JP2514779Y2 - 連続式タンブラー - Google Patents

連続式タンブラー

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JP2514779Y2
JP2514779Y2 JP1993038685U JP3868593U JP2514779Y2 JP 2514779 Y2 JP2514779 Y2 JP 2514779Y2 JP 1993038685 U JP1993038685 U JP 1993038685U JP 3868593 U JP3868593 U JP 3868593U JP 2514779 Y2 JP2514779 Y2 JP 2514779Y2
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retaining
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勇 高野
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サムエンジニアリング株式会社
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、布帛を長手方向に前後
に往復運動させながら、布帛に熱風を吹きつけるととも
に揉みほぐすことによって、布帛を乾燥し仕上げ処理す
る連続式タンブラーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られたこの種の装置として、
例えば、特開平2−25683号公報に記載されたもの
がある。図5には、この装置が示してある。図5に示し
たように、この装置においては、第1室50と第2室5
1の間に繊維が通過する通路52が設けられ、通路52
には、空気を第1室に向けて送り込む第1群の溝53
と、空気を第2室に向けて送り込む第2群の溝54が設
けられている。そして、第1群の溝53および第2群の
溝54から交互に加熱された空気流を送り込み、通路5
2内を流れる加熱空気流によって、繊維を第1室50お
よび第2室51の間で往復運動させるようになってい
る。また、各室における通路の繊維出入り口にほぼ面す
る位置には、繊維受取装置55、56が設けられてお
り、空気の通過を許容するとともに、通路52から各室
に送り込まれる繊維を保持することなく受け取るように
なっている。
【0003】そして、繊維は、第1室50に徐々に供給
されながら、空気流によって第1室50および第2室5
1の間を所定の回数往復運動せしめられ、この往復運動
の間に繊維受取装置55、56に受け取られることによ
り、乾燥され、仕上げ処理されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに繊維を空気流によって搬送する構成とすると、重い
繊維を搬送すること、または繊維を高速で搬送すること
が容易ではない。しかもこれらの場合に、繊維の搬送方
向に及ぼされる張力が増大し、ニット等の延びやすい
の場合に問題となる。
【0005】加えて、この構成においては、図6に示し
たように、第1群の溝53および第2群の溝54は、第
1群の溝53が第2室側に、第2群の溝54が第1室側
にそれぞれ位置するように配置されている。このため、
例えば、繊維を第1室から第2室に向けて搬送する場
合、図6の矢印で示したように、第1群の溝53から通
路52内に吹き出した空気流の一部が、第2群の溝54
内に進入した後、再び第2群の溝54から通路52内に
吹き出してしまうことがある。その結果、第1室から第
2室に向かう空気流が妨げられ、繊維が円滑に搬送され
ず、通路中に詰まってしまうという問題を生じる。
【0006】本考案の課題は、上記の問題を解決するた
め、布帛の重量に関係なく、また布帛の搬送方向に及ぼ
される張力を抑制しつつ、布帛を高速かつ円滑に前後に
交互に搬送し、その間に布帛を乾燥しかつ揉みほぐすこ
とができる連続式タンブラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案は、第1の布帛停留ステーションと、前記第
1の布帛停留ステーションから一定の間隔をおいて配置
された第2の布帛停留ステーションと、前記第1の布帛
停留ステーションの上方の所定位置と前記第2の布帛停
留ステーションの上方の所定位置との間に設けられた、
正逆両方向に駆動され得るエンドレスコンベヤネットで
あって、前記第1の布帛停留ステーションから前記コン
ベヤネットの上側コンベヤネット部分の上面を経て前記
第2の布帛停留ステーションに至る布帛往復搬送路を形
成するものと、布帛を連続的に前記第1の布帛停留ステ
ーションに供給する布帛供給手段と、布帛を連続的に前
記第2の布帛停留ステーションから排出する布帛排出手
段と、布帛が前記布帛往復搬送路に沿って搬送される間
に、前記布帛に熱風を吹きつける手段と、前記第1の布
帛停留ステーションおよび前記コンベヤネットの間にお
ける前記布帛往復搬送路中に配置され、前記第1の布帛
停留ステーションと前記コンベヤネットの間を搬送され
る布帛に衝突されることによって前記布帛を揉みほぐす
第1の布帛揉みほぐし手段と、前記第2の布帛停留ステ
ーションおよび前記コンベヤネットの間における前記布
帛往復搬送路中に配置され、前記第2の布帛停留ステー
ションと前記コンベヤネットの間を搬送される布帛に衝
突されることによって前記布帛を揉みほぐす第2の布帛
揉みほぐし手段とを有しており、前記上側コンベヤネッ
ト部分は、周囲を遮蔽板によって実質上包囲され、両端
部においてそれぞれ前記第1および第2の布帛揉みほぐ
し手段に向かって下方に傾斜しており、前記布帛に熱風
を吹きつける手段は、さらに、前記上側コンベヤネット
部分を実質上包囲する遮蔽板の上側および下側の少なく
とも一方において、前記上側コンベヤネット部分に沿っ
てこれから間隔をあけて配置され、前記上側コンベヤベ
ルトに向けられた複数個のノズルと、ファンと、前記フ
ァンと前記ノズルとの間に配置されたダクト手段と、前
記空気を加熱するスチームヒータとを有しており、前記
複数個のノズルは、さらに、前記第1の布帛停留ステー
ション側に斜めに向けられた第1のノズル群と、前記第
2の布帛停留ステーション側に斜めに向けられた第2の
ノズル群とからなっており、前記第1および第2のノズ
ル群は、前記第1のノ ズル群が前記第1の布帛停留ステ
ーション側に位置し、前記第2のノズル群が前記第2の
布帛停留ステーション側に位置するように、互いに分離
して配置されており、布帛が前記第1の布帛停留ステー
ションから前記第2の布帛停留ステーションに向けて搬
送されるとき、前記第1のノズル群は作動しないが、前
記第2のノズル群は空気を吹きつけるべく作動し、布帛
が前記第2の布帛停留ステーションから前記第1の布帛
停留ステーションに向けて搬送されるとき、前記第1の
ノズル群は空気を吹きつけるべく作動するが、前記第2
のノズル群は作動しないようになっており、前記布帛が
連続的に前記第1の布帛停留ステーションに供給され、
前記第1の布帛停留ステーションと前記第2の布帛停留
ステーションとの間において所定の回数だけ往復運動せ
しめられた後、前記第2の布帛停留ステーションから連
続的に排出されるものであることを特徴とする連続式タ
ンブラーを構成したものである。
【0008】
【0009】
【0010】本考案の好ましい実施例においては、前記
第1および第2の布帛揉みほぐし手段が、水平な回転軸
と、前記回転軸に同心的に取り付けられ互いに間隔をお
いて配置された2枚の円板と、前記各円板の外周縁に等
間隔に取り付けられ、前記円板の間にのびる複数の補助
ロッドと、実質上正弦波形状を有し、前記回転軸と前記
各補助ロッドの間に、山と谷がそれぞれ前記回転軸およ
び前記補助ロッドに接触するように配置された部材とか
らなっており、前記回転軸と、前記実質上正弦波形状の
部材および前記補助ロッドのそれぞれとによって形成さ
れた、前記回転軸から放射状にのびる衝突面に前記布帛
が衝突するようになっている。この構成によって、コン
ベヤネット上を搬送された布帛は、回転する衝突面に順
次衝突し、または隣接する衝突面の間に折り重なった状
態で一時的に捕獲され、揉みほぐされる。
【0011】
【作用】以上の構成において、布帛が、布帛供給手段に
よって外部から第1の布帛停留ステーションに順次供給
される。第1の布帛停留ステーションに布帛が一定量供
給されると、供給された布帛の先頭から一定の長さだけ
が、コンベヤネットによって布帛往復搬送路に沿って第
1の布帛停留ステーションから第2の布帛停留ステーシ
ョンに供給される。布帛は、上側コンベヤネット部分上
を搬送される間に、第2のノズル群から熱風を吹き付け
られ、また第1および第2の布帛揉みほぐし手段に順次
衝突することによって乾燥されかつ揉みほぐされる。布
帛が第2の布帛停留ステーションに搬送されると、搬送
された布帛の最後部から一定の長さだけが、再びコンベ
ヤネットによって布帛往復搬送路に沿って第2の布帛停
留ステーションから第1の布帛停留ステーションに搬送
される。布帛は、上側コンベヤネット部分上を搬送され
る間に、第1のノズル群から熱風を吹き付けられ、また
第1および第2の布帛揉みほぐし手段に順次衝突するこ
とによって乾燥されかつ揉みほぐされる。一方、第1の
布帛停留ステーションに搬送されずに第2の布帛停留ス
テーションに留まっている布帛は、布帛排出手段によっ
て順次外部に送り出される。こうして、布帛は、外部か
ら第1の布帛停留ステーションに順次供給され、第1の
布帛停留ステーションと第2の布帛停留ステーションの
間を所定の回数往復運動した後、第2布帛停留ステーシ
ョンから順次外部に排出される。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の好ましい
実施例について説明する。図1は、本考案による連続式
タンブラーの1実施例を概略的に示した断面図である。
本考案による連続式タンブラーは、一側部に布帛取り入
れ口1を、他側部に布帛吐き出し口2をそれぞれ有して
いる。布帛取り入れ口1および布帛吐き出し口2は、そ
れぞれ、装置の内側において側壁に沿ってのびる縦通路
3、4の側部開口として形成されている。
【0014】装置の内側底面は、平坦な中央部分5と、
中央部分5の布帛取り入れ口側に位置する凹部6と、中
央部分5の布帛吐き出し口側に位置する凹部7とからな
っている。これらの凹部6、7は、中央部分5から下方
にのびる第1傾斜面6a、7a、傾斜面に連続する平坦
面6b、7b、および平坦面から上方にのびる第2傾斜
面6c、7cから形成されている。縦通路3、4は、そ
れぞれ、対応する凹部6、7の第2傾斜面6c、7cに
向かって下方に開口している。凹部6、7は、それぞ
れ、第1の布帛停留ステーション6および第2の布帛停
留ステーション7を形成している。
【0015】内側底面の平坦な中央部分5の上方、よっ
て、第1および第2の布帛停留ステーション6、7の上
方には、4本の水平なローラ8、9、10、11が、そ
れぞれ等脚台形の各頂点に配置されている。4本のロー
ラ8〜11のうち、下側の一方のローラ9は駆動ローラ
となっており、それ以外のローラ8、10、11はアイ
ドルローラとなっている。各ローラの両端の外周には断
面V字状の溝が形成され、この溝を通じて、4本のロー
ラ間にエンドレスのVベルトが張設されている。さら
に、4本のローラ間には、全幅にわたって、エンドレス
ネット12が張設され、コンベヤネット13が形成され
ている。ネット12は、耐熱性を有する合成繊維から形
成されており、1mm2 〜10mm2 のメッシュを有し
ている。コンベヤネット13は、後述するように、時計
回りにまたは反時計回りに駆動され得るようになってい
る。
【0016】こうして、第1の布帛停留ステーション6
からコンベヤネット13の上側コンベヤネット部分の上
面を経て第2の布帛停留ステーション7に至る実質上逆
U字形状の布帛往復搬送路が形成されている。また、コ
ンベヤネット13の上側コンベヤネット部分に沿って、
上側コンベヤネット部分の周囲を包囲する遮蔽板30が
配置され、遮蔽板の内側には、四角形の断面を有し、内
部に上側コンベヤネット部分を収容する通路38が形成
されている。布帛往復搬送路は、上側コンベヤネット部
分の領域においてこの通路38内に位置している。
【0017】上側および下側遮蔽板30の水平部分に
は、それぞれ、布帛往復搬送路の上側および下側から布
帛往復搬送路に向けられた複数個のノズルが、布帛往復
搬送路に沿って配置されている。これらのノズルは、空
気を第1の布帛停留ステーション6に向けて斜めに吹き
つける第1のノズル群23aと、空気を第2の布帛停留
ステーション7に向けて斜めに吹きつける第2のノズル
群23bとからなっており、第1および第2のノズル群
は、第1のノズル群23aが第1の布帛停留ステーショ
ン側に位置し、第2のノズル群23bが第2の布帛停留
ステーション側に位置するように、分離して配置されて
いる。また、遮蔽板30には送風ダクト22の一端が取
り付けられ、ノズル23a、23bの吹き込み口に接続
されている。送風ダクト22は、隔壁24によって縦に
二等分され、一方のダクト部分22aが第1のノズル群
23a専用として、他方のダクト部分22bが第2のノ
ズル群23b専用として使用されるようになっている。
送風ダクト22の他端は後述する熱風供給室37に接続
されている。そして、第1および第2のノズル群23
a、23bから吹きつけられた空気は、通路38、よっ
て布帛往復搬送路に沿って、それぞれ第1の布帛停留ス
テーション6および第2の布帛停留ステーション7に向
けて吹き出すようになっている。
【0018】装置内の上部には、中央に熱風供給室37
が設けられ、熱風供給室37の布帛取り入れ口側および
布帛吐き出し口側にはそれぞれ空気清浄室25aおよび
25bが設けられている。熱風供給室37の中央上部に
は循環ファン36が配置されている。熱風供給室37と
空気清浄室25a、25bとの連通口には、それぞれス
チームヒーター20および21が取り付けられている。
スチームヒータ20、21は、それぞれ、空気清浄室側
の面にフィルター20a、21aを備えている。
【0019】空気清浄室25a、25bの底面には、装
置の内部空間との通気口27a、27bが形成され、通
気口27a、27bに隣接して排気ダクト26a、26
bの一端が開口している。排気ダクト26、27の他端
は、装置の外部に配置された(図示はしない)排気ファ
ンに接続されている。さらに、空気清浄室25a、25
bの底面には、空気清浄室の内側から、通気口27a、
27bおよび排気ダクト26a、26bの開口を同時に
被覆可能なフィルター28a、28bが取り付けられて
いる。このフィルター28a、28bは、通気口27
a、27bおよび排気ダクト26a、26bの開口の中
間位置に回転軸を有し、この回転軸のまわりに回転可能
になっている。循環ファン36の吸込口は、熱風供給室
37内に開口しており、吹出し口には前述のように送風
ダクト22の他端が接続されている。
【0020】こうして、循環ファン36を駆動させるこ
とにより、スチームヒータ20、21によって適当に加
熱された熱風供給室37内の空気が、送風ダクト22内
に送り込まれる。このとき、(図示はしない)ダンパに
よって、一方の送風ダクト部分22aおよび他方の送風
ダクト部分22bに対する送風の切り換えが適宜行われ
るようになっている。その後、空気は、ノズル23aま
たは23bを通じて布帛往復搬送路に向けて斜めに吹き
つけられ、通路38から装置内部、さらには通気口27
aまたは27bを経て空気清浄室25aまたは25b内
に送り込まれる。このとき、フィルター28a、28b
の下面に埃、糸クズ等が吸着され、除去される。そし
て、一部は、スチームヒータ20、21を経て装置内を
再び循環し、一部は、排気ダクト26a、26bを通じ
て外部に排出される。このとき、スチームヒータ20、
21のフィルター20a、21aによって埃、糸クズ等
が吸着され、除去される。また、フィルター28a、2
8bの上面に埃等が吸着されると同時に、下面に吸着さ
れた埃等は、排気ダクト26a、26bを通じて外部に
排出される。この空気循環が行われる間に、フィルター
28a、28bは適宜回転されるようになっている。装
置に対する新たな空気の供給は、布帛取り入れ口1、布
帛吐き出し口2等を通じて行われる。
【0021】第1の布帛停留ステーション6とコンベヤ
ネット13の間、および第2の布帛停留ステーション7
とコンベヤネット13の間における布帛往復搬送路中に
は、それぞれ第1の枠車ローラ14および第2の枠車ロ
ーラ15が水平に配置されている。第1および第2の枠
車ローラ14、15は、同一の構成を有しているので、
以下、第2の枠車ローラ15について説明する。
【0022】枠車ローラ15は、図2に示したように、
回転軸16と、回転軸16に同心的に取り付けられ、互
いに間隔をおいて配置された2枚の円板17a、17b
と、2枚の円板の外周縁に等間隔に取り付けられ、これ
らの円板の間にのびる複数本、この実施例では6本の補
助ロッド18a〜18fとを有している。さらに、回転
軸16と各補助ロッド18a〜18fの間には、実質上
正弦波形状の部材19a〜19fが、その山と谷をそれ
ぞれ回転軸16および補助ロッド18a〜18fに接触
させながら、回転軸16の軸方向にのびるようにして配
置されている。そして、回転軸16と、各部材19a〜
19fおよび補助ロッド18a〜18fとから、回転軸
16から放射状にのびる6つの衝突面が形成されてい
る。
【0023】第2の枠車ローラ15の回転軸16には、
プーリー等の回転駆動伝達手段が取り付けられている。
さらに、回転軸16は、第1の駆動ベルト32を介し
て、タンブラーの内側底面の下側に配置されたモータ3
1の駆動軸に連結されている。さらに、枠車ローラ15
の回転軸16は、第2の駆動ベルト33を介してコンベ
ヤネット13の駆動ローラ9に連結されている。また、
図示はしないが、第1の枠車ローラ14の回転軸もま
た、第2の枠車ローラ15と同様に、駆動ベルトを介し
てモータ31の駆動軸に連結されている。なお、第1の
枠車ローラ14の回転軸とコンベヤネット13の駆動ロ
ーラ9は、連結されていない。こうして、第1および第
2の枠車ローラ14、15の回転運動と、コンベヤネッ
ト13の駆動ローラ9の回転運動とが連動し、コンベヤ
ネット13が第1の布帛停留ステーション6から第2の
布帛停留ステーション7に向けて駆動されるときは、第
1および第2の枠車ローラ14、15は時計回りに回転
し、コンベヤネット13が逆方向に駆動されるときに
は、第1および第2の枠車ローラは反時計回りに回転す
るようになっている。この場合、駆動ローラ9の回転数
の方が第1および第2の枠車ローラ14、15の回転数
よりも大きくなるように設定されている。この実施例で
は、コンベヤネット13の駆動ローラ9の回転数が20
m/秒〜50m/秒であり、枠車ローラ14、15の回
転数が5m/秒〜20m/秒であるように設定されてい
る。
【0024】布帛取り入れ口1および布帛吐き出し口2
には、それぞれ水平な布帛供給コンベヤネット31およ
び水平な布帛排出コンベヤネット32が配置されてい
る。コンベヤネット31、32の一端部は、布帛取り入
れ口1および布帛吐き出し口2から縦通路3、4の略中
央まで進入している。さらに、(図示はしない)タイマ
ーが設けられ、布帛供給コンベヤネット31、布帛排出
コンベヤネット32およびモータ31、並びに送風ダク
ト22の送風の切り換えを行うダンパの作動が制御され
るようになっている。
【0025】次に、本発明による連続式タンブラーの布
帛処理の動作について説明する。まず最初、装置外側の
布帛取り入れ口側に配置された処理すべき布帛の先端
が、布帛供給コンベヤネット31から、布帛取り入れ口
1を通じて第1の布帛停留ステーション6まで、さらに
第1の枠車ローラ14の上面、上側コンベヤネット部
分、第2の枠車ローラ15の上面を経て第2の布帛停留
ステーション7まで、さらに布帛吐き出し口2を通じて
布帛排出コンベヤネット35まで導かれ、装置外側の布
帛吐き出し口側に取り出される。
【0026】その後、布帛が、布帛供給コンベヤネット
34によって、布帛取り入れ口1から縦通路3を経て第
1の布帛停留ステーション6に連続的に供給される。第
1の布帛停留ステーション6に布帛が一定量供給される
と、供給された布帛の先頭から一定の長さだけが、コン
ベヤネット13によって第1の布帛停留ステーション6
から第2の布帛停留ステーション7に搬送される。この
搬送の間に、第2のノズル群23bから布帛に向けて熱
風が吹きつけられ、布帛は乾燥され表面を荒らされる。
このとき、第1のノズル群23aは作動しない。この場
合、図3に示したように、第2のノズル群23bから吹
き出した熱風は、第1のノズル群23a内に進入するこ
とがなく、布帛の搬送方向に沿って円滑な流れを形成す
るようになっている。
【0027】また、布帛は、第1の布帛停留ステーショ
ン6からコンベヤネット13に至る間において、回転す
る第1の枠車ローラ14の、主として補助ロッド18a
〜18fに順次衝突しながら上方に引き上げられる。そ
の結果、第1の布帛停留ステーション6に折り重なった
状態で供給された布帛のしわの引き延ばしが行われる。
またコンベヤネット13から第2の布帛停留ステーショ
ン7に至る間において、布帛は、コンベヤネット13の
搬送運動に伴ってコンベヤネット13から回転する第2
の枠車ローラ15に向けて放出され、第2の枠車ローラ
15の衝突面に衝突し、2つの衝突面の間に折り重なっ
た状態で一時的に捕捉される。このとき、熱風の流れに
よって布帛の放出が助けられる。布帛が衝突面の間に捕
捉されると、布帛は衝突面の正弦波形状の部材19a〜
19fによって左右に複雑に折れ、布帛の糸がほぐれ
る。この作用と布帛乾燥時の糸のほぐれとが相まって、
布帛は柔らかくされかつ表面を適当に荒らされ、良好な
風合いが得られる。その後、第2の枠車ローラ15の回
転につれて、布帛は第2の布帛停留ステーション7に向
けて落下する。
【0028】布帛が第2の布帛停留ステーション7に搬
送されると、搬送された布帛の最後部から一定の長さだ
けが、コンベヤネット13によって第2の布帛停留ステ
ーション7から第1の布帛停留ステーション6に逆方向
に搬送される。このとき、第2のノズル群23bは作動
を停止する一方、第1のノズル群23aから熱風が吹き
つけられ、布帛は乾燥され、表面を荒らされる。この搬
送の間、前述の順方向の搬送の場合と逆の過程が生じる
ことによって、再び布帛は、揉みほぐされて、表面およ
び内部に物理的な変化を及ぼされる。一方、第1の布帛
停留ステーション6に搬送されずに第2の布帛停留ステ
ーション7に留まっている布帛は、布帛排出コンベヤネ
ット35によって、布帛吐き出し口2から順次外部に送
り出される。
【0029】以上のように、本考案によれば、布帛をコ
ンベヤネット上に載せた状態で搬送するようにしによっ
て行うようにしたので、空気流によって搬送する場合に
比べて、布帛の搬送方向に及ぼされる張力を抑制しなが
ら、しかも高速で搬送することができる。また、この布
帛の搬送の間に、布帛の搬送方向に沿って熱風を布帛に
吹きつけるようにしたので、布帛が熱風によって乾燥さ
れるとともに、熱風の流れによってコンベヤネットによ
る布帛の放出が助けられ、布帛を枠車ローラに効果的に
衝突させることが可能となり、布帛は十分に揉みほぐさ
れ、柔らかくされ、表面を適度に荒らされ良好な風合い
を与えられる。
【0030】図1の実施例では、枠車ローラをコンベヤ
ネットの駆動にともなって回転させ、布帛をコンベヤネ
ットから放出して、枠車ローラに衝突させる構成とした
が、枠車ローラをアイドルローラとしておき、コンベヤ
ネットをさらに高速で駆動させ、コンベヤネット上を搬
送される布帛の慣性力を利用して、布帛を枠車ローラに
衝突させて揉みほぐすようにした構成を考えることもで
きる。この構成を図4に示した。図4において、コンベ
ヤネット13は、図1の場合より、傾斜部の角度が緩や
かとなるように形成されており、また、枠車ローラ1
4、15は、コンベヤネットの下側ローラ8、9のほぼ
真横に、少しの間隔をおいて回転自在に配置されてい
る。以上の構成において、布帛は、コンベヤネット13
によって前後に高速で往復運動せしめられると、コンベ
ヤネット13から放出される際に、布帛は一定の運動量
を得て枠車ローラ14、15に衝突し、枠車ローラを回
転させながら第1または第2の布帛停留ステーション
6、7に落下する。このとき、布帛の搬送方向に沿って
熱風を吹きつけるようにすれば、布帛の放出が助けられ
る。この実施例においても、図1の実施例の場合と同様
の効果を得ることができる。
【0031】
【考案の効果】上述のように、本考案によれば、布帛を
コンベヤネット上に載せて搬送するようにしたので、布
帛の搬送方向に及ぼされる張力を抑制しながら、布帛を
正逆交互に高速かつ円滑に搬送できる。そして、布帛を
搬送する間に、布帛に熱風を吹きつけ、布帛を布帛揉み
ほぐし手段に確実に衝突させて、布帛を揉みほぐし、柔
らかくし、表面を荒らすことによって、布帛に良好な風
合いを与えることができる。さらに、布帛の搬送方向に
沿って熱風を布帛に吹きつけるようにしたので、熱風の
流れによってコンベヤネットからの布帛の放出が助けら
れ、布帛を布帛揉みほぐし手段に効果的に衝突させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による連続式タンブラーの1実施例を概
略的に示した断面図である。
【図2】同実施例の枠車ローラの拡大図であり、(A)
は斜視図、(B)は軸方向の縦断面図である。
【図3】同実施例の第1のノズル群および第2のノズル
群の構成を示した拡大断面図である。
【図4】本考案による連続式タンブラーの変形例を概略
的に示した断面図である。
【図5】連続式タンブラーの従来例を概略的に示した断
面図である。
【図6】図5の連続式タンブラーの第1群の溝および第
2群の溝の構成を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 布帛取り入れ口 2 布帛排出口 6 第1の布帛停留ステーション 7 第2の布帛停留ステーション 13 コンベヤネット 14 第1の枠車ローラ 15 第2の枠車ローラ 20、21 スチームヒータ 22 送風ダクト 23a 第1のノズル群 23b 第2のノズル群 34 布帛供給コンベヤネット 35 布帛排出コンベヤネット 36 循環ファン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の布帛停留ステーションと、 前記第1の布帛停留ステーションから一定の間隔をおい
    て配置された第2の布帛停留ステーションと、 前記第1の布帛停留ステーションの上方の所定位置と前
    記第2の布帛停留ステーションの上方の所定位置との間
    に設けられた、正逆両方向に駆動され得るエンドレスコ
    ンベヤネットであって、前記第1の布帛停留ステーショ
    ンから前記コンベヤネットの上側コンベヤネット部分の
    上面を経て前記第2の布帛停留ステーションに至る布帛
    往復搬送路を形成するものと、 布帛を連続的に前記第1の布帛停留ステーションに供給
    する布帛供給手段と、 布帛を連続的に前記第2の布帛停留ステーションから排
    出する布帛排出手段と、 布帛が前記布帛往復搬送路に沿って搬送される間に、前
    記布帛に熱風を吹きつける手段と、 前記第1の布帛停留ステーションおよび前記コンベヤネ
    ットの間における前記布帛往復搬送路中に配置され、前
    記第1の布帛停留ステーションと前記コンベヤネットの
    間を搬送される布帛に衝突されることによって前記布帛
    を揉みほぐす第1の布帛揉みほぐし手段と、 前記第2の布帛停留ステーションおよび前記コンベヤネ
    ットの間における前記布帛往復搬送路中に配置され、前
    記第2の布帛停留ステーションと前記コンベヤネットの
    間を搬送される布帛に衝突されることによって前記布帛
    を揉みほぐす第2の布帛揉みほぐし手段とを有してお
    り、 前記上側コンベヤネット部分は、周囲を遮蔽板によって
    実質上包囲され、両端部においてそれぞれ前記第1およ
    び第2の布帛揉みほぐし手段に向かって下方に傾斜して
    おり、 前記布帛に熱風を吹きつける手段は、さらに、 前記上側コンベヤネット部分を実質上包囲する遮蔽板の
    上側および下側の少なくとも一方において、前記上側コ
    ンベヤネット部分に沿ってこれから間隔をあけて配置さ
    れ、前記上側コンベヤベルトに向けられた複数個のノズ
    ルと、 ファンと、 前記ファンと前記ノズルとの間に配置されたダクト手段
    と、 前記空気を加熱するスチームヒータとを有しており、 前記複数個のノズルは、さらに、前記第1の布帛停留ス
    テーション側に斜めに向けられた第1のノズル群と、前
    記第2の布帛停留ステーション側に斜めに向けられた第
    2のノズル群とからなっており、前記第1および第2の
    ノズル群は、前記第1のノズル群が前記第1の布帛停留
    ステーション側に位置し、前記第2のノズル群が前記第
    2の布帛停留ステーション側に位置するように、互いに
    分離して配置されており、布帛が前記第1の布帛停留ス
    テーションから前記第2の布帛停留ステーションに向け
    て搬送されるとき、前記第1のノズル群は作動しない
    が、前記第2のノズル群は空気を吹きつけるべく作動
    し、布帛が前記第2の布帛停留ステーションから前記第
    1の布帛停留ステーションに向けて搬送されるとき、前
    記第1のノズル群は空気を吹きつけるべく作動するが、
    前記第2のノズル群は作動しないようになっており、 前記布帛が連続的に前記第1の布帛停留ステーションに
    供給され、前記第1の布帛停留ステーションと前記第2
    の布帛停留ステーションとの間において所定の回数だけ
    往復運動せしめられた後、前記第2の布帛停留ステーシ
    ョンから連続的に排出されるものであることを特徴とす
    る連続式タンブラー。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の布帛揉みほぐし手
    段が、水平な回転軸と、前記回転軸に同心的に取り付け
    られ互いに間隔をおいて配置された2枚の円板と、前記
    各円板の外周縁に等間隔に取り付けられ、前記円板の間
    にのびる複数の補助ロッドと、実質上正弦波形状を有
    し、前記回転軸と前記各補助ロッドの間に、山と谷がそ
    れぞれ前記回転軸および前記補助ロッドに接触するよう
    に配置された部材とからなっており、前記回転軸と、前
    記実質上正弦波形状の部材および前記補助ロッドのそれ
    ぞれとによって形成された、前記回転軸から放射状にの
    びる衝突面に前記布帛が衝突することを特徴とする請求
    項1に記載の連続式タンブラー。
JP1993038685U 1992-10-13 1993-06-21 連続式タンブラー Expired - Lifetime JP2514779Y2 (ja)

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JP7781692 1992-10-13
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