JPH07126980A - ウエブの熱処理装置 - Google Patents

ウエブの熱処理装置

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JPH07126980A
JPH07126980A JP27575493A JP27575493A JPH07126980A JP H07126980 A JPH07126980 A JP H07126980A JP 27575493 A JP27575493 A JP 27575493A JP 27575493 A JP27575493 A JP 27575493A JP H07126980 A JPH07126980 A JP H07126980A
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nozzle
heat treatment
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Ichiro Kimura
一郎 木村
Takafumi Yoshikawa
卓文 吉川
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理室内部にウエブをその間に介在させて
搬送する上下二層のネットコンベアを配し、前記ネット
コンベアの上下にウエブの走行方向に沿って複数のノズ
ルを配し、前記各ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方
向に沿って設けられたウエブの熱処理装置において、上
下2層のコンベアネット間を走行するウエブに対し、よ
り効果的に揉み効果を与えるものを提供する。 【構成】 上ネットコンベア66の上方に設けられた複
数の上ノズル34を、上下方向に一体に移動するように
設け、上ネットコンベア66を、上下方向に移動するよ
うに設け、上ノズル34及び上ネットコンベア66を一
体に上下動させる駆動手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維織物または編物等
の布帛,フィルム等の長尺状のウエブを乾燥または熱処
理するウエブの熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、ウエブの熱処理装置として
下記のようなものを提案した。
【0003】すなわち、ウエブを上下2層のコンベアネ
ット間に介在させて前記コンベアネットとともに走行さ
せながら、ウエブの上下両面にその全幅にわたって熱風
を噴射するノズルを設け、前記ノズルへの熱風の供給を
断続的に成し得るように回転ダンパを設けたものである
(実公平2−45109号)。
【0004】この回転ダンパを設けた熱処理装置である
と、回転ダンパが回転することにより、ノズルから供給
される熱風が断続的になり、ウエブが効果的にエアービ
ーティングされ、収縮効果、揉み効果等が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の熱処理装置において、上下2層のコンベアネットの
間を走行するウエブに対して揉み効果を与えるのは、回
転ダンパの開閉による熱風の断続的な吹付けによるエア
ービーディングによる効果だけであり、上下2層のコン
ベアネット間をウエブが単に波形で走行する場合には収
縮効果しか与えられなかった。
【0006】そのため、より揉み効果を大きくするに
は、回転ダンパの回転を早くするかまたは供給する熱風
の速度を早くするしか方法がなかった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、上下
2層のコンベアネット間を走行するウエブに対し、より
効果的に揉み効果を与えることができるウエブの熱処理
装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のウエブの熱処
理装置は、熱処理室内部にウエブをその間に介在させて
搬送する上下二層のネットコンベアを配し、前記ネット
コンベアの上下にウエブの走行方向に沿って複数のノズ
ルを配し、前記各ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方
向に沿って設けられたウエブの熱処理装置において、前
記ネットコンベアの上方に設けられた複数のノズルを、
上下方向に一体に移動するように設け、前記上方のネッ
トコンベアを、上下方向に移動するように設け、前記上
方の複数のノズル及び前記上方のネットコンベアを一体
に上下動させる駆動手段を設けたものである。
【0009】請求項2のウエブの熱処理装置は、熱処理
室内部にウエブをその間に介在させて搬送する上下二層
のネットコンベアを配し、前記ネットコンベアの上下に
ウエブの走行方向に沿って複数のノズルを配し、前記各
ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方向に沿って設けら
れたウエブの熱処理装置において、前記ネットコンベア
の下方に設けられた複数のノズルを、上下方向に一体に
移動するように設け、前記下方のネットコンベアを、上
下方向に移動するように設け、前記下方の複数のノズル
及び前記下方のネットコンベアを一体に上下動させる駆
動手段を設けたものである。
【0010】請求項3のウエブの熱処理装置は、熱処理
室内部にウエブをその間に介在させて搬送する上下二層
のネットコンベアを配し、前記ネットコンベアの上下に
ウエブの走行方向に沿って複数のノズルを配し、前記各
ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方向に沿って設けら
れたウエブの熱処理装置において、前記ネットコンベア
の上方に設けられた複数のノズルを、上下方向に一体に
移動するように設け、前記上方のネットコンベアを、上
下方向に移動するように設け、前記上方の複数のノズル
及び前記上方のネットコンベアを一体に上下動させる第
1駆動手段を設け、前記ネットコンベアの下方に設けら
れた複数のノズルを、上下方向に一体に移動するように
設け、前記下方のネットコンベアを、上下方向に移動す
るように設け、前記下方の複数のノズル及び前記下方の
ネットコンベアを一体に上下動させる第2駆動手段を設
けた
【0011】
【作 用】請求項1のウエブの熱処理装置において、ウ
エブに収縮効果を与える場合には、上下ネットコンベア
の間隔を狭くし、その間をウエブを波形で走行させる。
【0012】一方、ウエブに揉み効果を与える場合に
は、上方に設けられた複数のノズル及びネットコンベア
を、駆動手段によって引き上げ、上下ネットコンベアの
間隔を広くする。そのため、この間を波形で走行するウ
エブの振幅が大きくなりエアービーディングによるバタ
ツキが大きくなり、揉み効果をより与えることができ
る。
【0013】請求項2のウエブの熱処理装置において、
ウエブに収縮効果を与えるには、上下ネットコンベアの
間隔を狭くし、その間をウエブを波形で走行させる。
【0014】一方、ウエブに揉み効果を与える場合に
は、駆動手段によって複数のノズル及び下方のネットコ
ンベアを下げ、上下のネットコンベアの間隔を広くす
る。そのため、この間を波形で走行するウエブの振幅が
大きくなりエアービーディングによるバタツキが大きく
なり、揉み効果をより与えることができる。
【0015】請求項3のウエブの熱処理装置において、
ウエブに収縮効果を与えるには、上下ネットコンベアの
間隔を狭くし、その間をウエブを波形で走行させる。
【0016】一方、ウエブに揉み効果を与える場合に
は、第1,2駆動手段によって上下の複数のノズル及び
ネットコンベアを上下にそれぞれ移動させ、上下のネッ
トコンベアの間隔を広くする。そのため、この間を波形
で走行するウエブの振幅が大きくなりエアービーディン
グによるバタツキが大きくなり、揉み効果をより与える
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例のウエブWの熱処理
装置10を図面に基づいて説明する。
【0018】符号12は、熱処理装置10の熱処理室で
ある。この前壁12aには、ウエブWを搬入するための
搬入口14が設けられ、後壁12bには搬出口16が設
けられている。熱処理室12内部の右側部は、仕切壁1
8によって縦方向に仕切られており、仕切壁18と右側
壁12cとによりエアートランク室20を形成してい
る。熱処理室12内部の上部は、隔壁22によって水平
方向に仕切られており、隔壁22と天井壁12eとによ
り、リターンエアー室24が設けられている。そして、
前壁12a,後壁12b,左側壁12d,仕切壁18及
び隔壁22とによりチャンバー26が形成されている。
そして、このチャンバー26内部を搬入口14から搬出
口16に向かって前後方向にウエブWが搬送される。
【0019】符号28は、エアートランク室20の上部
に設けられた送風装置である。この送風装置28は、リ
ターンエアー室24からの空気をエアートランク室20
に送風する。
【0020】符号30は、リターンエアー室24の左側
壁に設けられた空気の加熱装置であり、その内部にバー
ナーを有している。
【0021】符号32は、隔壁22に設けられたリター
ンエアーを回収するための回収孔である。
【0022】符号34は、ウエブWの搬送路の上方に前
後方向に配された複数の上ノズルである。
【0023】符号36は、ウエブWの搬送路の下方に前
後方向に配された複数の下ノズルである。
【0024】符号38,39は、複数の上ノズル34の
前部及び後部にそれぞれ設けられた上ノズル支持部材で
ある。上ノズル支持部材38,39と、複数の上ノズル
34とは、連結部材40によって連結されており、上ノ
ズル支持部材38,39を上下動させることにより複数
の上ノズル34も一体に上下動する。
【0025】符号42は、上ノズル支持部材38,39
の両側部に設けられた下滑車支持部である。これには、
下滑車44が設けられている。
【0026】符号46は、チャンバ26の両側壁(仕切
壁18及び左側壁12c)の上部に四箇所設けられた上
滑車支持部である。これには上滑車48が設けられてい
る。これら4個の上滑車48と下滑車42はチェーン5
0によってそれぞれ連結され、下滑車44は上滑車48
に吊下げられている。そして、上滑車支持部46は、上
下方向に設けられたガイド45に沿って移動する。
【0027】符号52は、上滑車48を回転させるため
のシャフトである。シャフト52は、熱処理室12の後
壁12bより外部に突出し、モータ54により回動自在
となっている。モータ54によってシャフト52を回転
させ、上滑車48を回転させることにより、上ノズル支
持部材38,39及び複数の上ノズル34を水平状態を
保ちつつ上下動させる。
【0028】符号56は、複数の下ノズル36を支持す
る下ノズル支持台である。この下ノズル支持台56の下
部には4個のコロ58が設けられ、チャンバー26の底
面に設けられたレール60の上を前後方向に移動する。
【0029】符号62は、下ノズル支持台56の側壁後
部に連結されたクランク棒である。このクランク棒62
は、モータに連結された回転板64に連結され、回転板
64が回転することによりクランク棒62が前後方向に
移動し、それと共に下ノズル支持台56も前後方向に移
動する。
【0030】符号66は、上ノズル34の下方に前後方
向に配された無端の上ネットコンベアである。これは、
上ノズル支持部材38に設けられた移動ロール68を経
てチャンバ26内部に設けられたロール70,72を経
て搬出口16から外部に案内され、調整ロール74を経
て再びチャンバ26内部に案内されている。そして、上
ノズル34の上方を通って再びチャンバ26外部に案内
され、調整ロール74を経て搬入口14からチャンバ2
6内部に至り、ロール78,80を経て上ノズル支持部
材38に設けられた移動ロール82を経て上ノズル34
の下方に至る。なお、ロール78は、搬入口14付近に
設けられ、ロール72は、搬出口16付近に設けられて
いる。
【0031】上ノズル支持部材38が上下動すると、移
動ロール68,82も移動して、それと共に上ネットコ
ンベア66も移動する。すなわち、上ノズル34と上ネ
ットコンベア66との位置関係は変わらない。しかし、
上ネットコンベア66が上下動することにより、その長
さを調整する必要があるため、調整ロール74,76に
は、エアーシリンダ75.77が設けられており、調整
ロール74,76が前後方向に移動できる。これによ
り、上ノズル支持部材38を引き上げる場合には、上ネ
ットコンベア66が弛むため、調整ロール74,76を
引張る方向に移動させる。なお、エアーシリンダは、一
つの調整ロール74または調整ロール76のみに設け
て、このストロークを長くして上ネットコンベア66の
長さを調整してもよい。
【0032】符号84は、下ノズル36の上方に前後方
向に設けられた無端の下ネットコンベアである。ウエブ
Wは、上ネットコンベア66と下ネットコンベア84と
間を移動する。下ネットコンベア84は、チャンバ26
の外部に設けられたロール86,88,90,92を経
て移動する。
【0033】次に、上ノズル34の構造について説明す
る。
【0034】符号94は、上ノズル34のノズル本体で
あって、直方体を成し、その天井面は左側ほど下方に傾
斜している。ノズル本体94の右側面は開口しており、
熱風の流入口96となっている。ノズル本体94の下面
には、その長手方向に沿って噴射口98が設けられ、こ
の噴射口98がウエブWの幅方向と平行に配されてい
る。
【0035】符号100は、図7に示すように噴射口9
8と平行に回転軸102が設けられた回転ダンパであ
る。この回転ダンパ100を囲む両側面104、104
は円弧状を成し、この円弧状の側壁104に沿って、回
転ダンパ100が回転する。
【0036】符号106は、ノズル本体94の左側面か
ら突出した回転軸102に設けられたチェーンホイール
である。これを回転させることにより、回転ダンパ10
0が回転する。その回転構造については後述する。
【0037】符号108は複数の上ノズル34の右側部
を一体に連結している取付け板である。
【0038】符号110は、仕切壁18に設けられた上
開口部である。これには、複数の上ノズル34の右端部
が挿入され、流入口96とエアートランク室20が連結
されている。この上開口部110の縦方向の寸法は、上
ノズル34が上下方向に移動できるように、ノズル本体
94の右側部の高さよりも大きい。また、取付け板10
8は、ノズル本体94が上下方向に移動しても、上開口
部110を常に閉塞するような大きさに設定されている
(図10参照)。
【0039】次に、回転ダンパ100の回転構造につい
て説明する。
【0040】まず、図8に示すように、上ノズル34か
ら突出している回転軸102の長さは、1つ置きに異な
り、それぞれの先端にチェーンホイール106が設けら
れている。
【0041】符号112は、上ノズル支持部材39に設
けられたモータであって、回転軸には、第1チェーンホ
イール114,第2チェーンホイール116が設けられ
ている。第1チェーンホイール114は、モータ112
の回転軸に直結され、モータ112と共に回転する。第
1チェーンホイール114の回転軸114aは、中心角
が180°の円弧状に切欠かれ、この回転軸114aと
第2チェーンホイール116の回転軸116aが係合し
ている。第2チェーンホイール116の回転軸の中心角
は90°の円弧状に切欠かれている(図9参照)。これ
により、モータ112が回転すると第1チェーンホイー
ル114も同時に回転する。しかし、第2チェーンホイ
ール116は、第1チェーンホイール114が45°回
転しないと回転しない。これは、第1チェーンホイール
114、第2チェーンホイール116と、チェーンホイ
ール106の歯数の比が2:1だからである。
【0042】符号118は、第1チェーンホイール11
4と図7における上ノズル34aのチェーンホイール1
06a,上ノズル34cのチェーンホイール106c等
と、上ノズル支持部材38に設けられたチェーンホイー
ル120とを連結する無端の第1チェーンである(図8
(a)参照)。
【0043】符号122は、第2チェーンホイール11
6と、上ノズル34bのチェーンホイール106b,上
ノズル34dのチェーンホイール106d等と上ノズル
支持部材38に設けられたチェーンホイール124とを
連結する無端の第2チェーンである(図8(a)参
照)。
【0044】これにより、モータ112が回転すると、
各上ノズル34のチェーンホイール106も回転して回
転ダンパ100も回転する。この場合に、第1チェーン
ホイール114と第2チェーンホイール116とが90
°ずれて回転するため、図8の(b)〜(d)のような
回転を行なう。
【0045】 図8(b)に示すように、初期状態に
おいて、上ノズル34a,34cが閉状態であり、上ノ
ズル34b,34dが開状態であるとする。
【0046】 図8(c)に示すように、初期状態か
らモータ112を時計方向に回転させると、第1チェー
ンホイール114のみが90°分最初に回転するため、
チェーンホイール106b,dのみ開から閉状態とな
り、全ての上ノズル34が閉状態となる。そしてこの状
態のまま時計方向に回転を続けると、第2チェーンホイ
ール116も回転するため全ての上ノズル34が開閉状
態を同じくして回転する。
【0047】 図8(d)に示すように、初期状態か
らモータ112を反時計方向に回転すると、第1チェー
ンホイール114と第2チェーンホイール116とは同
時に回転するため、1つ置きに開閉となった状態で回転
ダンパ100が回転する。
【0048】これにより、モータ112の回転方向を変
えるだけで上ノズル34の回転ダンパ100の回転状態
を、全て開状態(または全て閉状態)にしたり、隣接す
るノズルを交互に開閉状態にできる。また、開閉状態の
周期は、モータ112の回転速度によって任意に設定で
きる。
【0049】なお、上記実施例では、第1チェーン11
8と第2チェーン122の2本を設けたが、これを3本
以上にするとさらに細かいパターンを形成することがで
きる。また、複雑な制御が不要な場合には、一本のチェ
ーンで回転させてもよい。
【0050】次に、下ノズル36の構造について説明す
る。
【0051】下ノズル36のノズル本体126は直方体
を成し、その下面は左側部ほど上方に傾斜している。そ
して、ノズル本体126の右側面が開口して流入口12
8となっている。また、ノズル本体126の上面には噴
射口130が設けられており、ウエブWの幅方向に沿っ
て配されている。ノズル本体126の内部には、噴射口
130に沿って回転軸132を有する回転ダンパ134
が設けられている。ノズル本体126の左側面から突出
した回転軸132の先端部にはチェーンホイール136
が設けられている。チェーンホイール136を回転させ
ることにより回転ダンパ134が開閉する。
【0052】上ノズル34と同様に、下ノズル36の回
転ダンパ134を囲む両側壁は円弧状を成し、回転ダン
パ134の回転により、空気を断続的に噴射口130か
ら噴出できる。
【0053】符号140は、複数の下ノズル36の右側
部を一体に連結している取付板である。
【0054】符号142は、仕切壁18の下部に設けら
れた下開口部であって、流入口128があるノズル本体
126の右側部が挿入されている。これによりエアート
ランク室20と流入口128が連結される。下開口部1
28の前後方向の寸法は、下ノズル36が前後方向に移
動できるように余裕を持って形成されている。また、取
付板140は、下開口部142を全て閉塞する大きさと
なっている(図10参照)。
【0055】複数の下ノズル36のチェーンホイール1
36を回転させる構造は、上ノズル34のチェーンホイ
ール106を回転させる構造と同じである。しかしなが
ら、下ノズル36は前後方向に摺動するため、第1チェ
ーンホイール114,第2チェーンホイール116に回
転運動を与える構造が上ノズル34と異なっている。以
下、それについて説明する。
【0056】図13に示すように、第1チェーンホイー
ル114に直結する回転軸144には、固定チェーンホ
イール146が設けられている。この固定チェーンホイ
ール146には、連結腕148が設けれている、連結腕
148には、連結腕150が連結され、連結腕148,
150は、「く」の字状に屈曲する。連結腕148,1
50の屈曲部には、移動チェーンホイール152が設け
られている。連結腕150の他端には、駆動チェーンホ
イール154が設けられている。固定チェーンホイール
146と移動チェーンホイール152との間に無端チェ
ーン156が掛け渡され、駆動チェーンホイール154
と移動チェーンホイール152との間にも無端チェーン
158が掛け渡されている。そして、駆動チェーンホイ
ール154をモータ160によって回転させることによ
って、移動チェーンホイール152及び固定チェーンホ
イール146が回転して、第1チェーンホイール114
が回転する。また、下ノズル支持台56が回転板64を
回転させて、前後方向に移動する場合には、連結腕14
8,150の屈曲角度が変わって駆動系統は連結された
ままとなる。
【0057】上記構成の熱処理装置10の動作について
説明する。
【0058】(1)空気の循環経路について説明する。
【0059】図3の矢印に示すように、送風装置28に
よって起こされた熱風は、エアートランク室20から、
上下のノズル本体94,126の流入口96,128に
流入する。そして、噴射口98,130から走行するウ
エブWに噴射される。ウエブWに当たったリターンエア
ーは、回収孔32からリターンエアー室24に入り、こ
こで加熱装置30によって加熱されて送風装置28に戻
る。
【0060】(2)ウエブWを熱処理する場合について
説明する。
【0061】搬入口14から搬入されたウエブWは、上
下ネットコンベア66,84の間を経て搬出口16に至
る。この場合に、上下ノズル34,36から熱風が吹付
けられ、ウエブWはエアービーディングされて波形とな
って収縮効果、揉み効果が与えられる。この場合に、熱
風は回転ダンパ100,134によって断続的に供給さ
れ、また、下ノズル36が前後方向に摺動するため、図
14(a)〜(c)のような関係になる。但し、図中に
おいて、ノズルの中の「○」は、そのノズルが開状態で
あり、「×」は、そのノズルが閉状態であることを示
す。また、「○」,「×」の実線が、実線状態のウエブ
Wと対応し、その点線状態が点線状態のウエブWと対応
する。
【0062】(a) 上下ノズル34,36が千鳥状の
位置し、一方が開状態、他方が閉状態にある場合には、
回転ダンパの回転により波形のウエブWの山部分が、次
には谷部分となり、ウエブWをばたつかせることができ
る。すなわち、揉み効果がある(図14(a)参照)。
【0063】(b) 上下ノズル34,36が千鳥状に
位置し、両方共開状態にある場合には、ウエブWは同じ
波形を維持しつつ走行するため、収縮効果がある(図1
4(b)参照)。
【0064】(c) 上下ノズル34,36が相対向す
る位置にあり、一方が開状態、他方が閉状態にある場合
には、回転ダンパの回転により波形のウエブWの山部分
が、次には谷部分となり、ウエブWをばたつかせること
ができる。すなわち、揉み効果がある(図14(c)参
照)。
【0065】なお、上下ノズル34,36が相対向する
位置にあり両方共に開状態にある場合、上下ノズル3
4,36が相対向する位置にあり両方共閉状態にある場
合、上下ノズル34,36が千鳥状に位置し両方共閉状
態にある場合は、ウエブWに収縮効果、揉み効果を与え
ないため、このパターンが構成されないようにしてお
く。
【0066】そして、ウエブWの搬送と同時に下ノズル
36を前後方向に摺動させることにより、前記した
(a)と(b)の状態とを繰り返すか、(a)と(c)
の状態とを繰り返す。これにより、回転ダンパを単に回
転させたり、下ノズル36のみを前後方向に摺動させる
よりもウエブWにより効果的に収縮効果、揉み効果が与
えられる。また、回転ダンパ100,134の開閉状態
は、前記したようにモータ112、160の回転方向で
容易に制御できる。
【0067】(3)上ネットコンベア66を上方に移動
させる場合。
【0068】ウエブWに収縮効果を与えるだけであるな
らば、図2、図12に示すようにエアービーディングを
小さくするために上下ネットコンベア66,84の間隔
(以下、ネット間隔)Aを小さくしておけばよい。しか
し、揉み効果も与える場合には、エアービーディングを
大きくするために、ネット間隔Aを大きくする必要があ
る。そのため、図1、図11に示すようにネット間隔A
を上ノズル34を引き上げることにより大きくする。こ
の場合に、上ノズル34だけ引上げるだけでなく、上ネ
ットコンベア66も引上げることにより、その間隔を広
げることができる。
【0069】これにより、ネット間隔Aが大きいためい
ウエブWは上下方向に激しくエアービーディングでき、
より効果的に揉み効果を与えることができる。なお、上
ノズル34の移動は、ウエブWの搬送中または停止中の
どちらでも行ってもよい。
【0070】上記構成の熱処理装置10においては、上
ノズル34を上下方向に移動可能にしたが、これに代え
て下方ノズル36を上下方向に移動させてもよい。ま
た、前後方向に摺動させるノズルも、下ノズル36に限
らず、上ノズル34を摺動させてもよい。
【0071】さらに、上記実施例では、上ノズル34を
水平に持ち上げて、その間隔を広げたが、これに変えて
図15に示すように、上ネットコンベア66を傾斜させ
て、搬出口に近いほどネット間隔Aを広げてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上により、請求項1のウエブの熱処理
装置であると、上方のネットコンベアを上げることによ
り、上下ネットコンベアの間隔が広くなり、波形のウエ
ブの振幅も大きくなってより効果的に揉み効果を与える
ことができる。
【0073】請求項2のウエブの熱処理装置であると、
下方のネットコンベアを下げることにより、上下のネッ
トコンベアの間隔が広くなり、その間を走行する波形の
ウエブの振幅も大きくなってより効果的に揉み効果を与
えることができる。
【0074】請求項3のウエブの熱処理装置であると、
上下のネットコンベアを移動させることにより、上下の
ネットコンベアの間隔が広くなり、その間を走行する波
形のウエブの振幅も大きくなってより効果的に揉み効果
を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上ノズルを引上げた状態の熱処理装置の側面か
ら見た断面図である。
【図2】上ノズルを下ろした状態における熱処理装置の
側面から見た断面図である。
【図3】熱処理装置の背面から見た断面図である。
【図4】上ノズル支持部材の斜視図である。
【図5】上ノズルの斜視図である。
【図6】下ノズルの斜視図である。
【図7】上ノズルの縦断面図である。
【図8】回転ダンパの開閉状態を示す図面であって、 (a)ノズルの横断面図である。 (b)回転ダンパの初期状態である。 (c)モータを時計方向に回転させた状態である。 (d)モータを反時計方向に回転させた状態である。
【図9】第1チェーンホイールと第2チェーンホイール
の斜視図である。
【図10】仕切壁にある上開口部と下開口部の正面図で
ある。
【図11】上下ネットコンベアの間隔を広くした状態の
説明図である。
【図12】上下のネットコンベアの間隔を狭くした状態
の説明図である。
【図13】下ノズルにおける駆動機構を示す斜視図であ
る。
【図14】回転ダンパと下ノズルの動きによるウエブの
動きの説明図である。 (a) 上下ノズルが千鳥状の位置し、一方が開状態、
他方が閉状態にある場合。 (b) 上下ノズルが千鳥状に位置し、両方共開状態に
ある場合。 (c) 上下ノズルが相対向する位置にあり、一方が開
状態、他方が閉状態にある場合。
【図15】上ネットコンベアを傾けた状態の説明図であ
る。
【図16】従来の回転ダンパを有する下ノズルの斜視図
である。
【符号の説明】
10 熱処理装置 12 熱処理室 34 上ノズル 36 下ノズル 38 上ノズル支持部材 56 下ノズル支持台 66 上ネットコンベア 84 下ネットコンベア 98 噴射口 100 回転ダンパ 102 回転軸 130 噴射口 132 回転軸 134 回転ダンパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理室内部にウエブをその間に介在させ
    て搬送する上下二層のネットコンベアを配し、 前記ネットコンベアの上下にウエブの走行方向に沿って
    複数のノズルを配し、 前記各ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方向に沿って
    設けられたウエブの熱処理装置において、 前記ネットコンベアの上方に設けられた複数のノズル
    を、上下方向に一体に移動するように設け、 前記上方のネットコンベアを、上下方向に移動するよう
    に設け、 前記上方の複数のノズル及び前記上方のネットコンベア
    を一体に上下動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
    るウエブの熱処理装置。
  2. 【請求項2】熱処理室内部にウエブをその間に介在させ
    て搬送する上下二層のネットコンベアを配し、 前記ネットコンベアの上下にウエブの走行方向に沿って
    複数のノズルを配し、 前記各ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方向に沿って
    設けられたウエブの熱処理装置において、 前記ネットコンベアの下方に設けられた複数のノズル
    を、上下方向に一体に移動するように設け、 前記下方のネットコンベアを、上下方向に移動するよう
    に設け、 前記下方の複数のノズル及び前記下方のネットコンベア
    を一体に上下動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
    るウエブの熱処理装置。
  3. 【請求項3】熱処理室内部にウエブをその間に介在させ
    て搬送する上下二層のネットコンベアを配し、 前記ネットコンベアの上下にウエブの走行方向に沿って
    複数のノズルを配し、 前記各ノズルの熱風噴射口が、ウエブの幅方向に沿って
    設けられたウエブの熱処理装置において、 前記ネットコンベアの上方に設けられた複数のノズル
    を、上下方向に一体に移動するように設け、 前記上方のネットコンベアを、上下方向に移動するよう
    に設け、 前記上方の複数のノズル及び前記上方のネットコンベア
    を一体に上下動させる第1駆動手段を設け、 前記ネットコンベアの下方に設けられた複数のノズル
    を、上下方向に一体に移動するように設け、 前記下方のネットコンベアを、上下方向に移動するよう
    に設け、 前記下方の複数のノズル及び前記下方のネットコンベア
    を一体に上下動させる第2駆動手段を設けたことを特徴
    とするウエブの熱処理装置。
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