JP2513245Y2 - 空気調和機の風向制御装置 - Google Patents
空気調和機の風向制御装置Info
- Publication number
- JP2513245Y2 JP2513245Y2 JP1991011089U JP1108991U JP2513245Y2 JP 2513245 Y2 JP2513245 Y2 JP 2513245Y2 JP 1991011089 U JP1991011089 U JP 1991011089U JP 1108991 U JP1108991 U JP 1108991U JP 2513245 Y2 JP2513245 Y2 JP 2513245Y2
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- JP
- Japan
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- louver
- outlet
- main
- air
- wind direction
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Air-Flow Control Members (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は空気調和機の風向制御装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３には従来の空気調和機の縦断面図が
示されている。図３において、１は本体、２は本体１の
前面上部に設けられた吸込グリル、３は吸込グリル２の
後方に設置された熱交換器、４は熱交換器３の後部下方
に設置されたファン、６は吹出流路５の出口部に配設さ
れた風向制御用のルーバ、７は熱交換器３の下に配設さ
れたドレンパン、８は吸込グリル２の背面に配設された
エアフィルタ、９は本体１の後部に取り付けられたケー
シングである。
示されている。図３において、１は本体、２は本体１の
前面上部に設けられた吸込グリル、３は吸込グリル２の
後方に設置された熱交換器、４は熱交換器３の後部下方
に設置されたファン、６は吹出流路５の出口部に配設さ
れた風向制御用のルーバ、７は熱交換器３の下に配設さ
れたドレンパン、８は吸込グリル２の背面に配設された
エアフィルタ、９は本体１の後部に取り付けられたケー
シングである。
【０００３】空気調和機の運転時、ファン４が回転し、
熱交換器３には図示しない室外ユニットからの冷媒が循
環する。すると、室内空気は、実線矢印で示すように、
吸込グリル２から本体１内に吸入され、エアフィルタ８
を流過することによってその中に含まれる塵埃が除去さ
れた後、熱交換器３を流過し、その際冷媒と熱交換して
冷却又は加熱されることにより調和空気となる。この調
和空気はファン４によって付勢され、しかる後、吹出流
路５を通りルーバ６に案内されて室内に吹き出される。
熱交換器３には図示しない室外ユニットからの冷媒が循
環する。すると、室内空気は、実線矢印で示すように、
吸込グリル２から本体１内に吸入され、エアフィルタ８
を流過することによってその中に含まれる塵埃が除去さ
れた後、熱交換器３を流過し、その際冷媒と熱交換して
冷却又は加熱されることにより調和空気となる。この調
和空気はファン４によって付勢され、しかる後、吹出流
路５を通りルーバ６に案内されて室内に吹き出される。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の空気調和機
においては、その暖房運転時、温風を下方に向かって吹
き出すためにルーバ６を図示の破線に示す位置に回動す
ると、ルーバ６によって温風が塞き止められるためその
圧力損失が増大する。これに伴って風量が変化するた
め、熱交換器７やファン４の性能が変化して空気調和機
の性能が不安定となるという問題があった。
においては、その暖房運転時、温風を下方に向かって吹
き出すためにルーバ６を図示の破線に示す位置に回動す
ると、ルーバ６によって温風が塞き止められるためその
圧力損失が増大する。これに伴って風量が変化するた
め、熱交換器７やファン４の性能が変化して空気調和機
の性能が不安定となるという問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するために提案されたものであって、その要旨とすると
ころは、調和空気の吹出流路の出口部に風向制御用のル
ーバを設置してなる空気調和機の風向制御装置におい
て、上記吹出流路をその出口に向かって漸次拡大し、か
つ、吹出風の主流方向に対して略対称に形成し、上記吹
出流路の出口部の略中央に位置する回転中心付近にリー
ディングエッジを有する長さが長い一枚の主ルーバと、
この主ルーバに対して若干の間隔を隔てて平行し、か
つ、吹出風の上流側にオフセットされた上記主ルーバよ
り長さが短い少なくとも一枚の補助ルーバを備えたルー
バを上記回転中心まわりに回転自在に設置したことを特
徴する空気調和機の風向制御装置にある。
するために提案されたものであって、その要旨とすると
ころは、調和空気の吹出流路の出口部に風向制御用のル
ーバを設置してなる空気調和機の風向制御装置におい
て、上記吹出流路をその出口に向かって漸次拡大し、か
つ、吹出風の主流方向に対して略対称に形成し、上記吹
出流路の出口部の略中央に位置する回転中心付近にリー
ディングエッジを有する長さが長い一枚の主ルーバと、
この主ルーバに対して若干の間隔を隔てて平行し、か
つ、吹出風の上流側にオフセットされた上記主ルーバよ
り長さが短い少なくとも一枚の補助ルーバを備えたルー
バを上記回転中心まわりに回転自在に設置したことを特
徴する空気調和機の風向制御装置にある。
【０００６】
【作用】本考案においては、上記構成を具えているた
め、主ルーバ及び補助ルーバを水平にすると、主ルーバ
は吹出風の主流内に位置して吹出風を水平に指向させ、
補助ルーバは主ルーバの上流側に位置して主ルーバから
流れが剥離するのを抑制する。主ルーバ及び補助ルーバ
を下方に向けると、これらが曲り流路の擬似的な壁面を
構成して吹出風を下方に指向させる。
め、主ルーバ及び補助ルーバを水平にすると、主ルーバ
は吹出風の主流内に位置して吹出風を水平に指向させ、
補助ルーバは主ルーバの上流側に位置して主ルーバから
流れが剥離するのを抑制する。主ルーバ及び補助ルーバ
を下方に向けると、これらが曲り流路の擬似的な壁面を
構成して吹出風を下方に指向させる。
【０００７】
【実施例】本考案の１実施例が図１に示されている。吹
出流路20の出口部にはルーバ21が回転軸22まわりに回転
自在に設置されている。吹出流路20は上側壁面20a と下
側壁面20b とによって限界され、その出口に向かって漸
次拡大し、かつ、吹出風の主流方向に対して略対称とな
るように構成されている。ルーバ21は一枚の主ルーバ23
と一枚の補助ルーバ24とを備え、これらはその両端で端
板25を介して相互に連結されている。そして、この端板
25にはそれぞれ回転軸22の基端が固定され、この回転軸
22は吹出流路20の出口部においてその略中央に位置せし
められて図示しない本体に回転自在に軸承されている。
主ルーバ23はその長さが長い薄板状をなし、そのリーデ
ィングエッジ23a は回転中心、即ち、回転軸22の中心付
近に位置せしめられている。補助ルーバ24は主ルーバ23
の長さより短い薄板状をなし、主ルーバ23に対してその
下方に若干の間隔を隔てて平行し、かつ、吹出風の上流
側に位置するようにオフセットされている。
出流路20の出口部にはルーバ21が回転軸22まわりに回転
自在に設置されている。吹出流路20は上側壁面20a と下
側壁面20b とによって限界され、その出口に向かって漸
次拡大し、かつ、吹出風の主流方向に対して略対称とな
るように構成されている。ルーバ21は一枚の主ルーバ23
と一枚の補助ルーバ24とを備え、これらはその両端で端
板25を介して相互に連結されている。そして、この端板
25にはそれぞれ回転軸22の基端が固定され、この回転軸
22は吹出流路20の出口部においてその略中央に位置せし
められて図示しない本体に回転自在に軸承されている。
主ルーバ23はその長さが長い薄板状をなし、そのリーデ
ィングエッジ23a は回転中心、即ち、回転軸22の中心付
近に位置せしめられている。補助ルーバ24は主ルーバ23
の長さより短い薄板状をなし、主ルーバ23に対してその
下方に若干の間隔を隔てて平行し、かつ、吹出風の上流
側に位置するようにオフセットされている。
【０００８】しかして、冷房運転時等には、図に実線で
示すように、ルーバ21をその回転軸22まわりに回転して
その主ルーバ23及び補助ルーバ24が水平とされる。する
と、吹出流路20を流れて来た吹出風は実線矢印で示すよ
うに、これら主ルーバ23及び補助ルーバ24に案内されて
向きを変えて水平方向に吹き出される。この際、主ルー
バ23は吹出風の主流内に位置して吹出風の流れ方向を主
として決定する。また、補助ルーバ24は下側壁面20b の
流路拡大開始点の付近にこれと若干の間隔を隔てて位置
して下側壁面20b に沿って下方に向かう流れを剥離させ
て水平に指向させるとともに主ルーバ23の下面、即ち、
背面から流れが剥離するのを抑制する。
示すように、ルーバ21をその回転軸22まわりに回転して
その主ルーバ23及び補助ルーバ24が水平とされる。する
と、吹出流路20を流れて来た吹出風は実線矢印で示すよ
うに、これら主ルーバ23及び補助ルーバ24に案内されて
向きを変えて水平方向に吹き出される。この際、主ルー
バ23は吹出風の主流内に位置して吹出風の流れ方向を主
として決定する。また、補助ルーバ24は下側壁面20b の
流路拡大開始点の付近にこれと若干の間隔を隔てて位置
して下側壁面20b に沿って下方に向かう流れを剥離させ
て水平に指向させるとともに主ルーバ23の下面、即ち、
背面から流れが剥離するのを抑制する。
【０００９】暖房運転時等には、主ルーバ23及び補助ル
ーバ24は図に破線で示すように下方に向けられる。する
と、これら主ルーバ23と補助ルーバ24が上側壁面20a と
協働して曲り流路の擬似的壁面を構成するので、吹出流
路20を流れて来た吹出風は図に破線で示すように、主ル
ーバ23及び補助ルーバ24に案内されて下方に向きを変え
て下方に吹き出される。この際、主ルーバ23は吹出風の
主流内に位置して下側壁面20b とほぼ平行となり吹出風
を塞き止めることなく吹出風の流れ方向を効果的に変更
する。また、補助ルーバ24は上側壁面20a に近接して上
側壁面20a に沿う流れを剥離させて下方に指向させる。
ーバ24は図に破線で示すように下方に向けられる。する
と、これら主ルーバ23と補助ルーバ24が上側壁面20a と
協働して曲り流路の擬似的壁面を構成するので、吹出流
路20を流れて来た吹出風は図に破線で示すように、主ル
ーバ23及び補助ルーバ24に案内されて下方に向きを変え
て下方に吹き出される。この際、主ルーバ23は吹出風の
主流内に位置して下側壁面20b とほぼ平行となり吹出風
を塞き止めることなく吹出風の流れ方向を効果的に変更
する。また、補助ルーバ24は上側壁面20a に近接して上
側壁面20a に沿う流れを剥離させて下方に指向させる。
【００１０】図２には本考案の第２の実施例が示されて
いる。この第２の実施例においては、主ルーバ23の中心
線に対して線対称に二枚の補助ルーバ24と26が設けら
れ、ルーバ21の回転中心Ｏは主ルーバ23の中心線上に配
置されている。他の構成及び作用は図１に示す第１の実
施例と同様であり、対応する部材には同じ符号が付され
ている。
いる。この第２の実施例においては、主ルーバ23の中心
線に対して線対称に二枚の補助ルーバ24と26が設けら
れ、ルーバ21の回転中心Ｏは主ルーバ23の中心線上に配
置されている。他の構成及び作用は図１に示す第１の実
施例と同様であり、対応する部材には同じ符号が付され
ている。
【００１１】
【考案の効果】本考案においては、吹出流路をその出口
に向かって漸次拡大し、かつ、吹出風の主流方向に対し
て略対称に形成し、上記吹出流路の出口部の略中央に位
置する回転中心付近にリーディングエッジを有する長さ
が長い一枚の主ルーバと、この主ルーバに対して若干の
間隔を隔てて平行し、かつ、吹出風の上流側にオフセッ
トされた上記主ルーバより長さが短い少なくとも一枚の
補助ルーバを備えたルーバを上記回転中心まわりに回転
自在に設置したため、ルーバをその回転中心まわりに回
転させて主ルーバ及び補助ルーバを下向にした場合、こ
れらが曲り流路の擬似的な壁面を構成して吹出風を塞き
止めることなく下方に指向させる。この結果、吹出風の
圧力損失を低減できるとともにルーバによって吹出風の
吹出方向を変更しても吹出風の圧力損失の変化を少なく
できるので、空気調和機の性能を安定させることができ
る。
に向かって漸次拡大し、かつ、吹出風の主流方向に対し
て略対称に形成し、上記吹出流路の出口部の略中央に位
置する回転中心付近にリーディングエッジを有する長さ
が長い一枚の主ルーバと、この主ルーバに対して若干の
間隔を隔てて平行し、かつ、吹出風の上流側にオフセッ
トされた上記主ルーバより長さが短い少なくとも一枚の
補助ルーバを備えたルーバを上記回転中心まわりに回転
自在に設置したため、ルーバをその回転中心まわりに回
転させて主ルーバ及び補助ルーバを下向にした場合、こ
れらが曲り流路の擬似的な壁面を構成して吹出風を塞き
止めることなく下方に指向させる。この結果、吹出風の
圧力損失を低減できるとともにルーバによって吹出風の
吹出方向を変更しても吹出風の圧力損失の変化を少なく
できるので、空気調和機の性能を安定させることができ
る。
【図１】本考案の第１の実施例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図２】本考案の第２の実施例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図３】従来の空気調和機の縦断面図である。
20 吹出流路 21 ルーバ 23 主ルーバ 24 補助ルーバ 22 回転軸
Claims (1)
- 【請求項１】 調和空気の吹出流路の出口部に風向制御
用のルーバを設置してなる空気調和機の風向制御装置に
おいて、上記吹出流路をその出口に向かって漸次拡大
し、かつ、吹出風の主流方向に対して略対称に形成し、
上記吹出流路の出口部の略中央に位置する回転中心付近
にリーディングエッジを有する長さが長い一枚の主ルー
バと、この主ルーバに対して若干の間隔を隔てて平行
し、かつ、吹出風の上流側にオフセットされた上記主ル
ーバより長さが短い少なくとも一枚の補助ルーバを備え
たルーバを上記回転中心まわりに回転自在に設置したこ
とを特徴する空気調和機の風向制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991011089U JP2513245Y2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 空気調和機の風向制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991011089U JP2513245Y2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 空気調和機の風向制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04103555U JPH04103555U (ja) | 1992-09-07 |
| JP2513245Y2 true JP2513245Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=31744403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991011089U Expired - Fee Related JP2513245Y2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 空気調和機の風向制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2513245Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP1991011089U patent/JP2513245Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04103555U (ja) | 1992-09-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960514 |
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