JP2513903Y2 - 金属表面処理装置における排気装置 - Google Patents
金属表面処理装置における排気装置Info
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- JP2513903Y2 JP2513903Y2 JP1989124663U JP12466389U JP2513903Y2 JP 2513903 Y2 JP2513903 Y2 JP 2513903Y2 JP 1989124663 U JP1989124663 U JP 1989124663U JP 12466389 U JP12466389 U JP 12466389U JP 2513903 Y2 JP2513903 Y2 JP 2513903Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばアルミニウムサッシ用の長尺形材の
表面にアルマイト皮膜を形成する金属表面処理装置にお
いて、被処理形材を表面処理する際に処理槽から引き上
げ次の処理槽に移動するときに発生する有害ガスを吸引
ダクトに効果的に排出する排気装置に関するものであ
る。
表面にアルマイト皮膜を形成する金属表面処理装置にお
いて、被処理形材を表面処理する際に処理槽から引き上
げ次の処理槽に移動するときに発生する有害ガスを吸引
ダクトに効果的に排出する排気装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 従来、金属表面処理装置は、第8図に示す如く、複数
の処理槽1,2,3…に亘ってクレーン10を移動自在に設
け、このクレーン10に、被処理形材wである多数のアル
ミニウムサッシ材を吊下した搬送枠4を上下移動させる
昇降体を昇降自在に設け、搬送枠4を上下移動させなが
らクレーン10によって順次隣接する処理槽に移動して形
材の表面処理を行うものである。この表面処理工程のう
ちエッチング処理時には、搬送枠4を下降させてアルカ
リ溶液を容れた処理槽2内に被処理形材を浸漬し、所要
時間経過後、これを引き上げるが、アルカリ溶液への浸
漬時、および、アルカリ溶液から引き上げ次の水洗処理
槽3へ移動する過程において、被処理形材とアルカリ溶
液との化学反応による有害ガス、つまり、水素ガス,水
酸化アルミニウム,水酸化ナトリウム,水蒸気等による
ミストを発散し、被処理形材および周辺の装置に悪影響
を及ぼす。そこで、この対策として、エッチング処理槽
2の上部に吸引装置5,5を設け、アルカリ溶液への浸漬
時における有害ガスを吸引除去している。しかし、エッ
チング処理終了後にクレーン10によって搬送枠4を上昇
させ、被処理形材を、アルカリ溶液より引き上げ、クレ
ーン10を移動して次の水洗処理槽3に浸漬するまでの間
中、化学反応は継続しており、ミストは空中へ飛散され
る。このミストは、前記エッチング処理槽2の上部の吸
引装置5,5では吸引除去できない。そこで、クレーン10
全体をカバー15で被覆し、エッチング処理槽2および水
洗処理槽3の上方位置でしかもクレーン10の上側の建屋
にフード20を固設し、吸引ダクト21を設けて、前記有害
ガスを吸引除去している。
の処理槽1,2,3…に亘ってクレーン10を移動自在に設
け、このクレーン10に、被処理形材wである多数のアル
ミニウムサッシ材を吊下した搬送枠4を上下移動させる
昇降体を昇降自在に設け、搬送枠4を上下移動させなが
らクレーン10によって順次隣接する処理槽に移動して形
材の表面処理を行うものである。この表面処理工程のう
ちエッチング処理時には、搬送枠4を下降させてアルカ
リ溶液を容れた処理槽2内に被処理形材を浸漬し、所要
時間経過後、これを引き上げるが、アルカリ溶液への浸
漬時、および、アルカリ溶液から引き上げ次の水洗処理
槽3へ移動する過程において、被処理形材とアルカリ溶
液との化学反応による有害ガス、つまり、水素ガス,水
酸化アルミニウム,水酸化ナトリウム,水蒸気等による
ミストを発散し、被処理形材および周辺の装置に悪影響
を及ぼす。そこで、この対策として、エッチング処理槽
2の上部に吸引装置5,5を設け、アルカリ溶液への浸漬
時における有害ガスを吸引除去している。しかし、エッ
チング処理終了後にクレーン10によって搬送枠4を上昇
させ、被処理形材を、アルカリ溶液より引き上げ、クレ
ーン10を移動して次の水洗処理槽3に浸漬するまでの間
中、化学反応は継続しており、ミストは空中へ飛散され
る。このミストは、前記エッチング処理槽2の上部の吸
引装置5,5では吸引除去できない。そこで、クレーン10
全体をカバー15で被覆し、エッチング処理槽2および水
洗処理槽3の上方位置でしかもクレーン10の上側の建屋
にフード20を固設し、吸引ダクト21を設けて、前記有害
ガスを吸引除去している。
しかしながら、上記従来の排気装置においては、被処
理形材をアルカリ溶液より引き上げるときに発生する有
害ガスは、クレーン10のカバー15に誘導され、クレーン
10の内部からその上部開口10aを経由してフード20の内
部に導かれ充満するが、フード20内に滞留できず外部に
飛散するミストもあり、不満足であった。特に、クレー
ン10がエッチング処理槽2から水洗処理槽3に移動する
過程において、有害ガスが、第8図の矢印で示す如く、
クレーン10の上部開口端縁10bとフード20の吸入口端縁2
0bとの間から工場内に漏出し、周辺を白濁させる問題点
があった。また、吸引効率を上げるために、吸引ダクト
に設けた吸引機の容量をより大きいものにする必要があ
った。
理形材をアルカリ溶液より引き上げるときに発生する有
害ガスは、クレーン10のカバー15に誘導され、クレーン
10の内部からその上部開口10aを経由してフード20の内
部に導かれ充満するが、フード20内に滞留できず外部に
飛散するミストもあり、不満足であった。特に、クレー
ン10がエッチング処理槽2から水洗処理槽3に移動する
過程において、有害ガスが、第8図の矢印で示す如く、
クレーン10の上部開口端縁10bとフード20の吸入口端縁2
0bとの間から工場内に漏出し、周辺を白濁させる問題点
があった。また、吸引効率を上げるために、吸引ダクト
に設けた吸引機の容量をより大きいものにする必要があ
った。
本考案は、上記に鑑みなされたものであり、その目的
は、エッチング処理終了後に被処理形材をアルカリ溶液
より引き上げ次の水洗処理槽に移動するときに発生する
有害ガスを、クレーンおよびフードの内部に捕捉し、吸
引ダクトに導いて効果的に排出する金属表面処理装置に
おける排気装置を提供することである。
は、エッチング処理終了後に被処理形材をアルカリ溶液
より引き上げ次の水洗処理槽に移動するときに発生する
有害ガスを、クレーンおよびフードの内部に捕捉し、吸
引ダクトに導いて効果的に排出する金属表面処理装置に
おける排気装置を提供することである。
上記の目的を達成するための具体的手段として、本考
案は、複数の処理槽に亘ってクレーンを移動自在に設
け、このクレーンの昇降ガイドに、被処理形材を吊下し
た搬送枠を上下移動させる昇降体を昇降自在に設け、前
記被処理形材を表面処理する際に処理槽で発生する有害
ガスをクレーンの内部に捕捉するためのカバーを、前記
クレーンの四周側面に被覆形成するとともに、前記クレ
ーンの上部開口を掩蔽するする複数のフードと、このフ
ード内に捕捉した有害ガスを吸引除去するための複数の
吸引ダクトとを、クレーンの上側であって前記処理槽の
上方位置に配設した金属表面処理装置において、前記ク
レーンの上側に、このクレーンの移動時にクレーンの上
部開口端縁とフードの吸入口端縁との間に形成される間
隙を遮蔽するためのフィンを設けた。
案は、複数の処理槽に亘ってクレーンを移動自在に設
け、このクレーンの昇降ガイドに、被処理形材を吊下し
た搬送枠を上下移動させる昇降体を昇降自在に設け、前
記被処理形材を表面処理する際に処理槽で発生する有害
ガスをクレーンの内部に捕捉するためのカバーを、前記
クレーンの四周側面に被覆形成するとともに、前記クレ
ーンの上部開口を掩蔽するする複数のフードと、このフ
ード内に捕捉した有害ガスを吸引除去するための複数の
吸引ダクトとを、クレーンの上側であって前記処理槽の
上方位置に配設した金属表面処理装置において、前記ク
レーンの上側に、このクレーンの移動時にクレーンの上
部開口端縁とフードの吸入口端縁との間に形成される間
隙を遮蔽するためのフィンを設けた。
また、被処理形材の搬送方向に設けた複数の吸引ダク
トの内部に夫々開閉自在なダンパーを配設し、隣接する
吸引ダクトのダンパーは、その一方が閉止するにしたが
って他方が開放状態となるように開閉制御する構造とし
た。
トの内部に夫々開閉自在なダンパーを配設し、隣接する
吸引ダクトのダンパーは、その一方が閉止するにしたが
って他方が開放状態となるように開閉制御する構造とし
た。
上記の手段により、被処理形材を表面処理する際に処
理槽から引き上げ次の処理槽に移動する過程において発
生する有害ガスが、クレーンの内部に捕捉され、このク
レーンの上部開口を掩蔽するフードに導かれ吸引ダクト
により吸引除去され、クレーンが次の処理槽の上方に移
動する際に、クレーンの上側に設けたフィンがクレーン
の上部開口端縁と吸入口端縁との間に形成される間隙を
遮蔽し、フード内を密閉状態とする。
理槽から引き上げ次の処理槽に移動する過程において発
生する有害ガスが、クレーンの内部に捕捉され、このク
レーンの上部開口を掩蔽するフードに導かれ吸引ダクト
により吸引除去され、クレーンが次の処理槽の上方に移
動する際に、クレーンの上側に設けたフィンがクレーン
の上部開口端縁と吸入口端縁との間に形成される間隙を
遮蔽し、フード内を密閉状態とする。
また、クレーン上方の吸引ダクト内部のダンパーは徐
々に閉止し、クレーンが移動するにしたがって次の吸引
ダクト内部のダンパーがこれと反比例して開放してい
く。
々に閉止し、クレーンが移動するにしたがって次の吸引
ダクト内部のダンパーがこれと反比例して開放してい
く。
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案装置の側面断面図、第2図は同装置の
正面断面図、第3図は第2図のIII-III断面図、第4図
は同装置の平面図である。第1図ないし第4図におい
て、1,2,3…は、連続して並設された各種処理槽で、各
処理槽1,2,3…に亘ってクレーン10が移動自在に設けて
ある。被処理形材wを吊下した搬送枠4は、いま、エッ
チング処理槽2から隣接する水洗処理槽3に移動する状
態を示している。各処理槽列の左右両側部には処理槽の
両側端面に沿って、処理槽の上部よりも高い位置に支持
台9,9を構築してあり、この支持台9,9の上部に走行レー
ル6,6が敷設されている。この走行レール6,6上には、車
輪7a,7aを滑動自在に載置する態様で、平面視長方形の
枠状の走行車台7が装架され、モータ(図示せず)にて
車輪7a,7aを回転駆動することにより、両走行レール6,6
上を走行し得るように構成されている。
正面断面図、第3図は第2図のIII-III断面図、第4図
は同装置の平面図である。第1図ないし第4図におい
て、1,2,3…は、連続して並設された各種処理槽で、各
処理槽1,2,3…に亘ってクレーン10が移動自在に設けて
ある。被処理形材wを吊下した搬送枠4は、いま、エッ
チング処理槽2から隣接する水洗処理槽3に移動する状
態を示している。各処理槽列の左右両側部には処理槽の
両側端面に沿って、処理槽の上部よりも高い位置に支持
台9,9を構築してあり、この支持台9,9の上部に走行レー
ル6,6が敷設されている。この走行レール6,6上には、車
輪7a,7aを滑動自在に載置する態様で、平面視長方形の
枠状の走行車台7が装架され、モータ(図示せず)にて
車輪7a,7aを回転駆動することにより、両走行レール6,6
上を走行し得るように構成されている。
走行車台7の平面における長方形枠状の中央部は、搬
送枠4の昇降空間7bとなっており、この昇降空間7bの両
側の走行車台7の側枠部には、クレーン10の昇降ガイド
8,8が各々対称に立設されている。昇降ガイド8,8に沿っ
て昇降体11,11が上下動自在に設けられる。すなわち、
昇降体11の上下の端部には昇降ワイヤ12の両端が連結し
てあり、昇降ワイヤ12は上下一対の滑車13,13′を介し
て、前記走行車台7上に配設されたウインチ14に巻掛け
られ、該ウインチ14の正逆転駆動によって、昇降体11,1
1は昇降ガイド8,8に沿って昇降動されるものである。両
側の昇降体11,11からは相対向して一対のフック11a,11a
が延びている。
送枠4の昇降空間7bとなっており、この昇降空間7bの両
側の走行車台7の側枠部には、クレーン10の昇降ガイド
8,8が各々対称に立設されている。昇降ガイド8,8に沿っ
て昇降体11,11が上下動自在に設けられる。すなわち、
昇降体11の上下の端部には昇降ワイヤ12の両端が連結し
てあり、昇降ワイヤ12は上下一対の滑車13,13′を介し
て、前記走行車台7上に配設されたウインチ14に巻掛け
られ、該ウインチ14の正逆転駆動によって、昇降体11,1
1は昇降ガイド8,8に沿って昇降動されるものである。両
側の昇降体11,11からは相対向して一対のフック11a,11a
が延びている。
一方、搬送枠4の両端部には、直角方向に一対のピン
4a,4aが突設され、これを前記両昇降体11,11における一
対のフック11a,11aに引掛け、前記昇降体11,11を昇降ガ
イド8,8に沿って昇降動することにより、搬送枠4に吊
下された被処理形材wは、第1図の実線の位置と鎖線の
位置との間を昇降動し、前記走行車台7の走行移動をと
もなって、各処理槽1,2,3…に対する浸漬・引き上げの
操作が順次行われるものである。
4a,4aが突設され、これを前記両昇降体11,11における一
対のフック11a,11aに引掛け、前記昇降体11,11を昇降ガ
イド8,8に沿って昇降動することにより、搬送枠4に吊
下された被処理形材wは、第1図の実線の位置と鎖線の
位置との間を昇降動し、前記走行車台7の走行移動をと
もなって、各処理槽1,2,3…に対する浸漬・引き上げの
操作が順次行われるものである。
クレーン10の昇降ガイド8,8は、その略中央部分を前
記走行車台7の側枠部に支えられ、クレーン10の上部と
走行車台7のそれぞれの端部との間を支持体8a,8aで補
強している。走行車台7の長方形枠状の昇降空間に収ま
るクレーン10は、その四周側面を透明プラスチックシー
トによるカバー15で被覆されている。したがって、エッ
チング処理槽2から被処理形材wを引き上げるときに発
生する有害ガスは、クレーン10に被覆形成されたカバー
15により、該クレーン10の内部に効率よく捕捉される。
記走行車台7の側枠部に支えられ、クレーン10の上部と
走行車台7のそれぞれの端部との間を支持体8a,8aで補
強している。走行車台7の長方形枠状の昇降空間に収ま
るクレーン10は、その四周側面を透明プラスチックシー
トによるカバー15で被覆されている。したがって、エッ
チング処理槽2から被処理形材wを引き上げるときに発
生する有害ガスは、クレーン10に被覆形成されたカバー
15により、該クレーン10の内部に効率よく捕捉される。
クレーン10の上部開口10aは、建屋に固設した吸引ダ
クト21を有するフード20により掩蔽される。フード20の
下端面は、エッチング処理槽2および該槽に隣接する水
洗処理槽3の上方位置において両槽に跨がり、両槽2,3
の全域に亘ってクレーン10の上部開口10aを掩蔽してお
り、これにより、被処理形材wをエッチング処理槽2か
ら水洗処理槽3に移動する過程において、クレーン10の
内部に捕捉された有害ガスを、その上部開口10aからフ
ード20の内部に完全に導くことができる。フード20は、
図示しない吸引機を有する吸引ダクト21に接続連通して
いる。したがって、クレーン10の内部に捕捉された有害
ガスは、フード20の吸入口20aから吸引ダクト21に誘導
され、その排出口21aから排出される。なお、吸引ダク
ト21は、被処理形材wの搬送方向に第1,第2の吸引口21
1b,212bを備え、該吸引口21bはそれぞれ開閉自在となっ
ており、後記するように、クレーン10の移動により順次
開放閉鎖作動される。
クト21を有するフード20により掩蔽される。フード20の
下端面は、エッチング処理槽2および該槽に隣接する水
洗処理槽3の上方位置において両槽に跨がり、両槽2,3
の全域に亘ってクレーン10の上部開口10aを掩蔽してお
り、これにより、被処理形材wをエッチング処理槽2か
ら水洗処理槽3に移動する過程において、クレーン10の
内部に捕捉された有害ガスを、その上部開口10aからフ
ード20の内部に完全に導くことができる。フード20は、
図示しない吸引機を有する吸引ダクト21に接続連通して
いる。したがって、クレーン10の内部に捕捉された有害
ガスは、フード20の吸入口20aから吸引ダクト21に誘導
され、その排出口21aから排出される。なお、吸引ダク
ト21は、被処理形材wの搬送方向に第1,第2の吸引口21
1b,212bを備え、該吸引口21bはそれぞれ開閉自在となっ
ており、後記するように、クレーン10の移動により順次
開放閉鎖作動される。
さて、前記クレーン10の上部開口端縁10bには、クレ
ーン10の搬送方向に向かって前後に延出するフィン22が
設けられており、クレーン10がエッチング処理槽2から
水洗処理槽3に移動する際に、フード20の吸入口20aを
閉塞する。すなわち、クレーン10の上部開口端縁10bと
フード20の吸入口端縁20bとの間は、クレーン10の上部
開口端縁10bに延設されたフィン22により遮蔽されるの
で、この間からの有害ガスの漏出が防止される。フード
20の第1の吸入口201aおよび第2の吸入口202aの内部に
は、それぞれダンパー231,232が配設され、クレーン10
がエッチング処理槽2の上方位置(第1図の鎖線位置)
にあるときは、第1のダンパー231は開放され、第2の
ダンパー232は閉止している。クレーン10がエッチング
処理槽2から水洗処理槽3に移動する過程において、ク
レーン10の上部開口10aが、第1の吸入口201aの領域か
ら第2の吸入口202aの領域に移行するにしたがって、第
1のダンパー231は徐々に閉止し、第2のダンパー232は
これと反比例して開放してゆく。そして、クレーン10が
水洗処理槽3の上方位置にきたときは、第1のダンパー
231は完全に閉止し、第2のダンパー232は開放状態とな
る。
ーン10の搬送方向に向かって前後に延出するフィン22が
設けられており、クレーン10がエッチング処理槽2から
水洗処理槽3に移動する際に、フード20の吸入口20aを
閉塞する。すなわち、クレーン10の上部開口端縁10bと
フード20の吸入口端縁20bとの間は、クレーン10の上部
開口端縁10bに延設されたフィン22により遮蔽されるの
で、この間からの有害ガスの漏出が防止される。フード
20の第1の吸入口201aおよび第2の吸入口202aの内部に
は、それぞれダンパー231,232が配設され、クレーン10
がエッチング処理槽2の上方位置(第1図の鎖線位置)
にあるときは、第1のダンパー231は開放され、第2の
ダンパー232は閉止している。クレーン10がエッチング
処理槽2から水洗処理槽3に移動する過程において、ク
レーン10の上部開口10aが、第1の吸入口201aの領域か
ら第2の吸入口202aの領域に移行するにしたがって、第
1のダンパー231は徐々に閉止し、第2のダンパー232は
これと反比例して開放してゆく。そして、クレーン10が
水洗処理槽3の上方位置にきたときは、第1のダンパー
231は完全に閉止し、第2のダンパー232は開放状態とな
る。
この場合、吸引ダクト21における第1の吸引口211bや
第2の吸引口212bの排気量を小さくして、吸引エネルギ
ーの省力化をはかるため、フィン22を設けて、フード20
内を密閉に近い状態としている。
第2の吸引口212bの排気量を小さくして、吸引エネルギ
ーの省力化をはかるため、フィン22を設けて、フード20
内を密閉に近い状態としている。
このように、クレーン10の内部からその上部開口10a
を経てフード20の内部に充満する有害ガスは、クレーン
10の移動過程において、クレーン10の上部開口端縁10b
に延設したフィン22の遮蔽効果により、外部に漏出する
ことなく、第1および第2の吸入口201a,202aから吸引
ダクト21の排出口21aに向け、効率よく排気される。
を経てフード20の内部に充満する有害ガスは、クレーン
10の移動過程において、クレーン10の上部開口端縁10b
に延設したフィン22の遮蔽効果により、外部に漏出する
ことなく、第1および第2の吸入口201a,202aから吸引
ダクト21の排出口21aに向け、効率よく排気される。
第5図、第6図および第7図は、本考案の排気装置の
別の実施態様について示す側面断面図、正面断面図およ
び平面断面図である。クレーン10には、一側端に開口部
20aを有するフード20が、その上部開口10aを覆うように
固着される。また、吸引ダクト21は、上側において2つ
の吸引口211b,212bに分岐され、下側において隔壁によ
り区画されており、その側縁部に、クレーン10の搬送方
向に向かって第1の吸入口211cおよび第2の吸入口212c
を有する。前記フード20の開口部20aは、クレーン10の
搬送位置が、エッチング処理槽2の直上にあるときは、
吸引ダクト21の第1の吸入口201cと、また、水洗処理槽
3の直上にあるときは、吸引ダクト21の第2の吸入口20
2cと合致し、相互に連通している。
別の実施態様について示す側面断面図、正面断面図およ
び平面断面図である。クレーン10には、一側端に開口部
20aを有するフード20が、その上部開口10aを覆うように
固着される。また、吸引ダクト21は、上側において2つ
の吸引口211b,212bに分岐され、下側において隔壁によ
り区画されており、その側縁部に、クレーン10の搬送方
向に向かって第1の吸入口211cおよび第2の吸入口212c
を有する。前記フード20の開口部20aは、クレーン10の
搬送位置が、エッチング処理槽2の直上にあるときは、
吸引ダクト21の第1の吸入口201cと、また、水洗処理槽
3の直上にあるときは、吸引ダクト21の第2の吸入口20
2cと合致し、相互に連通している。
前記クレーン10に捕捉された有害ガスは、前記フード
20の開口部20aが吸引ダクト21の第1の吸入口201cまた
は第2の吸入口202cと合致したときにのみ吸引され、吸
引ダクト21の排出口21aに向け排気される。したがっ
て、クレーン10がエッチング処理槽2の上方位置にある
ときは、第1の吸引口211bのダンパー231は開放され、
第2の吸引口212bのダンパー232は閉止している。ま
た、クレーン10が水洗処理槽3の上方位置にあるとき
は、それぞれのダンパー231,232の開閉状態は、上記と
逆の関係となる。この場合、吸引ダクト21の開口部21c
の縁部がフィン22の作用をしており、クレーン10がエッ
チング処理槽2から水洗処理槽3に移動する際に、この
フィン(縁部)22が、フード20の開口部20aを閉塞し、
この開口部20aからの有害ガスの漏出を防止している。
20の開口部20aが吸引ダクト21の第1の吸入口201cまた
は第2の吸入口202cと合致したときにのみ吸引され、吸
引ダクト21の排出口21aに向け排気される。したがっ
て、クレーン10がエッチング処理槽2の上方位置にある
ときは、第1の吸引口211bのダンパー231は開放され、
第2の吸引口212bのダンパー232は閉止している。ま
た、クレーン10が水洗処理槽3の上方位置にあるとき
は、それぞれのダンパー231,232の開閉状態は、上記と
逆の関係となる。この場合、吸引ダクト21の開口部21c
の縁部がフィン22の作用をしており、クレーン10がエッ
チング処理槽2から水洗処理槽3に移動する際に、この
フィン(縁部)22が、フード20の開口部20aを閉塞し、
この開口部20aからの有害ガスの漏出を防止している。
この結果、クレーン10の内部に捕捉された有害ガス
は、フード20の一側端に形成した開口部20aと、これに
連通する吸引ダクト21の下側縁部に形成した第1の吸入
口211cまたは第2の吸入口212cから排出口21aに向け、
効率よく排気される。この際、フード20の内部に充満す
る有害ガスは、クレーン10の移動過程において、フィン
(縁部)22の遮蔽効果により、外部への漏出が極力防止
される。
は、フード20の一側端に形成した開口部20aと、これに
連通する吸引ダクト21の下側縁部に形成した第1の吸入
口211cまたは第2の吸入口212cから排出口21aに向け、
効率よく排気される。この際、フード20の内部に充満す
る有害ガスは、クレーン10の移動過程において、フィン
(縁部)22の遮蔽効果により、外部への漏出が極力防止
される。
上記の構成からなる本考案によれば、次の効果があ
る。クレーン上部にクレーンの搬送方向に向かって前後
に延出するフィンを形成したので、クレーンが移動する
過程において、前記フィンがクレーンの上部開口端縁と
フードの吸入口端縁との間に形成される間隙を遮蔽し、
有害ガスの外部への漏出を防止し得る。したがって、フ
ードの内部の有害ガスは、吸引ダクトの排出口に向かっ
て効率よく排気される。このように、フィンを設けて、
フード内を密閉に近い状態として排気するので、吸引ダ
クトの吸引機は、従来の如く、より大容量のものを用い
る必要がなく、電力を節約できる。
る。クレーン上部にクレーンの搬送方向に向かって前後
に延出するフィンを形成したので、クレーンが移動する
過程において、前記フィンがクレーンの上部開口端縁と
フードの吸入口端縁との間に形成される間隙を遮蔽し、
有害ガスの外部への漏出を防止し得る。したがって、フ
ードの内部の有害ガスは、吸引ダクトの排出口に向かっ
て効率よく排気される。このように、フィンを設けて、
フード内を密閉に近い状態として排気するので、吸引ダ
クトの吸引機は、従来の如く、より大容量のものを用い
る必要がなく、電力を節約できる。
また、被処理形材の搬送方向に設けた複数の吸引ダク
トには、その内部に夫々開閉自在なダンパーが配設さ
れ、隣接する吸引ダクトのダンパーは、その一方が閉止
するにしたがって他方が開放状態となるように開閉制御
されているので、前述のフード内が密閉状態となる構成
との相乗効果により、フード内の有害ガスを常に一定の
吸引効率で吸引できる。
トには、その内部に夫々開閉自在なダンパーが配設さ
れ、隣接する吸引ダクトのダンパーは、その一方が閉止
するにしたがって他方が開放状態となるように開閉制御
されているので、前述のフード内が密閉状態となる構成
との相乗効果により、フード内の有害ガスを常に一定の
吸引効率で吸引できる。
第1図ないし第7図は、本考案の実施例図であって、第
1図は金属表面処理装置おける排気装置の側面断面図、
第2図は同装置の正面断面図、第3図は第1図のIII-II
I断面図、第4図は同装置の平面図である。第5図,第
6図および第7図は同装置の別の実施態様について示す
側面断面図,正面断面図および平面断面図である。第8
図は従来の排気装置について示す側面断面図である。 1,2,3……各種処理槽 4……搬送枠、4a……ピン 5……吸引装置、6……走行レール 7……走行車台、7a……車輪 7b……昇降空間、8……昇降ガイド 8a……支持体、9……支持台 10……クレーン、10a……上部開口 10b……上部開口端縁、10c……蓋体 10d……開口部、10e……上部側縁 11……昇降体、11a……フック 12……昇降ワイヤ、13,13′……滑車 14……ウインチ、15……カバー 20……フード、20a……吸入口 20b……吸入口端縁、21……吸引ダクト 21a……排出口、21b……吸引口 21c……吸入口、22……フィン 231,232……ダンパー w……被処理形材
1図は金属表面処理装置おける排気装置の側面断面図、
第2図は同装置の正面断面図、第3図は第1図のIII-II
I断面図、第4図は同装置の平面図である。第5図,第
6図および第7図は同装置の別の実施態様について示す
側面断面図,正面断面図および平面断面図である。第8
図は従来の排気装置について示す側面断面図である。 1,2,3……各種処理槽 4……搬送枠、4a……ピン 5……吸引装置、6……走行レール 7……走行車台、7a……車輪 7b……昇降空間、8……昇降ガイド 8a……支持体、9……支持台 10……クレーン、10a……上部開口 10b……上部開口端縁、10c……蓋体 10d……開口部、10e……上部側縁 11……昇降体、11a……フック 12……昇降ワイヤ、13,13′……滑車 14……ウインチ、15……カバー 20……フード、20a……吸入口 20b……吸入口端縁、21……吸引ダクト 21a……排出口、21b……吸引口 21c……吸入口、22……フィン 231,232……ダンパー w……被処理形材
Claims (2)
- 【請求項1】複数の処理槽に亘ってクレーンを移動自在
に設け、このクレーンの昇降ガイドに、被処理形材を吊
下した搬送枠を上下移動させる昇降体を昇降自在に設
け、前記被処理形材を表面処理する際に処理槽で発生す
る有害ガスをクレーンの内部に捕捉するためのカバー
を、前記クレーンの四周側面に被覆形成するとともに、
前記クレーンの上部開口を掩蔽する複数のフードと、こ
のフード内に捕捉した有害ガスを吸引除去するための複
数の吸引ダクトとを、クレーンの上側であって前記処理
槽の上方位置に配設した金属表面処理装置において、 前記クレーンの上側に、このクレーンの移動時にクレー
ンの上部開口端縁とフードの吸入口端縁との間に形成さ
れる間隙を遮蔽するためのフィンを設けたことを特徴と
する金属表面処理装置における排気装置。 - 【請求項2】被処理形材の搬送方向に設けた複数の吸引
ダクトには、その内部に夫々開閉自在なダンパーが配設
され、隣接する吸引ダクトのダンパーは、その一方が閉
止するにしたがって他方が開放状態となるように開閉制
御されていることを特徴とする請求項(1)記載の金属
表面処理装置における排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989124663U JP2513903Y2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 金属表面処理装置における排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989124663U JP2513903Y2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 金属表面処理装置における排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0370270U JPH0370270U (ja) | 1991-07-15 |
JP2513903Y2 true JP2513903Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=31672570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989124663U Expired - Lifetime JP2513903Y2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | 金属表面処理装置における排気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513903Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4878703B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2012-02-15 | ピジョン株式会社 | 幼児用靴中敷及び幼児用靴 |
KR102123316B1 (ko) * | 2018-04-03 | 2020-06-18 | 이지테크(주) | 알루미늄프레임의 피막처리공정 시스템 및 그 이송방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5638039Y2 (ja) * | 1978-10-06 | 1981-09-05 | ||
JPS6126374Y2 (ja) * | 1981-06-10 | 1986-08-07 |
-
1989
- 1989-10-25 JP JP1989124663U patent/JP2513903Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0370270U (ja) | 1991-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |