JP2515737Y2 - 工具つり具 - Google Patents

工具つり具

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JP2515737Y2
JP2515737Y2 JP12466590U JP12466590U JP2515737Y2 JP 2515737 Y2 JP2515737 Y2 JP 2515737Y2 JP 12466590 U JP12466590 U JP 12466590U JP 12466590 U JP12466590 U JP 12466590U JP 2515737 Y2 JP2515737 Y2 JP 2515737Y2
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正行 重盛
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、高所作業用安全帯に取付けて使用する工
具つり具に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、高所で作業を行なう場合、作業者の腰部に安
全帯を巻付け、その安全帯に工具つり具を取付けるよう
にしている。
上記工具つり具として、第7図に示したものが従来か
ら知られている。この工具つり具は、ベルト挿通用の複
数のスリット40を有する環体支持板41の表面に軸挿入孔
42を有する突片43と、コ字形の連結枠44とを設け、上記
突片43の軸挿入孔42と連結枠44内とに工具つり下用環体
45の直線状支持軸部46を挿入し、この支持軸部46と連結
枠44とをピン47で連結して環体45が支持軸部46を中心と
して回転するのを防止している。
上記工具つり具においては、環体45が環体支持板41の
表面に対して常に起立する状態に保持されているため、
環体45に対する工具のかけ外しが容易であるという特徴
を有する。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来の工具つり具においては、工具を
不要とする作業の場合においても環体45が起立状態にあ
るため、作業者の移動時に、環体45が障害物に当たり、
あるいは引掛かることがあり、落下の危険が大きい問題
がある。
また、工具つり具の包装箱として大きい箱体を必要と
する問題がある。
この考案は、工具のかけ外しが不要な作業時および輸
送時の箱詰め状態において、環体を環体支持板の表面に
重なる状態に保持し得るようにして安全性の向上と包装
箱の小型化とを図ることを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案においては、
U字形屈曲部の両端から外向きに板体を形成し、その板
体に安全帯挿通用のスリットを設けた環体支持板と、上
記屈曲部の内側に挿入された直線状の支持軸部を有し、
その支持軸部の両端に連続する一対の弧状軸部の軸端間
の開口開閉用レバーを備える環体と、上記板体の裏面に
固着され、屈曲部から支持軸部が抜け出るのを防止する
押え板とから成り、前記押え板の中央部にコ字形の切り
込みを設け、その切り込みの内側に形成された弾性片の
先端部に球形突部を形成し、前記支持軸部の外周には、
環体が板体の表面に重なる状態およびその状態から支持
軸部を中心に環体を90°回動した状態において上記球形
突部が係合する複数の係合凹部と、前記屈曲部に形成し
た周方向のガイド孔に挿入するピンとを設けた構成を採
用したのである。
〔作用〕
上記の構成から成る工具つり具は、環体支持板のスリ
ットに高所作業用安全帯を挿入してその安全帯に取付け
る。
そして、工具の吊り下げを必要とする場合は、屈曲部
を中心に環体を回動し、環体支持板上に環体を起立せし
め、球形突部と係合凹部の係合によって環体を起立状態
に保持する。
また、工具の吊り下げが不要の場合は、環体支持板の
表面に重なる位置まで環体を回動し、球形突部と係合凹
部の係合によって重なる状態に保持する。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第6図に基づい
て説明する。
第1図および第2図に示すように、この考案に係る工
具つり具は、環体支持板1と、環体10と、押え板30とか
ら成る。
環体支持板1は、第6図に示すように、U字形屈曲部
2の両端から外向きに一対の板体3を形成した構成とさ
れ、上記各板体3に安全帯を挿入するスリット4が設け
られている。また、屈曲部2には周方向に長いガイド孔
5が形成されている。
前記環体10は第1図および第2図に示すように、直線
状の支持軸部11を有し、その支持軸部11の両端に連続し
て一対の弧状軸部12、13が設けられ、一方弧状軸部12の
端部にレバー14の一端部がピン15を介して回動自在に取
付けられている。
レバー14の他端には傾斜端面16が設けられ、この傾斜
端面16は他方弧状軸部13の軸端に形成した傾斜端面17に
対して係合可能になり、その係合によってレバー14は外
方向に揺動するのが防止される。
前記レバー14の一端面には孔18が形成され、その孔18
内にT形の係合片19と、その係合片19を外方向に押圧す
るスプリング20とが組込まれ、上記係合片19の先端は、
一方弧状軸部13の端面に形成したV形の係合凹部21に係
合されている。
このため、レバー14は、常に外方向に押圧され、傾斜
端面16が他方弧状軸部13の傾斜端面17と係合する状態に
保持される。
上記環体10の支持軸部11は環体支持板1の屈曲部2内
に挿入されている。この支持軸部11には前記ガイド孔5
に挿入されるピン22が設けられている。また、支持軸部
11には、屈曲部2内に位置する外周に3つの係合凹部23
が周方向に90°の間隔をおいて設けられている。
前記押え板30は、鋲止め等の手段を介して環体支持板
1の板体3の裏面に固着され、その板体3によって屈曲
部2から支持軸部11が抜け出るのが防止されている。
板体3の中央部には、第6図に示すように、コ字形の
切り込み31が設けられ、その切り込み31の内側に形成さ
れた弾性片32の先端部に前記係合凹部23に対して係合可
能な球形突部33が設けられている。
上記の構成から成る工具つり具は、板体3のスリット
4に高所作業用安全帯を挿入してその安全帯に取付け
る。その工具つり具に対する工具のかけ外しに際して
は、屈曲部2を中心に環体10を回動し、上記環体10を環
体支持板1に対して起立させる。
このとき、球形突部33が係合凹部23に係合し、その係
合によって環体10は起立状態に保持される。
工具は、環体10に対してかけ外しする。そのかけ外し
に際しては、レバー14を内方向に揺動せしめ、そのレバ
ー14の揺動によって形成される開口から工具のかけ外し
を行なう。
工具のかけ外しが不要の場合は、屈曲部2を中心に環
体10を回動してその環体10を板体3の表面に重ね合わせ
る。その重ね合わせによって、球形突部33が係合凹部23
に係合し、環体10は板体3に重なる状態に保持される。
〔考案の効果〕 以上のように、この考案に係る工具つり具において
は、工具のかけ外しが不要の場合に環体を板体の表面に
重なる状態に保持することができるため、高所作業時
に、環体が障害物に当り、あるいは引掛かる等の不都合
の発生が殆どなく、安全に作業を行なうことができる。
また、工具のかけ外しの際には、環体支持板の表面に
環体が起立する状態に保持することができるため、環体
に対する工具のかけ外しを従来の場合と同様に簡単に行
なうことができる。
さらに、環体の回動によって工具つり具をコンパクト
に折畳むことができるため、包装箱の小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る工具つり具の一実施例を示す
斜視図、第2図は同上の縦断正面図、第3図は第2図の
III-III線に沿った断面図、第4図は第2図のIV-IV線に
沿った断面図、第5図は第2図のV−V線に沿った断面
図、第6図は同上の環体支持板と押え板を示す分解斜視
図、第7図は従来の工具つり具を示す斜視図である。 1……環体支持板、2……屈曲部、3……板体、4……
スリット、5……ガイド孔、10……環体、11……支持軸
部、12、13……弧状軸部、14……レバー、22……ピン、
23……係合凹部、30……押え板、31……切り込み、32…
…弾性片、33……球形突部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】U字形屈曲部の両端から外向きに板体を形
    成し、その板体に安全帯挿通用のスリットを設けた環体
    支持板と、上記屈曲部の内側に挿入された直線状の支持
    軸部を有し、その支持軸部の両端に連続する一対の弧状
    軸部の軸端間の開口開閉用レバーを備える環体と、上記
    板体の裏面に固着され、屈曲部から支持軸部が抜け出る
    のを防止する押え板とから成り、前記押え板の中央部に
    コ字形の切り込みを設け、その切り込みの内側に形成さ
    れた弾性片の先端部に球形突部を形成し、前記支持軸部
    の外周には、環体が板体の表面に重なる状態およびその
    状態から支持軸部を中心に環体を90°回動した状態にお
    いて上記球形突部が係合する複数の係合凹部と、前記屈
    曲部に形成した周方向のガイド孔に挿入するピンとを設
    けた工具つり具。
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