JP2513272Y2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

Info

Publication number
JP2513272Y2
JP2513272Y2 JP1989145311U JP14531189U JP2513272Y2 JP 2513272 Y2 JP2513272 Y2 JP 2513272Y2 JP 1989145311 U JP1989145311 U JP 1989145311U JP 14531189 U JP14531189 U JP 14531189U JP 2513272 Y2 JP2513272 Y2 JP 2513272Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
valve
combustion chamber
umbrella
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989145311U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0383330U (ja
Inventor
英二 中井
正 中川
芳穂 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1989145311U priority Critical patent/JP2513272Y2/ja
Publication of JPH0383330U publication Critical patent/JPH0383330U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513272Y2 publication Critical patent/JP2513272Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジンの吸気装置、特に吸気3弁エンジン
の吸気装置に関する。
〔従来技術〕
近年、自動車用エンジンの吸気装置として、吸気通路
の燃焼室に対する開口面積を大きくしてエンジン出力を
高めるため、1つの燃焼室に対して2つの吸気ポートを
開口させ、これら吸気ポートを2つの吸気弁で夫々開閉
するようにした吸気2弁タイプの吸気装置が広く採用さ
れている。また、最近では更に開口面積を大きくするた
め、1つの燃焼室に対して3つの吸気ポートを開口さ
せ、これら吸気ポートを3つの吸気弁で夫々開閉するよ
うにした吸気3弁タイプの吸気装置のも実用化されてい
る(特開昭60−192859号公報参照)。通常、上記吸気装
置において相互に隣接する吸気弁は、製作コストを安く
するため同一形状のものが使用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、1つの燃焼室に複数の吸気ポートを開口さ
せ、これらの吸気ポートを複数の吸気弁で開閉する場合
において、上記のように相互に隣接する吸気弁を同一形
状にし、その傘部の部分円錐面状の傘傾斜角度も同じに
すると、相互に隣接する吸気ポートから燃焼室へ流入す
る吸気が互いに干渉して吸気抵抗が増加するという問題
が発生する。しかも、この吸気抵抗は、吸気ポートの個
数が多くなって隣接する吸気ポート間の隙間が狭くなり
吸気の干渉領域が大きくなる程増大するので、吸気ポー
ト及び吸気弁を夫々3つ以上設けた場合には、開口面積
を広くすることによるエンジン性能の向上が殆ど望めな
くなる。
尚、参考までに吸気3弁タイプの吸気装置と吸気2弁
タイプの吸気装置の吸気の干渉領域を比較検討してみ
る。
第10図・第11図に示すように、吸気3弁タイプの吸気
弁のバルブヘッドの半径をa、各吸気弁における干渉円
弧長をl1とし、吸気2弁タイプの吸気弁のバルブヘッド
の半径をb、各吸気弁における干渉円弧長をl2とする
と、吸気3弁タイプ及び吸気2弁タイプの吸気装置の吸
気の合計干渉円弧長L1・L2は次の式で与えられる。
L1=4・l1=4・(1/3)・π・a=(4/3)・π・a・
・・・ L2=2・l2=2・(1/3)・π・b=(2/3)・π・b・
・・・ ここで、吸気2弁タイプと吸気3弁タイプの吸気弁の
総面積が等しいとすると、3・a2・π=2・b2・π、∴
b=a・〔3/2〕1/2・・・・・・となり、、より
L2=〔2/3〕1/2・πaとなるので、吸気3弁タイプの方
が吸気2弁タイプよりも干渉領域が大きくなっているこ
とが判る。
しかも、同一シリンダボア径のエンジンに対して両吸
気装置を適用した場合には、吸気3弁タイプのバルブヘ
ッドの総面積が吸気2弁タイプのバルブヘッドの総面積
より大きくなるので、干渉領域が更に大きくなる。
本考案の目的は、3つの吸気ポートのうち相互に隣接
する吸気ポートから燃焼室へ吸気が流入するときの吸気
の干渉を抑制して吸気性能を向上し得るエンジンの吸気
装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るエンジンの吸気装置は、1つの燃焼室に
開口している3つの吸気ポート及びこれら吸気ポートを
夫々開閉する3つの吸気弁を備えたエンジンの吸気装置
において、各吸気弁は、バルブステムと、燃焼室に面す
るバルブヘッドと、バルブステムとバルブヘッドとを接
続する傘部とを有し、3つの吸気弁のうちセンターに位
置する吸気弁のバルブヘッドに対する傘部の傘傾斜角度
θ2が、その他2つの吸気弁のバルブヘッドに対する傘
部の傘傾斜角度θ1よりも大きく形成されたことを特徴
とするものである。
〔作用〕
本考案に係るエンジンの吸気装置においては、3つの
吸気弁のうちセンターに位置する吸気弁のバルブヘッド
に対する傘部の傘傾斜角度θ2が、その他2つの吸気弁
のバルブヘッドに対する傘部の傘傾斜角度θ1よりも大
きく形成されているので、センターの吸気ポートから燃
焼室へ流入する吸気の流入方向が、その両側の2つの吸
気ポートから燃焼室へ流入する吸気の流入方向と異なる
方向、つまり鉛直方向により近い方向になるため、3つ
の吸気ポートから燃焼室に流入した吸気の干渉を抑制し
て、吸気性能を高め、充填効率を高めることができる。
〔考案の効果〕
本考案に係るエンジンの吸気装置によれば、上記〔作
用〕の項で詳述したように、3つの吸気弁のうちセンタ
ーに位置する吸気弁のバルブヘッドに対する傘部の傘傾
斜角度θ2を、その他2つの吸気弁のバルブヘッドに対
する傘部の傘傾斜角度θ1よりも大きく形成するという
簡単な構成で以て、3つの吸気ポートから燃焼室に流入
した吸気の干渉を抑制して、吸気性能を高め、充填効率
を高めることができる。しかも、両側の2つの吸気弁に
は、それらの形状を変更することなく、通常の形状の吸
気弁を適用できるので有利である。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
本実施例は、3つの吸気弁を有する自動車用吸気多弁
エンジンの吸気装置に本考案を適用した場合のものであ
る。
第1図に示すように、エンジンEにはシリンダブロッ
ク1とシリンダヘッド2とピストン3とで燃焼室4が形
成され、シリンダヘッド2内にはその左側壁部から斜め
に略ストレート状に燃焼室4に連通された吸気通路5
と、右側壁部から湾曲して燃焼室4に連通された1対の
排気ポート6とが形成され、吸気通路5はその途中部で
3つの吸気分岐ポート7に分岐され、吸気分岐ポート7
の下流端部及び排気ポート6の上流端部は第2図に示す
ように燃焼室4の上壁面4aに開口され、各吸気分岐ポー
ト7の下流端部及び各排気ポート6の上流端部には環状
のバルブシート8が圧入され、シリンダヘッド2の左側
壁部には吸気通路5に連通する吸気マニホールドの分岐
吸気管9が固着され、シリンダヘッド2の幅方向略中央
部には燃焼室4に臨む点火プラグ10が装着されている。
上記吸気通路5は、第1図・第3図に示すように、そ
の上流端付近の合流部5aから下流側へいくにつれて徐々
に連続的に断面形状が変化してその途中部で両側1対の
サイド吸気分岐ポート7aと中央のセンタ吸気分岐ポート
7bとに分岐され、各吸気分岐ポート7は、第4図・第5
図に示すように、その下流端部付近で下方へ湾曲状に形
成されて燃焼室4に開口され、バルブシート8の軸心C
に対するサイド吸気分岐ポート7aの下流端部の入射角α
はα>0°に設定され、またセンタ吸気分岐ポート7bの
下流端部の入射角αはα=0に設定されている。尚、上
記サイド吸気分岐ポート7aの入射角αはα>0に設定さ
れるが、その吸気抵抗は、第6図・第7図に示すよう
に、圧力損失値ΔPが大きくなって増加する分、サイド
吸気分岐ポート7a内に露出するステム11aの長さが短く
なって減少するので殆ど変化しない。
上記1対のサイド吸気分岐ポート7aには、第1図・第
3図に示すように、同一形状のサイド吸気弁11がバルブ
ガイド13を介して上下動自在に装着され、センタ吸気分
岐ポート7bにはサイド吸気弁11とは異なる形状のセンタ
吸気弁12がバルブガイド13を介して上下動自在に装着さ
れ、また各排気ポート6には排気弁14がバルブガイド15
を介して上下動自在に装着され、吸気弁11・12及び排気
弁14は燃焼室4に向けて傾斜状に設けられ、吸気弁11・
12及び排気弁14のステム11a・12a・14aはバルブシート
8の略中央部を挿通して燃焼室4内へ延び、その下端部
にはバルブシート8に下方から略気密状に当接可能な略
円錐台状の傘部11b・12b・14bが形成され、各吸気分岐
ポート7及び排気ポート6は、図示外の動弁機構で駆動
される吸気弁11・12及び排気弁14によりクランク軸の回
転に同期して夫々開閉駆動される。
上記吸気弁11・12の傘部11b・12bの上面には、第3図
に示すように、略部分円錐面状の傾斜面11c・12cが形成
され、傾斜面11cはサイド吸気弁11のバルブヘッド11d面
に対して所定の傾斜角θ1(例えば、θ1=15°)だけ
傾斜状に形成され、傾斜面12cはセンタ吸気弁12のバル
ブヘッド12d面に対して所定の傾斜角θ2(例えば、θ
2=30°)だけ傾斜状に形成され、傾斜角θ1と傾斜角
θ2はθ1<θ2の関係に設定されている。即ち、第8
図に示すように、傾斜角θを大きくする程体積効率ηは
減少するので、センタ吸気弁12の傾斜面12cの傾斜角度
だけを大きく設定してある。
上記ピストン3の上壁部には、第9図に示すように、
吸気弁11・12或いは排気弁14が開駆動された時、その傘
部11b・12b・14bがピストン3の上端壁部と干渉しない
ようにするため、センタ吸気弁12に対応する位置に略円
形の凹部3aが形成され、サイド吸気弁11及び排気弁14に
対応する位置に略半円状の凹部3bが形成されている。
次に、上記エンジンEの吸気装置の作用について説明
する。
傾斜面11c・12cの傾斜角θ1・θ2がθ1<θ2にな
るように、吸気弁11・12の傘部11b・12bが形成されてい
るので、第3図に示すように、サイド吸気分岐ポート7a
とセンタ吸気分岐ポート7bとから燃焼室4へ流入する吸
気の流入方向が異なる方向となり、流入時の吸気の干渉
が生じにくくなって吸気性能を向上出来る。更に、セン
タ吸気弁12の傾斜面12cの傾斜角θ2のみを通常よりも
大きい傾斜角度に設定してあるので、体積効率ηに及ぼ
す影響も殆どなく、しかもセンタ吸気分岐ポート7bから
供給される吸気はシリンダ内壁面に沿って流れやすくな
るため掃気性能も向上する。
一方、上記サイド吸気分岐ポート7aの入射角αがα>
0°に設定され、センタ吸気分岐ポート7bの入射角αが
α=0に設定されているので、1対のサイド吸気分岐ポ
ート7aから流入した吸気は排気ポート6側のピストン3
上面へ向けられ、センタ吸気分岐ポート7bから流入した
吸気はその直下のピストン3上面に向けられることにな
り、各吸気分岐ポート7から燃焼室4へ流入する吸気の
干渉を抑制しつつ、1対のサイド吸気分岐ポート7aから
供給される吸気により掃気性能を十分に高めて吸気性能
を向上出来る。
更に、センタ吸気分岐ポート7bの入射角αをα=0°
に設定してあるので、センタ吸気分岐ポート7bの湾曲部
分の曲率半径を無理なく大きく出来、各吸気分岐ポート
7の長さを略同じに設定してその同調回転数を揃え、慣
性過給効果を高めることも容易に出来る。
以上のように、1対のサイド吸気弁11の傘部11bの傾
斜面11cとこれに隣接するセンタ吸気弁12の傘部12bの傾
斜面12cとの傾斜角度を異なるものに設定してあるの
で、掃気性能を向上しつつサイド吸気分岐ポート7aから
流入した吸気とセンタ吸気分岐ポート7bから流入した吸
気との干渉を効果的に抑制出来、吸気性能を向上出来
る。
一方、サイド吸気分岐ポート7aとセンタ吸気分岐ポー
ト7bとの入射角αを異なるものに設定してあるので、更
に掃気性能を向上しつつ吸気の干渉を抑制して吸気性能
を向上出来る。
尚、上記センタ吸気分岐ポート7bを大きな曲率半径の
湾曲状に形成して、サイド吸気分岐ポート7aと略同じ長
さにすることも可能である。この場合、各吸気分岐ポー
ト7の同調周波数を揃えて慣性過給効果を高めることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
図面のうち第1図〜第9図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はシリンダヘッドの縦断面図、第2図はシリ
ンダヘッドの要部底面図、第3図は第1図III−III線断
面図、第4図はサイド吸気分岐ポート付近の縦断面図、
第5図はセンタ吸気分岐ポート付近の縦断面図、第6図
は吸気分岐ポートの圧力損失の特性図、第7図は吸気分
岐ポート内のステム長の特性図、第8図は傾斜面の傾斜
角度と体積効率との関係を示す線図、第9図はピストン
の平面図、第10図は吸気3弁タイプの吸気装置の吸気弁
付近の要部底面図、第11図は吸気2弁タイプの吸気装置
の第10図相当図である。 E……エンジン、4……燃焼室、7……吸気分岐ポー
ト、11……サイド吸気弁、12……センタ吸気弁、11b・1
2b……傘部、11c・12c……傾斜面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの燃焼室に開口している3つの吸気ポ
    ート及びこれら吸気ポートを夫々開閉する3つの吸気弁
    を備えたエンジンの吸気装置において、 各吸気弁(11,12)は、バルブステム(11a,12a)と、燃
    焼室に面するバルブヘッド(11d,12d)と、バルブステ
    ム(11a,12a)とバルブヘッド(11d,12d)とを接続する
    傘部(11b,12b)とを有し、 3つの吸気弁(11,12)のうちセンターに位置する吸気
    弁(12)のバルブヘッド(12d)に対する傘部(12b)の
    傘傾斜角度θ2が、その他2つの吸気弁(11)のバルブ
    ヘッド(11d)に対する傘部(11b)の傘傾斜角度θ1よ
    りも大きく形成されたことを特徴とするエンジンの吸気
    装置。
JP1989145311U 1989-12-16 1989-12-16 エンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JP2513272Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989145311U JP2513272Y2 (ja) 1989-12-16 1989-12-16 エンジンの吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989145311U JP2513272Y2 (ja) 1989-12-16 1989-12-16 エンジンの吸気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0383330U JPH0383330U (ja) 1991-08-23
JP2513272Y2 true JP2513272Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=31691956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989145311U Expired - Lifetime JP2513272Y2 (ja) 1989-12-16 1989-12-16 エンジンの吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513272Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186731U (ja) * 1985-05-15 1986-11-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0383330U (ja) 1991-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4649876A (en) Intake means of internal combustion engine
US4606308A (en) Engine cylinder intake port
JP2639721B2 (ja) 内燃機関の燃焼室
JPH07119472A (ja) エンジンの吸気装置
US5477823A (en) Control valve for engine intake control system
JPH0410340Y2 (ja)
JPS60164619A (ja) 多気筒内燃機関の吸気装置
JP2513272Y2 (ja) エンジンの吸気装置
CN101523018A (zh) 内燃机
JPH0415938Y2 (ja)
JPH08189366A (ja) 内燃機関における吸気ポート構造
JPS58135321A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2639720B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JPH0377379B2 (ja)
US6510837B1 (en) Induction system for engine
JPH0221570Y2 (ja)
JP3329405B2 (ja) 2バルブエンジンの吸気制御構造
JPS6368705A (ja) V型エンジン
JPH0639090Y2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH0639054Y2 (ja) エンジンの吸気装置
JPS5827059Y2 (ja) 多気筒内燃機関の吸気装置
JPH089378Y2 (ja) エンジンの吸気ポート構造
JP2756157B2 (ja) 4サイクルエンジン
JPH0511286Y2 (ja)
JPS61212627A (ja) 4サイクル機関の吸気装置