JP2514371Y2 - 医療廃棄物処理装置 - Google Patents
医療廃棄物処理装置Info
- Publication number
- JP2514371Y2 JP2514371Y2 JP1510791U JP1510791U JP2514371Y2 JP 2514371 Y2 JP2514371 Y2 JP 2514371Y2 JP 1510791 U JP1510791 U JP 1510791U JP 1510791 U JP1510791 U JP 1510791U JP 2514371 Y2 JP2514371 Y2 JP 2514371Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- closed furnace
- pipe
- medical waste
- bubble
- exhaust gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、医療廃棄物を病院内で
処理できるようにした装置に関する。
処理できるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療廃棄物を病院内等の小規模な
設備で処理する場合は、回転ローラなどで破砕あるいは
粉砕する方法が用いられているが、処理前に滅菌消毒す
る必要があり、処理時に騒音を生じるとともに、金属質
あるいは布などの繊維質は処理できなかった。このた
め、廃棄物を加熱炉内に収納して熔融固化させる装置が
提供されている。
設備で処理する場合は、回転ローラなどで破砕あるいは
粉砕する方法が用いられているが、処理前に滅菌消毒す
る必要があり、処理時に騒音を生じるとともに、金属質
あるいは布などの繊維質は処理できなかった。このた
め、廃棄物を加熱炉内に収納して熔融固化させる装置が
提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の加熱式
の処理装置は、処理が容易なポリプロピレンで作られた
注射器などを対象にした専用処理装置で、加熱炉の構造
も簡単で炉内に生じるガスの処理も行われておらず、処
理が面倒な廃棄物は、選別して業者に委託し処理させる
ようにしている。したがって、一部の特定の廃棄物のみ
の処理を行うことができても、そのために廃棄物の選別
をする手数を必要としている。
の処理装置は、処理が容易なポリプロピレンで作られた
注射器などを対象にした専用処理装置で、加熱炉の構造
も簡単で炉内に生じるガスの処理も行われておらず、処
理が面倒な廃棄物は、選別して業者に委託し処理させる
ようにしている。したがって、一部の特定の廃棄物のみ
の処理を行うことができても、そのために廃棄物の選別
をする手数を必要としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、機枠内に廃棄
物を上下から加熱する密閉炉と、この密閉炉内のガスを
吸引して水中に放出させる第1の気泡式脱臭槽をそなえ
るとともに、気泡式脱臭槽からの処理ガスを2次燃焼さ
せる2次燃焼用ヒーターと、燃焼したガスに残っている
臭気を除去するとともに冷却する第2の気泡式脱臭槽を
そなえ、密閉炉内に発生するガスの有害物質や臭気を完
全に除去し、また、密閉炉内の熔融処理された廃棄物
に、上部から冷却水を噴霧させる給水装置を設けて冷却
させ、炉内の水は排水管によって第1の気泡式脱臭槽に
流出させるようにしてある。
物を上下から加熱する密閉炉と、この密閉炉内のガスを
吸引して水中に放出させる第1の気泡式脱臭槽をそなえ
るとともに、気泡式脱臭槽からの処理ガスを2次燃焼さ
せる2次燃焼用ヒーターと、燃焼したガスに残っている
臭気を除去するとともに冷却する第2の気泡式脱臭槽を
そなえ、密閉炉内に発生するガスの有害物質や臭気を完
全に除去し、また、密閉炉内の熔融処理された廃棄物
に、上部から冷却水を噴霧させる給水装置を設けて冷却
させ、炉内の水は排水管によって第1の気泡式脱臭槽に
流出させるようにしてある。
【0005】
【実施例】図に示す実施例において、1は機枠、2は密
閉炉で、遠赤外セラミックヒーターを用いた下部ヒータ
ー3と上部ヒーター4をそなえ、扉5で密閉されてい
る。6は密閉炉に接続した排ガス管、7は水タンクをそ
なえた第1の気泡式脱臭槽、8は2次燃焼用ヒーター
で、コイルヒーターを石英ガラス管の外側に巻き付け、
保護管で真空に保持させてある。9は第2の気泡式脱臭
槽、10は排気管、11はエヤーポンプ、12は空気供
給管、13はエヤーポンプ、14はフイルター、15は
水タンクをそなえた臭気洩止器、16は水分岐管、17
は給水用電磁弁、18はバルブ、19は排水管、20は
医療廃棄物、21は処理皿、22は操作盤である。
閉炉で、遠赤外セラミックヒーターを用いた下部ヒータ
ー3と上部ヒーター4をそなえ、扉5で密閉されてい
る。6は密閉炉に接続した排ガス管、7は水タンクをそ
なえた第1の気泡式脱臭槽、8は2次燃焼用ヒーター
で、コイルヒーターを石英ガラス管の外側に巻き付け、
保護管で真空に保持させてある。9は第2の気泡式脱臭
槽、10は排気管、11はエヤーポンプ、12は空気供
給管、13はエヤーポンプ、14はフイルター、15は
水タンクをそなえた臭気洩止器、16は水分岐管、17
は給水用電磁弁、18はバルブ、19は排水管、20は
医療廃棄物、21は処理皿、22は操作盤である。
【0006】処理皿21に廃棄物20を入れて密閉炉2
に収納する。廃棄物20は注射器のようにポリプロピレ
ンで作られたもののほか、塩化ビニールなどのプラスチ
ック部品を含んだ点滴セットや透析セットおよびガー
ゼ、包帯などの繊維質廃棄物を一緒に入れることができ
る。この処理皿21を下部ヒーター3の上に載せ、下部
ヒーター3と上部ヒーター4で摂氏200度ないし25
0度で45分程度加熱して滅菌、熔融させ、注射針など
の金属物質および繊維質を包み込んだ板状の熔融物に形
成する。この加熱時にフイルター14からエヤーポンプ
13で吸入した空気を、臭気洩止器15を介して空気供
給管12に送り、密閉炉内に空気を供給する。
に収納する。廃棄物20は注射器のようにポリプロピレ
ンで作られたもののほか、塩化ビニールなどのプラスチ
ック部品を含んだ点滴セットや透析セットおよびガー
ゼ、包帯などの繊維質廃棄物を一緒に入れることができ
る。この処理皿21を下部ヒーター3の上に載せ、下部
ヒーター3と上部ヒーター4で摂氏200度ないし25
0度で45分程度加熱して滅菌、熔融させ、注射針など
の金属物質および繊維質を包み込んだ板状の熔融物に形
成する。この加熱時にフイルター14からエヤーポンプ
13で吸入した空気を、臭気洩止器15を介して空気供
給管12に送り、密閉炉内に空気を供給する。
【0007】この加熱の際に発生する塩化水素ガス、メ
タンガスなどのガスは、排ガス管6から第1の気泡式脱
臭槽7に導かれ、有害物質と臭気を除去し、エヤーポン
プ11で吸引され、可燃性の悪臭ガスを2次燃焼用ヒー
ター8に通して約摂氏800度で燃焼させ、さらに第2
の気泡式脱臭槽9で脱臭冷却して排気管10から外部に
排出させる。
タンガスなどのガスは、排ガス管6から第1の気泡式脱
臭槽7に導かれ、有害物質と臭気を除去し、エヤーポン
プ11で吸引され、可燃性の悪臭ガスを2次燃焼用ヒー
ター8に通して約摂氏800度で燃焼させ、さらに第2
の気泡式脱臭槽9で脱臭冷却して排気管10から外部に
排出させる。
【0008】熔融した廃棄物を取り出す場合に、給水用
電磁弁17を開いて臭気洩止器15の水タンクあるいは
別に供給される水を空気供給管12に送り、密閉炉上部
から空気とともに噴霧させて気化熱で冷却し、密閉炉内
に残った水は、排水管19で第1の気泡式脱臭槽7に回
収させる。
電磁弁17を開いて臭気洩止器15の水タンクあるいは
別に供給される水を空気供給管12に送り、密閉炉上部
から空気とともに噴霧させて気化熱で冷却し、密閉炉内
に残った水は、排水管19で第1の気泡式脱臭槽7に回
収させる。
【0009】
【考案の効果】このように本考案は、密閉炉で発生した
ガスを、排ガス管によって第1の気泡式脱臭槽に導き、
水溶性ガスを除去した後、2次燃焼用ヒーターで可燃性
ガスを燃焼させ、第2の気泡式脱臭槽で脱臭冷却するよ
うにしてあるので、排気管から外部に放出される排気は
無害無臭になり、すべてのプラスチックや繊維質の医療
廃棄物を共通に処理することができ、処理に際して廃棄
物の選別をする必要がなくなる効果がある。なお、各構
成要素が同一の機枠内にまとめられ、騒音を生じないの
で、ナースステーション等で処理することができ、処理
皿から取り出した熔融廃棄物は、針などの金属質や繊維
質が、熔融したプラスチックの塊に包み込まれており、
人を傷つけたり、2次感染などのおそれがなく、簡単か
つ安全に処理できる。
ガスを、排ガス管によって第1の気泡式脱臭槽に導き、
水溶性ガスを除去した後、2次燃焼用ヒーターで可燃性
ガスを燃焼させ、第2の気泡式脱臭槽で脱臭冷却するよ
うにしてあるので、排気管から外部に放出される排気は
無害無臭になり、すべてのプラスチックや繊維質の医療
廃棄物を共通に処理することができ、処理に際して廃棄
物の選別をする必要がなくなる効果がある。なお、各構
成要素が同一の機枠内にまとめられ、騒音を生じないの
で、ナースステーション等で処理することができ、処理
皿から取り出した熔融廃棄物は、針などの金属質や繊維
質が、熔融したプラスチックの塊に包み込まれており、
人を傷つけたり、2次感染などのおそれがなく、簡単か
つ安全に処理できる。
【0010】また、密閉炉の上部に臭気洩止器をそなえ
た空気供給管設けており、燃焼中のガスが洩れるのを防
ぐとともに、この空気供給管に水を供給することによっ
て熔融廃棄物に向けて水を噴霧させることができ、熔融
廃棄物を冷却させ、取り出しを早く安全にし得る効果が
得られる。
た空気供給管設けており、燃焼中のガスが洩れるのを防
ぐとともに、この空気供給管に水を供給することによっ
て熔融廃棄物に向けて水を噴霧させることができ、熔融
廃棄物を冷却させ、取り出しを早く安全にし得る効果が
得られる。
【図1】本考案の実施例を示す側断面図である。
1 機枠 2 密閉炉 3 下部ヒーター 4 上部ヒーター 6 排ガス管 7 第1の気泡式脱臭槽 8 2次燃焼用ヒーター 9 第2の気泡式脱臭槽 10 排気管 12 空気供給管 13 エヤーポンプ 15 臭気洩止器 17 給水用電磁弁 19 排水管 20 医療廃棄物 21 処理皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−275185(JP,A) 特開 平2−89907(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 医療廃棄物を収納して加熱熔融させる密
閉炉と、前記密閉炉の発生ガスを導出する排ガス管と、
排ガス管に接続した第1の気泡式脱臭槽と、前記第1の
気泡式脱臭槽からの排出ガスを燃焼させる2次燃焼用ヒ
ーターと、2次燃焼用ヒーターから排出するガスを導入
する第2の気泡式脱臭槽とを、同一の機枠内に収納した
ことを特徴とする医療廃棄物処理装置。 - 【請求項2】 前記密閉炉の上部に開口する空気供給管
と、空気供給管と外気との間に挿入した臭気洩止器と、
密閉炉内に前記空気供給管から冷却水を噴霧させる給水
用電磁弁と、密閉炉底部に取り付け第1の気泡式脱臭槽
に連結した排水管を設けた請求項1の医療廃棄物処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510791U JP2514371Y2 (ja) | 1991-02-23 | 1991-02-23 | 医療廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510791U JP2514371Y2 (ja) | 1991-02-23 | 1991-02-23 | 医療廃棄物処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104832U JPH04104832U (ja) | 1992-09-09 |
JP2514371Y2 true JP2514371Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=31749884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1510791U Expired - Lifetime JP2514371Y2 (ja) | 1991-02-23 | 1991-02-23 | 医療廃棄物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514371Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-23 JP JP1510791U patent/JP2514371Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104832U (ja) | 1992-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0522231B1 (en) | Method of and apparatus for treating infectious medical wastes | |
JP2854287B2 (ja) | 材料、用具を処理し汚染除去する装置および方法 | |
JPH03173566A (ja) | 医療廃棄物の処理方法並びに装置 | |
US5178828A (en) | Apparatus for treatment of medical waste materials | |
Lee et al. | Medical waste management | |
KR100515984B1 (ko) | 의료기기류의 소독, 멸균방법 및 장치 | |
JP2514371Y2 (ja) | 医療廃棄物処理装置 | |
JP2611151B2 (ja) | 感染性医療廃棄物処理装置 | |
KR101841940B1 (ko) | 동물 사체의 처리장치 및 그 처리방법 | |
US5759491A (en) | Process and apparatus for the decontamination of infectious waste | |
CA2310746C (en) | Method and device for detoxifying and deodorizing sterilizing gas | |
NZ256048A (en) | Waste decontamination device using ozone; includes an ozone generator an ozone destructor and an ozone gas accumulator; decontamination of medical waste | |
JPH06226233A (ja) | 塩素含有プラスチック廃棄物の減容処理方法及び装置 | |
CA2069773C (en) | Medical waste disposal apparatus | |
JP2897816B2 (ja) | 廃棄物処理装置および廃棄物処理方法 | |
JPH0449971A (ja) | 医療器具の処理装置 | |
JP3556699B2 (ja) | 医療用廃棄物溶解装置 | |
JP3005177U (ja) | 使用済注射器の滅菌溶解装置 | |
JP2004359875A (ja) | 医療関係廃棄物を固形燃料化する方法及びそのプラント | |
CN213311972U (zh) | 一种整形外科用器械消毒装置 | |
KR200163998Y1 (ko) | 병원폐기물처리장치 | |
JP2001299898A (ja) | 廃棄物処理システム | |
JPH1057453A (ja) | 滅菌処理方法及び装置 | |
JPH0546447Y2 (ja) | ||
JPH11113984A (ja) | 感染性廃棄物の加熱滅菌方法およびこれに用いる加熱滅菌装置 |