JPH10283207A - 計算機システム、マルチプログラムの実行制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

計算機システム、マルチプログラムの実行制御方法及び記憶媒体

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JPH10283207A
JPH10283207A JP9091853A JP9185397A JPH10283207A JP H10283207 A JPH10283207 A JP H10283207A JP 9091853 A JP9091853 A JP 9091853A JP 9185397 A JP9185397 A JP 9185397A JP H10283207 A JPH10283207 A JP H10283207A
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JP
Japan
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program
processing
cpu
time
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JP9091853A
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Inventor
Toshiya Echizen
俊哉 越前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラムの実行段階でダイナミックに処理
環境の更新を行い、効率的にプログラムの進行を図る。 【解決手段】 複数のプログラムを同時に1つのCPU
によって実行する計算機システムであり、各プログラム
が上記CPUやI/O機器のアクセスについて競合した
ときに、優先度を参照してCPUまたはI/O機器を所
要のプログラムに占有させてプログラム処理を可能と
し、実行中のプログラムの処理時間が目標値に近付く
と、当該プログラムの優先度の変更またはキャッシュの
設定を行って当該実行されているプログラムの処理環境
を更新することにより、CPUの優先的占有を容易に
し、キャッシュによりI/O機器への実際のアクセスを
行わずとも所望のデータを得られるようにし、処理時間
の短縮を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のプログラ
ムを同時に1つのCPUによって実行する場合の、計算
機システム、マルチプログラムの実行制御方法及び、マ
ルチプログラムを実行制御するプログラムが記憶された
記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、プログラムには実際に実行し
て初めて判る欠点が多い。例えば、予想外にファイルI
/Oが多く発生するなどである。更に、複数のプログラ
ムを同時に1つのCPUで実行する場合には、他のプロ
グラムとの関係で、I/O待ち時間やCPU待ち時間が
多く、全体として予想に反して処理時間が長くなること
がある。
【0003】そこで、従来は、処理時間が長くなった場
合に、再度同じ条件でプログラムを実行させ、各種の履
歴情報を採集して、これに基づきオペレータ等が解析を
行い、プログラムの手直しを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように履歴情報の採集、解析、更にプログラムの手直し
を行う場合には、多大な労力と膨大な時間を要するとい
う問題点がある。しかも、計算機システムにおいては、
どのようなスチュエーションにおいて、どのプログラム
とどのプログラムが稼働状態となるかは解析が不明か、
極めて解析が難しい。従って、複数のプログラムを同時
に1つのCPUによって実行する計算機システムにおい
て、効率的にプログラムの実行制御がなされるようにプ
ログラムを手直しすることは事実上不可能であった。
【0005】本発明は上記のような従来における計算機
システムの事情に鑑みてなされたものであり、その目的
は、複数のプログラムを同時に1つのCPUによって実
行する場合に、プログラムの実行段階でダイナミックに
処理環境の更新を行い、効率的に複数のプログラムの実
行が図られるようにした計算機システム、マルチプログ
ラムの実行制御方法及び記憶媒体を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の計算機システムは、複数のプログラムを同時に1つの
CPUによって実行する計算機システムであり、各プロ
グラム毎に優先度情報と許容処理時間と処理時間の目標
値とが対応付けられて記憶された記憶部と、プログラム
からの要求に応え、必要に応じて前記優先度を参照して
CPUまたはI/O機器を所要のプログラムに占有させ
てプログラム処理を可能とするオペレーティングシステ
ムと、このオペレーティングシステムから、起動された
プログラム毎に、少なくともプログラム処理が行われて
いる処理時間とCPU待ち時間及びI/O待ち時間に係
る情報を収集する情報収集手段と、この情報収集手段が
収集した処理時間と前記目標値との関係に基づき、当該
プログラムの処理環境を更新すべきか否か判定する判定
手段と、この判定手段により処理環境を更新すべきとの
判定がなされると、前記情報収集手段により収集された
CPU待ち時間またはI/O待ち時間に基づき、前記プ
ログラムの優先度の変更またはキャッシュの設定を行っ
て現在実行されているプログラムの処理環境を更新する
処理環境更新手段とが具備されていることを特徴とす
る。これによって、複数のプログラムを同時に1つのC
PUによって実行する計算機システムにおいては、プロ
グラムの処理時間と目標値との関係が所定となると、プ
ログラムの優先度の変更またはキャッシュの設定を行っ
て現在実行されているプログラムの処理環境の更新が図
られ、プログラムの効率的な進行がなされる。
【0007】本発明の請求項2に記載の計算機システム
では、情報収集手段が、処理時間とCPU待ち時間及び
I/O待ち時間以外に、CPU処理時間、I/O処理時
間を収集し、処理環境更新手段が、前記処理時間中に占
めるCPU待ち時間が1位であれば、当該プログラムの
優先度を上げ、I/O待ち時間またはI/O処理時間が
1位であれば、当該プログラムについて該当I/O機器
対応に新たにキャッシュを設定することを特徴とする。
これにより、CPU待ち時間が多い場合に、当該プログ
ラムの優先度が上げられ、CPU待ち時間の減少が図ら
れ、I/O待ち時間またはI/O処理時間が多ければ、
当該プログラムについて該当I/O機器対応に新たにキ
ャッシュが設定されて、キャッシュからデータを得るこ
とができる確率が上がることになる。
【0008】本発明の請求項3に記載の計算機システム
では、情報収集手段が、CPU待ち時間となっている時
の競合プログラム名及びI/O待ち時間となっている時
の競合プログラム名を収集し、処理環境更新手段が、プ
ログラムの優先度を上げる場合に、前記競合関係にある
プログラムの優先度より上の優先度とすることを特徴と
する。これにより、競合関係にあるプログラムより優先
度が上げられ、I/O要求の競合やCPU要求の競合が
生じた場合に、I/O機器やCPUを確実に占有できる
ようになり、処理時間の短縮化を図ることができる。
【0009】本発明の請求項4に記載のマルチプログラ
ムの実行制御方法は、複数のプログラムを同時に1つの
CPUによって実行するマルチプログラムの実行方法に
おいて、各プログラム毎に優先度情報と許容処理時間と
処理時間の目標値とを対応付けられて記憶しておき、オ
ペレーティングシステムにより、プログラムからの要求
に応え、必要に応じて前記優先度を参照してCPUまた
はI/O機器を所要のプログラムに占有させてプログラ
ム処理を可能とし、このオペレーティングシステムか
ら、起動されたプログラム毎に、少なくともプログラム
処理が行われている処理時間とCPU待ち時間及びI/
O待ち時間に係る情報を収集し、この収集した処理時間
と前記目標値との関係に基づき、当該プログラムの処理
環境を更新すべきか否か判定し、この判定により処理環
境を更新すべきとの結論となると、上記で収集されたC
PU待ち時間またはI/O待ち時間に基づき、前記プロ
グラムの優先度の変更またはキャッシュの設定を行って
現在実行されているプログラムの処理環境を更新するこ
とを特徴とする。これによって、複数のプログラムを同
時に1つのCPUによって実行する場合においては、プ
ログラムの処理時間と目標値との関係が所定となると、
プログラムの優先度の変更またはキャッシュの設定を行
って現在実行されているプログラムの処理環境の更新を
図って、プログラムの効率的な進行が確保される。
【0010】本発明の請求項5に記載の記憶媒体は、オ
ペレーティングシステムから、起動されたプログラム毎
に、少なくともプログラム処理が行われている処理時間
とCPU待ち時間及びI/O待ち時間に係る情報を収集
し、この収集した処理時間と前記目標値との関係に基づ
き、当該プログラムの処理環境を更新すべきか否か判定
し、この判定により処理環境を更新すべきとの結論とな
ると、上記で収集されたCPU待ち時間またはI/O待
ち時間に基づき、前記プログラムの優先度の変更または
キャッシュの設定を行って現在実行されているプログラ
ムの処理環境を更新するためのマルチプログラムを実行
制御するプログラムが記憶された特徴とする。この記憶
媒体を、複数のプログラムを同時に1つのCPUによっ
て実行し、各プログラム毎に優先度情報と許容処理時間
と処理時間の目標値とが対応付けられて記憶されてお
り、前記プログラムからの要求に応え、必要に応じて前
記優先度を参照してCPUまたはI/O機器を所要のプ
ログラムに占有させてプログラム処理を可能とするオペ
レーティングシステムを有する計算機システムに適用し
て、現在実行されているプログラムの処理環境の更新を
図って、プログラムの効率的な進行を確保することが可
能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態に係る計算機システム、マルチプログラム
の実行制御方法及び記憶媒体を説明する。図3には、計
算機システムの構成例が示されている。この計算機シス
テムには、CPU10が備えられ、CPU10には主メ
モリ11が接続されており、CPU10は主メモリ11
のプログラムやデータを用いて処理を行う。また、CP
U10には、バス12を介して複数の(ここでは、5台
の)I/O機器13〜17が接続されている。I/O機
器13〜17は、それぞれが、例えば、磁気ディスク装
置、フロッピーディスク装置、プリンタ装置、CRTデ
ィスプレイ装置、キー入力装置等である。
【0012】主メモリ11には、図1に示されるよう
に、複数のプログラム1(1−1〜1−n)と、オペレ
ーティングシステム(OS)2、記憶部3、情報収集手
段4、判定手段5、処理環境更新手段6が具備されてい
る。上記プログラム1−1〜1−nは、1つのCPU1
0によって同時に実行され得るプログラムである。記憶
部3には、図4に示されるように、プログラム1−1〜
1−n毎に優先度情報と処理時間の目標値とが対応付け
られて記憶されている。ここでは、プログラム1−1〜
1−nのプログラム名をA、B、C、Dとし、優先度は
1〜4となっている。また、処理時間はプログラムが起
動されてから終了するまでの要処理時間の目標値であ
り、その単位は、例えば、ミリ秒または秒等である。こ
の記憶部3には、プログラムに対応して、設定したキャ
ッシュ(主メモリ11内のキャッシュ領域)の数を記憶
可能となっている。この記憶部3のデータは、例えば、
I/O機器(13〜17のいずれか)であるキー入力装
置から入力して保持させることができる。
【0013】オペレーティングシステム2はプログラム
1からの要求に応え、CPU10またはI/O機器13
〜17のいずれかを所要のプログラムに占有させてプロ
グラム処理を可能とするものである。このとき、複数の
プログラム1−1〜1−nの要求がCPU10または同
一のI/O機器について競合したときには上記記憶部3
の優先度を参照して優先度のより高位なプログラムにC
PU10または当該I/O機器を占有させる。情報収集
手段4は、上記オペレーティングシステム2から、起動
されたプログラム毎に、少なくともプログラム処理が行
われている処理時間とCPU待ち時間及びI/O待ち時
間に係る情報を収集するものであり、判定手段5は、上
記の情報収集手段4が収集した処理時間と上記処理時間
の目標値との関係に基づき、当該プログラムの処理環境
を更新すべきか否か判定するものである。
【0014】更に、処理環境更新手段6は、上記判定手
段5により処理環境を更新すべきとの判定がなされる
と、上記情報収集手段4により収集されたCPU待ち時
間またはI/O待ち時間に基づき、当該プログラムの優
先度の変更またはキャッシュの設定を行って現在実行さ
れている当該プログラムの処理環境を更新するものであ
る。
【0015】上記情報収集手段4、判定手段5、処理環
境更新手段6は、主メモリ11内にロードされて動作す
るプログラム、つまり、マルチプログラムを実行制御す
るためのプログラムであり、例えば、フロッピーディス
クや磁気ディスク或いはCD−ROMなどの記憶媒体に
ストアされて流通され得る。この記憶媒体を、図3の計
算機システムのI/O機器中の対応ドライブにセット
し、当該プログラムを読み出し、主メモリ11にロード
することができる。
【0016】複数のプログラム1が起動されると、オペ
レーティングシステム2は、前述の通り、プログラム1
からの要求に応え、必要に応じて上記記憶部3の優先度
を参照してCPU10またはI/O機器13〜17のい
ずれかを所要のプログラムに占有させてプログラム処理
を可能とするので、これを図2を参照して説明する。こ
こでは、プログラムA〜Dが起動されるものとし、I/
O機器は1台であるとする。時刻T1において、プログ
ラムA、B、Cが起動され、これらからCPU要求が発
生される。このプログラムA、B、Cにおいてはプログ
ラムAの優先度が最も高いので、オペレーティングシス
テム2はプログラムAにCPU10を割り当てる。この
ため、プログラムB、CはCPU待ちとなる。
【0017】 次に、時刻T2にはプログラムAがCP
U10を解放し、I/O要求を出すと、対応のI/O機
器をプログラムAに割り当てる。CPU10が解放され
たため、CPU要求待ちとなっているプログラム中の優
先度の高いプログラムBにCPU10が割り当てられ
る。時刻T3にはプログラムBがCPU10を解放し、
I/O要求を出すが、対応のI/O機器がプログラムA
に割り当てられているため、プログラムBはI/O待ち
となる。CPU10が解放されたため、CPU要求待ち
となっているプログラムCにCPU10が割り当てられ
る。
【0018】更に、時刻T4には、プログラムDが起動
され、CPU待ちとなる。次に、時刻T5において、プ
ログラムAがI/O機器を解放し、CPU要求を発生す
る。これにより、I/O機器がプログラムBに割り当て
られるが、CPU10はプログラムCが占有しているた
め、プログラムAに割り当てられず、プログラムAはC
PU待ちとなる。時刻T6において、プログラムCがC
PU10を解放して、I/O要求を発生する。これによ
り、CPU10が解放され、先にCPU待ちとなってい
たプログラムDに割り当てられ、プログラムAは相変わ
らずCPU待ちを続ける。また、I/O機器はプログラ
ムBに割り当てられており、プログラムCはI/O待ち
となる。以下、必要に応じてCPU10とI/O機器と
がオペレーティングシステム2によって所要のプログラ
ムに割り当てられて行く。
【0019】以上のようにオペレーティングシステム2
が動作するときに、情報収集手段4、判定手段5、処理
環境更新手段6は、図6、図7に示されるフローチャー
トにより処理を行うので、これを説明する。プログラム
1が起動されると、情報収集手段4は、プログラムが起
動された旨の通知をオペレーティングシステム2から受
取り、情報の収集を開始する(S1)。具体的には、記
憶部3内に図5に示されるような情報収集エリアを確保
し、CPU使用(処理)時間、CPU待ち時間、I/O
待ち時間等の収集を行う(S2)。
【0020】ここで、図5の情報収集エリアを説明す
る。情報収集エリアは、プログラム毎に確保され、プロ
グラム名が書き込まれ、I/O機器へのアクセスが生じ
ると、そのI/O対象資源名(I/O機器の識別情報)
に対応してI/O回数、I/O処理時間、I/O待ち時
間が書き込まれる。そして、I/O待ちが生じると、そ
の時の競合プログラム名が書き込まれ、競合プログラム
名毎にI/O待ち時間が累積される。他のI/O対象資
源に対するアクセスが生じると、新たなI/O対象資源
名に対応して、図5のC1にて示される欄が加えられ
る。また、CPU10に対応してC2にて示される欄が
設けられ、CPU処理時間、CPU待ち時間、そして待
ちが生じた時の競合プログラム名が書き込まれる。CP
U待ち時間は競合プログラム名毎に累積される。また、
C3にて示される欄には、現在までの処理時間(プログ
ラムが起動されてから現在までの待ち時間を含んだ総合
計時間)が書き込まれる。
【0021】そして次に、図4に示すプログラム処理の
処理時間(目標値)に所定の重み(例えば、0.8)を
掛けた値と、図5のC3の欄に書き込まれた現処理時間
とを比較し、現処理時間が掛け算の結果を越えたかを検
出する(S3)。上記において、重みを掛ける理由は、
目標値を越える前に処理環境の更新等の対処を行うため
である。
【0022】ステップS3における検出の結果、現処理
時間が掛け算の結果を越えていないときには、ステップ
S4へ進んで当該プログラムが終了したのかを検出し
(S4)、終了していなければステップS2へ戻って処
理を続ける。また、プログラムが終了した場合には、図
5に示した情報収集エリアを初期化して(S5)エンド
となる。一方、上記ステップS3において、現処理時間
が掛け算の結果を越えていることを検出すると、ルーチ
ンR1において、プログラムの処理環境の更新処理を行
う(R1)。
【0023】上記ルーチンR1の処理の一例は、図7に
示される通りである。まず、処理時間の内訳を、例え
ば、図8に示される通りに計算する(S11)。つま
り、CPU待ち時間の総合計、CPU使用時間の総合
計、I/O機器毎のI/O待ち時間の総合計、I/O機
器毎のI/O待ち時間の総合計等を計算する。そして、
CPU待ち時間が1位か、I/O処理時間が1位か、ま
たは、I/O待ち時間が1位かを検出する(S12,S
13,S14)。
【0024】そして、CPU待ち時間が1位であるとき
には、当該プログラムの優先度を上げる。このとき、図
5に示した情報収集エリアを参照して、CPU待ちのと
きに最も競合したプログラムより上位に優先度を上げる
(S15)。図9の例では、(a)から(b)へ遷移さ
れ、プログラムBの優先度が「2」から「1」に上げら
れている。一方、I/O処理時間が1位であるときに
は、新たなキャッシュを設定する(S16)。このと
き、図5に示した情報収集エリアを参照して、I/O処
理時間が最も多いI/O対象資源に対して新たに設定す
る。または、同一I/O機器において、複数のファイル
をオープンするようなときには、ファイル毎の処理時間
の情報を収集しておき、処理時間が最も多いファイルに
対して新たに設定する。図9の例では、(a)から
(b)へ遷移され、プログラムAのキャッシュ数が
「1」増加されている。
【0025】また、I/O待ち時間が1位のときにも、
新たなキャッシュを設定する(S17)。このとき、図
5に示した情報収集エリアを参照して、I/O待ち時間
が最も多いI/O対象資源に対して新たに設定する。ま
たは、同一I/O機器において、複数のファイルをオー
プンするようなときには、ファイル毎の待ち時間の情報
を収集しておき、待ち時間が最も多いファイルに対して
新たに設定する。
【0026】以上の処理環境の更新は一例であり、例え
ば、I/O回数が多いときにキャッシュを新に設定する
ようにしても良い。なお、キャッシュ数に制限があると
きには、I/O回数が少ないプログラムのキャッシュを
閉じるようにしても良い。また、プログラム毎、I/O
機器毎、または、ファイル毎にキャッシュ数の制限があ
るときには、これに従う。更に、CPU処理時間が多い
ときには、警告の表示をI/O機器中の表示装置に行う
ようにしても良い。そして、上記ルーチンR1が終了す
ると、プログラムの終了を監視し(S6)、終了してい
なければ、ステップS2に戻って処理を行い、終了して
いるとステップS5へ進むことになる。このように、本
実施の形態によれば、プログラムが稼働中にその処理環
境がダイナミックに変更され、実際には運用中にしか判
らない他のプログラムとの関係において、複数のプログ
ラムの適切な処理環境が得られ、各プログラムに対し効
率良く資源が配分される。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の計
算機システムによれば、複数のプログラムを同時に1つ
のCPUによって実行する場合に、プログラムの処理時
間と目標値との関係が所定となると、プログラムの優先
度の変更またはキャッシュの設定が行われて現在実行さ
れているプログラムの処理環境の更新が図られるので、
複数のプログラムの効率的な進行がなされる効果があ
る。
【0028】以上説明したように請求項2に記載の計算
機システムによれば、CPU待ち時間が多い場合に、当
該プログラムの優先度が上げられるので、CPU待ち時
間の減少が図られる効果があり、また、I/O待ち時間
またはI/O処理時間が多ければ、当該プログラムにつ
いて該当I/O機器対応に新たにキャッシュが設定され
るので、キャッシュからデータを得ることができる確率
が上がることになり、全体として処理時間を短縮できる
効果がある。
【0029】以上説明したように請求項3に記載の計算
機システムによれば、競合関係にあるプログラムより優
先度が上げられるので、I/O要求の競合やCPU要求
の競合が生じた場合に、I/O機器やCPUを確実に占
有できるようになり、処理時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0030】以上説明したように請求項4に記載のマル
チプログラムの実行制御方法によれば、複数のプログラ
ムを同時に1つのCPUによって実行する場合において
は、プログラムの処理時間と目標値との関係が所定とな
ると、プログラムの優先度の変更またはキャッシュの設
定を行って現在実行されているプログラムの処理環境の
更新が図られるので、プログラムの効率的な進行が確保
される効果がある。
【0031】以上説明したように請求項5に記載の記憶
媒体は、計算機システムに適用されて、現在実行されて
いるプログラムの処理環境の更新が図られ、プログラム
の効率的な進行を確保することが可能となる。ここに、
上記計算機システムは、複数のプログラムを同時に1つ
のCPUによって実行し、各プログラム毎に優先度情報
と許容処理時間と処理時間の目標値とが対応付けられて
記憶されており、前記プログラムからの要求に応え、必
要に応じて前記優先度を参照してCPUまたはI/O機
器を所要のプログラムに占有させてプログラム処理を可
能とするオペレーティングシステムを有する計算機シス
テムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る計算機システムの構
成図。
【図2】オペレーティングシステムによるCPU及びI
/O機器のプログラムへの割当処理を示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係る計算機システムの構
成図。
【図4】本発明の実施の形態に係る計算機システムにて
用いられるプログラム対応の優先度等の一例を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係る計算機システムにて
採用される情報収集エリアの構成を示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係る計算機システムの動
作を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の実施の形態に係る計算機システムの動
作を説明するためのフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態に係る計算機システムによ
り収集された情報の計算結果を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係る計算機システムによ
る処理環境の更新を示す図。
【符号の説明】
1−1〜1−n プログラム 2 オペレーティン
グシステム 3 記憶部 4 情報収集手段 5 判定手段 6 処理環境更新手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプログラムを同時に1つのCPU
    によって実行する計算機システムにおいて、 各プログラム毎に優先度情報と処理時間の目標値とが対
    応付けられて記憶された記憶部と、 プログラムからの要求に応え、必要に応じて前記優先度
    を参照してCPUまたはI/O機器を所要のプログラム
    に占有させてプログラム処理を可能とするオペレーティ
    ングシステムと、 このオペレーティングシステムから、起動されたプログ
    ラム毎に、少なくともプログラム処理が行われている処
    理時間とCPU待ち時間及びI/O待ち時間に係る情報
    を収集する情報収集手段と、 この情報収集手段が収集した処理時間と前記目標値との
    関係に基づき、当該プログラムの処理環境を更新すべき
    か否か判定する判定手段と、 この判定手段により処理環境を更新すべきとの判定がな
    されると、前記情報収集手段により収集されたCPU待
    ち時間またはI/O待ち時間に基づき、前記プログラム
    の優先度の変更またはキャッシュの設定を行って現在実
    行されているプログラムの処理環境を更新する処理環境
    更新手段と、 が具備されていることを特徴とする計算機システム。
  2. 【請求項2】 情報収集手段は、処理時間とCPU待ち
    時間及びI/O待ち時間以外に、CPU処理時間、I/
    O処理時間を収集し、 処理環境更新手段は、前記処理時間中に占めるCPU待
    ち時間が1位であれば、当該プログラムの優先度を上
    げ、I/O待ち時間またはI/O処理時間が1位であれ
    ば、当該プログラムについて該当I/O機器対応に新た
    にキャッシュを設定することを特徴とする請求項1に記
    載の計算機システム。
  3. 【請求項3】 情報収集手段は、CPU待ち時間となっ
    ている時の競合プログラム名及びI/O待ち時間となっ
    ている時の競合プログラム名を収集し、 処理環境更新手段は、プログラムの優先度を上げる場合
    に、前記競合関係にあるプログラムの優先度より上の優
    先度とすることを特徴とする請求項1に記載の計算機シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 複数のプログラムを同時に1つのCPU
    によって実行するマルチプログラムの実行方法におい
    て、 各プログラム毎に優先度情報と処理時間の目標値とを対
    応付けられて記憶しておき、 オペレーティングシステムにより、プログラムからの要
    求に応え、必要に応じて前記優先度を参照してCPUま
    たはI/O機器を所要のプログラムに占有させてプログ
    ラム処理を可能とし、 このオペレーティングシステムから、起動されたプログ
    ラム毎に、少なくともプログラム処理が行われている処
    理時間とCPU待ち時間及びI/O待ち時間に係る情報
    を収集し、 この収集した処理時間と前記目標値との関係に基づき、
    当該プログラムの処理環境を更新すべきか否か判定し、 この判定により処理環境を更新すべきとの結論となる
    と、上記にて収集されたCPU待ち時間またはI/O待
    ち時間に基づき、前記プログラムの優先度の変更または
    キャッシュの設定を行って現在実行されているプログラ
    ムの処理環境を更新することを特徴とするマルチプログ
    ラムの実行制御方法。
  5. 【請求項5】 複数のプログラムを同時に1つのCPU
    によって実行し、各プログラム毎に優先度情報と処理時
    間の目標値とが対応付けられて記憶されており、前記プ
    ログラムからの要求に応え、必要に応じて前記優先度を
    参照してCPUまたはI/O機器を所要のプログラムに
    占有させてプログラム処理を可能とするオペレーティン
    グシステムを有する計算機システムに対し、適用される
    記憶媒体であって、 上記オペレーティングシステムから、起動されたプログ
    ラム毎に、少なくともプログラム処理が行われている処
    理時間とCPU待ち時間及びI/O待ち時間に係る情報
    を収集し、 この収集した処理時間と前記目標値との関係に基づき、
    当該プログラムの処理環境を更新すべきか否か判定し、 この判定により処理環境を更新すべきとの結論となる
    と、上記にて収集されたCPU待ち時間またはI/O待
    ち時間に基づき、前記プログラムの優先度の変更または
    キャッシュの設定を行って現在実行されているプログラ
    ムの処理環境を更新することを特徴とするマルチプログ
    ラムを実行制御するプログラムが記憶された記憶媒体。
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