JP2513069Y2 - 走行玩具 - Google Patents
走行玩具Info
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- JP2513069Y2 JP2513069Y2 JP635492U JP635492U JP2513069Y2 JP 2513069 Y2 JP2513069 Y2 JP 2513069Y2 JP 635492 U JP635492 U JP 635492U JP 635492 U JP635492 U JP 635492U JP 2513069 Y2 JP2513069 Y2 JP 2513069Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一対の脚体を動作させ
て走行する走行玩具に関するものである。
て走行する走行玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、種々の走行玩具が提案
されている。特公昭43−16085号公報には、回転
子の回転で玩具本体を振動させ、この振動を利用して玩
具本体を走行させるようにしたものが示されている。具
体的に説明すると、玩具本体内部には駆動源として原動
機が設けられている。この原動機の原動軸(回転軸)に
は当該回転軸と直交する方向に回転子が連結され、回転
子の先端には重りとなる膨大部が形成されており、原動
機を高速回転させると回転子の回転により走行玩具全体
が微振動を生じる。また、玩具本体の下側には脚部とし
てのブラシを設けており、前記微振動により前方へ推進
する分力が生じると、当該分力をブラシに作用させるこ
とにより走行玩具本体を走行させることができる。
されている。特公昭43−16085号公報には、回転
子の回転で玩具本体を振動させ、この振動を利用して玩
具本体を走行させるようにしたものが示されている。具
体的に説明すると、玩具本体内部には駆動源として原動
機が設けられている。この原動機の原動軸(回転軸)に
は当該回転軸と直交する方向に回転子が連結され、回転
子の先端には重りとなる膨大部が形成されており、原動
機を高速回転させると回転子の回転により走行玩具全体
が微振動を生じる。また、玩具本体の下側には脚部とし
てのブラシを設けており、前記微振動により前方へ推進
する分力が生じると、当該分力をブラシに作用させるこ
とにより走行玩具本体を走行させることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
走行玩具は原動機の回転力を直接脚部へ伝達するもので
はなく、重りを連結した回転子の高速回転により生じた
微振動によって前方への推進力を得ており、大きな推進
力が得られないばかりでなく、動作がぎこちないという
問題点を有していた。また、駆動源として原動機を必要
とするので、走行玩具全体が大型化するという問題点を
有していた。
走行玩具は原動機の回転力を直接脚部へ伝達するもので
はなく、重りを連結した回転子の高速回転により生じた
微振動によって前方への推進力を得ており、大きな推進
力が得られないばかりでなく、動作がぎこちないという
問題点を有していた。また、駆動源として原動機を必要
とするので、走行玩具全体が大型化するという問題点を
有していた。
【0004】本考案は上記課題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成により玩具本体の小型化を図りつつ、走
行の動作に面白さを加味するようにした走行玩具を提供
することを目的とする。
で、簡単な構成により玩具本体の小型化を図りつつ、走
行の動作に面白さを加味するようにした走行玩具を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の目的を達
成するために、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)玩具本体と、当該玩具本体に接続される操作盤と
を有すること。 (ロ)前記玩具本体には永久磁石が固定されているこ
と。 (ハ)前記永久磁石より高い位置を支点とし、当該支点
を中心に揺動可能な一対の脚体が永久磁石の両側に設け
られていること。 (ニ)前記一対の脚体には、前記永久磁石と対応する位
置にコイルが設けられていること。 (ホ)前記一対の脚体の下端には、足体が設けられてい
ること。 (ヘ)前記操作盤は、前記各コイルに流れる電流を手動
操作によって切り替える切替手段を有すること。
成するために、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)玩具本体と、当該玩具本体に接続される操作盤と
を有すること。 (ロ)前記玩具本体には永久磁石が固定されているこ
と。 (ハ)前記永久磁石より高い位置を支点とし、当該支点
を中心に揺動可能な一対の脚体が永久磁石の両側に設け
られていること。 (ニ)前記一対の脚体には、前記永久磁石と対応する位
置にコイルが設けられていること。 (ホ)前記一対の脚体の下端には、足体が設けられてい
ること。 (ヘ)前記操作盤は、前記各コイルに流れる電流を手動
操作によって切り替える切替手段を有すること。
【0006】
【作用】本考案に係る走行玩具は、永久磁石の両側にコ
イルを具備する脚体が配置され、この一対の脚体は前記
永久磁石より高い位置を支点として揺動可能に設けられ
ている。前記コイルに流れる電流を手動操作によって切
り替えることにより、コイルに発生する磁極を変化させ
る。このときの永久磁石とコイルとの吸引力及び反発力
によって一対の脚体が揺動する。脚体の下端には足体が
設けられ、脚体が揺動する際に生じる足体と走行面との
摩擦によって玩具本体を前方へ走行させることができ
る。以上の如く、原動機などの回転駆動力を用いること
なく、永久磁石とコイルとの吸引力及び反発力を利用し
て走行させるように構成したので、構造を簡略化するこ
とができ、玩具本体の小型化を図りつつ、走行動作に面
白さを加味させることができる。
イルを具備する脚体が配置され、この一対の脚体は前記
永久磁石より高い位置を支点として揺動可能に設けられ
ている。前記コイルに流れる電流を手動操作によって切
り替えることにより、コイルに発生する磁極を変化させ
る。このときの永久磁石とコイルとの吸引力及び反発力
によって一対の脚体が揺動する。脚体の下端には足体が
設けられ、脚体が揺動する際に生じる足体と走行面との
摩擦によって玩具本体を前方へ走行させることができ
る。以上の如く、原動機などの回転駆動力を用いること
なく、永久磁石とコイルとの吸引力及び反発力を利用し
て走行させるように構成したので、構造を簡略化するこ
とができ、玩具本体の小型化を図りつつ、走行動作に面
白さを加味させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本考案に係る走行玩具全体の外観斜
視図、図2は玩具本体の頭部を取り外した場合を示した
斜視図であり、図3は頭部と、一方の脚体を取り外した
場合を示した斜視図である。まず、図1、図2及び図3
を参照して構成を説明する。本考案に係る走行玩具1は
玩具本体3と、当該玩具本体3へコネクタ5を介して接
続される操作盤7とから構成されている。玩具本体3の
上部には頭部9が着脱自在に設けられている。この頭部
9の前部には走行時のバランスを取るための重り11が
一体に設けられている。玩具本体3の略中央に位置する
胴体13の内部には板状の永久磁石15が固定されてい
る。永久磁石15は希土類磁石によって形成され、S極
とN極とが進行方向Fへ直線上に配列されている。例え
ば図3に示すように進行方向Fの前方へS極が配置さ
れ、後方にはN極が配置されている。永久磁石15の上
側で、且つ胴体13の左右の側面には一対の揺動軸17
が植設されている。一方、一対の揺動軸17に対応する
穴18が一対の脚体19a,19bの上部に設けられて
いる。この穴18へ揺動軸17を挿入することにより、
一対の脚体19a,19bが揺動軸17を支点として揺
動可能に設けられる。従って、永久磁石15の両側には
一対の脚体19a,19bが永久磁石15より高い位置
の揺動軸17を中心にして揺動可能に設けられている。
また、一対の脚体19a,19bには、前記永久磁石1
5と対応する位置にコイル21a,21bが設けられて
いる。一対のコイル21a,21bは被覆を有する銅線
を巻き回して形成され、電流を流すことにより、当該電
流の流れる方向に応じて磁極が各コイル21a,21b
の端面に発生する。従って、電流の向きを逆転させるこ
とにより、上記発生する磁極を反転させることができ
る。前記一対の脚体19a,19bの下端には、足体2
3a,23bが一体に設けられている。この足体23
a,23bの後部接地面には比較的大きな摩擦係数を有
する部材、例えば、ゴム等の接地部25a,25bが設
けられている。また、足体23a,23bの前部27
a,27bは進行方向Fに対して平行で、且つ前上りに
傾斜して形成されている。胴体13の上部にはコネクタ
31が固定され、コネクタ31からは導線33が一対の
コイル21a,21bへ配線されている。また、コネク
タ31からケーブル35が引き出され、当該ケーブル3
5の先端にはコネクタ5が取り付けられている。
て説明する。図1は本考案に係る走行玩具全体の外観斜
視図、図2は玩具本体の頭部を取り外した場合を示した
斜視図であり、図3は頭部と、一方の脚体を取り外した
場合を示した斜視図である。まず、図1、図2及び図3
を参照して構成を説明する。本考案に係る走行玩具1は
玩具本体3と、当該玩具本体3へコネクタ5を介して接
続される操作盤7とから構成されている。玩具本体3の
上部には頭部9が着脱自在に設けられている。この頭部
9の前部には走行時のバランスを取るための重り11が
一体に設けられている。玩具本体3の略中央に位置する
胴体13の内部には板状の永久磁石15が固定されてい
る。永久磁石15は希土類磁石によって形成され、S極
とN極とが進行方向Fへ直線上に配列されている。例え
ば図3に示すように進行方向Fの前方へS極が配置さ
れ、後方にはN極が配置されている。永久磁石15の上
側で、且つ胴体13の左右の側面には一対の揺動軸17
が植設されている。一方、一対の揺動軸17に対応する
穴18が一対の脚体19a,19bの上部に設けられて
いる。この穴18へ揺動軸17を挿入することにより、
一対の脚体19a,19bが揺動軸17を支点として揺
動可能に設けられる。従って、永久磁石15の両側には
一対の脚体19a,19bが永久磁石15より高い位置
の揺動軸17を中心にして揺動可能に設けられている。
また、一対の脚体19a,19bには、前記永久磁石1
5と対応する位置にコイル21a,21bが設けられて
いる。一対のコイル21a,21bは被覆を有する銅線
を巻き回して形成され、電流を流すことにより、当該電
流の流れる方向に応じて磁極が各コイル21a,21b
の端面に発生する。従って、電流の向きを逆転させるこ
とにより、上記発生する磁極を反転させることができ
る。前記一対の脚体19a,19bの下端には、足体2
3a,23bが一体に設けられている。この足体23
a,23bの後部接地面には比較的大きな摩擦係数を有
する部材、例えば、ゴム等の接地部25a,25bが設
けられている。また、足体23a,23bの前部27
a,27bは進行方向Fに対して平行で、且つ前上りに
傾斜して形成されている。胴体13の上部にはコネクタ
31が固定され、コネクタ31からは導線33が一対の
コイル21a,21bへ配線されている。また、コネク
タ31からケーブル35が引き出され、当該ケーブル3
5の先端にはコネクタ5が取り付けられている。
【0008】操作盤7には前記一対のコイル21a,2
1bに流れるパルス電流を切り替えるための切替回路等
が組み込まれている。操作盤7の上部には、コネクタ5
を挿着するためのコネクタ受け41が設けられており、
ケーブル35、コネクタ5、コネクタ受け41を介して
玩具本体3と操作盤7とが電気的に接続される。操作盤
7の上部には、一対の押し釦スイッチ43a,43bが
設けられている。それぞれの押し釦スイッチ43a,4
3bを押し込んだとき、すなわち、オン操作したときに
所定のパルス幅の正パルスが出力され、押し釦スイッチ
43a,43bから手を離したとき、すなわち、オフ操
作したときに所定のパルス幅の負パルスが出力される。
この一対の押し釦スイッチ43a,43bは一対のコイ
ル21a,21bと対応しており、押し釦スイッチ43
aのオンオフ操作によってコイル21aに流れる電流が
切り替えられ、押し釦スイッチ43bのオンオフ操作に
よってコイル21bに流れる電流の向きが切り替えられ
る。一対の押し釦スイッチ43a,43bを交互に操作
することにより、一対の脚体19a,19bが交互に揺
動して玩具本体3を歩行形態で移動させることができ
る。また、押し釦スイッチ43aのみを操作することに
より、脚体19aのみが揺動して玩具本体3を右旋回さ
せることができ、押し釦スイッチ43bのみを操作する
ことにより、脚体19bのみが揺動して玩具本体3を左
旋回させることができる。そして、一対の押し釦スイッ
チ43a,43bを同時に操作することにより、一対の
脚体19a,19bが同時に揺動して玩具本体3を「う
さぎとび」のようなジャンプする形態で移動させること
ができる。
1bに流れるパルス電流を切り替えるための切替回路等
が組み込まれている。操作盤7の上部には、コネクタ5
を挿着するためのコネクタ受け41が設けられており、
ケーブル35、コネクタ5、コネクタ受け41を介して
玩具本体3と操作盤7とが電気的に接続される。操作盤
7の上部には、一対の押し釦スイッチ43a,43bが
設けられている。それぞれの押し釦スイッチ43a,4
3bを押し込んだとき、すなわち、オン操作したときに
所定のパルス幅の正パルスが出力され、押し釦スイッチ
43a,43bから手を離したとき、すなわち、オフ操
作したときに所定のパルス幅の負パルスが出力される。
この一対の押し釦スイッチ43a,43bは一対のコイ
ル21a,21bと対応しており、押し釦スイッチ43
aのオンオフ操作によってコイル21aに流れる電流が
切り替えられ、押し釦スイッチ43bのオンオフ操作に
よってコイル21bに流れる電流の向きが切り替えられ
る。一対の押し釦スイッチ43a,43bを交互に操作
することにより、一対の脚体19a,19bが交互に揺
動して玩具本体3を歩行形態で移動させることができ
る。また、押し釦スイッチ43aのみを操作することに
より、脚体19aのみが揺動して玩具本体3を右旋回さ
せることができ、押し釦スイッチ43bのみを操作する
ことにより、脚体19bのみが揺動して玩具本体3を左
旋回させることができる。そして、一対の押し釦スイッ
チ43a,43bを同時に操作することにより、一対の
脚体19a,19bが同時に揺動して玩具本体3を「う
さぎとび」のようなジャンプする形態で移動させること
ができる。
【0009】次に、図5を参照して操作盤7内に組み込
まれる種々の回路部とその周辺装置を説明する。一対の
コイル21a,21bは切替回路45と接続されてい
る。切替回路45はパルス発生回路47と接続されてい
る。パルス発生回路47は所定周期のパルスを発生し、
この所定周期のパルスを切替回路45へ出力する。切替
回路45では入力したパルスに基づいて、一対の脚体1
9a,19bを揺動させるための正パルスと、負パルス
とで成るパルス信号を生成する。また、切替回路45は
一対の押し釦スイッチ43a,43bと接続されてお
り、この一対の押し釦スイッチ43a,43bの操作に
対応して該当するコイル21a,21bへパルス信号が
供給される。一対の押し釦スイッチ43a,43bを交
互に操作することにより、パルス信号が一対のコイル2
1a,21bへ交互に供給される。これにより、一対の
脚体19a,19bが交互に揺動して玩具本体3を歩行
形態で移動させることができる。また、押し釦スイッチ
43aのみを操作することにより、パルス信号がコイル
21aのみへ供給される。これにより、脚体19aだけ
が揺動して玩具本体3を右旋回させることができる。ま
た、押し釦スイッチ43bのみを操作することにより、
パルス信号がコイル21bのみへ供給される。これによ
り、脚体19bだけが揺動して玩具本体3を左旋回させ
ることができる。そして、一対の押し釦スイッチ43
a,43bを同時に操作することにより、パルス信号が
一対のコイル21a,21bへ同時に供給される。これ
により、一対の脚体19a,19bが同時に揺動して玩
具本体3を「うさぎとび」のごときジャンプする形態で
移動させることができる。
まれる種々の回路部とその周辺装置を説明する。一対の
コイル21a,21bは切替回路45と接続されてい
る。切替回路45はパルス発生回路47と接続されてい
る。パルス発生回路47は所定周期のパルスを発生し、
この所定周期のパルスを切替回路45へ出力する。切替
回路45では入力したパルスに基づいて、一対の脚体1
9a,19bを揺動させるための正パルスと、負パルス
とで成るパルス信号を生成する。また、切替回路45は
一対の押し釦スイッチ43a,43bと接続されてお
り、この一対の押し釦スイッチ43a,43bの操作に
対応して該当するコイル21a,21bへパルス信号が
供給される。一対の押し釦スイッチ43a,43bを交
互に操作することにより、パルス信号が一対のコイル2
1a,21bへ交互に供給される。これにより、一対の
脚体19a,19bが交互に揺動して玩具本体3を歩行
形態で移動させることができる。また、押し釦スイッチ
43aのみを操作することにより、パルス信号がコイル
21aのみへ供給される。これにより、脚体19aだけ
が揺動して玩具本体3を右旋回させることができる。ま
た、押し釦スイッチ43bのみを操作することにより、
パルス信号がコイル21bのみへ供給される。これによ
り、脚体19bだけが揺動して玩具本体3を左旋回させ
ることができる。そして、一対の押し釦スイッチ43
a,43bを同時に操作することにより、パルス信号が
一対のコイル21a,21bへ同時に供給される。これ
により、一対の脚体19a,19bが同時に揺動して玩
具本体3を「うさぎとび」のごときジャンプする形態で
移動させることができる。
【0010】次に、図4、図6、図7及び図8を参照し
て基本的な動作を説明する。操作盤7の押し釦スイッチ
43a,43bを交互に操作すると、図8に示すような
パルス信号が一対のコイル21a,21bへ供給され
る。まず、操作盤7から図8(A)に示すようなパルス
信号aがコイル21aへ出力され、図8(B)に示すよ
うなパルス信号bがコイル21bへ出力された場合を説
明する。時刻t1において、押し釦スイッチ43aのオ
ン操作に応じたパルス幅Taの正パルスがコイル21a
へ出力されると共に、押し釦スイッチ43bのオフ操作
に応じたパルス幅Taの負パルスがコイル21bへ出力
される。この結果、一対のコイル21a,21bの端部
では、それぞれに流れる電流の向きに応じた磁極が発生
する。ここでは、図6に示すようにコイル21aの右端
部、すなわち、永久磁石15と対向する側に磁極Sが生
じ、コイル21bの左端部、すなわち、永久磁石15と
対向する側に磁極Nが生じることにする。すると、コイ
ル21aの磁極Sと永久磁石15の磁極Sとが反発する
と共に、コイル21aの磁極Sと永久磁石15の磁極N
とが吸引する。この結果、コイル21aが後方RLへ移
動するので、図4に示すように脚体19aを後方へ揺動
させて足体23aを後方へ移動させる。一方、コイル2
1bでは、永久磁石15と対向する側に磁極Nが生じて
いるので、コイル21bの磁極Nと永久磁石15の磁極
Sとが吸引すると共に、コイル21bの磁極Nと永久磁
石15の磁極Nとが反発する。この結果、コイル21b
が前方FRへ移動して脚体19bを前方へ揺動させるの
で、足体23bが前方へ移動する。
て基本的な動作を説明する。操作盤7の押し釦スイッチ
43a,43bを交互に操作すると、図8に示すような
パルス信号が一対のコイル21a,21bへ供給され
る。まず、操作盤7から図8(A)に示すようなパルス
信号aがコイル21aへ出力され、図8(B)に示すよ
うなパルス信号bがコイル21bへ出力された場合を説
明する。時刻t1において、押し釦スイッチ43aのオ
ン操作に応じたパルス幅Taの正パルスがコイル21a
へ出力されると共に、押し釦スイッチ43bのオフ操作
に応じたパルス幅Taの負パルスがコイル21bへ出力
される。この結果、一対のコイル21a,21bの端部
では、それぞれに流れる電流の向きに応じた磁極が発生
する。ここでは、図6に示すようにコイル21aの右端
部、すなわち、永久磁石15と対向する側に磁極Sが生
じ、コイル21bの左端部、すなわち、永久磁石15と
対向する側に磁極Nが生じることにする。すると、コイ
ル21aの磁極Sと永久磁石15の磁極Sとが反発する
と共に、コイル21aの磁極Sと永久磁石15の磁極N
とが吸引する。この結果、コイル21aが後方RLへ移
動するので、図4に示すように脚体19aを後方へ揺動
させて足体23aを後方へ移動させる。一方、コイル2
1bでは、永久磁石15と対向する側に磁極Nが生じて
いるので、コイル21bの磁極Nと永久磁石15の磁極
Sとが吸引すると共に、コイル21bの磁極Nと永久磁
石15の磁極Nとが反発する。この結果、コイル21b
が前方FRへ移動して脚体19bを前方へ揺動させるの
で、足体23bが前方へ移動する。
【0011】次に、時刻t3において、押し釦スイッチ
43aのオフ操作に応じたパルス幅Tcの負パルスがコ
イル21aへ出力され、押し釦スイッチ43bのオン操
作に応じたパルス幅Tcの正パルスがコイル21bへ出
力されると、図7に示すようにコイル21aの右端部、
すなわち、永久磁石15と対向する側に磁極Nが生じ、
コイル21bの左端部、すなわち、永久磁石15と対向
する側に磁極Sが生じる。すると、コイル21aの磁極
Nと永久磁石15の磁極Sとが吸引すると共に、コイル
21aの磁極Nと永久磁石15の磁極Nとが反発する。
この結果、コイル21aが前方FLへ移動して脚体19
aを揺動させるので、足体23aが前方へ移動する。一
方、コイル21bでは、永久磁石15と対向する側に磁
極Sが生じているので、コイル21bの磁極Sと永久磁
石15の磁極Sとが反発すると共に、コイル21bの磁
極Sと永久磁石15の磁極Nとが吸引する。この結果、
コイル21bが後方RRへ移動して脚体19bを揺動さ
せるので、足体23bが後方へ移動する。
43aのオフ操作に応じたパルス幅Tcの負パルスがコ
イル21aへ出力され、押し釦スイッチ43bのオン操
作に応じたパルス幅Tcの正パルスがコイル21bへ出
力されると、図7に示すようにコイル21aの右端部、
すなわち、永久磁石15と対向する側に磁極Nが生じ、
コイル21bの左端部、すなわち、永久磁石15と対向
する側に磁極Sが生じる。すると、コイル21aの磁極
Nと永久磁石15の磁極Sとが吸引すると共に、コイル
21aの磁極Nと永久磁石15の磁極Nとが反発する。
この結果、コイル21aが前方FLへ移動して脚体19
aを揺動させるので、足体23aが前方へ移動する。一
方、コイル21bでは、永久磁石15と対向する側に磁
極Sが生じているので、コイル21bの磁極Sと永久磁
石15の磁極Sとが反発すると共に、コイル21bの磁
極Sと永久磁石15の磁極Nとが吸引する。この結果、
コイル21bが後方RRへ移動して脚体19bを揺動さ
せるので、足体23bが後方へ移動する。
【0012】以下同様に、押し釦スイッチ43a,43
bを交互に操作することにより前述の動作を繰り返して
行う。従って、一対の脚体19a,19bが互い違いに
揺動することになる。すなわち、脚体19aが後方RL
へ揺動すると同時に、脚体19bが前方FRへ揺動す
る。その後、脚体19aが前方FLへ揺動すると同時
に、脚体19bが後方RRへ揺動する。このような一対
の脚体19a,19bの揺動に応じて足体23a,23
bが互い違いに移動する。ここで、足体23a,23b
がそれぞれ後方へ移動する際に走行面とのあいだに摩擦
を生じる。各足体の前部27a,27bは進行方向Fに
対して平行で且つ、前上りに傾斜して設けられ、且つ、
一対の接地部25a,25bは大きな摩擦係数を有する
ゴム部材によって形成されているので、一対の接地部2
5a,25bの後方移動時の摩擦が前方移動時の摩擦よ
りも大きくなる。従って、一対の接地部25a,25b
が交互に後方へ移動する際に、玩具本体3があたかも歩
行するかのごとくに前方へ移動する。すなわち、一対の
接地部25a,25bの後方移動時と前方移動時の摩擦
差によって玩具本体3を前方へ走行させることができ
る。
bを交互に操作することにより前述の動作を繰り返して
行う。従って、一対の脚体19a,19bが互い違いに
揺動することになる。すなわち、脚体19aが後方RL
へ揺動すると同時に、脚体19bが前方FRへ揺動す
る。その後、脚体19aが前方FLへ揺動すると同時
に、脚体19bが後方RRへ揺動する。このような一対
の脚体19a,19bの揺動に応じて足体23a,23
bが互い違いに移動する。ここで、足体23a,23b
がそれぞれ後方へ移動する際に走行面とのあいだに摩擦
を生じる。各足体の前部27a,27bは進行方向Fに
対して平行で且つ、前上りに傾斜して設けられ、且つ、
一対の接地部25a,25bは大きな摩擦係数を有する
ゴム部材によって形成されているので、一対の接地部2
5a,25bの後方移動時の摩擦が前方移動時の摩擦よ
りも大きくなる。従って、一対の接地部25a,25b
が交互に後方へ移動する際に、玩具本体3があたかも歩
行するかのごとくに前方へ移動する。すなわち、一対の
接地部25a,25bの後方移動時と前方移動時の摩擦
差によって玩具本体3を前方へ走行させることができ
る。
【0013】次に、交互に操作される押し釦スイッチ4
3a,43bの操作速度を早くすると、図8に示す時間
Tb,Tdが短くなる。このため、パルス信号a,bの
パルス周期が押し釦スイッチ43a,43bの操作速度
に応じて短く設定される。この結果、一対の脚体19
a,19bの揺動速度が早くなり、玩具本体3の走行速
度を早くすることができる。尚、図8に示したパルス幅
Ta,Tcは、一対の脚体19a,19bの揺動する速
度等を考慮して適宜の値に設定される。また、それぞれ
の釦スイッチ43a,43bのオン操作時間に応じて正
パルスのパルス幅を設定すると共に、押し釦スイッチ4
3a,43bのオフ操作時間に応じて負パルスのパルス
幅を設定するように構成しても良い。
3a,43bの操作速度を早くすると、図8に示す時間
Tb,Tdが短くなる。このため、パルス信号a,bの
パルス周期が押し釦スイッチ43a,43bの操作速度
に応じて短く設定される。この結果、一対の脚体19
a,19bの揺動速度が早くなり、玩具本体3の走行速
度を早くすることができる。尚、図8に示したパルス幅
Ta,Tcは、一対の脚体19a,19bの揺動する速
度等を考慮して適宜の値に設定される。また、それぞれ
の釦スイッチ43a,43bのオン操作時間に応じて正
パルスのパルス幅を設定すると共に、押し釦スイッチ4
3a,43bのオフ操作時間に応じて負パルスのパルス
幅を設定するように構成しても良い。
【0014】次に、一方の押し釦スイッチのみを操作し
た場合の動作を説明する。押し釦スイッチ43aのみを
操作すると、進行方向右側に位置する脚体19bへのパ
ルス信号の供給を中断し、進行方向左側に位置する脚体
19aのみにパルス信号を供給する。この結果、脚体1
9aだけが揺動することになり、玩具本体3を右旋回さ
せることができる。また、押し釦スイッチ43bのみを
操作すると、進行方向左側に位置する脚体19aへのパ
ルス信号の供給を中断し、進行方向右側に位置する脚体
19bのみにパルス信号を供給する。この結果、脚体1
9bだけが揺動することになり、玩具本体3を左旋回さ
せることができる。
た場合の動作を説明する。押し釦スイッチ43aのみを
操作すると、進行方向右側に位置する脚体19bへのパ
ルス信号の供給を中断し、進行方向左側に位置する脚体
19aのみにパルス信号を供給する。この結果、脚体1
9aだけが揺動することになり、玩具本体3を右旋回さ
せることができる。また、押し釦スイッチ43bのみを
操作すると、進行方向左側に位置する脚体19aへのパ
ルス信号の供給を中断し、進行方向右側に位置する脚体
19bのみにパルス信号を供給する。この結果、脚体1
9bだけが揺動することになり、玩具本体3を左旋回さ
せることができる。
【0015】次に、図9を参照して一対の押し釦スイッ
チ43a,43bを同時に操作した場合の動作を説明す
る。一対の押し釦スイッチ43a,43bを同時にオン
オフ操作すると、一対のコイル21a,21bへ供給さ
れるパルス信号aと、パルス信号bの双方の位相が一致
する。すなわち、図9(A)に示すようなパルス信号a
がコイル21aへ出力され、図9(B)に示すようなパ
ルス信号bがコイル21bへ出力される。パルス信号a
とパルス信号bは同一のパルス波形であり、一対の脚体
19a,19bを同期して揺動させる。従って、一対の
接地部25a,25bが同時に同一方向へ移動すること
になる。このように、一対の接地部25a,25bが同
時に後方へ移動する際に、玩具本体3をあたかも「うさ
ぎとび」のごとくに、すなわち、兎が跳ねるような態様
で動作させることができる。
チ43a,43bを同時に操作した場合の動作を説明す
る。一対の押し釦スイッチ43a,43bを同時にオン
オフ操作すると、一対のコイル21a,21bへ供給さ
れるパルス信号aと、パルス信号bの双方の位相が一致
する。すなわち、図9(A)に示すようなパルス信号a
がコイル21aへ出力され、図9(B)に示すようなパ
ルス信号bがコイル21bへ出力される。パルス信号a
とパルス信号bは同一のパルス波形であり、一対の脚体
19a,19bを同期して揺動させる。従って、一対の
接地部25a,25bが同時に同一方向へ移動すること
になる。このように、一対の接地部25a,25bが同
時に後方へ移動する際に、玩具本体3をあたかも「うさ
ぎとび」のごとくに、すなわち、兎が跳ねるような態様
で動作させることができる。
【0016】
【考案の効果】以上説明してきたように本考案に係る走
行玩具は、永久磁石の両側にコイルを具備する脚体を揺
動可能に設け、当該コイルへ流れる電流を手動操作によ
り切り替えてこのコイルに発生する磁極と、前記永久磁
石との吸引力及び反発力に応じて一対の脚体を揺動させ
ることにより、玩具本体を前方へ走行させるように構成
したので、構造を簡略化することができ、玩具本体の小
型化を実現することができるという効果を有する。ま
た、コイルへ流れる電流を手動操作によって切り替える
ことができるので、玩具本体の動作態様を遊戯者の意思
で制御することができ、走行動作に面白さを加味するこ
とができるという効果を有する。
行玩具は、永久磁石の両側にコイルを具備する脚体を揺
動可能に設け、当該コイルへ流れる電流を手動操作によ
り切り替えてこのコイルに発生する磁極と、前記永久磁
石との吸引力及び反発力に応じて一対の脚体を揺動させ
ることにより、玩具本体を前方へ走行させるように構成
したので、構造を簡略化することができ、玩具本体の小
型化を実現することができるという効果を有する。ま
た、コイルへ流れる電流を手動操作によって切り替える
ことができるので、玩具本体の動作態様を遊戯者の意思
で制御することができ、走行動作に面白さを加味するこ
とができるという効果を有する。
【図1】本考案に係る走行玩具の外観斜視図である。
【図2】図1に示した玩具本体の頭部を取り外した場合
を示した斜視図である。
を示した斜視図である。
【図3】図1に示した玩具本体の頭部と、一方の脚体を
取り外した場合を示した斜視図である。
取り外した場合を示した斜視図である。
【図4】本考案に係る玩具本体の走行状態を示した斜視
図である。
図である。
【図5】操作盤と、その周辺装置のブロック図である。
【図6】コイル21aが後方RLへ移動し、同時にコイ
ル21bが前方FRへ移動した場合を示した説明図であ
る。
ル21bが前方FRへ移動した場合を示した説明図であ
る。
【図7】コイル21aが前方FLへ移動し、同時にコイ
ル21bが後方RRへ移動した場合を示した説明図であ
る。
ル21bが後方RRへ移動した場合を示した説明図であ
る。
【図8】一対の押し釦スイッチを交互に操作した場合に
出力されるパルス信号の波形図である。
出力されるパルス信号の波形図である。
【図9】一対の押し釦スイッチを同時に操作した場合に
出力されるパルス信号の波形図である。
出力されるパルス信号の波形図である。
1 走行玩具 3 玩具本体 7 操作盤 15 永久磁石 19a,19b 脚体 21a,21b コイル 23a,23b 足体 25a,25b 接地部 27a,27b 前部 43a,43b 押し釦スイッチ 45 切替回路
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする走
行玩具。 (イ)玩具本体と、当該玩具本体に接続される操作盤と
を有すること。 (ロ)前記玩具本体には永久磁石が固定されているこ
と。 (ハ)前記永久磁石より高い位置を支点とし、当該支点
を中心に揺動可能な一対の脚体が永久磁石の両側に設け
られていること。 (ニ)前記一対の脚体には、前記永久磁石と対応する位
置にコイルが設けられていること。 (ホ)前記一対の脚体の下端には、足体が設けられてい
ること。 (ヘ)前記操作盤は、前記各コイルに流れる電流を手動
操作によって切り替える切替手段を有すること。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP635492U JP2513069Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 走行玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP635492U JP2513069Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 走行玩具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558195U JPH0558195U (ja) | 1993-08-03 |
JP2513069Y2 true JP2513069Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=11636038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP635492U Expired - Fee Related JP2513069Y2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 走行玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513069Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP635492U patent/JP2513069Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558195U (ja) | 1993-08-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960402 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |