JP2515122Y2 - 押し花乾燥用シート - Google Patents

押し花乾燥用シート

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JP2515122Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、草花を押し花に加工す
るための乾燥用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、草花を押し花用に乾燥する器具と
しては、収納箱に草花を入れて熱風により乾燥する手段
のものが存在する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の乾燥
手段では、乾燥途中で草花が収縮して曲ったり、又は変
色してしまうことがあり、したがって、乾燥された草花
を押し花として使用する場合は、折損して使用不能とな
ることが多かった。
【0004】また、乾燥中の草花は、重ね状態で乾燥が
行われるために、乾燥状態にバラツキが発生して不良品
が多く、さらに、乾燥時のバラツキにより変色するもの
が多く、押し花を商品とした場合は付加価値を高めるこ
とができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、粘着面を有す
る台紙に剥離紙を貼着すると共に、同剥離紙の上面には
極薄和紙を重ね状に設けていることを特徴とする押し花
乾燥用シートを提供せんとするものである。
【0006】
【作用】押し花乾燥用シートに草花をセットする場合
は、極薄和紙をめくりながら剥離紙を台紙より剥がし、
次に台紙の粘着面につみ取った草花を並べて接着する。
そして、草花の上面及びその周囲の粘着面に極薄和紙を
被せて接着する。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づき説明する。
【0008】図1において、1は押し花乾燥用シートで
あって、表面に粘着面aを有する台紙2と、同粘着面a
に予め貼付された剥離紙3と、同剥離紙3の上面に重ね
状に設けた極薄台紙4により構成されている。そして、
台紙2と極薄和紙4とは、綴代bの部分で一体に接着さ
れている。
【0009】次に、図2により上記押し花乾燥用シート
1の使用例を説明すると、極薄和紙4をめくりながら、
剥離紙3を台紙2より剥がす。そして、つみ取った草花
5を粘着面aに並べて接着する。次に、極薄和紙4を、
草花5の上面に被せると共に台紙2周面の粘着面aに接
着させる。
【0010】したがって、図3に示す如く、草花5が台
紙2上面に貼付された状態となり、かつ、同草花5の表
面は極薄和紙4にて覆われるものである。
【0011】また、極薄和紙4の上面に、コーティング
材である常温硬化性透明樹脂を塗り拡げて草花5を保護
することもできる。
【0012】以上の如く、上記実施例によれば、つみ取
った草花5は、台紙2上に密着状に貼付されると共に、
同草花5の表面は極薄和紙4により押えられて保護され
るので草花5を損傷することがないものである。
【0013】そして、草花5は粘着面aに接着されるか
ら、同草花5が乾燥時に縮れるようなことがなく、ま
た、草花5の表面及び粘着面aを極薄和紙にて覆うので
台紙1の取扱いが容易である。
【0014】また、極薄和紙4は、乾燥中に水分の蒸発
を良好にするので草花5の押し花乾燥が早く完了するも
のである。
【0015】さらに、草花5の上面を覆う極薄和紙4の
上部に、コーティング材である常温硬化性透明樹脂を塗
り拡げることにより、草花5の原色が鮮明となり、ま
た、長期間に亘って変色を防止できるものである。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、台紙の表面を粘着面に
して、この粘着面に草花を接着し、かつ、同草花の上面
を極薄和紙により覆うものであるから、草花を接着した
台紙の取扱いが容易であると共に、草花が収縮したり縮
れるようなことがないものである。また、草花表面が極
薄和紙により保護されるから、草花の損傷を確実に防止
することができるものである。
【0017】また、極薄和紙は、乾燥中に水分の蒸発を
良好にするので、押し花乾燥が早く完了するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る押し花乾燥用シートの側面図。
【図2】草花を貼付した状態を示す断面側面図。
【図3】同平面図。
【符号の説明】
a 粘着面 1 押し花乾燥用シート 2 台紙 3 剥離紙 4 極薄和紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着面aを有する台紙2に剥離紙3を貼
    着すると共に、同剥離紙3の上面には極薄和紙4を重ね
    状に設けていることを特徴とする押し花乾燥用シート。
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