキア
ーム24,25を、それぞれ支軸23回りに遊転自在に取付ボ
ルト26により取付け、かつ、ブレーキアーム24,25の中
間部位に対向状に取付けたブレーキシュー27がリム28か
ら離反するようにブレーキアーム24,25に常時反転力を
加えるリターンスプリング(図示省略)をボス部29に内
蔵せしめ、各アーム24,25の上端に、該アーム24,25をリ
ターンスプリングの弾発力に抗して正転させることによ
り、ブレーキシュー27をリム28に接触させうる吊ワイヤ
30を連結したものである。
ティレバーブレーキが知られている。このブレーキは、
自転車の車体特に前フォーク21に固定された左右一対の
取付台座22の支軸23に、カンティレバー式のブレーキア
ーム24,25を、それぞれ支軸23回りに遊転自在に取付ボ
ルト26により取付け、かつ、ブレーキアーム24,25の中
間部位に対向状に取付けたブレーキシュー27がリム28か
ら離反するようにブレーキアーム24,25に常時反転力を
加えるリターンスプリング(図示省略)をボス部29に内
蔵せしめ、各アーム24,25の上端に、該アーム24,25をリ
ターンスプリングの弾発力に抗して正転させることによ
り、ブレーキシュー27をリム28に接触させうる吊ワイヤ
30を連結したものである。
そして、前記リターンスプリングの付勢力すなわちテ
ンションを調整する手段として、支軸2に外嵌した調整
金具にリターンスプリングの他端を係合させ、この調整
金具をばねにより押圧されたチュット爪及びラチェット
を介して間接的に支軸に固定するようにしたもの(例え
ば実開昭63-193127号公報参照)等が知られている。
ンションを調整する手段として、支軸2に外嵌した調整
金具にリターンスプリングの他端を係合させ、この調整
金具をばねにより押圧されたチュット爪及びラチェット
を介して間接的に支軸に固定するようにしたもの(例え
ば実開昭63-193127号公報参照)等が知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来の自転車用ブレーキでは、リターン
スプリングの収納凹部がブレーキアーム24,25のボス部2
9に前側開口状に設けられているとともに、ブレーキア
ーム24,25のボス部29の前端側にリターンスプリングの
スプリングキャップと、リターンスプリングのテンショ
ン調整金具(ナット)と、ラチェットスリーブとが軸方
向に並設されており、かつ調整金具はラチェット用のコ
イルスプリングを収納する必要からなる程度の軸方向長
さを要していたため、アーム24,25のボス部29の軸方向
長さを大きくとることができず、一方ボス部29と支軸23
との相対回動を許容するためにスキマバメとする必要が
あるため、ボス部29の軸方向長さが短いとブレーキをか
けたときにアーム24,25が比較的大きく傾いてしまうこ
とがあり、これによってブレーキシュー27の偏磨耗が生
じることがあった。
スプリングの収納凹部がブレーキアーム24,25のボス部2
9に前側開口状に設けられているとともに、ブレーキア
ーム24,25のボス部29の前端側にリターンスプリングの
スプリングキャップと、リターンスプリングのテンショ
ン調整金具(ナット)と、ラチェットスリーブとが軸方
向に並設されており、かつ調整金具はラチェット用のコ
イルスプリングを収納する必要からなる程度の軸方向長
さを要していたため、アーム24,25のボス部29の軸方向
長さを大きくとることができず、一方ボス部29と支軸23
との相対回動を許容するためにスキマバメとする必要が
あるため、ボス部29の軸方向長さが短いとブレーキをか
けたときにアーム24,25が比較的大きく傾いてしまうこ
とがあり、これによってブレーキシュー27の偏磨耗が生
じることがあった。
そこで、本考案は、全体の大きさをできるだけ小さく
抑えつつもブレーキアームのボス部の軸方向長さを大き
くすることができるようにしてブレーキアームの支持の
安定化を図るとともに、構造的に強度向上を図ることが
できる自転車用ブレーキを提供することを目的とする。
抑えつつもブレーキアームのボス部の軸方向長さを大き
くすることができるようにしてブレーキアームの支持の
安定化を図るとともに、構造的に強度向上を図ることが
できる自転車用ブレーキを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的
手段を講じた。
手段を講じた。
すなわち、本考案は、自転車の車体に取付けられるア
ーム取付台座1の支軸2に、ブレーキシュー6を備えた
拡縮自在な左右一対のブレーキアーム4のボス部5が支
持され、前記ブレーキシュー6が相互に離反するように
左右のブレーキアーム4を常時拡開方向に付勢するリタ
ーンスプリング12が、前記支軸2に外嵌されるととも
に、ブレーキアーム4のボス部5に支軸2回りに形成さ
れたリターンスプリング収納凹部11内に収納され、該凹
部11はスプリングキャップ9により閉塞され、リターン
スプリング12の一端12Aがブレーキアーム4)のボス部
5に係合されるとともに、他端12Bがスプリングキャッ
プ9に係合され、該スプリングキャップ9を支軸2回り
に回動することによりリターンスプリング12のスプリン
グテンションを調整可能とされ、スプリングキャップ9
が支軸2端部に取付ボルト16により締緩自在に締結固定
された自転車用ブレーキにおいて、 前記リターンスプリング収納凹部11は、ブレーキアー
ム4のボス部5に後側に開口するように設けられ、前記
スプリングキャップ9には、前記支軸2に軸方向略全長
にわたって摺接状に外嵌される中空軸部9A,9B,9Cが一体
に備えられ、該中空軸部9A,9B,9Cにブレーキアーム4の
ボス部5が軸方向略全長にわたって外嵌されるととも
に、少なくともボス部5の軸方向両端部内周面が中空軸
部9A,9Cの外周面に摺接され、取付ボルト16には、中空
軸部9Aの先端部に当接するワッシャ15が介装され、ボス
部5は、前記ワッシャ15とスプリングキャップ9との間
に軸方向に間隙をもつように配設されていることを特徴
としている。
ーム取付台座1の支軸2に、ブレーキシュー6を備えた
拡縮自在な左右一対のブレーキアーム4のボス部5が支
持され、前記ブレーキシュー6が相互に離反するように
左右のブレーキアーム4を常時拡開方向に付勢するリタ
ーンスプリング12が、前記支軸2に外嵌されるととも
に、ブレーキアーム4のボス部5に支軸2回りに形成さ
れたリターンスプリング収納凹部11内に収納され、該凹
部11はスプリングキャップ9により閉塞され、リターン
スプリング12の一端12Aがブレーキアーム4)のボス部
5に係合されるとともに、他端12Bがスプリングキャッ
プ9に係合され、該スプリングキャップ9を支軸2回り
に回動することによりリターンスプリング12のスプリン
グテンションを調整可能とされ、スプリングキャップ9
が支軸2端部に取付ボルト16により締緩自在に締結固定
された自転車用ブレーキにおいて、 前記リターンスプリング収納凹部11は、ブレーキアー
ム4のボス部5に後側に開口するように設けられ、前記
スプリングキャップ9には、前記支軸2に軸方向略全長
にわたって摺接状に外嵌される中空軸部9A,9B,9Cが一体
に備えられ、該中空軸部9A,9B,9Cにブレーキアーム4の
ボス部5が軸方向略全長にわたって外嵌されるととも
に、少なくともボス部5の軸方向両端部内周面が中空軸
部9A,9Cの外周面に摺接され、取付ボルト16には、中空
軸部9Aの先端部に当接するワッシャ15が介装され、ボス
部5は、前記ワッシャ15とスプリングキャップ9との間
に軸方向に間隙をもつように配設されていることを特徴
としている。
(作用) 本考案によれば、ブレーキを操作すると、左右のブレ
ーキアーム4,4が支軸2回りに回動して、左右のブレー
キシュー6が車輪のリムの両側に圧接して制動力が作用
する。このとき、リターンスプリング12は、ブレーキア
ーム4,4によって巻締め方向に作用せられるが、リター
ンスプリング12の両端12A,12Bは係合状態のまゝであ
り、摺動しないために、摩擦抵抗が生起せず、したがっ
て、ブレーキ操作が軽く、またきしみ音などは発生しな
い。また、リターンスプリング12は、ブレーキアームボ
ス部5内に収納されかつスプリングキャップ9により閉
塞されているので、汚泥の付着、発錆等がなく、左右均
等なテンションが確保でき、片利きが生起せず左右バラ
ンスのとれた制動力が作用する。
ーキアーム4,4が支軸2回りに回動して、左右のブレー
キシュー6が車輪のリムの両側に圧接して制動力が作用
する。このとき、リターンスプリング12は、ブレーキア
ーム4,4によって巻締め方向に作用せられるが、リター
ンスプリング12の両端12A,12Bは係合状態のまゝであ
り、摺動しないために、摩擦抵抗が生起せず、したがっ
て、ブレーキ操作が軽く、またきしみ音などは発生しな
い。また、リターンスプリング12は、ブレーキアームボ
ス部5内に収納されかつスプリングキャップ9により閉
塞されているので、汚泥の付着、発錆等がなく、左右均
等なテンションが確保でき、片利きが生起せず左右バラ
ンスのとれた制動力が作用する。
そして、取付ボルト16を若干緩めてスプリングキャッ
プ9を回動させることによって、リターンスプリング12
の巻締め又は巻戻しができ、テンション強弱を自在に変
更して、取付ボルト16を締付け、左右両ブレーキアーム
4,4のバランス調整を容易に行うことができる。
プ9を回動させることによって、リターンスプリング12
の巻締め又は巻戻しができ、テンション強弱を自在に変
更して、取付ボルト16を締付け、左右両ブレーキアーム
4,4のバランス調整を容易に行うことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図〜第4図は、本考案をカンティレバーブレーキ
に採用した例を示し、第1図及び第2図は第1実施例
を、第3図及び第4図は第2実施例を示しており、これ
らは右側のブレーキアームの分解斜視図及び支軸中心に
沿って切断した断面図であるが、左側のブレーキアーム
もリターンスプリングの巻き方向が逆になるだけで他は
同一構造である。
に採用した例を示し、第1図及び第2図は第1実施例
を、第3図及び第4図は第2実施例を示しており、これ
らは右側のブレーキアームの分解斜視図及び支軸中心に
沿って切断した断面図であるが、左側のブレーキアーム
もリターンスプリングの巻き方向が逆になるだけで他は
同一構造である。
第1図及び第2図において、1はアーム取付台座で、
前方に中空支軸2が突設され、自転車の車体たとえば前
フォークにボルト等により固定されるようになってお
り、支軸2の中空部には前端からめねじ部が設けられて
いる。
前方に中空支軸2が突設され、自転車の車体たとえば前
フォークにボルト等により固定されるようになってお
り、支軸2の中空部には前端からめねじ部が設けられて
いる。
4は左右一対のカンティレバー式ブレーキアームで、
その下端に支軸2を貫通するボス部5を備え、中途部位
にブレーキシュー6が左右対向状に取付けられ、上端に
吊ワイヤ取付部7が設けられている。そして、このアー
ム4のボス部5には、支軸2にブシュ8及びスプリング
キャップ9の中空軸部9Aを介して嵌着する軸孔10が前側
に、支軸2回りにリターンスプリング収納凹部11が後側
に開口するようにそれぞれ設けられている。この凹部11
には、コイル状のリターンスプリング12が収納されてお
り、このスプリング12の前側の一端12Aが、前記凹部11
の前端壁に設けられたスプリング端挿通孔13に挿入係合
されている。なお、リターンスプリング12は、左右それ
ぞれ巻き方向が逆で、左側は左巻き、右側は右巻きとさ
れている。
その下端に支軸2を貫通するボス部5を備え、中途部位
にブレーキシュー6が左右対向状に取付けられ、上端に
吊ワイヤ取付部7が設けられている。そして、このアー
ム4のボス部5には、支軸2にブシュ8及びスプリング
キャップ9の中空軸部9Aを介して嵌着する軸孔10が前側
に、支軸2回りにリターンスプリング収納凹部11が後側
に開口するようにそれぞれ設けられている。この凹部11
には、コイル状のリターンスプリング12が収納されてお
り、このスプリング12の前側の一端12Aが、前記凹部11
の前端壁に設けられたスプリング端挿通孔13に挿入係合
されている。なお、リターンスプリング12は、左右それ
ぞれ巻き方向が逆で、左側は左巻き、右側は右巻きとさ
れている。
前記スプリングキャップ9は、中空の段軸状を呈し、
支軸2に外嵌される軸孔14には、支軸2の基部に形成さ
れた膨径部2Aに嵌合する段軸孔14Aが形成され、前方の
軸部9A先端が支軸2の前端よりも若干突出するように嵌
合され、支軸2のめねじ部3に座金(ワッシャ15)を介
して螺合された取付ボルト16により、支軸2に強固に固
定されている。また、スプリングキャップ9の中間部か
ら後方外周には、二段の膨径部(膨径状の中空軸部)9
B,9Cが形成され、軸部9A寄りの膨径部9Bの外周側にリタ
ーンスプリング12が位置すると共に、両膨径部9B,9C間
の段部17には、スプリング端挿通孔18が設けられ、リタ
ーンスプリング12の他端12Bが挿入係合されている。そ
して、スプリングキャップ9の膨径部9Cは、アームボス
部5のスプリング収納凹部11開口に嵌合されて、水、
砂、泥等が侵入しないようにせられ、さらに、キャップ
後端外周には六角ナットと同様の六角形状のスプリング
テンション調整回動用工具装着部19が設けられている。
支軸2に外嵌される軸孔14には、支軸2の基部に形成さ
れた膨径部2Aに嵌合する段軸孔14Aが形成され、前方の
軸部9A先端が支軸2の前端よりも若干突出するように嵌
合され、支軸2のめねじ部3に座金(ワッシャ15)を介
して螺合された取付ボルト16により、支軸2に強固に固
定されている。また、スプリングキャップ9の中間部か
ら後方外周には、二段の膨径部(膨径状の中空軸部)9
B,9Cが形成され、軸部9A寄りの膨径部9Bの外周側にリタ
ーンスプリング12が位置すると共に、両膨径部9B,9C間
の段部17には、スプリング端挿通孔18が設けられ、リタ
ーンスプリング12の他端12Bが挿入係合されている。そ
して、スプリングキャップ9の膨径部9Cは、アームボス
部5のスプリング収納凹部11開口に嵌合されて、水、
砂、泥等が侵入しないようにせられ、さらに、キャップ
後端外周には六角ナットと同様の六角形状のスプリング
テンション調整回動用工具装着部19が設けられている。
ブレーキアーム4は、スプリングキャップ9の軸部9A
にブシュ8を介して回動自在で、左右のブレーキシュー
6の間隔が拡縮自在となるように、支軸2に取付けられ
ている。
にブシュ8を介して回動自在で、左右のブレーキシュー
6の間隔が拡縮自在となるように、支軸2に取付けられ
ている。
即ち、この実施例では、スプリングキャップ9には、
支軸2に軸方向略全長にわたって摺接状に外嵌される中
空軸部9A,9B,9Cが一体に備えられ、該中空軸部9A,9B,9C
にブレーキアーム4のボス部5が軸方向略全長にわたっ
て外嵌されるとともに、少なくともボス部5の軸方向両
端部内周面が中空軸部9A,9Cの外周面に摺接され、取付
ボルト16には、中空軸部9Aの先端部に当接するワッシャ
15が介装され、ボス部5は、前記ワッシャ15とスプリン
グキャップ9との間に軸方向に間隙をもつように配設さ
れている。
支軸2に軸方向略全長にわたって摺接状に外嵌される中
空軸部9A,9B,9Cが一体に備えられ、該中空軸部9A,9B,9C
にブレーキアーム4のボス部5が軸方向略全長にわたっ
て外嵌されるとともに、少なくともボス部5の軸方向両
端部内周面が中空軸部9A,9Cの外周面に摺接され、取付
ボルト16には、中空軸部9Aの先端部に当接するワッシャ
15が介装され、ボス部5は、前記ワッシャ15とスプリン
グキャップ9との間に軸方向に間隙をもつように配設さ
れている。
上記第1実施例において、ブレーキを操作すると、左
右ブレーキアーム4が支軸2回りに回動して、左右のブ
レーキシュー6が車輪のリムの両側に圧接して制動力が
作用する。このとき、リターンスプリング12は、その後
側他端12Bがスプリングキャップ9を介してアーム取付
台座1に固定されているため、前側一端12Aがブレーキ
アーム4により巻締め方向に作用せられ、ブレーキ操作
力を解放すると、リターンスプリング12の弾発力によっ
て、左右のブレーキアーム4は互に逆方向に回され、そ
の上端が拡開せられ、ブレーキシュー6はリムから離れ
て初期位置に復帰する。
右ブレーキアーム4が支軸2回りに回動して、左右のブ
レーキシュー6が車輪のリムの両側に圧接して制動力が
作用する。このとき、リターンスプリング12は、その後
側他端12Bがスプリングキャップ9を介してアーム取付
台座1に固定されているため、前側一端12Aがブレーキ
アーム4により巻締め方向に作用せられ、ブレーキ操作
力を解放すると、リターンスプリング12の弾発力によっ
て、左右のブレーキアーム4は互に逆方向に回され、そ
の上端が拡開せられ、ブレーキシュー6はリムから離れ
て初期位置に復帰する。
そして、リターンスプリング12のテンション強弱の調
整を行う場合は、スプリングキャップ9の工具装着部19
にスパナ等の回動工具を装着し、取付ボルト16を若干緩
めて後、スプリングキャップ9を回動させると、リター
ンスプリング12が巻締め又は巻戻されて、スプリングテ
ンションの強弱調整が行われ、その巻締め又は巻戻した
状態のまゝで取付ボルト16を再び締付けて、スプリング
キャップ9を支軸2に固定する。このようにして、リタ
ーンスプリング12のテンション調整はもとより、左右の
ブレーキアーム4のバランスも調整でき、かつ調整量を
外部から目視確認することができる。
整を行う場合は、スプリングキャップ9の工具装着部19
にスパナ等の回動工具を装着し、取付ボルト16を若干緩
めて後、スプリングキャップ9を回動させると、リター
ンスプリング12が巻締め又は巻戻されて、スプリングテ
ンションの強弱調整が行われ、その巻締め又は巻戻した
状態のまゝで取付ボルト16を再び締付けて、スプリング
キャップ9を支軸2に固定する。このようにして、リタ
ーンスプリング12のテンション調整はもとより、左右の
ブレーキアーム4のバランスも調整でき、かつ調整量を
外部から目視確認することができる。
第3図及び第4図に示す比較例は、リターンスプリン
グ収納凹部11が、アーム4のボス部5に前面が開口する
ように設けられ、軸部を有しないスプリングキャップ9
が、ボス部5の前側から支軸2に取付けられた点におい
て、第1実施例と異なっている。したがって、ブレーキ
アーム4のボス部5はブシュ8を介して直接支軸2に回
動自在に取付けられており、また、支軸2の先端にスプ
リングキャップ9の後端面が直接当接せられ、軸孔に代
えて設けたボルト孔20の取付けボルト16が挿通されて支
軸2のめねじ部3に螺合され、スプリングキャップ9が
固定されている。この第2実施例のその他の構成は、第
1実施例と略同様であり、ブレーキ操作並びにスプリン
グテンション強弱調整は、第1実施例と同様にして行わ
れるので、説明は省略する。なお、比較例においては、
第1実施例における座金15を省略でき、かつスプリング
キャップ9の長さを短くすることができる。
グ収納凹部11が、アーム4のボス部5に前面が開口する
ように設けられ、軸部を有しないスプリングキャップ9
が、ボス部5の前側から支軸2に取付けられた点におい
て、第1実施例と異なっている。したがって、ブレーキ
アーム4のボス部5はブシュ8を介して直接支軸2に回
動自在に取付けられており、また、支軸2の先端にスプ
リングキャップ9の後端面が直接当接せられ、軸孔に代
えて設けたボルト孔20の取付けボルト16が挿通されて支
軸2のめねじ部3に螺合され、スプリングキャップ9が
固定されている。この第2実施例のその他の構成は、第
1実施例と略同様であり、ブレーキ操作並びにスプリン
グテンション強弱調整は、第1実施例と同様にして行わ
れるので、説明は省略する。なお、比較例においては、
第1実施例における座金15を省略でき、かつスプリング
キャップ9の長さを短くすることができる。
また、上記第1及び第2実施例において、支軸2がア
ーム取付台座1と一体的に形成されているが、支軸2を
分離してボルト等により連結することができる。
ーム取付台座1と一体的に形成されているが、支軸2を
分離してボルト等により連結することができる。
なお、ブレーキアーム4のリターンスプリング収納凹
部11とスプリングキャップ9とにより形成された空間
に、グリスを充填しておけば、発錆を効果的に防止でき
る。
部11とスプリングキャップ9とにより形成された空間
に、グリスを充填しておけば、発錆を効果的に防止でき
る。
さらに、スプリングキャップ9の工具装着部19は、一
方にのみ設けてもよい。
方にのみ設けてもよい。
上記各実施例は、カンティレバー式ブレーキについて
述べているが、センタープル式キャリパーブレーキ等に
も採用しうること当然である。
述べているが、センタープル式キャリパーブレーキ等に
も採用しうること当然である。
(考案の効果) 本考案によれば、リターンスプリング収納凹部11は、
ブレーキアーム4のボス部5に後側に開口するように設
けられ、スプリングキャップ9には、支軸2に軸方向略
全長にわたって摺接状に外嵌される中空軸部9A,9B,9Cが
一体に備えられ、該中空軸部9A,9B,9Cにブレーキアーム
4のボス部5が軸方向略全長にわたって外嵌されるとと
もに、少なくともボス部5の軸方向両端部内周面が中空
軸部9A,9Cの外周面に摺接され、取付ボルト16には、中
空軸部9Aの先端部に当接するワッシャ15が介装され、ボ
ス部5は、前記ワッシャ15とスプリングキャップ9との
間に軸方向に間隙をもつように配設されているので、以
下の特有の効果を奏することができる。
ブレーキアーム4のボス部5に後側に開口するように設
けられ、スプリングキャップ9には、支軸2に軸方向略
全長にわたって摺接状に外嵌される中空軸部9A,9B,9Cが
一体に備えられ、該中空軸部9A,9B,9Cにブレーキアーム
4のボス部5が軸方向略全長にわたって外嵌されるとと
もに、少なくともボス部5の軸方向両端部内周面が中空
軸部9A,9Cの外周面に摺接され、取付ボルト16には、中
空軸部9Aの先端部に当接するワッシャ15が介装され、ボ
ス部5は、前記ワッシャ15とスプリングキャップ9との
間に軸方向に間隙をもつように配設されているので、以
下の特有の効果を奏することができる。
即ち、スプリングキャップ9を支軸2回りに回動する
ことによりリターンスプリング12のスプリングテンショ
ンを調整できるという機能を保有しつつも、支軸2に軸
方向略全長にわたって摺接状に外嵌された中空軸部9A,9
B,9Cにブレーキアーム4のボス部5が軸方向略全長にわ
たって外嵌され、かつ、ボス部5の軸方向両端部内周面
が中空軸部9A,9Cの外周面に摺接されているので、全体
の小型化を図りつつもボス部5の軸方向長さを大きくす
ることができ、支軸2に対するボス部5のガタ付きを阻
止してブレーキをかけた際のアーム4の傾きを防止し、
ブレーキシュー6の偏磨耗を防止することができる。
ことによりリターンスプリング12のスプリングテンショ
ンを調整できるという機能を保有しつつも、支軸2に軸
方向略全長にわたって摺接状に外嵌された中空軸部9A,9
B,9Cにブレーキアーム4のボス部5が軸方向略全長にわ
たって外嵌され、かつ、ボス部5の軸方向両端部内周面
が中空軸部9A,9Cの外周面に摺接されているので、全体
の小型化を図りつつもボス部5の軸方向長さを大きくす
ることができ、支軸2に対するボス部5のガタ付きを阻
止してブレーキをかけた際のアーム4の傾きを防止し、
ブレーキシュー6の偏磨耗を防止することができる。
さらに、支軸2には、軸方向全長にわたってスプリン
グキャップ9の中空軸部9A,9B,9Cが摺接状に外嵌されて
いるため、支軸2に作用する応力を中空軸部9A,9B,9Cに
効果的に分散させることができ、かかる構造によって強
度の向上を図ることができる。
グキャップ9の中空軸部9A,9B,9Cが摺接状に外嵌されて
いるため、支軸2に作用する応力を中空軸部9A,9B,9Cに
効果的に分散させることができ、かかる構造によって強
度の向上を図ることができる。
さらに、上記構造により取付ボルト16の軸部がスプリ
ングキャップ9の中空軸部9Aの内周面には摺接しないた
め、取付ボルト16を締め上げる際に取付ボルト16とスプ
リングキャップ9との間で生ずる摩擦抵抗が低減され、
スプリングキャップ9のつれ回りを防止することができ
る。
ングキャップ9の中空軸部9Aの内周面には摺接しないた
め、取付ボルト16を締め上げる際に取付ボルト16とスプ
リングキャップ9との間で生ずる摩擦抵抗が低減され、
スプリングキャップ9のつれ回りを防止することができ
る。
第1図及び第2図は本考案の第1実施例を示す分解斜視
図及び支軸中心に沿う断面図、第3図及び第4図は比較
例を示す分解斜視図及び支軸中心に沿う断面図、第5図
はカンティレバー式ブレーキの従来例を示す正面図であ
る。 1……アーム取付台座、2……支軸、4……ブレーキア
ーム、5……ボス部、6……ブレーキシュー、9……ス
プリングキャップ、11……リターンスプリング収納凹
部、12……リターンスプリング、12A,12B……スプリン
グ端、16……取付ボルト、19……スプリングテンション
調整回動用工具装着部。
図及び支軸中心に沿う断面図、第3図及び第4図は比較
例を示す分解斜視図及び支軸中心に沿う断面図、第5図
はカンティレバー式ブレーキの従来例を示す正面図であ
る。 1……アーム取付台座、2……支軸、4……ブレーキア
ーム、5……ボス部、6……ブレーキシュー、9……ス
プリングキャップ、11……リターンスプリング収納凹
部、12……リターンスプリング、12A,12B……スプリン
グ端、16……取付ボルト、19……スプリングテンション
調整回動用工具装着部。
Claims (1)
- 【請求項1】自転車の車体に取付けられるアーム取付台
座(1)の支軸(2)に、ブレーキシュー(6)を備え
た拡縮自在な左右一対のブレーキアーム(4)のボス部
(5)が支持され、前記ブレーキシュー(6)が相互に
離反するように左右のブレーキアーム(4)を常時拡開
方向に付勢するリターンスプリング(12)が、前記支軸
(2)に外嵌されるとともに、ブレーキアーム(4)の
ボス部(5)に支軸(2)回りに形成されたリターンス
プリング収納凹部(11)内に収納され、該凹部(11)は
スプリングキャップ(9)により閉塞され、リターンス
プリング(12)の一端(12A)がブレーキアーム(4)
のボス部(5)に係合されるとともに、他端(12B)が
スプリングキャップ(9)に係合され、該スプリングキ
ャップ(9)を支軸(2)回りに回動することによりリ
ターンスプリング(12)のスプリングテンションを調整
可能とされ、スプリングキャップ(9)が支軸(2)端
部に取付ボルト(16)により締緩自在に締結固定された
自転車用ブレーキにおいて、 前記リターンスプリング収納凹部(11)は、ブレーキア
ーム(4)のボス部(5)に後側に開口するように設け
られ、前記スプリングキャップ(9)には、前記支軸
(2)に軸方向略全長にわたって摺接状に外嵌される中
空軸部(9A,9B,9C)が一体に備えられ、該中空軸部(9
A,9B,9C)にブレーキアーム(4)のボス部(5)が軸
方向略全長にわたって外嵌されるとともに、少なくとも
ボス部(5)の軸方向両端部内周面が中空軸部(9A,9
C)の外周面に摺接され、取付ボルト(16)には、中空
軸部(9A)の先端部に当接するワッシャ(15)が介装さ
れ、ボス部(5)は、前記ワッシャ(15)とスプリング
キャップ(9)との間に軸方向に間隙をもつように配設
されていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041581U JP2517343Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 自転車用ブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041581U JP2517343Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 自転車用ブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02130892U JPH02130892U (ja) | 1990-10-30 |
JP2517343Y2 true JP2517343Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=31552369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989041581U Expired - Lifetime JP2517343Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 自転車用ブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517343Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6316633U (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-03 | ||
JPH0643546Y2 (ja) * | 1987-05-29 | 1994-11-14 | 吉貝機械金属株式会社 | センタ−プル式キヤリパ−ブレ−キ |
-
1989
- 1989-04-06 JP JP1989041581U patent/JP2517343Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02130892U (ja) | 1990-10-30 |
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