JP2517226B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2517226B2 JP61073967A JP7396786A JP2517226B2 JP 2517226 B2 JP2517226 B2 JP 2517226B2 JP 61073967 A JP61073967 A JP 61073967A JP 7396786 A JP7396786 A JP 7396786A JP 2517226 B2 JP2517226 B2 JP 2517226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は反応ガス雰囲気中に保持された被加工体にレ
ーザビームを照射して光化学反応を誘起し被加工体を複
数の領域毎に分割する半導体装置の製造方法に関する。
(ロ)従来の技術 第1図は米国特許第4,281,208号に開示されていると
共に、既に実用化されている光起電力装置の基本構造を
示し、(1)はガラス、耐熱プラスチック等の絶縁性且
つ透光性を有する基板、(2a)(2b)(2c)…は基板
(1)上に一定間隔で被着された透明電極膜、(3a)
(3b)(3c)…は各透明電極膜上に重畳被着された非晶
質シリコン等の非晶質半導体膜、(4a)(4b)(4c)…
は各非晶質半導体膜上に重畳被着され、かつ各右隣りの
透明電極膜(2b)(2c)…部分的に重畳せる裏面電極膜
で、斯る透明電極膜(2a)(2b)(2c)…乃至裏面電極
膜(4a)(4b)(4c)…各積層体により光電変換素子
(5a)(5b)(5c)…が構成されている。
各非晶質半導体膜(3a)(3b)(3c)…は、その内部
に例えば膜面に平行なPIN接合を含み、従って透光性基
板(1)及び透明電極膜(2a)(2b)(2c)…を順次介
して光入射があると、光起電力を発生する。各非晶質半
導体膜(3a)(3b)(3c)…内で発生した光起電力は裏
面電極膜(4a)(4b)(4c)…での接続により直列的に
相加される。
通常、斯る構成の光起電力装置にあっては細密加工性
に優れている写真蝕刻技術が用いられている。この技術
による場合、基板(1)上全面への透明電極膜の被着工
程と、フォトレジスト及びエッチングによる各個別の透
明電極膜(2a)(2b)(2c)…の分離、即ち、各透明電
極膜(2a)(2b)(2c)…の隣接間隔部分の除去工程
と、これら各透明電極膜上を含む基板(1)上全面への
非晶質半導体膜の被着工程と、フォトレジスト及びエッ
チングによる各個別の非晶質半導体膜(3a)(3b)(3
c)…の分離、即ち、各非晶質半導体膜(3a)(3b)(3
c)…の隣接間隔部分の除去工程とを順次経ることにな
る。
然し乍ら、写真蝕刻技術は細密加工の上で優れてはい
るが、蝕刻パターンを規定するフォトレジストのピンホ
ールや周縁での剥れにより非晶質半導体膜に欠陥を生じ
させやすい。
特開昭57-12568号公報に開示された先行技術は、レー
ザビームの照射による膜の焼き切りで上記隣接間隔を設
けるものであり、写真蝕刻技術で必要なフォトレジス
ト、即ちウエットプロセスを一切使わず細密加工性に富
むその技法は上記の課題を解決する上で極めて有効であ
る。
然し乍ら、上述の如くウェットプロセスを一切使わな
いレーザ加工は細密加工性の点に於いて極めて有効であ
る反面、第2図(a)〜(c)に夫々要部を拡大して示
す如き問題点を含んでいる。即ち、既に各光電変換素子
(5a)(5b)…毎に分割配置された透明電極膜(2a)
(2b)…上に、非晶質半導体膜を連続的に跨がって形成
し、その半導体膜を各光電変換素子毎に分割すべくレー
ザビーム(LB)の照射により隣接間隔部に位置する半導
体膜を除去すると、第2図(a)の如く、レーザビーム
(LB)の周縁部が照射された半導体膜部分は、該レーザ
ビーム(LB)の周縁部が除去するに足りる十分なエネル
ギを持たないためにアニーリングされ微結晶化、或いは
液晶化されてその結果、低抵抗層(6a)(6b)を形成し
たり、第2図(b)のように除去部分界面に半導体膜の
溶融物の残留物(7)が残存したりして予め定められた
パターンに正確に除去することができない。斯る除去部
分界面に残存する残留物(7)や低抵抗層(6a)(6b)
の形成はレーザビーム(LB)に於けるエネルギ密度の分
布が正規分布、即ちガウス分布するために、除去すべき
隣接間隔部の両側面に照射される周縁部が中心部に較べ
低エネルギ分布となり、その結果発生するものと考えら
れる。更に、照射せしめられるレーザビーム(LB)が上
述の如き中心部に較べ周縁部が低エネルギ分布となるガ
ウス分布を呈すると、除去される半導体膜は光電変換素
子(5a)(5b)…毎に半導体膜(3a)(3b)…を分割せ
しめるのみならずこれら隣接光電変換素子(5a)(5b)
…同士を電気的に直列接続すべく透明電極膜(2b)…を
露出せしめる働きもあり、斯る露出長は直列抵抗成分の
増加を招かないために可及的に減少せしめることができ
ず、従って幅広なレーザビームを必要とし、その結果中
心部は極めて高エネルギ状態となり、第2図(c)の如
く熱的ダメージ(8)を与えてしまう。
特に、上記半導体膜の低抵抗層(6a)(6b)の形成
は、レーザビーム(LB)の照射により半導体膜(3a)
(3b)…を物理的に分離できたとしても、この低抵抗層
(6b)を介して同一光電変換素子(5b)…の透明電極膜
(2b)…と裏面電極膜(4b)…とを結合するために当該
光電変換素子(5b)…を短絡せしめる原因となる。
さらに、第3図(a)〜(d)に夫々要部を拡大して
示す如き問題点を含んでいる。即ち、既に各光電変換素
子(5a)(5b)…毎に分割配置された透明電極膜(2a)
(2b)…及び非晶質半導体膜(3a)(3b)…上に、裏面
電極膜を連続的に跨がって形成し、その裏面電極膜を各
光電変換素子(5a)(5b)…毎に分割して、それら光電
変換素子(5a)(5b)…を電気的に直列接続すべくレー
ザビーム(LB)の照射により隣接間隔部に位置する裏面
電極膜或いは裏面電極膜及び半導体膜を除去すると、第
3図(a)及び(b)の如くレーザビーム(LB)の周縁
部が照射された半導体膜部分は、該レーザビームの周縁
部が除去するに足りる十分なエネルギを持たないため
に、アニーリングされ微結晶化、或いは結晶化されてそ
の結果、低抵抗層(6)(6a)(6b)を形成したり、第
3図(c)及び(d)の如く裏面電極膜(4a)(4b)…
が半導体膜(3a)(3b)…とオーミック接触すべくアル
ミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)或いはそれら
を含む合金等のオーミック金属からなる単層或いは多層
構造をとる場合、それらオーミック金属は照射されるレ
ーザビームに対して反射率が高く、熱伝導性が良いため
に、除去部分に裏面電極膜の溶融物が流出する溶融垂れ
(9)(9a)(9b)が発生する。
斯る半導体膜の低抵抗層(6)、(6a)(6b)の形成
は、レーザビーム(LB)の照射により裏面電極膜(4a)
(4b)…を物理的に分離できたとしても、電気的に分離
したことにならず、また裏面電極膜(4b)の溶融垂れ
(9)(9b)は、同一光電変換素子(5b)…の透明電極
膜(2b)…と裏面電極膜(4b)…とを結合するために短
絡事故の原因となる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は上述の如き短絡事故の原因となる半導体膜の
除去部分界面に於ける低抵抗層の形成と、斯る除去部分
界面の残留物や下層への熱的ダメージを解決しようとす
るものである。また本発明は除去しようとする電極膜の
下層に位置する半導体膜部分に対する低抵抗層の形成及
びまたは上記電極膜の溶融垂れの発生を回避しようとす
るものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、基板の一主面
に於ける複数の領域に跨って連続的に被着された非晶質
半導体膜の分割すべき隣接間隔部に対して、SF6ガス雰
囲気中でArFエキシマレーザを照射して光化学反応を誘
起し、当該照射領域の非晶質半導体膜を除去して上記非
晶質半導体膜を複数の領域毎に分割することを特徴とし
ている。
また、基板の一主面に於ける複数の領域に跨って、非
晶質半導体膜上に被着された電極膜の、分割すべき隣接
間隔部に対して、BCl3ガス雰囲気中でArFエキシマレー
ザを照射して光化学反応を誘起し、当該照射領域の電極
膜を除去して上記電極膜を複数の領域毎に分割すること
を特徴とし、さらには上記BCl3ガスの分圧を5〜50Torr
としたことを特徴としている。
(ホ)作用 上述の如く、反応ガス雰囲気中に保持された被加工体
の加工予定箇所にArFエキシマレーザを照射し光化学反
応を誘起することによって、当該照射領域の非晶質半導
体膜のみを実質的に低抵抗層を形成することなく除去し
得ると共に、また電極膜を実質的に溶融垂れを発生させ
ることなく除去し、下層に位置する半導体膜部分の低抵
抗層の形成も回避させるべく作用する。
さらには、ArFエキシマレーザと反応ガスとの組合せ
を所定の組合せとすることにより、高速で非晶質半導体
膜あるいは電極膜を除去することができるので、量産性
にも優れている。
(ヘ)実施例 以下に本発明製造方法を、基板上に第1電極膜、光活
性層を含む半導体膜、第2電極膜をこの順序で積層した
複数の光電変換素子を電気的に直列接続せしめた直列接
続型光起電力装置の製造に適用した一実施例につき図面
を参照して詳述することにする。
第4図乃至第9図は本発明製造方法の一実施例を工程
順に示している。
第4図の工程では、厚さ1mm〜3mm面積10cm×10cm〜1m
×1m程度の透明なガラス等の基板(10)上全面に、厚さ
2000Å〜5000Åの酸化錫(SnO2)からなる透明電極膜
(11)が被着される。
第5図の工程では、隣接間隔部(11′)がレーザビー
ムの照射により除去されて、個別の各透明電極膜(11
a)(11b)(11c)…が分離形成される。使用されるレ
ーザは基板(10)にほとんど吸収されることのない波長
が適当であり、上記ガラスに対しては0.35μm〜2.5μ
mの波長のパルス発振型が好ましい。斯る好適な実施例
は、波長約1.06μmエネルギ密度13J/cm2、パルス周波
数3kHzのNd:YAGレーザであり、隣接間隔部(11′)の間
隔(L1)は約100μmに設定される。
第6図の工程では、各透明電極膜(11a)(11b)(11
c)…の表面を含んで基板(10)上全面に光電変換に有
効に寄与する厚さ5000Å〜7000Åの非晶質シリコン(a-
Si)等の非晶質半導体膜(12)が被着される。斯る半導
体膜(12)はその内部に膜面に平行なPIN接合を含み、
従ってより具体的には、まずP型の非晶質シリコンカー
バイドが被着され、次いでI型及びN型の非晶質シリコ
ンが順次積層被着される。
第7図の工程では、隣接間隔部(12′)がレーザビー
ムの照射により除去されて、個別の各非晶質半導体膜
(12a)(12b)(12c)…が分離形成される。かかる工
程での特徴点は、第10図に示すレーザエッチング装置を
用いてレーザ熱加工ではなくレーザビームを利用した光
化学反応による加工であることにある。即ち、非晶質半
導体膜(12)を全面に形成された基板(20)を、反応室
(21)内の基板加熱用ヒータ(22)付の基板ホルダ(2
3)上に収容し、反応室(21)内を真空排気系(24)に
より排気にしたのち、マスフローメータ等により流量制
御された反応ガス(25)を導入し、数Torr〜数10Torrの
圧力に保つ。そこへ紫外光レーザ、例えばArFエキシマ
レーザ(26)の発振光(27)をベンディングミラー(2
8)、レンズ(29)、光学窓(30)等の光学系を通じて
基板(20)の直上のガス中に照射し、基板(20)に焦点
を結ぶ。反応ガスと非晶質半導体膜(12)は紫外光レー
ザの照射により光化学反応を起こし、非晶質半導体膜
(12)は光励起によりエッチングされ下層には熱的ダメ
ージを与えず、さらに、加熱によるアニーリング効果は
ほとんどないので、低抵抗層を作ることなくきれいに除
去される。ここで、非晶質半導体を非晶質シリコン、反
応ガスをフッ素及びまたは塩素を含むハロゲン系ガス、
例えばCF4、SF6、CF4+O2、CCl2F2、CCl4、CCl3F等を用
いると紫外光レーザの照射によりエッチング除去され
る。
とりわけ、SF6を用いることにより、高速のエッチン
グ除去が可能となる。
ここで紫外光レーザビームとしては、波長193nmのArF
エキシマレーザを使用し、基板温度を100℃に保持しつ
つパルス巾10msec,パルス周波数100Hz、パワー密度30MW
/cm2の条件で照射した。
また、レンズ(29)にはシリンドリカルレンズを用い
レーザビームを50μm〜300μm×40mm〜150mmの帯状ビ
ームに成形し、基板の幅に応じて、ビーム幅を選べばビ
ーム走査なくしてパターニングでき生産性に有利であ
る。さらに、複数に半導体膜を分離するときはレーザビ
ームの走査を基板の表面の所定の領域のみに限って行え
ば、所定の分離パターンを形成することができる。
第8図の工程では、上述の如くエネルギ分布が照射領
域に対して略均一なレーザビームを非晶質半導体膜(1
2)の隣接間隔部に照射して、上記非晶質半導体膜(1
2)を各個別に分離した非晶質半導体膜(12a)(12b)
(12c)…及び透明電極膜(11a)(11b)(11c)…の各
露出部分を含んで基板(10)上全面に約2000Å以上の厚
さのアルミニウム単層構造、或いは該アルミニウムにチ
タン又はチタン銀を積層した二層構造、更には斯る二層
構造を二重に積み重ねた裏面電極膜(13)が被着され
る。
第9図の最終工程では、上記裏面電極膜(13)が各非
晶質半導体膜(12a)(12b)(12c)…上の端面近傍に
於いて、第7図の非晶質半導体膜(12)の分離工程と同
じく反応ガス雰囲気中でレーザビームを照射して光化学
反応が誘起され、当該照射領域の電極膜を除去して各個
別の裏面電極膜(13a)(13b)(13c)…に分割され
る。その結果、各個別に分割された透明電極膜(11a)
(11b)(11c)…、非晶質半導体膜(12a)(12b)(12
c)…及び裏面電極膜(13a)(13b)(13c)…の積層体
からなる光電変換素子(14a)(14b)(14c)…は基板
(10)上に於いて電気的に直列接続される。
かかる工程での特徴点は、第7図の工程と同様に第10
図に示す装置を用いて、レーザ熱加工でなく、レーザビ
ームによる光化学反応の加工であることにある。第11図
にAl/a-Si(5000Å)/SnO2(2000Å)/ガラス構造に
おいてAl膜のみをArFエキシマレーザで除去するのに必
要な最小パワー密度とAl膜厚の関係を示す。図から明ら
かなように、例えばAl膜3000Åをレーザ熱加工するには
照射パワー密度約80MW/cm2以上必要である。本発明にお
いて、Al膜をエッチングするのに必要なレーザ照射パワ
ー密度は30MW/cm2で、上記熱加工時に比べて、十分小さ
なパワー密度であるので、本発明が熱加工でなく光化学
反応による加工であることが判る。即ち、本発明では、
反応ガスと電極膜は紫外線領域の波長を含むレーザの照
射により光化学反応を起こし、電極膜は、光励起エッチ
ングされ熱加工時のような下層に位置する半導体膜部分
に対する低抵抗層の形成および、または上記電極膜の溶
融垂れの発生による不良を防ぐものである。ここで、電
極膜としてAl膜を用いると、反応ガスを塩素系ガス、例
えば、Cl2、BCl3、CCl4等を使用することによって、紫
外光レーザビームの照射によりエッチングされる。
とりわけ、BCl3を用いることにより、高速のエッチン
グ除去が可能となる。
ここで紫外光レーザビームは、波長193nmのArFエキシ
マレーザを使用し、パルス幅10msec,パルス周波数100H
z、照射パワー密度30MW/cm2、基板温度100℃とした。第
12図にBCl3ガスの分圧とAl膜のエッチング速度の関係を
示す。図より、BCl3ガスの分圧が1Torr以下であれば十
分な光化学反応によるエッチングができないものの、そ
れ以上の圧力では十分にエッチング加工ができることが
わかる。また、BCl3ガスの分圧が大きくなるとエッチン
グ速度が小さくなるのはレーザビームがBCl3ガスに吸収
され基板への到達エネルギーが減少するためであると考
えられる。図から、BCl3の分圧を、1〜50Torrとすれ
ば、大きなエッチングレートを得られることがわかる。
第13図にAl膜3000ÅにBC13ガス分圧20Torr中でレーザビ
ームを照射しa-Si膜との選択加工を施したレーザ照射領
域の1点のオージェ電子分光分析結果を示す。レーザ照
射領域にはAlが存在せず、a-Siが露出していることがわ
かる。本発明は上述の如くレーザにより熱加工ではな
く、光化学反応により加工するため、除去しようとする
電極膜の下層に位置する半導体膜部分に対する低抵抗層
の形成およびまたは上記電極膜の溶融垂れの発生を回避
することができる。尚、本工程も第7図の工程と同様に
レンズ(29)にはシリンドリカルレンズを用い、レーザ
ビームを50μm〜300μm×40mm〜150mmのパターン形成
方向に長い帯状ビームを用いることがレーザの発振能力
的に可能であり、基板の寸法に合わせて、ビーム幅を選
択すれば、ビーム走査なしでパターニングでき生産性に
有利である。さらに、複数に電極膜を分離するときは、
レーザビームの走査を基板の表面の所定の領域のみに限
って行えば所定の分離パターンを形成することができ
る。
従って、第9図の最終工程に於いて分割された裏面電
極膜(13a)(13b)(13c)…は物理的にも電気的にも
分離され、隣接光電変換素子(14a)(14b)(14c)…
を確実に直列接続せしめる。
また、他の本発明の実施例として、第14図に示す光半
導体装置の連続一貫生産(インラインプロセス)は本発
明の光化学反応プロセスを用いれば、さらに本発明の優
位性が発揮され、生産性の向上、特性の向上に寄与する
ことができる。即ち、第1チャンバ(C1)で第4図の透
明電極膜(11)の被着工程が行なわれ、第2チャンバ
(C2)で第5図のレーザビーム(LB)の照射による熱加
工分離が施される。次いで第3〜第5チャンバ(C3)〜
(C5)では、B2H6+CH4+SiH4ガスを原料ガスとするプ
ラズマCVD法によりP型の非晶質シリコンカーバイドが
形成され、以下SiH4によりI型(ノンドープ)の非晶質
シリコンと、PH3+SiH4によりN型の非晶質シリコンが
順次堆積される第6図のCVD工程が行なわれる。そし
て、第6チャンバ(C6)でSF6を反応ガスとし、ArFエキ
シマレーザ(LB2)の照射による光化学反応を利用して
第7図に示した非晶質半導体膜(12)のエッチング加工
が施される。第7チャンバ(C7)では第8図に示した如
くAl等の金属材料からなる裏面電極膜(13)が真空蒸着
やスパッタ等により形成され、第8チャンバ(C8)でBC
l3を反応ガスとし、ArFエキシマレーザ(LB2)の照射に
よるレーザ光化学反応を利用した第9図の最終工程が施
される。
尚、上記実施例にあっては、直列接続型光起電力装置
の製造方法について詳述したが、本発明製造方法は、互
いに電気的に分離された光電変換素子を基板上に直線的
(一次元的)に整列配置したファクシミリ等の光学読取
り装置に利用される光電センサアレイの製造に適用可能
である。
(ト)発明の効果 本発明製造方法は以上の説明から明らかな如く、所定
の反応ガス雰囲気中に保持された被加工体の加工予定箇
所にArFエキシマレーザを照射し光化学反応を誘起する
ので、当該照射領域の非晶質半導体膜部分のみを実質的
に低抵抗層を形成することなく除去することができ、例
えば光起電力装置の製造に適用した場合隣接した光電変
換素子同士や当該一つの光電変換素子の短絡事故を防止
することができると共に、斯る除去界面の残留物の残存
や下層への熱的ダメージの発生を回避し得る。
また、電極膜を加工についても、当該照射領域の電極
膜を、実質的に溶融垂れを発生させることなく除去する
ことができ、同一の光電変換素子の短絡事故を防止する
ことができると共に、下層に位置する非晶質半導体膜部
分の低抵抗層の形成を低減せしめ得る。
さらには、ArFエキシマレーザと反応ガスとの組合せ
を所定の組合せとしているので、高速で非晶質半導体膜
あるいは電極膜を除去することができ、量産性にも優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は光起電力装置の基本構造を示す断面図、第2図
(a)〜(c)及び第3図(a)〜(d)は従来方法の
欠点を説明するための要部拡大断面図、第4図〜第9図
は本発明方法を工程別に示す断面図、第10図は本発明製
造方法に用いるレーザエッチング装置の概略図、第11図
は従来方法によるAl膜熱加工溶融しきい値とAl膜厚の関
係を示す特性図、第12図は本発明によるAl膜エッチング
速度と反応ガス分圧の関係を示す特性図、第13図は本発
明によるAl膜エッチング面のオージェ電子分光分析結果
を示す特性図、第14図は本発明の他の実施例で、連続一
貫生産システムを示す模式図、である。 (10)……基板、(11)(11a)(11b)(11c)……透
明電極膜、(12)(12a)(12b)(12c)……非晶質半
導体膜、(13)(13a)(13b)(13c)……裏面電極
膜、(14)(14a)(14b)(14c)……光電変換素子。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一主面に於ける複数の領域に跨って
    連続的に被着された非晶質半導体膜の分割すべき隣接間
    隔部に対して、SF6ガス雰囲気中でArFエキシマレーザを
    照射して光化学反応を誘起し、当該照射領域の非晶質半
    導体膜を除去して上記非晶質半導体膜を複数の領域毎に
    分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】基板の一主面に於ける複数の領域に跨っ
    て、非晶質半導体膜上に被着された電極膜の、分割すべ
    き隣接間隔部に対して、BCl3ガス雰囲気中でArFエキシ
    マレーザを照射して光化学反応を誘起し、当該照射領域
    の電極膜を除去して上記電極膜を複数の領域毎に分割す
    ることを特徴とした半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記BCl3ガスの分圧を5〜50Torrとしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
JP61073967A 1986-03-31 1986-03-31 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP2517226B2 (ja)

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