JP2517284Y2 - リンギングチヨ−クコンバ−タ - Google Patents

リンギングチヨ−クコンバ−タ

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JP2517284Y2
JP2517284Y2 JP9402086U JP9402086U JP2517284Y2 JP 2517284 Y2 JP2517284 Y2 JP 2517284Y2 JP 9402086 U JP9402086 U JP 9402086U JP 9402086 U JP9402086 U JP 9402086U JP 2517284 Y2 JP2517284 Y2 JP 2517284Y2
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ringing choke
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初男 松本
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東北金属工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は過負荷のときに出力をしゃ断する過負荷保護
動作の機能回路を持つDC-DCコンバとなるリンギングチ
ョークコンバータに関する。
〈従来の技術〉 リンギングチョークコンバータは回路構成が簡素であ
り,さらに過負荷時の保護動作機能を原理的に具備して
いるので各種電子機器に広く使用されている。
従来のリンギングチョークコンバータは第3図の回路
図に示すようにスイッチング用トランジスタ5のオンに
より変成器14に励磁エネルギーが蓄積され,また,オフ
によってダイオード12,13を介して蓄積エネルギーがコ
ンデンサ11,10に放出され出力電圧が上昇する。ここで
コンバータの入力電圧をVin,トランジスタのオン時間
をton,オフ時間をtoff,変成器の励磁巻線,ベース
巻線,出力巻線の巻回数をそれぞれn1,n2,n3,コンデ
ンサ11,10の端子電圧をそれぞれVout,VSとすればつぎ
の関係式が成り立つ。
また,トランジスタ5の起動は抵抗6を介してトラン
ジスタ5にベース電流が流れはじめ励磁巻線n1の励磁
を開始し,ベース巻線n2は図に示した黒丸の極性から
正帰還動作をし,トランジスタ5を急速にターンオンさ
せベース電流IBは下記の通りとなる。但し,抵抗7の
抵抗値をRbとする。
B=Vin×n2/(n1×Rb) …2 また,励磁巻線n1のインダクタンスをLPとすればコレ
クタ電流IC,およびその最大値IC(Max)は次のごとく
なる。
C=Vin・ton/LP …3 IC(Max)=IB・hFE …4 従って,コレクタ電流がIC(Max)に達するとトランジス
タ5の飽和電圧が上昇し,トランスの鉄心は減磁動作と
なりn2巻線の正帰還作用によって急速にトランジスタ
5はターンオフして負荷側コンデンサ10,11に放出され
る蓄積エネルギEPでエネルギーの放出の後,再びトランジスタ5はターン
オン状態となり,以下同様の繰り返し動作を行い,コン
デンサ10,11の電圧は1式に示される関係を保ちながら
上昇する。
ここでツェナーダイオード9のツェナ電圧をVZとす
ればコンデンサ10の電圧はやがて,VZに達する状態とな
りこの時点で,トランジスタ5のベース電流IBはツェ
ナーダイオード9を介してコンデンサ10に吸収され4式
に示したIC(Max)以下の励磁時間に低減される。従って
この状態では1式が のように示され明らかに,出力電圧Voutはツェナ電圧
Zに関連し安定化状態に達したといえる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 第3図のようなリンギングチョークコンバータはツェ
ナーダイオード9によって出力電圧Voutを安定化して
いる。第4図はこの出力電圧Voutと出力電流Ioutの関
係を示す特性を示す。つまり負荷インピーダンスを低下
させると4式に示されるIC(Max)によって規定される出
力エネルギーの範囲内では出力電圧Voutは安定化状態
を継続するものの,これを超えると蓄積エネルギーの限
界に達して出力電圧はVout減少し始める。さらに3式
の関係からIC(Max)によるton(Max)が一律に定まるけ
れど1式より出力電圧Voutが低下するとtoffが大きく
なり入力電力が低減し始める。従って第4図のように負
荷インピーダンスを低減させて,電力が抑制されるいわ
ゆるロールオフ現象を生じリンギングチョークコンバー
タが負荷の短絡モードに強いということになる。
しかしリンギングチョークコンバータの出力に複数個
の負荷が接続される場合がある。その場合、一方の負荷
に何らかの負荷異常が発生し過負荷となると、その負荷
に対する出力電圧が低下し、されと同時に、負荷異常の
ない他方の負荷に対する出力電圧も安定化出力電圧から
低下した状態が生じるため、他方の負荷である電子回路
においては少くとも正常な回路動作を得ることが不可能
となる欠点がある。
例えば、第3図に示すように、リンギングチョークコ
ンバータの出力が、スイッチングレギュレータの主トラ
ンジスタの駆動電源として用いられるとともに、他の電
子機器用の直流安定化電源として兼用されるときがあ
る。この場合、他の電子機器において異常が発生した場
合にはスイッチングレギュレータの主トランジスタの駆
動電源の電圧も継続的に低下するため、スイッチングレ
ギュレータの主トランジスタの非飽和現象を引きおこ
し、スイッチングレギュレータの主トランジスタの破損
事故を引き起こす欠点がある。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は従来のかかる欠点を除き,変成器の励磁巻線
1と直列に接続されたスイッチング用トランジスタ5
のオンまたはオフによる励磁エネルギーの変化をベース
巻線n2を通じて正帰還また出力巻線n3を介して直流出
力電圧を放出するとともに該出力電圧の上昇に際しツェ
ナーダイオード9を介してトランジスタ5のベース電流
を出力側に吸収し,出力電圧の安定を行なわせるリンギ
ングチョークコンバータにおいて,前記スイッチング用
トランジスタ5のベースとエミッタとに制御用トランジ
スタ15のコレクタとエミッタとをそれぞれ接続し、か
つ、前記制御用トランジスタ15のベースに前記出力電圧
が小さくなるにしたがって大きくなる電圧を印加するベ
ース電圧印加回路を設け、このベース電圧印加回路によ
って前記制御用トランジスタ15は前記出力電圧が所定値
以下となった時にオンとなって前記スイッチング用トラ
ンジスタ5をオフとすることを特徴とするリンギングチ
ョークコンバータである。
〈実施例〉 本考案によるリンギングチョークコンバータの回路図
を第1図にまたその特性曲線図を第2図に示す。
本考案は第1図に示すように第3図の従来の回路と基
本的にはほぼ同じであるが,スイッチング用トランジス
タ5のベースとエミッタ間に電圧検出とスイッチング用
トランジスタ5のベース制御の機能を有する制御用トラ
ンジスタ15のコレクタとエミッタとを接続する。またコ
ンデンサ10の端子電圧VSを検出する分圧抵抗16および1
7の接続点を制御用トランジスタ15のベースに接続する
とともに分圧抵抗16と21の接続点と制御用トランジスタ
15のエミッタ間に基準電圧VRet形成用ツェナーダイオ
ード20を接続する。
いま本考案によるリンギングチョークコンバータの基
本動作は従来の場合と同様で1式〜6式の関係が成り立
ちIC(Max)に対応する負荷インピーダンスまでの低下範
囲においては直流出力Voutは安定であり,これを超え
るとVoutは低下しはじめる。
ここで,VoutとVSの間には1式の通り比例関係が成立
し以下の関係で示される。
またVoutにしゃ断を発生せしめるべき電圧値をVoff
すれば この時点でのVSの値をVS(off)とすれば として規定することができる。
また,リンギングチョークコンバータの安定化領域で
は少くとも制御用トランジスタ15はオフ,VoutがVoff
達した時点で制御用トランジスタ15をオンさせる必要が
あるため,制御用トランジスタ15の能動時のベース電圧
をVBE,抵抗16,17の抵抗値をR16,R17として させる場合(但し,VBE≒+0.7V)にVSがVS(off)に達
した時点でスイッチング用トランジスタ15はオンしてス
イッチング用トランジスタ5のベースを地絡させる。こ
の結果コンバータの発振が停止する更にVout,VSはゼロ
に至る。また,抵抗16を介するベース電流によってトラ
ンジスタ15のオン状態が継続することにより,コンバー
タの停止状態も継続ししゃ断状態を保持する。
従って本考案によれば8式よりVS(off)を算出し,予
め設けた基準電圧VRetと制御用トランジスタ15のベー
ス電圧値VBE(約0.7V)で9式の関係を満足する様抵抗
16,17を決定することによりVoutに対する遮断電圧V
offを任意に設定することが可能である。なお,コンデ
ンサ18は入力投入時に制御用トランジスタ15がオンして
コンバータの起動を阻止することを排除するために設け
たものであり,その静電容量値と抵抗16,17による時定
数にて遅延時間も任意に設定でき,またコンデンサ10の
端子電圧のみを出力電圧としたとき変成器に出力巻線n
3の場合と同様に他の巻線を増設し出力回路数を増すこ
ともできる。
第2図の出力電流Ioutの変化に対し出力電圧Vout
変化の特性曲線に示すように出力電流Ioutはある程度
増加しても出力電圧Voutはほぼ一定であるが過負荷の
状態において出力電圧VoutがVoffの値でしゃ断され
る。
〈考案の効果〉 以上に述べたように本考案によればリンギングチョー
クコンバータの過負荷垂下動作において部品点数を比較
的増加させることなく任意の垂下電圧値にて遮断せしめ
る保護動作機能を付加することができるコンバータが得
られる。
従って,複数の負荷回路で1つのコンバータ出力を共
有する場合や,多出力のコンバータのうち1つの出力に
負荷異常が生じた場合など,1つの負荷に異常が生じた場
合に,出力を遮断する回路構成が経済的に実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のリンギングチョークコンバータの1実
施例を示す回路図,第2図は本考案による第1図の回路
による出力電流Ioutと出力電圧Voutとの関係を示す特
性曲線図,第3図は従来のリンギングチョークコンバー
タの回路図,第4図は第3図の回路における出力電流I
outと出力電圧Voutとの関係を示す特性曲線図である。 なお 1,2:入力端子,3,4:出力端子,5:スイッチング用トランジ
スタ,6,7,8,16,17,21:抵抗,9,20:ツェナーダイオード,1
0,11,18:コンデンサ,12,13:ダイオード,14:変成器,15:
制御用トランジスタ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変成器の励磁巻線n1に直列に接続された
    スイッチング用トランジスタ5のオンまたはオフによっ
    て生ずる励起エネルギーをベース巻線n2を通じて正帰
    還するとともに出力電圧が上昇したときにツエナーダイ
    オードを介して前記スイッチング用トランジスタ5のベ
    ース電流をコンデンサ10に吸収し出力電圧の安定を行な
    わせるリンギングチョークコンバータにおいて、前記ス
    イッチング用トランジスタ5のベースとエミッタとに制
    御用トランジスタ15のコレクタとエミッタとをそれぞれ
    接続し、かつ、前記制御用トランジスタ15のベースに前
    記出力電圧が小さくなるにしたがって大きくなる電圧を
    印加するベース電圧印加回路を設け、このベース電圧印
    加回路によって前記制御用トランジスタ15は前記出力電
    圧が所定値以下となった時にオンとなって前記スイッチ
    ング用トランジスタ5をオフとすることを特徴とするリ
    ンギングチョークコンバータ。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項に記載のリ
    ンギングチョークコンバータにおいて、前記ベース電圧
    印加回路は、前記ツエナーダイオードと前記ベース巻線
    2との一端との間に抵抗と前記コンデンサとを並列に
    接続し、前記コンデンサと前記ベース巻線n2の他端と
    の間にダイオードを接続し、前記コンデンサ10とダイオ
    ードとの接続点と前記制御用トランジスタ15のベースと
    の間に抵抗を接続し、前記スイッチング用トランジスタ
    5のエミッタに基準電圧形成用ツエナーダイオードを接
    続し、この基準電圧形成用ツエナーダイオードと前記制
    御用トランジスタ15のベースとの間に抵抗を接続してな
    り、前記コンデンサ10の端子電圧が小さくなるにしたが
    って大きくなる電圧を前記制御用トランジスタ15のベー
    スに印加することを特徴とするリンギングチョークコン
    バータ。
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