JP2516133Y2 - 転削工具におけるチップのクランプ機構 - Google Patents
転削工具におけるチップのクランプ機構Info
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- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
- B23C5/1045—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/16—Milling-cutters characterised by physical features other than shape
- B23C5/20—Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
- B23C5/202—Plate-like cutting inserts with special form
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- B23C5/16—Milling-cutters characterised by physical features other than shape
- B23C5/20—Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
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- Y10T407/22—Cutters, for shaping including holder having seat for inserted tool
- Y10T407/2272—Cutters, for shaping including holder having seat for inserted tool with separate means to fasten tool to holder
- Y10T407/2282—Cutters, for shaping including holder having seat for inserted tool with separate means to fasten tool to holder including tool holding clamp and clamp actuator
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、転削工具において、交
換可能なチップを工具本体に固定するためのクランプ機
構に関する。
換可能なチップを工具本体に固定するためのクランプ機
構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の転削工具においては、工
具本体に形成されたチップ収納部にチップが装着され、
このチップのすくい面にクランプ駒が当接させられ、か
つこのクランプ駒に、クランプ駒をチップのすくい面
（上面）に圧接させるクランプねじが挿通されたものが
知られている（実願平２−３３７４６号の従来例参
照）。
具本体に形成されたチップ収納部にチップが装着され、
このチップのすくい面にクランプ駒が当接させられ、か
つこのクランプ駒に、クランプ駒をチップのすくい面
（上面）に圧接させるクランプねじが挿通されたものが
知られている（実願平２−３３７４６号の従来例参
照）。
【０００３】しかしながら、上記のようなチップを工具
本体に固定するクランプ機構にあっては、工具本体が、
チップの装着部分において、チップ収納部や、クランプ
駒及びクランプねじを収納する凹部を形成するために大
きく削り取られていることから、強度面において不利で
あるという不具合がある。
本体に固定するクランプ機構にあっては、工具本体が、
チップの装着部分において、チップ収納部や、クランプ
駒及びクランプねじを収納する凹部を形成するために大
きく削り取られていることから、強度面において不利で
あるという不具合がある。
【０００４】そこで、本出願人は、上記不具合を解消す
るべく、新規の転削工具におけるチップのクランプ機構
を提案した（上述した実願平２−３３７４６号の実施例
参照）。このクランプ機構は、工具本体に、その外周部
に開口するチップ収納部を形成し、このチップ収納部の
上部に、このチップ収納部に連続しかつ工具本体の内部
へ向かう横孔を穿設するとともに、この横孔とほぼ直交
しかつ前記工具本体の外周部に開口する縦孔を穿設し、
前記横孔内に、前記チップ収納部に着座させられる板
状のチップのすくい面に当接させられるクランプ駒を挿
入し、前記縦孔に、前記クランプ駒を押圧して前記チッ
プに圧接させるクランプボルトを螺合してなり、前記ク
ランプボルトは、その螺子部を最大外径とし、かつ、内
部側の端部を前記クランプ駒に係合させてなることを特
徴とするものである。
るべく、新規の転削工具におけるチップのクランプ機構
を提案した（上述した実願平２−３３７４６号の実施例
参照）。このクランプ機構は、工具本体に、その外周部
に開口するチップ収納部を形成し、このチップ収納部の
上部に、このチップ収納部に連続しかつ工具本体の内部
へ向かう横孔を穿設するとともに、この横孔とほぼ直交
しかつ前記工具本体の外周部に開口する縦孔を穿設し、
前記横孔内に、前記チップ収納部に着座させられる板
状のチップのすくい面に当接させられるクランプ駒を挿
入し、前記縦孔に、前記クランプ駒を押圧して前記チッ
プに圧接させるクランプボルトを螺合してなり、前記ク
ランプボルトは、その螺子部を最大外径とし、かつ、内
部側の端部を前記クランプ駒に係合させてなることを特
徴とするものである。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記新規の
転削工具におけるチップのクランプ機構にあっては、上
記従来のクランプ機構がかかえていた強度面において不
利であるという不具合は解決できたが、クランプ駒によ
ってチップのすくい面を圧接する構造については上記従
来例と同様であるため、チップが切削中動き易く、その
チップ着座性が十分でない場合がある上に、チップをチ
ップ収納部に装着する際に、クランプ駒とチップ収納部
とのクリアランスが大きくとれない上に、クランプ駒が
チップ収納部側に進入し易いために、クランプ駒が邪魔
になってチップの装着性（操作性）が低下し易いという
場合がある。
転削工具におけるチップのクランプ機構にあっては、上
記従来のクランプ機構がかかえていた強度面において不
利であるという不具合は解決できたが、クランプ駒によ
ってチップのすくい面を圧接する構造については上記従
来例と同様であるため、チップが切削中動き易く、その
チップ着座性が十分でない場合がある上に、チップをチ
ップ収納部に装着する際に、クランプ駒とチップ収納部
とのクリアランスが大きくとれない上に、クランプ駒が
チップ収納部側に進入し易いために、クランプ駒が邪魔
になってチップの装着性（操作性）が低下し易いという
場合がある。
【０００６】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、チップを工具本体に容易
にかつ強固に取付けることができ、チップの着座性及び
着脱操作性を大幅に向上させることができる上に、刃先
の取付位置精度の向上を図ることができる転削工具にお
けるチップのクランプ機構を提供することにある。
で、その目的とするところは、チップを工具本体に容易
にかつ強固に取付けることができ、チップの着座性及び
着脱操作性を大幅に向上させることができる上に、刃先
の取付位置精度の向上を図ることができる転削工具にお
けるチップのクランプ機構を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の転削工具におけるチップのクランプ機構
は、工具本体に、その外周部に開口するチップ収納部が
形成され、このチップ収納部に、チップ収納部に連続す
るクランプ駒装入孔が形成されると共に、このクランプ
駒装入孔内にクランプ駒がその軸線に沿って移動自在に
設けられてなり、上記工具本体に装着されるクランプね
じによって、上記クランプ駒を上記クランプ駒装入孔に
引き込むことにより、上記クランプ駒によって、上記チ
ップ収納部にチップを固定する転削工具におけるチップ
のクランプ機構であって、上記クランプ駒装入孔内のク
ランプ駒は、その軸線が、上記チップ収納部のチップ受
け座の底面となす角度が３０度〜６０度に設定されてい
ると共に、上記チップ収納部のチップ受け座の上記底面
に直交する方向から見て、該チップ受け座の隣り合う２
つの側壁のいずれかに交差する方向に設定されたことを
特徴とするものである。
に、本考案の転削工具におけるチップのクランプ機構
は、工具本体に、その外周部に開口するチップ収納部が
形成され、このチップ収納部に、チップ収納部に連続す
るクランプ駒装入孔が形成されると共に、このクランプ
駒装入孔内にクランプ駒がその軸線に沿って移動自在に
設けられてなり、上記工具本体に装着されるクランプね
じによって、上記クランプ駒を上記クランプ駒装入孔に
引き込むことにより、上記クランプ駒によって、上記チ
ップ収納部にチップを固定する転削工具におけるチップ
のクランプ機構であって、上記クランプ駒装入孔内のク
ランプ駒は、その軸線が、上記チップ収納部のチップ受
け座の底面となす角度が３０度〜６０度に設定されてい
ると共に、上記チップ収納部のチップ受け座の上記底面
に直交する方向から見て、該チップ受け座の隣り合う２
つの側壁のいずれかに交差する方向に設定されたことを
特徴とするものである。
【０００８】
【作用】本考案の転削工具におけるチップのクランプ機
構にあっては、クランプねじによってクランプ駒をクラ
ンプ駒装入孔に引き込む際に、チップ受け座の底面とク
ランプ駒の軸線とのなす角度が３０度〜６０度に設定さ
れ、かつチップ収納部のチップ受け座の隣り合う２つの
側壁のいずれかに交差する方向にクランプ駒の軸線を設
定することにより、クランプ駒によって、チップ収納部
に装着されたチップが上記チップ受け座の底面及び隣り
合う２つの側壁に押し付けられて、チップの着座性を向
上させると共に、チップに対して所定角度を傾斜してク
ランプ駒が移動することにより、チップをチップ収納部
に装着する際のクランプ駒とのクリアランスを大きくと
れ、かつクランプ駒がチップ装着の邪魔になることがな
い。
構にあっては、クランプねじによってクランプ駒をクラ
ンプ駒装入孔に引き込む際に、チップ受け座の底面とク
ランプ駒の軸線とのなす角度が３０度〜６０度に設定さ
れ、かつチップ収納部のチップ受け座の隣り合う２つの
側壁のいずれかに交差する方向にクランプ駒の軸線を設
定することにより、クランプ駒によって、チップ収納部
に装着されたチップが上記チップ受け座の底面及び隣り
合う２つの側壁に押し付けられて、チップの着座性を向
上させると共に、チップに対して所定角度を傾斜してク
ランプ駒が移動することにより、チップをチップ収納部
に装着する際のクランプ駒とのクリアランスを大きくと
れ、かつクランプ駒がチップ装着の邪魔になることがな
い。
【０００９】
【実施例】以下、図１ないし図１１に基づいて本考案の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【００１０】図１ないし図６において符号１はエンドミ
ル本体を示すものである。このエンドミル本体１は概略
略円柱状のもので、その先端部は略半球状に形成されて
いる。この先端部の軸線と対称となる位置には、それぞ
れ略１／４円周が削り取られてなる一対のチップポケッ
ト２が形成されており、これらのチップポケット２の回
転方向に面する壁面には、それぞれチップ受け座３が形
成されている。そして、これらのチップ受け座３には、
それぞれ円弧状の切刃を有する一対のチップ（スローア
ウェイチップ）４が装着されている。
ル本体を示すものである。このエンドミル本体１は概略
略円柱状のもので、その先端部は略半球状に形成されて
いる。この先端部の軸線と対称となる位置には、それぞ
れ略１／４円周が削り取られてなる一対のチップポケッ
ト２が形成されており、これらのチップポケット２の回
転方向に面する壁面には、それぞれチップ受け座３が形
成されている。そして、これらのチップ受け座３には、
それぞれ円弧状の切刃を有する一対のチップ（スローア
ウェイチップ）４が装着されている。
【００１１】上記チップ４は、上面がすくい面５とされ
かつ平坦な下面が着座面６とされた板状のものである。
そして、上面と下面との間には、上面との稜線部が略１
／４円周を描く円弧状の切刃７を有する曲面状の側面８
と、この側面８の両端に連なり、かつ互いに直角に交差
する平面状の側面９，１０とが設けられており、上記側
面８は、すくい面５に対して鋭角に交差すると共に、各
側面９，１０は、すくい面５に対して直角に交差して形
成されている。
かつ平坦な下面が着座面６とされた板状のものである。
そして、上面と下面との間には、上面との稜線部が略１
／４円周を描く円弧状の切刃７を有する曲面状の側面８
と、この側面８の両端に連なり、かつ互いに直角に交差
する平面状の側面９，１０とが設けられており、上記側
面８は、すくい面５に対して鋭角に交差すると共に、各
側面９，１０は、すくい面５に対して直角に交差して形
成されている。
【００１２】そして、上記各チップ４の着座面６及び、
各側面９，１０は、それぞれ、チップ受け座３の底面１
１及び、互いに直交している一対の壁面（側壁）１２，
１３にそれぞれ接触するようにして、各チップ４がチッ
プ受け座３に収納されるようになっている。また、上記
チップポケット２には、クランプ駒１４を装入するクラ
ンプ駒装入孔１５が形成されており、このクランプ駒装
入孔１５の中間部は、チップポケット２に開口せしめら
れている。そして、この開口部とクランプ駒装入孔１５
の出口との間は受け部１ａ（図４においてｎで示す間の
部分）とされている。
各側面９，１０は、それぞれ、チップ受け座３の底面１
１及び、互いに直交している一対の壁面（側壁）１２，
１３にそれぞれ接触するようにして、各チップ４がチッ
プ受け座３に収納されるようになっている。また、上記
チップポケット２には、クランプ駒１４を装入するクラ
ンプ駒装入孔１５が形成されており、このクランプ駒装
入孔１５の中間部は、チップポケット２に開口せしめら
れている。そして、この開口部とクランプ駒装入孔１５
の出口との間は受け部１ａ（図４においてｎで示す間の
部分）とされている。
【００１３】上記クランプ駒１４は図７ないし図９に示
すように、略円柱状をなすもので、その一端部は傾斜面
１６とされている。そして、この傾斜面１６と略同じ側
の外周部には、一方の面をチップ４との当り面１７とし
ている切欠１８が形成されていると共に、上記切欠１８
の反対側の外周部には、一方の面をクランプねじ１９と
の当り面２０としている切欠２１が形成されている。ま
た、上記クランプねじ１９を螺入するねじ孔２２が、上
記クランプ駒装入孔１５に連通する状態で、上記エンド
ミル本体１の先端に形成されている。そして、上記クラ
ンプ駒装入孔１５の内部には、クランプ駒１４を押し出
すスプリング２３が装着されている。
すように、略円柱状をなすもので、その一端部は傾斜面
１６とされている。そして、この傾斜面１６と略同じ側
の外周部には、一方の面をチップ４との当り面１７とし
ている切欠１８が形成されていると共に、上記切欠１８
の反対側の外周部には、一方の面をクランプねじ１９と
の当り面２０としている切欠２１が形成されている。ま
た、上記クランプねじ１９を螺入するねじ孔２２が、上
記クランプ駒装入孔１５に連通する状態で、上記エンド
ミル本体１の先端に形成されている。そして、上記クラ
ンプ駒装入孔１５の内部には、クランプ駒１４を押し出
すスプリング２３が装着されている。
【００１４】上記チップ受け座３の一対の壁面１２，１
３間の角度αは３０度〜１５０度（実施例においては９
０度）に設定されており、かつ壁面１２とクランプ駒装
入孔１５内に装入されたクランプ駒１４の軸線ｍとのな
す角度βは、β＝α／２±１０度に設定されている。ま
た、上記チップ受け座３の底面１１とクランプ駒１４の
軸線ｍとのなす角度γは３０度〜６０度に設定されてお
り、上記底面１１とねじ孔２２に螺入されたクランプね
じ１９の軸線とのなす角度 δと上記角度γとの差δ−
γが３０度〜６０度に設定されている。
３間の角度αは３０度〜１５０度（実施例においては９
０度）に設定されており、かつ壁面１２とクランプ駒装
入孔１５内に装入されたクランプ駒１４の軸線ｍとのな
す角度βは、β＝α／２±１０度に設定されている。ま
た、上記チップ受け座３の底面１１とクランプ駒１４の
軸線ｍとのなす角度γは３０度〜６０度に設定されてお
り、上記底面１１とねじ孔２２に螺入されたクランプね
じ１９の軸線とのなす角度 δと上記角度γとの差δ−
γが３０度〜６０度に設定されている。
【００１５】上記のように構成されたチップのクランプ
機構を備えた転削工具にあっては、図４に示すように、
クランプねじ１９の締付により、上記クランプ駒１４の
切欠２１の当り面２０（図１０参照）を、クランプねじ
１９の下端で押圧し、これによって、スプリング２３の
付勢力に抗してクランプ駒１４をクランプ駒装入孔１５
内に引き込む。この結果、チップ受け座３内に収納され
たチップ４のすくい面５が、上記クランプ駒１４の切欠
１８の当り面１７（図８参照）によって押圧されて、上
記チップ４がエンドミル本体１に固着される。
機構を備えた転削工具にあっては、図４に示すように、
クランプねじ１９の締付により、上記クランプ駒１４の
切欠２１の当り面２０（図１０参照）を、クランプねじ
１９の下端で押圧し、これによって、スプリング２３の
付勢力に抗してクランプ駒１４をクランプ駒装入孔１５
内に引き込む。この結果、チップ受け座３内に収納され
たチップ４のすくい面５が、上記クランプ駒１４の切欠
１８の当り面１７（図８参照）によって押圧されて、上
記チップ４がエンドミル本体１に固着される。
【００１６】この場合、チップ受け座３の底面１１とク
ランプ駒１４の軸線ｍとのなす角度γが３０度〜６０度
に設定され、かつチップ受け座３の２つの壁面１２，１
３の間（図１及び図５において角度αで示されている）
に、上記クランプ駒１４の軸線ｍが設定されている（図
１及び図５において角度βで示されている）から、チッ
プ４の着座面６，２つの側面９，１０が、チップ受け座
３の底面１１，２つの壁面１２，１３にそれぞれ強固に
押し付けられ、チップ４が切削中にずれることがない。
ランプ駒１４の軸線ｍとのなす角度γが３０度〜６０度
に設定され、かつチップ受け座３の２つの壁面１２，１
３の間（図１及び図５において角度αで示されている）
に、上記クランプ駒１４の軸線ｍが設定されている（図
１及び図５において角度βで示されている）から、チッ
プ４の着座面６，２つの側面９，１０が、チップ受け座
３の底面１１，２つの壁面１２，１３にそれぞれ強固に
押し付けられ、チップ４が切削中にずれることがない。
【００１７】また、チップ４を交換する場合には、クラ
ンプねじ１９を緩めると、クランプねじ１９の下端とク
ランプ駒１４の切欠２１の当り面２０との密接状態がゆ
るみ、クランプ駒１４は、スプリング２３によって、ク
ランプ駒装入孔１５から外方に押し出されるような力を
受ける。これにより、クランプ駒１４の切欠１８の当り
面１７がチップ４のすくい面５から離れるから、チップ
４を容易にチップ受け座３から引き出すことができる。
そして、チップ４を引き出した後のチップ受け座３にあ
っては、クランプ駒１４がエンドミル本体１の受け部１
ａ（図４参照）に支えられているから、クランプ駒１４
がチップ受け座３側に倒れ込むことがなく、新しいチッ
プ４を上述した操作により簡単に装着することができ
る。
ンプねじ１９を緩めると、クランプねじ１９の下端とク
ランプ駒１４の切欠２１の当り面２０との密接状態がゆ
るみ、クランプ駒１４は、スプリング２３によって、ク
ランプ駒装入孔１５から外方に押し出されるような力を
受ける。これにより、クランプ駒１４の切欠１８の当り
面１７がチップ４のすくい面５から離れるから、チップ
４を容易にチップ受け座３から引き出すことができる。
そして、チップ４を引き出した後のチップ受け座３にあ
っては、クランプ駒１４がエンドミル本体１の受け部１
ａ（図４参照）に支えられているから、クランプ駒１４
がチップ受け座３側に倒れ込むことがなく、新しいチッ
プ４を上述した操作により簡単に装着することができ
る。
【００１８】このように、チップ４のチップ受け座３へ
の着脱操作性が大幅に改善されると共に、チップ４のチ
ップ受け座３への着座性も著しく向上する。なお、上記
実施例においては、チップ４がチップ受け座３に収納さ
れていない場合に、クランプ駒１４のチップ受け座３側
への倒れ込みを防ぐために、受け部１ａを設けて説明し
たが、クランプ駒１４の長さ（クランプ駒装入孔１５の
深さ）を大きくとることができる場合には、受け部１ａ
がなくとも、クランプ駒１４がチップ受け座３側に倒れ
込むことがないので、受け部１ａを設けなくともよい
（クランプ駒装入孔１５の先端部とチップ受け座３とを
連通状態としてもよい）。また、上記クランプ駒１４は
円柱状のもので説明したが、図１１に示すように、断面
形状が長円形のものでもよい。この場合には、チップ４
あるいはクランプねじ１９との当り面１７，２０を広く
取ることができ、さらに一層チップの着座性が向上す
る。
の着脱操作性が大幅に改善されると共に、チップ４のチ
ップ受け座３への着座性も著しく向上する。なお、上記
実施例においては、チップ４がチップ受け座３に収納さ
れていない場合に、クランプ駒１４のチップ受け座３側
への倒れ込みを防ぐために、受け部１ａを設けて説明し
たが、クランプ駒１４の長さ（クランプ駒装入孔１５の
深さ）を大きくとることができる場合には、受け部１ａ
がなくとも、クランプ駒１４がチップ受け座３側に倒れ
込むことがないので、受け部１ａを設けなくともよい
（クランプ駒装入孔１５の先端部とチップ受け座３とを
連通状態としてもよい）。また、上記クランプ駒１４は
円柱状のもので説明したが、図１１に示すように、断面
形状が長円形のものでもよい。この場合には、チップ４
あるいはクランプねじ１９との当り面１７，２０を広く
取ることができ、さらに一層チップの着座性が向上す
る。
【００１９】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の転削工具
におけるチップのクランプ機構は、工具本体に、その外
周部に開口するチップ収納部が形成され、このチップ収
納部に、チップ収納部に連続するクランプ駒装入孔が形
成されると共に、このクランプ駒装入孔内にクランプ駒
がその軸線に沿って移動自在に設けられてなり、上記工
具本体に装着されるクランプねじによって、上記クラン
プ駒を上記クランプ駒装入孔に引き込むことにより、上
記クランプ駒によって、上記チップ収納部にチップを固
定する転削工具におけるチップのクランプ機構であっ
て、上記クランプ駒装入孔内のクランプ駒は、その軸線
が、上記チップ収納部のチップ受け座の底面となす角度
が３０度〜６０度に設定されていると共に、上記チップ
収納部のチップ受け座の上記底面に直交する方向から見
て、該チップ受け座の隣り合う２つの側壁のいずれかに
交差する方向に設定されているから、上記クランプねじ
によってクランプ駒をクランプ駒装入孔に引き込む際
に、チップ受け座の底面とクランプ駒の軸線とのなす角
度が３０度〜６０度に設定され、かつチップ受け座の隣
り合う２つの側壁のいずれかに交差する方向にクランプ
駒の軸線を設定することにより、クランプ駒によって、
チップ収納部に装着されたチップが上記チップ受け座の
底面及び隣り合う２つの側壁に押し付けられて、チップ
の着座性を向上させると共に、チップに対して所定角度
を傾斜してクランプ駒が移動することにより、チップを
チップ収納部に装着する際のクランプ駒とのクリアラン
スを大きくとれ、かつクランプ駒がチップ装着の邪魔に
なることがなく、従って、チップを工具本体に強固にか
つ容易に取付けることができる。
におけるチップのクランプ機構は、工具本体に、その外
周部に開口するチップ収納部が形成され、このチップ収
納部に、チップ収納部に連続するクランプ駒装入孔が形
成されると共に、このクランプ駒装入孔内にクランプ駒
がその軸線に沿って移動自在に設けられてなり、上記工
具本体に装着されるクランプねじによって、上記クラン
プ駒を上記クランプ駒装入孔に引き込むことにより、上
記クランプ駒によって、上記チップ収納部にチップを固
定する転削工具におけるチップのクランプ機構であっ
て、上記クランプ駒装入孔内のクランプ駒は、その軸線
が、上記チップ収納部のチップ受け座の底面となす角度
が３０度〜６０度に設定されていると共に、上記チップ
収納部のチップ受け座の上記底面に直交する方向から見
て、該チップ受け座の隣り合う２つの側壁のいずれかに
交差する方向に設定されているから、上記クランプねじ
によってクランプ駒をクランプ駒装入孔に引き込む際
に、チップ受け座の底面とクランプ駒の軸線とのなす角
度が３０度〜６０度に設定され、かつチップ受け座の隣
り合う２つの側壁のいずれかに交差する方向にクランプ
駒の軸線を設定することにより、クランプ駒によって、
チップ収納部に装着されたチップが上記チップ受け座の
底面及び隣り合う２つの側壁に押し付けられて、チップ
の着座性を向上させると共に、チップに対して所定角度
を傾斜してクランプ駒が移動することにより、チップを
チップ収納部に装着する際のクランプ駒とのクリアラン
スを大きくとれ、かつクランプ駒がチップ装着の邪魔に
なることがなく、従って、チップを工具本体に強固にか
つ容易に取付けることができる。
【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】図１の下面図である。
【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。
【図５】チップ受け座の２つの壁面とクランプ駒の軸線
との関係を示す説明図である。
との関係を示す説明図である。
【図６】チップ受け座の底面及びクランプねじの軸線と
クランプ駒の軸線との関係を示す説明図である。
クランプ駒の軸線との関係を示す説明図である。
【図７】クランプ駒の一例を示す正面図である。
【図８】図７の平面図である。
【図９】図７の側面図である。
【図１０】図７の下面図である。
【図１１】クランプ駒の他の一例を示すもので、図４の
ＸＩ方向からの矢視図である。
ＸＩ方向からの矢視図である。
１ エンドミル本体（工具本体） ３ チップ受け座 ４ チップ（スローアウェイチップ） １１ 底面 １２ 壁面 １３ 壁面 １４ クランプ駒 １５ クランプ駒装入孔 ｍ 軸線
Claims (1)
- 【請求項１】 工具本体に、その外周部に開口するチッ
プ収納部が形成され、このチップ収納部に、チップ収納
部に連続するクランプ駒装入孔が形成されると共に、こ
のクランプ駒装入孔内にクランプ駒がその軸線に沿って
移動自在に設けられてなり、上記工具本体に装着される
クランプねじによって、上記クランプ駒を上記クランプ
駒装入孔に引き込むことにより、上記クランプ駒によっ
て、上記チップ収納部にチップを固定する転削工具にお
けるチップのクランプ機構であって、上記クランプ駒装
入孔内のクランプ駒は、その軸線が、上記チップ収納部
のチップ受け座の底面となす角度が３０度〜６０度に設
定されていると共に、上記チップ収納部のチップ受け座
の上記底面に直交する方向から見て、該チップ受け座の
隣り合う２つの側壁のいずれかに交差する方向に設定さ
れたことを特徴とする転削工具におけるチップのクラン
プ機構。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991012446U JP2516133Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 転削工具におけるチップのクランプ機構 |
| KR92002983U KR970004068Y1 (ko) | 1991-03-07 | 1992-02-27 | 전삭공구에 있어서의 팁의 클램프기구 |
| US07/846,617 US5201614A (en) | 1991-03-07 | 1992-03-05 | Rotary cutting tool |
| EP92103885A EP0502543B1 (en) | 1991-03-07 | 1992-03-06 | Rotary cutting tool |
| DE69202786T DE69202786T2 (de) | 1991-03-07 | 1992-03-06 | Rotierendes Schneidwerkzeug. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991012446U JP2516133Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 転削工具におけるチップのクランプ機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059817U JPH059817U (ja) | 1993-02-09 |
| JP2516133Y2 true JP2516133Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=11805557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991012446U Expired - Lifetime JP2516133Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 転削工具におけるチップのクランプ機構 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5201614A (ja) |
| EP (1) | EP0502543B1 (ja) |
| JP (1) | JP2516133Y2 (ja) |
| KR (1) | KR970004068Y1 (ja) |
| DE (1) | DE69202786T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10019398C2 (de) * | 2000-04-19 | 2002-06-27 | Walter Ag | Schneidplatte und Zerspanungswerkzeug zum Fräsen |
| DE102019123968A1 (de) * | 2019-09-06 | 2021-03-11 | Gühring KG | Kugelbahnfräser mit einem Trägerkörper und ein Verfahren zum Wiederherstellen eines Kugelbahnfräsers |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1358013A (en) * | 1920-11-09 | Cutting-tool | ||
| US3481015A (en) * | 1967-07-19 | 1969-12-02 | Gerald Q Bogner | Rotary cutting tool |
| CH488513A (de) * | 1969-01-13 | 1970-04-15 | Hertel Karl | Spanabhebendes Werkzeug |
| DE2117709C3 (de) * | 1971-04-10 | 1982-12-02 | Hertel, Karl, 8500 Nürnberg | Schneideinsatz und zugehöriger Klemmhalter |
| CH604990A5 (ja) * | 1975-03-04 | 1978-09-29 | Zapp Werkzeug & Maschf R | |
| US4329091A (en) * | 1980-05-07 | 1982-05-11 | General Electric Company | Floating wedge for use in conjunction with an indexable cutting tool |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP1991012446U patent/JP2516133Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-02-27 KR KR92002983U patent/KR970004068Y1/ko not_active IP Right Cessation
- 1992-03-05 US US07/846,617 patent/US5201614A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-06 DE DE69202786T patent/DE69202786T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-06 EP EP92103885A patent/EP0502543B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0502543A1 (en) | 1992-09-09 |
| JPH059817U (ja) | 1993-02-09 |
| US5201614A (en) | 1993-04-13 |
| KR920017792U (ko) | 1992-10-17 |
| KR970004068Y1 (ko) | 1997-04-29 |
| DE69202786T2 (de) | 1995-11-30 |
| DE69202786D1 (de) | 1995-07-13 |
| EP0502543B1 (en) | 1995-06-07 |
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| JPH0453856Y2 (ja) | ||
| JPS6228323Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960625 |