JP2513281Y2 - におい袋 - Google Patents

におい袋

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JP2513281Y2
JP2513281Y2 JP1990061005U JP6100590U JP2513281Y2 JP 2513281 Y2 JP2513281 Y2 JP 2513281Y2 JP 1990061005 U JP1990061005 U JP 1990061005U JP 6100590 U JP6100590 U JP 6100590U JP 2513281 Y2 JP2513281 Y2 JP 2513281Y2
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Japan
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fragrance
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JP1990061005U
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JPH0420349U (ja
Inventor
昌宏 松田
Original Assignee
株式会社孔官堂
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  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はにおい袋に関し、更に詳しくは長期間香りが
持続するにおい袋に関する。
[従来の技術] におい袋即ち芳香性成分を袋状収納容器に収納したに
おい袋は従来から知られたところである。しかしながら
従来のにおい袋は、芳香性成分を各種の担体に直接担持
させたものを唯単に収納したものであるため、長期にわ
たって安定して芳香成分を保持、発香せしめることがで
きず、短期間で芳香がなくなってしまうという大きな欠
点がある。
[本考案が解決しようとする課題] 本考案が解決しようとする課題は、上記従来のこの種
におい袋の上記難点を解消することであり、更に詳しく
は香りが長期間安定して持続するにおい袋を開発するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 本考案者は上記の課題を解決するために種々研究を重
ねてきた結果、本考案者らはある特定の樹脂組成物に香
料を混合することにより、香料が長期にわたって安定し
た芳香を放つことを見出し、本考案を完成するに至っ
た。更に詳しくはオレフィン系樹脂70〜90重量%、オレ
フィン−エステル系モノマー共重合体3〜10重量%、香
料0.5〜10.0重量%及びエステル系ワックス0.3〜10.0重
量%を主成分としてなる、又は更に見掛け比重が0.3g/m
l以下の微粉末が含有されてなる有香樹脂組成物又はそ
の成形品を、袋状収納容器に収納させる時には、極めて
長期にわたり芳香が安定して持続するにおい袋が得られ
ることを見出したものである。
[考案の作用並びに構成] 本考案に於いては上記特定組成の有香樹脂組成物又は
その成形品が極めて長期にわたり芳香を持続し、これを
収納したにおい袋自体も、長期にわたって安定して芳香
を賦与しうるものである。そして特にブリードを発生し
ないという大きな特徴がある。
本考案に於いて使用するオレフィン系樹脂としてはポ
リエチレン(例えば超低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等)、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブ
タジエン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
α−オレフィン共重合体、変性ポリエチレン、変性ポリ
プロピレン、ポリオレフィン系石油樹脂等の単独又は2
種以上の混合物が例示でき、特にポリエチレンとポリプ
ロピレンが好ましい。
オレフィン−エステル系モノマー共重合体としては例
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体変成樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニ
ル共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体
等の1種又は2種以上が好ましいものとして例示でき、
特にエチレン−酢酸ビニル共重合体及びその変性樹脂が
好ましい。
この際の変性樹脂とは例えばその部分加水分解物等で
ある。
本考案に於いて使用するエステル系ワックスとして
は、高級脂肪酸エステル、高級アルコールエステル、及
び動植物油脂の1種又は2種以上から選ばれたワックス
であり、好ましい具体例を示せば、パラゴム種子油、ラ
イスワックス、カシュー実油、カボック油、カカオ脂、
1,2−ヒドロキシステアリン酸エステル、パーム油、パ
ーム核油、木ろう、ヤシ油、牛脂、豚脂、馬脂、羊脂、
鯨ろう、密ろう、カルナバろう、カンデリラろう、セラ
ックろう、パームろう、モンタンろう、羊毛脂、魚油硬
化油、鯨油硬化油、いか油硬化油、大豆油硬化油、ぬか
油硬化油、ホホバ油硬化油、ひまし油硬化油、なたね油
硬化油、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステ
ル、ステアリン酸エステル、モノミリスチン、モノステ
アリン、酢酸オクタデシル、酢酸ステアリル、油脂系合
成ワックス(イトウワックス−E、花王ワックス85−
P、カスターワックス、シンクロワックス)等である。
本考案に於いて使用される香料は液状香料が主体であ
り、その代表的な配合組成はトップノート15〜30重量
%、ミドルノート10〜30重量%、ベースノート(ラスト
ノート)45〜65重量%のものが例示できる。これ等は天
然香料、合成香料或は両者の併用形で用いられる。香料
にはフレグランス型のもの、フレーバー型のもの、スパ
イシー型のものいずれも本考案に使用できる。
本考案に於いては香料は樹脂組成物内に均一に分布し
て溶解して存在し、温度の変化によって液体ブリードを
起こさないことが望ましい。
本考案に於いてはオレフィン系樹脂70〜90重量%、香
料0.5〜10.0重量%、特に好ましくは1.0〜9.0重量%及
びエステル系ワックス0.3〜10.0重量%特に好ましくは
0.4〜2.5重量%が含まれている樹脂組成物、特に好まし
くはこの際のオレフィン系樹脂としてポリオレフィン70
〜90重量%特に好ましくは75〜90重量%及びオレフィン
−エステル系モノマー共重合体3〜10重量%特に好まし
くは5〜8重量%のオレフィン系樹脂を使用する時は液
体ブリードが発生せず、におい袋用組成物として極めて
好適なものとなる。
本考案に於いては香料の安定保持性を更に向上する目
的で、上記有香樹脂組成物に微粉末や香料安定化剤を配
合することができる。上記微粉末としては見掛け比重が
0.3g/ml以下のものを好ましいものとして例示できる。
好ましい例としては、ケイソウ土、焼成ケイソウ土、シ
ラスバルーン、パーライト、エアロジルシリカ、エアロ
ジルアルミナ、ホワイトカーボン、軽質リン酸ケイ酸ジ
ルコニウム、木粉、竹粉、尿素樹脂粉等の単独若しくは
2種以上の混合物である。
本考案に於いてはその他通常の添加剤、例えば熱安定
化剤、酸化防止剤、光劣化防止剤、異性化防止剤、顔
料、染料、充填剤等を適宜に配合することができる。
本考案に於ける上記樹脂組成物の成形品とは、におい
袋に収納できる形状を有する成形品を言い、例えば粒
状、ペレット状、粉状、円柱状、角柱状、星形状等各種
の成形体があり、その大きさは何ら限定されない。
この組成物の代表的な製法を示せば次の通りである。
即ち、見掛け比重が0.3g/ml以下の微粉末に香料及び香
料安定剤を含浸させた粉末と、軟化点が40〜140℃であ
るエステル系ワックスとを、50〜170℃で混練してペレ
ット化し、当該ペレットをポリオレフィンとオレフィン
−エステル系モノマー共重合体に添加して混練、必要に
応じ成形する製造法である。
本考案に於いて用いられる袋状収納容器とは、上記樹
脂組成物又はその成形品を収納しうる袋状の容器であれ
ば広く各種のものが使用できる。この収納容器は通気性
を有することが必要であり、更に好ましくは実質的にガ
スは通すが水分は透過しないものが好ましい。尚、袋状
収納容器に封入後の封口はホットメルト型接着剤、糊型
接着剤又は縫製、ホッチキス止め等の機械的方法のいず
れでも用いることができる。
本考案のにおい袋の代表的な一例を第1図に示す。但
し第1図中(1)は袋状収納容器、(2)は樹脂組成物
のペレット状成形品を示す。
本考案に於いては樹脂組成物又はその成形品き適宜に
着色を施し、且つ袋状容器として透明性の高いものを選
択使用することにより、上記成形品が着色されているこ
とによって極めて外観上も優れたものとなり、1種のア
クセサリーとしても使用することができる。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を示す。但し以下の例に於い
て部とあるは重量部を示す。
実施例1 見掛け比重が0.05g/mlであるエアロジルシリカ微粉末
100部、見掛け比重が0.1g/mlである軽質リン酸ケイ酸カ
ルシウム微粉末40部(粒度0.5ミクロン以下)を充分混
合しておき、これにトリクレジルホスファイト4部を溶
解したレモン油200部の溶液を投入して激しく混合し、
均一な含浸粉末とする。一方、ポリエチレンワックス
(軟化点105℃)100部とカルナウバロウ56部とを110℃
に加温して溶解して均一なワックス液とし、これに上記
の含浸粉末300部を投入して90〜110℃で激しく混練して
硬いペースト状物となした後、小型押出機に入れて厚さ
2mmの板状に押出し冷却する。ここに得られた板状物に
ついて液体ブリードが室温で起こっていないことを確認
した後、該板状物100部とペレット(ポリエチレン90部
とエチレン−酢酸ビニル共重合体10部との混練物ペレッ
ト)を小型ペレタイザーを用いて一旦ペレット化した
後、このペレット500部と黄色顔料2部とを混合した
後、小型ペレタイザーに入れ、140〜165℃で混練、押出
して厚さ2mmの板状に成形した後氷水で冷却し、定寸に
切断、乾燥後3mm径のペレット状に打ち抜いて淡黄色の
レモンの香りがする成形品が得られた。
このペレット状成形品(2)を第1図に示す袋状収納
容器(1)の中に10g封入した。但し、この袋状物はポ
リプロピレン30部、木材パルプ30部、アサパルプ30部及
びレーヨン10部の材料から作成したもので、その通気性
は1,500秒であり、実質的に液体を浸透しないもであ
る。
比較例1 レモン油40部をケイ酸カルシウム微粉末(平均粒径10
〜20ミクロン)28部に吸着せしめ、これにポリエチレン
ペレット532部、黄色顔料2部とを混合し、同様の方法
で成形品を作り、袋状収納容器に同量封入した。
上記実施例1及び比較例1のにおい袋についてその長
期保持・発香特性を測定した。この測定方法はそれぞれ
のレモンの香りがする成形品10gを入れた袋状収納容器
を用いて試験した。即ち内容積1,000m3の浴室内(相対
温度70%、室温30℃)の四隅に吊るし、1日後と150日
後の香調の変化を調べると共に、袋状収納容器の中のベ
ッドスペースの香料濃度をガスクロマトグラフを用いて
分析してそれぞれの揮発香料合計量「W1+W2」を求め、
W1/W2の相対比を求めた。但し、W1は1日後の。またW2
は150日後の香料量である。この結果を下記第1表に示
す。
[考案の効果] 本考案にかかるにおい袋は従来全くなかった極めて長
期間にわたる安定した芳香を持続することができ、長期
間におい袋として使用することができる。また樹脂組成
物又はその成形品を着色することにより美しい外観とな
り、芳香を有するアクセサリーとしても使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の匂袋の一例を示す図面である。 1……袋状収納容器 2……樹脂組成物のペレット状成形物

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系樹脂70〜90重量%、オレフィ
    ン−エステル系モノマー共重合体3〜10重量%、香料0.
    5〜10.0重量%及びエステル系ワックス0.3〜10.0重量%
    が含まれている有香樹脂組成物又はその成形品が、袋状
    収納容器に収納されてなることを特徴とするにおい袋。
  2. 【請求項2】見掛け比重が0.3g/ml以下の微粉末が更に
    有香組成物に含まれている請求項(1)に記載のにおい
    袋。
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