JP2511935Y2 - 器具の脚装置 - Google Patents

器具の脚装置

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JP2511935Y2
JP2511935Y2 JP1990032491U JP3249190U JP2511935Y2 JP 2511935 Y2 JP2511935 Y2 JP 2511935Y2 JP 1990032491 U JP1990032491 U JP 1990032491U JP 3249190 U JP3249190 U JP 3249190U JP 2511935 Y2 JP2511935 Y2 JP 2511935Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、家具や電気器具等の器具の脚装置に関す
る。
[従来の技術] 従来、この種の脚装置は、器具の底板やその脚杆に、
雌ねじ部を設けておき、この雌ねじ部に支持脚の雄ねじ
部をねじ込み、支持脚のねじ込み量を可変することで、
器具の高さを調整できるようにしていた(例えば実開昭
57-150982号公報、実開昭58-477号公報、実開昭59-3628
3号公報、実開昭59-130550号公報、実開昭59-180475号
公報、実開昭60-85881号公報、実開昭63-15313号公報
等)。
上記支持脚の下端部には、器具のスベリ止めや防音・
防振対策の上から、ゴム等の弾性体を接着剤を用いて接
合したり、或いは支持脚と弾性体との間に、互いにはま
り合う凹凸部を設けておき、両部を嵌合することで、弾
性体を取付けていた。
又、前記雌ねじ部としては、器具の底板やその脚杆
に、ねじ穴を設けたり、又、雌ねじ部を有する筒体を、
器具の底やその脚杆に溶接したり、或いは該筒体を取付
金具を用いて取付けていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記した従来の脚装置では、支持脚に対する
弾性体の接合や取付けが面倒で手数が掛かるという問題
点があった。
そこで、請求項1に記載の考案は、上記した問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
弾性体の接合や取付け手数を省くことができ、しかも構
造が簡便で、且つ製造も容易な器具の脚装置を提供しよ
うとするものである。
これに加え、請求項1に記載の考案の目的は、支持面
に勾配があるような場合でも、支持面との設置性を常に
適正に確保することができるようにした点にある。
請求項2記載の考案の目的は、上記した請求項1記載
の考案の目的に加え、弾性体の製造が容易で、しかも必
要な剛性と弾性とを確保することができるようにした点
にある。
請求項3記載の考案の目的は、上記した請求項1又は
請求項2記載の考案の目的に加え、支持面との設置性の
安定性の向上できるようにした点にある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記した目的を達成するためのものであ
り、以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明
する。
請求項1に記載の考案は、次の2つの点を特徴とす
る。
第1に、支持脚(50)は、例えば第6〜8図に示すよ
うに、雄ねじ部を有するねじ軸(61)と、このねじ軸
(61)の端部より半径方向外向きに張出した頭部(62)
と、この頭部(62)と前記支持面(30)との間に介在す
る弾性体(70)とを備えている。
第2に、前記頭部(62)と弾性体(70)との間には、
例えば第8図に示すように、互いにはまり合う凹凸部
(63,72)のいずれか一方を夫々に形成し、前記凹部(6
3)の内面と凸部(72)の外面とを球面形状として、前
記頭部(62)に対して弾性体(70)を首振り可能に支持
している。
請求項2に記載の考案は、上記した請求項1記載の考
案の構成に加え、次の2つの点を特徴する。
第1に、弾性体(70)は、例えば第6〜8図に示すよ
うに、基部(71)と、この基部(71)の上面から突出
し、頭部(62)の凹部(63)にはまり込む凸部(72)
と、前記基部(71)の下面に二層に形成された軟質樹脂
層(73)とを備えている。
第2に、前記基部(71)と凸部(72)とを、硬質樹脂
で一体に一次成形すると共に、前記軟質樹脂層(73)を
軟質樹脂で二次成形している。
請求項3に記載の考案は、上記した請求項1又は請求
項2記載の考案の構成に加え、次の点を特徴する。
すなわち、支持脚(50)の頭部(62)の外周には、例
えば第6,9,10図に示すように、弾性体(70)が傾斜した
際に、支持面(30)に接する外環(80)を固定してい
る。
[作用] 請求項1に記載の考案は、次のような作用を奏する。
すなわち、弾性体(70)は、頭部(62)に対して、首
振り可能に支持される。
このため、例えば第8図に二点鎖線で示したように、
支持面(30)に勾配があるような場合でも、支持面(3
0)に追従して、弾性体(70)が頭部(62)に対して傾
斜することで、支持面(30)との設置性を常に適正に確
保することができる。
請求項2に記載の考案は、上記した請求項1記載の考
案の作用に加え、次のような作用を奏する。
すなわち、弾性体(70)の製造が容易である。
また、弾性体(70)の凸部(72)が、硬質樹脂である
ので、首振り時の剛性を確保できる。
また、弾性体(70)の軟質樹脂層(73)が、硬質樹脂
であるので、支持面(30)との設置性を向上できる。
請求項3に記載の考案は、上記した請求項1又は請求
項2記載の考案の作用に加え、次のような作用を奏す
る。
すなわち、第10図に二点鎖線で示したように、支持面
(30)に勾配があるような場合は、弾性体(70)が支持
面(30)に追従して首を振ると共に、外環(80)が支持
面(30)に一部接することで、支持脚(50)に加わる荷
重を、弾性体(70)と外環(80)との2箇所で支え、よ
り安定性のよいものとできる。
[実施例] 以下に本考案を図面に示した実施例に基き説明する。
第1〜10図は、本考案の第1実施例を示すものであ
る。
第1図は、本実施例に係る脚装置の分解斜視図、第2
図はホルダーの展開状態を示す斜視図、第3,4図は支持
脚の取付状態を示す各断面図、第5図は同上の平面図を
夫々示す。
第6図は、支持脚の分解斜視図、第7図は同上の組立
て例を示す斜視図、第8図は同上の縦断面図、第9図は
第6図の他の組立て例を示す斜視図、第10図は同上の縦
断面図を夫々示す。
図中、10は、脚装置を示し、この脚装置10は、第4図
に示すように、例えば家具や電気器具等の器具(図示せ
ず)の底板20に取付け、該器具を載置する床面やテーブ
ル面、或いは棚上面等の支持面30からの器具の高さを調
節できるようにするためのものである。
脚装置10は、大別すると、第1図に示すように、底板
20に開設された取付孔21と、この取付孔21に支持される
と共に、雌ねじ部を有するホルダー40と、このホルダー
40の雌ねじ部にねじ込む雄ねじ部を有する支持脚50とか
ら構成する。
上記取付孔21は、同じく第1図に示すように、器具の
底板20に、上下に貫通するように略方形に開設する。
前記ホルダー40は、第1図に示すように、雌ねじ部と
しての上下に貫通したねじ穴41を有すると共に、取付孔
21にはまり込む角筒形の本体部42と、この本体部42の下
端部外面から外向きに張出し、且つ前記取付孔21より大
径で方形な鍔部と、この鍔部43の上面に取付孔21を挟ん
で対向すると共に、取付孔21を通り抜けた後、該取付孔
21の孔縁に逆止的に係合する係止部44とを一体に備えて
成る。
そして、ホルダー40は、適度な弾性と剛性とを有す
る、例えばPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)
等の熱可塑性樹脂で一体成形する。
より具体的には、ホルダー40は、第2図に示すよう
に、その上端部の薄肉な一対のヒンジ部45,45により互
いに連接した2つ割りの片半部a,bより構成し、第2図
に示した展開状態で一体に成形し、成形後、両片半部a,
bをヒンジ部45より折曲げて互いに突合せ、第1図に示
すように組立てる。
上記両片半部a,bの片側には、第2図に示すように、
両片半部a,bを突合せた際に、他方を係止するストッパ4
6を設け、このストッパ46により両片半部a,bの展開を防
止している。又、両片半部a,bの突合せ面には、ピン47
と、このピン47がはまり合う盲孔48とを夫々に形成す
る。ピン47と盲孔48とは、第3図に示すように、両片半
部a,bを突合せた際に互いにはまり合い、突合せ時の突
合せ面の食い違いや、その後のずれを防止する。
前記ねじ穴41は、第3〜5図に示すように、本体部42
の上面中央から鍔部43の下面中央に上下に貫通すると共
に、そのねじ山の断面形状が、略三角形形をしたメート
ル並目ねじを使用する。
又、前記鍔部43は、第1,5図に示すように、本体部42
の下端外面から四方に張出し、取付孔21より一回り大き
な略方形を成す。
さらに、係止部44は、第1〜5図に示すように、本体
部42の高さの途中から鍔部43の上面に向って、斜め下向
きに舌片状に延び、鍔部43の上面からは、器具の底板20
の板厚にほゞ等しい距離だけ上方に離れている。
本実施例では、第1,2図に示すように、本体部42の突
合せラインを有する互いに背向した両外側面に夫々設け
られ、突合せラインを挟んでその両側に1つづつ、計4
個設けられている。
又、本体部42の突合せラインのない互いに背向する外
側面には、第1,4図に示すように、外向きに突出した縦
長な突条49・・・を複数条設けている。これ等の突条49
は、上方より突出量が徐々に増加するように形成され、
底板20の取付孔21に対する挿入性を良好にすると共に、
最大突出部分において取付孔21の内縁に当接すること
で、取付孔21中での本体部42のガタ付きを防止する。
一方、支持脚50は、第6図に示すように、ホルダー40
のねじ穴41にねじ込む雄ねじ部を有するねじ軸61、及び
このねじ軸61の端部より半径方向外向きに張出した頭部
62を有する脚本体60と、この脚本体60の頭部62と支持面
30との間に介在する弾性体70と、脚本体60の頭部62に外
嵌する外環80との3部品から構成する。
上記脚本体60は、同じく第6図に示すように、全体が
六角ボルト形を成す。
より具体的に説明すると、脚本体60は、第8図に示す
ように、その内部が中空で、その頭部62には、弾性体70
をはめ込む、下面が開口した凹部63を形成する。凹部63
は、その内面が球面形状を成し、その開口下端部を少し
絞り込んでいる。又、脚本体60は、比較的硬質な、例え
ばPOM、ナイロン、PPに減摩剤としてのタルクを混入し
た熱可塑性樹脂で一体に成形する。
前記弾性体70は、第6,8図に示すように、足の短かな
略鋲を成し、比較的大径な基部71と、この基部71の上面
から紡錐形に突出し、上記脚本体60の凹部63にはまり合
う凸部72と、前記基部71の下面に二層に形成した軟質樹
脂層73とから構成する。
より具体的には、基部71と凸部72とは、比較的硬質
な、例えばPPやナイロン等の熱可塑性樹脂で一体に一次
成形する。
ついで、一次成形した基部71を、二次成形側の金型
(図示せず)にインサートして、基部71の下面に軟質樹
脂層73を二層に二次成形する。この軟質樹脂層73の成形
材料としては、エラストマー等の熱可塑性樹脂材を使用
する。
一方、前記外環80は、第6,10図に示すように、ほゞ円
形の上壁81と、この上壁81の周縁から下向きに垂設した
環状の外周壁83と、この上壁81の中央に開設した、脚本
体60のねじ軸61が通る通孔83と、上壁81の下面から垂設
し、脚本体60の頭部62が下方よりはまり込む六角筒形の
内周壁84とから構成し、適度な弾性と剛性とを有する、
例えばPP等の熱可塑性樹脂で一体成形する。
上記外周壁82の外周には、第6図に示すように、波形
の滑止め部85を形成している。この滑止め部85は、脚本
体60をホルダー40にねじ込む際の指の引掛かりとして使
用する。すなわち、外環80の内周壁84が、六角筒形を成
していることから、第9,10図に示すように、内周壁84内
に脚本体60の頭部62をはめ込んだ際に共回りがなく、外
環80ごと脚本体60のねじ軸61を、ホルダー40のねじ穴41
にねじ込むことができる。
又、内周壁84の下縁には、第10図に示すように、半径
方向内向きに短く環状に突出した爪部86を形成すると共
に、脚本体60の頭部62の下面には、上記爪部86が引掛か
る環状の係止段部64を形成する。
つぎに、上記構成を有する脚本体60と、弾性体70と、
外環80との組合せ例を説明すると、第7,8図に示すよう
に、脚本体60と弾性体70との2部品を組合せて使用する
場合と、第9,10図に示すように、これに外環80を加えた
3部品を組合せて使用する場合とがある。
勿論、脚本体60の単独使用も可能であり、そのねじ軸
61を、ホルダー40のねじ穴41に直接、ねじ込んで使用し
てもよい。
まず、弾性体70は、その凸部72を脚本体60の頭部62の
凹部63の開放下面に合せてはめ込めばよい。
弾性体70をはめ込むと、その凸部72が頭部62の凹部63
の開口内縁に当接し、こゝで凸部72を強く押込むと、凸
部72が凹部63の少し絞り込まれた開口下端部に押され
て、樹脂の弾力で少し縮径すると共に、逆に、凹部63の
開口下端部が凸部72に押返されて、樹脂の弾力で少し拡
径することで、凸部72が凹部63の少し絞り込まれた開口
下端部を通る。そして、凸部72が凹部63の少し絞り込ま
れた開口下端部を通り抜けると、凸部72の根元が絞り込
まれていることから、凸部72が樹脂の復元力で拡径する
と共に、凹部63の少し絞り込まれた開口下端部が、樹脂
の復元力で逆に縮径することで、凸部72が凹部63内には
まり込んだ状態で抜けなくなり、弾性体70が脚本体60に
取付く(第7,8図)。
つぎに、上記した構成を有するホルダー40と支持脚50
との、器具の底板20に対する取付け手順を説明する。
まず、ホルダー40の両片半部a,bの一方のねじ穴41の
開放側面より、脚本体60のねじ軸61を、その高さの途中
まではめ込んでおき、他方をヒンジ部45より折曲げて、
両片半部a,bを互いに突合せることで、ホルダー40のね
じ穴41に脚本体60のねじ軸61がねじ込まれた状態に、ホ
ルダー40と支持脚50とを組付ける(第3,4図参照)。
このように、ホルダー40の組立時に、同時に支持脚50
を組付けるようにしたことで、ホルダー40のねじ穴41に
対する脚本体60のねじ軸61のねじ込み作業を省くことが
できる。
勿論、ホルダー40を、第1図に示すように組立てた
後、そのねじ穴41に脚本体60のねじ軸61をねじ込むよう
にしてもよい。
つぎに、こうして組付けたホルダー40と支持脚50と
を、器具の底板20に取付ける。
すなわち、器具の底板20の下側から、その取付孔21に
合せて、ホルダー40の本体部42を下方より挿入すればよ
い。
ホルダー40の本体部42を挿入すると、挿入途中で、そ
の係止部44が取付孔21の内縁に当接する。
こゝで、ホルダー40を強く押込むと、その係止部44が
取付孔21の内縁に押されて、内方に撓むことで、取付孔
21内にはまり込む。そして、係止部44が取付孔21を上方
に通り抜けると、第3〜5図に示すように、係止部44が
樹脂の弾性復元力により復元することで、その下端が底
板20の上面に係合し、鍔部43の下面との間で、底板20を
上下から挟持することで、ホルダー40が底板20の取付孔
21に固定される。
支持脚50は、ホルダー40を介して器具の底板20に取付
き、器具を支持面30に載置した際に、その弾性体70の軟
質樹脂層73の下面が支持面30に弾性的に当接する。
一方、支持面30からの器具の高さ調整を行うには、ホ
ルダー40のねじ穴41にねじ込まれた状態にある、脚本体
60のねじ軸61のねじ込み量を可変すればよい。
例えば支持脚50を、ホルダー40に深くねじ込むと、器
具の底板20の下面から支持脚50の下端までの距離が短縮
して、器具の位置が下降する。逆に、支持脚50をねじ戻
すと、脚装置10が伸長して、器具の位置が上昇する。
尚、本実施例では、支持脚50を、ホルダー40を介して
器具に取付けるようにしたが、器具の取付孔21に雌ねじ
部を直接、或いは間接に形成しておき、この雌ねじ部に
支持脚50を直接的にねじ込むようにしてもよい。
弾性体70は、第7図に示すように、その軟質樹脂層73
の下面が脚本体60の頭部62の下面より下方に位置し、支
持面30に弾性的に当接する。又、弾性体70は、その凸部
72の外面と、脚本体60の頭部62の凹部63の内面とを球面
形状としていることから、脚本体60の頭部62に対して、
首振り可能に支持される。このため、第3図に二点鎖線
で示したように、支持面30に勾配があるような場合で
も、支持面30に追従して、弾性体70が脚本体60の頭部62
に対して傾斜することで、支持面30との設置性を常に適
正に確保することができる。
つぎに、第9,10図を用いて、脚本体60と、弾性体70
と、外環80との3部品を組合せて使用する場合について
説明する。
すなわち、脚本体60と弾性体70とは、先に説明したよ
うに組立て、この組立体に対して外環80を組付ける。
まず、外環80の通孔83に、脚本体60のねじ軸61を下方
より挿入する。脚本体60のねじ軸61を挿入すると、その
頭部62が外環80の内周壁84の開放下面に位置する。こゝ
で、頭部62を内周壁84の開放下面に合せて上方に押込む
と、内周壁84の爪部86が頭部62に押されて、樹脂の弾力
で拡径することで、頭部62が内周壁84の中空内部にはま
り込み、爪部86が樹脂の復元力で縮径することで、頭部
62の下面の係止段部64に引掛かり、頭部62が内周壁84の
中空内部に回転不能に拘束される(第10図)。
この組立て状態で、図示しないが、先に説明した組立
体と同様に、その脚本体60のねじ軸61を、ホルダー40の
両片半部a,bのねじ穴41の間に位置させながら、両片半
部a,bをヒンジ部45より折曲げて、互いに突合せること
で、ホルダー40のねじ穴41に、脚本体60のねじ軸61がね
じ込まれた状態に、ホルダー40と支持脚50とを組付け、
その後、ホルダー40を器具の底板20の取付孔21に合せて
装着すればよい。
本組立体では、第10図に示すように、その外環80の外
周壁82の下端が、弾性体70の下面より上方に位置し、支
持面30が水平である場合には、外周壁82の下端が支持面
30より浮上がった状態にある。これに対し、第10図に二
点鎖線で示したように、支持面30に勾配があるような場
合は、弾性体70が支持面30に追従して首を振ると共に、
外周壁82の下端が支持面30に一部接することで、脚本体
60に加わる荷重を2箇所で支え、より安定性のよいもの
とできる。
第11〜14図は、本考案の他の実施例を示すものであ
り、第11図は支持脚の分解斜視図、第12図は同上の雄ね
じ部の一部拡大図、第13図はホルダーの展開状態を示す
斜視図、第14図はホルダーと支持脚とを組付けた状態を
示す斜視図を夫々示す。
本実施例の特徴は、ねじの構造にあり、二条の台形ね
じを採用した点にある。これは、ねじの耐久性を向上す
るためと、器具の高さ調整を迅速に行えるようにするた
めである。
まず、本実施例の支持脚50は、第11図に示すように、
先に説明した実施例のもののほゞ同様な構造を成し、ね
じ軸61及びこのねじ軸61の端部より張出した頭部62を有
する脚本体60と、弾性体70との2部品から構成する。
上記脚本体60のねじ軸61には、第12図に示すように、
そのねじ山65の断面形状が台形形をした台形ねじを二条
に形成する。尚、ねじ軸51は、例えばその外形を18mm
に、ピッチを2.5mmに設定している。
又、脚本体60の頭部62には、その外周に、第11図に示
すように、波形の滑止め部66を形成し、脚本体60をホル
ダー40にねじ込み易くしている。
一方、ホルダー40は、第13図に示すように、先に説明
した第1実施例のものとほゞ同様な構造を成す。そし
て、ホルダー40のねじ穴41には、上記したねじ軸61のね
じ山65に適合した形状を成し、その断面形状が台形形を
した台形ねじを二条に形成している。
そして、第14図に示すように、弾性体70を脚本体60の
頭部62に取付けることで、支持脚50をまず組立てる。
つぎに、脚本体60のねじ軸61を、ホルダー40の両片半
部a,bのねじ穴41の間に位置させながら、両片半部a,bを
ヒンジ部45より折曲げて、互いに突合せることで、ホル
ダー40のねじ穴41に、脚本体60のねじ軸61がねじ込まれ
た状態に、ホルダー40と支持脚50とを組付け、その後、
図示しないが、ホルダー40を器具の底板20の取付孔21に
合せて装着すればよい。
台形ねじを採用したのは、ホルダー40を樹脂で成形し
たことに伴なう強度の低下を補うためであり、本実施例
の脚装置10によれば、高荷重の器具にも使用し得る。
尚、高荷重の器具としては、例えば机、書棚、イス、
パーティション、ドラフター、ベット等の大型家具や、
或いはテレビ、冷蔵庫、プロジェクター、床置エアコ
ン、複写機等の大型の電気・電子器具が、これに相当す
る。
これに対し、低荷重の器具としては、例えば置台(ラ
ック)及び会議用テーブル等の小型家具、食器洗機、電
子レンジ、VTR、オーディオ機器、電子計り及びOA機器
(プリンター等)等の小型の電気・電子器具、ストー
ブ、ガステーブル等のガス・電気・石油器具が、これに
相当する。
尚、低荷重の器具においては、先に説明した第1,2実
施例で示したように、ねじ山の断面形状が、略三角形形
をしたメートル並目ねじ等の三角ねじを使用すれば足
る。
又、本実施例では、台形ねじを二条に形成したが、一
条でもよいし、さらに多条に形成してもよい。さらに、
先に説明した第1,2実施例の三角ねじについても、多条
としてもよい。
一方、器具の底板20の取付孔21を開設したが、取付孔
21は底板20に限らず、器具の側板、背板、上板に開設し
てもよいし、或は底板から垂設した脚杆等に取付孔を設
けてもよい。
又、支持面30も器具を載置する床面やテーブル面、或
いは棚上面に限らず、壁面や棚側面、棚下面等の垂直な
面や下向きな面でもよい。
[考案の効果] 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
請求項1に記載の器具の脚装置によれば、支持面に勾
配があるような場合でも、支持面に追従して、弾性体が
頭部に対して傾斜することで、支持面との設置性を常に
適正に確保することができる。
請求項2記載の考案によれば、上記した請求項1記載
の考案の作用・効果に加え、弾性体の製造が容易で、し
かも必要な剛性と弾性とを確保することができる。
請求項3記載の考案によれば、上記した請求項1又は
請求項2記載の考案の作用・効果に加え、支持面に勾配
があるような場合は、弾性体が支持面に追従して首を振
ると共に、外環の下端が支持面に一部接することで、支
持脚に加わる荷重を弾性体と外環との2箇所で支え、よ
り安定性のよいものとできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1〜10図は、本
考案の第1実施例を示すもので、第1図は本実施例に係
る脚装置の分解斜視図、第2図はホルダーの展開状態を
示す斜視図、第3,4図は支持脚の取付状態を示す各断面
図、第5図は同上の平面図、第6図は支持脚の分解斜視
図、第7図は同上の組立て例を示す斜視図、第8図は同
上の縦断面図、第9図は第6図の他の組立て例を示す斜
視図、第10図は同上の縦断面図、第11〜13図は、本考案
の他の実施例を示すものであり、第11図は支持脚の分解
斜視図、第12図は同上の雄ねじ部の一部拡大図、第13図
はホルダーの展開状態を示す斜視図、第14図はホルダー
と支持脚とを組付けた状態を示す斜視図である。 10……脚装置、20……底板(器具の対向部) 21……取付孔、30……支持面 40……ホルダー、a,b……片半部 41……ねじ穴(雌ねじ部)、42……本体部 43……鍔部、44……係止部 45……ヒンジ部、46……ストッパ 47……ピン、48……盲孔 49……突条、50……支持脚 60……脚本体 61……ねじ軸(雄ねじ部)、62……頭部 63……凹部、64……係止段部 70……弾性体、71……基部 72……凸部、73……軟質樹脂層 80……外環、81……上壁 82……外周壁、83……通孔 84……内周壁、85……滑止め部 86……爪部、65……ねじ山 66……滑止め部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】この器具を支える支持面との間に介在する
    と共に、前記器具の支持面と対向する該器具の対向部に
    開設された取付孔と、 この取付孔に支持されると共に、雌ねじ部を有するホル
    ダーと、 このホルダーの雌ねじ部にねじ込む雄ねじ部を有する支
    持脚とを備え、 前記ホルダーの雌ねじ部に対する支持脚の雄ねじ部のね
    じ込み量を可変することで、前記支持面と器具の対向部
    との間隔を調整可能な器具の脚装置において、 上記支持脚は、 前記雄ねじ部を有するねじ軸と、 このねじ軸の端部より半径方向外向きに張出した頭部
    と、 この頭部と前記支持面との間に介在する弾性体とを備
    え、 前記頭部と弾性体との間には、 互いにはまり合う凹凸部のいずれか一方を夫々に形成
    し、 前記凹部の内面と凸部の外面とを球面形状として、前記
    頭部に対して弾性体を首振り可能に支持したことを特徴
    とする器具の脚装置。
  2. 【請求項2】弾性体は、 基部と、 この基部の上面から突出し、頭部の凹部にはまり込む凸
    部と、 前記基部の下面に二層に形成された軟質樹脂層とを備
    え、 前記基部と凸部とを、硬質樹脂で一体に一次成形すると
    共に、前記軟質樹脂層を軟質樹脂で二次成形したことを
    特徴とする請求項(1)記載の器具の脚装置。
  3. 【請求項3】支持脚の頭部の外周には、弾性体が傾斜し
    た際に、支持面に接する外環を固定したことを特徴とす
    る請求項(1)又は請求項(2)記載の器具の脚装置。
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