JP2515232B2 - 魚釣り用浮きの仕掛け変換装置 - Google Patents

魚釣り用浮きの仕掛け変換装置

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JP2515232B2
JP2515232B2 JP5188794A JP18879493A JP2515232B2 JP 2515232 B2 JP2515232 B2 JP 2515232B2 JP 5188794 A JP5188794 A JP 5188794A JP 18879493 A JP18879493 A JP 18879493A JP 2515232 B2 JP2515232 B2 JP 2515232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣り用浮きの仕掛け変
換装置に係り、殊更釣り糸に予じめ決められた一定の引
張り力が作用した時、その浮きを固定仕掛けから遊動仕
掛けへ、自動瞬間的に変換させ得るように工夫したもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、浮きを使う魚釣り用の仕掛けと
しては、その浮きを釣り糸の希望位置に固定ロツクする
「固定浮き仕掛け」と、これを釣り糸に沿って自由自在
にスライドさせる「遊動浮き仕掛け」との2種があり、
その2種は相反する利点を有している。
【0003】つまり、「固定浮き仕掛け」では浮きと餌
の間隔距離が釣り人の希望通り決定維持され、ハリスを
すばやく直線化できるため、仕掛けのなじみが早く、道
糸の修正を行ないやすいほか、魚の引張りに対する良好
感度を得られ、サシエを取られたか否かも判別しやす
い。
【0004】又、浮きが釣り糸に沿って自由に移動しな
い関係上、強風などの空気抵抗を受けずに、その釣り糸
を緊張気味として、目標の深いタナまで投入することが
できる。
【0005】更に、釣りの際中に浮きの位置を積極的に
移動操作したり、或いは潮流の影響を受けたりしても、
ハリスが必要以上に浮上してしまう不良現象を起すこと
もない。
【0006】他方、「遊動浮き仕掛け」の場合使用する
釣り竿の長さに関係なく、魚の取り込みを確実・安楽に
行なえると共に、その魚とのやり取り上も浮きの抵抗を
受けないので、特に対象魚が所謂走る魚である時に有効
である。
【0007】更に、深いタナを探ることができ、上潮と
底潮との動きが極度に相違する状況下でも、非常に使い
やすい仕掛けであると言える。
【0008】そこで、従来の経験豊富な釣り人は上記2
種の利点を考慮しつつ、「固定浮き仕掛け」から「遊動
浮き仕掛け」へ自動変換させるために、図45(a)
(b)(c)(d)のような各種の工夫を試みている。
【0009】即ち、図45(a)の手段では中通し浮き
(1)の下方からヨージ(2)を圧入することによっ
て、その浮き(1)を釣り糸(3)へ仮り止め状態に固
定しており、魚の引張り力を受けた時、そのヨージ
(2)が浮き(1)から抜け落ちるようになっている。
【0010】又、図45(b)の手段では浮き(1)の
頂面中央部から竹ヒゴ(4)を植立させ、これに上方か
らゴム管(5)を差し込むと共に、そのゴム管(5)か
ら浮き(1)の外周面を経て、浮き(1)の底面中央部
に付属するリング(6)へ、釣り糸(3)を通し込むこ
とにより、その浮き(1)を釣り糸(3)へやはり仮り
止め状態に固定している。そして、魚の引張り力を受け
た時には、そのゴム管(5)が竹ヒゴ(4)からやはり
抜け出すようになっている。
【0011】図45(C)の手段では浮き(1)の下方
から釣り糸(3)に、パイプ(7)と浮きゴム(8)と
を順次通し込むと共に、そのパイプ(7)に浮きゴム
(8)を圧入して、釣り糸(3)を折り曲げることによ
り、その釣り糸(3)に対して浮き(1)を仮り止め状
態に固定している。この場合には、魚の引張り力を受け
ると、上記浮きゴム(8)がパイプ(7)から抜け落ち
て、釣り糸(3)が直線状態となる。
【0012】更に、図45(d)の手段で釣り糸
(3)にウレタンチユーブ(9)を通し込むと共に、そ
のチユーブ(9)を折り曲げて浮き(1)の下方から圧
入することにより、その浮き(1)を釣り糸(3)へ仮
り止め状態に固定している。そして、魚の引張り力を受
けた時には、上記チユーブ(9)が浮き(1)から抜け
出して、直線状態に復元するようになっている。尚、同
図の符号(10)は何れも浮き止めを示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来手
段の何れにあっても、未だ釣り人の現場的な工夫にとど
まり、その高度な技巧を有する達人でなければ、非常に
使い難いばかりでなく、魚を釣り上げる毎に上記ヨージ
(2)やゴム管(5)、浮きゴム(8)、ウレタンチユ
ーブ(9)などの圧入作業を繰り返さなければならな
い。特に、図45(a)のヨージ(2)は廃棄される結
果、その大量に持参する必要もある。
【0014】又、上記甚だ煩雑な作業を繰り返すとして
も、その浮き(1)の仮り止め状態は千変万化であり、
その安定・確実性に劣る。まして、釣り糸(3)に作用
する引張り力の強弱を予じめ見越して、その仮り止め固
定力を調整することは、全く不可能である。そのため、
万一仮り止め力が弱きに過ぎれば、投入時の勢力や小魚
の所謂エサ取りを受けただけでも、浮き(1)が釣り人
の意志に反して遊動状態となる。逆に、仮り止め力が強
きに過ぎると、魚の釣り上げ時にも浮き(1)が遊動せ
ず、その魚を取り込むことができない。
【0015】更に言えば、公知の実公昭39−3177
0号には、浮体(1)の透孔(2)に貫通横断された把
管(3)の突出端部を摘まんで回転操作し、その把管
(3)に釣り糸(6)を捲き付けることにより、固定浮
き仕掛け状態に保つ一方、上記釣り糸(6)に魚の引張
り力が作用した時、その直線化した釣り糸(6)に沿っ
て、浮体(1)がスライド自由な遊動浮き仕掛け状態と
なるリール式魚釣具の浮木が開示されている。
【0016】そして、これによれば上記図45(a)〜
(d)の煩雑な作業を繰り返す必要がなく、その把管
(3)を操作手の指先で摘まみ、一定角度だけ回転させ
れば足 るため、非常に使いやすい利点があると言える。
【0017】しかし、上記公知考案では把管(3)の制
動機構が全然設置されておらず、浮体(1)における透
孔(2)の内周面と、その透孔(2)に緩挿された把管
(3)の外周面との相互間隙によって、釣り糸(6)を
挟んでいるに過ぎない構成であるため、その釣り糸
(6)に対する浮体(1)の仮り止め状態として、未だ
確実性の安定性に劣り、まして釣り糸(6)に作用する
引張り力の強弱(対象魚の重量変化など)に応じて、そ
の仮り止め固定力を予じめ調整することを不可能であ
る。
【0018】つまり、釣り糸(6)の太さとしては、対
象魚の重量などに応じて相違変化する多種類が使用され
る実際であるが、今その釣り糸(6)が細く、これとの
相対的に上記透孔(2)と把管(3)との相互間隙が広
くて、浮体(1)の仮り止め力が弱きに過ぎたような場
合、釣り糸(6)は濡れており、把管(3)の外周面を
スリツプしやすいこととも相俟って、投入時の勢力や小
魚のエサ取りを受けただけでも、浮動浮き仕掛け状態に
変換してしまうこととなる。
【0019】逆に、釣り糸(6)が太いにも拘らず、上
記透孔(2)と把管(3)との相互間隙が狭く、浮体
(1)の仮り止め力が強きに過ぎると、魚の釣り上げ時
にも浮体(1)が自づと正しく遊動せず、釣り糸(6)
が切れてしまうことさえ起るのであり、魚を取り込むこ
とができない。
【0020】又、上記把管(3)は浮体(1)の透孔
(2)へ緩挿されており、その両端部が外方に突出して
いるため、その突出部分にたるんだ釣糸や海藻などが捲
き付いたり、更には上記透孔(2)と把管(3)との露
呈する相互間隙へ、外方から異物が侵入したりするおそ
れがあり、その意味からも仕掛け変換作用の確実性と安
定性に劣る。
【0021】何れにしても、上記公知考案の構成にとど
まる限りでは、到底実用に供するこ とができず、まして
釣り糸(6)の太さ変化に応じて汎用することは全く不
可能である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の解決を企図しており、そのための実用可能な魚釣り用
浮きの仕掛け変換装置として、第1に円形外周面に釣り
糸の捲き付け用凹周溝を備えたほぼVプーリー型のスプ
ールと、そのスプールを包囲状態のもとで回転自在に支
持する固定軸受ケースと、上記スプールとその固定軸受
ケースとの相互間に介挿設置されたスプール制動機構と
から成り、
【0023】上記スプールの全体又はその凹周溝のみを
摩擦係数の大きな弾性材料から造形して、その凹周溝と
連通する釣り糸通し込み孔を、スプールの直径方向に沿
って貫通形成する一方、
【0024】その釣り糸通し込み孔と合致する釣り糸導
通孔を、上記固定軸受ケースに対応開口させて、
【0025】上記釣り糸導通孔と釣り糸通し込み孔への
直線状態に導通された釣り糸を、固定軸受ケースの外部
から一定角度だけ回転操作したスプールの凹周溝へ、ス
ライド不能に捲き付けた状態として、上記スプール制動
機構により固定ロツクすると共に、
【0026】そのスプール制動機構の予じめ決められた
制動力よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り糸に作
用した時にのみ、そのスプールが自づと戻り回転するよ
うに設定したことを特徴とし、
【0027】第2に、同じく円形外周面に釣り糸の捲き
付け用凹周溝を備えたほぼVプーリー型のスプールと、
そのスプールを包囲状態のもとで回転自在に支持する固
定軸受ケースと、上記スプールとその固定軸受ケースと
の相互間に介挿設置されたス プール制動機構と、上記固
定軸受ケースを格納する中通し浮きとから成り、
【0028】上記スプールの全体又はその凹周溝のみを
摩擦係数の大きな弾性材料から造形して、その凹周溝と
連通する釣り糸通し込みを、スプールの直径方向に沿っ
て貫通形成する一方、
【0029】その釣り糸通し込み孔と合致する釣り糸導
通孔を、上記固定軸受ケースの中通し浮きに各々対応開
口させて、
【0030】上記釣り糸導通孔と釣り糸通し込み孔への
直線状態に導通された釣り糸を、中通し浮きの外部から
一定角度だけ回転操作したスプールの凹周溝へ、スライ
ド不能に捲き付けた状態として、上記スプール制動機構
により固定ロツクすると共に、
【0031】そのスプール制動機構の予じめ決められた
制動力よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り糸に作
用した時にのみ、そのスプールが自づと戻り回転するよ
うに設定したことを特徴とするものである。
【0032】
【作用】上記第1、2発明の何れにあっても、そのスプ
ールが一定角度だけ回転操作された時には、これに釣り
糸が捲き付けられた状態として、そのスプール制動機構
により固定ロツクされるため、茲に固定浮き仕掛けとな
り、上記回転操作も固定軸受ケースや中通し浮きの外部
から簡便に行なうことができる。
【0033】そして、その固定浮き仕掛け状態での魚釣
り中、上記釣り糸に下方から魚の引張り力やこれと対抗
する上方からの引張り力が作用した場合には、上記スプ
ールの制動力が解除されて、自づと戻り回転するため
に、当初の遊動浮き仕掛け状態に復帰することとなる。
【0034】その結果、上記スプールの制動力を魚の重
量や釣り竿の種類、釣り方などの条件に応じて予じめ一
定に調整しておくことにより、冒頭に述べた従来技術の
諸問題を生ずる憂いなく、誰でも便利良く魚釣り使用に
供することができ、実用上の信頼性に富む製品を得られ
るのである。
【0035】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1〜40は中通し浮き(F)に適用した第1実施
例の分解状態と、その組立状態を示しており、(S)は
釣り糸(L)を捲くためのスプール、(B1)(B2)
はそのスプール(S)と一体回転し得るように組み立て
ユニツト化された左右一対のブレーキデイスク、(C
1)(C2)は上記スプール(S)とその両ブレーキデ
イスク(B1)(B2)との組立体を回転自在に支持す
る左右一対の固定軸受ケースであって、これらの全体が
浮き(F)の内部に格納設置されている。
【0036】先づ、上記スプール(S)について言え
ば、これは摩擦係数の大きなゴムや合成樹脂などの弾性
材料から、図4〜8のような概してVプーリー型に造形
されており、その円形外周面に釣り糸(L)の捲き付け
用凹周溝(11)が切り欠かれている。
【0037】(12)はスプール(S)の直径方向に沿
って貫通形成された釣り糸通し込み孔であり、ここに釣
り糸(L)がスライド自在に通し込まれることによっ
て、その釣り糸(L)に対して浮き(F)が遊動仕掛け
状態に保たれることとなる。その釣り糸通し込み孔(1
2)が上記捲き付け用凹周溝(11)と連通しているこ
と、言うまでもない。
【0038】又、(13)は同じくスプール(S)のフ
ラツトな盤面に貫通形成された一対の並列する爪受け入
れ孔であり、上記釣り糸通し込み孔(12)と干渉しな
いように偏心されている。そして、ここにはブレーキデ
イスクの後述する差し込み爪が差し込まれることとな
る。
【0039】図示実施例の場合、上記スプール(S)の
全体をゴムや合成樹脂などの弾性材料から一体成形して
いるが、その釣り糸捲き付け用凹周溝(11)のみを、
上記摩擦係数の大きな弾性材料から部分的に区画形成し
ても良い。
【0040】このような弾性材料から上記凹周溝(1
1)を造形した所以は、使用する釣り糸(L)の太さ変
化に左右されず、その変化を弾力的に吸収する如く汎用
できるほか、釣り糸(L)に傷付きを与えず、しかもそ
の釣り糸(L)のスリツプ現象も防止する点にある。
【0041】次に、上記ブレーキデイスク(B1)(B
2)の左右一対は何れもポリエチレンやポリプロピレン
などの合成樹脂材料から、図9〜17のように上記スプ
ール(S)とほぼ同径の円盤型に成形されているが、そ
の一方の第1ブレーキデイスク(B1)におけるフラツ
トな盤面からは、スプール(S)の上記爪受け入れ孔
(13)と対応する一対の差し込み爪(14)が内向き
一体的に張り出されており、その差し込み爪(14)が
上記爪受け入れ孔(13)へ抜き差し自在に差し込まれ
ることによって、そのスプール(S)と一体回転し得る
ように組み立てられている。
【0042】又、他方の第2ブレーキデイスク(B2)
におけるフラツトな盤面には、上記スプール(S)の爪
受け入れ孔(13)と合致する一対の爪受け入れ切欠
(15)が設けられており、その爪受け入れ切欠(1
5)の内部に至るまで、上記スプール(S)の差し込み
爪(14)が奥深く差し込まれることによって、その第
2ブレーキデイスク(B2)もスプール(S)と一体回
転し得るようになっている。
【0043】つまり、上記スプール(S)は図18、1
9から明白なように、左右一対のブレーキデイスク(B
1)(B2)による挟持状態として、その全体的に組み
立てユニツト化されており、その分解も行なえるように
なっているわけであるが、そ の組立ユニツト体として回
転し得る限りでは、図示実施例以外の組立構成を採用す
ることができ、上記スプール(S)とその両ブレーキデ
イスク(B1)(B2)とを連続一体物として作成して
も良い。
【0044】(16)は上記の第1ブレーキデイクス
(B1)におけるフラツトな盤面から、その差き込み爪
(14)と逆な外向き一体的に張り出された回転軸、
(17)はその回転軸(16)の途上から回転軸(1
6)のほぼ半円周分を包囲する円弧弯曲形態に張り出さ
れた弾性ブレーキシユーであって、ブレーキデイスク
(B1)自身よりも径小な円弧面を有しているが、その
張り出し自由先端部は凸カム(18)として、ブレーキ
デイスク(B1)との同径に隆起されている。
【0045】(19)は上記第2ブレーキデイスク(B
2)におけるフラツトな盤面から、やはり外向き一体的
に張り出された回転軸であって、第1ブレーキデイスク
(B1)の上記回転軸(16)よりも太く、その張り出
し先端部には回転操作工具(T)の係止凹溝(20)が
角型に切り欠かれている。但し、回転操作工具(T)と
の関係において、その係止凹溝(20)に代る係止凸起
を採用しても、勿論良い。
【0046】(21)は同じく第2ブレーキデイスク
(B1)における回転軸(19)の途上から径方向へ一
体的に張り出し隆起された係止凸子であり、その張り出
し先端部がブレーキデイスク(B1)との同径に保たれ
ている。そして、この係止凸子(21)は後述する固定
軸受ケースのストツパーと対応して、そのストツパーに
係止する。
【0047】更に、上記固定軸受ケース(C1)(C
2)の左右一対は何れもアクリル樹脂やスチロール樹脂
などの合成樹脂材料から、上記スプール(S)と各ブレ
ーキデイスク(B1)(B2)の受け入れ可能な向かい
合う断面コ字型に造形されており、その開口面同志の嵌
脱自在に嵌合されることによって、上記スプール(S)
と両ブレーキデイスク(B1)(B2)を包囲する閉合
状態に組み立てられてい るが、その嵌合面には上記スプ
ール(S)の釣り糸通し込み孔(12)と合致連通する
釣り糸導通孔(2)が区成されるようになっている。
【0048】そして、その一方の第1固定軸受ケース
(C1)における背面中央部には、図20〜25から明
白なように、軸受切欠(23)が設けられており、ここ
に上記した第1ブレーキデイスク(B1)の回転軸(1
6)が回転自在に支持されている。(24)は同じく第
1固定軸受ケース(C1)の開口面から上向きに張り出
す浮き受け入れマストであり、平面視のコ字型を呈して
いる。
【0049】又、(25)は第1固定軸受ケース(C
1)の円形内周面から部分的に張り出されたブレーキカ
ムであって、上記弾性ブレーキシユー(17)における
自由先端部の凸カム(18)と接触する凹曲面を備えて
いるが、その凹曲面の中央部は上記凸カム(18)の乗
り越し用検知凸子(26)として隆起されている。
【0050】しかも、その検知凸子(26)は上記釣り
糸導通孔(22)と直交する線上に位置決め設定されて
おり、スプール(S)と両ブレーキデイスク(B1)
(B2)との組立ユニツト体を、後述するように約27
0度の一定角度(θ)だけ回転操作して、そのスプール
(S)に釣り糸(L)を捲き付けた時、上記弾性ブレー
キシユー(17)の凸カム(18)がブレーキカム(2
5)の検知凸子(26)に乗り上げることにより、その
弾性ブレーキシユー(17)が強制的に圧縮変形される
こととなり、その検知凸子(26)を通過した瞬時に復
元して、打撃音を発するようになっている。
【0051】つまり、第1固定軸受ケース(C1)を言
わばブレーキドラムとして利用し、その円周面から張り
出すブレーキカム(25)と、上記第1ブレーキデイス
ク(B1)の凸カム(18)を備えた弾性ブレーキシユ
ー(17)との相互によって、スプール(S)の制動機
構(B)を形作っているわけである。
【0052】その場合、上記弾性ブレーキシユー(1
7)を円弧弯曲形態として、その第1 ブレーキデイスク
(B1)の回転軸(16)から張り出す自由先端部に凸
カム(18)を設けた理由は、第1固定軸受ケース(C
1)の上記ブルーキカム(25)に対する接触回転上、
その弾性ブレーキシユー(17)自身の弾性変形使用を
促進させると共に、後述するスプール(S)の戻り回転
も円滑化することにある。
【0053】そのため、このような趣旨を達成できる限
り、例えば図41、42の変形実施例から明白なよう
に、上記第1ブレーキデイスク(B1)の回転軸(1
6)から言わば剛性なブレーキシユー(17)を張り出
すと共に、その張り出し先端部を凸カム(18)として
機能させる一方、その凸カム(18)と接触する上記ブ
レーキカム(25)を、別個独立する板バネやその他の
弾性材として、第1固定軸受ケース(C1)の円形円周
面へ弾性変形し得る状態に取り付けても良い。
【0054】上記した他方の第2固定軸受ケース(C
2)における背面中央部には、図26〜30から明白な
ように、軸受孔(27)が横外方への開口状態に貫通形
成されており、ここに上記した第2ブレーキデイスク
(B2)の回転軸(19)がやはり回転自在に支持され
ている。そのため、その回転軸(19)の上記係止凹溝
(20)に対して、外部からスパナやスクリユードライ
バーなどの回転操作工具(T)を差し込み係止させるこ
とができ、これによって第2ブレーキデイスク(B2)
並びにスプール(S)を回転操作し得るのである。
【0055】(28)は同じく第2固定軸受ケース(C
2)の開口面から上向きに張り出す浮き受け入れマスト
であって、上記第1固定軸受ケース(C1)の浮き受け
入れスト(24)と向かい合う平面視のコ字型をなして
いる。そして、釣り糸(L)もこの両マスト(24)
(28)の開口内部から上記釣り糸導通孔(22)を経
て、スプール(S)の釣り糸通し込み孔(12)へ通し
込まれることになる。
【0056】更に、(29)は第2固定軸受ケース(C
2)の円形内周面から張り出されたストツパーであり、
上記第2ブレーキデイスク(B2)の係止凸子(21)
と対 応して、その係止凸子(21)を受け止めることに
より、スプール(S)が約270度の一定各度(θ)だ
け回転操作されて、上記弾性ブレーキシユー(17)の
凸カム(18)がブレーキカム(25)の検知凸子(2
6)を乗り越えた時、それ以上に回転されぬように固定
ロツクすると共に、上記スプール(S)の逆向き回転操
作も行なえないように規制している。
【0057】そのスプール(S)の一定角度(θ)を越
える過密な回転使用を防ぐ意味では、第2ブルーキデイ
クス(B2)の係止凸子(21)と、これを受け止める
第2固定軸受ケース(C2)のストツパー(29)も、
スプール(S)の制動機構を形作るものと言えるが、例
えば回転操作の正しい方向性を矢印ラベルなどとして、
上記第2固定軸受ケース(C2)の表面やその回転軸
(19)の張り出し先端部へ貼り付け表示することによ
り、上記係止凸子(21)とそのストツパー(29)の
設置を省略してもさしつかえない。
【0058】先に一言した中通し浮き(F)は図31〜
32から明白なように、倒立円錐型の浮き本体ケース
(30)と、その上方から開閉自在に被着された円錐型
のトツプカバー(31)とから成り、そのトツプカバー
(31)の内部が浮力を与えるために、大きな空洞とし
て密封されている。
【0059】そして、その浮き本体ケース(30)の内
部に上記固定軸受ケース(C1)(C2)の左右一対
が、安定・確固に格納設置されており、その両固定軸受
ケース(C1)(C2)から張り出す浮き受け入れマス
ト(24)(28)の内部へ、トツプカバー(31)の
頂面から垂下する脚筒(32)が差し込まれている。
【0060】その場合、浮き本体ケース(30)には上
記第2固定軸受ケース(C2)の軸受孔(27)と対応
合致する回転操作工具用挿入孔(33)が開口形成され
ている。(34)は浮き(F)の中心線上に開口する釣
り糸導通孔であり、上記スプール(S)の釣り糸通し込
み孔(12)と対応すること、言うまでもない。
【0061】図示の実施例ではスプール(S)の固定軸
受ケース(C1)(C2)を左右一対として、その嵌合
面に釣り糸導通孔(22)を開口区成しているが、何れ
か一方を奥深い断面コ字型のケース本体として、これに
釣り糸導通孔(22)を開口形成すると共に、他方を扁
平なカバー板として、そのケース本体の開口面へ施蓋さ
せてもさしつかえない。
【0062】又、図示の実施例では浮き(F)と、スプ
ール(S)の固定軸受ケース(C1)(C2)とを別個
独立させて、その後者を前者の内部へ格納設置している
が、固定軸受ケース(C1)(C2)を浮き(F)自身
として連続一体に造形しても良い。
【0063】更に、図43、44は棒浮き(F)に適用
した本発明の組立状態を示しており、この第2実施例か
ら明白なように、上記ブレーキデイスク(B1)(B
2)の固定軸受ケース(C1)(C2)にリング(3
5)を付属一体化させて、そのリング(35)と浮き
(F)とを係留具(36)により連繋使用することも可
能である。このような第2実施例の構成を採用するも、
その釣り糸(L)に対して浮き(F)を固定仕掛けと遊
動仕掛けとの相互に変換できるからである。
【0064】その第2実施例におけるその他の構成は上
記第1実施例と実質的に同一であるため、その図43、
44に図1〜40との対応符号を記入するにとどめて、
その詳細な説明を省略する。
【0065】上記第1実施例の構成に基いて本発明の使
用法を説明すると、釣り竿から浮き(F)の中心線に沿
って垂下する釣り糸(L)を、その浮き(F)の内部に
格納設置された両固定軸受ケース(C1)(C2)の釣
り糸導通孔(22)と、スプール(S)の釣り糸通し込
み孔(12)に導通させて、直線状態に保てば、茲に図
33〜36のような釣り糸(L)に対して浮き(F)
が、自由自在にスライド作用する遊動浮き仕掛けとな
る。
【0066】そして、その遊動浮き仕掛けから固定浮き
仕掛けへ変換するに当っては、浮き(F)の横外方から
工具挿入孔(34)並びに第2固定軸受ケース(C2)
の軸受孔(27)を経て、第2ブレーキデイスク(B
2)における回転軸(19)の係止凹溝(20)へ回転
操作工具(T)を挿入係止させ、その操作工具(T)に
よって第2ブレーキデイスク(B2)の一体化されてい
るスプール(S)並びに第1ブレーキデイスク(B1)
の全体を、約270度の一定角度(θ)だけ図35、3
6の矢印(A)で示す方向へ回転させるのである。
【0067】そうすれば、上記直線状態にある釣り糸
(L)がスプール(S)により、図40(a)(b)
(c)(d)の過程を経て、その凹周溝(11)へ図3
7のように捲き付けられることとなる。又、上記スプー
ル(S)の矢印(A)方向に向かう回転進行に連れて、
第1ブレーキデイスク(B1)の回転軸(16)から張
り出す弾性ブレーキシユー(17)の凸カム(18)
が、図38のように、これを包囲する第1固定軸受ケー
ス(C1)のブレーキカム(25)と摩擦接触しつつ、
その最終的にブレーキカム(25)の検知凸子(26)
へ乗り上げて、これを通過するや発音し、その一定角度
(θ)だけ回転し終えたことを知らせると共に、その戻
り回転不能に固定ロツクされた固定浮き仕掛けとなる。
【0068】又、その弾性ブレーキシユー(17)の凸
カム(18)がブレーキカム(25)の検知凸子(2
6)を乗り越えた時には、第2ブレーキデイスク(B
2)の回転軸(19)から張り出す係止凸子(21)
が、図39のように、これを包囲する第2固定軸受ケー
ス(C2)のストツパー(29)に受け止められること
となる。そのため、上記一定角度(θ)を越える廻し過
ぎや、上記矢印(A)と反対の方向へ誤って回転操作さ
れることも、確実に防止される。
【0069】そして、図37〜39のような固定浮き仕
掛けの状態において、その釣り糸(L)に下方から魚の
引張り力や、これと対抗する上方からの引張り力が作用
した場合には、その引張り力によってスプール(S)の
制動力が解除され、スプール(S)は戻り回転する。そ
の制動力よりも大きな引張り力が釣り糸(L)に働い
時にのみ、スプール(S)が戻り回転するように設定さ
れているわけである。その戻り回転過程では、上記弾性
ブレーキシユー(17)の凸カム(18)がブレーキカ
ム(25)の検知凸子(26)を戻り方向への再度乗り
越えて当初の位置まで復帰するため、上記釣り糸(L)
も捲き戻されて直線状態となり、茲に自づと遊動浮き仕
掛けの状態に変化する。
【0070】つまり、本発明では釣り糸(L)に作用す
る引張り力によって、固定浮き仕掛けから遊動浮き仕掛
けへ、自づと瞬間的に変換されるわけである。従って、
対象魚の重量や釣り竿の可撓度、釣り方などを考慮し
て、上記スプール(S)の制動力を予じめ適当に設定す
ることにより、その引張り力に応じて確実に変換させる
ことができ、その誤って変換してしまうおそれも無くせ
る。
【0071】スプール(S)の制動力は上記弾性ブレー
キシユー(17)の弾性変形度や、その凸カム(18)
並びにブレーキカム(25)の曲率などを調整すること
によで、予じめ強弱に設定することができる。又、上記
一定角度(θ)として図示の実施例では約270度に定
めているが、制動力との関係を考慮して、例えば約18
0度やその他の適当な角度を選定することができる。
尚、上記遊動浮き仕掛けに復帰した浮きを再度固定仕掛
けとする時には、上記と同じ回転操作を加えれば良い。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る魚釣り用浮
きの仕掛け変換装置では、その構成上円形外周面に釣り
糸(L)の捲き付け用凹周溝(11)を備えたほぼVプ
ーリー型のスプール(S)と、そのスプール(S)を包
囲状態のもとで回転自在に支持する固定軸受ケース(C
1)(C2)と、上記スプール(S)とその固定軸受ケ
ース(C1)(C2)との相互間に介挿設置されたスプ
ール制動機構(B)とから成り、
【0073】上記スプール(S)の全体又はその凹周溝
(11)のみを摩擦係数の大きな弾 性材料から造形し
て、その凹周溝(11)と連通する釣り糸通し込み孔
(12)を、スプール(S)の直径方向に沿って貫通形
成する一方、
【0074】その釣り糸通し込み孔(12)と合致する
釣り糸導通孔(22)を、上記固定軸受ケース(C1)
(C2)に対応開口させて、
【0075】上記釣り糸導通孔(22)と釣り糸通し込
み孔(12)への直線状態に導通された釣り糸(L)
を、固定軸受ケース(C1)(C2)の外部から一定角
度(θ)だけ回転操作したスプール(S)の凹周溝(1
1)へ、スライド不能に捲き付けた状態として、上記ス
プール制動機構(B)により固定ロツクすると共に、
【0076】そのスプール制動機構(B)の予じめ決め
られた制動力よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り
糸(L)に作用した時にのみ、そのスプール(S)が自
づと戻り回転するように設定してあるため、冒頭に述べ
た従来技術の諸問題を完全に解決できる効果あり、信頼
性・量産性並びに実用上の利便性に富む製品を得られ
る。
【0077】即ち、本発明の上記構成によれば、スプー
ル(S)がほぼVプーリー型として、その円形外周面に
釣り糸(L)の捲き付け用凹周溝(11)を備えてお
り、そのスプール(S)の少なくとも凹周溝(11)が
摩擦係数の大きな弾性材料から造形されているため、こ
れに捲き付け使用される釣り糸(L)の太さ変化を弾力
的に吸収する如く、その釣り糸(L)の太さ変化に拘ら
ず汎用できるのである。
【0078】しかも、スプール(S)の直径方向に沿っ
て貫通形成された釣り糸通し込み孔(12)は、上記凹
周溝(11)との連通状態にあるため、釣り糸(L)を
その凹周溝(11)の最も深い中心位置へ、自づと安定
良く捲き付けることができ、そのスリツプ現象も上記弾
性材料の凹周溝(11)によって防止し得るのである。
そのため、これとの別個に設置されたスプール制動機構
(B)とも相俟って、釣り糸(L)が上記凹周溝(1
1)に捲き付けられた固定浮き仕掛け状態から遊 動浮き
仕掛け状態へ、不慮に変換されてしまうおそれがない。
【0079】又、上記スプール(S)は固定軸受ケース
(C1)(C2)により包囲されており、その包囲状態
のもとで回転自在に支持されているため、上記スプール
(S)の凹周溝(11)を除く部分に釣り糸や海藻など
が捲き付いたり、その固定軸受ケース(C1)(C2)
の内部に異物が侵入したりするおそれなく、更にスプー
ル(S)を固定軸受ケース(C1)(C2)による包囲
状態に保ったとしても、その固定軸受ケース(C1)
(C2)に開口形成された釣り糸導通孔(22)から、
スプール(S)の釣り糸通し込み孔(12)へ支障なく
釣り糸(L)を導通させることができるのである。
【0080】そして、その直線状態に導通させた釣り糸
(L)を、固定軸受ケース(C1)(C2)の外部から
一定角度(θ)だけ回転操作したスプール(S)の凹周
溝(11)へ、スライド不能に捲き付けた状態として、
上記スプール制動機構(B)により固定ロツクすると共
に、そのスプール制動機構(B)の予じめ決められた制
動力よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り糸(L)
に作用した時にのみ、そのスプール(S)が自づと戻り
回転して、遊動浮き仕掛け状態に変換するようになって
いるため、上記スプール制動機構(B)の制動力を予じ
め調整しておくことにより、釣り糸(L)に作用する引
張り力の強弱(対称魚の重量変化など)に応じた固定浮
き仕掛け状態と遊動浮き仕掛け状態との変換作用を達成
することができ、その作用上の確実性と安定性に富む製
品を得られるのである。
【0081】特に、請求項2の構成を採用するならば、
スプール(S)とブレーキデイスク(B1)(B2)並
びに固定軸受ケース(C1)(C2)の全体を、容易に
組立・分解することができ、その内部の点検や清掃、部
品交換などに著しく便利である。
【0082】請求項3の構成を採用するならば、上記仕
掛け変換装置を棒浮き(F)に適用実施した製品とし
て、所期の目的を達成できる効果がある。
【0083】又、請求項4の構成によれば、同じく仕掛
け変換装置を中通し浮き(F)に格納させた製品とし
て、やはり所期の効果を達成でき、その製品の種類を豊
富化し得る利点がある。
【0084】請求項5の構成を採用するならば、固定軸
受ケース(C1)の円形内周面を言わばブレーキドラム
として活用しつつ、これとブレーキデイスク(B1)と
の向かい合う相互間へ、スプール制動機構(B)を小型
コンパクトに効率よく介挿設置できると共に、その制動
力の調整を容易に行なえる効果もある。
【0085】更に、請求項6の構成を採用するならば、
スプール(S)の一定角度(θ)を越える廻し過ぎ操作
と、そのスプール(S)の誤った逆向き回転操作とを防
止することができ、使用上の利便性並びに製品としての
耐久性を昂め得る効果がある。
【0086】尚、特許請求の範囲には図面との対照を容
易化するための便宜上、符号を記入しているが、これに
よってその符号記入部材の個数や構造を図示の実施例の
みに限定する趣旨ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を中通し浮きに適用した第1実施例の外
観正面図である。
【図2】図1の浮きを開放した分解斜面図である。
【図3】図2の浮きを除く全体の分解斜面図である。
【図4】スプールを抽出して示す正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】図5の8−8線断面図である。
【図9】第1ブレーキデイスクを抽出して示す正面図で
ある。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図10の12−12線断面図である。
【図13】第2ブレーキデイスクを抽出して示す正面図
である。
【図14】図13の側面図である。
【図15】図13の15−15線断面図である。
【図16】図14の16−16線断面図である。
【図17】図14の17−17線断面図である。
【図18】スプールと両ブレーキデイスクとの組立状態
を示す側面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【図20】第1固定軸受ケースを抽出して示す正面図で
ある。
【図21】図20の背面図である。
【図22】図20の平面図である。
【図23】図20の底面図である。
【図24】図21の24−24線断面図である。
【図25】図24の25−25線断面図である。
【図26】第2固定軸受ケースを抽出して示す正面図で
ある。
【図27】図26の背面図である。
【図28】図26の平面図である。
【図29】図26の底面図である。
【図30】図26の30−30線断面図である。
【図31】図1の31−31線に沿う拡大断面図であ
る。
【図32】図31の32−32線断面図である。
【図33】図31の33−33線断面図である。
【図34】図31の34−34線断面図である。
【図35】図31の35−35線断面図である。
【図36】図33に対応する釣り糸の通し込み状態を示
す断面図である。
【図37】図36の状態からスプールを回転操作した状
態の断面図である。
【図38】その回転操作時におけるスプールの制動状態
を示す断面図である。
【図39】同じくスプールの制止状態を示す断面図であ
る。
【図40】スプールの回転作用過程を示す説明図であ
る。
【図41】図34に対応する部分変形実施例を示す断面
図である。
【図42】図41のスプール制動状態を示す断面図であ
る。
【図43】本発明を棒浮きに適用した第2実施例の断面
図である。
【図44】その棒浮きへの連繋使用状態を示す説明図で
ある。
【図45】従来技術の各種を模式化して示す説明図であ
る。
【符号の説明】
(11)・凹周溝 (12)・釣り糸通し込み孔 (17)・弾性ブレーキシユー (21)・係止凸子 (22)・釣り糸導通孔 (25)・ブレーキカム (29)・ストツパー (B)・制動機構 (B1)・ブレーキデイスク (B2)・ブレーキデイスク (F)・浮き (C1)・固定軸受ケース (C2)・固定軸受ケース (L)・釣り糸 (S)・スプール (θ)・一定角度

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形外周面に釣り糸(L)の捲き付け用凹
    周溝(11)を備えたほぼVプーリー型のスプール
    (S)と、そのスプール(S)を包囲状態のもとで回転
    自在に支持する固定軸受ケース(C1)(C2)と、上
    記スプール(S)とその固定軸受ケース(C1)(C
    2)との相互間に介挿設置されたスプール制動機構
    (B)とから成り、 上記スプール(S)の全体又はその凹周溝(11)のみ
    を摩擦係数の大きな弾性材料から造形して、その凹周溝
    (11)と連通する釣り糸通し込み孔(12)を、スプ
    ール(S)の直径方向に沿って貫通形成する一方、 その釣り糸通し込み孔(12)と合致する釣り糸導通孔
    (22)を、上記固定軸受ケース(C1)(C2)に対
    応開口させて、 上記釣り糸導通孔(22)と釣り糸通し込み孔(12)
    への直線状態に導通された釣り糸(L)を、固定軸受ケ
    ース(C1)(C2)の外部から一定角度(θ)だけ回
    転操作したスプール(S)の凹周溝(11)へ、スライ
    ド不能に捲き付けた状態として、上記スプール制動機構
    (B)により固定ロツクすると共に、 そのスプール制動機構(B)の予じめ決められた制動力
    よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り糸(L)に作
    用した時にのみ、 そのスプール(S)が自づと戻り回転
    するように設定したことを特徴とする魚釣り用浮きの仕
    掛け変換装置。
  2. 【請求項2】スプール(S)に左右一対のブレーキデイ
    スク(B1)(B2)を抜き差し自在に差し込んで、そ
    のスプール(S)を両ブレーキデイスク(B1)(B
    2)による挟持状態として、且つ一体回転し得るように
    組み立てユニツト化し、 その両ブレーキデイスク(B1)(B2)を互いに嵌脱
    自在として嵌合される左右一対の固定軸受ケース(C
    1)(C2)により、包囲状態のもとで回転自在に支持
    すると共に、 その両固定軸受ケース(C1)(C2)の嵌合面に、ス
    プール(S)の釣り糸通し込み孔(12)の合致する釣
    り糸導通孔(22)を区画形成したことを特徴とする請
    求項1記載の 魚釣り用浮き仕掛け変換装置。
  3. 【請求項3】スプール(S)の固定軸受ケース(C1)
    (C2)にリング(35)を付属一体化させる共に、そ
    のリング(35)の棒浮き(F)とを係留具(36)に
    より連繋させたことを特徴とする請求項1記載の魚釣り
    用浮きの仕掛け変換装置。
  4. 【請求項4】円形外周面に釣り糸(L)の捲き付け用凹
    周溝(11)を備えたほぼVプーリー型のスプール
    (S)と、そのスプール(S)を包囲状態のもとで回転
    自在に支持する固定軸受ケース(C1)(C2)と、上
    記スプール(S)とその固定軸受ケース(C1)(C
    2)との相互間に介挿設置されたスプール制動機構
    (B)と、上記固定軸受ケース(C1)(C2)を格納
    する中通し浮き(F)とから成り、 上記スプール(S)の全体又はその凹周溝(11)のみ
    を摩擦係数の大きな弾性材料から造形して、その凹周溝
    (11)と連通する釣り糸通し込み孔(12)を、スプ
    ール(S)の直径方向に沿って貫通形成する一方、 その釣り糸通し込み孔(12)と合致する釣り糸導通孔
    (22)(34)を、上記固定軸受ケース(C1)(C
    2)と中通し浮き(F)に各々対応開口させて、 上記釣り糸導通孔(22)(34)と釣り糸通し込み孔
    (12)への直線状態に導通された釣り糸(L)を、中
    通し浮き(F)の外部から一定角度(θ)だけ回転操作
    したスプール(S)の凹周溝(11)へ、スライド不能
    に捲き付けた状態として、上記スプール制動機構(B)
    により固定ロツクすると共に、 そのスプール制動機構(B)の予じめ決められた制動力
    よりも大きな一定の引張り力が、上記釣り糸(L)に作
    用した時にのみ、そのスプール(S)が自づと戻り回転
    するように設定したことを特徴とする 魚釣り用浮きの仕
    掛け変換装置。
  5. 【請求項5】ブレーキデイスク(B)をスプール
    (S)と一体回転し得るように組み立てユニツト化し、
    そのブレーキデイスク(B)を固定軸受ケース(C
    )によって回転自在に支持すると共に、 上記ブレーキデイスク(B)とこれを包囲する固定軸
    受ケース(C)との何れか一方から張り出した弾性ブ
    レーキシユー(17)と、残る他方に対応形成したブレ
    ーキカム(25)とからスプール制動機構(B)を形作
    り、 そのスプール制動機構(B)の弾性ブレーキシユー(1
    7)とブレーキカム(25)とを、スプール(S)が予
    じめ決められた一定角度(θ)だけ回転操作された時、
    互いに摩擦接触させることによって、上記スプール
    (S)を固定ロツクするように設定 したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の魚釣り用浮きの仕掛け変換装
    置。
  6. 【請求項6】ブレーキデイスク(B2)をスプール
    (S)と一体回転し得るように組み立てユニツト化し、
    そのブレーキデイスク(B2)を固定軸受ケース(C
    2)によって回転自在に支持すると共に、 上記ブレーキデイスク(B2)とこれを包囲する固定軸
    受ケース(C2)との何れか一方から張り出した係止凸
    子(21)と、残る他方に対応形成したストツパー(2
    9)とからスプール制動機構(B)を形作り、 そのスプール制動機構(B)の係止突子(21)とスト
    ツパー(29)とを、スプール(S)が予じめ決められ
    た一定角度(θ)だけ回転操作された時、互いに係止さ
    せることによって、上記スプール(S)の廻し過ぎと逆
    向き回転操作の不能に規制した ことを特徴とする請求項
    1又は2記載の魚釣り用浮きの仕掛け変換装置。
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