JP2515563Y2 - ドット式感熱記録装置 - Google Patents

ドット式感熱記録装置

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JP2515563Y2
JP2515563Y2 JP1994008186U JP818694U JP2515563Y2 JP 2515563 Y2 JP2515563 Y2 JP 2515563Y2 JP 1994008186 U JP1994008186 U JP 1994008186U JP 818694 U JP818694 U JP 818694U JP 2515563 Y2 JP2515563 Y2 JP 2515563Y2
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dot
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heating
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dot data
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JP1994008186U
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和重 堀田
森茂 松藤
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日本電気三栄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、感熱紙の移動方向と直
角の方向に1列の複数の発熱ドット印字素子を配列し、
入力信号のサンプル値に対応する発熱ドット印字素子に
印字電力を与えることによりアナログ信号を感熱紙上に
記録するドット式感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】ドット
式感熱記録装置においては、高速度で変化するアナログ
信号に確実に追従し見易い記録が得られるように、入力
信号のサンプリング時間間隔を短くして感熱紙の移動方
向の分解能を上げたり、発熱ドット印字素子(以下「発
熱ドット」という。)の配列方向の補間として変位の大
きなサンプル値間のデータを補足したりすることが従来
行われているが、信号変位の大きい所では印字幅が細く
十分なコントラストが得られない。
【0003】これは、例えば800Hz以上の通常の高
速サンプリングにおいて、発熱ドットのデータを更新す
る時間に比べ、発熱ドットが通電から十分なコントラス
トが得られる温度に達するまでに要する時間が長いこと
による。だからといって単に通電時間を長くするだけで
は、通電終了後の余熱の放散に時間を要するので均一な
印字幅が得られず、連続して同一ドット印字を行う場合
に蓄熱により発熱ドットの劣化を招く。
【0004】かような点に鑑み、サンプリングに同期し
たトリガ信号により作動し、発熱ドットと感熱紙の相対
的移動速度に応じて予め定めた時間だけ選択された発熱
ドットに通電する限時回路を具えた記録装置が提案され
ている(特公昭56−18094号公報参照)。しか
し、この装置は、発熱ドットの駆動回路毎に限時回路を
設ける必要があり、複雑高価となる。
【0005】また、記録紙の移動方向に3ドット分の補
正をするためメモリを3個設け、その3ドットを記録す
る際に1ドットおきにマスクを行う交番マスク回路を具
えた記録装置も提案されている(特開昭58−2111
8号公報参照)。しかし、この装置では、3ドット補正
した上で交番マスクを行っているので、印字の際に均一
な幅で均一な濃度の記録が得られない。
【0006】したがって、本考案は、記録分解能を低下
させることなく、極大・極小部を含めて信号変位の大き
い場所をも鮮明に且つ均一な幅で描くと共に、発熱ドッ
トの蓄熱による劣化を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、単に発熱ドッ
トの通電時間を制御するのではなく、発熱ドットへの発
熱ドット・データ自体を入力ドット・データ及び前の発
熱ドット・データにより制御するようにした。
【0008】
【作用】発熱ドット毎に限時回路を設けることなく、比
較的簡単な回路構成により均一な幅で印字むらのない記
録が得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案ドット式感熱
記録装置の一実施例につき説明しよう。図1は本考案の
実施例の概略を示す系統図、図2は図1の発熱ドット・
データ制御ブロックの具体例を示すブロック図である。
【0010】これらの図において、発熱ドット・データ
制御ブロック1は、サンプリング毎にサンプル値に対応
して発熱ドットの位置を示す「1」及び「0」より成る
直列の入力ドット・データ(配列方向に補間されたもの
も含む。)を受け、後述する内部の論理回路により実際
に発熱させるドット・データを出力するものである。
【0011】履歴メモリ・ブロック2は、例えばRAM
等より成るメモリ3とラッチ回路4で構成され、発熱ド
ット・データ制御ブロック1から出力されるドット・デ
ータD0 〜D4 を、1サンプリング期間遅延させ、遅延
された履歴ドット・データD0 ′〜D4 ′を発熱ドット
・データ制御ブロック1に帰還させる。
【0012】また、ベースタイミング回路5は、例えば
カウンタ及びデコーダ等より成り、履歴メモリ・ブロッ
ク2にアドレス指定信号及びリード/ライト信号を出力
すると共に、ドット記録部6にシフトクロック信号、ラ
ッチ信号及びストローブ信号を出力して記録制御を行
う。
【0013】また、ドット記録部6は、シフトレジスタ
7、ラッチ回路8、ゲートG及びN個の、例えば832
個の発熱素子から構成されている市販のサーマルヘッド
で構成される。
【0014】また、履歴メモリ・ブロック2のラッチ回
路4及びベースタイミング回路5には、図示しない水晶
発振器等より、動作クロックであるドットクロックが供
給されている。
【0015】以上の構成において、入力される1回の入
力ドット・データのサンプリング毎に、ベースタイミン
グ回路5からアドレス指定信号が履歴メモリ・ブロック
2のメモリ3に出力されて履歴ドット・データが読み出
され、ラッチ回路4でラッチされた例えば5ビットの履
歴ドット・データD0 ′〜D4 ′及び入力ドット・デー
タが、発熱ドット・データ制御ブロック1に入力され
る。
【0016】発熱ドット・データ制御ブロック1は、入
力ドット・データとラッチ回路4にラッチされた履歴ド
ット・データD0 ′〜D4 ′とを論理演算して印字すべ
きか否かを決定し、印字すべき発熱ドット・データをド
ット記録部6のシフトレジスタ7の対応するビットに出
力すると共に、ドット・データD0 〜D4 を履歴メモリ
・ブロック2へ出力する。
【0017】履歴メモリ・ブロック2に入力されるドッ
ト・データD0 〜D4 は、メモリ3に直前に読み出され
た履歴ドット・データD0 ′〜D4 ′と同じアドレスに
書き込まれる。
【0018】上述処理を記録素子数分、例えば832回
繰り返して行い、ドット記録部6のシフトレジスタ7、
ラッチ回路8及びゲートGを介して発熱素子に出力す
る。所定数(832)が終了したら、ベースタイミング
回路5からシフトクロック信号、ラッチ信号及びストロ
ーブ信号を、シフトレジスタ7、ラッチ回路8及びゲー
トGに夫々出力して記録を行う。
【0019】ストローブ信号により印字すべき発熱ドッ
ト・データを印字後、ベースタイミング回路5は、履歴
メモリ・ブロック2のメモリ3に出力するアドレスを0
として、次のサンプリングデータの処理を行う。以上
は、1サンプルの動作であるが、これらの処理を入力ド
ット・データのサンプリング毎に繰り返すことにより、
記録紙上に連続した点の集まりである波形が記録される
ことになる。
【0020】図2において、カウンタの入力端子I0
2 には、履歴メモリ・ブロックからデータD0 〜D2
より1サンプル前のデータD0 ′〜D2 ′(3ビット)
が入力され、入力端子I3 には入力ドット・データD4
の2サンプル遅延データD3′が、入力端子I4 には入
力ドット・データD4 の1サンプル遅延データD4 ′が
それぞれ入力される。入力端子I5 に、上述した直列の
入力ドット・データが入力される。出力端子B5 より発
熱ドット・データが出力され、出力端子B4 より入力ド
ット・データがそのままデータD4 として、また、出力
端子B3 より入力端子I4 への入力データD4 ′がその
ままデータD3 として出力される。
【0021】カウンタは、後述のように0〜7までの値
をとるもので、B5 端子の発熱ドット・データが「0」
の場合I0 〜I2 端子の3ビット入力値から1を減じ、
5端子の発熱ドット・データが「1」の場合I0 〜I
2 端子の3ビット入力値に2を加えて、その結果を3ビ
ット・データD0 〜D2 としてB0 〜B2 端子より出力
する。また、カウンタは、内部に論理回路をもち、上記
カウンタ入力値が0,1,2,3,4,5のとき「1」
を、カウンタ入力値が6,7のとき「0」をアンドゲー
トA1及びA2それぞれの1入力に加えるように構成す
る。
【0022】したがって、オアゲートORは、(イ)カ
ウンタ入力値が0,1,2,3,4,5で且つ入力ドッ
ト・データが「1」のとき、又は(ロ)カウンタ入力値
が0,1,2,3,4,5でI3 端子入力が「0」且つ
4 端子入力が「1」のときに、B5 端子より「1」を
出力することになる。これは、次のような動作をさせる
ためである。
【0023】次に、動作を述べる。図3は、入力ドット
・データ(以下「入力データ」と略す。)が連続して
「1」でない場合の動作を示す説明図である。いま、入
力データの中から同一位置の発熱ドットに対するデータ
のみを取り出して見た場合、図示のようであったとす
る。
【0024】入力データが「0」のとき、B5 端子の発
熱ドット・データ(以下「発熱データ」と略す。)は
「0」である。入力データが「1」になると、カウンタ
からアンドゲートA1への入力が「1」であるので、B
5 端子の発熱データが「1」となる。すると、カウンタ
出力値は2が加算されて2となる。次の入力データが
「0」であれば、1サンプル前の入力データが「1」で
あり、2サンプル前の入力データが「0」であるのでこ
れが反転され、カウンタの入力値が2でカウンタからの
入力が「1」となり、アンドゲートA2の3入力は共に
「1」となってB5端子の発熱データが「1」となる。
よって、カウンタ出力値は更に2が加算されて4とな
る。続いて入力データがまた「0」であると、アンドゲ
ートA1及びA2は共に出力を生じないので、発熱デー
タは「0」となる。
【0025】以下同様にして、入力データ中に1個の
「1」が現われた場合、発熱データは「1」の次に必ず
「1」が続くものとなる。すなわち、同一の発熱ドット
に対しては2回続けて発熱させることになる。このよう
に発熱ドット・データを2回続けると、発熱ドットの蓄
積効果により変位の大きい所でも印字幅を今までより太
く且つ均一にできる。
【0026】図4は、入力データが連続して「1」の場
合の動作を示す説明図である。前と同様、入力データの
中から同一位置の発熱ドットに対するデータのみを取り
出した場合、図示のようであったとする。
【0027】入力データが「0」から「1」になるとき
は、図3の場合と同様にアンドゲートA1が出力を生
じ、発熱データ「1」を生じると共にカウンタ出力値は
2となる。その次の入力データが「1」であると、やは
りアンドゲートA1が出力を生じ、発熱データ「1」を
生じると共にカウンタ出力値は4となる。更にその次の
入力データが「1」であると、アンドゲートA1が出力
を生じ、発熱データ「1」を生じると共にカウンタ出力
値は6となる。カウンタ出力値が6になると、この次の
入力データが「1」であっても、アンドゲートA1,A
2は共に働かず、発熱データは「0」となり1回の間引
き(X印で示す)が行われる。
【0028】しかし、その次の入力データ「1」に対し
ては、カウンタ出力値より1が減算されて5となるの
で、再び発熱データは「1」となる。以下同様にして発
熱データは入力データ及び前の発熱データに関連するカ
ウンタの出力値によって決定されることが分かるであろ
う。
【0029】すなわち、発熱データが「1」のときカウ
ンタ出力値に2を加算し、発熱データが「0」のときカ
ウンタ出力値より1を減算することにより、最初は入力
データが連続して「1」でない場合と同様であるが、次
第に1回発熱させたあと2回続けて休ませるような発熱
データに変わってゆく。このように、連続発熱を避け2
回間引くことにより、蓄熱による発熱ドットの劣化が防
止される。
【0030】上述の実施例においては、発熱ドット・デ
ータ制御ブロックを論理回路で構成したが、これをプロ
グラム可能なROM(P−ROM)によって構成するこ
ともできる。この場合の実施例を図5に示す。
【0031】入力ドット・データとその発熱ドット・デ
ータをP−ROMのアドレス入力とし、アドレスによっ
て選択した発熱ドット・データを出力させる。この実施
例によれば、(イ)前の発熱履歴をカウントするカウン
タのデータ長を可変にできるため、印字時間及び休止時
間が自由に変えられる、(ロ)履歴メモリ・ブロックの
遅延を利用して、擬似的未来予測によりデータを出力す
ることが可能となる、(ハ)基線幅(発熱ドット配列方
向)を太くする回路を兼ねさせることもできる等の利点
が得られる。
【0032】
【考案の効果】以上説明したところから分かるように、
本考案による効果は次のとおりである。 1)例えば矩形波などの記録において、立ち上り及び立
ち下りの部分を従来に比べ鮮明に且つ均一な幅で記録で
きる。 2)信号の極大・極小の部分も他の部分と同一の幅、同
一の印字濃度で記録できる。 3)入力ドット・データが1個のドット印字を示す場
合、2回続けて発熱ドット・データを送るので、記録紙
におけるドット印字むらが少ない。 4)従来例のように発熱ドット毎に限時回路をもつ必要
がなく、市販の感熱ヘッドが使えるため回路構成が簡単
になる。 5)発熱ドット・データを適当に間引くので、発熱ドッ
トの蓄熱による劣化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す系統図である。
【図2】図1の発熱ドット・データ制御ブロックの例を
示す構成図である。
【図3】入力データが連続して「1」でない場合の動作
を示す説明図である。
【図4】入力データが連続して「1」の場合の動作を示
す説明図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す略図である。
【符号の説明】
1 発熱ドット制御ブロック 2 履歴メモリブロック 6 ドット記録部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱紙の移動方向と直角の方向に複数の
    発熱ドット印字素子を1列に配し、アナログ信号である
    入力信号のサンプル値に対応する発熱ドット印字素子を
    選択して発熱印字記録を行うドット式感熱記録装置にお
    いて、 上記発熱ドット印字素子に対する入力ドット・データ及
    び上記発熱ドット印字素子に前に加えられた履歴ドット
    ・データに基づき、上記発熱ドット印字素子に現在加え
    るべき発熱ドット・データを「1」か「0」か制御して
    上記発熱ドット・データを出力すると共に上記入力ドッ
    ト・データ「1」が連続して入力されないときに上記発
    熱ドット・データ「1」を2回続けて出力する発熱ドッ
    ト・データ制御ブロックと、 該発熱ドット・データ制御ブロックの出力の一部を1サ
    ンプリング期間遅延させ、遅延された出力を上記履歴ド
    ット・データとして上記発熱ドット・データ制御ブロッ
    クに送出する履歴メモリブロックとを具えたことを特徴
    とするドット式感熱記録装置。
JP1994008186U 1994-06-15 1994-06-15 ドット式感熱記録装置 Expired - Lifetime JP2515563Y2 (ja)

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