JP2514329Y2 - ロ―タリ式ネジ転造機の溝深さ検出装置 - Google Patents

ロ―タリ式ネジ転造機の溝深さ検出装置

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JP2514329Y2
JP2514329Y2 JP8032692U JP8032692U JP2514329Y2 JP 2514329 Y2 JP2514329 Y2 JP 2514329Y2 JP 8032692 U JP8032692 U JP 8032692U JP 8032692 U JP8032692 U JP 8032692U JP 2514329 Y2 JP2514329 Y2 JP 2514329Y2
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久義 小南
初見 福田
源治 小泉
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株式会社阪村機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、切断用溝付きボルトを
成形するロータリ式ネジ転造機に関し、さらに詳しく
は、成形されたボルトの溝深さを検出する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築工事等においては、図4に示すよう
にボルト軸部Aの一部に切断用の溝Bを刻入し、ナット
締め付け時に締結力が所定の値に達すると、先端突子C
が溝Bより切断されるようにした切断溝付きボルト(ハ
イテンションボルト)Dが利用される。そのため、この
ような切断溝付きボルトを製造する装置として、たとえ
ば実公平1−10128号公報には、回転ダイと、これ
にネジ成形間隙をおいて対向させた固定ダイおよび溝付
けダイを設けて、上記ネジ成形間隙に送り込んだ棒状素
材に雄ネジと切断用の溝とを同時に成形すると共に、上
記の固定ダイおよび溝付けダイとをカム機構によって回
転ダイに対して進退させることによって、上記のネジ成
形間隙の調整と、溝深さの調整とができるようにしたロ
ータリ式ネジ転造機の技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載のロータリ式ネジ転造機における溝深さの調整は、
縦方向に設けられている導孔内にカム体をセットし、該
カム体を螺軸の回転操作によって上下移動させることに
よってカムフオロワを移動させ、かつ該カムフオロワに
よって溝付けダイを移動させる構造が採用される。
【0004】しかし、上記の螺軸の回転によるカム体の
移動は、螺軸の少しの回転過多または回転過小によって
も、螺軸のネジピッチにより溝付けダイの大きな調整狂
いとなるので、精密な寸法の切断溝付きボルトを製造す
るためには、溝付けダイの位置調整に煩雑な調整作業の
繰り返しが要求されることになっていた。
【0005】そこで本考案は、成形された切断溝付きボ
ルトの溝深さを自動的に検出することができ、したがっ
て溝付けダイの位置調整が簡単に行なえる溝深さ検出装
置の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本考案は、回転ダイ
と固定ダイとの間に形成されたネジ成形間隙に棒状素材
を送り込んで、上記回転ダイの回転によって棒状素材に
ネジを刻入するロータリ式ネジ転造機の溝深さ検出装置
であって、上記固定ダイの下方に棒状素材に溝を刻入す
る溝付けダイを回転ダイに対して進退可能に設けると共
に、上記ネジ成形間隙の出口部分で、かつ上記棒状素材
に刻入された溝に対応する高さ位置に、該溝に突入させ
る突起部材を設け、かつ該突起部材を上記溝に突入付勢
する押圧部材と、該突起部材が溝に突入した際の移動量
から溝深さを検出する検出手段とを備えたことを特徴と
する。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、ネジ成形間隙に送り込ま
れ、回転ダイと固定ダイとによってネジが刻入され、か
つ溝付けダイによって溝が刻入されて該ネジ成形間隙の
出口に至った棒状素材に対して、押圧部材によって突起
部材が上記の溝に突入するように押しつけられる。その
ため、突起部材は溝深さに応じた移動を行ない、その移
動量が溝深さとして検出されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0009】図1ならびに図2において、ロータリ式ネ
ジ転造機1はフレーム2に支持された図示しない主軸に
套嵌されて該主軸により回転される回転ダイ3を有し、
上記のフレーム2に取り付け台4が固定され、この取り
付け台4に上記の回転ダイ3に対向して、それぞれが円
弧状をなす固定ダイ5と、上下にエッヂ部6A,6Bを
設けた溝付けダイ6とが装備され、これらの両ダイ5,
6と回転ダイ3との間に所要長さのネジ成形間隙7が形
成される。その場合、上記の固定ダイ5および溝付けダ
イ6は、スタッドボルト8(図2参照)の軸端に螺合さ
せたナット9を締め付けることにより抑え板10を介し
て固定されるが、図2に示すように溝付けダイ6の背部
には、取り付け台4に設けた横方向のガイド孔11が開
口され、該ガイド孔11内に先端が溝付けダイ6に接す
るピン12と、該ピン12の後端に接するカムフオロワ
13とが同軸に配置され、かつ上記ガイド孔11に連通
すると共に、上記取り付け台4に縦方向に開設された導
孔14に上下スライドのみ可能にカム体15が挿嵌され
て、上記のカムフオロワ13の後端がカム体15の傾斜
カム面16に接当され、カム体15を上方にスライドさ
せたときに、カムフオロワ13およびピン12を介して
溝付けダイ6をネジ成形間隙7側に押し出すことができ
るようになされている。
【0010】また、上記のカム体15には、その上端に
螺軸17の下端が螺合され、該螺軸17の上端が上記の
導孔14の上端を閉止する蓋体18を貫通して上方に取
り出される。この螺軸17はこれに設けた抜け止めフラ
ンジ部19によって蓋体18に対し回転のみ自在とされ
ると共に、蓋体18の上に、該螺軸17に取り付けられ
たロックナット20によって抑え込まれて螺軸17と一
体回転するようになされた溝深さ表示目盛り付きのダイ
ヤル21が取り付けられ、さらに該螺軸17のロックナ
ット20よりも上方に突出している端部に図外の回転操
作具を螺軸17に嵌めるための多角部22が形成され
る。
【0011】このような構成のロータリ式ネジ転造機1
においては、予め圧造成形された棒状素材Xがシュート
23によって上述のネジ成形間隙7の入口に供給され、
素材送り込み手段24によって該シュート23から棒状
素材Xが一定の間隔でネジ成形間隙7に送り込まれ、回
転ダイ3の回転に伴いネジ転造加工と、溝付けダイ6の
上部エッジ部6Aによる切断用の溝付け加工とが施され
る。
【0012】その場合、切断用の溝の深さの調整を必要
とするとき、たとえば溝深さを深くするときは前述の螺
軸17における多角部22に回転操作具を嵌め、該回転
操作具によって螺軸17を回転させてカム体15を上方
にスライドさせれば、カムフオロワ13ならびにピン1
2を図2の右方に移動し、溝付けダイ6が回転ダイ3に
接近する方向に突出して溝深さ調整が行われる。また、
溝深さを浅くするときは、カム体15を下方にスライド
させる。これによってカムフオロワ13の後端とカム体
15の傾斜カム面16との間に隙間が生じるので、その
後に送り込まれた棒状素材Xによってその隙間分、溝付
けダイ6が後退方向に押しやられて調整がなされること
になる。一方、上記の調整操作によって螺軸17が回転
されるので、該螺軸17に一体的に取り付けられている
溝深さ表示ダイヤル21が回転し、該ダイヤル21の目
盛り25と取り付け台4に設けられている指針(図示せ
ず)との対応によって溝深さを読み取り、この読み取り
によって調整すべき溝深さとなるように螺軸17の回転
量を決めることができる。
【0013】ところが、上記の溝深さは、溝付けダイ
6、ピン12、カムフオロワ13、カム体15、螺軸1
7その他の寸法誤差等に基づいて、必ずしも目盛り表示
通りにはならず、微妙な狂いが生じる。また、精密に溝
深さを設定しようとする場合、螺軸17の微妙な回転過
多あるいは過小によって溝深さに狂いが生じる虞れがあ
る。
【0014】そのため、前述のネジ成形間隙7の出口に
溝深さ検出装置26が備えられる。この溝深さ検出装置
26は図3に示すように前述の取り付け台4、またはこ
れに取り付けた別の取り付け台4Aにおける固定ダイ5
および溝付けダイ6の終端部外側に装備されるもので、
上記の取り付け台4Aに貫通孔27が形成され、該貫通
孔27のダイ装備側とは反対位置において貫通孔27に
固定された固定部材28と、該固定部材28の端部に取
り付けられた蓋体29と、上記の固定部材28に挿嵌さ
れると共に、該固定部材28内において軸受け部材30
により支持されて貫通孔27にスライド可能にセットさ
れたスライダ31とを有し、該スライダ31のダイ装備
側の端部に支持ロッド32を介してブロック33が固定
される。そして、このブロック33の前面には、溝付け
ダイ6によって棒状素材Xに形成される溝と同じ高さ位
置に該溝に突入可能な形状の突起34が形成される。ま
た、上記の支持ロッド32はガイド部材35によって保
持されるが、該ガイド部材35とブロック33との間に
は後述するバネに抗してブロック33が後退移動できる
だけの隙間36が形成されるものとする。
【0015】加えて、上記の溝深さ検出装置26におい
ては、スライダ31と蓋体29との間にバネ37が介装
され、このバネ37によってスライダ31ならびにブロ
ック33がネジ成形間隙7側に突出付勢されると共に、
上記のスライダ31に螺着されたボルト38の一端が上
記の蓋体29に設けている穴39を通して背部に突出さ
れ、該一端に対応して距離センサ40が設けられる。こ
の距離センサ40はスタンド41に取り付けた位置調整
機構42にブラケット43を介して取り付けられてお
り、該距離センサ40と螺軸38の端面との距離を検出
することによって溝深さを検出し、表示器44に表示さ
せるものである。なお、上記の位置調整機構42はマイ
クロゲージと同等の構造を有するもので、回転握り45
を回転させることによって上記のブラケット43が取り
付けられている軸46を前後に移動させ、距離センサ4
0の位置決めを行う。なお、螺軸38に取り付けている
ナット47は、バネ37によるブロック33の前方突出
量を制限するものである。
【0016】このような溝深さ検出装置26を備えたロ
ータリ式ネジ転造機1においては、前述のようにネジ転
造加工と溝付け加工が施された棒状素材Xがネジ成形間
隙7の出口に至ると、上述のブロック33の前面の突起
34が溝内に突入することになって、ブロック33がバ
ネ37に抗して溝深さに応じた後退移動を行うので、距
離センサ40に対してボルト38の軸端が接近し、その
接近移動量から溝深さが検出されることなる。したがっ
て、溝深さの調整においては、棒状素材Xをネジ成形間
隙7に送り込んで前述のネジ転造と溝付けとを行いなが
ら、表示器44に表示されている溝深さが所定の深さと
なるように先に述べた螺軸17を回転操作すれば、精密
な溝深さの調整が簡単に行える。
【0017】
【考案の効果】以上の記載によって明かなように、本考
案によれば、ネジ成形間隙に送り込まれ、回転ダイと固
定ダイとによってネジが刻入され、かつ溝付けダイによ
って溝が刻入されて該成形間隙の出口に至った棒状素材
に対して、押圧部材によって突起部材が上記の溝に突入
するように押しつけられる。そのため、突起部材は溝深
さに応じた移動を行ない、その移動量が溝深さとして検
出されることになる。したがって、検出した溝深さをた
とえば表示手段によって表示させながら、該表示手段に
表示される溝深さが所定の深さとなるように溝付けダイ
の位置を調整すれば、精密な溝深さ調整が行え、かつま
た該調整作業が簡単にできることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかるロータリ式ネジ転造機の平
面図。
【図2】 上記転造機の要部拡大断面図。
【図3】 図1におけるA−A線矢視切断図。
【図4】 上記転造機によって製造されるボルトの一
例を示す図。
【符号の説明】
1 ロータリ式ネジ転造機 3 回転ダイ 5 固定ダイ 6 溝付けダイ 7 ネジ成形間隙 15 カム体 17 螺軸 26 溝深さ検出装置 33 ブロック 34 突起 37 バネ 38 ボルト 40 距離センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ダイと固定ダイとの間に形成された
    ネジ成形間隙に棒状素材を送り込んで、上記回転ダイの
    回転によって棒状素材にネジを刻入するロータリ式ネジ
    転造機の溝深さ検出装置であって、上記固定ダイの下方
    に棒状素材に溝を刻入する溝付けダイを回転ダイに対し
    て進退可能に設けると共に、上記ネジ成形間隙の出口部
    分で、かつ上記棒状素材に刻入された溝に対応する高さ
    位置に、該溝に突入させる突起部材を設け、かつ該突起
    部材を上記溝に突入付勢する押圧部材と、該突起部材が
    溝に突入した際の移動量から溝深さを検出する検出手段
    とを備えたことを特徴とするロータリ式ネジ転造機の溝
    深さ検出装置。
JP8032692U 1992-10-26 1992-10-26 ロ―タリ式ネジ転造機の溝深さ検出装置 Expired - Fee Related JP2514329Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101639563B1 (ko) * 2015-05-14 2016-07-14 태양금속공업주식회사 로링장치

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