JP2513427B2 - ディスパッチング制御方式 - Google Patents

ディスパッチング制御方式

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JP2513427B2
JP2513427B2 JP23912193A JP23912193A JP2513427B2 JP 2513427 B2 JP2513427 B2 JP 2513427B2 JP 23912193 A JP23912193 A JP 23912193A JP 23912193 A JP23912193 A JP 23912193A JP 2513427 B2 JP2513427 B2 JP 2513427B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中央処理装置が複数のプ
ロセスで共有される多重プログラミングシステムのディ
スパッチング制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスループットを向上させるため
に、各プログラムのCPU使用時間等を測定し、その測
定値に基づいて各プログラムに対応する各プロセスのデ
ィスパッチングの優先度を動的に変更するということが
行なわれている。
【0003】従来のこの種の技術としては、プログラム
がIO要求を出力してから次のIO要求を出力するまで
のCPU時間を前以って測定,記録しておき、上記プロ
グラムの実行時には、IO要求が出される毎に、そのI
O要求に対応する記録(次のIO要求が出力されるまで
のCPU時間)に基づいて上記プログラムに対応するプ
ロセスの優先度を動的に変更するというものがある(例
えば、特開昭63−39041号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術
は、CPU時間の測定,記録及び優先度の動的変更を、
IO要求が出力される毎に行なっているので、オーバヘ
ッドが大きくなるという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、CPU時間の測定,記録
及び優先度の動的変更に伴うオーバヘッドを少なくする
ことができるディスパッチング制御方式を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、 (A)各プロセスに設定された優先度に従って中央処理
装置へのプロセスのディスパッチングを行なう多重プロ
グラミング方式の情報処理装置に於けるディスパッチン
グ制御方式に於いて、各プロセス毎に、そのプロセス中
に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切られた区
間毎にその区間内に於ける動作特性データが記録される
動作特性データ記録手段と、各プロセス毎に、そのプロ
セス中に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切ら
れた区間が終了することにより、その区間内に於ける動
作特性データを採取して前記動作特性データ記録手段に
記録すると共に、次の区間の動作特性データを前記動作
特性データ記録手段から読み取って出力する動作特性管
理手段と、該動作特性管理手段から出力された動作特性
データに基づき前記プロセスの優先度を再設定する優先
度設定手段とを備えている。
【0007】また、上記動作特性管理手段は、以下のよ
うに構成することもできる。 (B)各プロセス毎に、1回目の実行時には、そのプロ
セス中に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切ら
れた区間が終了することにより、その区間内に於ける動
作特性データを採取して前記動作特性データ記録手段に
記録し、2回目以降の実行時には、そのプロセス中に埋
め込まれた特性変更通知命令によって区切られた区間が
終了することにより、次の区間の動作特性データを前記
動作特性データ記録手段から読み取って出力する動作特
性管理手段。
【0008】(C)各プロセス毎に、1回目の実行時に
は、そのプロセス中に埋め込まれた特性変更通知命令に
よって区切られた区間が終了することにより、その区間
内に於ける動作特性データを採取して前記動作特性デー
タ記録手段に記録し、2回目以降の実行時には、そのプ
ロセス中に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切
られた区間が終了することにより、その区間内に於ける
動作特性データを採取して前記動作特性データ記録手段
に記録すると共に、次の区間の動作特性データを前記動
作特性データ記録手段から読み取って出力する動作特性
管理手段。
【0009】
【作用】(A)の構成に於いては、動作特性管理手段
が、各プロセス毎に、そのプロセス中に埋め込まれた特
性変更通知命令によって区切られた区間が終了すること
により、その区間内に於ける動作特性データを採取して
動作特性データ記録手段に記録すると共に、次の区間の
動作特性データを動作特定データ記録手段から読み取っ
て出力し、優先度設定手段が動作特性管理手段から出力
された動作特性データに基づき前記プロセスの優先度を
再設定する。
【0010】(B)の構成に於いては、動作特性管理手
段が、各プロセス毎に、1回目の実行時には、そのプロ
セス中に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切ら
れた区間が終了することにより、その区間内に於ける動
作特性データを採取して動作特性データ記録手段に記録
し、2回目以降の実行時には、そのプロセス中に埋め込
まれた特性変更通知命令によって区切られた区間が終了
することにより、次の区間の動作特性データを動作特性
データ記録手段から読み取って出力し、優先度設定手段
が動作特性管理手段から出力された動作特性データに基
づき前記プロセスの優先度を再設定する。
【0011】(C)の構成に於いては、動作特性管理手
段が、各プロセス毎に、1回目の実行時には、そのプロ
セス中に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切ら
れた区間が終了することにより、その区間内に於ける動
作特性データを採取して動作特性データ記録手段に記録
し、2回目以降の実行時には、そのプロセス中に埋め込
まれた特性変更通知命令によって区切られた区間が終了
することにより、その区間内に於ける動作特性データを
採取して動作特性データ記録手段に記録すると共に、次
の区間の動作特性データを動作特性データ記録手段から
読み取って出力し、優先度設定手段が動作特性管理手段
から出力された動作特性データに基づき前記プロセスの
優先度を再設定する。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、ソースプログラム1をコンパイルしてコンパイルユ
ニット6を生成するコンパイラ4と、コンパイルユニッ
ト6からロードモジュール10を生成するリンカ9と、
中央処理装置11と、優先度設定手段12と、動作特性
管理手段13と、動作特性データテーブル14と、プロ
セス15と、ディスパッチャ16と、優先度テーブル1
7と、CPU時間IO回数測定手段18と、記録テーブ
ル19とを有している。
【0014】ソースプログラム1を作成する際、システ
ム利用者は、ソースプログラム1の論理構造から判断し
て、その動作特性が変化する位置にプログラム特性変更
文2,3を記述する。具体的には、例えば、IO動作を
行なう頻度が変化する部分の前後にプログラム特性変更
文を記述しておく。構造的プログラミング技法によるソ
ースプログラムの場合は、IO動作の頻度が同じ部分が
明確な繰り返し構造となっていることが多いので、容易
に動作特性が変化する位置にプログラム特性変更文を記
述することができる。尚、本実施例では、プログラム特
性変更文2,3に、それによって区切られる区間が第1
番目,第2番目の区間であることを示す区間情報を含ま
せることにより、プログラム特性変更文2,3と区間と
の対応関係を管理しているが、プログラムのスタート時
点から何番目に出力されたプログラム特性変更文である
かを、動作特性管理手段13で識別してプログラム特性
変更文と区間との対応をとるようにしても良い。
【0015】コンパイラ4には通知命令埋め込み手段5
が設けられている。通知命令埋め込み手段5は、ソース
プログラム1のコンパイル時に、ソースプログラム1上
に記述されたプログラム特性変更文2,3に対応して、
コンパイルユニット6上にシステムに対する特性変更の
通知を行なう特性変更通知命令7,8を埋め込む機能を
有する。
【0016】動作特性データテーブル14には、中央処
理装置11上で動作する各プロセスの動作特性データが
記録される。
【0017】優先度テーブル17には、中央処理装置1
1上で動作する各プロセスの優先度が設定される。
【0018】記録テーブル19には、中央処理装置11
上で動作する各プロセスのCPU時間,IO回数が記録
される。
【0019】CPU時間IO回数測定手段18は、中央
処理装置11上で動作する各プロセスのCPU時間,I
O回数を測定し、記録テーブル19に格納する機能を有
する。
【0020】動作特性管理手段13は、中央処理装置1
1上で動作するプロセス中に埋め込まれた特性変更通知
命令によって区切られた区間が終了する毎に、その区間
に於ける動作特性データ(CPU時間,IO回数)を記
録テーブル19に基づいて求めて動作特性データテーブ
ル14に記録すると共に、次の区間の動作特性データを
動作特性データテーブル14から読み取って優先度設定
手段12に出力する機能を有する。尚、プロセスの最後
の区間が終了した場合は、先頭の区間の動作特性データ
を優先度設定手段12に出力する。
【0021】優先度設定手段12は、動作特性管理手段
13から出力された或るプロセスの動作特性データに基
づいて上記プロセスの優先度を決定し、優先度テーブル
17に再設定する機能を有する。
【0022】ディスパッチャ16は、実行可能なプロセ
スがある場合、その中の最も優先度の高いプロセスを起
動する機能と、特性変更通知を受けた場合、実行中のプ
ロセスを中断する機能と、特性変更通知を受けた場合、
動作特性管理手段13を起動する機能とを有する。
【0023】図2〜図4はディスパッチャ16の処理例
を示す流れ図、図5は動作特性管理手段13の処理例を
示す流れ図、図6は優先度設定手段12の処理例を示す
流れ図であり、以下各図を参照して本実施例の動作を説
明する。
【0024】プログラム特性変更文2,3が埋め込まれ
たソースプログラム1を、通知命令埋め込み手段5を有
するコンパイラ4でコンパイルし、更に、リンカ9でリ
ンクすることにより特性変更通知命令7,8が埋め込ま
れたロードモジュール10が生成される。
【0025】上記したようにして生成されたロードモジ
ュール10の第1回目の実行時の動作は次のようにな
る。
【0026】ロードモジュール10の第1回目の実行時
には、優先度テーブル17に、ロードモジュール10に
対応するプロセス15の優先度として規定値が設定され
ている。
【0027】ディスパッチャ16は、図2に示すよう
に、実行可能なプロセスが存在するか否かを監視してお
り (ステップS21)、実行可能なプロセスが存在する
場合は(ステップS21がYES)は、優先度テーブル
17を参照し、その中で最も優先度の高いプロセスを起
動する (ステップS22)。
【0028】今、ステップS22の処理により、ロード
モジュール10に対応するプロセス15が起動されたと
する。
【0029】プロセス15の実行中に、特性変更通知命
令7が実行されると、ディスパッチャ16に特性変更通
知が送られる。この特性変更通知には、特性変更通知命
令7によって区切られた区間が第1番目の区間であるこ
とを示す区間情報が含まれている。
【0030】優先度テーブル17は、特性変更通知が加
えられると、IO要求が加えられた場合と同様に、実行
中のプロセス15を中断する (図3,ステップS3
1)。
【0031】更に、ディスパッチャ16は、プロセス1
5の中断が、特性変更通知によるものなのか否かを判断
する(図4,ステップS41)。
【0032】この例の場合、プロセス15の中断は、特
性変更通知を要因とするものであるので、ステップS4
1の判断結果がYESとなり、ステップS42の処理が
行なわれる。
【0033】ステップS42では、ディスパッチャ16
は、中断させたプロセス15を示す情報及び第1番目の
区間であることを示す区間情報を動作特性管理手段13
に渡し、動作特性管理手段13を起動する。
【0034】動作特性管理手段13は、ディスパッチャ
16から起動されると、記録テーブル19に記録されて
いるプロセス15についての現在までの総CPU時間,
総IO回数を入力する (ステップS51)。
【0035】次いで、動作特性管理手段13は、プロセ
ス15の第1番目の区間についてのCPU時間,IO回
数を動作特性データテーブル14に設定する (ステップ
S52)。
【0036】ステップS52の処理を詳しく説明する
と、次のようになる。
【0037】プロセス15の実行が第1回目であり、区
間が第1番目の区間である場合、即ち、この例の場合
は、プロセス15のプロセス名P15,第1番目の区間
であることを示す区間情報「1」,ステップS51で入
力したCPU時間,IO回数を、図7に示すように、動
作特性データテーブル14に設定する。
【0038】プロセス15の実行が第1回目であり、区
間が第n番目(n≧2)の区間である場合は、プロセス
15のプロセス名P15,第n番目の区間であることを
示す区間情報「n」,ステップS51で入力したCPU
時間,IO回数から動作特性データテーブル14に記録
されている第(n−1)番目の区間のCPU時間,IO
回数を引き算した値を動作特性データテーブル14に設
定する。
【0039】プロセス15の実行が第2回目以降であ
り、区間が第1番目の区間である場合は、動作特性デー
タテーブル14に既に設定されているプロセス15の第
1番目の区間に対応する領域に、ステップS51で入力
したCPU時間,IO回数を設定する。
【0040】プロセス15の実行が第2回目以降であ
り、区間が第m番目(m≧2)の区間である場合は、動
作特性データテーブル14に既に設定されているプロセ
ス15の第n番目の区間に対応する領域に、ステップS
51で入力したCPU時間,IO回数から動作特性デー
タテーブル14に記録されている第(n−1)番目の区
間のCPU時間,IO回数を引き算した値を動作特性デ
ータテーブル14に設定する。
【0041】尚、プロセス15の1回目の実行時なのか
否かは、動作特性データテーブル14にプロセス15の
プロセス名P15が設定されているか否かに基づいて判
断することができ、また、区間が何番目の区間であるか
は、その区間が最後の区間でない場合は、ディスパッチ
ャ16から送られてくる情報に基づいて求めることがで
き、最後の区間である場合は、動作特性データテーブル
14に設定されている区間情報から求めることができ
る。即ち、動作特性データテーブル14に設定されてい
るプロセス15についての区間情報の最大値がjである
場合は、最大値jに「1」を加算することにより、第
(j+1)番目の区間であると求めることができる。
【0042】ステップS52の処理が終了すると、動作
特性管理手段13は、今回終了した区間の次の区間のC
PU時間,IO回数が動作特性データテーブル14に設
定されているか否かを判断し、設定されていない場合は
その旨を、設定されている場合は設定されているCPU
時間,IO回数を優先度設定手段12へ通知する (ステ
ップS53)。尚、今回終了した区間が最後の区間であ
る場合は、プロセス15の先頭の区間についてのCPU
時間,IO回数を優先度設定手段12へ通知する。
【0043】この例の場合、プロセス15の第1回目の
実行時なので、動作特性管理手段13は、優先度設定手
段12へCPU時間,IO回数が設定されていないこと
を通知することになる。
【0044】ステップS53の処理が終了すると、ディ
スパッチャ16は、図4のステップS43に示すよう
に、図2の処理へ制御を移す。
【0045】優先度設定手段12は、図6に示すよう
に、動作特性管理手段13からCPU時間,IO回数が
設定されていない旨の通知を受けた場合は、予め定めら
れている規定値をプロセス15の優先度として優先度テ
ーブル17に設定し、CPU時間,IO回数が送られて
きた場合はそれらに基づいてプロセス15の優先度を決
定し、それを優先度テーブル17に設定する (ステップ
S61,S62)。
【0046】この例の場合、動作特性管理手段13から
は、CPU時間,IO回数が設定されていないことが通
知されるので、優先度テーブル17にプロセス15の優
先度として規定値を設定する処理が行なわれる。
【0047】尚、CPU時間,IO回数に基づいた優先
度の決定方法としては、例えば、CPU時間をIO回数
で割り算することにより、1回のIO動作に対するCP
U時間を求め、CPU時間が多い程、優先度を低くする
等の方法をとることができる。
【0048】その後、プロセス15に埋め込まれている
特性変更通知命令8が実行されると、前述したと同様の
動作が行なわれ、プロセス15の実行が終了すると、以
下に述べる動作が行なわれる。
【0049】ディスパッチャ16は、図4に示すよう
に、プロセス15の動作が終了すると(ステップS41
がYES)、動作特性管理手段13に対して動作が終了
したプロセス15のプロセス名P15及び動作終了を示
す情報を渡し、動作特性管理手段13を起動する (ステ
ップS42)。
【0050】動作特性管理手段13は、起動されると、
図5のステップS51〜S53の処理を行なう。この場
合、プロセス15の最後の区間が終了したことになるの
で、動作特性管理手段13は、ステップS52で区間情
報を動作特性データテーブル14に設定する際、図7に
示すように、動作特性データテーブル14に設定されて
いるプロセス15についての区間情報の内の最大値
「2」に「1」を加算することにより、設定する区間情
報の値「3」を求める。また、ステップS53で優先度
設定手段12に通知を行なう際、動作特性管理手段13
は、プロセス15の先頭の区間のCPU時間,IO回数
を動作特性データテーブル14から読み出して優先度設
定手段12に通知する。
【0051】次に、プロセス15の第2回目以降の実行
時の動作を説明する。
【0052】プロセス15中の特性変更通知命令7が実
行されると、ディスパッチャ16に特性変更通知が送ら
れる。この特性変更通知には、前述したと同様の第1番
目の区間であることを示す区間情報が含まれている。
【0053】優先度テーブル17は、特性変更通知が送
られてくると、実行中のプロセス15を中断し (図3,
ステップS31)、更に、動作特性管理手段13に第1
番目の区間であることを示す区間情報及びプロセス15
のプロセス名P15を渡し、動作特性管理手段13を起
動する(図4,ステップS42)。
【0054】動作特性管理手段13は、起動されると、
ステップS51〜S53の処理を行なう。この場合、プ
ロセス15の第2回目以降の実行時であるので、動作特
性管理手段13は、ステップS52に於いて、既に動作
特性データテーブル14に設定されているプロセス15
の第1番目の区間に対応する領域に、第1番目の区間に
ついてのCPU時間,IO回数を設定し、また、ステッ
プS53に於いて、動作特性データテーブル14のプロ
セス15の第2番目の区間に対応する領域に設定されて
いるCPU時間C2,IO回数I2を優先度設定手段1
2へ通知する。
【0055】この通知を受けると、優先度設定手段12
は前述したと同様にしてプロセス15の優先度を決定し
(図6,ステップS61)、優先度テーブル17に再設
定する(ステップS62)。
【0056】その後、特性変更通知命令8が実行される
ことにより、或いはプロセス15の実行が終了すること
により、前述したと同様の動作が行なわれる。
【0057】図8は、ソースプログラム1の一例を示し
た図であり、IO命令とそれ以外の命令とが交互に存在
している区間81の前後にプログラム特性変更文2,3
が埋め込まれている。従来の技術では、区間81に於け
る動作特性データの採取処理やプロセスの優先度変更処
理は、各入出力命令毎に行なわれるため、オーバヘッド
が大きくなるが、本実施例ではプログラム特性変更文
2,3が埋め込まれている箇所だけで行なわれるので、
オーバヘッドは従来の技術に比較して非常に小さなもの
となる。
【0058】図9は、ソースプログラム1の他の例を示
した図であり、IO命令と他の命令とを含むDOループ
の範囲91の前後にプログラム特性変更文2,3が埋め
込まれている。従来の技術では、DOループ中のIO命
令が実行される毎に動作特性データの採取処理やプロセ
スの優先度変更処理が行なわれるため、オーバヘッドが
大きくなるが、本実施例ではプログラム特性変更文2,
3が埋め込まれている箇所だけで上記した処理を行なう
のでオーバヘッドを小さくすることができる。
【0059】尚、上述した実施例に於いては、プロセス
の第2回目以降の実行時に於いても、CPU時間,IO
回数を採取して動作特性データテーブル14に設定する
ようにしたが、プロセスの第1回目の実行時にのみ、上
記処理を行なうようにすることもできる。
【0060】また、上述した実施例では、最新のCPU
時間,IO回数を1回分、動作特性データテーブル14
に設定し、設定されている値に基づいてプロセスの優先
度を決定するようにしたが、過去複数回分のCPU時
間,IO回数を動作特性データテーブル14に設定し、
その平均値に基づいて優先度を決定するようにすること
もできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、特性変
更通知命令によって区切られた区間の終了時に、動作特
性データの設定処理や優先度の変更処理を行なうもので
あるので、IO命令毎に、設定処理や変更処理を行なっ
ていた従来の技術に比較してオーバヘッドを小さくする
ことができる効果がある。
【0062】また、本発明は、プロセスの第1回目の実
行時のみ、動作特性データの動作特性データテーブルへ
の設定処理を行なうので、オーバヘッドを少なくするこ
とができる効果がある。
【0063】更に、本発明は、プログラムの第1回目の
実行時のみでなく、2回目以降の実行時に於いても動作
特性データの設定処理を行なうので、最新の動作特性デ
ータに基づいてプロセスの優先度を変更することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】ディスパッチャ16の処理例を示す流れ図であ
る。
【図3】ディスパッチャ16の処理例を示す流れ図であ
る。
【図4】ディスパッチャ16の処理例を示す流れ図であ
る。
【図5】動作特性管理手段13の処理例を示す流れ図で
ある。
【図6】優先度設定手段12の処理例を示す流れ図であ
る。
【図7】動作特性データテーブル14の内容例を示す図
である。
【図8】ソースプログラム1の一例を示す図である。
【図9】ソースプログラム1の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1…ソースプログラム 2,3…プログラム特性変更文 4…コンパイラ 5…通知命令埋め込み手段 6…コンパイルユニット 7,8…特性変更通知命令 9…リンカ 10…ロードモジュール 11…中央処理装置 12…優先度設定手段 13…動作特性管理手段 14…動作特性データテーブル 15…プロセス 16…ディスパッチャ 17…優先度テーブル 18…CPU時間IO回数測定手段 19…記録テーブル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各プロセスに設定された優先度に従って
    中央処理装置へのプロセスのディスパッチングを行なう
    多重プログラミング方式の情報処理装置に於けるディス
    パッチング制御方式に於いて、 各プロセス毎に、そのプロセス中に埋め込まれた特性変
    更通知命令によって区切られた区間毎にその区間内に於
    ける動作特性データが記録される動作特性データ記録手
    段と、 各プロセス毎に、そのプロセス中に埋め込まれた特性変
    更通知命令によって区切られた区間が終了することによ
    り、その区間内の動作特性データを採取して前記動作特
    性データ記録手段に記録すると共に、次の区間の動作特
    性データを前記動作特性データ記録手段から読み取って
    出力する動作特性管理手段と、 該動作特性管理手段から出力された動作特性データに基
    づき前記プロセスの優先度を再設定する優先度設定手段
    とを備えることを特徴とするディスパッチング制御方
    式。
  2. 【請求項2】 各プロセスに設定された優先度に従って
    中央処理装置へのプロセスのディスパッチングを行なう
    多重プログラミング方式の情報処理装置に於けるディス
    パッチング制御方式に於いて、 各プロセス毎に、そのプロセス中に埋め込まれた特性変
    更通知命令によって区切られた区間毎にその区間内に於
    ける動作特性データが記録される動作特性データ記録手
    段と、 各プロセス毎に、1回目の実行時には、そのプロセス中
    に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切られた区
    間が終了することにより、その区間内に於ける動作特性
    データを採取して前記動作特性データ記録手段に記録
    し、2回目以降の実行時には、そのプロセス中に埋め込
    まれた特性変更通知命令によって区切られた区間が終了
    することにより、次の区間の動作特性データを前記動作
    特性データ記録手段から読み取って出力する動作特性管
    理手段と、 該動作特性管理手段から出力された動作特性データに基
    づき前記プロセスの優先度を再設定する優先度設定手段
    とを備えることを特徴とするディスパッチング制御方
    式。
  3. 【請求項3】 各プロセスに設定された優先度に従って
    中央処理装置へのプロセスのディスパッチングを行なう
    多重プログラミング方式の情報処理装置に於けるディス
    パッチング制御方式に於いて、 各プロセス毎に、そのプロセス中に埋め込まれた特性変
    更通知命令によって区切られた区間毎にその区間内に於
    ける動作特性データが記録される動作特性データ記録手
    段と、 各プロセス毎に、1回目の実行時には、そのプロセス中
    に埋め込まれた特性変更通知命令によって区切られた区
    間が終了することにより、その区間内に於ける動作特性
    データを採取して前記動作特性データ記録手段に記録
    し、2回目以降の実行時には、そのプロセス中に埋め込
    まれた特性変更通知命令によって区切られた区間が終了
    することにより、その区間内に於ける動作特性データを
    採取して前記動作特性データ記録手段に記録すると共
    に、次の区間の動作特性データを前記動作特性データ記
    録手段から読み取って出力する動作特性管理手段と、 該動作特性管理手段から出力された動作特性データに基
    づき前記プロセスの優先度を再設定する優先度設定手段
    とを備えることを特徴とするディスパッチング制御方
    式。
  4. 【請求項4】 ソースプログラム上に記述されたプログ
    ラム特性変更文に対応してコンパイルユニット上に特性
    変更通知を行なう命令を埋め込む通知命令埋め込み手段
    を含むコンパイラを備えることを特徴とする請求項1,
    2または3記載のディスパッチング制御方式。
  5. 【請求項5】 資源の利用状況はCPU時間およびIO
    回数であることを特徴とする請求項1,2,3または4
    記載のディスパッチング制御方式。
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