JP2512749Y2 - クランプ具 - Google Patents

クランプ具

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JP2512749Y2
JP2512749Y2 JP1993041484U JP4148493U JP2512749Y2 JP 2512749 Y2 JP2512749 Y2 JP 2512749Y2 JP 1993041484 U JP1993041484 U JP 1993041484U JP 4148493 U JP4148493 U JP 4148493U JP 2512749 Y2 JP2512749 Y2 JP 2512749Y2
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clamp
clamping pieces
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pulling member
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Inventor
浩孝 青木
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江東産業株式会社
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  • Clamps And Clips (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクランプ具、特に事故車
両における車体陥没箇所の引出し、車体の局部における
捻曲部分の修正、車体の固定等の作業の際に用いるのに
好適なクランプ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車体修理等に用いるためのク
ランプ具としては様々なタイプのものが存在し、例えば
実開昭57−165310号や実公昭51−54362
号に記載されているものがある。また出願人においても
実公平4−51984号や特願平3−222343号に
示すクランプ具の提案を行っている。
【0003】ところで、こうしたクランプ具の形態とし
ては、図7に示すものが一般的であり、クランプ具1は
先端部に相互に近接方向に突出させたクランプ部2を備
えるとともに、基端部においても相互に近接方向に突出
させた係止部3を備えた一対の挾持片4A、4Bを有し
てなる。各挾持片4A、4Bは、クランプ部2同士およ
び係止部3を相互に当接させるように相対させてなり、
相対された挾持片4A、4Bには間隙5が形成される。
一対の挾持片4A、4Bの中央の先端側には貫通孔6が
穿設され、この貫通孔6には両挾持片4A,4Bを連結
するためのボルト・ナット7(連結部材)が挿着され
る。一対の挾持片4A、4B間の間隙5の基端部側に
は、牽引環8(引っ張り部材)が挿通される。
【0004】こうして形成されるクランプ具1は、対向
するクランプ部2間で例えば車体の矯正部分を挾持さ
せ、次いでボルト・ナット7を締付け、牽引環8にチェ
ーンを係着する。チェーンは不図示の牽引装置により引
っ張ることとし、この結果、車体の矯正部分が牽引装置
により引出されることとなる。
【0005】クランプ具1において使用される部品とし
ての挾持片4A、4Bは、相対させた状態において中央
部に間隙が形成され、かつ間隙部分が画成される分、耐
引っ張り荷重を向上させるために必要に応じて肉盛りを
行う関係上、鍛造品のみとされていた。
【0006】
【考察が解決しようとする問題点】しかしながら、こう
した部品を鍛造品で形成すると、製造コストが高くつく
他、設計、荷重計算等に要する手間も大幅にかかるもの
とされた。すなわち、鍛造品は成形のための型部品を製
作したり、設計を行う場合においても肉盛り(リブ等)
部分を付ける等、特殊な強度計算を行わなければなら
ず、製造および設計に要するコストが高くなるものとさ
れていた。特にサイズ、用途に応じて多品種のクランプ
具を製造する場合、こうした製造、設計に要するコスト
のために、従来のクランプ具の価格は高いものとなって
いた。
【0007】本考案はこうした従来の不具合に着目して
なされたものであり、シンプルで成形が容易な構造部品
で構成され、製造が容易なクランプ具を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本考案に係るクランプ具は、相互に近接方向に突
出したクランプ部を、先端に備えた全体平板状からなる
一対の挾持片と、各挾持片のうち、基端部と先端のクラ
ンプ部間の略中央部位置に穿設される貫通孔をそれぞれ
挿通し、対配置される挾持片同士を連結する連結部材
と、各挾持片間において、挾持片に対し交差方向に配設
される平板状とされ、各挾持片の基端部位置に穿設され
る結合孔に対し、それぞれ対する挾持片の内側より係
入される係入部を両側部に突出させ、中央部には牽引装
置に連結可能な連結部を支持させてなる引っ張り部材
と、により構成するようにしたものである。
【0009】
【作用】本考案によれば、相互に近接方向に突出したク
ランプ部を先端部に備えた全体平板状からなる一対の挾
持片と、各挾持片のうち、基端部と先端のクランプ部間
の略中央部位置に穿設される貫通孔をそれぞれ挿通し、
配置される挾持片同士を連結する連結部材と、各挾
持片間において、挾持片に対し交差方向に配設される平
板状とされ、各挾持片の基端部位置に穿設される結合孔
に対し、それぞれ対する挾持片の内側より係入される
係入部を両側部に突出させ、中央部には牽引装置に連結
可能な連結部を支持させてなる引っ張り部材と、により
構成したため、部品としては、例えば挾持片を先端を曲
折してなるL字状の平板金属片を用いることにより形成
することができ、また引っ張り部材においても金属片を
例えば切削加工曲げ加工等の方法を用いて係入部(凸状
部)と連結部(例えば孔)を形成するだけで足りるた
め、シンプルで成形が容易な構造部品で構成され、製造
が容易なクランプ具を提供することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本考察の実施例を図面を参照して説明
する。図1〜図4は本考察の第1実施例に係るクランプ
具である。
【0011】このクランプ具10は、断面L字形状をな
す一対の平板状の挾持片11A、11Bを備える。すな
わち、この挾持片11A、11BはL字形の金属片を加
工して形成されるものであり、先端部に、相互に近接方
向に突出したクランプ部12を有する。
【0012】各挾持片11A、11Bのうち、基端部と
先端のクランプ部12間の略中央部位置は貫通孔13が
それぞれ穿設され、各貫通孔13には連結部材としての
ボルト14が挿通される。このボルト14にはナット1
5が螺着され、この結果、各挾持片11A、11Bはボ
ルト14およびナット15により一体に連結される。
【0013】一方、挾持片11Aの貫通孔13に対する
先端側には、ネジ孔16が穿設されこのネジ孔16には
連結環17が螺着される。各挾持片11A、11Bの貫
通孔13に対する基端部側には、長孔状の形合孔18が
穿設される。この係合孔18には引っ張り部材19が係
合され、該引っ張り部材19はT字片20と牽引環21
とにより構成される(図2参照)。T字片20は、平面
T字状の金属片にて構成され、両側部に係合孔18に挾
持片11A、11Bの内側より係入される係入部22を
備えてなる。また中央部には孔部23が穿設され、この
孔部23は牽引環21の孔部24と対応され、各孔部2
3、24に連結ピン25を挿入することで、T字片20
と牽引環21とが一体に結合される(図2参照)。な
お、連結ピン25の先端部には嵌入溝26が形成され、
該嵌入溝26には止め金具27が嵌合される。
【0014】T字片20のうち、係合孔18には係入す
る各係入部22のうち、牽引作業を行う際係合孔18と
摺接する位置の基端部側はテーパ形状部28とされる。
すなわち、各テーパ形状部28は、引っ張り部材19に
矢印A方向の牽引力を作用させた状態において、各係合
孔18と摺接し、該摺接部分を基準に、相対する先端の
クランプ部12同士に矢印B方向のクランプ力を作用さ
せることができる。
【0015】こうして形成されるクランプ具10を用い
て、例えば車体の歪み部分を矯正する場合、先ず、図4
に示すように車体の矯正箇所をクランプ具10の各クラ
ンプ部12同士で挾持させる。そしてボルト14および
ナット15を締め付け、クランプ具10を車体に固定す
る。この状態において、引っ張り部材19の牽引環21
および連結環17に対して、牽引装置29のチェーン3
0を掛着し、牽引することとする。すると、クランプ部
12間で挾持された歪み部分が矯正されることとなる。
しかも各挾持片11A、11Bの係合孔18に係入され
るT字片20の各係入部22は、基端部においてテーパ
形状部28が備えられるために、引っ張り部材19に矢
印A方向の牽引力を作用させた場合に、テーパ形状部2
8と係合孔18とが摺接し、対向するクランプ部12同
士に矢印B方向(挾圧方向)のクランプ力が作用するこ
ととなる。
【0016】次に、上記第1実施例の作用を説明する。
上記第1実施例にかかるクランプ具10は、主として断
面L字形状をなす一対の挾持片11A、11Bと、連結
部材としてのボルト14およびナット15、引っ張り部
材19としてのT字片20と牽引環21とにより構成さ
れ、このうち、各挾持片11A、11Bの形成はL字形
の金属片に貫通孔13や係合孔18を穿設するだけで足
りる。また引っ張り部材19のT字片20についても一
枚の金属片を切削加工あるいは曲げ加工、ロストワック
ス法、鍛造等の方法を用いて形成される。したがって、
シンプルで成形が容易な構造部品で構成され、製造が容
易なクランプ具を提供することが可能となる。
【0017】なお、上記第1実施例においては、T字片
20にそれぞれテーパ形状部28を備えることとしてい
るが、こうしたテーパ形状部28形成することなく、単
にT字状の金属片を用いることとしてもよい。また、引
っ張り部材19はT字片20と牽引環21とを別体にし
て構成しているが、これらを一体のものとしてもよい。
【0018】図5は本考案の第2実施例に係るクランプ
具31を示す平面図である。図中32A、32Bは挾持
片、33は連結部材としてのボルト・ナット、34は連
結環、35は引っ張り部材である。このクランプ具31
における引っ張り部材35は、先端側の両端部に各挾持
片32A、32Bの係合孔36に係入するための係入部
37を備える。各係入部37の先端部には返し部38が
形成され、また基端部にはテーパ形状部39が形成され
る。
【0019】引っ張り部材35の基端部中央には牽引環
40が穿設され、該牽引環40には長孔状の案内溝41
が連結される。すなわち、この案内溝41は、牽引環4
0に牽引装置のフック41Aを掛着した状態において、
該フック41Aを案内するものであり、クランプ具31
の牽引姿勢を一定に保つためのものである。
【0020】また各挾持片32A、32Bのうち、一方
のクランプ部を長く、他方のクランプ部を短く設定して
いるのは、被クランプ部における形状に対応させるため
である。さらに引っ張り部材35の係入部37の先端の
返し部38は、挾持片32A、32Bから引っ張り部材
35が離脱しないようにするためのものである。このク
ランプ具31においても、各挾持片32A、32BはL
字形の金属片を用いて形成することが可能とされ、また
引っ張り部材35も金属の平板を切削加工したり、曲げ
加工、ロストワックス法、鍛造等の方法を用いて形成す
ることができるため、従来に比べて極めて安価でかつ容
易に、クランプ具の製造を行うことが可能となる。
【0021】図6は図1に示すクランプ具の変形例に係
る。このクランプ具42は各挾持片11A、11Bにそ
れぞれ連結環34を取着してなり、また引っ張り部材1
9はT字片に換えてY字片43を牽引環21に連結して
なる。すなわち、このY字片43は、先端両側部に係合
孔18に係入される係入部44を備えてなる。その他の
構成および作用は、前記第1実施例と同様につき説明を
省略する。
【0022】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、シンプ
ルで成形が容易な構造部品で構成され、製造が容易なク
ランプ具を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るクランプ具を示す斜
視図である。
【図2】クランプ具の分解斜視図である。
【図3】クランプ具の側面図である。
【図4】クランプ具を用いて車体の引っ張り作業を行う
状態を示す斜視図である。
【図5】本考案の第2実施例に係るクランプ具を示す平
面図である。
【図6】図1に示すクランプ具の変形例を示す側面図で
ある。
【図7】従来のクランプ具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,10,31,42 クランプ具 2,12 クランプ部 3 係止部 4A,4B,11A,11B,32A,32B 挾持
片 5 間隙 6,13 貫通孔 7,33 ボルト・ナット 8,21,40 牽引環 14 ボルト 15 ナット 16 ネジ孔 17,34 連結環 18,36 係合孔 19,35 引っ張り部材 20 T字片 22,37,44 係入部 28,39 テーパ形状部 29 牽引装置 30 チェーン 41 案内溝 43 Y字片

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に近接方向に突出したクランプ部を
    先端に備えた全体平板状からなる一対の挾持片と、 各挾持片のうち、基端部と先端のクランプ部間の略中央
    部位置に穿設される貫通孔をそれぞれ挿通し、対配置
    される挾持片同士を連結する連結部材と、 各挾持片間において、挾特片に対し交差方向に配設され
    る平板状とされ、各挾持片の基端部位置に穿設される結
    合孔に対し、それぞれ対する挾持片の内側より係入さ
    れる係入部を両側部に突出させ、中央部には牽引装置に
    連結可能な連結部を支持させてなる引っ張り部材と、 を備えたことを特徴とするクランプ具。
  2. 【請求項2】 引っ張り部材は全体T字状をなし金属片
    である請求項1に記載のクランプ具
  3. 【請求項3】 引っ張り部材のうち、各挾持片の係合孔
    に係入される係入部は、引っ張り部材を引っ張り方向に
    牽引する際、対抗するクランプ部同士が挾圧方向に作用
    するよう係合孔との摺接部位がテーパ形状とされる請求
    項1に記載のクランプ具。
  4. 【請求項4】 引っ張り部材は全体Y字形状をなす金属
    片である請求項1に記載のクランプ具。
JP1993041484U 1993-06-30 1993-06-30 クランプ具 Expired - Lifetime JP2512749Y2 (ja)

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JPH077866U JPH077866U (ja) 1995-02-03
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KR200475145Y1 (ko) * 2013-11-29 2014-11-07 한전케이피에스 주식회사 가스 터빈 탑햇 인양용 회전 결착구조물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6032888Y2 (ja) * 1981-04-06 1985-10-01 達造 山田 クランプ具
JPS6375611U (ja) * 1986-11-06 1988-05-20
JPH0731816Y2 (ja) * 1990-09-11 1995-07-26 石松 窪田 線引き器におけるブラシ体の構造

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JPH077866U (ja) 1995-02-03

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