JP2511997B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2511997B2
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和義 本田
龍二 杉田
清和 東間
太郎 南部
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は短波長記録再生特性の優れた垂直磁気記録媒
体に関する。
従来の技術 情報化社会の進展に伴い、記録媒体の高密度化が要求
されている。磁気記録の分野で高記録密度化に対して有
望視されているものの一つが垂直磁気記録方式であり、
CoCr系の材料を用いた薄膜磁気記録媒体を中心に研究開
発が進められている。CoCr垂直磁気異方性膜の形成は真
空蒸着法及びスパッタ法等によって行われている。一
方、垂直磁気記録方式の応用分野としてビデオテープレ
コーダがあるが、回転シリンダを用いた記録再生系を考
えるとリングヘッドの使用が望ましい。
発明が解決しようとする問題点 ところが実際に垂直磁気異方性膜とリングヘッドを用
いた記録再生においては十分な再生出力を得ることがで
きず高密度磁気記録を実用に供するには再生出力のさら
なる向上が必要である。
問題点を解決するための手段 垂直保磁力が面内保磁力よりも大きく、面内方向の磁
化曲線が、面内方向の保磁力Hcに相当する磁界近傍での
磁化量の急激な変化を有し(ここで急激な変化とはX=
Hc付近での磁化曲線の傾きがX=0での傾きの1.5倍以
上である場合を指す)、かつ面内磁化曲線がY軸と交差
する点(0,Mr)(Mr>0)において引いた接線と、直線
X=Hcとの交点を(−Hc,Mj)とするとき、Mjの飽和磁
化量Msに対する比Mj/Msが5%から30%の範囲にあり、
かつ膜表面から膜のエッチングを行うと、膜厚100nmに
至るまでエッチング後のMj/Msが略一定であるよう磁気
記録媒体を構成する。
作用 本発明によれば、リングヘッドを用いて高密度記録再
生が高出力で実現可能である。
実施例 厚さ10μmのポリイミド基板上にTi下地膜を20nmの厚
さに蒸着した後に蒸着法によってCoCr膜を形成した。基
板温度は250℃である。作製した膜の磁化曲線はVSMによ
って測定した。面内方向の磁化曲線には第1図に示され
るようにX=Hc近傍での磁化量の急激な変化が観察され
た(以下この現象を磁化量急変と呼ぶ)。この磁化量急
変の程度は、第1図で面内磁化曲線がY軸と交差する点
(0,Mr)(Mr>0)において引いた接線と、直線X=Hc
との交点(−Hc,Mj)を求めることによりMjとして求め
た。さらにこの磁化量急変の様子は2通りに大別でき
る。即ち磁化量急変の原因が基板近傍に限定された膜成
長初期層にある場合、及び磁化量急変が膜全体から発生
している場合である。前者(以下これを初期層ジャンプ
膜と呼ぶ)の場合には第2図(a)に示すように、急変
磁化量は膜厚が初期層以上になるとほぼ一定するのに対
して、後者(以下これを全体ジャンプ膜と呼ぶ)の場合
には第2図(b)に示すように、急変磁化量は膜厚の増
加に対してほぼ比例的に増加を続ける。初期層ジャンプ
膜と全体ジャンプ膜の現れる成膜条件は明確ではない
が、同一堆積速度では真空度の良い条件下の方が初期層
ジャンプ膜に成りやすい傾向にある。
次にリングヘッドを用いた高密度記録再生において初
期層ジャンプ膜と全体ジャンプ膜で記録密度160kfrpiで
の再生出力がどの様に異なるかを調べた。測定に用いた
媒体の静磁気特性と出力を表1に示す。表1の再生出力
は試料番号1の媒体の再生出力を基準とした時の相対値
を示している。ここで試料番号1の媒体の規格化出力は
100μVpp/mm・turn・m/sであった。なおここで垂直異方
性磁界Hkは第3図に示すように、面内方向の磁化曲線に
引いた接線から求めた。また飽和磁化量に対して急変磁
化量の占める割合を急変比(=Mj/Mr)とした。測定に
用いたヘッドはギャップ長G1=0.15μm、ギャップ深さ
Gd=10μm、巻数2ターン、トラック幅Tw=20μmのMn
Znフェライトリングヘッドであり、ヘッド〜媒体相対速
度3m/secで測定した。
表1で試料番号1から8は急変比が膜厚の変化に対し
てあまり変化しない膜(全体ジャンプ膜)、試料番号9
から14は急変比が膜厚の変化に対して大きく変化する膜
(初期層ジャンプ膜)である。各試料を膜表面からイオ
ンエッチングして残留膜厚と急変比の関係を調べた結果
を図4に示す。試料番号1から8は膜厚100nm以上で急
変比が2から40%の範囲でそれぞれほぼ一定となるのに
対して(図4(a))、試料番号9から14の膜は膜厚の
減少と共に急変比が増加し、磁化量急変が初期層に起因
していることが分かる。表1から分かるように全体ジャ
ンプ膜に比べてジャンプ比が5〜30%の初期層ジャンプ
膜は大きな再生出力が得られ、少なくともリングヘッド
を用いた高密度記録再生には初期層ジャンプ膜よりも全
体ジャンプ膜が適していることがわかる。
尚、表1にはCoCr膜についての結果を示したが、CoCr
Ni等のその他のCo基合金垂直磁気異方性膜についても急
変比と再生出力の間には同様の関係があることが分かっ
た。ただし、急変比及び急変比の膜厚に対する変化が適
当であっても膜厚が200〜300nmの範囲外にある膜につい
ては出力が低下するので膜厚としては200〜300nmが望ま
しいと思われる。
発明の効果 本発明によれば、リングヘッドを用いて高密度記録再
生が高出力で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁化曲線における磁化量急変を示すグラフ、第
2図は膜厚に対する磁化急変量の変化を示すグラフ、第
3図は磁化曲線から垂直異方性磁界を求める方法を示す
図、第4図は試料を膜表面からイオンエッチングして膜
厚と急変比の関係を調べた結果を示すグラフである。 1……面内磁化曲線、2……飽和磁化量レベル、3……
磁界=0での接線、4……原点を通る接線、Hc……面内
保磁力、Mj……磁化急変量、Hk……垂直異方性磁界。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南部 太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−204820(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直保磁力が面内保磁力よりも大きく、面
    内方向の磁化曲線が、面内方向の保磁力Hcに相当する磁
    界近傍での磁化量の急激な変化を有し、かつ面内磁化曲
    線がY軸と交差する点(0,Mr)(Mr>0)において引い
    た接線と、直線X=Hcとの交点を(−Hc,Mj)とすると
    き、Mjの飽和磁化量Msに対する比Mj/Msが5%から30%
    の範囲にあり、かつ膜表面から膜のエッチングを行う
    と、膜厚100nmに至るまでエッチング後のMj/Msが略一定
    であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】面内方向の磁化曲線において、原点から磁
    化曲線にひいた接線と、飽和磁化レベルとの交点から印
    加磁界軸におろした垂線と、印加磁界軸との交点が、2
    〜4.5kOeの範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】膜厚が200〜300nmの範囲にあることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁性層の主成分がCo基合金からなることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61204820A (ja) * 1985-06-18 1986-09-10 Victor Co Of Japan Ltd 垂直磁気記録媒体
JPS6216230A (ja) * 1985-07-16 1987-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 垂直磁気記録媒体及び磁気記録再生方法

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