JP2515526B2 - Ncデ−タ作成装置におけるデジタイズデ−タの出力方法 - Google Patents
Ncデ−タ作成装置におけるデジタイズデ−タの出力方法Info
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- JP2515526B2 JP2515526B2 JP61295868A JP29586886A JP2515526B2 JP 2515526 B2 JP2515526 B2 JP 2515526B2 JP 61295868 A JP61295868 A JP 61295868A JP 29586886 A JP29586886 A JP 29586886A JP 2515526 B2 JP2515526 B2 JP 2515526B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、デジタイザによりモデル表面を倣い作成し
たデジタイズデータにおいて、当該モデルの形状急変部
のデータを作成する場合のデジタイズデータの出力方法
に関する。
たデジタイズデータにおいて、当該モデルの形状急変部
のデータを作成する場合のデジタイズデータの出力方法
に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) NC(数値制御)工作機械を用いてモデルを加工するた
めには、デジタイザのスタイラスを当該モデル表面に接
触させ、当該モデル表面に沿った倣い動作を行なわせて
作成したデジタイズデータに基づいて、NCデータ作成装
置を用いてNCデータを作成する必要がある。
めには、デジタイザのスタイラスを当該モデル表面に接
触させ、当該モデル表面に沿った倣い動作を行なわせて
作成したデジタイズデータに基づいて、NCデータ作成装
置を用いてNCデータを作成する必要がある。
従来、位置データ及び変位量データを和することによ
り、食込み,離れのないデジタイズデータを得ていた。
このことを具体的に説明すると、第6図(A)はモデル
15の表面l−l′上の定位置においてスタイラス16が基
準状態にあることを示しており、同図(B)はスタイラ
ス16がmだけ食込んだ状態を示しており、スタイラス16
の中心点の位置はAcとなっている。位置データは、モデ
ル15を取除いた時を想定した場合のスタイラス16の中心
点の位置であるから、第6図(A)の状態ではAf,同図
(B)の状態ではBfとなり、また変位量データは同図
(A)の状態では▲▼,同図(B)の状態では
▲▼となり、それぞれの変位量データの関係は
次式で表わせる。
り、食込み,離れのないデジタイズデータを得ていた。
このことを具体的に説明すると、第6図(A)はモデル
15の表面l−l′上の定位置においてスタイラス16が基
準状態にあることを示しており、同図(B)はスタイラ
ス16がmだけ食込んだ状態を示しており、スタイラス16
の中心点の位置はAcとなっている。位置データは、モデ
ル15を取除いた時を想定した場合のスタイラス16の中心
点の位置であるから、第6図(A)の状態ではAf,同図
(B)の状態ではBfとなり、また変位量データは同図
(A)の状態では▲▼,同図(B)の状態では
▲▼となり、それぞれの変位量データの関係は
次式で表わせる。
▲▼=▲▼+m ………(1) 即ち位置Afより位置Bfへmだけ食込んでも、変位量を
加算した位置Acのデジタイズデータは食込みがないこと
になる。また、基準状態より離れる場合についても同様
のことが言える。
加算した位置Acのデジタイズデータは食込みがないこと
になる。また、基準状態より離れる場合についても同様
のことが言える。
しかし、位置データ及び変位量データの和をとる上述
の方式でも、モデル形状が急変する場所では位置データ
に対する変位量データの検出遅れで、デジタイズデータ
がモデルに食込んだり離れたりする形になるという問題
があった。例えば、スタイラス16から検出部分17までの
動きの遅れを第7図(A),(B)を参照して説明する
と、同図(A)はモデルの形状急変部にスタイラス16が
当った瞬時の様子を示し、同図(B)は充分時間が経過
した後の様子を示す。第7図(A)及び(B)の位置デ
ータは同一であるが、変位量データは同図(A)の状態
では、スタイラスの剛性の問題でスタイラス16自体が曲
がるため検出部17で検出されず、同図(B)の状態にな
って初めて検出され、検出遅れとなるのである。
の方式でも、モデル形状が急変する場所では位置データ
に対する変位量データの検出遅れで、デジタイズデータ
がモデルに食込んだり離れたりする形になるという問題
があった。例えば、スタイラス16から検出部分17までの
動きの遅れを第7図(A),(B)を参照して説明する
と、同図(A)はモデルの形状急変部にスタイラス16が
当った瞬時の様子を示し、同図(B)は充分時間が経過
した後の様子を示す。第7図(A)及び(B)の位置デ
ータは同一であるが、変位量データは同図(A)の状態
では、スタイラスの剛性の問題でスタイラス16自体が曲
がるため検出部17で検出されず、同図(B)の状態にな
って初めて検出され、検出遅れとなるのである。
(発明の目的) 本発明は上述のような事情からなされたものであり、
本発明の目的は、モデル形状急変部のデジタイズデータ
がモデルに食込み,離れのない形になるようにしたNCデ
ータ作成装置におけるデジタイズデータの出力方法を提
供することにある。
本発明の目的は、モデル形状急変部のデジタイズデータ
がモデルに食込み,離れのない形になるようにしたNCデ
ータ作成装置におけるデジタイズデータの出力方法を提
供することにある。
(発明の概要) 本発明は、NCデータ作成装置によるならい動作により
得られる位置データ及び変位量データを和して得られる
デジタイズデータの出力方法において、前記ならい動作
時の前記変位量データによりモデルの形状急変部を自動
的に検出して当該形状急変部の位置を記憶し、さらにス
タイラスを前記記憶位置まで戻して変位量データが基準
変位量になるように前記スタイラスを前記モデルの接線
方向に前記変位量と基準変位量との差が予め設定された
許容値以下となるまで移動してならい動作を再開すると
共に、形状急変検出から前記許容値以下となるまでの信
号を受けて前記形状急変部のデジタイズデータを削除し
て前記モデルのデジタイズデータを作成するようにした
ものである。
得られる位置データ及び変位量データを和して得られる
デジタイズデータの出力方法において、前記ならい動作
時の前記変位量データによりモデルの形状急変部を自動
的に検出して当該形状急変部の位置を記憶し、さらにス
タイラスを前記記憶位置まで戻して変位量データが基準
変位量になるように前記スタイラスを前記モデルの接線
方向に前記変位量と基準変位量との差が予め設定された
許容値以下となるまで移動してならい動作を再開すると
共に、形状急変検出から前記許容値以下となるまでの信
号を受けて前記形状急変部のデジタイズデータを削除し
て前記モデルのデジタイズデータを作成するようにした
ものである。
(発明の実施例) 第1図は、本発明によるデジタイズデータの出力方法
を実現する装置の実施例を示すブロック図である。
を実現する装置の実施例を示すブロック図である。
装置は機械部1,制御部2及びデジタイズ部3で構成さ
れる。機械部1は、モータ4によって駆動してモデル15
表面を倣うスタイラス16及びモデル15の位置座標値を検
出する位置検出器5で構成される。制御部2は、モデル
15の変位量データを読込む変位量読込部6,モデル15の形
状が急変する部分を検出する形状急変検出部7,モデル15
の形状が急変する部分の変位量データを修正する形状急
変処理部8,スタイラス16の動作を制御するためのデータ
を作成する倣い演算部9及びこのデータに基づいてモー
タ4を駆動するモータ出力部10で構成される。デジタイ
ズ部3は、モデル15の位置データ及び変位量データの和
であるデジタイズデータを読込む位置・変位量読込部1
1,モデル15の形状が急変する部分の前記デジタイズデー
タを削除する形状急変データ削除部12,前記デジタイズ
データを間引き及び直線近似するトレランス処理部13及
び前記デジタイズデータをNCプログラムの形式に変換し
出力する出力部14で構成される。
れる。機械部1は、モータ4によって駆動してモデル15
表面を倣うスタイラス16及びモデル15の位置座標値を検
出する位置検出器5で構成される。制御部2は、モデル
15の変位量データを読込む変位量読込部6,モデル15の形
状が急変する部分を検出する形状急変検出部7,モデル15
の形状が急変する部分の変位量データを修正する形状急
変処理部8,スタイラス16の動作を制御するためのデータ
を作成する倣い演算部9及びこのデータに基づいてモー
タ4を駆動するモータ出力部10で構成される。デジタイ
ズ部3は、モデル15の位置データ及び変位量データの和
であるデジタイズデータを読込む位置・変位量読込部1
1,モデル15の形状が急変する部分の前記デジタイズデー
タを削除する形状急変データ削除部12,前記デジタイズ
データを間引き及び直線近似するトレランス処理部13及
び前記デジタイズデータをNCプログラムの形式に変換し
出力する出力部14で構成される。
上述のような構成において、本発明によるデジタイズ
データの出力方法を説明する。先ず、第1図の制御部2
における動作例を第2図のフローチャートに従って説明
する。スタイラス16でモデル15表面を倣い、その変位量
データを変位量読込部6で読込み(ステップS1)、モデ
ル15の形状急変部を処理中であるか否かを確認し(ステ
ップS2)、処理中である場合にはステップS5へ進む。
データの出力方法を説明する。先ず、第1図の制御部2
における動作例を第2図のフローチャートに従って説明
する。スタイラス16でモデル15表面を倣い、その変位量
データを変位量読込部6で読込み(ステップS1)、モデ
ル15の形状急変部を処理中であるか否かを確認し(ステ
ップS2)、処理中である場合にはステップS5へ進む。
一方、判断ステップS2において前記形状急変部を処理
中でない場合には、倣い演算部9においてスタイラス16
からの各軸の変位量データ(εX,εY,εZ)の時間変化
分を演算し、形状急変検出部7でその絶対和がある設定
値εSより大きいか否か、すなわち次式を満たしている
か否かを判定することにより、モデル15の形状急変部を
検出する(ステップS3)。
中でない場合には、倣い演算部9においてスタイラス16
からの各軸の変位量データ(εX,εY,εZ)の時間変化
分を演算し、形状急変検出部7でその絶対和がある設定
値εSより大きいか否か、すなわち次式を満たしている
か否かを判定することにより、モデル15の形状急変部を
検出する(ステップS3)。
(2)式を満たしていない場合には、倣い演算部9で
スタイラス16からの変位量データの大きさがある一定値
(以下、基準変位量という)になるように制御し、変位
方向はモデル15表面での法線方向であると仮定し、モデ
ル15表面での接線方向を算出してスタイラス16を接線方
向に移動させ、(ステップS4)、ステップS7へ進む。
スタイラス16からの変位量データの大きさがある一定値
(以下、基準変位量という)になるように制御し、変位
方向はモデル15表面での法線方向であると仮定し、モデ
ル15表面での接線方向を算出してスタイラス16を接線方
向に移動させ、(ステップS4)、ステップS7へ進む。
一方、判断ステップS3において前記(2)式を満たす
場合には、形状急変処理部8で処理中の信号SA,SBを出
力し(ステップS5)、さらに形状急変検出時点の位置、
すなわち上記(2)式を満たし、形状急変部と判定され
た時点のモデル15の位置データ(位置検出器5で検出し
た位置座標値)を記憶し、この形状急変検出時点でのモ
デル15の接線方向にスタイラス16をある時定数で減速停
止し、前記形状急変検出時点の位置までスタイラス16を
戻す。そして、変位量と基準変位量との差が許容値以下
となるまでスタイラス16を移動させる動作(以下、「ア
プローチ動作」と呼ぶ)を行なう。すなわち、変位量誤
差(Δε)=変位量(ε)−基準変位量(ε0)を求
め、変位ベクトル方向(モデル15の接線方向)に変位量
誤差(Δε)分、モータ出力部10を介して各軸モータ4
を制御してスタイラス16を移動し、変位量(ε)が基準
変位量になるように制御する。そして、変位量誤差(Δ
ε)が設定された許容値以下となれば、形状急変部での
特殊制御である上記アプローチ動作の制御を終了し、処
理中の信号SA,SBの出力を停止して通常倣い動作を再開
する(ステップS6,S7)。以降、ステップS1に戻って上
記動作を繰返し、モデル15の倣い動作が終了したのであ
れば、全ての処理を終了する。
場合には、形状急変処理部8で処理中の信号SA,SBを出
力し(ステップS5)、さらに形状急変検出時点の位置、
すなわち上記(2)式を満たし、形状急変部と判定され
た時点のモデル15の位置データ(位置検出器5で検出し
た位置座標値)を記憶し、この形状急変検出時点でのモ
デル15の接線方向にスタイラス16をある時定数で減速停
止し、前記形状急変検出時点の位置までスタイラス16を
戻す。そして、変位量と基準変位量との差が許容値以下
となるまでスタイラス16を移動させる動作(以下、「ア
プローチ動作」と呼ぶ)を行なう。すなわち、変位量誤
差(Δε)=変位量(ε)−基準変位量(ε0)を求
め、変位ベクトル方向(モデル15の接線方向)に変位量
誤差(Δε)分、モータ出力部10を介して各軸モータ4
を制御してスタイラス16を移動し、変位量(ε)が基準
変位量になるように制御する。そして、変位量誤差(Δ
ε)が設定された許容値以下となれば、形状急変部での
特殊制御である上記アプローチ動作の制御を終了し、処
理中の信号SA,SBの出力を停止して通常倣い動作を再開
する(ステップS6,S7)。以降、ステップS1に戻って上
記動作を繰返し、モデル15の倣い動作が終了したのであ
れば、全ての処理を終了する。
次に、第1図のデジタイズ部3における動作例を第3
図のフローチャートに従って説明する。スタイラス16で
モデル15表面を倣い、その変位量データ及び位置検出器
5からの位置データを位置・変位量読込部11で読込み
(ステップS8)、形状急変処理部8から処理中の信号SB
が出力されているか否かを確認する(ステップS9)。出
力されていない場合には、前記変位量データ及び前記位
置データの和を一定時間毎にサンプリングし、トレラン
ス処理部13でトレランス量以内であるか否かを確認す
る。なお、トレランス量は、NC切削加工における必要な
加工荒さに応じて、予めオペレータによって設定されて
いる(ステップS10)。トレランス量以外の場合には前
記サンプリングしたデータを間引き、NCプログラムの形
式に変換して出力し(ステップS11)、処理を終了す
る。
図のフローチャートに従って説明する。スタイラス16で
モデル15表面を倣い、その変位量データ及び位置検出器
5からの位置データを位置・変位量読込部11で読込み
(ステップS8)、形状急変処理部8から処理中の信号SB
が出力されているか否かを確認する(ステップS9)。出
力されていない場合には、前記変位量データ及び前記位
置データの和を一定時間毎にサンプリングし、トレラン
ス処理部13でトレランス量以内であるか否かを確認す
る。なお、トレランス量は、NC切削加工における必要な
加工荒さに応じて、予めオペレータによって設定されて
いる(ステップS10)。トレランス量以外の場合には前
記サンプリングしたデータを間引き、NCプログラムの形
式に変換して出力し(ステップS11)、処理を終了す
る。
一方、前記判断ステップS9において形状急変処理部8
から処理中の信号SBが出力されている場合には、形状急
変部のデータ、すなわち前記(2)式を満たし形状急変
部と判定された時点からアプローチ動作が終了した時点
までのデータを、形状急変データ削除部12が削除して処
理を終了する。また、前記判断ステップS10において形
状急変部のデータがトレンランス量以内である場合にも
処理を終了する。
から処理中の信号SBが出力されている場合には、形状急
変部のデータ、すなわち前記(2)式を満たし形状急変
部と判定された時点からアプローチ動作が終了した時点
までのデータを、形状急変データ削除部12が削除して処
理を終了する。また、前記判断ステップS10において形
状急変部のデータがトレンランス量以内である場合にも
処理を終了する。
次に、前記デジタイズデータの出力方法の具体的実施
例を添付図面を参照して説明する。
例を添付図面を参照して説明する。
第4図(A)〜(C)は外回りコーナー部の例で、同
図(A)はスタイラス16をモデル15表面に倣わせたとき
のスタイラス16の中心点軌跡(イ)を示し、同図(B)
は軌跡(イ)のコーナー部(ハ)を拡大したものを示
し、同図(C)は本発明による方法を適用した後のスタ
イラス16の中心点軌跡(ロ)を示す。同図(A)からも
明かなように、前述した検出遅れで軌跡(イ)がモデル
15のコーナー部(ハ)で離れの現象を示している。この
部分を拡大した同図(B)を用いて説明すると、デジタ
イズが開始されポイントデータがある短い周期でサンプ
リングされると、そのデータ列は次の様になる。
図(A)はスタイラス16をモデル15表面に倣わせたとき
のスタイラス16の中心点軌跡(イ)を示し、同図(B)
は軌跡(イ)のコーナー部(ハ)を拡大したものを示
し、同図(C)は本発明による方法を適用した後のスタ
イラス16の中心点軌跡(ロ)を示す。同図(A)からも
明かなように、前述した検出遅れで軌跡(イ)がモデル
15のコーナー部(ハ)で離れの現象を示している。この
部分を拡大した同図(B)を用いて説明すると、デジタ
イズが開始されポイントデータがある短い周期でサンプ
リングされると、そのデータ列は次の様になる。
P0P1P2…PA-1PAPA+1…PB-1PBPB+1…PC-1PCPC+1…PE PA+1が形状急変部と検出された位置で、PCがアプロー
チ動作の完了位置であるとし、前述した方法で処理を行
なうとPA+1…PC-1までのデータが削除され次の様にな
る。
チ動作の完了位置であるとし、前述した方法で処理を行
なうとPA+1…PC-1までのデータが削除され次の様にな
る。
P0P1P2…PA-1PAPCPC+1…PE そして、トレランス処理を行なうと次の様になる。
P0PA-4PA-1PC+2PC+6PC+10PC+14PC+18PE こうして得られたデータをNCプログラムの形式に変換
して出力することで、同図(C)に示すようなモデルに
忠実な軌跡(ロ)を得ることができ、実際の加工時には
同図(B)の“PA+1…PB…PC-1"で示すような離れの現
象がなくなり、理想的な加工を行なうことが可能とな
る。次に、食込みの現象が生じる内回りコーナー部の具
体的実施例を示して説明する。
して出力することで、同図(C)に示すようなモデルに
忠実な軌跡(ロ)を得ることができ、実際の加工時には
同図(B)の“PA+1…PB…PC-1"で示すような離れの現
象がなくなり、理想的な加工を行なうことが可能とな
る。次に、食込みの現象が生じる内回りコーナー部の具
体的実施例を示して説明する。
第5図(A)〜(C)は内回りコーナー部の例で、同
図(A)はスタライス16をモデル15表面に倣わせたとき
のスタイラス16の中心点軌跡(ニ)を示し、同図(B)
は軌跡(ニ)のコーナー部(ヘ)を拡大したものを示
し、同図(C)は本発明による方法を適用した後のスタ
イラス16の中心点軌跡(ホ)を示す。同図(A)からも
明らかなように、前述した検出遅れで軌跡(ニ)がモデ
ル15のコーナー部(ヘ)で食込みの現象を示している。
この部分を拡大した同図(B)を用いて説明すると、デ
ジタイズが開始されポイントデータがある短い周期でサ
ンプリングされると、そのデータ列は次の様になる。
図(A)はスタライス16をモデル15表面に倣わせたとき
のスタイラス16の中心点軌跡(ニ)を示し、同図(B)
は軌跡(ニ)のコーナー部(ヘ)を拡大したものを示
し、同図(C)は本発明による方法を適用した後のスタ
イラス16の中心点軌跡(ホ)を示す。同図(A)からも
明らかなように、前述した検出遅れで軌跡(ニ)がモデ
ル15のコーナー部(ヘ)で食込みの現象を示している。
この部分を拡大した同図(B)を用いて説明すると、デ
ジタイズが開始されポイントデータがある短い周期でサ
ンプリングされると、そのデータ列は次の様になる。
Q0Q1Q2…QA-1QAQA+1…QB-1QBQB+1…QC-1QCQC+1…QE QA+1が形状急変部と検出された位置で、QCがアプロー
チ動作の完了位置であるとし、前述した方法で処理を行
なうと、QA+1…QC-1までのデータが削除され次の様にな
る。
チ動作の完了位置であるとし、前述した方法で処理を行
なうと、QA+1…QC-1までのデータが削除され次の様にな
る。
Q0Q1Q2…QA-1QAQCQC+1…QE そして、トレランス処理を行なうと次の様になる。
Q0QAQE こうして得られたデータをNCプログラムの形式に変換
して出力することで、同図(C)に示すようなモデルに
忠実な軌跡(ホ)を得ることができ、実際の加工時には
同図(B)の“QA+1…QB…QC-1"で示すような食込みの
現象がなくなり、理想的な加工を行なうことが可能とな
る。
して出力することで、同図(C)に示すようなモデルに
忠実な軌跡(ホ)を得ることができ、実際の加工時には
同図(B)の“QA+1…QB…QC-1"で示すような食込みの
現象がなくなり、理想的な加工を行なうことが可能とな
る。
(発明の効果) 以上のように本発明方法によれば、モデル形状急変部
のデジタイズデータを自動的に削除し、直線近似を行な
うことができるのでモデルに食込み,離れのない形のデ
ジタイズデータを即座に得ることができ、工数の大幅短
縮を図ることができるようになる。
のデジタイズデータを自動的に削除し、直線近似を行な
うことができるのでモデルに食込み,離れのない形のデ
ジタイズデータを即座に得ることができ、工数の大幅短
縮を図ることができるようになる。
第1図は本発明方法を実現するデジタイズデータの出力
方法を実現する装置の概略を示すブロック図、第2図及
び第3図は本発明方法の動作を説明するフローチャー
ト、第4図(A)〜(C)及び第5図(A)〜(C)は
本発明方法を具体的に実施した例を示す図、第6図
(A),(B)及び第7図(A),(B)はそれぞれ従
来のデジタイズ方法を示す図である。 1……機械部、2……制御部、3……デジタイズ部、4
……モータ、5……位置検出器、6……変位量読込部、
7……形状急変検出部、8……形状急変処理部、9……
倣い演算部、10……モータ出力部、11……位置・変位量
読込部、12……形状急変データ削除部、13……トレラン
ス処理部、14……出力部、15……モデル、16……スタイ
ラス。
方法を実現する装置の概略を示すブロック図、第2図及
び第3図は本発明方法の動作を説明するフローチャー
ト、第4図(A)〜(C)及び第5図(A)〜(C)は
本発明方法を具体的に実施した例を示す図、第6図
(A),(B)及び第7図(A),(B)はそれぞれ従
来のデジタイズ方法を示す図である。 1……機械部、2……制御部、3……デジタイズ部、4
……モータ、5……位置検出器、6……変位量読込部、
7……形状急変検出部、8……形状急変処理部、9……
倣い演算部、10……モータ出力部、11……位置・変位量
読込部、12……形状急変データ削除部、13……トレラン
ス処理部、14……出力部、15……モデル、16……スタイ
ラス。
Claims (1)
- 【請求項1】NCデータ作成装置によるならい動作により
得られる位置データ及び変位量データを和して得られる
デジタイズデータの出力方法において、前記ならい動作
時の前記変位量データによりモデルの形状急変部を自動
的に検出して当該形状急変部の位置を記憶し、さらにス
タイラスを前記記憶位置まで戻して変位量データが基準
変位量になるように前記スタイラスを前記モデルの接線
方向に前記変位量と基準変位量との差が予め設定された
許容値以下となるまで移動してならい動作を再開すると
共に、形状急変検出から前記許容値以下となるまでの信
号を受けて前記形状急変部のデジタイズデータを削除し
て前記モデルのデジタイズデータを作成するようにした
ことを特徴とするNCデータ作成装置におけるデジタイズ
データの出力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61295868A JP2515526B2 (ja) | 1986-12-12 | 1986-12-12 | Ncデ−タ作成装置におけるデジタイズデ−タの出力方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61295868A JP2515526B2 (ja) | 1986-12-12 | 1986-12-12 | Ncデ−タ作成装置におけるデジタイズデ−タの出力方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63148308A JPS63148308A (ja) | 1988-06-21 |
JP2515526B2 true JP2515526B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=17826223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61295868A Expired - Lifetime JP2515526B2 (ja) | 1986-12-12 | 1986-12-12 | Ncデ−タ作成装置におけるデジタイズデ−タの出力方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515526B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0276004A (ja) * | 1988-09-13 | 1990-03-15 | Fanuc Ltd | 荒加工用ncデータ作成方法 |
JPH0763922B2 (ja) * | 1989-02-03 | 1995-07-12 | ファナック株式会社 | デジタイジング方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS598841B2 (ja) * | 1978-10-05 | 1984-02-28 | 大阪機工株式会社 | 金型加工用ncデ−タ作成方法 |
JPS57172412A (en) * | 1981-04-15 | 1982-10-23 | Toyoda Mach Works Ltd | Curved-surface working device |
-
1986
- 1986-12-12 JP JP61295868A patent/JP2515526B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63148308A (ja) | 1988-06-21 |
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