JP2512496Y2 - リタ―ンロ―ラ - Google Patents
リタ―ンロ―ラInfo
- Publication number
- JP2512496Y2 JP2512496Y2 JP5343692U JP5343692U JP2512496Y2 JP 2512496 Y2 JP2512496 Y2 JP 2512496Y2 JP 5343692 U JP5343692 U JP 5343692U JP 5343692 U JP5343692 U JP 5343692U JP 2512496 Y2 JP2512496 Y2 JP 2512496Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic member
- ceramic
- return roller
- roller
- conveyor belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【0001】
【技術分野】本考案は、ベルトコンベヤにおけるリター
ンローラに係り、特にコンベヤベルトに接する外周面が
円弧状のセラミックス部材の複数にて構成されてなるリ
ターンローラに関するものである。
ンローラに係り、特にコンベヤベルトに接する外周面が
円弧状のセラミックス部材の複数にて構成されてなるリ
ターンローラに関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、コンベヤベルトにて所定の被搬送
物、例えば鉱石等を搬送するようにした搬送装置にあっ
ては、かかる被搬送物が載置されるコンベヤベルト部分
をキャリアローラ装置で支持する一方、被搬送物が載置
されないコンベヤベルト部分を、キャリアローラ装置の
下方に配したリターンローラ装置で支持するようになっ
ている。
物、例えば鉱石等を搬送するようにした搬送装置にあっ
ては、かかる被搬送物が載置されるコンベヤベルト部分
をキャリアローラ装置で支持する一方、被搬送物が載置
されないコンベヤベルト部分を、キャリアローラ装置の
下方に配したリターンローラ装置で支持するようになっ
ている。
【0003】ところで、このような搬送装置のリターン
ローラ装置にあっては、従来、コンベヤベルトを当接、
支持するリターンローラとして、コンベヤベルトとの接
触面積の大きい幅広のものが使用されており、そのた
め、そのような従来装置においては、リターンローラの
重量や回転抵抗が大きく、それらがコンベヤベルトの運
行や耐久性に悪影響を及ぼしていた。
ローラ装置にあっては、従来、コンベヤベルトを当接、
支持するリターンローラとして、コンベヤベルトとの接
触面積の大きい幅広のものが使用されており、そのた
め、そのような従来装置においては、リターンローラの
重量や回転抵抗が大きく、それらがコンベヤベルトの運
行や耐久性に悪影響を及ぼしていた。
【0004】そこで、本願出願人は、先に、特開昭62
−164230号公報において、それらの不具合を解消
し得るものとして、両端部にて軸心回りに回転可能に支
持されたローラ支持部材と、該ローラ支持部材の所定位
置に取り付けられ、該ローラ支持部材と一体的に回転せ
しめられる、コンベヤベルトを支持するための幅の狭い
複数個の樹脂製のリターンローラとを含んで成るリター
ンローラ装置を提案した。
−164230号公報において、それらの不具合を解消
し得るものとして、両端部にて軸心回りに回転可能に支
持されたローラ支持部材と、該ローラ支持部材の所定位
置に取り付けられ、該ローラ支持部材と一体的に回転せ
しめられる、コンベヤベルトを支持するための幅の狭い
複数個の樹脂製のリターンローラとを含んで成るリター
ンローラ装置を提案した。
【0005】しかるに、かかるリターンローラ装置にあ
っては、コンベヤベルトに当接するリターンローラの外
周面が、硬質ウレタンにて形成されているため、コンベ
ヤベルトに付着した粉粒体等の擦過による、該リターン
ローラの外周面の摩耗が著しく、またコンベヤベルト等
から加わる熱により、硬質ウレタン部位が変形や変質を
来す問題があった。
っては、コンベヤベルトに当接するリターンローラの外
周面が、硬質ウレタンにて形成されているため、コンベ
ヤベルトに付着した粉粒体等の擦過による、該リターン
ローラの外周面の摩耗が著しく、またコンベヤベルト等
から加わる熱により、硬質ウレタン部位が変形や変質を
来す問題があった。
【0006】そのため、本願出願人は、かかるリターン
ローラ装置におけるリターンローラに対して、改良を施
し、特開平2−276708号公報にて、複数の円弧状
のセラミックス部材を外周部に沿って円形に配列し、該
セラミックス部材の円弧面を外周面に露呈せしめて、コ
ンベヤベルトを支持するようにしたリターンローラを明
らかにした。このリターンローラにあっては、コンベヤ
ベルトとの当接面が、耐摩耗性や耐熱性に優れたセラミ
ックス部材にて形成されるところから、上記の如き問題
が効果的に解消し得ることとなったのである。
ローラ装置におけるリターンローラに対して、改良を施
し、特開平2−276708号公報にて、複数の円弧状
のセラミックス部材を外周部に沿って円形に配列し、該
セラミックス部材の円弧面を外周面に露呈せしめて、コ
ンベヤベルトを支持するようにしたリターンローラを明
らかにした。このリターンローラにあっては、コンベヤ
ベルトとの当接面が、耐摩耗性や耐熱性に優れたセラミ
ックス部材にて形成されるところから、上記の如き問題
が効果的に解消し得ることとなったのである。
【0007】ところが、本考案者らが、そのような構造
のリターンローラについて、更なる検討を加えたとこ
ろ、実用上、無視出来ない新たな問題が内在しているこ
とが明らかとなった。
のリターンローラについて、更なる検討を加えたとこ
ろ、実用上、無視出来ない新たな問題が内在しているこ
とが明らかとなった。
【0008】すなわち、かかるリターンローラにあって
は、その成形手法として、インサート成形法が採用され
ており、射出成形装置において、目的とするリターンロ
ーラの外形を構成するキャビティ内に、複数のセラミッ
クス部材を係止せしめた保持部材を配置した状態下、所
定の合成樹脂材料を射出せしめることによって、該セラ
ミックス部材とローラ本体とが一体的に形成せしめられ
るのであるが、この場合、先ず、複数のセラミックス部
材を保持部材に係止せしめ、その後かかる保持部材を金
型のキャビティ内へ配置しなければならず、それらの作
業は面倒な手間を要するものであり、それ故製造工程が
煩雑となっていたのである。
は、その成形手法として、インサート成形法が採用され
ており、射出成形装置において、目的とするリターンロ
ーラの外形を構成するキャビティ内に、複数のセラミッ
クス部材を係止せしめた保持部材を配置した状態下、所
定の合成樹脂材料を射出せしめることによって、該セラ
ミックス部材とローラ本体とが一体的に形成せしめられ
るのであるが、この場合、先ず、複数のセラミックス部
材を保持部材に係止せしめ、その後かかる保持部材を金
型のキャビティ内へ配置しなければならず、それらの作
業は面倒な手間を要するものであり、それ故製造工程が
煩雑となっていたのである。
【0009】また、このような問題を解消するために
は、ローラ本体とセラミックス部材とを、それぞれ、別
途に成形した後、各セラミックス部材をローラ本体の外
周面に沿って、接着材等を用いて貼り付けること等が考
えられるが、セラミックス部材が、焼結により、それぞ
れ、異なる収縮量をもって歪んでしまうことから、焼結
後、各セラミックス部材をローラ本体の外周面に即した
形状と成すことが容易でなく、そのため、そのようなセ
ラミックス部材を、ローラ本体の外周面に沿って、所定
の位置にて剥がれることのないように、強固に貼着する
ことは、非常に困難なのである。
は、ローラ本体とセラミックス部材とを、それぞれ、別
途に成形した後、各セラミックス部材をローラ本体の外
周面に沿って、接着材等を用いて貼り付けること等が考
えられるが、セラミックス部材が、焼結により、それぞ
れ、異なる収縮量をもって歪んでしまうことから、焼結
後、各セラミックス部材をローラ本体の外周面に即した
形状と成すことが容易でなく、そのため、そのようなセ
ラミックス部材を、ローラ本体の外周面に沿って、所定
の位置にて剥がれることのないように、強固に貼着する
ことは、非常に困難なのである。
【0010】そして、上記の如きリターンローラにあっ
ては、何れも、セラミックス部材が外周面から突出する
状態で配置せしめられるものであるため、製造時或いは
搬送時に、落下等によってセラミックス部材が破損する
虞があり、また、それが破損してしまった場合、その構
造上、破損したセラミックス部材を取り外し、更にはそ
の部位に、欠陥のないセラミックス部材を取り付けるこ
とを、容易に行なうことが出来ないのである。
ては、何れも、セラミックス部材が外周面から突出する
状態で配置せしめられるものであるため、製造時或いは
搬送時に、落下等によってセラミックス部材が破損する
虞があり、また、それが破損してしまった場合、その構
造上、破損したセラミックス部材を取り外し、更にはそ
の部位に、欠陥のないセラミックス部材を取り付けるこ
とを、容易に行なうことが出来ないのである。
【0011】
【解決課題】ここにおいて、本考案は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、外周面が耐摩耗性や耐熱性に優れた複数のセラミッ
クス部材にて構成されたリターンローラにおいて、良好
な製作性を有し、且つ各セラミックス部材の脱着を容易
に行ない得るリターンローラの特徴ある構造を提供する
ことにある。
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、外周面が耐摩耗性や耐熱性に優れた複数のセラミッ
クス部材にて構成されたリターンローラにおいて、良好
な製作性を有し、且つ各セラミックス部材の脱着を容易
に行ない得るリターンローラの特徴ある構造を提供する
ことにある。
【0012】
【解決手段】そして、本考案は、かかる課題解決のため
に、コンベヤベルトにて所定の被搬送物を搬送するよう
にした搬送装置における該被搬送物の載置されていない
コンベヤベルト部分に接するように、複数の円弧状のセ
ラミックス部材を外周部に沿って円形に配列し、かかる
セラミックス部材の円弧面を外周面に露呈せしめて、前
記コンベヤベルト部分を支持するようにしたリターンロ
ーラにおいて、前記セラミックス部材を収容する、該セ
ラミックス部材に対応した円弧形状を呈する複数のセラ
ミックス部材収容凹所が外周部に延設されてなるローラ
本体を一体的に樹脂にて構成すると共に、前記セラミッ
クス部材に対して、それぞれ厚さ方向に貫通する貫通孔
を設け、該セラミックス部材を前記ローラ本体のセラミ
ックス部材収容凹所内に収容して、該セラミックス部材
の円弧面が該セラミックス部材収容凹所から突出しない
ように配置せしめる一方、かかるセラミックス部材の貫
通孔を挿通した締結部材によって、前記ローラ本体の該
セラミックス部材収容凹所を構成する、対向する両壁部
を各々近接する方向に締め付けることにより、該セラミ
ックス部材を該両壁部にて挟持するようにしたことを特
徴とするリターンローラを、その要旨とするものであ
る。
に、コンベヤベルトにて所定の被搬送物を搬送するよう
にした搬送装置における該被搬送物の載置されていない
コンベヤベルト部分に接するように、複数の円弧状のセ
ラミックス部材を外周部に沿って円形に配列し、かかる
セラミックス部材の円弧面を外周面に露呈せしめて、前
記コンベヤベルト部分を支持するようにしたリターンロ
ーラにおいて、前記セラミックス部材を収容する、該セ
ラミックス部材に対応した円弧形状を呈する複数のセラ
ミックス部材収容凹所が外周部に延設されてなるローラ
本体を一体的に樹脂にて構成すると共に、前記セラミッ
クス部材に対して、それぞれ厚さ方向に貫通する貫通孔
を設け、該セラミックス部材を前記ローラ本体のセラミ
ックス部材収容凹所内に収容して、該セラミックス部材
の円弧面が該セラミックス部材収容凹所から突出しない
ように配置せしめる一方、かかるセラミックス部材の貫
通孔を挿通した締結部材によって、前記ローラ本体の該
セラミックス部材収容凹所を構成する、対向する両壁部
を各々近接する方向に締め付けることにより、該セラミ
ックス部材を該両壁部にて挟持するようにしたことを特
徴とするリターンローラを、その要旨とするものであ
る。
【0013】
【作用・効果】すなわち、このような本考案に従う構造
とされたリターンローラにあっては、ローラ本体が、セ
ラミックス部材とは別途に、一体的に樹脂にて構成され
るものであって、セラミックス部材は、そのようなロー
ラ本体に対して後から組み付けられるものであるため、
複雑な形状のローラ本体の成形において、良好な作業性
が維持されつつ、従来の如きセラミックス部材の金型内
への配置に伴う面倒な手間が、完全に解消され得るので
ある。
とされたリターンローラにあっては、ローラ本体が、セ
ラミックス部材とは別途に、一体的に樹脂にて構成され
るものであって、セラミックス部材は、そのようなロー
ラ本体に対して後から組み付けられるものであるため、
複雑な形状のローラ本体の成形において、良好な作業性
が維持されつつ、従来の如きセラミックス部材の金型内
への配置に伴う面倒な手間が、完全に解消され得るので
ある。
【0014】しかも、かかるリターンローラにおいて
は、セラミックス部材が、ローラ本体の外周部に延設さ
れる、該セラミックス部材に対応した円弧形状を呈する
複数のセラミックス部材収容凹所内に収容され、またそ
れらのセラミックス部材が、その厚さ方向に貫通する貫
通孔に挿通した締結部材によって、セラミックス部材収
容凹所を構成する、対向する両壁部を、互いに近接する
方向に締め付けることにより、該両壁部にて挟持される
ように構成されるものであるため、焼結時の収縮により
歪みが生じたセラミックス部材であっても、セラミック
ス部材収容凹所内に収容せしめるだけで、その所定位置
への配置が、容易に確保され得るのであり、またそのよ
うに配置せしめられたセラミックス部材における、前記
両壁部との当接面の略全面に対して、かかる締結部材の
締付け力が、その厚さ方向への押圧力として作用するこ
ととなり、その結果、各セラミックス部材の歪み量とは
関係なしに、前記両壁部の略全面にて、強固に挟持され
得るのであり、更にはその取り外しが、かかる締結部材
を取り外すだけで、簡単に為され得る特徴を発揮するの
である。
は、セラミックス部材が、ローラ本体の外周部に延設さ
れる、該セラミックス部材に対応した円弧形状を呈する
複数のセラミックス部材収容凹所内に収容され、またそ
れらのセラミックス部材が、その厚さ方向に貫通する貫
通孔に挿通した締結部材によって、セラミックス部材収
容凹所を構成する、対向する両壁部を、互いに近接する
方向に締め付けることにより、該両壁部にて挟持される
ように構成されるものであるため、焼結時の収縮により
歪みが生じたセラミックス部材であっても、セラミック
ス部材収容凹所内に収容せしめるだけで、その所定位置
への配置が、容易に確保され得るのであり、またそのよ
うに配置せしめられたセラミックス部材における、前記
両壁部との当接面の略全面に対して、かかる締結部材の
締付け力が、その厚さ方向への押圧力として作用するこ
ととなり、その結果、各セラミックス部材の歪み量とは
関係なしに、前記両壁部の略全面にて、強固に挟持され
得るのであり、更にはその取り外しが、かかる締結部材
を取り外すだけで、簡単に為され得る特徴を発揮するの
である。
【0015】従って、本考案に係るリターンローラによ
れば、何等面倒な手間を要することなく、また焼結時の
収縮によるセラミックス部材の歪みの影響を受けること
なしに、非常に簡単で、単純な作業にて、セラミックス
部材とローラ本体との良好な一体化が行なわれ得、以て
従来のリターンローラに比して、その製作性が飛躍的に
向上せしめられ得ることとなったのであり、同時に、ロ
ーラ本体に対するセラミックス部材の脱着も、容易に行
ない得ることとなったのである。
れば、何等面倒な手間を要することなく、また焼結時の
収縮によるセラミックス部材の歪みの影響を受けること
なしに、非常に簡単で、単純な作業にて、セラミックス
部材とローラ本体との良好な一体化が行なわれ得、以て
従来のリターンローラに比して、その製作性が飛躍的に
向上せしめられ得ることとなったのであり、同時に、ロ
ーラ本体に対するセラミックス部材の脱着も、容易に行
ない得ることとなったのである。
【0016】また、本考案に従うリターンローラにあっ
ては、セラミックス部材の円弧面がセラミックス部材収
容凹所から突出しないにように配置せしめられることか
ら、該セラミックス部材収容凹所を構成する、対向する
両壁部が、輸送時の落下等に際し、そこに収容、配置さ
れるセラミックス部材に対して緩衝乃至は保護する役割
を果たすこととなり、その結果、製造時や輸送時等にお
いて、リターンローラの外周部に与えられる衝撃によ
り、セラミックス部材に割れ等の破損が生じることが、
未然に防止され得るのである。
ては、セラミックス部材の円弧面がセラミックス部材収
容凹所から突出しないにように配置せしめられることか
ら、該セラミックス部材収容凹所を構成する、対向する
両壁部が、輸送時の落下等に際し、そこに収容、配置さ
れるセラミックス部材に対して緩衝乃至は保護する役割
を果たすこととなり、その結果、製造時や輸送時等にお
いて、リターンローラの外周部に与えられる衝撃によ
り、セラミックス部材に割れ等の破損が生じることが、
未然に防止され得るのである。
【0017】その上、かかるリターンローラにおいて
は、締結部材が、セラミックス部材の貫通孔に挿通せし
められて、セラミックス部材収容凹所を構成する、対向
する両壁部に対して、互いに近接する方向に締付け力を
及ぼすものであるため、かかる締結部材の締付け力は、
セラミックス部材に対して、直接には及ぼされず、前記
両壁部からの押圧力として、前記両壁部との当接面の略
全面において、分散して作用することとなり、その結
果、締結部材の締付け力に伴うセラミックス部材の応力
集中が、効果的に回避され得るのである。
は、締結部材が、セラミックス部材の貫通孔に挿通せし
められて、セラミックス部材収容凹所を構成する、対向
する両壁部に対して、互いに近接する方向に締付け力を
及ぼすものであるため、かかる締結部材の締付け力は、
セラミックス部材に対して、直接には及ぼされず、前記
両壁部からの押圧力として、前記両壁部との当接面の略
全面において、分散して作用することとなり、その結
果、締結部材の締付け力に伴うセラミックス部材の応力
集中が、効果的に回避され得るのである。
【0018】それ故、本考案に係るリターンローラにあ
っては、リターンローラの使用前におけるセラミックス
部材の破損が、有利に防止され得ると共に、該セラミッ
クス部材の耐久力の向上が効果的に図られ得るといった
利点をも有するのである。
っては、リターンローラの使用前におけるセラミックス
部材の破損が、有利に防止され得ると共に、該セラミッ
クス部材の耐久力の向上が効果的に図られ得るといった
利点をも有するのである。
【0019】
【実施例】以下、本考案を更に具体的に明らかにするた
めに、本考案の一実施例を、図面を参照しつつ、詳細に
説明することとする。
めに、本考案の一実施例を、図面を参照しつつ、詳細に
説明することとする。
【0020】先ず、図1及び図2には、本考案の一実施
例に係るリターンローラが、それぞれ示されている。そ
れらの図のうち、図1は、リターンローラの平面図であ
って、その右半分は、正面形態を、また左半分は、背面
形態を、それぞれ示している。また、図2は、図1にお
けるII−II断面図である。
例に係るリターンローラが、それぞれ示されている。そ
れらの図のうち、図1は、リターンローラの平面図であ
って、その右半分は、正面形態を、また左半分は、背面
形態を、それぞれ示している。また、図2は、図1にお
けるII−II断面図である。
【0021】それらの図において、リターンローラ10
は、所定の大きさの内孔12を有する金属スリーブ14
と、その径方向外側に一体的に形成される、ナイロン等
の所定の合成樹脂材料からなるローラ本体16と、該ロ
ーラ本体16の外周部に配置されるセラミックス部材1
7とから構成されている。
は、所定の大きさの内孔12を有する金属スリーブ14
と、その径方向外側に一体的に形成される、ナイロン等
の所定の合成樹脂材料からなるローラ本体16と、該ロ
ーラ本体16の外周部に配置されるセラミックス部材1
7とから構成されている。
【0022】そして、このローラ本体16は、軸方向に
比較的幅の狭い外輪部18と、幅広の内輪部20と、そ
れらを連結する略薄肉の連結部22とからなり、その正
面及び背面の両側には、内輪部20から外輪部18へ、
半径方向に、放射状に延びる複数の正面側補強リブ24
と背面側補強リブ26とが、それぞれ、円周方向に所定
角度ずれた位置において形成されている。
比較的幅の狭い外輪部18と、幅広の内輪部20と、そ
れらを連結する略薄肉の連結部22とからなり、その正
面及び背面の両側には、内輪部20から外輪部18へ、
半径方向に、放射状に延びる複数の正面側補強リブ24
と背面側補強リブ26とが、それぞれ、円周方向に所定
角度ずれた位置において形成されている。
【0023】また、かかるローラ本体16の外輪部18
には、セラミックス部材17を収容するセラミックス部
材収容凹所28が設けられると共に、その背面側の径方
向内側には、周方向に連続して、略厚肉の補強部30
が、所定幅をもって一体的に形成されている。更に、ロ
ーラ本体16の内輪部20には、軸方向中央より正面側
に所定寸法偏倚した位置において、矩形の窓部31,3
1が、それぞれの軸が直交するように、隣合って設けら
れている。
には、セラミックス部材17を収容するセラミックス部
材収容凹所28が設けられると共に、その背面側の径方
向内側には、周方向に連続して、略厚肉の補強部30
が、所定幅をもって一体的に形成されている。更に、ロ
ーラ本体16の内輪部20には、軸方向中央より正面側
に所定寸法偏倚した位置において、矩形の窓部31,3
1が、それぞれの軸が直交するように、隣合って設けら
れている。
【0024】一方、金属スリーブ14には、ローラ本体
16の内輪部20の窓部31,31に対応する位置に、
ネジ孔32,32が、それぞれ、設けられており、ま
た、その外周面における、軸方向中央より背面側に所定
寸法偏倚した位置には、周方向に連続して延びる環状凹
溝34が形成されている。
16の内輪部20の窓部31,31に対応する位置に、
ネジ孔32,32が、それぞれ、設けられており、ま
た、その外周面における、軸方向中央より背面側に所定
寸法偏倚した位置には、周方向に連続して延びる環状凹
溝34が形成されている。
【0025】而して、このような構造のローラ本体16
は、通常、一般に使用される成形装置を用い、該ローラ
本体16の外形を構成するキャビティが形成される金型
内において、その半径方向内側に、金属スリーブ14を
配置せしめた状態下、所定の合成樹脂材料を射出せしめ
ることによって、金属スリーブ14との一体成形品とし
て製作されるものであり、これによって、複雑な形状の
ローラ本体16が、作業性良く得られると共に、かかる
ローラ本体16と金属スリーブ14との一体化が、有利
に行なわれ得ることとなる。また、この一体成形品にお
いては、金属スリーブ14の環状凹溝34内に、ローラ
本体16を構成する合成樹脂材料が充填されて、金属ス
リーブ14のローラ本体16からの離脱が阻止され得る
ようになっており、これにより、それらの一体化が、よ
り強固なものとなっているのである。
は、通常、一般に使用される成形装置を用い、該ローラ
本体16の外形を構成するキャビティが形成される金型
内において、その半径方向内側に、金属スリーブ14を
配置せしめた状態下、所定の合成樹脂材料を射出せしめ
ることによって、金属スリーブ14との一体成形品とし
て製作されるものであり、これによって、複雑な形状の
ローラ本体16が、作業性良く得られると共に、かかる
ローラ本体16と金属スリーブ14との一体化が、有利
に行なわれ得ることとなる。また、この一体成形品にお
いては、金属スリーブ14の環状凹溝34内に、ローラ
本体16を構成する合成樹脂材料が充填されて、金属ス
リーブ14のローラ本体16からの離脱が阻止され得る
ようになっており、これにより、それらの一体化が、よ
り強固なものとなっているのである。
【0026】また、それら金属スリーブ14とローラ本
体16との一体成形品にあっては、従来の如く、該金属
スリーブ14の前記内孔12に対して、図示しない所定
の外筒部材が嵌挿せしめられると共に、前記ネジ孔3
2,32に、図示しない止めネジが螺合されることによ
り、かかる外筒部材上の所定位置に固定されるようにな
っているのである。
体16との一体成形品にあっては、従来の如く、該金属
スリーブ14の前記内孔12に対して、図示しない所定
の外筒部材が嵌挿せしめられると共に、前記ネジ孔3
2,32に、図示しない止めネジが螺合されることによ
り、かかる外筒部材上の所定位置に固定されるようにな
っているのである。
【0027】一方、該ローラ本体16の前記セラミック
ス部材収容凹所28内には、円弧面が外周面に露呈せし
められると共に、該セラミックス部材収容凹所28から
突出しないように、所定深さ凹陥した状態で、前記セラ
ミックス部材17が、それぞれ、収容、配置されてい
る。
ス部材収容凹所28内には、円弧面が外周面に露呈せし
められると共に、該セラミックス部材収容凹所28から
突出しないように、所定深さ凹陥した状態で、前記セラ
ミックス部材17が、それぞれ、収容、配置されてい
る。
【0028】そうして、かかるリターンローラ10にあ
っては、外周部に沿って円形に配列された複数のセラミ
ックス部材17によって、搬送装置の被搬送物の載置さ
れていないコンベヤベルト部分を支持するようになって
いるのである。なお、リターンローラ10を回転せしめ
るリターンローラ装置に関しては、先に提案の装置を含
む従来から公知のものが、何れも使用され得る。
っては、外周部に沿って円形に配列された複数のセラミ
ックス部材17によって、搬送装置の被搬送物の載置さ
れていないコンベヤベルト部分を支持するようになって
いるのである。なお、リターンローラ10を回転せしめ
るリターンローラ装置に関しては、先に提案の装置を含
む従来から公知のものが、何れも使用され得る。
【0029】ところで、図3に示されるように、かかる
セラミックス部材17は、所定の厚みを有する板状乃至
はブロック状のもので、長手方向に円弧状を呈する形状
を有しており、その外周縁部が、全周に亘って所定寸法
だけ切削されて、面取りが施され、また、その略中央部
には、所定の径を有した厚さ方向に貫通する貫通孔38
が一つ設けられている。なお、かかるセラミックス部材
17は、アルミナ、ジルコニア、ムライト、コージェラ
イト、窒化ケイ素等の耐摩耗性の良好なセラミックス材
料からなり、その中でも、特に、安価なアルミナが好適
に使用されることとなる。
セラミックス部材17は、所定の厚みを有する板状乃至
はブロック状のもので、長手方向に円弧状を呈する形状
を有しており、その外周縁部が、全周に亘って所定寸法
だけ切削されて、面取りが施され、また、その略中央部
には、所定の径を有した厚さ方向に貫通する貫通孔38
が一つ設けられている。なお、かかるセラミックス部材
17は、アルミナ、ジルコニア、ムライト、コージェラ
イト、窒化ケイ素等の耐摩耗性の良好なセラミックス材
料からなり、その中でも、特に、安価なアルミナが好適
に使用されることとなる。
【0030】また、図2及び図4に示されるように、ロ
ーラ本体16の外輪部18には、その半径方向外方に開
口して、断面略コ字形状を成し、周方向に連続して延び
る凹溝が設けられている。そして、この凹溝は、セラミ
ックス部材17の厚みと略同じだけの距離を隔てて相対
向し、該セラミックス部材17の幅よりも所定量だけ長
くされた正面側壁部40及び背面側壁部42とから構成
されると共に、セラミックス部材17の周方向長さと略
同じだけの間隔をもって、複数の仕切り壁36により画
成されているのである。即ち、これにより、本実施例に
あっては、正面側壁部40及び背面側壁部42とから構
成されて、セラミックス部材17を収容する、該セラミ
ックス部材17に対応した円弧形状を呈するセラミック
ス部材収容凹所28が、ローラ本体16の外周部に、一
体的に、複数延設されているのである。
ーラ本体16の外輪部18には、その半径方向外方に開
口して、断面略コ字形状を成し、周方向に連続して延び
る凹溝が設けられている。そして、この凹溝は、セラミ
ックス部材17の厚みと略同じだけの距離を隔てて相対
向し、該セラミックス部材17の幅よりも所定量だけ長
くされた正面側壁部40及び背面側壁部42とから構成
されると共に、セラミックス部材17の周方向長さと略
同じだけの間隔をもって、複数の仕切り壁36により画
成されているのである。即ち、これにより、本実施例に
あっては、正面側壁部40及び背面側壁部42とから構
成されて、セラミックス部材17を収容する、該セラミ
ックス部材17に対応した円弧形状を呈するセラミック
ス部材収容凹所28が、ローラ本体16の外周部に、一
体的に、複数延設されているのである。
【0031】そして、各セラミックス部材収容凹所28
を、それぞれ構成する、正面側壁部40の略中央部と、
背面側壁部42の前記補強部30が設けられた略中央部
とには、それらを貫通する案内孔44,44が、各々同
軸的に穿設される一方、かかるセラミックス部材収容凹
所28内には、セラミックス部材17が、それら案内孔
44,44と、それよりも大径のセラミックス部材17
の前記貫通孔38とが同軸的に位置して、ローラ本体1
6の正面側から背面側に貫通する透孔が形成されるよう
に、それぞれ、その円弧面を露呈して収容されているの
である。
を、それぞれ構成する、正面側壁部40の略中央部と、
背面側壁部42の前記補強部30が設けられた略中央部
とには、それらを貫通する案内孔44,44が、各々同
軸的に穿設される一方、かかるセラミックス部材収容凹
所28内には、セラミックス部材17が、それら案内孔
44,44と、それよりも大径のセラミックス部材17
の前記貫通孔38とが同軸的に位置して、ローラ本体1
6の正面側から背面側に貫通する透孔が形成されるよう
に、それぞれ、その円弧面を露呈して収容されているの
である。
【0032】また、特に、本実施例に係るリターンロー
ラ10においては、前記したように、セラミックス部材
収容凹所28を構成する両壁部(40,42)が、セラ
ミックス部材17の幅よりも長くされているため、セラ
ミックス部材収容凹所28内に収容されたセラミックス
部材17は、その円弧面が、該セラミックス部材収容凹
所28内に埋没するように配置されており、換言すれ
ば、セラミックス部材収容凹所28を構成する正面側壁
部40及び背面側壁部42の両壁部が、円弧面よりも突
出するように、セラミックス部材17が配置されている
のである。そして、それによって、かかるリターンロー
ラ10にあっては、それら両壁部(40,42)が、セ
ラミックス部材17の保護壁としての役割を果し、落下
等による衝撃に対して、セラミックス部材17を保護し
得、以てセラミックス部材17の割れ等の破損が未然に
防止され得るようになっているのである。なお、このよ
うな両壁部(40,42)の突出部分は、リターンロー
ラ10の搬送装置への設置後の使用により、短期間で摩
耗してしまい、その後セラミックス部材17の円弧面に
おいて、コンベヤベルトが支持されるようになるため、
かくの如き構造においても、リターンローラ10の耐摩
耗性等の利点を損なうことはない。
ラ10においては、前記したように、セラミックス部材
収容凹所28を構成する両壁部(40,42)が、セラ
ミックス部材17の幅よりも長くされているため、セラ
ミックス部材収容凹所28内に収容されたセラミックス
部材17は、その円弧面が、該セラミックス部材収容凹
所28内に埋没するように配置されており、換言すれ
ば、セラミックス部材収容凹所28を構成する正面側壁
部40及び背面側壁部42の両壁部が、円弧面よりも突
出するように、セラミックス部材17が配置されている
のである。そして、それによって、かかるリターンロー
ラ10にあっては、それら両壁部(40,42)が、セ
ラミックス部材17の保護壁としての役割を果し、落下
等による衝撃に対して、セラミックス部材17を保護し
得、以てセラミックス部材17の割れ等の破損が未然に
防止され得るようになっているのである。なお、このよ
うな両壁部(40,42)の突出部分は、リターンロー
ラ10の搬送装置への設置後の使用により、短期間で摩
耗してしまい、その後セラミックス部材17の円弧面に
おいて、コンベヤベルトが支持されるようになるため、
かくの如き構造においても、リターンローラ10の耐摩
耗性等の利点を損なうことはない。
【0033】かくして、各セラミックス部材収容凹所2
8内に収容、配置せしめられるセラミックス部材17
は、木ネジ状の取付ネジ46により、それぞれ、ローラ
本体16の外周部に沿って、円形に配列して取り付けら
れているのである。なお、この取付ネジ46は、各セラ
ミックス部材収容凹所28を構成する正面側壁部40及
び背面側壁部42の前記案内孔44,44の内径よりも
僅かに大きく、且つセラミックス部材17の前記貫通孔
38の内径よりは弱冠小さい外径と、該正面側壁部40
から、該背面側壁部42に設けられた前記補強部30に
まで達する長さとをもった脚部を有して成るものであ
り、これによって、前記貫通孔38を挿通しつつ、正面
側壁部40及び背面側壁部42の案内孔44,44に対
して、それぞれ、ネジ込まれるようになっているのであ
る。
8内に収容、配置せしめられるセラミックス部材17
は、木ネジ状の取付ネジ46により、それぞれ、ローラ
本体16の外周部に沿って、円形に配列して取り付けら
れているのである。なお、この取付ネジ46は、各セラ
ミックス部材収容凹所28を構成する正面側壁部40及
び背面側壁部42の前記案内孔44,44の内径よりも
僅かに大きく、且つセラミックス部材17の前記貫通孔
38の内径よりは弱冠小さい外径と、該正面側壁部40
から、該背面側壁部42に設けられた前記補強部30に
まで達する長さとをもった脚部を有して成るものであ
り、これによって、前記貫通孔38を挿通しつつ、正面
側壁部40及び背面側壁部42の案内孔44,44に対
して、それぞれ、ネジ込まれるようになっているのであ
る。
【0034】すなわち、リターンローラ10にあって
は、かかる取付ネジ46がネジ込まれることにより、正
面側壁部40及び背面側壁部42が、それぞれ、対向方
向に近接せしめられるのであり、またそれに伴って、そ
れら両壁部(40,42)間に位置するセラミックス部
材17が、該両壁部(40,42)の略全面から押圧力
が及ぼされることとなり、その結果、セラミックス部材
17が、正面側壁部40及び背面側壁部42にて、強固
に挟持されるようになっているのである。そして、その
ようにネジ込まれた取付ネジ46を取り外すことによっ
て、セラミックス部材17が、該両壁部(40,42)
からの押圧力から開放されて、セラミックス部材収容凹
所28からの取り外しが、容易に行なわれるようになっ
ているのである。
は、かかる取付ネジ46がネジ込まれることにより、正
面側壁部40及び背面側壁部42が、それぞれ、対向方
向に近接せしめられるのであり、またそれに伴って、そ
れら両壁部(40,42)間に位置するセラミックス部
材17が、該両壁部(40,42)の略全面から押圧力
が及ぼされることとなり、その結果、セラミックス部材
17が、正面側壁部40及び背面側壁部42にて、強固
に挟持されるようになっているのである。そして、その
ようにネジ込まれた取付ネジ46を取り外すことによっ
て、セラミックス部材17が、該両壁部(40,42)
からの押圧力から開放されて、セラミックス部材収容凹
所28からの取り外しが、容易に行なわれるようになっ
ているのである。
【0035】従って、このような構造のリターンローラ
10にあっては、耐摩耗性及び耐熱性に優れたセラミッ
クス部材17が、ローラ本体16に対して、単に、セラ
ミックス部材収容凹所28内に収容せしめられて、取付
ネジ46にて取り付けられてなるものであるところか
ら、焼結により収縮変形せしめられたセラミックス部材
17であっても、リターンローラの外周部の所定位置へ
の配置が確保され、またその取付け作業が、何等面倒な
手間を要することなく、極めて容易に行なわれ得て、そ
の製作性の向上が、有利に図られ得るのである。
10にあっては、耐摩耗性及び耐熱性に優れたセラミッ
クス部材17が、ローラ本体16に対して、単に、セラ
ミックス部材収容凹所28内に収容せしめられて、取付
ネジ46にて取り付けられてなるものであるところか
ら、焼結により収縮変形せしめられたセラミックス部材
17であっても、リターンローラの外周部の所定位置へ
の配置が確保され、またその取付け作業が、何等面倒な
手間を要することなく、極めて容易に行なわれ得て、そ
の製作性の向上が、有利に図られ得るのである。
【0036】さらに、かかるリターンローラ10にあっ
ては、取付ネジ46を取り外すだけで、セラミックス部
材17が、セラミックス部材収容凹所28から、簡単に
取り外し得るため、セラミックス部材17の脱着が、容
易に行ない得るのである。
ては、取付ネジ46を取り外すだけで、セラミックス部
材17が、セラミックス部材収容凹所28から、簡単に
取り外し得るため、セラミックス部材17の脱着が、容
易に行ない得るのである。
【0037】さらにまた、かかるリターンローラ10に
おいては、取付ネジ46の締付け力が、セラミックス部
材収容凹所28を構成する両壁部(40,42)の略全
面からの押圧力として、セラミックス部材17に及ぼさ
れることから、取付ネジ46の締付け力に対するセラミ
ックス部材17の応力集中が、効果的に回避され得るの
であり、また前記した該両壁部(40,42)のセラミ
ックス部材17の保護機能と相俟って、それらセラミッ
クス部材17の耐久力が高められ得る利点を有している
のである。
おいては、取付ネジ46の締付け力が、セラミックス部
材収容凹所28を構成する両壁部(40,42)の略全
面からの押圧力として、セラミックス部材17に及ぼさ
れることから、取付ネジ46の締付け力に対するセラミ
ックス部材17の応力集中が、効果的に回避され得るの
であり、また前記した該両壁部(40,42)のセラミ
ックス部材17の保護機能と相俟って、それらセラミッ
クス部材17の耐久力が高められ得る利点を有している
のである。
【0038】加えて、本実施例にあっては、かかる取付
ネジ46が、各セラミックス部材17の略中央部に、1
本だけ挿通せしめられるものであるため、各セラミック
ス部材17をセラミックス部材収容凹所28内に収容す
るに際して、その収容位置を、取付ネジ46を軸とした
軸心回りに調整することによって、セラミックス部材1
7の円弧面が、セラミックス部材収容凹所28から突出
しないよう、良好に配置することが出来る利点をも、有
するのである。
ネジ46が、各セラミックス部材17の略中央部に、1
本だけ挿通せしめられるものであるため、各セラミック
ス部材17をセラミックス部材収容凹所28内に収容す
るに際して、その収容位置を、取付ネジ46を軸とした
軸心回りに調整することによって、セラミックス部材1
7の円弧面が、セラミックス部材収容凹所28から突出
しないよう、良好に配置することが出来る利点をも、有
するのである。
【0039】以上、本考案の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本考案は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
たが、これは文字通りの例示であって、本考案は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0040】例えば、前記実施例では、8個の円弧状の
セラミックス部材17が、リターンローラ10の外周部
に沿って円形に配列されていたが、かかるセラミックス
部材17の個数は、これに限定されるものではなく、リ
ターンローラ10の大きさ等によって、適宜に決定され
得るものである。
セラミックス部材17が、リターンローラ10の外周部
に沿って円形に配列されていたが、かかるセラミックス
部材17の個数は、これに限定されるものではなく、リ
ターンローラ10の大きさ等によって、適宜に決定され
得るものである。
【0041】また、前記実施例では、セラミックス部材
17をセラミックス部材収容凹所28内に固定する締結
部材として、木ネジ状の取付ネジ46が使用されていた
が、その他にボルトやリベット等を用いても何等差し支
えない。
17をセラミックス部材収容凹所28内に固定する締結
部材として、木ネジ状の取付ネジ46が使用されていた
が、その他にボルトやリベット等を用いても何等差し支
えない。
【0042】さらに、前記実施例では、セラミックス部
材17の略中央部に貫通孔38を一つ設け、そこに取付
ネジ46が一本挿通されていたが、それらの数を増して
も良く、またそうすることによって、かかるセラミック
ス部材17が、ローラ本体16に対して、より強固に挟
持されることとなる。
材17の略中央部に貫通孔38を一つ設け、そこに取付
ネジ46が一本挿通されていたが、それらの数を増して
も良く、またそうすることによって、かかるセラミック
ス部材17が、ローラ本体16に対して、より強固に挟
持されることとなる。
【0043】その他、一々列挙しないが、本考案は、当
業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本考案の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本考案の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【図1】本考案に従うリターンローラの一例を示すもの
であって、右半分は、その正面形態を、また左半分は、
その背面形態を、それぞれ示す平面説明図である。
であって、右半分は、その正面形態を、また左半分は、
その背面形態を、それぞれ示す平面説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示された本考案に従うリターンローラに
用いられるセラミックス部材の一例を示す平面図であ
る。
用いられるセラミックス部材の一例を示す平面図であ
る。
【図4】図1に示された本考案に従うリターンローラの
一例の右側面図である。
一例の右側面図である。
【符号の説明】 10 リターンローラ 14 金属スリーブ 16 ローラ本体 17 セラミックス部材 28 セラミックス部材収容凹所 38 貫通孔 40 正面側壁部 42 背面側壁部 46 取付ネジ
Claims (1)
- 【請求項1】 コンベヤベルトにて所定の被搬送物を搬
送するようにした搬送装置における該被搬送物の載置さ
れていないコンベヤベルト部分に接するように、複数の
円弧状のセラミックス部材を外周部に沿って円形に配列
し、かかるセラミックス部材の円弧面を外周面に露呈せ
しめて、前記コンベヤベルト部分を支持するようにした
リターンローラにして、 前記セラミックス部材を収容する、該セラミックス部材
に対応した円弧形状を呈する複数のセラミックス部材収
容凹所が外周部に延設されてなるローラ本体を一体的に
樹脂にて構成すると共に、前記セラミックス部材に対し
て、それぞれ厚さ方向に貫通する貫通孔を設け、該セラ
ミックス部材を前記ローラ本体のセラミックス部材収容
凹所内に収容して、該セラミックス部材の円弧面が該セ
ラミックス部材収容凹所から突出しないように配置せし
める一方、かかるセラミックス部材の貫通孔を挿通した
締結部材によって、前記ローラ本体の該セラミックス部
材収容凹所を構成する、対向する両壁部を各々近接する
方向に締め付けることにより、該セラミックス部材を該
両壁部にて挟持するようにしたことを特徴とするリター
ンローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5343692U JP2512496Y2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | リタ―ンロ―ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5343692U JP2512496Y2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | リタ―ンロ―ラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068328U JPH068328U (ja) | 1994-02-01 |
JP2512496Y2 true JP2512496Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=12942799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5343692U Expired - Lifetime JP2512496Y2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | リタ―ンロ―ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512496Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101010277B1 (ko) * | 2008-08-26 | 2011-01-24 | 박해신 | 회전 롤러 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP5343692U patent/JP2512496Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068328U (ja) | 1994-02-01 |
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Legal Events
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