JP2512116B2 - ガス遮断装置 - Google Patents

ガス遮断装置

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JP2512116B2
JP2512116B2 JP63302946A JP30294688A JP2512116B2 JP 2512116 B2 JP2512116 B2 JP 2512116B2 JP 63302946 A JP63302946 A JP 63302946A JP 30294688 A JP30294688 A JP 30294688A JP 2512116 B2 JP2512116 B2 JP 2512116B2
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三男 難波
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High Pressure Gas Safety Institute of Japan
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、異常時にガス通路を自動的に遮断し、都市
ガス・プロパンガス等による爆発事故・中毒事故等の発
生を未然に防止するガス遮断装置に関する。
従来の技術 従来のこの種のガス遮断装置は、第13図に示すよう
に、ガス供給ライン中に設けられたガスメータの通過ガ
ス量に応じて信号を発する流量測定手段1と、前記流量
測定手段から送られる流量信号でガスメータ通過ガス量
の変化流量を演算する変化流量演算部2と、前記変化流
量が予め複数に分割して得たガス流量区分のいずれに属
するかを判定する区分判定部3と、前記区分判定部によ
り判定した区分に対応して予め継続して使用可能な許容
時間を記憶する初期条件記憶部4と、前記変化流量演算
部で演算した変化流量のガスが流れ始めてからの継続使
用時間と継続使用許容時間とを比較し前者が後者を上回
ったときに遮断信号を出力する適正使用条件判定部5
と、所定期間をカウントする計時部6と、前記計時部に
起動信号を出力する起動信号印加手段7と、前記計時部
作動中のガス流量区分の継続使用時間を記憶すると共に
前記記憶された継続使用時間に基づいて演算を実施する
使用状態記憶演算部8と、前記使用状態記憶演算部の出
力と前記初期条件とを比較し所定値を新しい適正使用条
件として設定変更する適正使用条件設定変更部9と、前
記適正使用条件判定部からの遮断信号に応じてガス通路
を遮断する遮断手段10とから構成されていた。
ここで適正使用条件とは、ある燃焼範囲のガス器具が
連続して使われる時間の統計データから各燃焼範囲毎に
設定された連続して使用出来る時間で、区分判定部から
のデータが前記時間条件を超過したとき遮断手段に作動
信号を送り、ガス通路を遮断することによって、ガス器
具の消し忘れ等のときも安全を確保するものである。
上記した構成によって、計時部に起動信号が印加され
ると所定期間のカウントが開始され、と同時に使用状態
記憶演算部の作動により前記期間中の予め設定されてい
る各ガス流量区分毎の継続使用時間が計測される。前記
計時部がタイムアウトした時点で、観測された継続使用
時間データに基づいて使用状態記憶演算部で使用条件を
演算する。例えば、記憶された各最大値に所定値(安全
係数)を乗じて適正使用条件設定変更部での初期条件と
の比較に用い、より小さい方を適正使用条件として再設
定するのである。
上記の演算値と初期値とを比較した結果から、新たに
設定された適正継続使用時間条件を第14図に示す。本図
の横軸はガス流量、縦軸は適正使用条件である継続使用
時間を表し、破線(L1)が初期条件で、実線(L2)が新
たに設定された適正使用条件である。図に示す横軸の
1、2、3、4、5はガス流量区分を示し、各ガス流量
区分毎に継続使用時間の許容値が決っている。区分1、
2、4では、前記使用状態記憶演算部にて観測・演算さ
れた結果が適正使用時間条件として設定されている。す
なわち、初期条件よりも演算結果の方が小さかったの
で、後者が選択されたのである。
上記のように、タイマー期間中に、各区分の実測値が
更新されていき、タイマー終了と同時に各最終データが
使用状態記憶演算部にて所定値倍され、適正使用条件設
定変更部にて初期条件と比較されて、継続使用時間の遮
断条件を新たに設定するのである。以降、適正使用条件
判定部では前述の新しい設定条件と区分判定部からの信
号を比較して、各流量区分の条件を逸脱した場合には異
常と判断して遮断手段を作動させるのである。(例え
ば、特開昭63−108118号公報) 発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、各ガス流量区分
毎に通常のガス器具使用を想定して予め設定されている
初期条件内で使用されるガス器具に関して、実際のガス
流量観測の結果を基に適正使用条件が再設定されるが、
特定のガス器具、例えば、貯湯式給湯機に対しては、前
記初期条件内では適正使用条件を設定出来なかった。す
なわち、1万キロカロリー程度の貯湯式給湯機は全貯湯
量を所定の湯温に沸きあげるまでに数時間を要する場合
もあり、通常の1万キロカロリー程度のガス風呂釜やガ
ス瞬間式給湯機等の連続使用時間が数十分以内であるの
に対して、非常に長時間である。また、特定の目的、例
えば、営業用にガスコンロを連続使用する場合などには
一般家庭用に設定された初期条件は適用出来なかった。
このように、特定器具や特定使用に対しては、その適正
使用条件を設定出来ないという課題を有していた。
本発明はかかる従来の課題を解消するもので、特に通
常のガス器具使用に対する初期条件を定めず、所定の期
間内で測定されたデータを基に適正使用条件を設定する
ガス遮断装置を提供することを第1の目的とする。
第2の目的は継続使用時間での遮断条件を設定するに
あたって、所定のガス流量区分に限定せず計測されたガ
ス流量に所定の許容幅を持たせたガス遮断装置を提供す
ることにある。
また第3の目的は上記の許容幅が重なった部分に対
し、適正使用条件の小さい方を大きい方に補正するガス
遮断装置を提供することにある。
さらに第4の目的は特定器具に対してだけ適正使用条
件を定めるのではなく、通常のガス器具に対して設定さ
れている初期条件も加味して適正使用条件を設定するガ
ス遮断装置を提供することにある。
そして第5の目的はガス遮断装置端末側だけで遮断す
るのではなく、通信制御部により外部の通信装置と交信
し外部からの通信内容によって遮断する機能を有するガ
ス遮断装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 そして第1の目的を達成するために、本発明はガス供
給ライン中に設けらされたガスメータの通過ガス量に応
じて信号を発する流量測定手段と、前記流量測定手段か
らの信号でガスメータ通過ガス量の変化流量を演算する
変化流量演算部と、前記変化流量演算部からの信号でガ
ス使用状態を計測する使用状態計測部と、所定期間をカ
ウントする計時部と、前記計時部を起動する起動信号印
加手段と、前記計時部作動中のガス使用状態を記憶する
と共に前記記憶されたガス使用状態に基づいて演算を実
施する使用状態記憶演算部と、前記計時部の作動終了時
に前記使用状態記憶演算部の出力から適正使用条件を設
定する適正使用条件設定変更部と、前記計時部の作動終
了以降に前記使用状態計測部の信号が適正使用条件を逸
脱すると遮断信号を出力する適正使用条件判定部と、前
記適正使用条件判定部からの遮断信号に応じてガス通路
を遮断する遮断手段とを備えるものである。
第2の目的を達成するために、本発明は変化流量演算
部にて観測されたガス流量と、前記ガス流量が流れ始め
てから流れ終わるまでの継続して使用された時間を使用
状態計測部にて計測し、前記使用状態記憶演算部、及
び、適正使用条件判定部に信号を出力し、使用状態記憶
演算部では、前記観測されたガス流量に正負の所定許容
誤差範囲を設けると共に、前記計測された継続使用時間
データを適正使用条件設定変更部に出力する構成を有す
るものである。
また第3の目的を達成するために、本発明は複数の観
測されたガス流量にそれぞれ設けられた正負の所定許容
誤差範囲が重なったとき、前記重複部分に対して継続使
用時間データから設定される適正使用条件の小さい方を
大きい方に適合すべく補正する適正使用条件補正部を備
えるものである。
さらに第4の目的を達成するために、本発明は適正使
用条件の初期値を設定する初期条件設定部を有し、適正
使用条件設定変更部では使用状態記憶演算部からの演算
結果データと前記初期条件設定部の設定値とを比較し、
大きい方を適正使用条件として再設定するものである。
そして第5の目的を達成するために、本発明は適正使
用条件判定部からの信号を基に遮断に至る前の所定タイ
ミングで予告信号を出力する使用条件を演算設定し使用
状態計測部の信号が前記予告信号出力使用条件を逸脱す
ると予告信号を出力する遮断予告信号発生部と、前記適
正使用条件判定部と前記遮断予告信号発生部と適正使用
条件設定変更部からの信号に応じて外部と情報通信を行
う通信制御部とを有し、遮断手段は前記適正使用条件判
定部からの遮断信号出力か、あるいは、外部からの指示
による前記通信制御部からの遮断信号出力で作動するも
のである。
作用 本発明のガス遮断装置は、上記の構成により、特に通
常のガス器具使用に対する初期条件を定めず、所定の期
間内で観測されたデータを基に適正使用条件を設定する
ものである。
また、継続使用時間での遮断条件を設定するにあたっ
て、所定のガス流量区分に限定せず計測されたガス流量
に所定の許容幅を持たせるものである。
さらに、上記の許容幅が重なったとき、小流量域の適
正使用条件を大流量域の適正使用条件に補正する。
そして、特定器具に対してだけ適正使用条件を定める
のではなく、通常のガス器具に対して設定されている初
期条件も加味して適正使用条件を設定する。
その上、通信制御部により外部の通信装置と交信し外
部からの通信内容によって遮断するものである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図において、第13図と同一番号のものは同一機能
を有する構成要素である。11は、変化流量演算部2から
の信号でガス使用状態を計測する使用状態計測部であ
り、ガス流量に応じた区分化はされていない。12は使用
状態記憶演算部8の出力から適正使用条件を設定する適
正使用条件設定変更部であり、計時部の作動終了時に観
測された所定のガス流量が連続して流れた時間に所定係
数を乗じて使用時間の適正使用条件として設定する。さ
らに、所定許容誤差範囲を前記設定された適正使用条件
に該当するガス流量に適用し、ガス流量範囲に所定の幅
を持たせる。そして、適正使用条件判定部5は、計時部
6の作動終了以降に前記使用状態計測部11の信号が適正
使用条件を逸脱すると始めて遮断信号を出力する。
この機能の動作状態を第2図、第3図で説明する。
第2図で横軸は経過時間、縦軸はガス流量を示し、時
刻t1にてガス流量Q1の発生が観測されると、使用状態計
測部11ではQ1の連続使用時間の計測を開始する。次に、
時刻t2ではガス流量Q2が付加されており、使用状態計測
部11ではQ2が付加されており、使用状態計測部11ではQ2
の連続使用時間も計測が開始される。すなわち、時刻t2
から時刻t3までの間は連続使用時間計測が併行して実施
される。図から分かるように、時刻t3でガス流量Q2が消
え、時刻t4でガス流量Q1も観測されなくなっている。す
なわち、ガス流量Q1の連続使用時間はt1からt4まで、Q2
の連続使用時間はt2からt3までである。
第3図は、前記第2図で求めた連続使用時間データか
ら遮断条件を求めた結果を表示している。横軸はガス流
量、縦軸は遮断条件である適正使用条件、ここでは、継
続使用時間を表している。前記それぞれの連続使用時間
データには、所定の係数、すなわち、安全係数が乗じら
れ、ガス流量Q1に対するものはT1、ガス流量Q2に対する
ものはT2が演算結果として算出されている。同図では、
観測されたそれぞれのガス流量Q1、Q2に対してそれぞれ
正負の所定許容誤差範囲H1、H2が%指示で表現されてい
る。前記許容誤差範囲内では、適正使用条件である継続
使用時間は同値である。ここで、許容誤差範囲を求めた
のは、ガス圧変動等に対してガス流量がばらついても適
正使用条件を適正可能とするためである。すなわち、他
のガス器具が使用されたときガス圧調整器の特性によっ
ては、数パーセント程度圧力変動の発生することがある
ので、この変動によって連続して使用されているガス器
具の観測されているガス流量が数パーセント変化するこ
とがあっても、同一ガス流量範囲とみなすことができ
る。前述の例では、所定許容誤差範囲をガス流量の大き
さによってH1(%)あるいはH2(%)と異ならせている
が、これは単にガス圧力変動範囲で一律にせず、ガス流
量検出分解能によって幅をもたせているからである。
ところで、本実施例は、計時部の作動期間中には前記
したQ1、Q2以外のガス流量は観測されなかったので、Q
1、Q2及び各許容誤差範囲を除いたガス流量の継続使用
時間は零である。すなわち、ガス器具ユーザーが、所有
するガス器具を使用する状態が全て観測できる期間を計
時部の作動期間として設定してあるので、本期間内に観
測されなかったガス流量が発生したときには異常と判定
することで、ガス利用上の安全を確保するのである。
上述した内容は、マイクロコンピュータなどのプログ
ラム動作による演算や判断機能を用いれば容易に実現出
来るものである。以下、第4で概略のプログラムフロー
を示す。
第4図では、プログラムがスタートすると、13でイニ
シャライズを実行し、適正継続使用時間条件としては特
に設定しない。すなわち、計時部がカウントしている期
間はデータ収集機能だけを作動させ、ガス流量による論
理遮断は働かせないように設定する。続いて14で流量測
定を行い、15ではガス流量の変化を検出すべく演算を行
う。その後、16で、前記演算された流量変化分毎の継続
使用時間、すなわち、使用状態の計測を行う。17では、
計時部がカウント中か否かを判定し、カウント中の場合
には18でガス流量毎にそれぞれ所定の許容誤差範囲を演
算すると共に前記各ガス流量毎の使用時間を記憶してい
く。18を抜けた後、及び、17でカウント中でない場合に
は、19で使用時間が適正使用条件を超過しているか、い
ないかを判定する。超過していた場合には20から21に分
岐し、遮断信号を出力する。超過していない、すなわ
ち、異常でない場合には22に分岐する。
22では、適正使用条件がすでに変更設定済みであるか
否かを判断し、未変更の場合には23で計時部がカウント
を終了したか否かを判定する。カウント終了の場合に
は、24で使用状態記憶演算部で記憶されているデータに
基づいて演算を行う。すなわち、記憶されているデータ
に所定係数を乗ずる。続いて、25で適正使用条件の設定
変更を実施するのである。そして、26で適正使用条件が
変更されたことを示すフラグをセットする。23でカウン
ト終了でない場合には、27で計時部がカウント中か否か
をチェックし、カウント中の場合には28でカウントを続
行する。また、カウント中でない場合には、29で起動信
号が有ったか否かをみて、有ったときには、30で計時部
のカウントを開始する。起動信号がない場合、及び、22
にて変更済の場合や、26、28、30を抜けた後は、の流
量測定に戻りプログラム処理を続行する。
このプログラムフローを実行することによって、本発
明のガス遮断装置の機能を実現できるのである。すなわ
ち、計時部作動期間中に収集されたデータより、観測さ
れたガス流量範囲の適正使用条件の設定変更が実施され
るが、該当する流量が観測されない範囲の遮断条件は設
定されないままである。
次に第5図で本発明の他の実施例を説明する。第5図
において、第1図と同一番号のものは同一機能を有する
構成要素である。31は複数の観測されたガス流量にそれ
ぞれ設けられた正負の所定許容誤差範囲が重なったと
き、前記重複部分の継続使用時間データから設定される
適正使用条件の小さい方を大きな方に適合すべく補正す
る適正使用条件補正部で、32は前記補正部の信号を加味
して適正使用条件を設定する適正使用条件設定変更部で
ある。
第6図で上記他の実施例の機能結果を示す。横軸はガ
ス流量、縦軸は遮断条件である継続使用時間を表してい
る。ガス流量Q1の正側許容範囲とガス流量Q2の負側許容
範囲は、図から明らかなように重なっている。そこで、
重複部分を適正使用条件補正部によって適正使用条件の
小さい方(ガス流量Q2に対する継続使用時間T2)を大き
な方(ガス流量Q1に対する継続使用時間T1)に適合すべ
く補正している。すなわち、同図の斜線部が補正結果で
あり、ガス流量Q2に対する負側の許容範囲はその継続使
用時間条件にT1が適用されるのである。
ところで、第3図と同様に本実施例では、計時部の作
動期間中には前記したQ1、Q2以外のガス流量は観測され
なかったので、Q1、Q2及び各許容誤差範囲を除いたガス
流量の継続使用時間は零として設定している。本発明で
は、保有するガス器具を使用する状態が全て観測できる
期間を計時部の作動期間として設定してあるので、本期
間内に観測されなかったガス流量が発生した場合には異
常状態と判定することで、ガス利用上の安全を確保する
のである。
上記の内容は、マイクロコンピュータなどのプログラ
ム動作による演算や判断機能を用いれば容易に実現出来
るものであり、第7図でそのプログラムフローの一部を
説明する。第4図と同一番号の部分は同じ作用を実行す
るステップである。第6図で示した補正機能が33のステ
ップであり、ここで前述したような適正使用条件の補正
が実行されるのである。
さらに第8図で本発明の他の実施例を説明する。第8
図において、第1図、及び、第13図と同一番号のものは
同一機能を有する構成要素である。34は適正使用条件設
定変更部で、使用状態記憶演算部8からの演算結果デー
タと前記初期条件設定部4の設定値とを比較し、大きい
方を適正使用条件として再設定するものである。
前記他の実施例の機能を第9図で説明する。横軸はガ
ス流量、縦軸は遮断条件である継続使用時間を表してい
る。Lで示されているのが初期条件で、各ガス流量区分
毎に許容される継続使用時間が設定されている。ところ
が、実際にデータが観測されたガス流量Q1の許容誤差範
囲内では、使用状態記憶演算部からの結果の方が前記初
期条件よりも大きいので、この部分の遮断条件として
は、T1が適用される。
ところで、前述した初期条件Lは大多数の一般家庭が
所有するガス器具の燃焼量、及び、その連続使用時間デ
ータの調査結果から安全係数を乗じて設定したものであ
り、特殊な貯湯式給湯機やガスコンロの営業利用などの
特殊条件は加味されていなかった。そこで、保有するガ
ス器具を使用する状態が全て観測できる計時部の作動期
間内で収集した特殊あるいは特定ガス器具の実使用デー
タから、該当するガス器具を保有するユーザーの使用実
態に合わせて適正使用条件を設定するのである。このと
き、前記の初期条件に比較すれば、特定ガス器具の使用
条件は大きくなることが殆どであるが、前述したように
計時部の作動期間は保有するガス器具の使用実態を把握
するのに十分な期間を設定してあるので、この期間内で
安全に使用された結果を基に使用条件を設定しても安全
性の低下を招くことはない。また、適正使用条件の設定
に際して初期条件の方が大きな場合には、観測されたデ
ータから演算した条件よりも初期条件を設定する。最終
安全を確保しつつ、利便性の向上が図れる。
本内容も、プログラム動作による演算や判断機能を用
いれば容易に実現出来るものであり、例えば、第4図で
示した適正使用条件の設定25において、使用状態記憶演
算部からの演算結果データと初期条件設定部の設定値と
を比較し、大きい方を適正使用条件として再設定すれば
よい。
この発明により、特定器具に対してだけ適正使用条件
が定められるのではなく、通常のガス器具に対して設定
されている初期条件も加味して適正使用条件が設定され
る。
そして、第10図で本発明のさらに他の実施例を説明す
る。同図において、第1図と同一番号のものは同一機能
を有する構成要素である。遮断予告信号発生部35は、適
正使用条件判定部36からの信号を基に遮断に至る前の所
定のタイミングで予告信号を出力する使用条件を演算設
定し、使用状態計測部11の信号が前記予告信号出力使用
条件を逸脱すると予告信号を出力する。また、通信制御
部38は、前記適正使用条件判定部36と、前記遮断予告信
号発生部35と、適正使用条件設定変更部37からの信号に
応じて外部の通信装置との間で情報通信を行う。すなわ
ち、データ観測の結果、遮断条件が適正使用条件設定変
更部にて変更された情報や、遮断予告信号発生部から出
力される予告信号の情報や、適正使用条件判定部からの
遮断信号の情報を所定の通信プロトコルに則って信号伝
送するのである。また、外部の通信装置からの信号で遮
断信号を出力する。そして、遮断手段10は前記適正使用
条件判定部、あるいは、前記通信制御部からの遮断信号
に応じてガス通路を遮断するのである。前記予告信号の
情報には、ガス流量がどの程度で、遮断条件に対して、
後どのくらいで遮断に至るのか等の内容が含まれてい
る。そこで、外部の通信装置を有する箇所で前記予告情
報をキャッチすると共に、本ガス遮断装置との間での通
信とは別の手段(例えば、電話での交信)を用いて、ガ
ス遮断装置ユーザーに警告を発することが可能となる。
本実施例の内容を第11図で説明する。本図はユーザー
宅39とセンター40との間での通信シーケンスを示す。A
で端末であるユーザー宅からセンターへ起動信号を送
り、Bで所定の情報の通信を実施し、Cでセンターから
ユーザー宅へ交信終了信号を送出している。次に、第12
図で、上述した内容を、マイクロコンピュータなどのプ
ログラム動作による演算や判断機能を用いて実現したも
のを示す。本図は第4図の適正使用条件判定19から、22
の適正使用条件がすでに変更設定済みであるか否かの判
断部までを変更したもので、41で予告レベルである適正
使用条件の判定1を実施し、42で予告レベル以下の場合
前記22へ分岐する。ところが、42で予告レベル以上の場
合、43ですでにセンターへの通報が終了しているか否か
を判断し、未通報の場合には44でセンターへ遮断予告情
報を通報、すなわち、信号伝送する。43で通報済のと
き、及び、44を抜けた後は、45でセンターから遮断信号
が送られたか否かを判定し、遮断信号受信済の場合には
21にて遮断装置に遮断信号を送り、ガス通路の遮断操作
を実行する。また、45で遮断信号が送られていない場合
には、46でガス使用状態が遮断レベルに至っているかい
ないかを判定すべく、適正使用条件判定2を実施する。
47で異常、すなわち、遮断レベルに至っている場合に
は、48でセンターに遮断情報を通報し、21の処理を行
う。また、47で異常でない場合には22に分岐する。
このように、遮断予告信号に応じてセンター側でユー
ザーのガスを遮断すべきか否かを判定し、遮断指令を送
出することが出来るので、端末側で突然ガス通路が遮断
されガスの利用が出来なくなることがない。
本実施例では、端末内の適正使用条件判定部からも遮
断信号が出力されているが、センター装置からだけの指
示で遮断手段を作動させてもよい。
発明の効果 以上のように本発明のガス遮断装置によれば次の効果
が得られる。
(1)ガス使用状態を常に監視し、設定された適正使用
条件(継続使用時間)との比較を行うことにより、ガス
器具の消し忘れや、長時間のガス洩れを検出することが
でき、条件を逸脱した場合、すなわち、異常と判断され
た場合には遮断手段が作動しガス供給を停止するので、
ガス爆発やガス中毒などの危険状態を未然に防止するこ
とができるという効果がある。また、特定のガス器具、
例えば、貯湯式給湯機に対して通常の使用時間条件では
短か過ぎた場合でも所定の使用時間条件が設定される
し、営業用にガスコンロを連続使用する場合などには一
般家庭用に設定された初期条件は適用出来なかったが、
実際のデータ観測から所定の適正使用時間条件が設定さ
れるので、ガス利用上の最終安全を保持しながら実使用
条件を十分満足するガス遮断装置を実現することが出来
るという効果がある。
(2)継続使用時間条件の設定にあたって、所定のガス
流量区分に限定せず、実際に流れた値に所定の許容誤差
流量区分に限定せず、実際に流れた値に所定の許容誤差
領域を設けることで、ユーザー宅に設置されている実機
器のデータ観測と、それに合った遮断条件設定ができる
という効果がある。
(3)前記の許容誤差領域が重なったとき、適正使用条
件の小さい方を大きい方に補正することで、ガス圧変動
等でガス流量がばらついた場合でも実使用上支障がなく
利用が出来るという効果がある。
(4)前記のような特定器具に対して適正使用条件を定
めると共に、通常のガス器具に対しても設定されている
初期条件を加味して条件を設定することが出来る。
(5)通信制御部により外部の通信装置と交信し、外部
からの通信内容によって遮断することにより、端末側で
突然ガス通路が遮断されガスの利用が出来なくなること
がない。すなわち、飲食店等の営業用にガス燃料を使用
している場合、センターからの警告情報(例えば、電話
により警告信号が受信された旨をその内容と共に連絡・
確認する)の確認後に異常状態を解消すべく器具利用を
チェックさせたり、最後には遮断信号を送出すること
で、店の了解なしで営業に損害を与えることがないとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるガス遮断装置の機能ブ
ロック図、第2図はガス流量の時間的変化を示す図、第
3図は同装置の使用時間条件を示す図、第4図は同装置
の概略プログラムフローを示す図、第5図は本発明の他
の実施例におけるガス遮断装置の機能ブロック図、第6
図は同装置の使用時間条件を示す図、第7図は同装置の
プログラムフローの一部を示す図、第8図は本発明のさ
らに他の実施例におけるガス遮断装置の機能ブロック
図、第9図は同装置の使用時間条件を示す図、第10図は
本発明のさらに別の実施例におけるガス遮断装置の機能
ブロック図、第11図は同装置の通信シーケンス図、第12
図は同装置のプログラムフローの一部を示す図、第13図
は従来のガス遮断装置の機能ブロック図、第14図は従来
の装置の使用時間条件を示す図である。 1……流量測定手段、2……変化流量演算部、4……初
期条件設定部、5……適正使用条件判定部、6……計時
部、7……起動信号印加手段、8……使用状態記憶演算
部、10……遮断手段、11……使用状態計測部、12……適
正使用条件設定変更部、31……適正使用条件補正部、35
……遮断予告信号発生部、38……通信制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 加藤 真蔵 東京都町田市忠生2丁目16番4号 高圧 ガス保安協会液化石油ガス研究所内 (72)発明者 難波 三男 東京都町田市忠生2丁目16番4号 高圧 ガス保安協会液化石油ガス研究所内 (72)発明者 植松 烈平 東京都町田市忠生2丁目16番4号 高圧 ガス保安協会液化石油ガス研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−101619(JP,A) 特開 昭63−127019(JP,A) 特開 昭63−127020(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス供給ライン中に設置されたガスメータ
    を通過するガス量に応じて信号を発する流量測定手段
    と、前記流量測定手段からの信号でガスメータ通過ガス
    量の変化流量を演算する変化流量演算部と、前記変化流
    量演算部からの信号でガス使用状態を計測する使用状態
    計測部と、所定期間をカウントする計時部と、前記計時
    部を起動する起動信号印加手段と、前記計時部作動中の
    ガス使用状態を記憶すると共に前記記憶されたガス使用
    状態に基づいて演算を実施する使用状態記憶演算部と、
    前記計時部の作動終了時に前記使用状態記憶演算部の出
    力から適正使用条件を設定する適正使用条件設定変更部
    と、前記計時部の作動終了以降に前記使用状態計測部の
    信号が適正使用条件を逸脱すると遮断信号を出力する適
    正使用条件判定部と、前記適正使用条件判定部からの遮
    断信号に応じてガス通路を遮断する遮断手段とを備えた
    ガス遮断装置。
  2. 【請求項2】使用状態計測部では、変化流量演算部にて
    観測されたガス流量と、前記ガス流量が流れ始めてから
    流れ終わるまでの継続して使用された時間を計測して、
    前記使用状態記憶演算部、及び、適正使用条件判定部に
    信号を出力し、使用状態記憶演算部では、前記観測され
    たガス流量に正負の所定許容誤差範囲を設けると共に、
    前記計測された継続使用時間データを適正使用条件設定
    変更部に出力する特許請求の範囲第(1)項記載のガス
    遮断装置。
  3. 【請求項3】複数の観測されたガス流量にそれぞれ設け
    られた正負の所定許容誤差範囲が重なったとき、前記重
    複部分に対して継続使用時間データから設定される適正
    使用条件の小さい方を大きな方に適合すべく補正する適
    正使用条件補正部を備えた特許請求の範囲第(2)項記
    載のガス遮断装置。
  4. 【請求項4】適正使用条件の初期値を設定する初期条件
    設定部を有し、計時部の作動終了時に適正使用条件設定
    変更部では使用状態記憶演算部からの演算結果データと
    前記初期条件設定部の設定値を比較し、大きい方を再設
    定し、適正使用条件判定部は前記計時部の作動終了以降
    に使用状態計測部の信号が適正使用条件を逸脱すると遮
    断信号を出力する特許請求の範囲第(2)項記載のガス
    遮断装置。
  5. 【請求項5】適正使用条件判定部からの信号を基に遮断
    に至る前の所定のタイミングで予告信号を出力する使用
    条件を演算設定し使用状態計測部の信号が前記予告信号
    出力使用条件を逸脱すると予告信号を出力する遮断予告
    信号発生部と、前記適正使用条件判定部と前記遮断予告
    信号発生部と適正使用条件設定変更部からの信号に応じ
    て外部と情報通信を行う通信制御部とを有し、遮断手段
    は前記適正使用条件判定部からの遮断信号出力か、ある
    いは、外部からの指示による前記通信制御部からの遮断
    信号出力で作動する特許請求の範囲第(2)項記載のガ
    ス遮断装置。
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